紙紐シートの製造方法
【課題】
本発明は、紙を撚った紙紐を並接して厚い、立体的なシートを作り、これを建材、カバン生地、インテリア等の広い分野で使用できるようにしようとするものであり、加えて廃棄物としての処理も公害発生の少ない方法でできるようにしようとするものである。
【解決手段】
複数本の紙紐を接着剤を介し並列接着させて狭幅の紙バンドを形成し、この紙バンドの複数本を接着剤を介し並列接着させることを特徴とする紙紐シートの製造方法であり、更に紙紐シートの片面に裏打ち加工や紙紐方向に対し直角或は斜交する逢着を施すことを特徴とする紙紐シートの製造方法である。
本発明は、紙を撚った紙紐を並接して厚い、立体的なシートを作り、これを建材、カバン生地、インテリア等の広い分野で使用できるようにしようとするものであり、加えて廃棄物としての処理も公害発生の少ない方法でできるようにしようとするものである。
【解決手段】
複数本の紙紐を接着剤を介し並列接着させて狭幅の紙バンドを形成し、この紙バンドの複数本を接着剤を介し並列接着させることを特徴とする紙紐シートの製造方法であり、更に紙紐シートの片面に裏打ち加工や紙紐方向に対し直角或は斜交する逢着を施すことを特徴とする紙紐シートの製造方法である。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は多数の紙紐を並列に接着したシートの製造方法に関する。
【背景技術】
【０００２】
従来建材、カバン等に使用されるものは、合成樹脂フィルム、革材等平面的な素材が使用されているが、平面的で趣向に乏しく、殊に合成樹脂フィルム等の廃棄物としての処理方法では公害の発生原因となる恐れがある等社会問題となっている。
又紙シートの場合は強度的にも弱く使用目的が限定されることが多い。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
そこで本発明では、紙を撚った紙紐(太さ１ｍｍ位。)を並接して厚い、立体的なシートを作り、これを建材、カバン生地、インテリア等の広い分野で使用できるようにしようとするものであり、加えて廃棄物としての処理も公害発生の少ない方法でできるようにしようとするものである。
ところがこの紙紐の多数を接着剤を介し並接して幅広（例えば１０ｃｍ以上）に作ることは困難で、紙紐の太さや本数にもよるがせいぜい２〜３ｃｍ幅が限界であり、それ以上幅広にするためにはより一層加工が難しくなり、不良率も高く、量産は不可能である。
【課題を解決するための手段】
【０００４】
複数本の紙紐を接着剤を介し並列接着させて狭幅の紙バンドを形成し、この紙バンドの複数本を接着剤を介し並列接着させることを特徴とする紙紐シートの製造方法であり、更にこの紙紐シートの片面に裏打ち加工を施すことを特徴とする紙紐シートの製造方法である。
【発明の効果】
【０００５】
本発明の効果として、厚い、立体的なシートとなり、引っ張り強度に対しては一層強いものとなり、これを建材、カバン生地、インテリア等の広い分野で使用でき趣向に富んだ素材として期待でき、加えて廃棄物としての処理も殆どが紙の焼却処理か再生処理も可能で公害発生の少ない方法として有益である。
裏打ちすることにより紙紐の横方向への引っ張り強度も増し、曲げ加工などが必要となるハンドバッグや小物入れ等の生地として利用の発展が期待できる。
更に紙紐に色付けすることによりいろんな線状の配色を創作でき斬新な素材として利用できる。
【実施例】
【０００６】
細長い紙を撚った太さ１ｍｍ強の紙紐１，１…の複数本(例えば１６本位)を接着剤(接着手段としてはどぶ付け、塗布などがある。)を介し並列接着させて約１９ｍｍ幅の狭幅の紙バンド２，２…を形成し、この紙バンド２，２の複数本を接着剤を介し並列接着させて紙紐シート３作ることを特徴とするものである。紙バンド２，２の本数は生地としての使用目的により紙紐の太さや紙バンド２の幅等によりより任意にできる。
【０００７】
紙紐１、紙バンド２の太さ、本数は使用目的によって変更できる。あまり紙紐１を細くすると接着装置の引っ張りに耐えることができなくなる恐れがあり、又紙バンド２，２の並接枚数も使用目的により加減できる。建材としての巾木に使用の場合などはその巾木に合わせた紙紐シート３を作ればよい。勿論巾木などの巾に合わせて切断して使用しても良い。
【０００８】
平面的で固定したところでの使用では裏打ちしない紙紐シートをそのまま固定すればよいが、曲げ加工や持ち歩きの多いバッグ生地などに使用する場合は紙紐シートの裏面に布、紙、不織布等による裏打ち加工４を施すようにすると一層引き裂きに対する強度が増す。
【０００９】
又裏打ちの有無に拘らず紙紐シートに紙紐の長さ方向に対し直角或は斜交する逢着を施すことによりより引き裂き強度もまして製品加工がし易くなるばかりか製品の耐久性も増す。
【図面の簡単な説明】
【００１０】
【図１】本発明の紙紐シートの製造工程を示した拡大説明図
【符号の説明】
【００１１】
１：紙紐
２：紙バンド
３：紙紐シート
４：裏打ち加工
【技術分野】
【０００１】
本発明は多数の紙紐を並列に接着したシートの製造方法に関する。
【背景技術】
【０００２】
従来建材、カバン等に使用されるものは、合成樹脂フィルム、革材等平面的な素材が使用されているが、平面的で趣向に乏しく、殊に合成樹脂フィルム等の廃棄物としての処理方法では公害の発生原因となる恐れがある等社会問題となっている。
