説明

紙のリールや類似品を取り扱うプラント及びその変換とリールの運搬

本発明のプラントは、少なくとも1つのウェブ材料を受け、巻取心棒の回りに上記ウェブ材料を巻き取ることによって大きな直径のリール(B)を生産する少なくとも1つの巻き取り機(3)と;上記の大きな直径のリール(B)を巻き出して、加工ライン(15、21、23)に上記ウェブ材料を供給する少なくとも1つの巻き出し機(9)と;上記リールを搭載ステーション(7)から上記巻き出し機(9)へ動かし、巻き戻している間巻き出し機でリールを支持して、完成した心棒を回収領域へ運ぶ複数の台車(11)との組み合せて構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ウェブ材料による品目、特にティッシュペーパーまたはその類似品の紙の大小のログのためのプラントに関わる。
【0002】
また本発明は、特に上記のプラントにおいて使用が最適な台車にも関わる。
【背景技術】
【0003】
トイレットロールや家庭用又は工業用清掃紙ロール、食卓用ナプキン、紙ハンカチ又は類似品のようなティッシュペーパー品目の生産のために、通常、紙層は連続した抄紙機によって生産され、そこでは、繊維素繊維と水を含む混合物が、形成ワイヤあるいはフェルトの上に分配され、連続した段階において、密に結びついた繊維素繊維の層を形成するまで十分に乾燥される。上記のようにシングル層或いは2層以上の場合においても、成形機の出口で大きな直径のリールに連続して巻き取られている。後者は、典型的に、直径ほぼ2〜3メートル、軸の長さが2〜6メートル、重量は1000〜7000キロを有する。それらは巻き取り機(winder)によって生産される。
【0004】
いくつかの場合において、紙層は、いわゆる乾燥成形或いはエアレイド技術と呼ばれる方法で生産される。上記技術において、繊維素繊維はガスの流れ(通常空気)の中に吊るされて、吸引部を通して成形ワイヤの上に薄い一定の層で蓄積される。最適な技術が繊維同士の結合を得るために使われている。その後、その層は大きな直径のリールに巻取られる。
【0005】
それらの生産の後、巻付軸或いは心棒の周囲で、巻き取り機にリールを成形するためにどんな技術が使われているにせよ、後者はリールから取り出され、かかるリールは、通常、離れた生産部署へ運ばれるか、或いは生産したところから別のプラントへ運ばれて、巻き出され、使用される。
【0006】
トイレットロールの生産において、大きな紙のリールは、少なくとも1つの巻き出し機(rewinder)を備える加工ラインに1つ以上のリールを同時に送り込む巻き出し機(unwinder)に挿差され、巻き出し機は、巻回コアの限られた量の紙を巻き取り、完成製品と等しい直径であるが、販売を意図したログの倍数と等しい長さを持ったログ或いはロールを成形する。それに続くカッティング或いはクロッピング作業が、完成ロールを作り出して、それを梱包している。
【0007】
イタリア国特許番号第1213819号は、加工ラインの一部を成形する巻き出し機に送るため、巻き出し機において大きな直径のリールの挿差及び交換システムを開示している。米国特許第5730389号は、巻き出し機へのリールの挿差及び完成しているリールの層に新しいリールの層を自動接合するための更なるシステムを開示している。1つが巻き出し段階に、もう一方は待機の状態で、2つのリールを相互に支持する台車も開示されている。一方向かもう片方における、リールの軸に平行する台車の移動により、新しいリールと完成リールの交換を可能にする。リールは天井クレーン或いは格納領域からそれらを取り出す他の従来の方法等によって台車の上に位置付けされる。
【0008】
現在知られている生産プラントは、重量物の取り扱い及びリールの移動並びにリールの輸送に関わり、また労働力の高い負担よって広い空間が要求されている。
【0009】
更に、ウェブ材料のリールは、数日間もの比較的長い期間在庫として留まる格納領域に蓄えられる。運搬上の見解からだけでなく、厳しく技術的な条件においても、これはかなりの欠点を含んでいる。事実、リール上に成形される紙の特徴は、時間と共に変化する。特に、湿気内容の不均等な分布及びリールの変形は、特に後者が水平位置に保たれると生じる。上記リールが格納されている位置に従って、変形及び楕円化並びにはまり込みの現象も、また加えて、層ボリュームの減少及び層の生産段階で得られる最適な特徴の部分的な損失または縮小は、より一般的に起こり得る。
【0010】
従来のリール管理プラントにおける更なる欠点は、材料の欠陥が生産後かなり長い時間を置かないと確認できないという事実にあり、従って例えば極めてもろい紙の製造では、生産パラメータ及びもたらされる結果を修正するために生産段階において、迅速に介入することが不可能である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
第一の概念によると、本発明の目的は、従来のプラントに関わる類似した構造及び管理方法を備えたプラントを生産することであって、且つ上述の欠点の一つ或いはそれ以上を解決するか、減らすことにある。
【0012】
別の概念によると、本発明の目的は、別の用途も備えているが、特に上述のタイプのプラントにおける使用のために設計された機器構成を持つ台車の製造にある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
明らかに、第一の概念に従い、本発明は、少なくとも1つのウェブ材料を受け、巻取心棒あるいは軸の回りに上記ウェブ材料を巻き取ることによって大きな直径のリールを生産する少なくとも1つの巻き取り機と;上記の大きな直径のリールを巻き出して、上記リールに関してより小さな直径のウェブ材料のログを生産する巻き出し機に、ウェブ材料を供給する1つの巻き出し機と;上記リールを搭載ステーションから上記巻き出し機へ動かし、巻き出している間それらを支持し、軸或いは心棒を巻き取り領域へ戻す複数の台車、との組み合せで構成するウェブ材料のログの生産のためのプラントを提供する。
