細長い物品の包装体
細長い包装体を形成するために、共に組み立てることができる複数のモジュラプラスチックユニットを備えることを特徴とする細長い物品の包装体を提供する。各ユニットは、上部部材と下部部材とが係合することで閉じられて、その間に孔部が形成され、該モジュラユニットの少なくとも一端には開口部が設けられている。細長い物品は、孔部及び開口部を介して、少なくとも2つのモジュラユニットを横断するようにまたがっている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、細長い物品を輸送し取り扱うための包装体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
大きく長い物品の輸送は、慎重な物流計画、及び、該物品を安全に供給する保証を必要とする。ここで、細長い物品とは、特に、石油又はガスの産出又は探査のための穴を掘り下げるために用いられるボーリング機器のような大きな掘削機器を含む。
【0003】
掘削機器は、大きく、借りるのが高価である。何百万ドルにも及ぶ休止時間の経費及び生産の損失を軽減するために、掘削機器を一刻の猶予もなくボーリング現場に空輸する必要がしばしばある。また、世界の端から端まで、掘削機器を輸送する必要がしばしばある。ときに、掘削機器が長すぎるため、標準的な航空機の内部に収まらず、特別な貨物航空機で輸送することがある。しかしながら、このような掘削機器の輸送は、前記貨物航空機の運行及び利用可能な空間によって制限されてしまう。
【0004】
このような貨物航空機による輸送に代えて、包装体に収容した掘削機器をケーブルで固定し、ヘリコプターのような航空機から掘削機器を懸架して輸送することがある。これは、前記掘削機器をいかなる飛行場からも遠い遠隔地に運ぶ必要がある場合にも有効である。典型的な掘削機器の輸送は、路上走行車、列車又は海上補給船のような船舶等の表面移動体(surface component)によるものを含む。
【0005】
この種の掘削機器は、通常、約2.5トンの重量があり、当該掘削機器の大きさに製造された長い材木コンテナに収容される。このようなコンテナは、一回の使用で受ける損傷により再利用が不適切な状態となってしまうため、使い捨てコンテナとみなされる。これらのコンテナに関する問題として、重い掘削機器を効果的に保護することができず、容易に損傷が生じてしまうことがある。また、材木コンテナは、多くの国の国境検査所で現地の検疫法により輸送の遅延がもたらされるといった問題を引き起こすことがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、掘削機器のような細長い物品用として知られている包装体の問題を軽減することを目的とするが、細長い物品は掘削機器に限定するものではない。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によれば、共に組み立てることで細長い包装体を形成することができる複数のモジュラプラスチックユニットを備え、該ユニットは、閉状態にするために、上部部材と係合可能な下部部材を備え、該上部部材と該下部部材との間には孔部が形成され、細長い物品を支持する少なくとも2つ以上の該モジュラユニットを備える細長い物品のための包装体を提供する。
【0008】
前記下部部材及び前記上部部材は、好ましくはケーシングであり、互いをヒンジによって閉じることで物品を確実に収納する。一実施形態では、空気圧式又は油圧式の支柱が、上部ケーシング及び下部ケーシングの間に設けられ、前記モジュラユニットを開状態に偏倚させるのを助けている。
【0009】
一実施形態において、前記モジュラユニットは、直接隣接するモジュラユニットに接続されることで細長い包装体を形成し、一般に一列に並んだ3〜8個のモジュラユニットを備えている。
【0010】
他の実施形態では、管状の外筒が、モジュラユニットの間に延在し、該モジュラユニットの外筒側の側面と係合し、これによって前記物品が該モジュラユニットを介して外筒の内側に延在する。本実施形態の包装体は、少なくとも2つのモジュラユニットと、2つのモジュラユニット間に延在する外筒を備えているが、典型的には、包装体は3つのモジュラユニットと、該3つのモジュラユニット間に延在する2つの外筒とを備える。
【0011】
前記孔部は、上部部材と下部部材との間に形成され、好ましくは断面形状が円形のものであるが、該断面形状は、矩形又は他の形状であってもよい。前記上部部材及び前記下部部材は、前記物品の物理的特徴と一致し、該特徴に対応するように形成されてもよい。
【0012】
好ましい実施形態として、モジュラユニットは互いに係合し、又は該モジュラユニット又は外筒に設けられた相互連結部を介して外筒と係合する。
【0013】
緩衝リブは、孔部の内側に設けられてもよく、このようにすることで、衝撃を吸収して、前記物品を保護することができる。前記緩衝リブは、典型的には、ゴムのような弾力的で吸収性のある材料でできた帯状のものであり、各モジュラユニットに沿って間隔を置いて設けられた凹部内に、かつ、前記孔部の周囲に固定される。
【0014】
内部スリーブは、前記孔部の内側に挿入されてもよく、このようにすることで、該孔部の径を小さくし、該孔部の径より小さな径を有する物品を支持することができる。
【0015】
前記下部部材又は前記上部部材は、平坦な基部を有していてもよく、これにより、前記包装体を平面で支持することができる。一般に、前記モジュラユニットの外周形状は、矩形であり、このようにすることで、該モジュラユニットを上下に積み重ねることができる。前記包装体の下面に設けられた突出部と上面に設けられた溝部とは、該包装体の積み重ね時に相互に係合し、安定化を助けている。
【0016】
持ち上げるための取手及びケーブルアンカー点は、各モジュラユニットの外側に設けられてもよく、このようにすることで、前記包装体を持ち上げるための持ち上げ点を規定することができる。同様に、フォークリフト凹部を、下部部材の下側に設けることで、前記包装体を移動させるときに、フォークリフトで利用することができる。
【0017】
例えば、石油のような流体を排除するために、廃液孔及び廃液プラグが、排水路と共に前記包装体の内側に設けられてもよい。
【0018】
各包装体は好ましくは全地球測位システム(GPS)追尾装置が設けられてもよく、これにより、該包装体の正確な位置を決定することができ、さらに、通信手段によって遠隔プロセッサに向けて発信される該包装体の情報を包含させることができる。このような情報には、資産番号、機器の型等、輸送に関するいかなる情報も包含させることができる。GPSは、前記包装体がいかなるときでもその位置を示すことができ、例えば、包装体の特定の場所への到着等、特定の出来事のフラグを得ることができる。
【0019】
本発明によれば、さらに、複数のモジュラプラスチックユニットを組み立てることで細長い包装体を形成し、各モジュラユニットは、上部部材と下部部材とが係合し、その間に孔部が形成され、少なくとも2つの組み立てられたモジュラユニットを横断して延在させた掘削機器を支持することができる掘削機器のプラスチック包装体を提供する
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の第1の実施形態の細長い物品のための包装体を示す等角図。
【図2】図1の包装体のカバーを開けた状態を示す等角図。
【図3】図1の包装体を示す組立分解等角図。
【図4】包装体のモジュラユニットを示す等角図。
