説明

粉末圧延装置

【課題】予備圧下ロールへの粉末の付着を防止して、密度及び厚さが均一なシート材を安定して製造できる粉末圧延装置を提供する。
【解決手段】金属粉末2を圧延する圧延ロール4A、4Bと、金属粉末2を圧延ロール4Aとの間で予備圧下する予備圧下ロール7Aとを備える粉末圧延装置1であって、予備圧下ロール7Aを加熱する加熱装置20を有するという構成を採用する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、粉末を圧延ロール間で圧延成形してシート材を製造する粉末圧延装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、厚さに変動が生じることなく薄型のシート材が得られる粉末圧延装置として、例えば、特許文献1及び特許文献2に記載の粉末圧延装置が知られている。
当該粉末圧延装置は、粉末を一対の圧延ロールのいずれか一方との間で予備圧下する予備圧下ロールを有することにより、圧延ロールの咬み込み角に対応する厚さよりも薄型に粉末を圧延することができるため、従来よりも薄いシート材を安定して製造することができる構成となっている。
【特許文献1】特開2002−212608号公報
【特許文献2】特開2005−139536号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記粉末圧延装置が設けられる設置場所の環境によっては、結露等によって予備圧下ロールの周面に空気中の水分が付着してしまい、上記予備圧下の際に予備圧下された粉末の一部が予備圧下ロールに付着する(貼り付く)ことがあった。予備圧下された粉末が予備圧下ロールに付着したまま圧延ロールとの間で再び予備圧下されると、付着部において部分的に密度及び厚さが大きくなり、密度及び厚さが均一でないシート材が製造され、製品の質及び歩留りに影響を与えるという問題があった。
【0004】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、予備圧下ロールへの粉末の付着を防止して、密度及び厚さが均一なシート材を安定して製造できる粉末圧延装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の課題を解決するために、本発明は、粉末を圧延する圧延ロールと、上記粉末を上記圧延ロールとの間で予備圧下する予備圧下ロールとを備える粉末圧延装置であって、上記予備圧下ロールを加熱する加熱装置を有するという構成を採用する。
このような構成を採用することで、本発明では、予備圧下ロールを加熱することにより予備圧下ロールの周面への水分の付着を防止することができる。
【0006】
また、本発明では、上記予備圧下ロールの内部に上記加熱装置の発熱手段を設けるという構成を採用する。
このような構成を採用することで、本発明では、熱伝導性を利用して予備圧下ロール内部から予備圧下ロール全体を均一に効率よく加熱することができる。
【0007】
また、本発明では、上記加熱装置は、上記予備圧下ロールの周面における温度が40℃〜100℃となるように上記予備圧下ロールを加熱するという構成を採用する。
このような構成を採用することで、本発明では、四季を通じて気温よりも高温である40℃以上で加熱することにより予備圧下ロールへの水分の付着を防止し、且つ、粉末(例えば、銅粉等の金属粉末)が酸化し易くなる温度である100℃より低い温度で加熱することにより、加熱された予備圧下ロールよって圧下される粉末の酸化による劣化を防止することができる。
【0008】
また、本発明では、上記加熱装置は、上記予備圧下ロールの周面における温度を一定温度に保つように上記予備圧下ロールを加熱するという構成を採用する。
このような構成を採用することで、本発明では、温度変化に伴う熱膨張による予備圧下ロールの変形を抑制し、予備圧下ロールの形状を一定に保つことができる。
【0009】
また、本発明では、上記加熱装置は、少なくとも上記予備圧下の開始時に、上記予備圧下ロールを加熱するという構成を採用する。
このような構成を採用することで、本発明では、予備圧下の開始時において特に発生しやすい粉末の予備圧下ロール周面への付着を防止することができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、粉末を圧延する圧延ロールと、上記粉末を上記圧延ロールとの間で予備圧下する予備圧下ロールとを備える粉末圧延装置であって、上記予備圧下ロールを加熱する加熱装置を有するという構成を採用することで、結露等による予備圧下ロールの周面への水分の付着を防止することができる。つまり、水分が付着することによる、粉末の予備圧下ロールへの付着を防止することができる。
したがって、本発明によれば、予備圧下ロールに付着した粉末が再び圧延ロールとの間で予備圧下されることを防止することができるため、密度及び厚さが均一なシート材を安定して製造することができる効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の粉末圧延装置の実施形態を、図1及び図2を参照して説明する。