【0014】
明らかに、本発明は、紙層を生産する機械から、ログ或いはロール、或いは要求される包装の準備ができている小さな完成したロールさえも許容する完全な連続するシステムの構築を可能にする。本プラントはまた包装ラインを以って完成され得る。プラント全体では、人間の干渉は最小限になって、第二の操作活動、例えば様々なリールの層の最初のエッジの準備及び紙の残骸の除去による心棒又は軸の清掃並びに中間保管領域の管理、の実行を任されるだけである。従来のプラントとは異なり、一旦リールが巻き取り機の心棒或いは軸のまわりに成形されたならば、それは軸に接続されたままの状態であり、例えば心棒がリールから取り外されない。これは、即座に位置決めされ且つ巻き出し機の内部にリールを移動し、巻き出しの間リールを支え、更に完成した軸或いは心棒(或いは、利用不可の欠陥リール)を巻き出し領域へ戻す台車上でリールを支えるのに用いられる。
【0015】
このようなタイプのプラントにおいて、丁度成形されたばかりのリールは、連続した紙生産機の出口にあり、プラントをかなり簡素化し、移動及び取扱い経費を減らし、且つ労力を省く、例えば巻き出し機のようなユーザー機械にすぐに方向付けされる。
【0016】
特に有利性を持った本発明の実施例によりと、1つの装置で、巻き取り機から台車へのリールの移動をし;上記の移動装置は、コンベア、例えば単純な回転ガイドからも構成され得る。巻き取り機の軸或いは心棒が、リールから突き出た端部において、これらの軸受け筒をガイドにのせておくことによって、軸上で空転する軸受け筒(bushes)を設けることによって、後者が回転することなしにリールの平行移動を得ることを可能にしている。搭載用天井クレーンを使う必要が無く、平行移動装置から離れ、リールは個々に台車に搭載される。
【0017】
有利性を持った本発明の実施例に従って、かかるプラントは、巻き取り機によって生産されたリールのための「待機」領域を備えることが出来る。これは例えば、巻き取り機が何らかの理由で停止した場合のためである。このような方法で、リールが巻き取り機で生産される率が巻き出し機の消費速度より高いとき、リールが蓄積されてある種の貯蔵所が作られる。反対に、巻き出し機の速度が巻き取り機のそれを上回るとき、リールは貯蔵領域から取り出される。プラントはあまり長く待機領域に止まらないように操作されている。
【0018】
これは、紙リール生産セクションと平行移動セクションが一組になることを容易にしている。プラントの最善の管理のために、巻き戻し機は典型的に2つの別々な速度で稼動することができる。1つは低中速操作速度、もう1つは一時的な高速度である。待機領域において材料を蓄積するために一時停止或いは減速した後、より高速に設定される。このようにして、生産が構築されている。加工ラインの下流工程にある巻き戻し機及びステーションから構成されている部分の僅かな拡張が、プラントにオートメーションの高水準及び、貯蔵領域を持たないか、或いはいずれの場合も更に狭い貯蔵領域を提供する。
【0019】
貯蔵領域から及び貯蔵領域への平行移動は、それほど頻繁な操作ではないため、台車からの及び台車へのリールの搭載および荷降ろしは、このような場合、常に操縦者によって制御される従来型の天井クレーンシステムによって成され得る。しかしながら、回転ガイドに関して貯蔵領域に提供されることもまた可能で、それに沿ってリールが回せる。もし、かかるガイドが傾斜しているなら、個々の台車はガイドの一端で貯蔵領域に預けられるようにリールを降ろすことができ、必要ならば反対側の端部からもそれらを収集することができる。これは、かかる領域において天井クレーンの使用を回避し、且つ貯蔵領域ガイドの他の一端からの台車の単純な平行移動が、かかるセクションにおいても、簡潔でしかも単純な自動化プラントの取扱いを可能にする。
【0020】
台車の動きは、実際、簡単に制御され、且つかかる分野の技術に熟達した者には周知であるガイドワイヤー、或いは他の技術によるレーザーガイドシステムによって管理され得る。1つの中央装置が台車の動き及び生産速度並びにプラントの変換、加えてラインの個々の機械の速度をも制御する。
【0021】
本発明の別の概念によると、本発明はまた心棒上に巻かれたウェブ材料のリールを支えるための台車に関わり、上記の心棒用回転トラックと、上記回転トラックの位置でそれらの上に成形されるリールを備えた心棒を保持するための装置をロックしている心棒とを備えている。このように生産される台車は、特に上述のタイプのプラントにおける使用において有利である。事実、例えば巻き取り機から搭載位置まで走っている蓄積ガイドから出て来る完全なリールの搭載と、空であるか或いは部分的に空の心棒の荷降ろしは共に、非常に簡単である。回転トラックの傾斜は台車上のリールと心棒の動きを促進している。
【0022】
しかし、このように生産される台車は、ここで記述されたこれらから異なったシステム及び応用例で使用され得る。
【0023】
有利な実施形態において、台車上の心棒を固定する装置は、心棒のそれぞれの端部に、心棒の対応する端部を収容し保持するシートを画定するレバー装置と、上記レバー装置によって心棒をロックし解放するアクチュエータを備えている。
【0024】
