説明

簡易携帯椅子

【課題】移動や持ち運びが容易で、かつ軽量、廉価な簡易携帯椅子を提供する。
【解決手段】ゴム弾性の結び紐2を取り付けた発泡樹脂により形成された簡易携帯椅子(腰掛け)において、該携帯椅子には貫通孔3を有するツバ管が埋設され、該ツバ管に前記結び紐2が挿通して取り付けられ、該携帯椅子の側面には、対称位置に凹溝を設け、該凹溝内にツバ管の一方の貫通孔開口端が開口配置され、該携帯椅子の底部には、その底面を略対称的に分割し、かつ複数の凸状平面部を形成するように凹溝が設けられ、さらに下部補助椅子と連結一体化するための連結用凹部を有することを特徴とする簡易携帯椅子により上記目的を達成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガーデニング、釣り、スポーツ観戦などに使用する簡便軽量なる簡易携帯椅子(以降、椅子と称す)に関する。
【背景技術】
【0002】
これまでも簡易の携帯椅子としては様々なタイプのものが考案されてきた。
【0003】
例えば、釣人が携帯するクーラーを安全快適で疲れない釣用椅子に使用し、強風や突風により移動、転倒し難く、別途携帯椅子を要しない安価な携帯用クーラーを得ることを目的として、ボックスの後部両側に背もたれ枠の両脚挿入支持管又は孔を上向き又は及び後側上向きに傾斜させて組み込み、該管又は孔に両脚を挿入して背もたれを形成することができ、ボックスの両側上縁に沿って上記支持管又は孔を横向に組み込み、各支持管又は孔の交差部に上記脚の共通挿通空間を形成し、複数の風抜きを有する拡縮自在の可撓背もたれ材の両端を上記両脚に摺動自在に支持し、上記両脚の上端連杆に該背もたれ材を収縮した状態で上記両脚を横向の上記支持管又は孔に挿入収納するように形成してなる携帯用クーラーが知られている(特許文献1)。
【0004】
また、潮干狩り等の採集作業を、大きな疲労を感じることなく、長時間に渡り快適に行うことを可能とすることを目的として、採集物の収納室と、該収納室と外部とを連通させる窓部を備え、座面に触れることなく持つことが可能なハンドルを有することを特徴とする携帯椅子が知られている(特許文献2)。
【0005】
さらに、従来の座椅子は携帯に不便であったり、目立ったり、重かったり、組立が容易でなかったり、補助用具が必要であったり、高さが調節出来なかったり、高価であったりしたことに鑑み、内面の幅を外面の幅よりより小さくした柱状体を複数個、同心円状に隙間無く繋ぎ合わせ、両端を合わせて固定したときの完成形の外観が多角柱または円柱になることを特徴とする簡易携帯椅子が知られている(特許文献3)。
【0006】
また、携帯性に優れ且つ省スペースで設置できるのは勿論、使用毎に腰掛け部を起こす手間を要しない携帯椅子を提供することを目的として、腰掛け部の下側に1本の支持脚を備え、倒れてもすぐ起立状態に復帰可能にする錘を、前記支持脚の下端に備えてあることを特徴とする簡易携帯椅子が知られている(特許文献4)。
【0007】
また、農作業用椅子としては車輪付きのものや、プラスチック製幅広車輪を装備した2輪車形のものが利用されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2001−218545号公報
【特許文献2】特開2002−95550号公報
【特許文献3】特開2008−23095号公報
【特許文献4】特開2003−245163号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
従来技術である上記の簡易携帯椅子は、それぞれ特徴を有するものではあるが、重量があり持ち運びに不便であったり、また硬質であるため座り心地も充分なものではなかった。
【0010】
すなわち、クーラー兼用タイプのものは、重量があり持ち運びや移動が不便であった。また、車輪付き椅子は乗ったまま身体で押しながら移動するのでビニールハウス等の整備された平坦地では使えるが露地などの凹凸地では移動しにくく、また身体に装着したままで立ち歩く事はできなかった。
