説明

粘着テープ貼付装置

【課題】 粘着テープの主部分を略同時に物体表面に貼付する粘着テープ貼付装置において、粘着テープの縁部分を物体の縁に沿って自動的に折り曲げて貼付できるようにする。
【解決手段】 貼付装置10は、粘着テープTを保持する保持部材18と、保持部材18に保持した粘着テープの主部分Mを物体表面Sに圧力下で貼付する圧着機構14と、物体表面に主部分が貼付された粘着テープの縁部分mを、物体表面の縁Eに沿って一様に折り曲げる縁曲げ機構50とを備える。縁曲げ機構は、保持部材の弾性保持面16に隣接して配置される弾性変形可能な縁曲げ部材52と、縁曲げ部材を弾性変形させてその当接面56を弾性保持面に接近する方向へ移動させる押圧部材58とを備える。押圧部材58の押圧力下で弾性変形した縁曲げ部材52の当接面56が、粘着テープの縁部分mを最終段階まで折り曲げて、物体表面Sの反対側の面に貼付する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、粘着テープ貼付装置に関し、特に、粘着テープの主部分をその略全体に渡って実質的同時に物体表面に貼付する粘着テープ貼付装置に関する。
【背景技術】
【0002】
粘着テープ貼付装置において、貼付対象物体の特定の表面領域の輪郭に対応する輪郭に予め成形された粘着テープを、その略全体に渡って実質的同時に特定表面領域に貼付する構成を有するものが知られている(例えば特許文献1参照)。特許文献1に記載される粘着テープ貼付装置は、粘着面を外側に向けた状態で粘着テープを吸着保持する弾性保持面を有する吸着部材と、吸着部材を弾性保持面に交差する圧着方向へ平行移動可能に支持する基部と、粘着テープを弾性保持面に吸着保持させる真空源と、吸着部材を基部に対し圧着方向へ平行移動させて、弾性保持面に吸着保持した粘着テープの粘着面を貼付対象物体の特定表面領域に押し付ける圧着駆動部とを備えて構成される。
【0003】
上記特許文献1の粘着テープ貼付装置によれば、吸着部材の弾性保持面に粘着テープを吸着保持した状態で、圧着駆動部が作動することにより、粘着テープをその実質的全体に渡って略同時に物体表面に自動貼付することができる。このとき、粘着テープ貼付装置の基部を、貼付対象物体に対し所定位置に固定的に設置することにより、粘着テープを特定表面領域に対して正確に位置決めすることができ、さらに、吸着部材の弾性保持面の作用により、粘着テープの皺や粘着面への空気取込みを排除しながら正確に貼付することができる。なお、特許文献1の粘着テープ貼付装置は、例えば自動車のドアの窓枠に塗装代替物としての成形粘着テープを貼付する用途で、好適に使用できる。
【0004】
自動車のドアの窓枠のような所定の幅を有する物体の表面に粘着テープを貼り付ける用途では、粘着テープの幅寸法を物体表面の幅寸法よりも大きく成形し、粘着テープの長手方向へ延びる縁に沿った任意幅部分(本願で「粘着テープの縁部分」と称する)を物体の縁に沿って折り曲げて、物体の縁を粘着テープの縁部分で包み込むように貼り付けることが要求される場合がある。その場合には従来、例えば上記特許文献1に記載されるような粘着テープ貼付装置を用いて、粘着テープの長手方向へ延びる主要な部分(本願で「粘着テープの主部分」と称する)を物体表面に貼付した後に、物体の縁から張り出した粘着テープの縁部分を、スキージ等を用いて手作業により物体の縁に沿って折り曲げて物体の裏面にも貼付するようにしている。
【0005】
このような粘着テープの縁曲げ作業は、粘着テープの粘着面と物体表面との間の空気を排除しながら貼り付けることが望まれるので、作業の熟練を要するだけでなく、作業時間が増加する傾向がある。そこで、例えば特許文献2に記載されるように、主部分が物体表面に貼付された粘着テープの縁部分を、物体の縁に沿って自動的に折り曲げて、物体裏面に貼り付けることができる貼付治具が提案されている。
【0006】
特許文献2に開示される貼付治具は、自動車のドアの窓枠のような所定の幅を有する物体を、それぞれに対を成す複数組のガイドローラの間に受容した状態で、物体に沿って移動できるように構成される。各組を成す一対のガイドローラは、物体の両縁のそれぞれに当接される外周面を有して、互いに独立して回転可能に治具本体に支持される。複数組のガイドローラは、治具本体に対する物体及び物体表面に貼付された粘着テープの送り方向に見て、上流端の一対のガイドローラ、中間の一対のガイドローラ、及び下流端の一対のガイドローラを含む。上流端のガイドローラ対は、それらの外周面が物体表面に対し鋭角を成すように配置され、中間のガイドローラ対は、それらの外周面が物体の縁に平行に向くように配置され、下流端のガイドローラ対は、それらの外周面が物体裏面に沿うように配置される。これら複数組のガイドローラの間に、表面に粘着テープを貼付した物体を受容して、治具本体を物体に沿って移動させることにより、粘着テープの両縁部分が、粘着面と物体表面との間の空気を排除しながら、物体の両縁に沿って漸進的に深く折り込まれ、最終的に物体両縁を包み込んで物体裏面に貼付される。
