説明

紙幣搬送装置

【課題】本発明は、紙幣搬送装置に関する。
【解決手段】紙幣搬送装置は、キャリア(1)およびリッドを備えている。キャリアは、紙幣を受け入れるように構成され、且つキャリア内の紙幣へのアクセスを防ぐようにリッドが内部に摺動される側部を有する。キャリアの側部はリッドの複数の側部と係合する係合手段を有し、係合手段は、垂直方向におけるリッドとキャリアの撓みまたは相対的な分離に対する抵抗、またはその永久的な表示を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、耐改ざんキャリア内における紙幣の搬送のための装置に関する。
【背景技術】
【0002】
内部に紙幣が挿入されるが実質的に改ざんされたという証拠を残さないでは持ち出されることのない携帯用紙幣キャリアを提供することが知られている。この種のキャリアは、一般に、レジ内の紙幣の束が特定のレベルを越え、周期的な間隔または一日の終わりにキャリアがロックされ、レジ内の場所から移動され、レジ識別表示を記録し、集計と銀行取引のために委ねられるときに、セキュリティーレジ係が、紙幣を挿入することが可能なようにレジにおいて用いられる。
【0003】
このようなシステムを用いると、レジ係がレジから離れた後に改ざんが起こったかどうかが証明されるので、レジ係がキャリアに入れられた金額を集計することは必要ではない。現在では、キャリアが家の外、レジ係の当初の位置から離れている中央会計場または銀行で紙幣が集計されることがしばしば好まれる。セキュリティ輸送会社のような異なる組織からの個人によってキャリアが扱うこともできる。このように、耐改ざん性への要求と同様に、キャリアを返却するときのコストや不便さのために、キャリアおよびそのリッドが軽量でリサイクル可能であるのが好ましい。
【0004】
EP−1314144Aは、このようなシステムの一つを開示している。このシステムでは、キャリアが紙幣を受入れるための支持構造内に位置してロックされる。キャリアを取り除くことが必要とされるときに、耐改ざんリッドがキャリアに挿入された後にのみキャリアの除去がなされ得る。この機構は、リッドを取り付け、続いてキャリアを支持構造から取り除く過程の間に、紙幣を取り除くことが不可能であるように設計されている。リッドはキャリア上に一方向にのみ摺動し、リッドが完全に係合するときにロックする停止部があり、この時点で支持構造からの解放が可能になる。キャリアへのアクセスは停止部の破壊を必要とし、その結果、リッドは、同じ方向に、またリッドが導入された反対の端部でキャリアから外れて摺動され得る。
【0005】
リッドとキャリア上部とのチャンネルは、薄く作られるか、あるいは、いくつかのプラスチック材料から作られたとき、これらが強制的に離され、紙幣が改ざんの証拠を残すことなく除かれるのに十分な可撓性を有する。より厚いかあるいは異なる材料からなる関連部分(relevant part)を作ることを必要とせずにこれが起こり得ないことを確かめることが望ましい。実際、場合によっては、より薄く、またはより容易に再利用可能な材料からなる部分を作ることが可能であることが好ましい。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、改良された耐改ざん性キャリアおよびリッドを提供することを目的とする。これはさらに、改良された紙幣除去システムを提供することにも関連する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によると、紙幣を格納し搬送するための装置が提供される。この装置は、キャリアとリッドとを備え、キャリアは紙幣を受け入れるように構成され、且つキャリア内の紙幣へのアクセスを防ぐようにリッドが内部に摺動可能な複数の側部を有する。このキャリアの側部はリッドの複数の側部と係合する係合手段を有する。係合手段は、垂直(ここで定義される)方向における前記リッドとキャリアの撓みまたは前記リッドとキャリアの相対的な分離に対する抵抗、またはその永久的な表示を備えている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
本発明の一実施例において、リッドとチャンネルとの対向面のうち少なくとも1組から垂直に延びた一連のフランジまたはラッチによって係合がなされるのが好ましい。