【0011】
さらに、折り畳み式椅子の場合は接地部分が土中に嵌り込んで引き難くなったり不安定となったりする場合があり、更には作業ポジションの移動や座したままで身体の方向転換ができない等の問題や、その重量のために長時間持ち歩いて使用することはできなかった。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明者らは鋭意研究した結果、ゴム弾性の結び紐を取り付けた発泡樹脂により形成された簡易携帯椅子(腰掛け)において、貫通孔にツバ管を埋設し該ツバ管に前記結び紐を挿通して取り付けることにより、あるいは直接貫通孔にに前記結び紐を挿通して取り付けることにより、上記課題が解決できることを見出した。
【0013】
また、座面となる簡易携帯椅子と、脚部を構成する1つ以上の下部補助椅子とが連結一体化して用いるものである組み合わせ簡易携帯椅子により、上記課題が解決できることを見出した。
【0014】
そして、本発明は以下の点を特徴とする。
1.ゴム弾性を有する結び紐を取り付けた発泡樹脂により形成された簡易携帯椅子において、該携帯椅子に貫通孔を設け、該貫通孔に前記結び紐を挿通して取り付け、該携帯椅子の側面には対称位置に凹溝を設け、該携帯椅子の底部には、その底面を略対称的に分割しかつ複数の凸状平面部を形成するように凹溝を設け、さらに、下部補助椅子と連結一体化するための連結用凹部を有することを特徴とする簡易携帯椅子。
2.上記貫通孔にツバ管を埋設し、該ツバ管に前記結び紐を挿通して取り付けたことを特徴とする簡易携帯椅子。
3.上記簡易携帯椅子の形状が、略6面体、または円柱状であることを特徴とする簡易携帯椅子。
4.上記簡易携帯椅子の低面に、底面保護用のグロメットを取り付けたことを特徴とする簡易携帯椅子。
5.座面となる請求項1〜4のいずれか1項に記載の簡易携帯椅子と、脚部を構成する1つ以上の下部補助椅子とを連結一体化して用いることを特徴とする組み合わせ簡易携帯椅子。
6.座面となる上記の簡易携帯椅子と連結一体化して用いる、脚部を構成するための発泡樹脂により形成された下部補助椅子であって、その上面には、該簡易携帯椅子と連結一体化するための連結用凸部を有し、その底部には、底面を略対称的に分割し、かつ複数の凸状平面部を形成するように凹溝を設け、さらに、他の下部補助椅子と連結一体化するための連結用凹部を有することを特徴とする下部補助椅子。
7.簡易携帯椅子の底面に形成される複数の凹部及び凸状平面が下部補助椅子と凹凸嵌合に利用できるように形成配置されたものであることを特徴とする組み合わせ簡易携帯椅子。
8.簡易携帯椅子を軟質の発泡性樹脂により形成し、下部補助椅子を硬質の発泡性樹脂により形成したことを特徴とする組み合わせ簡易携帯椅子。
9.下部補助椅子の最低面に、底面保護用のグロメットを取り付けたことを特徴とする組み合わせ簡易携帯椅子。
【発明の効果】
【0015】
本発明の簡易携帯椅子は、非常に簡便軽量でしかも耐荷重も充分であり、例えば、高さ200mm縦190mm横300mmの平均的な大きさの6面体形の椅子においては、その重量は僅か300gであり先願発明、或いは既に商品化されている物に比べて遥かに軽量である。
【0016】
また、使用者の腰や胴体に結び紐で取り付け固定すると身体から離れないので座したままで作業ポジションを移動でき、また、椅子を身体に付けたまま立って歩く事もできるので両手が空き他に荷物等を持ち歩くこともできる。
【0017】
さらに、下部補助椅子を、必要に応じて複数個接合、あるいは脱着することにより、使用者の体格に応じた高さを確保することができることから、作業の種類に応じて無理なく作業を継続できるという効果を発揮するものである。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の簡易携帯椅子の一実施例を示す斜視図。
【図2】図1の断面図