【0007】
【特許文献1】特開2004−315002号公報
【特許文献2】特開2002−241040号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上述した特許文献1に記載される粘着テープ貼付装置は、物体の縁を粘着テープの縁部分で包み込むように貼り付けることが要求される用途において、予め所定形状に成形した粘着テープの主部分を、その略全体に渡って実質的同時に物体表面に適正に貼付することができる。しかし、粘着テープの縁部分を物体の縁に沿って折り曲げて貼付する作業は、主部分を貼付した後に、粘着テープ貼付装置を対象物体から脱離して、手作業により、或いは上述した特許文献2に記載される貼付治具等を用いて、改めて実施することになる。
【0009】
粘着テープの縁部分の縁曲げ貼付作業を手作業で行なおうとすると、作業の熟練を要することはもちろん、作業中に物体の縁で手を負傷しないように注意を払う必要が有るので、作業時間が著しく長くなり、作業者の負担が増す。他方、粘着テープの主部分及び縁部分に対する2段階の貼付作業を、それぞれの貼付作業に特化した2種類の機器を用いて順次実施する場合には、個々の貼付作業の容易性及び精度は向上するものの、物体に対する各機器の位置決め等の段取りに時間を消費し、結果として、作業時間をさほど短縮できないことが懸念される。
【0010】
本発明の目的は、粘着テープの主部分をその略全体に渡って実質的同時に物体表面に貼付する粘着テープ貼付装置において、別の機器類を用いることなく、粘着テープの縁部分を物体の縁に沿って自動的に折り曲げて貼付でき、作業者の負担を軽減できるとともに作業時間を短縮できる粘着テープ貼付装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、主部分及び主部分から延長される縁部分を有する粘着テープを、その粘着面を外側に向けた状態で保持する保持機構と、保持機構に保持した粘着テープの主部分を、その略全体に渡って実質的同時に物体表面に圧力下で貼付する圧着機構とを具備する粘着テープ貼付装置において、物体表面に主部分が貼付された粘着テープの縁部分を、物体表面の縁に沿って一様に折り曲げる縁曲げ機構を具備すること、を特徴とする粘着テープ貼付装置を提供する。
【0012】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の粘着テープ貼付装置において、保持機構は、粘着テープの主部分を接触保持する弾性保持面を有する保持部材を備え、縁曲げ機構は、保持部材の弾性保持面に隣接して保持部材に対し移動可能に配置される弾性変形可能な縁曲げ部材であって、粘着テープの縁部分に当接される当接面を有する縁曲げ部材と、縁曲げ部材を弾性変形させて当接面を弾性保持面に接近する方向へ移動させる縁曲げ駆動部とを備える粘着テープ貼付装置を提供する。
【0013】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の粘着テープ貼付装置において、保持機構は、保持部材を弾性保持面に交差する圧着方向へ平行移動可能に支持する基部を備え、圧着機構は、保持部材を基部に対し圧着方向へ平行移動させる圧着駆動部を備え、圧着駆動部の作動により、保持部材に保持した粘着テープの主部分が物体表面に貼付されると略同時に、縁曲げ機構の縁曲げ部材が保持部材に対し移動して、粘着テープの縁部分を中途段階まで折り曲げる粘着テープ貼付装置を提供する。
【0014】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の粘着テープ貼付装置において、保持機構は、基部に圧着方向へ平行移動可能に支持される一方で保持部材を圧着方向に平行な方向へ弾性変位可能に支持する第2基部と、保持部材と第2基部との間に配置される弾性部材とをさらに備え、縁曲げ部材は、第2基部に固定的に支持されて、第2基部上での保持部材の弾性変位により、保持部材に対して移動する粘着テープ貼付装置を提供する。
【0015】