【0009】
本発明の他の一実施例において、前記側部のそれぞれは実質的に閉じた断面を有するチャンネルを備え、前記リッドの側部のそれぞれは、前記チャンネル内に延びる係合部を備えている。
【0010】
このような実施例において、各チャンネルは外壁部、頂壁、頂壁に従属している内壁部、および、内壁部の下から横に延び前記ベースから間隔をおいたフランジを備えていても良い。また、リッドの側部はそれぞれ頂壁と横フランジとの間を収容するためにチャンネル内に延びている係合部を備えている。
【0011】
好ましくは、リッドは前端で垂直方向に対向する鋸歯状部を有する舌片を備えている。この舌片は、キャリアからリッドを引き出すことを防ぐように、キャリアの対応する部分と係合するように配置されている。
【0012】
本発明は、図面を参照して説明される。
【実施例】
【0013】
図1を参照すると、EP1314144Aに記載される一般的な型のキャリアおよびリッドが示されている。このキャリア1は一般に浅いカセットまたはボックスの形状であり、サイドチャンネル2および中空端タブ3を有するフレームからなる。キャリアの底面には、図示されるように、フレームの各側面に弾性シート材料が取り付けられ、延長可能なポーチまたはバッグを形成する。フラップ4が、サイドチャンネルから延び、図示されるように、紙幣が上方からキャリア内に挿入されるように撓むようになっている。使用時には、キャリアは支持構造内に設けられている。これは、リッド5がキャリアのサイドチャンネル内に摺動され、中空タブ3内に係合するタブ6とキャリアの反対側の端部と係合する端部フック7とで、キャリアにわたって完全に係合されるまで支持構造内から取り外されることができない。同時に、係合突起8がキャリアを支持構造から開放するメカニズムを操作する。
【0014】
キャリアのサイドチャンネルおよびリッドの側面には、横方向に係合するように相対する鋸歯状突起が設けられて反対方向の動きを妨げるので、リッドは矢印の方向にのみ動かされることが可能である。一度リッドが配置されたキャリアを開けるためには、組み合わされたタブ3および6は、このタブを折るように屈曲され、フック7もまた折られ、このタブ端でリッドがキャリアから摺動して取り外される。この配置で、タブ6は中空タブ3から取り外されることができ、キャリアは再利用される。タブおよびフックが折られることが改ざんの証拠を与えるので、リッドは使い捨てでのみ用いられる。リッドにはレジとレジ係との詳細が記され、それにより窃盗の一環として置き換わることが困難である。
【0015】
このシステムを用いるとき、キャリアおよびリッドの材料が十分に可撓性を有する場合、チャンネルの部分が撓み、紙幣が引き出され、リッドとキャリアが撓んでいない状態に戻されることが分かっている。これは、チャンネルで鋸歯が係合しているときでさえ起こり得る。というのも、鋸歯の係合はリッドおよびキャリアと同一平面における後方向の動きを妨げるだけであって、紙幣を取り除くための撓みはリッドの平面から外れた方向であるためである。この方向は、ここでは“垂直”方向であるとし、リッドは水平の平面であるとするが、これらは相対的な方向であって、垂直とは、本願明細書の文脈中では、リッドの平面もしくはキャリアの表面の平面から外れるかまたは垂直であるものとする。
【0016】
本発明は、垂直方向において係合する少なくとも部品または要素を有し、“垂直”撓みを防ぐチャンネルとリッドの係合における施錠機構を提供する。
【0017】
ここで記載される一実施形態において、キャリアへの適切なアクセスは、従来のように、リッドを除去することによる。後述する他の手段としては、リッドは永久的にその位置に固定されたままで、バッグを介してアクセスされる。
【0018】
ここで、図2および図3を参照して、本発明の好適な実施形態によって変形されたキャリアフレーム1が示されている。図2は斜視図であり、図3はサイドチャンネル2の一つに沿った長手方向の断面図である。キャリアのサイドチャンネル2には、上方および下方(キャリアフレームの水平方向を仮定して)に斜めの一連のフランジ10(上方)および11(下方)が設けられている。このフランジ10および11はリッドのフランジまたは突起部が示されるように右側からの方向で通過するのに十分に撓むように配置されている。この特有の配置は、チャンネルの下面または上面のフランジの固定端からチャンネルの空間に突き出るフランジの自由端に向かう方向の動きに対応している。この実施例において示されるように、チャンネル12、13の下面または上面は、連続的というよりはむしろ間欠的である。これは、材料の経済性のためであり、他の実施例においては連続的であってもよい。