【図5】図4のモジュラユニットの上部カバーを開けた状態を示す等角図。
【図6】図4のモジュラユニットを示す組立分解等角図。
【図7】(a)モジュラユニットを示す側面図、(b)モジュラユニットを示す端面図。
【図8】(a)図7(a)のA−A線断面図,図7(a)のB−B線断面図、(c)図7(a)のC−C線断面図。
【図9】本発明の第1の実施形態の包装体を示す平面図。
【図10】第1の実施形態の包装体を示す側面図。
【図11】(a)図9の包装体のE−E線断面図、(b)図11(a)の領域Fを示す拡大図、(c)図10のI-I線断面図、(d)図10のL−L線断面図、(e)2つのモジュラユニットの組立を示す等角図。
【図12】(a)第1の実施形態の包装体の上部カバーを開けた状態を示す端面図、(b)カバーを閉じている以外、図12(a)と同一の端面図。
【図13】本発明の第2の実施形態の細長い物品のための包装体を示す斜視図。
【図14】上部カバーを開けた状態の包装体を示す斜視図。
【図15】第2の実施形態の包装体を示す分解斜視図。
【図16】第2の実施形態の包装体を示す平面図。
【図17】第2の実施形態の包装体を示す側面図。
【図18】(a)図16の包装体のA−A線断面図、(b)図18(a)の領域Bを示す拡大図。
【図19】第2の実施形態の包装体の外筒を示す断面図。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明の細長い物品のための包装体の2つの実施形態について図を用いて説明する。本発明の輸送容器は、細長い物品を支持及び保護し、その輸送を容易にすることができる。
【0022】
図1〜図12(b)は、第1の実施形態の包装体10について説明するものであり、図10、図13〜19は、第2の実施形態の細長い物品のための包装体20を説明するものである。
【0023】
各実施形態の包装体における細長い物品とは、掘削機器であるが、いかなる大きさの細長い物品も、前述の包装体10,20によって支持及び収納することができるものである。細長い物品のもう一つの例として、巻いたカーペット若しくはラグ、又は織物の巻物等を挙げることができ、これらが収納されるものであってもよい。
【0024】
各実施形態の包装体10,20は共に、前記細長い物品を収納するために直接又は間接的に組み立てられる多くのモジュラプラスチックユニット30を使用して結合されている。第1の実施形態の包装体10は、複数のモジュラユニット30の端と端とが、直接相互に連結されて組み立てられる、実質的に前記細長い物品の長さを有する拡張包装体10である。
【0025】
第2の実施形態の包装体20は、少なくとも2つのモジュラユニットが、外筒22を介して連結されることで間接的に組み立てられ、当該外筒22の両端部に位置するモジュラユニット30の間に細長い物品を包装する。第2の実施形態の包装体20は、例えば、2つの外筒22と、3つのモジュラユニット30とが相互に接続される。
【0026】
第1の実施形態の包装体10は、図1〜3に示すように、4つのモジュラユニット30の端部と端部とが相互に係合され、包装体10内の孔部に掘削機器12を支持し、掘削機器12の周囲に位置するように該モジュラユニットが閉じられることで細長く形成される。
【0027】
図4〜6は、プラスチックで成形されたモジュラユニット30を示す。本実施形態において、モジュラユニットは、低密度ポリエチレンを回転成型することによって製造される。他のプラスチックとして、ポリプロピレン又は他の密度のポリエチレンを用いることができる。回転成型が好ましい成形技術ではあるが、ブロー成形等、他の成形技術を用いてもよい。
【0028】
プラスチックで製造されたモジュラユニットを用いるということは、包装体10,20の実質部分が、概して、強固かつ軽量なプラスチック部材で製造されていることを意味する。プラスチックで製造された包装体は、深刻な損傷を受けにくく、材木コンテナを用いた場合に経験したような国境における検疫問題を避けることができる。さらに、プラスチックは、より正確に細長い物品の形状に適合するように成形することができる。従って、どのような特徴ある形状の物品であっても確実に支持して輸送することができる。
【0029】
本発明の包装体10,20は、従来の包装体より全体的に大幅な軽量化がなされており、輸送経費を節減することができる。また、包装体10,20は、従来用いられている細長い物品のための包装体より、耐候性及びより長い耐用性を有している。
【0030】
モジュラユニット30は、互いの端部と端部とが相互に結合されることで、第1の実施形態の包装体10を形成することができ、他の構成要素と共に組み立てることで第2の実施形態の包装体20を形成することができる。
【0031】
各モジュラユニット30は、下部部材として基部ケーシング又は底部ケーシング32、及び、上部部材としてカバー又は上部ケーシング34を備えている。前記2つのケーシングは、それぞれ孔部を備えており、上部ケーシング34は上部凹部36を、また、底部ケーシング32は底部凹部37を備えており、上部ケーシングが下部ケーシングと係合することで、その間に孔部38が形成される。掘削機器12は、孔部38内に配置される。各ユニットは、端部に少なくても一つの開口部39を設けており、当該開口部を介して掘削機器が隣接するユニットにわたる。多くの場合、ユニットは両端部に開口部39を設けているが、ユニットが、組み立てられて包装体を形成するユニットの端に配置されるものである場合には、一端が閉端となっていてもよい。
【0032】
本実施形態では、特に、図8(a)〜図8(c)に示すように、上部ケーシング34の凹部36が孔部の外周の半分以下を形成し、底部ケーシング32の凹部37が孔部の外周の半分以上を形成するように設計される。底部ケーシング32及び上部ケーシング34が外周を形成する各比率は、収納される前記物品の形状及び外周により変化しうる。
【0033】
本実施形態において、孔部38は、掘削機器12の円筒状形状に対応して横断面が実質的に円形である。あるいは、孔部は収納される物品の形状及び構造により、矩形状であってもよい。
【0034】
底部ケーシング32及び上部ケーシング34は、モジュラユニットの片側に沿って配置されたヒンジ40によって互いに係合される。ヒンジ40は、それぞれ、上部ケーシング及び下部ケーシングの両方に取り付けられている。図15で最もよく示される第2の実施形態のヒンジ41は、上部ケーシング及び下部ケーシングに設けられた対応するピン孔を交互に連通するピンである。
【0035】
図4は、閉状態のモジュラユニット30を示すものであり、図5は、開状態のモジュラユニット30を説明するものである。上部ケーシング及び底部ケーシングは、図7(a)及び図8(a)に最もよく示すように、ラッチ44によって完全に閉じられている。本実施形態のラッチ44は、上部ケーシングに設けられたラッチ溝45に対応する位置に、中央を越えて移動可能なT字フックを有する底部ケーシングに設けられたラッチであり、上部ケーシングと底部ケーシングとを掛止することで完全に閉鎖する。しかしながら、いかなる掛止手段又は型締手段であっても、上部ケーシングと底部ケーシングとを閉じた状態で固定するために用いることができる。
【0036】
上部ケーシング34を開状態に偏倚させるのを補助するために、油圧式又は空気圧式の支柱27を底部ケーシング及び上部ケーシングの間に配置した。これは、包装体が開状態であるときに、不意に上部ケーシングが落下して閉じることを防止する。
【0037】
