説明

紫外線照射装置

【課題】紫外線ランプを収納する保護管が破損することを防止することができる紫外線照射装置を提供することである。
【解決手段】実施形態の紫外線照射装置は、処理槽と、紫外線照射部材と、支持部材とを備える。処理槽は、処理対象となる処理水を給水する給水口と、処理水を排水する排水口とを有し、給水口から排水口に向かう第1方向に処理水が通過する。紫外線照射部材は、処理槽の内部であって第1方向と交差する第2方向に設けられ、第1方向に向けて通過する処理水に対して紫外線を照射する。支持部材は、紫外線照射部材が設けられる第2方向に沿う方向に設けられ両端部が処理槽の壁面に固着され、当該処理槽の変形を抑制する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、紫外線照射装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、上下水道(水道水または地下水等)の処理水の殺菌・消毒、工業用水の脱臭・脱色、あるいはパルプの漂白、さらには医療機器の殺菌等を行うためにオゾンや塩素等の薬品が用いられている。そして、従来の消毒装置では、オゾンや薬品を処理水に均一に溶けこますために、滞留槽やスプレーポンプ等の攪拌装置が必需品で、水質や水量の変化に対し即対応できなかった。これに対し、紫外線には、殺菌・消毒・脱色、工業用水の脱臭・脱色、あるいはパルプの漂白等の作用があり、水質や水量の変化に対し即対応することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001−131138号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述のような紫外線を用いた紫外線照射装置においては、処理水が通過する反応槽の圧力が上昇して反応槽の変形することにより、紫外線ランプを収納する保護管が破損し、ガラス片が水中に散乱するという問題があった。さらに、当該保護管が破損すると同時に紫外線ランプも破損すると、内部に封入されていた電極、ガスなどが、流出するという問題があった。
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、反応槽の圧力上昇による反応槽の変形を抑制して、紫外線ランプを収納する保護管が破損することを防止することができる紫外線照射装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態の紫外線照射装置は、処理槽と、紫外線照射部材と、支持部材とを備える。処理槽は、処理対象となる処理水を給水する給水口と、前記処理水を排水する排水口とを有し、前記給水口から前記排水口に向かう第1方向に前記処理水が通過する。紫外線照射部材は、前記処理槽の内部であって前記第1方向と交差する第2方向に設けられ、前記第1方向に向けて通過する前記処理水に対して紫外線を照射する。支持部材は、前記紫外線照射部材が設けられる前記第2方向に沿う方向に設けられ両端部が前記処理槽の壁面に固着され、当該処理槽の変形を抑制する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】図1は、上水処理システムの処理手順を示すフローチャートである。
【図2】図2は、第1の実施形態にかかる紫外線照射装置の外観図である。
【図3】図3は、反応槽の垂直断面図である。
【図4】図4は、反応槽の水平断面図である。
【図5】図5は、反応槽の水平断面図である。
【図6】図6は、反応槽の水平断面図である。
【図7】図7は、反応槽の垂直断面図である。
【図8】図8は、反応槽の垂直断面図である。
【図9】図9は、反応槽の垂直断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
(第1の実施形態)
まず、上水処理システムにおける処理の流れの概要を、図1を参照して説明する。図1は、上水処理システムの処理手順を示すフローチャートである。まず、川、湖または地下水から原水(処理水)を取水し(ステップS1)、取水した原水を凝集沈殿槽に導入し、これに凝集剤を添加して凝集・沈殿させる(ステップS2)。次に、凝集沈殿槽の上澄み水を活性炭濾過槽に送って異物を濾過し(ステップS3)、濾過水を紫外線照射装置に送って紫外線を照射し(ステップS4)、UV消毒処理水を塩素注入槽に送って塩素を注入(ステップS5)した後に、一般家庭や事業所などに配水される。
【0009】
次に、本実施形態の紫外線照射装置について説明する。図2は、第1の実施形態にかかる紫外線照射装置の外観図である。図3は、反応槽の垂直断面図である。図4は、反応槽の水平断面図である。本実施形態の紫外線照射装置は、上下水道の処理水の雑菌、消毒、不活化を行うものであり、処理水が通過する反応槽(処理槽)6と、給水ポート9と、排水ポート11と、保護管7と、紫外線監視窓12と、保護カバー14と、リブ15と、サポート棒51とを主に備えている。
【0010】