【0019】
チャンネルの内面は、チャンネルの上面12および下面13のそれぞれから延びているリップ14、15を有することもまた分かる。これらリップの間の垂直方向の間隔はリッドの厚さに対応する。再び、上面および下面が間欠的であるよりむしろ連続的である場合には、これらのリップもまた連続的であってもよく(しかし、必ずしも必要ではない)、上面および下面のうちの一方のみから延びていてもよい。
【0020】
図4および図5は、図2および3のチャンネルと一致するようなリッドの変形例を示す。リッド5の長い側面はそれぞれ一連のエッジ部20を有し、このエッジ部のそれぞれには上方向フランジ21と下方向フランジ22とのいずれかが設けられている。キャリアのチャンネルと同様に、エッジ部は、それぞれ別個であるよりはむしろ連続的であるように構成され得る。リッドは、図においてキャリアの右端からキャリアのチャンネル内に挿入される。それぞれのチャンネルでは、前方に(リッドの進行方向に関して)傾いた一連のフランジが、後方に傾いた一連のリッドのフランジに遭遇されている。これらのフランジは、リッドの前方への進行を可能にするのに十分に可撓性を有するが、後方への進行は妨げられるか、またはフランジを破壊する。一度、リッドがキャリアに完全に係合されると、リッドのフランジとチャンネルは図6に示されるように重なり合う。フランジの配置が反転されることもでき、自由な先端エッジ(リッドの挿入のための動く方向に関して)を備えたフランジを有するリッドに代って、図示されるように、これらが、自由な先端エッジを備えたフランジを有するチャンネルおよびリッドに設けられることが可能である。
【0021】
フランジが接続されたヒンジの強度および可撓性に依存して、リッドが係合されたときのフランジの重なり合った構成は、ヒンジが閉口運動に逆らうときに垂直方向の抵抗を与える。一般に、フランジの挙動は、より容易に鈍角に開くように撓み、角度の減少に耐えるか、あるいは破壊される点において非対称であるようになっている。リッドとキャリアを撓ませようとした場合、いくつかの実施例においては、その抵抗が非常に大きくなるか、フランジが壊れ、それにより改ざんの印が与えられる。フランジが、外れるのに十分に撓むと、それらは係合位置に戻ることができない。フランジの自由端の変形が、例えば、垂直の分離に対する付加的な抵抗を与える接触フックを形成する湾曲部を設けるように組み込まれてもよい。また、フランジが、その歯が強制的な分離に抵抗するのに十分の重なりを有する鋸歯状の構造で設けられてもよい。
【0022】
図示された配置を変形することは可能であり、特にリッドのフランジが硬い突起部と置き換えられてもよい。これは、より堅固なリッド構造が必要なとき、例えばキャリアにロックされる前に処理や保存によってフリンジが破壊される危険がある場合に好ましい。これは、特に、上面および下面が連続的にされた場合、チャンネルによって保護されるのでキャリアのフリンジを用いて起こるという危険は少ない。いくつかの実施例において、相互に接続したフランジがリッドおよびチャンネルの一つの表面においてのみ、例えば、紙幣にアクセスするために強制的に分離される必要があるように、リッドの下面とチャンネルの下面とに設けられてもよい。
【0023】
更なる変形例において、鋸歯係合がチャンネルとタブとのいずれかの構造に組み込まれてもよい。他の変形例においては、タブ構造が突起部と組み合わされ、分離タブが省略されてもよい。エッジに沿った後方への撓みを妨げるための機構として鋸歯係合を有してもよい。さらに、バッグのための弾性材料を用いる代わりに、これが非弾性バックに置き換えられてもよく、例えばポリプロピレンバッグがソニックウェルディング(sonic welding)のような手段によってキャリアに都合良く取り付けられてもよく、これはリサイクルのために好ましい。緩んだあるいは半剛性の折り畳みバッグが用いられてもよい。