有利には、レバー装置は、心棒の端部のエンゲージメントシートを画定する部材を備えている。そして、揺動しているレバーと一端で相互にヒンジで取り付けられている一対のレバーで、上記レバーの1つが台車にヒンジで取り付けられ、もう一方がシートを画定する上記部材へヒンジで取り付けられていて、支えられている。このヒンジで取り付けられた2つのレバーは、トグルスイッチのような物を形成する。2つのレバーのヒンジ結合のポイントにおいて、下記で明らかにされるであろう目的のため、搭載作業中に個々のショック吸収装置がショックを吸収する間、アクチュエータが有利にリンクされ、そして例えばシリンダーピストン水圧アクチュエータ、または作業位置(例えば新しいリールの待ち位置、保持及びリールの巻き出し位置、そして完成したリールの心棒の荷降ろし位置など)を確認するのに役立つツインシリンダーピストンアクチュエータに接続される。アクチュエータは、かかる対のレバーの開閉を決定する。この開閉はレバーを揺動させ、揺動及び/又は心棒の端部を収容し維持するシートを画定する部材の平行移動動作をさせる。これは、次のような様々な機能を行うよう作用する;保持するシートでリールを受ける;台車で平行移動中及び巻き戻し中に、リールを保持するための台車上の心棒の回転トラックの上にシートを持ち上げる;台車から終了した心棒を降ろすために回転トラックの下に上記シートを下げる。
【0025】
とりわけ、本発明の有利な実施形態によると、揺動するレバー及び一対のヒンジ止めされたレバーは、位置決めされると、そこに係合するよう設計されたシートにかかる心棒の衝撃は、シートを画定する前記部材を上がらせる。この方法において、心棒に巻き取られたリールの運動エネルギーは、少なくとも部分的に潜在的なエネルギーに変換され、レバーによって形成された接続部が、その運動エネルギーを負担してリールを起こすという事実によるものである。これは、台車の構造に対する応力を減少させ、特にティッシュペーパーのロールの生産用に使用されるリールの重量を検討するのに有利である。
【0026】
本発明の更なる有利な特徴と実施形態は、追加の個々の主張で示されている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
本発明は、本発明を限定しない実施例を示した添付図面及び詳細な記述により良く理解されるであろう。
【0028】
図1は、発明に従って図式的にプラントのレイアウトを示す。参照符号1は概略的にも一般的にも1つ以上のティッシュペーパーの層を生産するための連続した機械を示している。連続した機械1の下流に位置されている、図式的に符号3で示された巻き取り機によって層は巻き取られている。巻き取り機によって生産されているリールBが加工ガイド5上に配置され、ガイド上に巻き取り機3の巻き取り用軸又は心棒を内部に含んだ1つ以上のリールが配置され。かかるガイド5は、下流に位置する巻き出し機9にリールを搬送するために、それぞれの台車にリールを搭載するステーション7で終端している。図4では搭載ステーション7の側面図を示しており、5Aは、揺動軸6の周りにヒンジで取り付けられたガイド5の移動可能な部分を示し、それぞれ降下位置及び上昇位置の2つの位置を想定することができる。降下位置では、部分5Aは、ステーション7に置かれた台車11Aなで延びる連続したガイド5を形成し、台車までリールが正しく回転することが可能である。上昇位置では、リールBを搭載した台車11が、出て行くことができる。
【0029】
図1は、11A、11B、・・・11Hによって表示された台車11の8つの位置を示している。実際、台車の台数は少なくても一般的には6台で十分である。巻き取り機3で生産されたリールBの1つを備えた台車11Aは、搭載ステーション7に位置している。搭載ステーション7の出口では、先行して搭載された台車11Bが示されている。この位置で、操縦者は、それ自体良く知られた方法で、完成したリールの終端部へその後に続いて接合するため、ウェブ材料の自由な最初の端部を準備することができる。
【0030】
参照符号11Cは、蓄積領域或いは待機領域13の前で、搭載及び荷降ろし位置にある台車を示していおり、そこには巻き出し機9に送られるために待っている複数のリールB1がある。以下の説明から明らかになるように、例えば生産速度の一時的な減速或いは加工ラインの一時的な妨害物のために、巻き出し機9が、処理することができるリールに対して過度に巻き取り機3で生産されたリールB1は、蓄積領域13に送られ、そこで(比較的短い時間の間)待つことになる。
【0031】
巻き出し機9では、2台の台車11Eと11Fがある。そこでは、例えば搭載ステーション7か位置11Cで先行してそれらに搭載されたリールは、それぞれまだ置かれている。巻き出し機が、その下流にある変形ラインへウェブ材料の2つの層を同時に送り込むため、位置における台車11Eと11Fによって生産されたリールBは、共に巻き戻し段階にある。この2層は、多層ウェブ材料を形成するために加えられる。
【0032】
巻き出し部材12の外側で、位置の台車11Eと11Fの横で、それぞれのリールBがそれらの上で支えられている状態で、それぞれの台車11Dと11Gは待機している。台車11E上のリールが完了すると、台車11Eは、台車11Dが巻き出し機に入るのと同時に巻き出し機から離れリールの軸に平行して平行移動する。それ自体は、米国特許番号第US-A-5730389号に記載されている公知のシステムで、完成したリールから出てくるウェブ材料を中断、前に位置11Bで操縦者によって準備された、台車11Dのリールの自由な最初の端部に対して作られた自由終端部を接合するために使用される。同じように、位置11Fの台車は、それらのうちの最初に支えられたリールが完成すると、適所にある台車11Gと置き換わる。
【0033】
巻き出し機の下流ラインは、巻き戻し機15を図示している例(それ自体は良く知られている方法で)に包括される。かかる巻き戻し機15は、引き渡し段階にリールによって引き渡されたウェブ材料から始まって、連続機械で生産された層の幅と軸の長さが同等で、そして完成した製品の直径と同等の直径を備えたログ或いはロールを生産する。ログは、コア巻回機17で生産されたチューブ状のボール紙製コアに巻き付けられており、コア巻回機17は蓄積装置19で横方向に一時的に蓄積され、巻き戻し機15に連続して送り込まれるチューブ状のコアを生産する。
【0034】
ログ蓄積装置21及び切断ステーション23は、巻き戻し機の下流に配置されている。そこでは、要求された軸の長さに揃えられてより小さな単品へログが切断されている。