請求項5に記載の発明は、請求項3又は4に記載の粘着テープ貼付装置において、縁曲げ駆動部は、縁曲げ部材に隣接して縁曲げ部材に対し移動可能に配置される押圧部材と、押圧部材を縁曲げ部材に対して移動させる駆動源とを備え、駆動源は、縁曲げ部材が粘着テープの縁部分を中途段階まで折り曲げた後に、押圧部材を縁曲げ部材に対し移動させて、押圧部材の押圧力下で縁曲げ部材を弾性変形させるとともに当接面を弾性保持面に接近する方向へ変位させ、それにより粘着テープの縁部分を最終段階まで折り曲げる粘着テープ貼付装置を提供する。
【0016】
請求項6に記載の発明は、請求項2〜5のいずれか1項に記載の粘着テープ貼付装置において、粘着テープは、主部分の両側に一対の縁部分を有し、縁曲げ機構は、粘着テープの一対の縁部分に個々に当接される当接面をそれぞれに有する一対の縁曲げ部材を備え、一対の縁曲げ部材により粘着テープの一対の縁部分を折り曲げる粘着テープ貼付装置を提供する。
【0017】
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の粘着テープ貼付装置において、縁曲げ機構は、一対の縁曲げ部材の当接面を保持部材に対して個別に移動させる複数の縁曲げ駆動部を備える粘着テープ貼付装置を提供する。
【0018】
請求項8に記載の発明は、請求項2〜7のいずれか1項に記載の粘着テープ貼付装置において、保持部材は、少なくとも弾性保持面が、自己粘着性を有する材料から形成される粘着テープ貼付装置を提供する。
【発明の効果】
【0019】
請求項1に記載の発明によれば、保持機構に保持した粘着テープの主部分をその略全体に渡って実質的同時に物体表面に自動貼付するように構成したから、迅速かつ高精度に粘着テープの主部分を物体表面に貼付できる。さらに、貼付装置自体に縁曲げ機構を組み込んでいるから、粘着テープの縁部分を物体表面の縁に沿って、作業の熟練を要することなく安全、迅速かつ正確に折り曲げることができる。
【0020】
請求項2に記載の発明によれば、保持部材の弾性保持面の作用により、粘着テープの主部分の実質的全体に渡って一様な押圧力を加えて、テープ皺や粘着面への空気取込みを排除しながら、主部分を物体表面に正確に貼付できる。また、弾性変形可能な縁曲げ部材を介して、縁曲げ駆動部の駆動力を粘着テープの縁部分に加えることができるので、粘着テープの縁部分を物体表面の縁に正確に追従させて折り曲げることができる。
【0021】
請求項3に記載の発明によれば、縁曲げ機構の縁曲げ駆動部を動作させることなく、粘着テープの主部分を物体表面に貼付すると略同時に、縁曲げ部材によって粘着テープの縁部分を中途段階まで予備的に折り曲げることができるので、縁曲げ精度を確保しつつ、貼付作業に要する時間を短縮できる。
【0022】
請求項4に記載の発明によれば、粘着テープの縁部分を中途段階まで予備的に折り曲げる構成を、簡易に実現できる。
【0023】
請求項5に記載の発明によれば、縁曲げ駆動部の押圧部材が発揮する押圧力により、粘着テープの縁部分を最終段階まで安定して確実に折り曲げることができる。
【0024】
請求項6に記載の発明によれば、粘着テープの一対の縁部分を安全、迅速かつ高精度に折り曲げることができる。
【0025】
請求項7に記載の発明によれば、粘着テープの一対の縁部分が湾曲して延びる場合にも、それら縁部分を安定して一様に折り曲げることができる。
【0026】
請求項8に記載の発明によれば、保持部材の構成を簡略化できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。全図面に渡り、対応する構成要素には共通の参照符号を付す。
図1及び図2は、本発明の一実施形態による粘着テープ貼付装置10(以下、貼付装置10と略称する)の主要部を、それぞれ異なる方向から示す断面図、図3は、貼付装置10の全体構成を概略で示す平面図、図4は、貼付装置10を適用可能な粘着テープT及びその貼付対象の物体Oを概略で示す平面図である。貼付装置10は、物体Oの特定の表面領域S(以下、物体表面Sと称する)の輪郭に対応する輪郭に予め成形された粘着テープTの主部分Mを、その略全体に渡って実質的同時に物体表面Sに貼付するものであって、例えば図4に示すように、自動車のドアの窓枠(すなわち物体O)の外面(すなわち物体表面S)に塗装代替用途の成形粘着テープTを自動貼付するために使用できる。しかし、本発明に係る粘着テープ貼付装置の用途はこれに限定されない。
【0028】