又紙シートの場合は強度的にも弱く使用目的が限定されることが多い。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
そこで本発明では、紙を撚った紙紐(太さ１ｍｍ位。)を並接して厚い、立体的なシートを作り、これを建材、カバン生地、インテリア等の広い分野で使用できるようにしようとするものであり、加えて廃棄物としての処理も公害発生の少ない方法でできるようにしようとするものである。
ところがこの紙紐の多数を接着剤を介し並接して幅広（例えば１０ｃｍ以上）に作ることは困難で、紙紐の太さや本数にもよるがせいぜい２〜３ｃｍ幅が限界であり、それ以上幅広にするためにはより一層加工が難しくなり、不良率も高く、量産は不可能である。
【課題を解決するための手段】
【０００４】
複数本の紙紐を接着剤を介し並列接着させて狭幅の紙バンドを形成し、この紙バンドの複数本を接着剤を介し並列接着させることを特徴とする紙紐シートの製造方法であり、更にこの紙紐シートの片面に裏打ち加工を施すことを特徴とする紙紐シートの製造方法である。
【発明の効果】
【０００５】
本発明の効果として、厚い、立体的なシートとなり、引っ張り強度に対しては一層強いものとなり、これを建材、カバン生地、インテリア等の広い分野で使用でき趣向に富んだ素材として期待でき、加えて廃棄物としての処理も殆どが紙の焼却処理か再生処理も可能で公害発生の少ない方法として有益である。
裏打ちすることにより紙紐の横方向への引っ張り強度も増し、曲げ加工などが必要となるハンドバッグや小物入れ等の生地として利用の発展が期待できる。
更に紙紐に色付けすることによりいろんな線状の配色を創作でき斬新な素材として利用できる。
【実施例】
【０００６】
細長い紙を撚った太さ１ｍｍ強の紙紐１，１…の複数本(例えば１６本位)を接着剤(接着手段としてはどぶ付け、塗布などがある。)を介し並列接着させて約１９ｍｍ幅の狭幅の紙バンド２，２…を形成し、この紙バンド２，２の複数本を接着剤を介し並列接着させて紙紐シート３作ることを特徴とするものである。紙バンド２，２の本数は生地としての使用目的により紙紐の太さや紙バンド２の幅等によりより任意にできる。
【０００７】
紙紐１、紙バンド２の太さ、本数は使用目的によって変更できる。あまり紙紐１を細くすると接着装置の引っ張りに耐えることができなくなる恐れがあり、又紙バンド２，２の並接枚数も使用目的により加減できる。建材としての巾木に使用の場合などはその巾木に合わせた紙紐シート３を作ればよい。勿論巾木などの巾に合わせて切断して使用しても良い。
【０００８】
平面的で固定したところでの使用では裏打ちしない紙紐シートをそのまま固定すればよいが、曲げ加工や持ち歩きの多いバッグ生地などに使用する場合は紙紐シートの裏面に布、紙、不織布等による裏打ち加工４を施すようにすると一層引き裂きに対する強度が増す。
【０００９】
又裏打ちの有無に拘らず紙紐シートに紙紐の長さ方向に対し直角或は斜交する逢着を施すことによりより引き裂き強度もまして製品加工がし易くなるばかりか製品の耐久性も増す。
【図面の簡単な説明】
【００１０】
【図１】本発明の紙紐シートの製造工程を示した拡大説明図
【符号の説明】
【００１１】
１：紙紐
２：紙バンド
３：紙紐シート
４：裏打ち加工
【特許請求の範囲】
【請求項１】
複数本の紙紐を接着剤を介し並列接着させて狭幅の紙バンドを形成し、この紙バンドの複数本を接着剤を介し並列接着させることを特徴とする紙紐シートの製造方法。
【請求項２】
請求項１記載の紙紐シートの片面に裏打ち加工を施すことを特徴とする紙紐シートの製造方法。
【請求項３】
請求項１及び請求項２記載の紙紐シートに、紙紐の長さ方向に対し直角或は斜交する逢着を施すことを特徴とする紙紐シートの製造方法。
【請求項１】
複数本の紙紐を接着剤を介し並列接着させて狭幅の紙バンドを形成し、この紙バンドの複数本を接着剤を介し並列接着させることを特徴とする紙紐シートの製造方法。
【請求項２】
請求項１記載の紙紐シートの片面に裏打ち加工を施すことを特徴とする紙紐シートの製造方法。
【請求項３】
請求項１及び請求項２記載の紙紐シートに、紙紐の長さ方向に対し直角或は斜交する逢着を施すことを特徴とする紙紐シートの製造方法。
【図１】
【公開番号】特開２００９−１０２７７７（Ｐ２００９−１０２７７７Ａ）
【公開日】平成２１年５月１４日（２００９．５．１４）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００７−２７７０７３（Ｐ２００７−２７７０７３）
【出願日】平成１９年１０月２５日（２００７．１０．２５）
【出願人】（５９８１５６５３８）植田産業株式会社 (1)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２１年５月１４日（２００９．５．１４）
【国際特許分類】
【出願日】平成１９年１０月２５日（２００７．１０．２５）
【出願人】（５９８１５６５３８）植田産業株式会社 (1)
【Ｆターム（参考）】
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