【0035】
様々なステーション9、15、17、19、21、23の機械装置は、それ自体周知であって、ここには記載の必要がない。特に例えば米国特許第US-A-5730389号で公知のように、巻き出し機はある内容物を生産することができ、それは現在の説明に取り入れられている。上記の公報はまた、各々のリールの自由な最初の端部を保持し、そして、完成しているリールの終端部へ上記の最初の端部への自動接合を確実にするシステムの詳細な実施形態を記述している。
【0036】
搭載ステーション7から出てきたリールBを備え搭載された台車11は、以下に記述の通り、3つの選択できる軌道に追従することができる。第1の軌道に従って、台車は巻き出し機の内側で第一の位置に挿差され得る。図1に示されている仕組みでは、かかる第一の位置は台車11Eで想定されている。台車が、台車11Eに到達するたびにたどるべき軌道は、A1によって示されている。台車11Dは、巻き出し機に挿差直前で、この軌道のターミナル領域に置かれている。
【0037】
第二の軌道は、巻き出し機9の中の第二の位置に到達しなくてはならない台車11によってたどる。その位置は台車11Fによって図1に示されている配置に想定されている。かかる軌道は、図1においてA2によって示されている。台車11Cは巻き出し機に挿入される直前で、この軌道の終端部分に置かれている。
【0038】
図に明らかにされているように、台車11E及び11Fは、巻き出し機9にあるとき、対向する方向に位置決めされている。巻き出し機にあって位置11E,11Fの台車に支えられているリールBの自由な最初の端部が、例えば巻き出し機の中間領域或いはセンターラインの方へ互いに向き合っていなければならないからである。様々な台車で、それぞれのリールの自由な端部を保持する吸収バーは、参照符号12で図示されている。図1で明らかにされているように、台車11E、11Fにあるバー12は、互いに向かい合っている。この対向する位置を想定するには、軌道A1をたどる台車は、垂直軸のまわりで180°回転される。
【0039】
Bxによって示されている第三の軌道は、リールBを蓄積領域或いは待機領域13で降ろす台車11によってたどられる。この軌道をたどる台車は、台車11Cの位置において一時停止し、適当な運動装置、一般的には天井クレーンがこの位置で台車上にあるリールBを引き出すことが可能である。その後、かかるリールは同様の運動装置によって領域13へ置かれる。位置11Cで停止し、空の台車は、軌道Bに沿って搭載ステーション7で再配置されるまで進む。
【0040】
図1のレイアウトから、位置11Cに空の台車を持ってくることによって、それに領域13に置かれている複数のリールのうちの1つを搭載し、そして、巻き出し機9の位置11E及び11Fのどちら一方に、軌道A1に沿って台車を動かすか、或いは代わりに軌道A2に沿って台車を動かすことが可能であるのを見ることができる。実際、巻き取り機3で成形されたリールは、巻き出し機9と同様の割合で吸収されないとき、領域13に移動される。これは、例えば下流での巻き出し機9からのラインの妨害物のために或いは減速するために起こり得る。これらのリールは巻き出し機の割合が増加し巻き取り機の割合を超えると、処理工程に再度取り込まれる。
【0041】
本件に記載されたレイアウトにおいて、台車11からリールBの解放及び領域13で台車11からの連続した引き出し作業は、台車を天井クレーンによる動作或いは他の最適な機械操作によって、常時、同位置11に持ってくることによって成される。しかし、空の台車おける引き出し及び預け入れが、反対の端部で行われる間、トラックの一端においてリールを解放するコンベヤ5で成形されるトラックに類似した回転トラックを、領域13で設けることもまた可能である。上記の場合、より低いレベルにおいて、1つの軌道が台車11を蓄積領域の反対の端部まで運ぶために提供される。よって、リールは、重力によって及びロック装置を活用することで、再び台車に搭載され得る。以下に記述の通り、ロック機構は、搭載ステーション7においても、重力によって搬送トラック5に到達するリールをブロックするために使われる。
【0042】
Axは、位置11Eにおける台車が、巻き出し機を離れそこへ戻ることができる予備の軌道を示している。これは、例えば台車に支えられた未完成のリールBに巻回された材料の破損の場合、必要である。
【0043】
有利には、台車の動きは、様々な台車に配列されたレシーバー及びプラント内のしかるべき位置に配列されたエミッターによるレーザー誘導システムによって制御される。他の自動誘導も可能である。台車の自動運動技術は、本技術に熟達した者にとってはそれ自体良く知られており、詳細な記述は割愛する。様々な機械の速度の制御から成る台車の動きと一般的なプラントの機能は、図1の参照符号100で図示されている中央装置で制御されている。
【0044】
リールBは巻付心棒Mに巻回され、それを介してそれぞれの台車に支えられている(以下に詳細に記述する)。それらの心棒は、巻き取り機3に再回収され、且つ再利用されなければならない。上記目的のために、完成したリールの心棒を支える台車は、搭載ステーション7へ帰還する。上記目的のために、軌道A1に沿って巻き出し機に送られた台車は、軌道R1に沿って搭載ステーション7へ帰還する。これは、上述の軌道Bと部分的に重なり合っている。
【0045】
位置11Fから出てくる完成したリールを備えた台車は、軌道R2に沿って搭載ステーション7へ向かって帰還する。R2は部分的に軌道A2及びB並びに部分的に軌道R1と重なり合っている。台車11Hは、搭載ステーション7の直ぐ上流において、軌道R1、R2、Bの共通のセクションである。そこに空のすなわちリールBを備えていない心棒Mが示されている。リールは巻き出し機9において巻き出しが完全に成されている。
【0046】
位置7に到達した台車は、心棒Mを備えているか若しくは完全に空である。前述のことは、台車が位置11Cを通過してその上のリールBが領域13へ移動されたときに起こり得る。