図に示すように、緩衝リブ46は、孔部38の壁上に直接か、又は孔部38の内側に沿って間隔を置いて形成されているリブ凹部47内のいずれかの上部ケーシング及び底部ケーシングの内側に配置することができる。リブは、孔部の壁上又は凹部47内にネジ等によって固定され、底部ケーシング及び上部ケーシングにより形成される孔部の内周側に配置される。緩衝リブ46は、掘削機器12をその長さに沿って、衝撃を吸収しながら支持するため、該掘削機器に損傷を与える操作及び輸送中のいかなる衝撃及び振動も吸収する効果を有する。従って、リブ46は、突発的な力に耐えることができ、掘削機器を全体的に支持することができるゴム部材又は類似する弾性部材で製造されている。
【0038】
緩衝リブ46は、孔部の長さ方向に沿って移動可能であり、掘削機器の形状に応じて最も支持が必要とされる位置に対して最も適切な凹部47に挿入されてもよい。また、リブ46は、緩衝リブを様々な大きさ、特に、孔部内に達する範囲で選択されるように異なる深さで提供されてもよい。よくあることだが、このことは、長さに伴って外径が変化する掘削機器にとって有益である。緩衝リブは、掘削機器の長さ方向に沿って間隔を置いて配置されることで該掘削機器をしっかりと押さえつけるように、孔部内に多少突出するように調整することができる。この特徴はまた、包装体内で掘削機器の配置を換えることができ、また、同じ包装体を異なる掘削機器に対して用いることができる。
【0039】
図6及び図11(e)、及び、図11(a)〜図11(c)に示すモジュラユニット30ともう一つのモジュラユニット30とが係合することによって包装体10を形成する係合手段について説明する。前記係合手段は、単純に、各モジュラユニット30の端部に設けられる溝部と突起部とを連結する手段として定義される。しかしながら、より具体的には、溝部と突出部とは、複雑な相互連結部を有する。第1相互連結部48は、少なくとも1組以上の溝部と突出部とを備え、第1相互連結部48は、第2相互連結部49によってその連結が補助されている。
【0040】
各モジュラユニット30の一端には、第1相互連結部48が設けられているが、モジュラユニット30の他端には、補足的に、第2相互連結部49が設けられている。相互連結部48,49は、モジュラユニット30を並べて組み立てるためのものである。前記組み立ては、上部ケーシング34が、図2及び図5で示すようにヒンジで開かれている状態、又は、図11(e)に示すように閉じられている状態のように、包装体の開状態又は閉状態において行われる。
【0041】
第1相互連結部48は、同一モジュラユニットにおける上部ケーシング及び底部ケーシングの間の断面形状を変形させたものであってもよい。第2相互連結部49は、いかなる断面形状であっても合致する。この変形は、主に、モジュラユニットが開状態又は閉状態であるときの前記ケーシングの組立を容易にするものである。
【0042】
前記組立は、図11(e)に示すように、一つの底部ケーシングの端部を、隣接する底部ケーシングの端部内に摺動させて行われる。側面図において、モジュラユニットの端部の第1相互連結部48は、下向きに対向する段部を備え、第2相互連結部49は、上向きに対向する段部を備えており、第1相互連結部48を下げて第2相互連結部49に係合させることができる。両相互連結部は、それぞれ対応するテーパー部を備えており、自己誘導的に相互に係合する。また、ネジ53又は他の固定手段を、ネジ穴(図3及び図11(d))を介する位置決めに用いてもよく、より簡単に隣接するモジュラユニット同士を固定することができる。
【0043】
かくして、モジュラユニット30を安全に組み立て、細長い包装体10とすることができる。
【0044】
同一のモジュラユニット30を包装体10の全部分に用いる場合、孔部38を覆うように、末端プラグ14を包装体10の端部に挿入することで、包装体10又は12内に掘削機器12を完全に包装ことができる。このような配置を、図13〜19において第2の実施形態として示す。
【0045】
第1の実施形態において、包装体の反対側の端部として組み立てられるモジュラユニットは、特に、左側又は右側の端部ユニット31を形成し、端部ユニット31は、一端に孔部38と、他端に閉端を備えるため、端部を覆う必要がない。
【0046】
アンカーブラケット16又はつり金具29を、包装体10の持ち上げ用に取り付けてもよく、ケーブル及び他の持ち上げ手段によって持ち上げられる位置を提供する。アンカーブラケット16は、底部ケーシングの下側から側面の一部にまで延びるように固定され、該アンカーブラケットの反対側から持ち上げ手段を取り付ける際に、該ケーシングにとって都合のよい端部をもたらす。
【0047】
底部ケーシング32の下側のフォークリフト凹部18は、包装体10を持ち上げる際にフォークリフトのフォークの挿入を受ける部分である。
【0048】
各モジュラユニットに配置されている排水路17、排液孔19及び排液プラグ21は、孔部38に集められた油等の液体を包装体10から排水するためのものであり、これによって容易に液体の排除が可能となり包装体の内側をきれいに維持することができる(図8(b)を参照)。
【0049】
第2の実施形態の包装体20を図13〜15の斜視図に示す。上述したように、本実施形態において、モジュラユニットは管状の外筒22によって相互に接続されている。このような包装体20は、掘削機器損傷のおそれが低い場合、及び、輸送中に掘削機器が丁寧に扱われることが予期される場合の使用に適している。これは、モジュラユニット30が少なくなるほど掘削機器の保護は弱くなるためであり、全ての第2モジュラユニット30を外筒22によって置き換えることができる。
【0050】
外筒22はまた、プラスチック部材で製造されており、図19に示すように、2つの部品、すなわち、上部外筒23と、下部外筒24とで構成される。外筒22は端部に、モジュラユニットと該外筒とが係合可能となるように、モジュラユニットと同様の相互連結部48,49を備えている。上部外筒23及び下部外筒24は、モジュラユニットを閉じる際に、十分に固定するため、確実に心合わせして係止する連結端25を全長に渡って備えている。掘削機器12は、図13〜19に示すように、3つのモジュラユニット及び2つの外筒22の全てを横断して延在するように収納される。
【0051】
各実施例において、内部スリーブ(図示せず)を孔部38の周囲を円周方向に延在するように孔部38内に挿入して、孔部の有効径を減らすことで、包装体10,20が支持する物品を、スリーブを有さない孔部38によって支持する場合よりも小さい径を有するものとすることができる。これは、例えば、包装体を径のより小さい掘削機器の支持に用いるのに適している。従って、同じ包装体10,20を用いて、径の異なる掘削機器または他の物品を支持することができる。
【0052】
包装体10,20の長さは、包装体を製造するために組み立てられるモジュラユニットまたは外筒22の数によって調整できることが明らかである。モジュラユニット30は、例えば、1.8mの長さである場合、7mの掘削機器のために4つのモジュラユニットが当該掘削機器に対応するように適切に組み立てられる。外筒22は、モジュラユニットの長さと同じにしてもよく、様々な長さの掘削機器に対応させるために様々な長さとしてもよい。また、モジュラユニットは、適切な組み合わせのモジュラユニット長を選択するように構成してもよく、これは、いかなる大きさの掘削機器にも対応させるためである。
【0053】
断面図において、孔部38が実質的に円形である場合、包装体10,20の長さ方向の場合では、理想的には矩形であり、これにより、包装体を他の包装体の上に積み重ねる時の安定性を確実にし、上下の積み重ねを容易にすることができる。このようにすることで、輸送及び保管時において、高いコストである空間消費量を最小にすることができる。