図1〜図3に示すように、貼付装置10は、主部分M及び主部分Mから延長される縁部分mを有する粘着テープTを、その粘着面T1を外側に向けた状態で保持する保持機構12と、保持機構12に保持した粘着テープTの主部分Mを、その略全体に渡って実質的同時に物体表面Sに圧力下で貼付する圧着機構14とを備える。保持機構12は、粘着テープTの主部分Mをその背面T2で接触保持する弾性保持面16を有する保持部材18と、保持部材18を弾性保持面16に交差する圧着方向Pへ平行移動可能に支持する基部20とを備える。圧着機構14は、保持部材18を基部20に対し圧着方向Pへ平行移動させて、弾性保持面16に保持した粘着テープTの主部分Mを物体表面Sに押し付ける圧着駆動部22を備える。このような構成を有する貼付装置10は、保持部材18の弾性保持面16に粘着テープTを保持した状態で、圧着駆動部22が作動することにより、粘着テープTの主部分Mをその実質的全体に渡って略同時に物体表面Sに自動貼付することができる。
【0029】
保持機構12の保持部材18は、本体24と、本体24に固定され、弾性保持面16を有する弾性板26とを備えて構成される(図1及び図2)。本体24は、金属、プラスチック等の硬質材料から作製されるブロック体であり、貼付対象となる物体O(すなわち自動車のドアの窓枠)の物体表面Sの略L字状の延長形状(図4)に対応する略L字状の延長形状を有する。また本体24は、その長手方向に沿って物体表面Sの湾曲面形状(図2)に近似する湾曲面形状を有する支持面24aを備える。弾性板26は、合成ゴム等の弾性に富む材料から作製される平板状部材であり、物体表面Sの略L字状の延長形状(図4)に対応する略L字状の延長形状を有するとともに、全体に略一様な厚みを有して、本体24の支持面24aに例えば接着剤により固着される。この状態で、弾性板26の露出表面は、その長手方向に沿って物体表面Sの湾曲面形状に近似する湾曲面形状を有するとともに全体として粘着テープTの輪郭に対応する輪郭を有する弾性保持面16を構成する。
【0030】
弾性板26は、少なくとも弾性保持面16を含む部分が、ウレタンラバー、ウレタンゲル等の、自己粘着性を有する材料から形成される。なお図示実施形態では、2枚の弾性板要素26´を重ねて構成される弾性板26を用いているが、この場合、それら弾性板要素26´を同一又は異なる材料から作製できる。また、弾性保持面16の弾性及び自己粘着性を適正化できることを前提に、1枚構造の弾性板26、又は3枚以上の弾性板要素26´からなる弾性板26を用いることもできる。
【0031】
上記構成を有する保持部材18は、物体表面SのL字状輪郭に対応するL字状輪郭を有する成形粘着テープTの主部分M(図4)を、弾性保持面16の全体に渡って十分に伸展した状態で、弾性板26の適正位置に粘着保持することができる。また、保持部材18は、湾曲面形状の物体表面Sに粘着テープTの主部分Mを押し付けるときに、弾性板26の弾性保持面16が、物体表面Sの湾曲面形状に合致する形状に受動的に弾性変形し、それにより粘着テープTの主部分Mの実質的全体に渡って一様な押圧力を加えることができる。しかも、弾性保持面16の作用により、粘着テープTの皺や粘着面T1への空気取込みを排除しながら、主部分Mを物体表面Sに正確に貼付することができる。なお、上記した自己粘着性を有する弾性保持面16を備えた保持部材18に代えて、例えば既述の特許文献1に記載されるような、弾性保持面への真空吸着構造を有する保持部材を採用することもできる。
【0032】
保持機構12の基部20は、金属等の硬質材料からなる平面視で略台形の平板状部材であり、その第1面20aの適当な位置に、作業者が貼付装置10を手持操作するための一対のハンドル28が設置される(図3)。保持機構12はさらに、基部20に圧着方向Pへ平行移動可能に支持される一方で保持部材18を圧着方向Pに平行な方向へ弾性変位可能に支持する第2基部30と、保持部材18と第2基部30との間に配置される弾性部材32とを備える(図1)。第2基部30は、金属等の硬質材料からなるブロック体であり、保持部材18の本体24の略L字延長形状に対応する略L字状の延長形状を有して、基部20に対し略平行な姿勢で基部20の第2面20b側に可動支持される。なお図示実施形態では、第2基部30は2部材301、302から構成されているが、一体物であっても良い。
【0033】
第2基部30は、複数の連結棒34を介して、保持部材18に相対移動可能に連結される(図1及び図2)。各連結棒34は、第2基部30に形成された段付貫通穴36に、圧着方向Pに平行な方向へ摺動可能に収容され、一端34aで、第2基部30の端面30aから外方へ突出して、保持部材18の本体24の裏面24bに固定される(図1)。連結棒34の他端には、段付貫通穴36の肩面36aに係合可能なフランジ34bが設けられる。それにより、複数の連結棒34は、第2基部30に対して保持部材18と一体的に、各々のフランジ34bが段付貫通穴36の肩面36aに係合して保持部材18の本体24と第2基部30との間に所定の隙間が形成される平常時の第1位置(図1)と、本体24の裏面24bと第2基部30の端面30aとが互いに衝合するテープ貼付時の第2位置(図5)との間で、圧着方向Pに平行な方向へ移動することができる。