反応槽6は、雑菌、消毒、不活化を行う処理水を通過させるものであり、直方体形状に形成されている。また、反応槽6は、処理水を給水(流入)する給水口と、処理を施した処理水を排出(流出)する排水口とを有している。この給水口と排水口とは、処理槽6における対向する壁面に形成されている。そして、反応槽6の給水口には給水ポート9が接続され、反応槽6の排水口には排水ポート11が接続されている。処理水は、給水口(給水ポート9)から排水口(排水ポート11)に向かう方向、すなわち図2におけるA方向に流れて通過する。なお、A方向に垂直な水平方向をB方向とする。また、図3は、保護管7(後述)を通る、図2のA方向に対する垂直断面図である。
【0011】
保護管7は、紫外線が透過可能な誘電体で形成されており、例えば石英ガラスで形成されている。そして、図3、4に示すように、保護管7の内部には、給水口から排水口に向かって通過する処理水に紫外線を照射する紫外線ランプ8が収納されている。紫外線ランプ8は、両端部から紫外線ランプ8へ給電を行うための配線が接続され、該配線を介して、電力の供給を行う電子安定器13に接続されている。
【0012】
また、保護管7は、処理槽6の内部に、給水口から排水口に向かう方向と交差する方向に4つ(4本)設けられている。具体的には、本実施形態の保護管7は、図2〜4に示すように、処理槽6の内部に、A方向に垂直な水平方向であるB方向に、反応槽6の側面6aと、側面6aと対向する側面6cとを貫通して4つ(4本)設けられている。なお、本実施形態の保護管7および紫外線ランプ8が紫外線照射部材である。
【0013】
紫外線監視窓12は、紫外線ランプ8からの紫外線照射量を監視する紫外線モニタを設置するものであり、反応槽6の側面6aに垂直な上面6bに2つ設けられている。
【0014】
保護カバー14は、紫外線ランプ8から照射された紫外線光10を遮蔽するものであり、反応槽6の側面6aと側面6cの外側に設けられている(図3、4参照)。なお、図1は、保護カバー14を省略した図である。
【0015】
リブ15は、反応槽6における内部圧力の上昇による全体の変形を抑制するものであり、反応槽6の外周、すなわち、側面6aと、側面6cと、上面6bと、上面6bと対向する下面6dとに設けられている。また、リブ15は、反応槽6のA方向における中央近傍に設けられている。
【0016】
サポート棒51は、反応槽6の変形を抑制するものであり、棒状に形成され、処理槽6の内部に、保護管7に沿う方向(A方向に交差する方向)に設けられている。具体的には、本実施形態のサポート棒51は、保護管7と平行な方向(B方向)に4つ(4本)設けられている。そして、サポート棒51は、両端部が反応槽6の側面6aおよび側面6cの内壁に固着されている。
【0017】
ここで、サポート棒51について説明する。保護管7は、上述のように石英ガラス等で形成されているため、弾力性が低くなってしまう。従って、反応槽6が圧力により変形すると、反応槽6に設けられた保護管7が破損してしまう。また、保護管7が破損すると、内部に収納された紫外線ランプ8も破損してしまう。そこで、このサポート棒51を設けることにより、反応槽6が圧力上昇により変形することを抑制し、その結果、保護管7や紫外線ランプ8の破損を防止することができる。
【0018】
また、4つのサポート棒51それぞれは、4つの保護管7それぞれに対して、A方向における排水口側(排水ポート11側)に設けられている。すなわち、処理水が給水ポート9から排水ポート11に向かって流れる場合、サポート棒51は、保護管7に対して処理水の流れの下流側に配置されている。
【0019】
これは、サポート棒51が仮に保護管7に対して処理水の流れの上流側(給水ポート9側)に配置されていると、紫外線ランプ8からの紫外線が処理水に照射される前に、サポート棒51によって処理水に乱流が発生してしまう。従って、乱流が発生する前の処理水に紫外線を照射することができるように、保護管7より下流側にサポート棒51を配置する。
【0020】
また、サポート棒51は、処理水の水流によって発生した渦により振動破損しないために、外径Dを(式1)を満たす径で形成する。
Vr<1 ・・・(式1)
換算流速(基準):Vr=U/(f*D)
平均基準流速:U=Qmax/S
固有振動数:f=(λ)/(2πL)×√(EI/(m+m))
支持部材の外径:D
最大流速:Qmax
流路断面積:S
固有値:λ=3.1415
(Formulas for natural frequency and mode shape,R.D.Blevins,Krieger Publishing company)
支持部材の材質のヤング率:E
断面2次モーメント:I=π/64(D)
支持部材の長さ:L
単位あたりの質量:m=Sρ
単位あたりの排除マス:m=Sρ
支持部材の断面積:S
密度:ρ
排除面積:S=π(D/2)
水密度:ρ
【0021】