【0024】
プラスチック以外の材料が用いられてもよい。金属成分も可能であるが、一般には非常に高価である。組立体が紙製品から成るか紙製品を含んでもよく、完全に紙のものかカードベース製品が特に好ましい。改ざんの証拠を示すが通常の扱いに耐えるのに十分に堅固な構造になっていることが必要である。バッグは紙から形成され緩く折られているか折りたたまれていてもよい。
【0025】
本発明の更なる実施例では、リッドはチャンネルに永久的に固定されていてもよい。これは、例えば開口とラッチまたは協同ラッチを有するフランジを置き換えることによって達成されても良い。リッドがキャリア上を摺動できるように、開口とラッチとが交互に形成されるか、異なる形状または大きさから成り、その結果、リッドが完全に係合したときにラッチがそれぞれの開口に係合する。この配置の特徴は、この固定に対する垂直成分によって、リッドとチャンネルとが証拠を残すことなく、撓んで分離することができない、という点である。永久的に固定されたリッドを用いるとき、バッグが少なくとも裂け目のような部分的な破壊を含むようにこれを開くことによって、キャリア内の紙幣へアクセスされる。もっとも簡単な配置では、バッグがカットされ、この目的のためポリプロピレンバッグが有用である。ツールによってバッグを切る必要をなくすために、ライン状に脆弱部が設けられてもよい。
【0026】
図7〜図14は撓みに対する抵抗がキャリアおよびリッドの側部の形状によって設けられた実施例を示す。
【0027】
図7は、この実施例によるキャリア1の斜視図である。これは、大きな長手方向中央開口72と二つのサイドフラップ73および74を有する平坦な台を備えている。これらのサイドフラップは、材料を減少させ、それらをより可撓性にするために開口部を備えている。この台の各側縁部はそれぞれ一つの箱形の断面縦長チャンネル74である。このチャンネル74は、図11を参照してさらに記載される。このチャンネルは、リッドのそれぞれ対応する側部を完全に取り囲む(図9および図10参照)。チャンネル74の先端の間のキャリアにわたった挿入部75が、キャリアの前端に配置されている。
【0028】
図8は細長いプレート76を備えた挿入部75を示す。このプレート76は、部分的には強度を加え、部分的にはリッドの前方突起部を受け入れ、また部分的には中央開口箱形部79を有する個々の開口78を画定するように、それらが一体になって各端部で開口箱形部を有している。内側には、中央箱型部79がプレート76に配置され、実質的に垂直方向に向かい合う鋸歯80が突出している。中央箱形部は対応する大きさと形の、キャリア1のベース71から前方に延びるフォントタブ81(図7)にわたって嵌め込まれる。
【0029】
図9は図7および図8に示されたキャリア1に用いるためのリッド5を示す。これは、全体的に平らな平板91と、二つの縦長の側部とを備えている。この二つの側部は、キャリア1のチャンネル74に滑りながら嵌め込まれる。
【0030】
図10に示すように、挿入部93は、細長いプレート94を備えている。このプレート94から舌片95が前方に延びている。この舌片はキャリア1の中央箱形断面79内に嵌合するように構成されている。この舌片は鋸歯状の突起部96を含んでいる。この突起部は、一度係合されると、リッドとキャリアの分離を可能にするために個々の部分が壊されなければならないように、一定方向に鋸歯80に係合するようにされて配置されている。障壁97は、鋸歯状突起部96の裏側に、舌片を横切るように配置されている。この障壁97は、リッドが完全にキャリアに挿入されるとき中央箱形断面79の口を閉じている。
【0031】
二つの突起部98の一つがそれぞれ舌片95の各側に配置されている。この突起部98は、リッドがキャリアに完全に挿入されるときキャリアの部分79と部分77との間の開口78を通して延びている。それにより、これらの突起部98は、キャリアの解放を可能にして、前述のメカニズムを形成することを可能にしてもよい。挿入部93の各端部には他の二つの突起部99の一つが配置されている。これら突起部99のそれぞれは、リッド1の各側の箱形断面77によって受け入れられている。
【0032】
挿入部75および93のそれぞれは接着剤または熱処理によってそれぞれキャリアおよびリッドの内側に固定されてもよい。