【0034】
弾性部材32は、複数の連結棒34をそれぞれに取り巻いて配置される複数の圧縮コイルばね32から構成される。それら圧縮コイルばね32は、第2基部30と保持部材18との間に初期圧縮状態で介在し、保持部材18を第2位置から第1位置に向かう方向へ弾性的に付勢する。保持部材18の弾性保持面16に外力が加わらない平常時には、保持部材18は、弾性部材(圧縮コイルばね)32の弾性付勢力下で第1位置に弾性的に保持される。保持部材18の弾性保持面16に外力が加わるテープ貼付時には、保持部材18は、弾性部材(圧縮コイルばね)32の弾性付勢力に抗して、第2位置へ変位する。
【0035】
圧着機構14の圧着駆動部22は、複数(図3で3個)の空気圧シリンダ装置38と、圧縮空気供給路及び切換弁(図示せず)を介してそれら空気圧シリンダ装置38に接続される共通の空気圧縮機40(図2)とを備える。複数の空気圧シリンダ装置38は、基部20の第1面20a上で平衡した位置に設置され(図3)、各々のピストンロッド42が、基部20の裏面(第2面)20bから突出して、その先端で第2基部30に固定的に連結される(図2)。それにより圧着駆動部22は、第2基部30及び保持部材18を基部20に対し、圧着方向P及びその逆方向へ直線的に往復動作させる。なお、空気圧縮機40は、所望により適当な制御回路(図示せず)を介して、例えばハンドル28の近傍に設置されるオンオフスイッチ(図示せず)に接続できる。
【0036】
圧着機構14はさらに、圧着駆動部22の作動時に第2基部30を基部20に対して圧着方向P及びその逆方向へ案内する複数(図3で6個)のリニアガイド44を備える。それらリニアガイド44は、個々の空気圧シリンダ装置38に対し平衡して基部20上に配置され(図3)、各々の可動要素46が、基部20の第2面20bから突出して、その先端で第2基部30に固定的に連結される。なお、圧着駆動部22の駆動源として、上記した空気圧シリンダ装置38に代えて、油圧シリンダ装置や電動機等を採用することもできる。
【0037】
貼付装置10はさらに、粘着テープTを物体表面Sに対し正確に位置決めして貼付することを可能にするために、貼付作業の開始前に、保持機構12を物体表面Sに対して予め定めた貼付準備位置に位置決めする位置決め機構48(図3)を備えることが有利である。そのような位置決め機構48は、例えば既述の特許文献1に記載される位置決め機構を採用できる。位置決め機構48の説明は省略する。
【0038】
本発明の特徴的構成として、貼付装置10は、図1に示すように、物体表面Sに主部分Mが貼付された粘着テープTの縁部分mを、物体表面Sの縁Eに沿って一様に折り曲げる縁曲げ機構50をさらに備える。縁曲げ機構50は、保持部材18の弾性保持面16に隣接して保持部材18に対し移動可能に配置される弾性変形可能な縁曲げ部材52と、縁曲げ部材52の先端領域を弾性変形させて弾性保持面16に接近する方向へ移動させる縁曲げ駆動部54とを備える。縁曲げ部材52の先端領域には、粘着テープTの縁部分mに当接される当接面56が設けられる。縁曲げ部材52の当接面56は、その長手方向に沿って、保持部材18の弾性保持面16と同様に、物体表面Sの湾曲面形状に近似する湾曲面形状を有する(図2)。
【0039】
縁曲げ部材52は、ショアA硬度20〜90の、変形可能な可撓性を有する材料(ウレタンゴム、シリコンゴム、天然ゴム等)から作製される平板状部材であり、全体に略一様な厚みを有して、保持部材18の本体24の略L字状に延びる一側面に沿って曲折して配置される。縁曲げ部材52は、当接面56とは反対側の基端領域で、保持機構12の第2基部30に例えば接着剤を介して固定的に支持される。縁曲げ部材52の当接面56は、縁曲げ部材52に外力が加わらない平常時には、前述した第1位置にある保持部材18の弾性保持面16に対して同一平面内に配置される。また、保持部材18が前述したように第1位置から第2位置へ弾性変位することにより、保持部材18と縁曲げ部材52との間に相対移動が生じて、縁曲げ部材52の当接面56が保持部材18の弾性保持面16から突出して配置される。
【0040】