以上のように構成された本実施形態の紫外線照射装置では、まず、給水ポート9から処理水を給水し、反応槽6をA方向に向かって流れていく。そして、保護管7に収納された紫外線ランプ8から照射された紫外線光10により、処理水内に含まれる細菌が、殺菌・消毒・不活化された後、処理が施された処理水が排水ポート11から排出される。
【0022】
このように、第1の実施形態の紫外線照射装置は、所定の外径で形成された4つのサポート棒51が、保護管7と平行に、かつ保護管7より排水ポート11側(下流側)に配置されている。これにより、サポート棒51が反応槽6の圧力上昇による反応槽6の変形を抑制して、紫外線ランプ8を収納する保護管7が破損することを防止することができる。
【0023】
(第2の実施形態)
第1の実施形態の紫外線照射装置は、反応槽に支持部材として棒状に形成されたサポート棒が固着されていたが、本実施形態は、パイプ形状に形成された支持部材を設けた構成となっている。
【0024】
本実施形態の紫外線照射装置の外観は、第1の実施形態と同様である(図2参照)。図5は、反応槽の水平断面図である。本実施形態の紫外線照射装置は、上下水道の処理水の雑菌、消毒、不活化を行うものであり、処理水が通過する反応槽6と、給水ポート9と、排水ポート11と、保護管7と、紫外線監視窓12と、保護カバー14と、リブ15と、サポートパイプ52とを主に備えている。ここで、反応槽6と、給水ポート9と、排水ポート11と、保護管7と、紫外線監視窓12と、保護カバー14と、リブ15の構成および機能は第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。
【0025】
サポートパイプ52は、反応槽6の変形を抑制するものであり、円筒形状(パイプ形状)に形成され、処理槽6の内部に、保護管7に沿う方向(A方向に交差する方向)に設けられている。具体的には、本実施形態のサポートパイプ52は、保護管7と平行な方向(B方向)に4つ(4本)設けられている。そして、サポートパイプ52は、両端部が反応槽6の側面6aおよび側面6cに貫通して固着されている。このサポートパイプ52を設けることにより、反応槽6が圧力上昇により変形することを抑制し、その結果、保護管7や紫外線ランプ8の破損を防止することができる。
【0026】
また、4つのサポートパイプ52それぞれは、4つの保護管7それぞれに対して、A方向における排水口側(排水ポート11側)に設けられている。すなわち、処理水が給水ポート9から排水ポート11に向かって流れる場合、サポートパイプ52は、保護管7に対して処理水の流れの下流側に配置されている。これは、第1の実施形態と同様に、乱流が発生する前の処理水に紫外線を照射するためである。
【0027】
また、サポートパイプ52は、処理水の水流によって発生した渦により振動破損しないために、外径Dおよび厚さ(肉厚)tを(式2)を満たす径および厚さで形成する。
Vr<1 ・・・(式2)
換算流速(基準):Vr=U/(f*D)
平均基準流速:U=Qmax/S
固有振動数:f=(λ)/(2πL)×√(EI/(m+m))
支持部材の外径:D
最大流速:Qmax
流路断面積:S
固有値:λ=3.1415
(Formulas for natural frequency and mode shape,R.D.Blevins,Krieger Publishing company)
支持部材の材質のヤング率:E
断面2次モーメント:I=π/64(D)
支持部材の長さ:L
単位あたりの質量:m=Sρ
単位あたりの排除マス:m=Sρ
支持部材の断面積:S=π(D/2)−π(Din/2)
支持部材の内径:Din=D−2t
支持部材の厚さ:t
密度:ρ
排除面積:S=π(D/2)
水密度:ρ
【0028】
以上のように構成された本実施形態の紫外線照射装置では、まず、給水ポート9から処理水を給水し、反応槽6をA方向に向かって流れていく。そして、保護管7に収納された紫外線ランプ8から照射された紫外線光10により、処理水内に含まれる細菌が、殺菌・消毒・不活化された後、処理が施された処理水が排水ポート11から排出される。
【0029】
このように、第2の実施形態の紫外線照射装置は、所定の外径および厚さで形成された4つのサポートパイプ52が、保護管7と平行に、かつ保護管7より排水ポート11側(下流側)に配置されている。これにより、サポートパイプ52が反応槽6の圧力上昇による反応槽6の変形を抑制して、紫外線ランプ8を収納する保護管7が破損することを防止することができる。
【0030】
(第3の実施形態)
第2の実施形態の紫外線照射装置は、反応槽に支持部材としてパイプ形状に形成されたサポートパイプが固着されていたが、本実施形態は、配線が貫通したパイプが支持部材も兼ねた構成となっている。
【0031】
本実施形態の紫外線照射装置の外観は、第1の実施形態と同様である(図2参照)。図6は、反応槽の水平断面図である。本実施形態の紫外線照射装置は、上下水道の処理水の雑菌、消毒、不活化を行うものであり、処理水が通過する反応槽6と、給水ポート9と、排水ポート11と、保護管7と、紫外線監視窓12と、保護カバー14と、リブ15と、パイプ53とを主に備えている。ここで、反応槽6と、給水ポート9と、排水ポート11と、保護管7と、紫外線監視窓12と、保護カバー14と、リブ15の構成および機能は第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。