図1は、本実施形態における粉末圧延装置1の概略構成図である。
図2は、図1における粉末圧延装置1を矢印Xから視た矢視図(ホッパ3A及びベルトフィーダ5Aは不図示)である。
粉末圧延装置1は、図1に示すように、水平且つ平行に配した一対の圧延ロール4A、4Bと、一方の圧延ロール4Aの上方に配置され、ベルトフィーダ5Aを介して金属粉末(粉末)2を供給するホッパ3Aと、圧延ロール4Aとの間で金属粉末2を予備圧下する予備圧下ロール7Aと、予備圧下ロール7Aを加熱する加熱装置20とを備えており、圧延ロール4A、4B間の下方には圧延成形されたシート材を次工程へ導くための不図示のシートガイドが配設されている。
【0012】
圧延ロール4A、4Bは、それぞれが独立して回転自在、且つ互いに同一の速度で同期回転するように制御されている。また、シート材にせん断力を付加させる目的で別々の一定速度で回転するよう制御する場合もある。具体的に、圧延ロール4A(4B)は、図2に示すように、両端をハウジング10及び軸受け11によって支持されており、駆動機構(図示せず)により軸回りに回転することが可能な構成となっている。また、圧延ロール4A、4B間のギャップは、直動ガイド機構12によって調整自在とされ、圧延されたシート材の厚さを任意に変更できる構成となっている。
【0013】
図1に戻り、ホッパ3Aは、断面形状が下方に向かうに従って漸次縮径する中空構造を有し、金属粉末2を貯蓄すると共に底部に接続されたベルトフィーダ5Aを介して圧延ロール4Aの周面に向けて金属粉末2を供給する構成となっている。
【0014】
ベルトフィーダ5Aは、ホッパ3Aの底部に設けられ、回転駆動機構(図示せず)と接続されて回転駆動することで、ホッパ3Aから金属粉末2を搬送する構成となっている。また、ベルトフィーダ5Aは、搬送先が、圧延ロール4Aの上方に位置しており、金属粉末2を圧延ロール4Aの周面上に供給する構成になっている。さらに、ベルトフィーダ5Aは、圧延ロール4Aの幅と略同一の幅を有しており、圧延ロール4Aの幅方向に亘って均一に、金属粉末2を供給可能な構成となっている。
【0015】
予備圧下ロール7Aは、圧延ロール4A(および4B)よりも小径に、具体的には圧延ロール4A、4Bの直径の20%以下の直径を有する円筒形状となっており、中空内部を後述する加熱装置20の電熱線(発熱手段)21が軸方向に挿通する構成となっている(図2参照)。予備圧下ロール7Aの回転中心は、図1に示すように圧延ロール4Aの回転中心に対して鉛直方向上方から圧延ロール4B側へ角度θ1の位置に設置されており、設置角度θ1としては、0゜〜85゜の間で選択できるが、ここではθ1=30゜に設定されている。
また、予備圧下ロール7Aの外周面には凹凸が形成されており、供給された金属粉末2を咬み込みやすくなっている。なお凹凸としては、均一なものでも不均一なものでもよい。また、金属粉末2の性質によっては、平滑な外周面を有する平ロールであってもよい。また、平ロールではなく、凹クラウン、凸クラウンがついたロールでもよい。
【0016】
この予備圧下ロール7Aには、回転機構(図示せず)が設けられ、圧延ロール4A、4Bに対して任意の回転速度(周速度)に独立して調整可能になっている。そして、予備圧下ロール7Aと圧延ロール4Aとの軸間距離も任意に調整可能であり、従ってこれらロール間のギャップを微調整できる構成になっている。
【0017】
加熱装置20は、図2に示すように、予備圧下ロール7Aを内部から加熱する電熱線21と、電熱線21に電圧を印加して通電させる電極対22A、22Bとを有する構成となっている。
【0018】
電熱線21は、例えば、電通し発熱するニッケルクロム電熱線や鉄クロム電熱線等から構成されるフィラメント線であり、予備圧下ロール7Aの中空部を予備圧下ロール7Aの回転軸と同心であって軸方向に挿通するように配設される。電熱線21は、軸方向に複数、直線的に配設する構成であってもよいし、予備圧下ロール7A内を挿通する軸を設けて当該軸にコイル状に巻回して配設する構成であってもよい。
このような、電熱線21は、予備圧下ロール7Aの軸両端から露出して、一端が電極対22Aに、他端が電極対22Bに電気的に接続される構成となっている。
【0019】
電極対22A、22Bは、加熱装置20の制御の下、電熱線21に電圧を印加して電通させ、予備圧下ロール7Aを加熱し予備圧下ロール7Aの周面を40℃〜100℃とさせる構成となっている。なお、下限温度を40℃と設定した理由は、四季を通じて気温が40℃を超える気温となることはほとんど無いため、予備圧下ロール7Aの周面が40℃以上であれば、結露等による予備圧下ロール7A周面への空気中の水分の付着を防止することができるためである。また、上限温度を100℃と設定した理由は、金属粉末2は高温となると空気中の酸素と化学反応して酸化し易くなり、製品の質に影響を及ぼす場合がある。例えば、金属粉末2に用いられる粉末の一例である銅粉は、100℃に昇温されると特に酸化し易くなる傾向にあるため上限を100℃に設定した。