【0054】
包装体10,20を積み重ねるとき、垂直方向の連結は、底部ケーシング32の下側に突出する脚部50を、上部ケーシング34の上部の凹んでいる設置部52に配置させることで行われる。このようにすることで、輸送時における包装体の相対的な偏倚及び移動を最小限にすることができる。
【0055】
また、全地球測位システム(GPS)追尾システムを各包装体に適用することが考えられる。包装体上または包装体内に搭載されたGPS追尾装置により、いかなるときでも、該包装体の正確な位置情報を得ることができる。また、包装体の位置を正確に追尾することの他に、GPS装置により、包装体に収納する物品または機器の情報、例えば、資産番号、機器の型、配達場所等を得ることができる。
【0056】
包装体10,20のモジュラの性質のため、物品を支持していないとき、該包装体は、モジュラユニット部に容易に分解することができ、適切に保管または輸送される。前記ユニットのモジュラの性質によれば、さらに、該ユニットを積み重ねた状態で保管することで、空間消費量を減少させることができる。
【0057】
また、物品を包装体内に収納するとき、あるいは包装体の外に取り出すときの補助として、内部物品吊りひもを設け、当該物品の下部の底部凹部37に配置することが考えられる。吊りひもは、その端部を利用して、開いた包装体の中から物品を持ち上げることができる。
【0058】
本発明の他の実施形態(図示せず)において、包装体は、1つ以上の掘削機器を保持することができる。前記掘削機器を、同一包装体内において並列に配置し保持することができる。この場合、プラスチックモジュラユニットは、各機器に対して、少なくとも2つの並列する孔部を有するように成形される。
【0059】
ユニットは、このような特徴を備えて製造されるために、大きな柔軟性を備えるように形成され、他の所望の取り扱いまたは保管に必要な特性が満たされる。例えば、孔部を形成するための外形は、特殊な器具、例えば、手工具または短い穿設部材等のために成形されたものであってもよく、その結果、より小さい部材を、同一包装体内でより長い掘削機器と共に輸送することができる。次に、これは機器の説明責任を容易にし、それによって、輸送された部材に対して行われるいかなる審査をも援助する。
【0060】
本発明は、当業者であれば、本発明の思想の範囲から逸脱することなく多くの改変を行うことができるであろう。
【技術分野】
【0001】
本発明は、細長い物品を輸送し取り扱うための包装体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
大きく長い物品の輸送は、慎重な物流計画、及び、該物品を安全に供給する保証を必要とする。ここで、細長い物品とは、特に、石油又はガスの産出又は探査のための穴を掘り下げるために用いられるボーリング機器のような大きな掘削機器を含む。
【0003】
掘削機器は、大きく、借りるのが高価である。何百万ドルにも及ぶ休止時間の経費及び生産の損失を軽減するために、掘削機器を一刻の猶予もなくボーリング現場に空輸する必要がしばしばある。また、世界の端から端まで、掘削機器を輸送する必要がしばしばある。ときに、掘削機器が長すぎるため、標準的な航空機の内部に収まらず、特別な貨物航空機で輸送することがある。しかしながら、このような掘削機器の輸送は、前記貨物航空機の運行及び利用可能な空間によって制限されてしまう。
【0004】
このような貨物航空機による輸送に代えて、包装体に収容した掘削機器をケーブルで固定し、ヘリコプターのような航空機から掘削機器を懸架して輸送することがある。これは、前記掘削機器をいかなる飛行場からも遠い遠隔地に運ぶ必要がある場合にも有効である。典型的な掘削機器の輸送は、路上走行車、列車又は海上補給船のような船舶等の表面移動体(surface component)によるものを含む。
【0005】
この種の掘削機器は、通常、約2.5トンの重量があり、当該掘削機器の大きさに製造された長い材木コンテナに収容される。このようなコンテナは、一回の使用で受ける損傷により再利用が不適切な状態となってしまうため、使い捨てコンテナとみなされる。これらのコンテナに関する問題として、重い掘削機器を効果的に保護することができず、容易に損傷が生じてしまうことがある。また、材木コンテナは、多くの国の国境検査所で現地の検疫法により輸送の遅延がもたらされるといった問題を引き起こすことがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、掘削機器のような細長い物品用として知られている包装体の問題を軽減することを目的とするが、細長い物品は掘削機器に限定するものではない。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によれば、共に組み立てることで細長い包装体を形成することができる複数のモジュラプラスチックユニットを備え、該ユニットは、閉状態にするために、上部部材と係合可能な下部部材を備え、該上部部材と該下部部材との間には孔部が形成され、細長い物品を支持する少なくとも2つ以上の該モジュラユニットを備える細長い物品のための包装体を提供する。
【0008】
前記下部部材及び前記上部部材は、好ましくはケーシングであり、互いをヒンジによって閉じることで物品を確実に収納する。一実施形態では、空気圧式又は油圧式の支柱が、上部ケーシング及び下部ケーシングの間に設けられ、前記モジュラユニットを開状態に偏倚させるのを助けている。
【0009】
一実施形態において、前記モジュラユニットは、直接隣接するモジュラユニットに接続されることで細長い包装体を形成し、一般に一列に並んだ3〜8個のモジュラユニットを備えている。
【0010】
他の実施形態では、管状の外筒が、モジュラユニットの間に延在し、該モジュラユニットの外筒側の側面と係合し、これによって前記物品が該モジュラユニットを介して外筒の内側に延在する。本実施形態の包装体は、少なくとも2つのモジュラユニットと、2つのモジュラユニット間に延在する外筒を備えているが、典型的には、包装体は3つのモジュラユニットと、該3つのモジュラユニット間に延在する2つの外筒とを備える。
【0011】
前記孔部は、上部部材と下部部材との間に形成され、好ましくは断面形状が円形のものであるが、該断面形状は、矩形又は他の形状であってもよい。前記上部部材及び前記下部部材は、前記物品の物理的特徴と一致し、該特徴に対応するように形成されてもよい。
【0012】
好ましい実施形態として、モジュラユニットは互いに係合し、又は該モジュラユニット又は外筒に設けられた相互連結部を介して外筒と係合する。
【0013】
緩衝リブは、孔部の内側に設けられてもよく、このようにすることで、衝撃を吸収して、前記物品を保護することができる。前記緩衝リブは、典型的には、ゴムのような弾力的で吸収性のある材料でできた帯状のものであり、各モジュラユニットに沿って間隔を置いて設けられた凹部内に、かつ、前記孔部の周囲に固定される。
【0014】
内部スリーブは、前記孔部の内側に挿入されてもよく、このようにすることで、該孔部の径を小さくし、該孔部の径より小さな径を有する物品を支持することができる。
【0015】
前記下部部材又は前記上部部材は、平坦な基部を有していてもよく、これにより、前記包装体を平面で支持することができる。一般に、前記モジュラユニットの外周形状は、矩形であり、このようにすることで、該モジュラユニットを上下に積み重ねることができる。前記包装体の下面に設けられた突出部と上面に設けられた溝部とは、該包装体の積み重ね時に相互に係合し、安定化を助けている。