【0032】
パイプ53は、円筒形状(パイプ形状)に形成され、処理槽6の内部に、保護管7に沿う方向(A方向に交差する方向)に設けられている。具体的には、本実施形態のパイプ53は、保護管7と平行な方向(B方向)に4つ(4本)設けられている。そして、パイプ53は、両端部が反応槽6の側面6aおよび側面6cに貫通して固着されている。
【0033】
パイプ53は、紫外線ランプ8の端部に接続され、紫外線ランプ8へ給電を行う配線13aがそれぞれに貫通している。そして、紫外線ランプ8に接続された配線13aは、パイプ53の内部を通過して、電力を供給する電子安定器13に接続されている。なお、本実施形態の電子安定器13は、保護カバー14の内部に設置されている。
【0034】
また、パイプ53は、反応槽6の変形を抑制するものである。従って、このパイプ53を設けることにより、反応槽6が圧力上昇により変形することを抑制し、その結果、保護管7や紫外線ランプ8の破損を防止することができる。すなわち、パイプ53は、配線13aを貫通させるとともに、反応槽6の変形を抑制する支持部材の機能も兼ねている。
【0035】
また、4つのパイプ53それぞれは、4つの保護管7それぞれに対して、A方向における排水口側(排水ポート11側)に設けられている。すなわち、処理水が給水ポート9から排水ポート11に向かって流れる場合、パイプ53は、保護管7に対して処理水の流れの下流側に配置されている。これは、第1の実施形態と同様に、乱流が発生する前の処理水に紫外線を照射するためである。
【0036】
また、パイプ53は、処理水の水流によって発生した渦により振動破損しないために、外径Dおよび厚さ(肉厚)tが上述した(式2)を満たす径および厚さで形成する(第2の実施形態参照)。
【0037】
以上のように構成された本実施形態の紫外線照射装置では、まず、給水ポート9から処理水を給水し、反応槽6をA方向に向かって流れていく。そして、保護管7に収納された紫外線ランプ8から照射された紫外線光10により、処理水内に含まれる細菌が、殺菌・消毒・不活化された後、処理が施された処理水が排水ポート11から排出される。
【0038】
このように、第3の実施形態の紫外線照射装置は、所定の外径および厚さで形成され、配線13aを貫通させた4つのパイプ53が、保護管7と平行に、かつ保護管7より排水ポート11側(下流側)に配置されている。これにより、パイプ53が紫外線ランプ8へ給電を行う配線13aを貫通させる経路を形成するとともに、反応槽6の圧力上昇による反応槽6の変形を抑制して、紫外線ランプ8を収納する保護管7が破損することを防止することができる。
【0039】
(第4の実施形態)
第1の実施形態の紫外線照射装置は、反応槽に支持部材として棒状に形成されたサポート棒が固着されていたが、本実施形態は、長方形の板状に形成された支持部材を設けた構成となっている。
【0040】
本実施形態の紫外線照射装置の外観は、第1の実施形態と同様である(図2参照)。図7は、反応槽の垂直断面図である。本実施形態の紫外線照射装置は、上下水道の処理水の雑菌、消毒、不活化を行うものであり、処理水が通過する反応槽6と、給水ポート9と、排水ポート11と、保護管7(7a、7b、7c、7d)と、紫外線監視窓12と、保護カバー14と、リブ15と、サポート板54(54a、54b、54c、54d、54e、54f)とを主に備えている。ここで、反応槽6と、給水ポート9と、排水ポート11と、保護管7と、紫外線監視窓12と、保護カバー14と、リブ15の構成および機能は第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。なお、保護管7は、4つ設けられているため、それぞれを7a、7b、7c、7dと表記している。また、同様に、サポート板54は、6枚設けられているため、それぞれを54a、54b、54c、54d、54e、54fと表記している。
【0041】
サポート板54は、反応槽6の変形を抑制するものであり、長方形の板状に形成され、処理槽6の内部に、長手方向が保護管7に沿う方向(A方向に交差する方向)に設けられている。具体的には、本実施形態のサポート板54は、長手方向が保護管7と平行な方向(B方向)に6つ(6枚)設けられている。そして、サポート板54は、短手方向の両端部が反応槽6の側面6aおよび側面6c(図3参考)の内壁に固着されている。
【0042】
サポート板54aは、長手方向の一方の端部が、上面6b(A方向に沿って側面6a、側面6cに垂直な上面6b)のA方向における中央近傍60bの内壁に固着されている。そして、サポート板54aは、保護管7aの中心を通過する中心軸(図7におけるP)上に配置されている。つまり、サポート板54aは、反応槽6の上面6bから保護管7aの中心に向かって配置されている。なお、保護管7aは、反応槽6において、A方向における排水口側に配置されている。