縁曲げ駆動部54は、縁曲げ部材52に隣接して縁曲げ部材52に対し移動可能に配置される押圧部材58と、押圧部材58を縁曲げ部材52に対して移動させる駆動源60とを備える。押圧部材58と駆動源60との間には、駆動源60の駆動力を押圧部材58に伝達する伝達板62が設置される。押圧部材58は、金属等の硬質材料からなる平板状部材であり、その先端58aを、縁曲げ部材52の当接面56の周辺領域に接触させた状態で、縁曲げ部材52に関して保持部材18とは反対側に配置される。図示実施形態では、保持部材18の本体24の略L字状に延びる一側面に沿って略L字状に湾曲して配置される縁曲げ部材52に対し、その当接面56を一様に移動させることができるように、所要個数の押圧部材58が、縁曲げ部材52の延長方向(すなわち第2基部30の延長方向)に互いに隣接して、隣り合う先端58aの間の隙間を実質的に排除した状態で並置されている(図3)。
【0041】
駆動源60は、複数の押圧部材58のそれぞれに専属的に付設される複数の空気圧シリンダ装置60から構成される。それら空気圧シリンダ装置60は、圧縮空気供給路及び切換弁(図示せず)を介して共通の空気圧縮機64(図2)に接続される。各空気圧シリンダ装置60は、第2基部30に、支軸66を介して揺動可能に搭載される(図1)。各空気圧シリンダ装置60のピストンロッド68は、その先端で、枢軸70を介して伝達板62の一端62aに回動可能に連結される。伝達板62は、その略中央で支軸72を介して第2基部30に揺動可能に連結され、その他端62bに、押圧部材58が固定的に取り付けられる。なお、空気圧縮機64は、所望により適当な制御回路(図示せず)を介して、例えばハンドル28の近傍に設置される第2のオンオフスイッチ(図示せず)に接続できる。
【0042】
空気圧シリンダ装置60が作動すると、ピストンロッド68の往復動作に伴い、空気圧シリンダ装置60及び伝達板62が、それぞれの支軸66、72を中心に揺動する。それに伴い、伝達板62の他端62bに取り付けた押圧部材58が、支軸72を中心に揺動して、その先端58aで、縁曲げ部材52の当接面56の周辺領域に、保持部材18の弾性保持面16に接近する方向への押圧力を加えたり解除したりする。なお、縁曲げ駆動部54の駆動源60として、上記した空気圧シリンダ装置60に代えて、油圧シリンダ装置や電動機等を採用することもできる。
【0043】
図示実施形態では、粘着テープTはその主部分Mの両側に一対の縁部分mを有する(図4)。それに対応して、縁曲げ機構50は、粘着テープTのそれら縁部分mに個々に当接される当接面56をそれぞれに有する一対の縁曲げ部材52を備える(図1)。さらに、縁曲げ機構50は、一対の縁曲げ部材52の当接面56を保持部材18に対して個別に移動させる複数の縁曲げ駆動部54(押圧部材58及び駆動源60)を備える。具体的には、図3に示すように、一方の縁曲げ部材52に作用する7個の縁曲げ駆動部54と、他方の縁曲げ部材52に作用する7個の縁曲げ駆動部54とが使用されている。したがって貼付装置10は、後述するように、複数の縁曲げ駆動部54の作動下で、一対の縁曲げ部材52により粘着テープTの一対の縁部分mを一様に折り曲げることができる。なお、一対の縁曲げ部材52を保持部材18の本体24の両側面に安定的に沿わせて配置するために、各縁曲げ部材52の外側に、第2基部30に固定される抑え板74が設置されている(図1)。
【0044】
次に、上記構成を有する貼付装置10を用いて図4に示す物体表面Sに粘着テープTを貼付する作業手順を説明する。
貼付装置10によるテープ貼付作業の開始時には、圧着機構14の圧着駆動部22の空気圧シリンダ装置38及び縁曲げ機構50の縁曲げ駆動部54の空気圧シリンダ装置(駆動源)60を、それらのピストンロッド42、68が引込位置にある初期状態(図1)に設定する。この初期設定状態で、まず準備作業として、第1位置にある保持部材18の弾性保持面16の全体に粘着テープTの主部分Mの背面T2を接触させて、粘着テープTを十分に伸展した状態で、弾性保持面16に適正に粘着保持させる。このとき、粘着テープTの両縁部分mは、一対の縁曲げ部材52の当接面56に沿って配置される。そして、貼付装置10を、その保持部材18が物体表面Sに対向するように物体(自動車ドア窓枠)Oに近接させ、位置決め機構48の作用により、基部20を物体Oに対し、保持部材18の弾性保持面16に保持した粘着テープTが物体表面Sに適正に対面する貼付準備位置に、正確に位置決めして固定的に装着する。
【0045】
上記した貼付準備位置において、空気圧縮機40を起動して3個の空気圧シリンダ装置38を同期作動させ、保持部材18及び第2基部30を基部20から離れる圧着方向Pへ平行移動させる。それにより、保持部材18に保持された粘着テープTの主部分Mの粘着面T1が、その実質的全体で物体表面Sに同時に押し付けられる。そして、各空気圧シリンダ装置38の作動圧力を維持することにより、前述した弾性板26の弾性変形作用の下で、粘着テープTの主部分Mの実質的全体に渡って一様な押圧力が加えられ、主部分Mが物体表面Sの略全体に、正確に位置決めして自動貼付される。