【0033】
図11はキャリア1およびリッド5の部分(フラップ73の中およびそれらの間に設けられ得る開口は無視する)を示す。各チャンネル74は(図11に右手のチャンネルについてのみ示される)外壁部101、ベース71に閉口な頂壁、内壁部102および横フランジ104を備えている。この横フランジは、内壁部の下からチャンネルに戻るように延び、それ自身とベース71との間に隙間をおいている。この隙間を除いて、チャンネル74は閉じた断面になっている。リッド5の平板91は外壁部105を、その横の先端で有している。この壁部は内側に延びるフランジ106を有する。この壁105およびフランジ106は、チャンネル74の壁101〜105およびフランジ104によって画定された内部空間とかみ合い、フランジ106はフランジ104と垂直方向に係合してリッドおよびキャリアの分離に、その側縁部で抵抗する。ベース91はまた、内部直立壁106を有する。この壁106は上方に延びてチャンネル74の内壁部103と係合する。リッドのベースがチャンネル74を閉じるように隙間に嵌合するということが分かる。
【0034】
図12〜図14はキャリア1および付属バッグ120を示す。この付属バッグ120はバッグの下のバネ負荷基盤を含むメカニズムと用いられるようになっている。この付属バッグ120は、キャリア1の、およびキャリア1の下の縁部に固定された長方形の口と、図12に示されるように、バッグがフラットを折るようにした4つのコーナープリーツ(ひだ)121を有する。図13は部分的に拡大されたバッグを示し、図14は完全に拡大されたバッグを示す。このとき、入れられた紙幣はバッグを満たし、キャリア1内のフラップの下に保持される。バネ付きの支持基盤と併せてこのようなバッグを使用することは、伸縮性のあるバッグの使用を不必要にする。
【0035】
バッグがキャリアの下で、折り畳まれ平らな形状から完全な状態に拡大できるようにバッグ120の他の形態が採用されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】従来のキャリアおよびリッド組立体。
【図2】本発明の好適な実施形態のキャリア上部の斜視図。
【図3】図2のキャリア上部のサイドチャンネルの長手方向の断面図。
【図4】本発明の一実施形態のリッド上方からの平面図。
【図5】図4のリッドのサイドチャンネルの長手方向断面図。
【図6】リッドが係合されたサイドチャンネルの長手方向断面。
【図7】本発明の第二実施形態のキャリアの斜視図。
【図8】図7に示されるキャリアの部分の斜視図。
【図9】図7および8に示されるキャリアを用いたリッドの斜視図。
【図10】図9に示されるリッドの部分の斜視図。
【図11】図7および9に示されるキャリアとリッドの断面図。
【図12】付された紙幣のためのバッグを有するキャリアの下方からの斜視図。
【図13】図12に示されるキャリアとバッグの他の図。
【図14】図12に示されるキャリアとバッグのさらなる図。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
紙幣の格納と搬送のための装置であって、キャリア(1)およびリッド(5)を備え、
前記キャリアは、紙幣を受け入れるように構成され、且つ前記キャリア内の紙幣へのアクセスを防ぐように前記リッドが内部に摺動される複数の側部を有し、
前記キャリアの側部は前記リッドの複数の側部と係合する係合手段を有し、
前記係合手段は、垂直(ここで定義される)方向における前記リッドとキャリアの撓みまたは相対的な分離に対する抵抗、またはその永久的な表示を備えていることを特徴とする装置。
【請求項2】
前記キャリアの側部は複数のチャンネルを備え、前記チャンネルは、垂直成分で前記チャンネル内に延びる一連の複数のフランジ(10、11)を有し、前記一連のフランジは、前記リッドがチャンネル内に摺動するとき前記リッドの側部に設けられた突起部(22)の通過を可能にするのに十分に撓むが、前記リッドの逆方向の動きを防ぐことを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記リッドの側部の突起部(22)は複数のフランジであることを特徴とする請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記キャリアのチャンネルとリッドとの前記フランジ(10、11、22)は、前記リッドの挿入方向に対して、それらの一つが自由先端部を有し、それらの一つが自由後端部を有するように配置されることを特徴とする請求項2に記載の装置。