【0043】
また、サポート板54dは、長手方向の一方の端部が、下面6d(A方向に沿って側面6a、側面6cに垂直な下面6d)のA方向における中央近傍60dの内壁に固着されている。そして、サポート板54dは、保護管7bの中心を通過する中心軸上に配置されている。つまり、サポート板54dは、反応槽6の下面6dから保護管7bの中心に向かって配置されている。なお、保護管7bは、反応槽6において、A方向における排水口側に配置されている。
【0044】
また、サポート板54eは、長手方向の一方の端部が、上面6bにおける給水ポート9近傍の内壁(角)に固着されている。そして、サポート板54eは、保護管7cの中心を通過する中心軸上に配置されている。つまり、サポート板54eは、反応槽6の上面6bから保護管7cの中心に向かって配置されている。なお、保護管7cは、反応槽6において、A方向における給水口側に配置されている。
【0045】
また、サポート板54fは、長手方向の一方の端部が、下面6dにおける給水ポート9近傍の内壁(角)に固着されている。そして、サポート板54fは、保護管7dの中心を通過する中心軸上に配置されている。つまり、サポート板54fは、反応槽6の下面6dから保護管7dの中心に向かって配置されている。なお、保護管7dは、反応槽6において、A方向における給水口側に配置されている。
【0046】
また、サポート板54bは、長手方向の一方の端部が、反応槽6の内部における中央付近に配置されている。そして、サポート板54bは、保護管7aの中心を通過する中心軸上に配置されている。つまり、サポート板54bは、反応槽6の中央付近から保護管7aの中心に向かって配置されている。
【0047】
また、サポート板54cは、長手方向の一方の端部が、反応槽6の内部における中央付近に配置されている。そして、サポート板54cは、保護管7bの中心を通過する中心軸上に配置されている。つまり、サポート板54cは、反応槽6の中央付近から保護管7bの中心に向かって配置されている。
【0048】
このサポート板54を設けることにより、反応槽6が圧力上昇により変形することを抑制し、その結果、保護管7や紫外線ランプ8の破損を防止することができる。また、サポート板54は、いずれかの保護管7の中心軸上に配置されている。従って、サポート板54は、紫外線ランプ8が照射する紫外線光を遮らないように配置されており、さらに、保護管7の周囲の処理水を保護管7に向けて集めることができる。
【0049】
以上のように構成された本実施形態の紫外線照射装置では、まず、給水ポート9から処理水を給水し、反応槽6をA方向に向かって流れていく。そして、保護管7に収納された紫外線ランプ8から照射された紫外線光10により、処理水内に含まれる細菌が、殺菌・消毒・不活化された後、処理が施された処理水が排水ポート11から排出される。
【0050】
このように、第4の実施形態の紫外線照射装置は、長方形の板状で形成された6つのサポート板54が、長手方向が保護管7と平行に配置され、保護管7の中心軸上に配置されている。これにより、サポート板54が反応槽6の圧力上昇による反応槽6の変形を抑制して、紫外線ランプ8を収納する保護管7が破損することを防止することができる。
【0051】
さらに、サポート板54aの長手方向の一方の端部が反応槽6の上面6bの中心近傍に固着され、サポート板54dの長手方向の一方の端部が反応槽6の下面6dの中心近傍に固着されているため、図7におけるC方向における反応槽6の変形を抑制することができる。また、サポート板54が、いずれかの保護管7の中止軸上に配置されていることで、保護管7の周囲の処理水を保護管7に向けて集めることができ、処理水により多くの紫外線を照射させることができる。
【0052】
(第5の実施形態)
第1の実施形態の紫外線照射装置は、反応槽に支持部材として棒状に形成されたサポート棒が固着されていたが、本実施形態は、他の部材の回転を防止する軸が支持部材も兼ねた構成となっている。
【0053】
本実施形態の紫外線照射装置の外観は、第1の実施形態と同様である(図2参照)。図8は、反応槽の垂直断面図である。本実施形態の紫外線照射装置は、上下水道の処理水の雑菌、消毒、不活化を行うものであり、処理水が通過する反応槽6と、給水ポート9と、排水ポート11と、保護管7(7a、7b、7c、7d)と、紫外線監視窓12と、保護カバー14と、リブ15と、回転防止軸55(55a、55b、55c、55d)と、清掃ブラシ19(19a、19b、19c、19d)と、清掃板20(20a、20b)と、駆動軸21(21a、21b)を主に備えている。ここで、反応槽6と、給水ポート9と、排水ポート11と、保護管7と、紫外線監視窓12と、保護カバー14と、リブ15の構成および機能は第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。なお、保護管7は、4つ設けられているため、それぞれを7a、7b、7c、7dと表記している(回転防止軸55、清掃ブラシ19、清掃板20、駆動軸21も同様)。