【0046】
粘着テープTの主部分Mを物体表面Sに自動貼付する間に、保持部材18は、物体表面Sから圧着方向Pの逆方向P´への反力を受け、それにより、弾性部材32の弾性付勢力に抗して、第2基部30上で第1位置から第2位置へ変位する(図5)。それに伴い、一対の縁曲げ部材52の当接面56が保持部材18の弾性保持面16から突出し、粘着テープTの両縁部分mを、物体表面Sの両縁Eに沿って、保持部材18から離れる方向へ押し込む。このようにして、保持部材18に保持した粘着テープTの主部分Mが物体表面Sに貼付されると略同時に、両縁曲げ部材52が保持部材18に対し同期移動して、粘着テープTの両縁部分mを、主部分Mに対して約90度の角度を成す中途段階まで折り曲げる。
【0047】
この状態で、一方の縁曲げ部材52に作用する7個の縁曲げ駆動部54を同期して起動して、それぞれの押圧部材58を、伝達板62を介して支軸72の周りに揺動させる(図6、矢印R)。それに伴い、各押圧部材58がその先端58aで、対応の縁曲げ部材52の当接面56の周辺領域に、保持部材18に接近する方向への押圧力を加える。それにより、各押圧部材58の押圧力下で縁曲げ部材52が弾性変形して、その当接面56が保持部材18の弾性保持面16に接近する方向へ一様に変位し、縁曲げ部材52の弾性変形部分から粘着テープTの一方の縁部分mに、物体Oに向かう一様な押圧力が加えられる。その結果、粘着テープTの一方の縁部分mが、主部分Mに対して約180度の角度を成す最終段階まで折り曲げられ、物体表面Sの一方の縁Eに沿ってその反対側の面に、圧力下で一様に貼付される。
【0048】
粘着テープTの一方の縁部分mの縁曲げ作業が完了すると、関連する縁曲げ駆動部54を逆転動作させてそれぞれの押圧部材58を初期位置に復帰させ、次いで、他方の縁曲げ部材52に作用する7個の縁曲げ駆動部54を同期して起動する。それにより、上記と同様にして、粘着テープTの他方の縁部分mが、主部分Mに対して約180度の角度を成す最終段階まで折り曲げられ、物体表面Sの他方の縁Eに沿ってその反対側の面に一様に貼付される。なお、上記した縁曲げ段階では、一方の縁曲げ部材52に作用する7個の縁曲げ駆動部54を所定順序で起動することにより、粘着テープTの一方の縁部分mを徐々に折り曲げることもできる。或いは、両方の縁曲げ部材52に作用する14個の縁曲げ駆動部54を全て同期して起動することにより、粘着テープTの両方の縁部分mを全体として同時に折り曲げることもできる。
【0049】
このように、貼付装置10によれば、物体表面Sの輪郭と略同一の輪郭に予め成形した粘着テープTを、保持部材18の弾性保持面16に粘着保持した状態で、圧着駆動部22が作動することにより、粘着テープTの主部分Mをその実質的全体に渡って略同時に物体表面Sに自動貼付するように構成したから、迅速かつ高精度に粘着テープTの主部分Mを物体表面Sに貼付できる。さらに、貼付装置10自体に縁曲げ機構50を組み込んでいるから、粘着テープTの縁部分mを物体表面Sの縁Eに沿って、作業の熟練を要することなく安全、迅速かつ正確に折り曲げることができる。
【0050】
また、貼付装置10では、縁曲げ機構50の縁曲げ駆動部54を動作させることなく、粘着テープTの主部分Mを物体表面Sに貼付すると略同時に、縁曲げ部材52によって粘着テープTの縁部分mを中途段階まで予備的に折り曲げることができるので、縁曲げ精度を確保しつつ、貼付作業に要する時間を短縮できる。しかも、貼付装置10では、容易に弾性変形可能な材料からなる縁曲げ部材52を介して、縁曲げ駆動部54による押圧力を粘着テープTの縁部分mに加えるようにしたから、物体表面Sの縁E及びその反対側の面が凹凸を有していても、粘着テープTの縁部分mをそのような凹凸に正確に追従させて、最終段階まで安定して確実に折り曲げ、かつ貼付することができる。
【0051】
以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、本発明に係る粘着テープ貼付装置の構成は上記実施形態に限定されず、様々な変形を施すことができる。例えば上記実施形態において、縁曲げ部材52の当接面56は、図示の平坦形状に限らず、テーパ状、球面状、面取り形状等の、粘着テープTの縁部分mを安定して折り曲げかつ貼付可能な様々な形状に成形することができる。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】本発明の一実施形態による粘着テープ貼付装置の主要部を、貼付対象の物体及び粘着テープと共に示す図で、図3の線I−Iに沿った断面図である。