【請求項5】
前記側部のフランジ(10、11)は、前記リッドが前記チャンネル内に入る方向により近い取付け端部と、前記リッドが前記チャンネル内に入る方向からより離れた自由端とともに傾斜していることを特徴とする請求項2から4のいずれか一つに記載の装置。
【請求項6】
前記リッドの側部の前記フランジ(22)は前記リッドが前記チャンネル内に入る方向により近い自由端とともに傾斜していることを特徴とする請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記キャリアの前記側部のチャンネルのそれぞれは、下方向に延びる第1の連続するフランジと、上方向に延びる第2の連続するフランジの二つの連続するフランジ(22)を有することを特徴とする請求項2から6のいずれか一つに記載の装置。
【請求項8】
前記リッドの側部は上方向および下方向の両方に延びる複数のフランジまたは突起部を場合によって有することを特徴とする請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記リッド(5)はキャリア(1)に永久的に固定されることを特徴とする前述の請求項のいずれか一つに記載の装置。
【請求項10】
前記永久的な固定は開口およびラッチを備えていることを特徴とする請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記キャリアはベース(72)を備え、前記側部はそれぞれ実質的に閉鎖された断面を有するチャンネル(74)を備え、前記チャンネルにおいて、前記リッドの側部はそれぞれ前記チャンネル(74)内に延びる係合部(106)を備えることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項12】
チャンネル(74)はそれぞれ外壁部(101)、頂壁(102)、前記頂壁に連続する内壁部(103)、および前記内壁部の下部から延び、前記ベースから間隔をおいた横フランジ(105)を備え、
前記横フランジにおいて、前記リッドの側部はそれぞれ前記頂壁(102)と前記横フランジ(105)との間を収容するように前記チャンネル(74)内に延びる係合部(102)を備えることを特徴とする請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記リッド(5)は、前端で前記垂直方向に対向し、前記リッドが前記キャリアから引き出されないように前記キャリアの対応部分(80)に係合するように配置された鋸歯状部(96)を有する舌片(95)を備えることを特徴とする前述の請求項のいずれか一つに記載の装置。
【請求項14】
前記舌片(95)は、前記キャリア(1)に配置された箱形部(79)に入って閉鎖することを特徴とする請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記キャリア(1)が、その側縁部に嵌合された紙幣を含むための襞状バッグ(120)を有することを特徴とする前述の請求項のいずれか一つに記載の装置。
【請求項16】
前記キャリア(1)および前記リッド(5)はプラスチック材料から形成されることを特徴とする前述の請求項のいずれか一つに記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公表番号】特表2008−527523(P2008−527523A)
【公表日】平成20年7月24日(2008.7.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−549947(P2007−549947)
【出願日】平成18年1月3日(2006.1.3)
【国際出願番号】PCT/GB2006/000016
【国際公開番号】WO2006/072781
【国際公開日】平成18年7月13日(2006.7.13)
【出願人】(507227740)アイデアス フォー ライフ リミテッド (1)
【Fターム(参考)】