【0047】
位置7に到着する完成した心棒Mは、ウェブ材料の如何なる残骸も除去するため清掃する必要がある。上記の目的のために、搭載ステーション7において、プラットホーム25は、上記操作を行う操縦者O(特に図4を参照する)のために備えている。搭載ステーション7で搭載された心棒は、プラットホーム25に近接した、心棒をブロックし操縦者を保護する停止部材28のところまでガイド26上を回転する。”待機”シートが心棒のためにガイド26に沿って備えられ、よって複数の心棒がガイドに沿って待機することができる。それ自体は公知で示されてはいないが、かかる部材は、操縦者に心棒を向ける度に、心棒をハウジングから放出するのに役立っている。
【0048】
完成した心棒Mの台車11からガイド26までの移動は、平行軸24の周りで揺動するガイド26の部分26Aによって成される。これは、部分26Aが、心棒Mを降ろすことができる搭載ステーション7及びそこに積まれた新しいリールBと共に台車11の通過できるように上昇した位置において、台車の心棒の支持表面と整列できる。
【0049】
台車11でローラー14(図3も参照する)が備えられる。そしてリールの直径が減少するとき、リールから巻き出す層を誘導するのに役立つ。ローラー14は、またガイド26の方向へ降ろされ得るリールの最大直径を制限するのに役立つ。すなわち制限する上記の直径は、1.5メートルに設定され得る。プラントは、不使用の或いは部分的に使用不可である欠陥リールを回収する可能性を提供しなければならない。リールが完全に或いは部分的に使用不可であるとき、搭載ステーション7へ、搭載ステーション7からそれを引き出し同じ台車11によって、返送される。もし、リールのほとんどが使用されていたならば、その残りが巻付心棒もしくは軸Mと共に、ガイド26に沿って降ろされ、操縦者は手動でそれに巻き付けられたままの材料を取り外す。その逆の場合も同じで、材料の質がある一定の限度を超えるならば、リールは操縦者の方へ向けて降ろされず、オペレーターと天井クレーンによって引き出されて、処分領域へ移動される。
【0050】
清掃された心棒は、天井クレーン或いは他の最適な取扱い装置によって、巻き取り機3へ移動される。
【0051】
各々の台車11は、搭載のための装置と、位置でロックする装置と、リールB及び心棒Mを荷降ろしする装置を備えている。かかる装置の構造及び機能について、台車11のいずれか1つの横面の側面図を示している図5から図8を参照して、記述される。類似の装置が反対側で備えられている。
【0052】
台車11の両側は、一方の側が図5から図9で示され、参照符号31で示されており、巻回されたリールBから突き出る心棒Mの両端部の回転のための回転トラックを、上端部31Aで成形する。それらの端部は、上記で参照された移動可能なパーツ5Aとガイド5の26Aと26と、搭載ステーション7で整列する。
【0053】
心棒Mの各々の端部は、台車の対応する側面31の端部31Aのためにガイドを成形するリング型の溝M1(図9で示されている通り)を備えている。端部31Aは、図5から図8において、左から右に上端部から下に傾斜している。その結果として、それらの上に成形されたリールを備えた心棒は、片側面の端部31Aによって成形されたトラック上に載せられ、自らの重量に伴って矢印F方向に回転する。
【0054】
各々の側面31は、参照符号33によって全体が示されているレバー装置を兼ね備えている。かかる装置は、軸Xの周りで揺動し、ショック吸収部材39の第一端部に中間位置でヒンジ結合され、順に側面31に対する固定ポイントの第二端部でヒンジ結合された、第一のレバー35を備えている。ショック吸収部材39と平行して取り付けられているスプリングは、揺動するレバー35を停止部材53に押しつける。
【0055】
軸Xに関して揺動するレバー35の反対側の端部は、心棒Mの端部用にシート43を成形する部材41と軸Yの周りでヒンジ結合されている。シート43は、弾力性のある材料45でコーティングされ、側面31の端部31Aによって成形されたトラック上で回転する心棒の衝撃を弱める。
【0056】
部材41は、軸Zの周りで、一対のレバー47、49の第一のレバーの端部にヒンジ結合され、この一対のレバーはWで相互にヒンジ結合されている。レバー49の第二端部は、側面31のSでヒンジ結合されている。レバー47と49の間のヒンジ軸Wで、ツインシリンダーピストンアクチュエータ51が接続され、またそれは側面31にTでもヒンジ結合される。実際、アクチュエータ51は、ここに記載された目的のために、2つの水圧シリンダーピストンシステム51A、51Bによって成形されている。対のレバー47、49及びアクチュエータ51によって成形されたユニットは、トグルスイッチのような物を構成している。
【0057】
部材41は、参照符号53、55で図示され、強い材料で覆われている2つの停止部材と連携している。ここに記載された目的のために、最初の一方は側面31に固定され、次の他方は部材41自身によって支えられている。
【0058】
図示された装置のかかる操作は、次の通りである。台車11が、搭載ステーション7(図1では台車11Aの位置)にあって完成した心棒が降ろされた後、図5に示されているような装置自身の位置で、シリンダーピストンシステム51Aは縮んでいて、シリンダーピストンシステム51Bは伸長している。シート43で成形された停止部材45は、端部31Aで画定された回転表面にある。この方法において、リールBが心棒Mと共に回転されるとき、変換ガイド5に沿ってリールが巻付けられ、部分5Aは下げられると、トラック31Aにおいて心棒Mの両端部が、停止部材45に突き当たる。アクチュエータ51は、その位置でロックされ、よって、2つの水圧シリンダーピストンシステムを備える固定したシステムを構成する。軸W及びレバー49は、停止状態のままである。リールと心棒の衝撃のために、部材41は左から右へ動き、軸Wの周りでレバー35とレバー47に時計周りに揺動する。リールが来る方向すなわち垂直位置に対して左(時計の針と反対)方向へ位置した、レバー35及び47の角度によって、運動エネルギーのためにリールによって部材41に引き起こされた左から右への推進力は、部材41で起こり、それ故シート43が持ち上げられる。かかるリフティング動作がリール自体を持ち上げ、それを止める。