【0016】
持ち上げるための取手及びケーブルアンカー点は、各モジュラユニットの外側に設けられてもよく、このようにすることで、前記包装体を持ち上げるための持ち上げ点を規定することができる。同様に、フォークリフト凹部を、下部部材の下側に設けることで、前記包装体を移動させるときに、フォークリフトで利用することができる。
【0017】
例えば、石油のような流体を排除するために、廃液孔及び廃液プラグが、排水路と共に前記包装体の内側に設けられてもよい。
【0018】
各包装体は好ましくは全地球測位システム(GPS)追尾装置が設けられてもよく、これにより、該包装体の正確な位置を決定することができ、さらに、通信手段によって遠隔プロセッサに向けて発信される該包装体の情報を包含させることができる。このような情報には、資産番号、機器の型等、輸送に関するいかなる情報も包含させることができる。GPSは、前記包装体がいかなるときでもその位置を示すことができ、例えば、包装体の特定の場所への到着等、特定の出来事のフラグを得ることができる。
【0019】
本発明によれば、さらに、複数のモジュラプラスチックユニットを組み立てることで細長い包装体を形成し、各モジュラユニットは、上部部材と下部部材とが係合し、その間に孔部が形成され、少なくとも2つの組み立てられたモジュラユニットを横断して延在させた掘削機器を支持することができる掘削機器のプラスチック包装体を提供する
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の第1の実施形態の細長い物品のための包装体を示す等角図。
【図2】図1の包装体のカバーを開けた状態を示す等角図。
【図3】図1の包装体を示す組立分解等角図。
【図4】包装体のモジュラユニットを示す等角図。
【図5】図4のモジュラユニットの上部カバーを開けた状態を示す等角図。
【図6】図4のモジュラユニットを示す組立分解等角図。
【図7】(a)モジュラユニットを示す側面図、(b)モジュラユニットを示す端面図。
【図8】(a)図7(a)のA−A線断面図,図7(a)のB−B線断面図、(c)図7(a)のC−C線断面図。
【図9】本発明の第1の実施形態の包装体を示す平面図。
【図10】第1の実施形態の包装体を示す側面図。
【図11】(a)図9の包装体のE−E線断面図、(b)図11(a)の領域Fを示す拡大図、(c)図10のI-I線断面図、(d)図10のL−L線断面図、(e)2つのモジュラユニットの組立を示す等角図。
【図12】(a)第1の実施形態の包装体の上部カバーを開けた状態を示す端面図、(b)カバーを閉じている以外、図12(a)と同一の端面図。
【図13】本発明の第2の実施形態の細長い物品のための包装体を示す斜視図。
【図14】上部カバーを開けた状態の包装体を示す斜視図。
【図15】第2の実施形態の包装体を示す分解斜視図。
【図16】第2の実施形態の包装体を示す平面図。
【図17】第2の実施形態の包装体を示す側面図。
【図18】(a)図16の包装体のA−A線断面図、(b)図18(a)の領域Bを示す拡大図。
【図19】第2の実施形態の包装体の外筒を示す断面図。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明の細長い物品のための包装体の2つの実施形態について図を用いて説明する。本発明の輸送容器は、細長い物品を支持及び保護し、その輸送を容易にすることができる。
【0022】
図1〜図12(b)は、第1の実施形態の包装体10について説明するものであり、図10、図13〜19は、第2の実施形態の細長い物品のための包装体20を説明するものである。
【0023】
各実施形態の包装体における細長い物品とは、掘削機器であるが、いかなる大きさの細長い物品も、前述の包装体10,20によって支持及び収納することができるものである。細長い物品のもう一つの例として、巻いたカーペット若しくはラグ、又は織物の巻物等を挙げることができ、これらが収納されるものであってもよい。
【0024】
各実施形態の包装体10,20は共に、前記細長い物品を収納するために直接又は間接的に組み立てられる多くのモジュラプラスチックユニット30を使用して結合されている。第1の実施形態の包装体10は、複数のモジュラユニット30の端と端とが、直接相互に連結されて組み立てられる、実質的に前記細長い物品の長さを有する拡張包装体10である。
【0025】
第2の実施形態の包装体20は、少なくとも2つのモジュラユニットが、外筒22を介して連結されることで間接的に組み立てられ、当該外筒22の両端部に位置するモジュラユニット30の間に細長い物品を包装する。第2の実施形態の包装体20は、例えば、2つの外筒22と、3つのモジュラユニット30とが相互に接続される。
【0026】
第1の実施形態の包装体10は、図1〜3に示すように、4つのモジュラユニット30の端部と端部とが相互に係合され、包装体10内の孔部に掘削機器12を支持し、掘削機器12の周囲に位置するように該モジュラユニットが閉じられることで細長く形成される。
【0027】
図4〜6は、プラスチックで成形されたモジュラユニット30を示す。本実施形態において、モジュラユニットは、低密度ポリエチレンを回転成型することによって製造される。他のプラスチックとして、ポリプロピレン又は他の密度のポリエチレンを用いることができる。回転成型が好ましい成形技術ではあるが、ブロー成形等、他の成形技術を用いてもよい。
【0028】
プラスチックで製造されたモジュラユニットを用いるということは、包装体10,20の実質部分が、概して、強固かつ軽量なプラスチック部材で製造されていることを意味する。プラスチックで製造された包装体は、深刻な損傷を受けにくく、材木コンテナを用いた場合に経験したような国境における検疫問題を避けることができる。さらに、プラスチックは、より正確に細長い物品の形状に適合するように成形することができる。従って、どのような特徴ある形状の物品であっても確実に支持して輸送することができる。
【0029】
本発明の包装体10,20は、従来の包装体より全体的に大幅な軽量化がなされており、輸送経費を節減することができる。また、包装体10,20は、従来用いられている細長い物品のための包装体より、耐候性及びより長い耐用性を有している。
【0030】
モジュラユニット30は、互いの端部と端部とが相互に結合されることで、第1の実施形態の包装体10を形成することができ、他の構成要素と共に組み立てることで第2の実施形態の包装体20を形成することができる。
【0031】
各モジュラユニット30は、下部部材として基部ケーシング又は底部ケーシング32、及び、上部部材としてカバー又は上部ケーシング34を備えている。前記2つのケーシングは、それぞれ孔部を備えており、上部ケーシング34は上部凹部36を、また、底部ケーシング32は底部凹部37を備えており、上部ケーシングが下部ケーシングと係合することで、その間に孔部38が形成される。掘削機器12は、孔部38内に配置される。各ユニットは、端部に少なくても一つの開口部39を設けており、当該開口部を介して掘削機器が隣接するユニットにわたる。多くの場合、ユニットは両端部に開口部39を設けているが、ユニットが、組み立てられて包装体を形成するユニットの端に配置されるものである場合には、一端が閉端となっていてもよい。
【0032】