また、電極対22A、22Bは、予備圧下ロール7Aを一定温度に保つように、電熱線21に与える電圧を一定にするように制御される。このように制御することによって、予備圧下ロール7Aの熱膨張による変形を抑制して、予備圧下ロール7Aと圧延ロール4Aとの間のギャップを精度良く所定の距離に保つことができる。
【0020】
続いて、上記の構成の粉末圧延装置1の動作を図1及び図2を参照し、シート材を製造する手順に沿って説明する。
先ず、粉末圧延装置1は、加熱装置20を動作させ予備圧下ロール7Aを加熱させる。具体的には、加熱装置20は、電極対22A、22Bに電熱線21に対し電圧を印加させ、電通により電熱線21を発熱させる。電熱線21による発熱は、予備圧下ロール7A内部から予備圧下ロール7A外部に向けて熱伝導され、予備圧下ロール7Aの周面の温度を上昇させる。このとき、電熱線21は、予備圧下ロール7Aの回転軸と同心に配置されているため、予備圧下ロール7Aを均一に加熱することができる。
このように、運転開始前に、予め加熱装置20を用いて予備圧下ロール7Aを加熱することにより、運転停止時において予備圧下ロール7Aの周面に多量に付着していた水分を除去することができ、予備圧下ロール7Aと圧延ロール4Aとの間による予備圧下の開始時において、特に発生しやすい金属粉末2の予備圧下ロール7Aの周面への付着を防止することができる。
【0021】
予備圧下ロール7Aが所定の温度(例えば40℃)に達したら、粉末圧延装置1は、次いで、ホッパ3A内に貯蓄された金属粉末2をホッパ3A底部に接続されたベルトフィーダ5Aを介して圧延ロール4Aの周面に向けて、圧延ロール4Aの幅方向に亘り連続的に供給する。
圧延ロール4A上に供給された金属粉末2は、予備圧下ロール7Aと圧延ロール4Aとの間で予備圧下される。ここで、予備圧下ロール7Aは、圧延ロール4Aに対して小径に設定され接触弧長が小さいため、引き込まれる金属粉末2も少なくなり、結果として圧延ロール4A、4B間で圧延する場合に比較して薄く圧延することができる。
そして、金属粉末2は、予備圧下ロール7Aと圧延ロール4Aとの間で予備圧下されることで脱気され、一定の密度及び一定の厚さを有する金属粉末2が定量、圧延ロール4A、4B間に供給されることになる。
【0022】
ここで、予備圧下ロール7Aは、加熱装置20により加熱を受けているため、結露等による予備圧下ロール7Aの周面への空気中の水分の付着が防止されることとなる。さらに、予備圧下ロール7Aは、金属粉末2が空気中の水分を含有していたとしても、周面が加熱されているため接触した金属粉末2の水分を揮発/蒸発させる作用もある。したがって、予備圧下を受けた金属粉末2の一部が、相対速度がほぼ零の状態で予備圧下ロール7Aの周面に付着する(貼り付く)ことを防止することができる。
【0023】
そして、圧延ロール4A、4Bは、所定の距離で回転駆動することによって、圧延ロール4A,4B間に供給された金属粉末2と、圧延ロール4A、4Bの間に上方から下方へ挿通されて搬送されるシート状の金属板21とを圧延する。当該圧延によって、金属粉末2は、金属板21に固着されてシート材を形成することとなる。
圧延ロール4A、4B間で所望の厚さに圧延されたシート材は、シートガイドに沿って次工程(例えば焼結工程)に送られる。なお、予備圧下ロール7Aの外周面に形成された凹凸がシート材に転写されていても、圧延ロール4A、4Bによる圧延により平滑に成形されるため、予備圧下ロール7Aの表面形状はシート材の表面光沢に影響を及ぼさない。
【0024】
したがって、上述した本実施形態によれば、金属粉末2を圧延する圧延ロール4A、4Bと、金属粉末2を圧延ロール4Aとの間で予備圧下する予備圧下ロール7Aとを備える粉末圧延装置1であって、予備圧下ロール7Aを加熱する加熱装置20を有するという構成を採用することで、予備圧下ロール7Aの周面への水分の付着を防止することができる。つまり、結露等によって予備圧下ロール7Aの周面に空気中の水分が付着することによる、金属粉末2の予備圧下ロール7Aへの付着を防止することができる。
したがって、本実施形態によれば、予備圧下ロール7Aに付着した金属粉末2が再び圧延ロール4Aとの間で予備圧下されることがなく、密度及び厚さが均一なシート材を安定して製造することができる効果がある。
【0025】
また、本実施形態では、予備圧下ロール7Aの内部に加熱装置20の発熱手段である電熱線21を設けるという構成を採用することで、熱伝導性を利用して内部から予備圧下ロール7A全体を均一に効率よく加熱することができる。
【0026】
また、本実施形態では、加熱装置20は、予備圧下ロール7Aの周面における温度が40℃〜100℃となるように予備圧下ロール7Aを加熱するという構成を採用することで、四季を通じて気温よりも高温である40℃以上で加熱することにより予備圧下ロール7Aへの水分の付着を防止し、且つ、金属粉末2が酸化し易くなる温度である100℃より低い温度で加熱することにより、予備圧下ロール7Aよって予備圧下される金属粉末2の酸化による劣化を防止することができる。