【図3】本発明の簡易携帯椅子を下部補助椅子と組み合わせて使用した場合の実施例を示す斜視図。
【図4】図3の断面図。
【図5】本発明の簡易携帯椅子を下部補助椅子と組み合わせて使用した場合の実施例を示す斜視図。
【図6】図5の断面図
【図7】本発明の簡易携帯椅子を複数の下部補助椅子と組み合わせて使用した場合の実施例を示す斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明は、ゴム弾性の結び紐を取り付けた発泡樹脂により形成された簡易携帯椅子(腰掛け)において、貫通孔にツバ管を埋設し該ツバ管に結び紐を挿通して取り付けた、あるいは、ツバ管を埋設することなく直接貫通孔に結び紐を取り付けた簡易携帯椅子により、また、座面となる簡易携帯椅子と、脚部を構成する1つ以上の下部補助椅子とが連結一体化して用いるものである組み合わせ簡易携帯椅子により、これまでの課題を解決するものである。以下、各構成要素について詳細に説明する。
【0020】
1.簡易携帯椅子本体
本発明の簡易携帯椅子本体(1)は、ゴム弾性を有する結び紐(2)を取り付けた、発泡樹脂により形成された簡易携帯椅子(腰掛け)であって、該簡易携帯椅子の貫通孔(3)にはツバ管(4)を埋設し該ツバ管に結び紐を挿通して取り付け、あるいは、ツバ管を埋設することなく直接貫通孔(3)に結び紐を挿通して取り付ける。そして、発泡樹脂を低倍率(発泡倍率15〜45倍程度)の発泡体として硬質のものとした場合は、ツバ管が無くとも結び紐を強固に保持することができる。
【0021】
さらに該携帯椅子の側面には、対称位置に側面凹溝(5)を設け、該凹溝内にツバ管の一方の貫通孔開口端が開口配置され、該携帯椅子の底部には、その底面を略対称的に分割し、かつ複数の凸状平面部を形成するように底面凹溝(6)が設けられ、さらに、下部補助椅子(9)と連結一体化するための連結用凹部(7)を有することを特徴とするものである。
そして、簡易携帯椅子本体の形状は、略6面体、略10面体、または円柱状などの椅子としての機能を有する範囲で適宜の形状を取り得るものである。
【0022】
さらに、その上面に腰を下ろした際に違和感なく座れるような窪みや凹部が形成されており、使用に際しては、その座面下部近くに取り付けたゴム弾性の結び紐により使用者に結び付けて常に椅子本体は身体に密着させることができる。
本発明の簡易携帯椅子は、非常に簡便軽量でしかも耐荷重も充分であり、例えば、高さ200mm縦190mm横300mmの平均的な大きさの6面体形の椅子においては、その重量は僅か300gであり先願発明、或いは既に商品化されている物に比べて遥かに軽量である。
また、簡易携帯椅子本体は適宜着色しても良いし、さらに、その周囲(周面)には、様々な装飾的模様や宣伝等を施しても良い。
【0023】
本発明に用いることのできる発泡性樹脂組成物としては、ポリスチレン系の樹脂が好適で特に発泡ポリスチレン樹脂が最適である。また、ポリオレフィン樹脂と化学発泡剤とを含む樹脂組成物でも良く、ポリオレフィン樹脂としては、ポリプロピレン、ポリエチレンが挙げられ、ポリプロピレンが好適である。ポリプロピレンとしては、ホモポリプロピレン、ランダムポリプロピレン、ブロックポリプロピレン等が挙げられるが、特にランダムポリプロピレン、ブロックポリプロピレンが好適である。なお、これらの樹脂と他の樹脂との共重合体であっても良い。
また、発泡剤としては、特に限定されないが、例えば、炭酸水素ナトリウム、アゾジカルボンアミド等の発泡剤が挙げられる。さらに、発泡ガスとしては、特に限定されないが、例えば、ブタン、ペンタン等が挙げられる。
【0024】
2.結び紐
本発明の結び紐は、直径5mm程度のゴム弾性を有する紐が適しており、またその長さは、結び紐を腰などに結びつけて簡易携帯椅子を取り付けるため、700mm程度の長さが適当である。さらに、ゴム弾性の程度としては、全長/最大伸び長さが2〜3倍、特に2.3倍程度のものが適している。