本実施形態では、特に、図8(a)〜図8(c)に示すように、上部ケーシング34の凹部36が孔部の外周の半分以下を形成し、底部ケーシング32の凹部37が孔部の外周の半分以上を形成するように設計される。底部ケーシング32及び上部ケーシング34が外周を形成する各比率は、収納される前記物品の形状及び外周により変化しうる。
【0033】
本実施形態において、孔部38は、掘削機器12の円筒状形状に対応して横断面が実質的に円形である。あるいは、孔部は収納される物品の形状及び構造により、矩形状であってもよい。
【0034】
底部ケーシング32及び上部ケーシング34は、モジュラユニットの片側に沿って配置されたヒンジ40によって互いに係合される。ヒンジ40は、それぞれ、上部ケーシング及び下部ケーシングの両方に取り付けられている。図15で最もよく示される第2の実施形態のヒンジ41は、上部ケーシング及び下部ケーシングに設けられた対応するピン孔を交互に連通するピンである。
【0035】
図4は、閉状態のモジュラユニット30を示すものであり、図5は、開状態のモジュラユニット30を説明するものである。上部ケーシング及び底部ケーシングは、図7(a)及び図8(a)に最もよく示すように、ラッチ44によって完全に閉じられている。本実施形態のラッチ44は、上部ケーシングに設けられたラッチ溝45に対応する位置に、中央を越えて移動可能なT字フックを有する底部ケーシングに設けられたラッチであり、上部ケーシングと底部ケーシングとを掛止することで完全に閉鎖する。しかしながら、いかなる掛止手段又は型締手段であっても、上部ケーシングと底部ケーシングとを閉じた状態で固定するために用いることができる。
【0036】
上部ケーシング34を開状態に偏倚させるのを補助するために、油圧式又は空気圧式の支柱27を底部ケーシング及び上部ケーシングの間に配置した。これは、包装体が開状態であるときに、不意に上部ケーシングが落下して閉じることを防止する。
【0037】
図に示すように、緩衝リブ46は、孔部38の壁上に直接か、又は孔部38の内側に沿って間隔を置いて形成されているリブ凹部47内のいずれかの上部ケーシング及び底部ケーシングの内側に配置することができる。リブは、孔部の壁上又は凹部47内にネジ等によって固定され、底部ケーシング及び上部ケーシングにより形成される孔部の内周側に配置される。緩衝リブ46は、掘削機器12をその長さに沿って、衝撃を吸収しながら支持するため、該掘削機器に損傷を与える操作及び輸送中のいかなる衝撃及び振動も吸収する効果を有する。従って、リブ46は、突発的な力に耐えることができ、掘削機器を全体的に支持することができるゴム部材又は類似する弾性部材で製造されている。
【0038】
緩衝リブ46は、孔部の長さ方向に沿って移動可能であり、掘削機器の形状に応じて最も支持が必要とされる位置に対して最も適切な凹部47に挿入されてもよい。また、リブ46は、緩衝リブを様々な大きさ、特に、孔部内に達する範囲で選択されるように異なる深さで提供されてもよい。よくあることだが、このことは、長さに伴って外径が変化する掘削機器にとって有益である。緩衝リブは、掘削機器の長さ方向に沿って間隔を置いて配置されることで該掘削機器をしっかりと押さえつけるように、孔部内に多少突出するように調整することができる。この特徴はまた、包装体内で掘削機器の配置を換えることができ、また、同じ包装体を異なる掘削機器に対して用いることができる。
【0039】
図6及び図11(e)、及び、図11(a)〜図11(c)に示すモジュラユニット30ともう一つのモジュラユニット30とが係合することによって包装体10を形成する係合手段について説明する。前記係合手段は、単純に、各モジュラユニット30の端部に設けられる溝部と突起部とを連結する手段として定義される。しかしながら、より具体的には、溝部と突出部とは、複雑な相互連結部を有する。第1相互連結部48は、少なくとも1組以上の溝部と突出部とを備え、第1相互連結部48は、第2相互連結部49によってその連結が補助されている。
【0040】
各モジュラユニット30の一端には、第1相互連結部48が設けられているが、モジュラユニット30の他端には、補足的に、第2相互連結部49が設けられている。相互連結部48,49は、モジュラユニット30を並べて組み立てるためのものである。前記組み立ては、上部ケーシング34が、図2及び図5で示すようにヒンジで開かれている状態、又は、図11(e)に示すように閉じられている状態のように、包装体の開状態又は閉状態において行われる。
【0041】
第1相互連結部48は、同一モジュラユニットにおける上部ケーシング及び底部ケーシングの間の断面形状を変形させたものであってもよい。第2相互連結部49は、いかなる断面形状であっても合致する。この変形は、主に、モジュラユニットが開状態又は閉状態であるときの前記ケーシングの組立を容易にするものである。
【0042】
前記組立は、図11(e)に示すように、一つの底部ケーシングの端部を、隣接する底部ケーシングの端部内に摺動させて行われる。側面図において、モジュラユニットの端部の第1相互連結部48は、下向きに対向する段部を備え、第2相互連結部49は、上向きに対向する段部を備えており、第1相互連結部48を下げて第2相互連結部49に係合させることができる。両相互連結部は、それぞれ対応するテーパー部を備えており、自己誘導的に相互に係合する。また、ネジ53又は他の固定手段を、ネジ穴(図3及び図11(d))を介する位置決めに用いてもよく、より簡単に隣接するモジュラユニット同士を固定することができる。
【0043】
かくして、モジュラユニット30を安全に組み立て、細長い包装体10とすることができる。
【0044】
同一のモジュラユニット30を包装体10の全部分に用いる場合、孔部38を覆うように、末端プラグ14を包装体10の端部に挿入することで、包装体10又は12内に掘削機器12を完全に包装ことができる。このような配置を、図13〜19において第2の実施形態として示す。
【0045】
第1の実施形態において、包装体の反対側の端部として組み立てられるモジュラユニットは、特に、左側又は右側の端部ユニット31を形成し、端部ユニット31は、一端に孔部38と、他端に閉端を備えるため、端部を覆う必要がない。
【0046】
アンカーブラケット16又はつり金具29を、包装体10の持ち上げ用に取り付けてもよく、ケーブル及び他の持ち上げ手段によって持ち上げられる位置を提供する。アンカーブラケット16は、底部ケーシングの下側から側面の一部にまで延びるように固定され、該アンカーブラケットの反対側から持ち上げ手段を取り付ける際に、該ケーシングにとって都合のよい端部をもたらす。
【0047】
底部ケーシング32の下側のフォークリフト凹部18は、包装体10を持ち上げる際にフォークリフトのフォークの挿入を受ける部分である。
【0048】
各モジュラユニットに配置されている排水路17、排液孔19及び排液プラグ21は、孔部38に集められた油等の液体を包装体10から排水するためのものであり、これによって容易に液体の排除が可能となり包装体の内側をきれいに維持することができる(図8(b)を参照)。
【0049】
第2の実施形態の包装体20を図13〜15の斜視図に示す。上述したように、本実施形態において、モジュラユニットは管状の外筒22によって相互に接続されている。このような包装体20は、掘削機器損傷のおそれが低い場合、及び、輸送中に掘削機器が丁寧に扱われることが予期される場合の使用に適している。これは、モジュラユニット30が少なくなるほど掘削機器の保護は弱くなるためであり、全ての第2モジュラユニット30を外筒22によって置き換えることができる。
【0050】