【0027】
また、本実施形態では、加熱装置20は、予備圧下ロール7Aの周面における温度を一定温度に保つように予備圧下ロール7Aを加熱するという構成を採用することで、温度変化に伴う熱膨張による予備圧下ロール7Aの変形を抑制し、予備圧下ロール7Aの形状を一定に保つことで、予備圧下ロール7Aと圧延ロール4Aとの間のギャップを精度良く所定の距離に保つができる。
【0028】
また、本実施形態では、加熱装置20は、少なくとも上記予備圧下の開始時に、予備圧下ロール7Aを加熱するという構成を採用することで、予備圧下の開始時において特に発生しやすい金属粉末2の予備圧下ロール7A周面への付着を防止することができる。
【0029】
以上、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
【0030】
例えば、上記実施形態において、加熱装置20の発熱手段は電熱線21であると説明したが、本発明は、上記構成に限定されるものでは無く、例えば、予備圧下ロール7A内に加熱した熱媒体(例えば、気体、水、油等)を流通させて、予備圧下ロール7Aを加熱する構成であっても良い。また、加熱装置20は、予備圧下ロール7Aの外部に発熱手段を設けて、外部から予備圧下ロール7Aの周面を加熱する構成であっても良い。
さらに、湿度計を用いて、湿度の検出結果に基づき、加熱装置20の駆動を制御する構成であれば、適宜結露を防止するように予備圧下ロール7Aを加熱することができる。
【0031】
なお、上記実施形態において、加熱装置20は、予備圧下ロール7Aへの水分の付着防止のために常に加熱していなければならない訳ではない。実験により、予備圧下ロール7Aがある一定時間予備圧下を繰り返し行うと、加熱をしなくても金属粉末2の付着が起こらなくなることが確認されているため、当該一定時間を経過した後は、加熱装置20の駆動を停止させても良い。このように制御することによって、粉末圧延装置1の運転コストの低減を図ることができる。
【0032】
また、上記実施形態において、粉末圧延装置1は、金属粉末2を金属板21の片面に圧延してシート材を形成すると説明したが、圧延ロール4B側にもホッパ3A、ベルトフィーダ5A、予備圧下ロール7A及び加熱装置20を圧延ロール4A側と対称的に設ける構成であれば、金属板21の両面の全面に亘って金属粉末2を圧延でき、3層のシート材を形成させることも可能である。
【0033】
なお、上記実施形態において、粉末圧延装置1は、金属粉末2と金属板21とを圧延ロール4A、4Bで圧延すると説明したが、シート材の形成にあたって金属板21は必須では無く、金属板21を用いない構成であっても良い。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の実施の形態における粉末圧延装置の概略構成図である。
【図2】本発明の実施の形態における粉末圧延装置の図1における矢視X図である。
【符号の説明】
【0035】
1…粉末圧延装置、2…金属粉末(粉末)、4A,4B…圧延ロール、7A…予備圧下ロール、20…加熱装置、21…電熱線(発熱手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
粉末を圧延する圧延ロールと、前記粉末を前記圧延ロールとの間で予備圧下する予備圧下ロールとを備える粉末圧延装置であって、
前記予備圧下ロールを加熱する加熱装置を有することを特徴とする粉末圧延装置。
【請求項2】
前記予備圧下ロールの内部に前記加熱装置の発熱手段を設けることを特徴とする請求項1に記載の粉末圧延装置。
【請求項3】
前記加熱装置は、前記予備圧下ロールの周面における温度が40℃〜100℃となるように前記予備圧下ロールを加熱することを特徴とする請求項1または2に記載の粉末圧延装置。
【請求項4】
前記加熱装置は、前記予備圧下ロールの周面における温度を一定温度に保つように前記予備圧下ロールを加熱することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の粉末圧延装置。
【請求項5】
前記加熱装置は、少なくとも前記予備圧下の開始時に、前記予備圧下ロールを加熱することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の粉末圧延装置。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2009−235442(P2009−235442A)
【公開日】平成21年10月15日(2009.10.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−79716(P2008−79716)
【出願日】平成20年3月26日(2008.3.26)
【出願人】(000000099)株式会社IHI (5,014)
【Fターム(参考)】