また、結び紐の材質としては、芯ゴムとして天然ゴム(丸ゴム/ラテックス)が、被覆糸としては、ポリエステルウーリー糸が好ましい。
使用に際しては、簡易携帯椅子本体の座面近くに取り付けたゴム弾性の結び紐により使用者に結び付けて常に椅子本体は身体に密着させることができる。
【0025】
3.結び紐の取り付け
本発明の結び紐の取り付けは、図1に示す如く簡易携帯椅子本体の上部に貫通孔を穿孔して身体に結び付ける結び紐を夫々通す。また、貫通孔の外縁近くにツバ管を嵌入して補強し結び紐結紐の本体への食い込みを防ぐ。
本発明においては、上部の座面の端部に結び紐を取り付けたるための貫通孔を有するが、結び紐により簡易携帯椅子強く固定し取り付けた場合は、簡易携帯椅子の端部の貫通孔が破損する恐れがある。そこで本発明においては、貫通孔にツバ管を挿入しておくこととする。
ツバ管は、例えば軟質ポリエチレン製の管で、上記貫通孔に内接して設けられ、簡易携帯椅子の端部の貫通孔が破損することを防止する。
その形状は、直線パイプ状、L字形、曲線状等の適宜の形状を持たせることができる。
【0026】
4.結び紐の保持
結び紐の保持は、本体の座面下部近くの周囲の四角に溝を設けて回縛する。ゴム弾性を有する結び紐と、椅子の側面の凹溝により、下部補助椅子を複数個連接した場合においても、本発明の簡易携帯椅子を結び紐で取り付け固定すると身体から離れないので座したままで作業ポジションを移動でき、また、椅子を身体に付けたまま立って歩くこともできる。
【0027】
5.下部補助椅子
本発明においては、図3に示す如く、上記の簡易携帯椅子と共に、携帯椅子に接合して使用する発泡樹脂により形成された下部補助椅子(9)を有することを特徴とする。
そのため、簡易携帯椅子の底部には、下部補助椅子と接合するための接合溝である連結用凹部(7)を有することを特徴とし、また、この下部補助椅子も図7に示す如く数個を接合して多段のものとし、使用形態に応じた適宜の高さとすることができるものである。そのため、下部補助椅子の底部にも、他の下部補助椅子と接合するための接合溝を有する。
【0028】
すなわち、下部補助椅子は、座面となる簡易携帯椅子と連結一体化して用いる、脚部を構成するための発泡樹脂により形成された下部補助椅子であって、その上面には、該簡易携帯椅子と連結一体化するための連結用凸部(10)を有し、その底部には、底面を略対称的に分割し、かつ複数の凸状平面部を形成するように底部凹溝(6)が設けられ、さらに、他の下部補助椅子と連結一体化するための連結用凹部(7)を有することを特徴とする。
簡易携帯椅子は、それ自体に使用者が腰掛けて作業をするために、座り心地の良い軟質発泡樹脂で成型されるのに対し、下部補助椅子は、簡易携帯椅子を下部において支え、また連接して使用されるためのものであるから、簡易携帯椅子以上の一定の強度が要求される。
【0029】
したがって、上記の簡易携帯椅子と下部補助椅子を同じ発泡性樹脂により成型しても良いが、これに代えて、簡易携帯椅子を軟質の発泡性樹脂により形成し、下部補助椅子を硬質の発泡性樹脂により形成することが望ましい。
その製造方法としては、それぞれ硬度の異なる別の種類の樹脂を用いても良いし、発泡倍率を異ならせた同種の樹脂で形成しても良い。
発泡倍率を異ならせた同種の樹脂で形成する場合は、上部の簡易携帯椅子の発泡倍率を高くして(発泡倍率35〜55倍程度)軟質のもの(柔らかいもの)とし、下部補助椅子の発泡率をこれより低くして硬質のものとし安定感があって丈夫なものとしても良い。
【0030】
6.グロメット
本発明においては、図4、6に示す如く、上記の簡易携帯椅子、あるいは、下部補助椅子の最低面に、底面保護用のグロメット(8)を取り付けたことを特徴とする
砂利や石の多い場所や、ひどく凹凸のある土地では底面の破損の恐れがある。また、鉄板やアスファルトなど高温になる場所で使用した場合は、底面が軟化/溶融する恐れがあるが、これらを防ぐために底面保護用のグロメットを取り付けてもよい。