外筒22はまた、プラスチック部材で製造されており、図19に示すように、2つの部品、すなわち、上部外筒23と、下部外筒24とで構成される。外筒22は端部に、モジュラユニットと該外筒とが係合可能となるように、モジュラユニットと同様の相互連結部48,49を備えている。上部外筒23及び下部外筒24は、モジュラユニットを閉じる際に、十分に固定するため、確実に心合わせして係止する連結端25を全長に渡って備えている。掘削機器12は、図13〜19に示すように、3つのモジュラユニット及び2つの外筒22の全てを横断して延在するように収納される。
【0051】
各実施例において、内部スリーブ(図示せず)を孔部38の周囲を円周方向に延在するように孔部38内に挿入して、孔部の有効径を減らすことで、包装体10,20が支持する物品を、スリーブを有さない孔部38によって支持する場合よりも小さい径を有するものとすることができる。これは、例えば、包装体を径のより小さい掘削機器の支持に用いるのに適している。従って、同じ包装体10,20を用いて、径の異なる掘削機器または他の物品を支持することができる。
【0052】
包装体10,20の長さは、包装体を製造するために組み立てられるモジュラユニットまたは外筒22の数によって調整できることが明らかである。モジュラユニット30は、例えば、1.8mの長さである場合、7mの掘削機器のために4つのモジュラユニットが当該掘削機器に対応するように適切に組み立てられる。外筒22は、モジュラユニットの長さと同じにしてもよく、様々な長さの掘削機器に対応させるために様々な長さとしてもよい。また、モジュラユニットは、適切な組み合わせのモジュラユニット長を選択するように構成してもよく、これは、いかなる大きさの掘削機器にも対応させるためである。
【0053】
断面図において、孔部38が実質的に円形である場合、包装体10,20の長さ方向の場合では、理想的には矩形であり、これにより、包装体を他の包装体の上に積み重ねる時の安定性を確実にし、上下の積み重ねを容易にすることができる。このようにすることで、輸送及び保管時において、高いコストである空間消費量を最小にすることができる。
【0054】
包装体10,20を積み重ねるとき、垂直方向の連結は、底部ケーシング32の下側に突出する脚部50を、上部ケーシング34の上部の凹んでいる設置部52に配置させることで行われる。このようにすることで、輸送時における包装体の相対的な偏倚及び移動を最小限にすることができる。
【0055】
また、全地球測位システム(GPS)追尾システムを各包装体に適用することが考えられる。包装体上または包装体内に搭載されたGPS追尾装置により、いかなるときでも、該包装体の正確な位置情報を得ることができる。また、包装体の位置を正確に追尾することの他に、GPS装置により、包装体に収納する物品または機器の情報、例えば、資産番号、機器の型、配達場所等を得ることができる。
【0056】
包装体10,20のモジュラの性質のため、物品を支持していないとき、該包装体は、モジュラユニット部に容易に分解することができ、適切に保管または輸送される。前記ユニットのモジュラの性質によれば、さらに、該ユニットを積み重ねた状態で保管することで、空間消費量を減少させることができる。
【0057】
また、物品を包装体内に収納するとき、あるいは包装体の外に取り出すときの補助として、内部物品吊りひもを設け、当該物品の下部の底部凹部37に配置することが考えられる。吊りひもは、その端部を利用して、開いた包装体の中から物品を持ち上げることができる。
【0058】
本発明の他の実施形態(図示せず)において、包装体は、1つ以上の掘削機器を保持することができる。前記掘削機器を、同一包装体内において並列に配置し保持することができる。この場合、プラスチックモジュラユニットは、各機器に対して、少なくとも2つの並列する孔部を有するように成形される。
【0059】
ユニットは、このような特徴を備えて製造されるために、大きな柔軟性を備えるように形成され、他の所望の取り扱いまたは保管に必要な特性が満たされる。例えば、孔部を形成するための外形は、特殊な器具、例えば、手工具または短い穿設部材等のために成形されたものであってもよく、その結果、より小さい部材を、同一包装体内でより長い掘削機器と共に輸送することができる。次に、これは機器の説明責任を容易にし、それによって、輸送された部材に対して行われるいかなる審査をも援助する。
【0060】
本発明は、当業者であれば、本発明の思想の範囲から逸脱することなく多くの改変を行うことができるであろう。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
共に組み立てることで細長い包装体を形成することができる複数のモジュラプラスチックユニットを備え、
該モジュラプラスチックユニットは、上部部材と、該上部部材に係合して該モジュラプラスチックユニットを閉状態にする下部部材とを備え、
該上部部材と該下部部材との間には、孔部が形成され、
該孔部は、該モジュラユニットの少なくとも一端側に開口部を備え、
該細長い物品は、該孔部によって支持され、少なくとも2つの該モジュラユニットを横切るようにまたがっていることを特徴とする包装体。
【請求項2】
前記各モジュラユニットは、直接隣接するモジュラユニットに接続され、細長い包装体を形成することを特徴とする請求項1記載の包装体。
【請求項3】
前記包装体は、1列に並んで接続された3〜8個のモジュラユニットを備えることを特徴とする請求項2記載の包装体。
【請求項4】
前記前記モジュラユニットが、隣接するモジュラユニットの端部相互連結部によって組み立てられることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の包装体。
【請求項5】
前記末端の相互連結部は、前記モジュラユニットが開状態又は閉状態のときに組み立てることができることを特徴とする請求項4記載の包装体。
【請求項6】
前記下部部材は下部ケーシングであり、前記上部部材は上部ケーシングであり、これらをヒンジにより確実に閉じ、細長い物品を内部に収納することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項記載の包装体。
【請求項7】
前記上部ケーシング及び前記下部ケーシングの間に、空気圧式又は油圧式の支柱を備えることを特徴とする請求項6記載の包装体。
【請求項8】
前記モジュラユニットは、モジュラユニットの間に延在する管状の外筒を介して間接的にもう1つのモジュラユニットに接続され、細長い包装体を形成することを特徴とする請求項1記載の包装体。
【請求項9】
前記包装体は、モジュラユニット間に外筒が配置されることで間隔を置かれた少なくとも3つのモジュラユニットを含んでいることを特徴とする請求項8記載の包装体。
【請求項10】
前記モジュラユニットの内側の孔部に緩衝リブを備え、細長い物品を保護することを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか1項記載の包装体。
【請求項11】
前記緩衝リブは、弾力性及び吸収性を備える材料で製造されており、前記孔部の周辺位置の、前記各モジュラユニットに沿って間隔を置いて存する凹部内に固定されていることを特徴とする請求項10記載の包装体。
【請求項12】
前記孔部の内側に内部スリーブを挿入し、より細い物品を支持するために該孔部の径を小さくすることを特徴とする請求項1乃至請求項11のいずれか1項記載の包装体。
【請求項13】