【0059】
実質的に、回転トラック31Aで変換ガイド5によって回転されるリールの運動エネルギーは、部分的に停止部材45への衝撃で分散され、ショック吸収部材39によって消散され、レバー35と47の時計回りの揺動によって得られたリールのリフティングのために、そのほとんどの部分は潜在的エネルギーに変換される。
【0060】
図6は、停止の終わりに、回転トラック31Aに関する心棒Mの僅かな位置の上昇を示している。
【0061】
その後に続いて、シリンダーピストンシステム51Bは伸長され、図7に図示された通り、部材41に成形されたシート43の位置付けとトグル47、49の開口部によって、部材41を更に持ち上げる。この位置において、心棒の端部はそれぞれの回転トラック31Aから持ち上げられ、よって実質的に部材41で成形されたアーチ型のシート43でブロックされてとどまった状態になる。部材41のこの位置は、心棒の長さを維持し、各々のリールBは安全に台車11に繋がれた状態のままである限り、維持される。実質的にかかる位置は巻き出し機9でリールBが完成し、かかる心棒が台車11で搭載ステーション7へ返送されるまで保持される。このロック位置は、停止部材53と55によって画定される。事実、アクチュエータ51はレバー35が停止部材53で、またトグル47、49が停止部材55でブロックされるまで伸長する。
【0062】
アクチュエータ1からの心棒の荷降ろしは、台車の側面31で成形された回転トラック31A上の心棒Mの回転および重力によって再度成される。上記の目的のために、アクチュエータ51は、図7の位置から図8の位置へ切り替えられ縮まり、そこで停止部材45を備えたシート43はトラック31Aで画定された回転表面の下部へ動く。こうして、心棒Mは、操縦者がプラットホーム25で心棒の清掃作業を行う位置の方向へ、左から右へ傾斜する面において回転を再開することが可能である。
【0063】
図5から図9を参照して記述されているかかる装置は、特にリールの制動装置として、及び台車の心棒とリールのロックシステムとして作用するとき、加えて台車から空の心棒えを荷降ろす際にも、効果的である。
【0064】
更に各々の台車は、その上で支えられているリールBの回転運動を許容する角度位置決め装置を備え、そして、ウェブ材料或いはそれの上で巻回された層の自由な最初の端部を準備するために、ためにそれを直角に位置付けする。この装置は、図3と図4に示されているが、心棒の制動装置と荷降ろし装置は省略されている。角度位置決め装置の全体を参照符号70で示されていて、両側面31の一方において、平行軸71Aの周りにヒンジ結合されたL字型揺動アーム71が、台車11によって支えられているリールBの軸と平行して成る。図3において実線及び点線によって示されている2つの位置間のアーム71の揺動は、アーム71の中間の位置で側面31へ接続されたシリンダーピストンアクチュエータによって制御されている。
【0065】
L字型揺動アーム71は、ベルト77が走行するところに3つの滑車74、75、76を備えている。滑車76は、歯車モーター79によって動かされる。そしてその回転はベルト77の動かす。
【0066】
アーム71が持ち上げられた位置において、ベルト77は、装置70を支えている側面にある心棒Mの端部のヘッドMTに達する。その結果、かかる位置において、歯車モーター79は、心棒Mとそれに巻き付いたリールBをゆっくりと回転させる。歯車モーター79の回転は、リールの自由な最初の端部を準備しなければならない操縦者によって制御される。よって、巻き出し機で完成したウェブ材料の端部を上記リールに巻き付ける材料へ接合する準備ができる。かかる操作は、台車11が位置11Bにおいて(図1)、前述の通り成される。材料の自由な端部が最適な位置をとらえられるまで、また台車の吸収バー12を保持するまで、リールの回転は継続される(特に図3で参照)。歯車モーター79によるリールの回転は、部分的に端部を巻き出すために反転することもでき、端部をバー12に位置決めするための操作を容易にする。
【0067】
リールB或いは心棒Mが、トラック31に沿って自由に回転しなければならない時、揺動アーム71は、アクチュエータ73の収縮によって、図3に示されている位置に設定される。ベルト77は、巻き出し機の方向に、その軌道に沿って台車により移動されるとき、リールBの偶発的な回転を防ぐブレーキとしても作用する。
【0068】
図3及び図4において、台車11の車輪は見ることができる。それは、参照符号81で示され、台車11の一端部に位置取りされた1つの正面で回転し操舵する駆動車輪を備えている。2つの空転同軸車輪83は、中間の位置に配置されている。上記の配列は、非常にしなやかな曲率半径を含んでおり、それゆえごく僅かなスペースしか車両を動かすことに利用できないときでも、図1におけるレイアウトで軌道を辿ることができる。台車の上部では、意図的に柱を備え、それ自体公知の制御技術に従って、レシーバー85は車両誘導レーザービームのために示されている。
【0069】
図面は、本発明の可能な実施形態を単に示していると理解され、それは本発明の基礎をなしている概念の範囲内で、その形態と配列を変えることができる。添付の特許請求の範囲の如何なる存在においても、前述の説明と添付図面に照らして、それを容易に理解することを唯一の目的とし、その保護範囲を制限するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0070】
【図1】プラントのレイアウト平面図。