【0031】
7.使用方法
以下に、本発明の簡易携帯椅子の使用方法の一例を示す。
(あ)簡易携帯椅子を腰に当てて、左右のゴム弾性を有する結び紐を腰に巻き付けるように手前に回す。
(い)簡易携帯椅子が安定し、落ちないように体の手前側で結び紐を結びつける。この際、あまりきつく結ばずにゆるみがあるように片結びする。
(う)座るときは、簡易携帯椅子を引っ張り、腰の下へ、安定して座れるかどうかを確かめながら、ゆっくり位置を調節しながら座る。
【符号の説明】
【0032】
(1)簡易携帯椅子本体
(2)結び紐
(3)貫通孔
(4)ツバ管
(5)側面凹溝
(6)底部凹溝
(7)連結用凹部
(8)グロメット
(9)下部補助椅子
(10)連結用凸部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゴム弾性を有する結び紐を取り付けた発泡樹脂により形成された簡易携帯椅子において、該携帯椅子に貫通孔を設け、該貫通孔に前記結び紐を挿通して取り付け、該携帯椅子の側面には対称位置に凹溝を設け、該携帯椅子の底部には、その底面を略対称的に分割しかつ複数の凸状平面部を形成するように凹溝を設け、さらに、下部補助椅子と連結一体化するための連結用凹部を有することを特徴とする簡易携帯椅子。
【請求項2】
上記貫通孔にツバ管を埋設し、該ツバ管に前記結び紐を挿通して取り付けたことを特徴とする請求項1に記載の簡易携帯椅子。
【請求項3】
上記簡易携帯椅子の形状が、略6面体、または円柱状であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の簡易携帯椅子。
【請求項4】
上記簡易携帯椅子の低面に、底面保護用のグロメットを取り付けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の簡易携帯椅子。
【請求項5】
座面となる請求項1〜4のいずれか1項に記載の簡易携帯椅子と、脚部を構成する1つ以上の下部補助椅子とを連結一体化して用いることを特徴とする組み合わせ簡易携帯椅子。
【請求項6】
座面となる請求項1〜4のいずれか1項に記載の簡易携帯椅子と連結一体化して用いる、脚部を構成するための発泡樹脂により形成された下部補助椅子であって、その上面には、該簡易携帯椅子と連結一体化するための連結用凸部を有し、その底部には、底面を略対称的に分割し、かつ複数の凸状平面部を形成するように凹溝を設け、さらに、他の下部補助椅子と連結一体化するための連結用凹部を有することを特徴とする下部補助椅子。
【請求項7】
簡易携帯椅子の底面に形成される複数の凹部及び凸状平面が下部補助椅子と凹凸嵌合に利用できるように形成配置されたものであることを特徴とする請求項5に記載の組み合わせ簡易携帯椅子。
【請求項8】
簡易携帯椅子を軟質の発泡性樹脂により形成し、下部補助椅子を硬質の発泡性樹脂により形成したことを特徴とする請求項5に記載の組み合わせ簡易携帯椅子。
【請求項9】
下部補助椅子の最低面に、底面保護用のグロメットを取り付けたことを特徴とする請求項5に記載の組み合わせ簡易携帯椅子。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2012−61185(P2012−61185A)
【公開日】平成24年3月29日(2012.3.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−208741(P2010−208741)
【出願日】平成22年9月17日(2010.9.17)
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第1項適用申請有り 平成22年8月26、27、28日 社団法人 日本ドゥ・イット・ユアセルフ協会主催の「ジャパン DIYホームセンターショウ 2010」に発表
【出願人】(592028835)株式会社石山 (3)
【Fターム(参考)】