【0054】
清掃ブラシ19は、保護管7の外周に接触するように配置され、保護管7の外周面(表面)に付着した汚れを拭き取る(清掃する)ものである。なお、清掃ブラシ19aは保護管7aの表面を清掃し、清掃ブラシ19bは保護管7bの表面を清掃し、清掃ブラシ19cは保護管7cの表面を清掃し、清掃ブラシ19dは保護管7dの表面を清掃する。
【0055】
清掃板20は、清掃ブラシ19を取り付けた楕円形状の板状部材であり、処理槽6の内部に、保護管7に対して垂直に配置されている。清掃板20は、保護管7が貫通する孔部が2つ、回転防止軸55が貫通する孔部が2つ、駆動軸21が貫通する孔部が1つ形成されている。そして、駆動軸21が貫通する孔部の内壁面には、駆動軸21の外周部に形成された螺旋状の溝に螺合する溝が形成されている。
【0056】
なお、清掃板20aには、清掃ブラシ19a、19bが取り付けられており、保護管7a、7b、回転防止軸55a、55b、駆動軸21aが貫通する孔部が形成されている。そして、清掃板20bには、清掃ブラシ19c、19dが取り付けられており、保護管7c、7d、回転防止軸55c、55d、駆動軸21bが貫通する孔部が形成されている。
【0057】
駆動軸21は、清掃板20の孔部の内壁面に形成された溝に螺合するように、外周部に螺旋状の溝が形成されている。また、駆動軸21は、清掃板20の中央付近を貫通し、保護管7と平行な方向に2つ(2本)設けられている。そして、駆動軸21は、両端部が反応槽6の側面6a、側面6cに回転可能に取り付けられている。なお、駆動軸21aは、清掃板20aを貫通し、駆動軸21bは、清掃板20bを貫通している。
【0058】
回転防止軸55は、棒状に形成され、反応槽6の内部に、保護管7と平行な方向(B方向)に2つ(2本)設けられている。また、回転防止軸55は、両端部が反応槽6の側面6aおよび側面6c(図3参照)の内壁に固着されている。また、回転防止軸55は、清掃板20の中央付近を貫通しており、清掃板20の回転を防止する。なお、回転防止軸55a、55bは、清掃板20aを貫通し、回転防止軸55c、55dは、清掃板20bを貫通する。
【0059】
ここで、清掃ブラシ19を備えた清掃板20について説明する。保護管7を清掃する場合、駆動軸21を回転させることによって、清掃板20が保護管7に対して平行な方向に移動する。このとき、回転防止軸55が清掃板20を貫通していることにより、清掃板20の回転を防止している。そして、清掃板20が保護管7に対して平行な方向に移動することで、清掃ブラシ19が保護管7の表面に付着した汚れを拭き取る。
【0060】
また、回転防止軸55は、反応槽6の変形を抑制するものである。従って、回転防止軸55を設けることにより、反応槽6が圧力上昇により変形することを抑制し、その結果、保護管7や紫外線ランプ8の破損を防止することができる。すなわち、回転防止軸55は、清掃板20の回転を防止するとともに、反応槽6の変形を抑制する支持部材の機能も兼ねている。
【0061】
また、4つの回転防止軸55それぞれは、4つの保護管7それぞれに対して、A方向における排水口側(排水ポート11側)に設けられている。すなわち、処理水が給水ポート9から排水ポート11に向かって流れる場合、回転防止軸55は、保護管7に対して処理水の流れの下流側に配置されている。これは、第1の実施形態と同様に、乱流が発生する前の処理水に紫外線ランプ8による紫外線を照射するためである。
【0062】
また、回転防止軸55は、処理水の水流によって発生した渦により振動破損しないために、外径Dが(式1)を満たす径で形成する(第1の実施形態参照)。
【0063】
以上のように構成された本実施形態の紫外線照射装置では、まず、給水ポート9から処理水を給水し、反応槽6をA方向に向かって流れていく。そして、保護管7に収納された紫外線ランプ8から照射された紫外線光10により、処理水内に含まれる細菌が、殺菌・消毒・不活化された後、処理が施された処理水が排水ポート11から排出される。
【0064】
このように、第5の実施形態の紫外線照射装置は、所定の外径で形成された回転防止軸55が、保護管7と平行に、かつ保護管7より排水ポート11側(下流側)に配置されている。これにより、回転防止軸55が清掃板20の回転を防止するとともに、反応槽6の圧力上昇による反応槽6の変形を抑制して、紫外線ランプ8を収納する保護管7が破損することを防止することができる。
【0065】
(第6の実施形態)
第1の実施形態の紫外線照射装置は、反応槽に支持部材として棒状に形成されたサポート棒が固着されていたが、本実施形態は、他の部材の回転を防止するレールが支持部材も兼ねた構成となっている。
【0066】