【図2】台車の横方向側面図。
【図3】図2の線III−IIIの概略断面図。
【図4】図1の線IV−IVの断面図。
【図5】台車上の心棒をロック及び解放する手段の操作を示した一連の概略側面図。
【図6】台車上の心棒をロック及び解放する手段の操作を示した一連の概略側面図。
【図7】台車上の心棒をロック及び解放する手段の操作を示した一連の概略側面図。
【図8】台車上の心棒をロック及び解放する手段の操作を示した一連の概略側面図。
【図9】それぞれの回転トラック上の心棒の端部を示す、図1の線IX−IXの断面図。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ウェブ材料のログの生産プラントであり、
少なくとも1つのウェブ材料を受け、巻付心棒(M)の回りに上記のウェブ材料を巻取ることによって大きな直径のリール(B)を生産する巻き取り機(3)と、
上記の大きな直径のリール(B)を巻き出して、変換ライン(15、21、23)へウェブ材料を供給する少なくとも1つの巻き出し機(9)と、
上記のリール及び上記の心棒を積載ステーション(7)から、上記の巻き戻し機(9)へ動かし、巻き出している間に巻き出し機で上記リールを保持し、空の心棒を回収領域へ運ぶ多数の台車と、
を組み合わせて構成されたことを特徴とするプラント。
【請求項2】
巻き取り機(3)から上記の台車へ、リール及び適切な心棒の移動手段(5)も備えることを特徴とする請求項1に記載のプラント。
【請求項3】
上記の移動手段が、上記の巻き取り機(3)と上記の積載ステーション(7)の間を走行するコンベヤ(5)を備えることを特徴とする請求項2に記載のプラント。
【請求項4】
上記のコンベアが、上記のリールのために搬送ガイド(5)を備えることを特徴とする請求項3に記載のプラント。
【請求項5】
上記の搬送ガイドが、巻付心棒(M)の突き出ている端部(M1)によってリールを支持することを特徴とする請求項4に記載のプラント。
【請求項6】
上記のコンベア(5)が、上記の積載ステーションへ及び積載ステーションからの台車の入口と出口のための収納位置と、積載ステーションに置かれる台車にリールの移動させる動作中の位置と、を取る可動部分(5A)を備えることを特徴とする請求項3、4、5のいずれか一項に記載のプラント。
【請求項7】
上記のウェブ材料が上記の巻き取り機へ送り込まれ、特にティッシュペーパーの少なくとも1つの紙層から成る上記のウェブ材料の生産のため、連続した抄紙機(1)を備えることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載のプラント。
【請求項8】
上記の巻き出し機が、2台の上記台車(11)用に2つのステーションを備えることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載のプラント。
【請求項9】
積載ステーション(7)と巻き出し機(3)の間において、巻き戻し機に挿差する前に垂直軸の周りで180°上記の台車を回転させることができる手段を備え、巻き出し機で存在する2台の台車(11E、11F)が同時に互いに180°回転することを特徴とする請求項8に記載のプラント。
【請求項10】
上記巻き出し機が、上記リールを受け取ることができない時、上記の巻き取り機によって生産されるリールのための待機領域(13)を備えることを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載のプラント。
【請求項11】
上記の台車が、上記リールを巻付ける心棒をロックする装置を備えることを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載のプラント。
【請求項12】
上記のロック装置が、上記の回転トラックに沿って特定の位置において心棒を保持し、上記の心棒が転がる回転トラック(31A)を備えることを特徴とする請求項11に記載のプラント。
【請求項13】
上記の回転トラックが、水平位置に対して傾斜していて、トラックに沿って心棒が重力によって転がることを特徴とする請求項12に記載のプラント。
【請求項14】
上記の回転トラックが、積載ステーションでリールの搬送ガイド(5)の伸長部を構成するように配置されることを特徴とする請求項3または請求項13に記載のプラント。
【請求項15】
上記の装置が心棒の各先端に関して、心棒の対応する端部を収容し且つ保持するための1つのシート(43)を画定しているレバー機構と、レバー機構によって心棒をロックしてリリースするアクチュエータを備えることを特徴とする請求項11から請求項14のいずれか一項に記載のプラント。
【請求項16】
上記のレバー機構が、揺動レバー(35)と相互にヒンジ結合されている一対のレバー(47、49)によって支えられ、上記シート(43)を画定する1つの部材(41)を備えることを特徴とする請求項15に記載のプラント。
【請求項17】
上記一対のヒンジ結合レバーが、一対のレバーを開閉させるアクチュエータ(51)と組み合わされ、前記の開閉が前記揺動レバーを揺動させ、心棒の端部を収容し且つ保持するためのシート(43)を画定した部材の揺動及び/または並進動作させ、リールを受容する機能を実行するため、リールを回転トラックから上昇させ、シート(43)を回転トラックの下に降下させて完了した心棒を降ろすことができることを特徴とする請求項16に記載のプラント。
【請求項18】
上記のアクチュエータが、1つのシリンダーピストンアクチュエータであることを特徴とする請求項17に記載のプラント。
【請求項19】
上記のアクチュエータが、ツインシリンダーピストンシステム(51A、51B)を備えることを特徴とする請求項18に記載のプラント。
【請求項20】
上記の揺動するレバー(35)が、衝撃吸収部材(39)と一体に組み合わされていることを特徴とする請求項17から請求項19のいずれか一項に記載のプラント。