【図2】図1の粘着テープ貼付装置の主要部を、貼付対象の物体及び粘着テープと共に、一部分にブロック図を用いて示す図で、図3の線II−IIに沿った断面図である。
【図3】図1の粘着テープ貼付装置の全体構成を概略で示す平面図である。
【図4】図1の粘着テープ貼付装置を使用して貼付作業を実施可能な物体及び粘着テープを概略で示す平面図である。
【図5】図1の粘着テープ貼付装置を使用した貼付作業の一段階を説明する図で、図3の線V−Vに沿った部分拡大断面図である。
【図6】図1の粘着テープ貼付装置を使用した貼付作業の他の段階を説明する図で、図5に対応する部分拡大断面図である。
【符号の説明】
【0053】
10 粘着テープ貼付装置
12 保持機構
14 圧着機構
16 弾性保持面
18 保持部材
20 基部
22 圧着駆動部
30 第2基部
32 弾性部材
50 縁曲げ機構
52 縁曲げ部材
54 縁曲げ駆動部
56 当接面
58 押圧部材
60 駆動源

【特許請求の範囲】
【請求項1】
主部分及び該主部分から延長される縁部分を有する粘着テープを、その粘着面を外側に向けた状態で保持する保持機構と、該保持機構に保持した該粘着テープの該主部分を、その略全体に渡って実質的同時に物体表面に圧力下で貼付する圧着機構とを具備する粘着テープ貼付装置において、
前記物体表面に前記主部分が貼付された前記粘着テープの前記縁部分を、該物体表面の縁に沿って一様に折り曲げる縁曲げ機構を具備すること、
を特徴とする粘着テープ貼付装置。
【請求項2】
前記保持機構は、前記粘着テープの前記主部分を接触保持する弾性保持面を有する保持部材を備え、前記縁曲げ機構は、該保持部材の該弾性保持面に隣接して該保持部材に対し移動可能に配置される弾性変形可能な縁曲げ部材であって、前記粘着テープの前記縁部分に当接される当接面を有する縁曲げ部材と、該縁曲げ部材を弾性変形させて該当接面を該弾性保持面に接近する方向へ移動させる縁曲げ駆動部とを備える、請求項1に記載の粘着テープ貼付装置。
【請求項3】
前記保持機構は、前記保持部材を前記弾性保持面に交差する圧着方向へ平行移動可能に支持する基部を備え、前記圧着機構は、該保持部材を該基部に対し該圧着方向へ平行移動させる圧着駆動部を備え、該圧着駆動部の作動により、該保持部材に保持した前記粘着テープの前記主部分が前記物体表面に貼付されると略同時に、前記縁曲げ機構の前記縁曲げ部材が該保持部材に対し移動して、該粘着テープの前記縁部分を中途段階まで折り曲げる、請求項2に記載の粘着テープ貼付装置。
【請求項4】
前記保持機構は、前記基部に前記圧着方向へ平行移動可能に支持される一方で前記保持部材を該圧着方向に平行な方向へ弾性変位可能に支持する第2基部と、該保持部材と該第2基部との間に配置される弾性部材とをさらに備え、前記縁曲げ部材は、該第2基部に固定的に支持されて、該第2基部上での該保持部材の弾性変位により、該保持部材に対して移動する、請求項3に記載の粘着テープ貼付装置。
【請求項5】
前記縁曲げ駆動部は、前記縁曲げ部材に隣接して該縁曲げ部材に対し移動可能に配置される押圧部材と、該押圧部材を該縁曲げ部材に対して移動させる駆動源とを備え、該駆動源は、該縁曲げ部材が前記粘着テープの前記縁部分を前記中途段階まで折り曲げた後に、該押圧部材を該縁曲げ部材に対し移動させて、該押圧部材の押圧力下で該縁曲げ部材を弾性変形させるとともに前記当接面を前記弾性保持面に接近する方向へ変位させ、それにより該粘着テープの該縁部分を最終段階まで折り曲げる、請求項3又は4に記載の粘着テープ貼付装置。
【請求項6】
前記粘着テープは、前記主部分の両側に一対の前記縁部分を有し、前記縁曲げ機構は、該粘着テープの該一対の縁部分に個々に当接される当接面をそれぞれに有する一対の前記縁曲げ部材を備え、該一対の縁曲げ部材により該粘着テープの該一対の縁部分を折り曲げる、請求項2〜5のいずれか1項に記載の粘着テープ貼付装置。
【請求項7】
前記縁曲げ機構は、前記一対の縁曲げ部材の前記当接面を前記保持部材に対して個別に移動させる複数の前記縁曲げ駆動部を備える、請求項6に記載の粘着テープ貼付装置。
【請求項8】
前記保持部材は、少なくとも前記弾性保持面が、自己粘着性を有する材料から形成される、請求項2〜7のいずれか1項に記載の粘着テープ貼付装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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