本実施形態の紫外線照射装置の外観は、第1の実施形態と同様である(図2参照)。図9は、反応槽の垂直断面図である。本実施形態の紫外線照射装置は、上下水道の処理水の雑菌、消毒、不活化を行うものであり、処理水が通過する反応槽6と、給水ポート9と、排水ポート11と、保護管7(7a、7b、7c、7d)と、紫外線監視窓12と、保護カバー14と、リブ15と、レール56(56a、56b、56c、56d)と、清掃ブラシ19(19a、19b、19c、19d)と、清掃板24(24a、24b)と、駆動軸21(21a、21b)を主に備えている。ここで、反応槽6と、給水ポート9と、排水ポート11と、保護管7と、紫外線監視窓12と、保護カバー14と、リブ15の構成および機能は第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。また、清掃ブラシ19(19a、19b、19c、19d)の構成および機能は第5の実施形態と同様であるため説明を省略する。なお、保護管7は、4つ設けられているため、それぞれを7a、7b、7c、7dと表記している(レール56、清掃ブラシ19、清掃板24、駆動軸21も同様)。
【0067】
清掃板24は、清掃ブラシ19を取り付けた楕円形状の板状部材であり、処理槽6の内部に、保護管7に対して垂直に配置されている。清掃板24は、保護管7が貫通する孔部が2つ、駆動軸21が貫通する孔部が1つ形成されている。そして、駆動軸21が貫通する孔部の内壁面には、駆動軸21の外周部に形成された螺旋状の溝に螺合する溝が形成されている。
【0068】
なお、清掃板24aには、清掃ブラシ19a、19bが取り付けられており、保護管7a、7b、駆動軸21aが貫通する孔部が形成されている。そして、清掃板24bには、清掃ブラシ19c、19dが取り付けられており、保護管7c、7d、駆動軸21bが貫通する孔部が形成されている。
【0069】
駆動軸21は、清掃板24の孔部の内壁面に形成された溝に螺合するように、外周部に螺旋状の溝が形成されている。また、駆動軸21は、清掃板24の中央付近を貫通し、保護管7と平行な方向に2つ(2本)設けられている。そして、駆動軸21は、両端部が反応槽6の側面6a、側面6cに回転可能に取り付けられている。なお、駆動軸21aは、清掃板24aを貫通し、駆動軸21bは、清掃板24bを貫通している。
【0070】
レール56は、反応槽6の上面6bおよび下面6dの内壁に、長手方向が保護管7と平行な方向(B方向)に取り付けられ、清掃板24を支持している。また、レール56は、両端部が反応槽6の側面6aおよび側面6c(図3参照)の内壁に固着されている。また、レール56は、清掃板24を保護管7に対して平行な方向(B方向)に移動させるようガイドするとともに、清掃板24の回転を防止する。なお、レール56aは、上面6bに取り付けられて清掃板24aをガイドし、レール56bは、下面6dに取り付けられて清掃板24aをガイドし、レール56cは、上面6bに取り付けられて清掃板24bをガイドし、レール56dは、下面6dに取り付けられて清掃板24bをガイドする。
【0071】
ここで、清掃ブラシ19を備えた清掃板24について説明する。保護管7を清掃する場合、駆動軸21を回転させることによって、清掃板24が保護管7に対して平行な方向に移動する。このとき、レール56が清掃板24を支持していることにより、清掃板24の移動をガイドするとともに、清掃板24の回転を防止する。そして、清掃板24が保護管7に対して平行な方向に移動することで、清掃ブラシ19が保護管7の表面に付着した汚れを拭き取る。
【0072】
また、レール56は、反応槽6の変形を抑制するものである。従って、レール56を設けることにより、反応槽6が圧力上昇により変形することを抑制し、その結果、保護管7や紫外線ランプ8の破損を防止することができる。すなわち、レール56は、清掃板24の移動をガイドするとともに清掃板24の回転を防止し、さらに、反応槽6の変形を抑制する支持部材の機能も兼ねている。
【0073】
以上のように構成された本実施形態の紫外線照射装置では、まず、給水ポート9から処理水を給水し、反応槽6をA方向に向かって流れていく。そして、保護管7に収納された紫外線ランプ8から照射された紫外線光10により、処理水内に含まれる細菌が、殺菌・消毒・不活化された後、処理が施された処理水が排水ポート11から排出される。
【0074】
このように、第6の実施形態の紫外線照射装置は、反応槽6の上面6bおよび下面6dに取り付けられたレール56が、保護管7と平行に配置されている。これにより、レール56が清掃板24の移動をガイドするとともに清掃板24の回転を防止し、さらに、反応槽6の圧力上昇による反応槽6の変形を抑制して、紫外線ランプ8を収納する保護管7が破損することを防止することができる。
【0075】
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0076】
6 処理槽
6a、6c 側面
6b 上面
6d 下面
7(7a、7b、7c、7d) 保護管
8 紫外線ランプ
9 給水ポート
10 紫外線光
11 排水ポート
12 紫外線監視窓
13 電子安定器
13a 配線
14 保護カバー
15 リブ
19(19a、19b、19c、19d) 清掃ブラシ