【請求項21】
弾力性の部材が、上記の衝撃吸収部材と平行して一体に組み合わされていることを特徴とする請求項20に記載のプラント。
【請求項22】
上記のシートに対する心棒の衝撃が、シートを画定している部材を持ち上げるのように、上記の揺動レバー(35)と上記のヒンジ結合された対のレバー(47、49)が配置されていることを特徴とする請求項16から請求項21のいずれか一項に記載のプラント。
【請求項23】
上記の台車が心棒を回転させ、心棒の上に配置されるリールを角度に関して位置取りするために動力化された部材を備えることを特徴とする請求項1から請求項22のいずれか一項に記載のプラント。
【請求項24】
1つのガイド(26)が完成した心棒を台車(11)から降ろすために積載ステーションに備えられていることを特徴とする請求項1から請求項23のいずれか一項に記載のプラント。
【請求項25】
心棒を降ろす上記のガイド(26)が、上記の積載ステーションへ及び積載ステーションからの台車の入口と出口のための収納位置と、台車から解放ガイドへ心棒の通過させる動作中の位置と、を取る可動部分(26A)を備えることを特徴とする請求項24に記載のプラント。
【請求項26】
台車が、自動で且つ遠隔操作されることを特徴とする請求項1から請求項25のいずれか一項に記載のプラント。
【請求項27】
心棒に巻回されたウェブ材料のリールを支えて、上記心棒の回転トラック(31A)及び上記心棒をロックする1つの装置を備えていて、上記回転トラックに沿ってある特定の位置で成形されるリールで心棒を保持することを特徴とする台車。
【請求項28】
上記の回転トラックが平行位置に対して傾斜していて、トラック(31A)に沿って心棒(M)が重力によって転がすことを特徴とする請求項27に記載の台車。
【請求項29】
上記の装置が心棒の各先端において収容するための1つのシート(43)を画定していて且つ心棒の対応する端部を保持しているレバー機構と、レバー機構によって心棒をロックして解放するアクチュエータを備えることを特徴とする請求項27或いは請求項28のいずれか一項に記載の台車。
【請求項30】
上記のレバー機構が、上記レバーの一方が台車にヒンジ結合されていてもう一方が上記シート(43)を画定する上記部材(41)にヒンジ結合されていて、一端において共にヒンジ止めされている一対のレバー(47、49)及び、揺動するレバー(35)によって支えられている上記シート(43)を画定する1つの部材(41)を備えることを特徴とする請求項29に記載の台車。
【請求項31】
一対のレバーの開閉及び上記の揺動するレバーの揺動を引き起こす上記の開閉及び心棒の端部を収容して保持するシート(43)を画定する部材の揺動及び/又は平行移動をもたらし、リールを受けて回転トラックからリールを持ち上げて完成した心棒を荷降ろしできるように、回転トラックの下にシート(43)を下ろす機能を実行する1つのアクチュエータ(51)と、上記の一対のヒンジ結合されているレバーが一体に組み合わされていることを特徴とする請求項30に記載の台車。
【請求項32】
上記のアクチュエータが、それらが共にヒンジ結合されている軸(W)の2つのレバーに接続されていることを特徴とする請求項31に記載の台車。
【請求項33】
上記のアクチュエータが、1つのシリンダーピストンアクチュエータであることを特徴とする請求項31或いは請求項32に記載の台車。
【請求項34】
上記のアクチュエータが、1つのツインシリンダーピストンシステム(51A、51B)を備えることを特徴とする請求項33に記載の台車。
【請求項35】
上記のアクチュエータが、1つの水圧アクチュエータであることを特徴とする請求項33或いは請求項34に記載の台車。
【請求項36】
上記の揺動するレバー(35)が、1つの衝撃吸収部材(39)と一体に組み合わされていることを特徴とする請求項31から請求項36のいずれか一項に記載の台車。
【請求項37】
弾力性のある部材が、上記の衝撃吸収部材と平行して一体に組み合わされていることを特徴とする請求項36に記載のプラント。
【請求項38】
上記のシートに対する心棒の衝撃が、シートを画定している部材を持ち上げるのを引き起こすように、上記の揺動するレバー(35)とヒンジ結合されている上記の対のレバーが配置されていることを特徴とする請求項30から請求項37のいずれか一項に記載の台車。
【請求項39】
心棒を回転させそれらの上に配置されるリールを、角度を持って置くために電動化された部材を備えることを特徴とする請求項27から請求項38のいずれか一項に記載の台車。
【請求項40】
ウェブ材料のリールを生産する方法及びリールを完成品に変える方法であり、
自動で且つ遠隔操作されることを特徴とする請求項27から請求項39のいずれか一項に記載の台車。
【請求項41】
−巻回用心棒(M)の回りに上記のウェブ材料を巻回して上記リールを成形し;
−それぞれを運ぶ台車(11)にリール(B)を搭載し;
−上記台車によってリールを巻き出し機へ移動し;
−上記台車によって巻き戻す間リールを支え;
−上記台車によって完成した心棒を巻き出し機から心棒再生領域へ移動する;
段階を含むことを特徴とする方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2007−513033(P2007−513033A)
【公表日】平成19年5月24日(2007.5.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−542119(P2006−542119)
【出願日】平成16年11月29日(2004.11.29)
【国際出願番号】PCT/IT2004/000661
【国際公開番号】WO2005/054100
【国際公開日】平成17年6月16日(2005.6.16)
【出願人】(504004902)フアビオ・ペリニ・ソシエタ・ペル・アチオーニ (31)
【Fターム(参考)】