20(20a、20b)、24(24a、24b) 清掃板
21(21a、21b) 駆動軸
51 サポート棒
52 サポートパイプ
53 パイプ
54(54a、54b、54c、54d、54e、54f) サポート板
55(55a、55b、55c、55d) 回転防止軸
56(56a、56b、56c、56d) レール

【特許請求の範囲】
【請求項1】
処理対象となる処理水を給水する給水口と、前記処理水を排水する排水口とを有し、前記給水口から前記排水口に向かう第1方向に前記処理水が通過する処理槽と、
前記処理槽の内部であって前記第1方向と交差する第2方向に設けられ、前記第1方向に向けて通過する前記処理水に対して紫外線を照射する紫外線照射部材と、
前記紫外線照射部材が設けられる前記第2方向に沿う方向に設けられ両端部が前記処理槽の壁面に固着され、当該処理槽の変形を抑制する支持部材と、
を備えることを特徴とする紫外線照射装置。
【請求項2】
前記支持部材は、前記保護部材に対して、前記第1方向における前記排水口側に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の紫外線照射装置。
【請求項3】
前記支持部材は、棒状に形成され、外径Dが(式1)を満たす径で形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の紫外線照射装置。
Vr<1 ・・・(式1)
換算流速(基準):Vr=U/(f*D)
平均基準流速:U=Qmax/S
固有振動数:f=(λ)/(2πL)×√(EI/(m+m))
支持部材の外径:D
最大流速:Qmax
流路断面積:S
固有値:λ=3.1415
支持部材の材質のヤング率:E
断面2次モーメント:I=π/64(D)
支持部材の長さ:L
単位あたりの質量:m=Sρ
単位あたりの排除マス:m=Sρ
支持部材の断面積:S
密度:ρ
排除面積:S=π(D/2)
水密度:ρ
【請求項4】
前記支持部材は、円筒形状に形成され、外径Dおよび厚さtが(式2)を満たす径および厚さで形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の紫外線照射装置。
Vr<1 ・・・(式2)
換算流速(基準):Vr=U/(f*D)
平均基準流速:U=Qmax/S
固有振動数:f=(λ)/(2πL)×√(EI/(m+m))
支持部材の外径:D
最大流速:Qmax
流路断面積:S
固有値:λ=3.1415
支持部材の材質のヤング率:E
断面2次モーメント:I=π/64(D)
支持部材の長さ:L
単位あたりの質量:m=Sρ
単位あたりの排除マス:m=Sρ
支持部材の断面積:S=π(D/2)−π(Din/2)
支持部材の内径:Din=D−2t
支持部材の厚さ:t
密度:ρ
排除面積:S=π(D/2)
水密度:ρ
【請求項5】
前記支持部材は、前記紫外線照射部材へ給電を行う配線が内部を貫通していることを特徴とする請求項4に記載の紫外線照射装置。
【請求項6】
前記処理槽は、直方体形状に形成され、
前記支持部材は、長方形の板状に形成され、長手方向が前記第2方向に沿う方向に設けられ、短手方向の両端部が、前記第1方向に沿って対向する2つの第1側面の内壁に固着され、長手方向の一方の端部が、前記第1側面と交差する第2側面の内壁に固着されていることを特徴とする請求項1に記載の紫外線照射装置。
【請求項7】
前記紫外線照射部材は、前記第1方向における前記排水口側に配置され、
前記支持部材は、前記長手方向の一方の端部が、前記第2側面の前記第1方向における中央近傍に固着され、前記紫外線照射部材の中心軸上に配置されていることを特徴とする請求項6に記載の紫外線照射装置。
【請求項8】
前記処理槽の内部に、前記紫外線照射部材の外周面を清掃する清掃部を有する洗浄機構をさらに備え、
前記支持部材は、前記洗浄機構を貫通することで前記洗浄機構の回転を防止する回転防止軸であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の紫外線照射装置。
【請求項9】
前記処理槽の内部に、前記紫外線照射部材の外周面を清掃する清掃部を有する洗浄機構をさらに備え、
前記支持部材は、前記第1方向に沿う側面に長手方向が前記第2方向に沿う方向に装着され、前記洗浄機構を前記第2方向に移動させるとともに前記洗浄機構の回転を防止するレール部材であることを特徴とする請求項1に記載の紫外線照射装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2013−63359(P2013−63359A)
【公開日】平成25年4月11日(2013.4.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−201839(P2011−201839)
【出願日】平成23年9月15日(2011.9.15)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】