前記孔部は、横断面形状が実質的に円形であることを特徴とする請求項1乃至請求項12のいずれか1項記載の包装体。
【請求項14】
前記上部部材及び前記下部部材は、包装される物品の物理的特徴に対応する形態を有し、それによって該物品に確実に対応することを特徴とする請求項1乃至請求項13のいずれか1項記載の包装体。
【請求項15】
前記モジュラユニットの外側は、平坦な基部を備え、上下に積み重ねることができるよう実質的に矩形であることを特徴とする請求項1乃至請求項14のいずれか1項記載の包装体。
【請求項16】
前記各モジュラユニットは、前記包装体を持ち上げるために、外側に沿って間隔を置かれた取手又は他のアンカー点が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項15のいずれか1項記載の包装体。
【請求項17】
前記下部部材の下側面には、フォークリフト凹部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項16のいずれか1項記載の包装体。
【請求項18】
前記包装体の位置を追尾することができ、遠隔プロセッサと通信することができる全地球測位システム追尾装置を含むことを特徴とする請求項1乃至請求項17のいずれか1項記載の包装体。
【請求項19】
共に組み立てることで細長い包装体を形成することができる複数のモジュラプラスチックユニットを備え、
該モジュラプラスチックユニットは、上部部材と、該上部部材に係合して該モジュラプラスチックユニットを閉状態にする下部部材とを備え、
該上部部材と該下部部材との間には、孔部が形成され、
該孔部は、該モジュラユニットの少なくとも一端側に開口部を備え、
該掘削機器は、該孔部及び開口部によって支持され、少なくとも2つの該モジュラユニットを横切るように延在することを特徴とするプラスチック包装体。
【請求項20】
モジュラプラスチックユニットを備え、
該モジュラプラスチックユニットは、該モジュラプラスチックユニットに類似するモジュラプラスチックユニットと共に組み立てられることで細長い包装体を形成すると共に、
上部部材と、該上部部材に係合して該モジュラプラスチックユニットを閉状態にする下部部材とを備え、
該上部部材と該下部部材との間には、孔部が形成され、
該孔部は、該モジュラユニットの少なくとも一端側に開口部を備え、
該細長い物品は、該孔部によって支持され、隣接する該モジュラユニットを横切るようにまたがっていることを特徴とする包装体。
【請求項1】
共に組み立てることで細長い包装体を形成することができる複数のモジュラプラスチックユニットを備え、
該モジュラプラスチックユニットは、上部部材と、該上部部材に係合して該モジュラプラスチックユニットを閉状態にする下部部材とを備え、
該上部部材と該下部部材との間には、孔部が形成され、
該孔部は、該モジュラユニットの少なくとも一端側に開口部を備え、
該細長い物品は、該孔部によって支持され、少なくとも2つの該モジュラユニットを横切るようにまたがっていることを特徴とする包装体。
【請求項2】
前記各モジュラユニットは、直接隣接するモジュラユニットに接続され、細長い包装体を形成することを特徴とする請求項1記載の包装体。
【請求項3】
前記包装体は、1列に並んで接続された3〜8個のモジュラユニットを備えることを特徴とする請求項2記載の包装体。
【請求項4】
前記前記モジュラユニットが、隣接するモジュラユニットの端部相互連結部によって組み立てられることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の包装体。
【請求項5】
前記末端の相互連結部は、前記モジュラユニットが開状態又は閉状態のときに組み立てることができることを特徴とする請求項4記載の包装体。
【請求項6】
前記下部部材は下部ケーシングであり、前記上部部材は上部ケーシングであり、これらをヒンジにより確実に閉じ、細長い物品を内部に収納することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項記載の包装体。
【請求項7】
前記上部ケーシング及び前記下部ケーシングの間に、空気圧式又は油圧式の支柱を備えることを特徴とする請求項6記載の包装体。
【請求項8】
前記モジュラユニットは、モジュラユニットの間に延在する管状の外筒を介して間接的にもう1つのモジュラユニットに接続され、細長い包装体を形成することを特徴とする請求項1記載の包装体。
【請求項9】
前記包装体は、モジュラユニット間に外筒が配置されることで間隔を置かれた少なくとも3つのモジュラユニットを含んでいることを特徴とする請求項8記載の包装体。
【請求項10】
前記モジュラユニットの内側の孔部に緩衝リブを備え、細長い物品を保護することを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか1項記載の包装体。
【請求項11】
前記緩衝リブは、弾力性及び吸収性を備える材料で製造されており、前記孔部の周辺位置の、前記各モジュラユニットに沿って間隔を置いて存する凹部内に固定されていることを特徴とする請求項10記載の包装体。
【請求項12】
前記孔部の内側に内部スリーブを挿入し、より細い物品を支持するために該孔部の径を小さくすることを特徴とする請求項1乃至請求項11のいずれか1項記載の包装体。
【請求項13】
前記孔部は、横断面形状が実質的に円形であることを特徴とする請求項1乃至請求項12のいずれか1項記載の包装体。
【請求項14】
前記上部部材及び前記下部部材は、包装される物品の物理的特徴に対応する形態を有し、それによって該物品に確実に対応することを特徴とする請求項1乃至請求項13のいずれか1項記載の包装体。
【請求項15】
前記モジュラユニットの外側は、平坦な基部を備え、上下に積み重ねることができるよう実質的に矩形であることを特徴とする請求項1乃至請求項14のいずれか1項記載の包装体。
【請求項16】
前記各モジュラユニットは、前記包装体を持ち上げるために、外側に沿って間隔を置かれた取手又は他のアンカー点が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項15のいずれか1項記載の包装体。
【請求項17】
前記下部部材の下側面には、フォークリフト凹部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項16のいずれか1項記載の包装体。
【請求項18】
前記包装体の位置を追尾することができ、遠隔プロセッサと通信することができる全地球測位システム追尾装置を含むことを特徴とする請求項1乃至請求項17のいずれか1項記載の包装体。
【請求項19】
共に組み立てることで細長い包装体を形成することができる複数のモジュラプラスチックユニットを備え、
該モジュラプラスチックユニットは、上部部材と、該上部部材に係合して該モジュラプラスチックユニットを閉状態にする下部部材とを備え、
該上部部材と該下部部材との間には、孔部が形成され、
該孔部は、該モジュラユニットの少なくとも一端側に開口部を備え、
該掘削機器は、該孔部及び開口部によって支持され、少なくとも2つの該モジュラユニットを横切るように延在することを特徴とするプラスチック包装体。
【請求項20】
モジュラプラスチックユニットを備え、
該モジュラプラスチックユニットは、該モジュラプラスチックユニットに類似するモジュラプラスチックユニットと共に組み立てられることで細長い包装体を形成すると共に、
上部部材と、該上部部材に係合して該モジュラプラスチックユニットを閉状態にする下部部材とを備え、
該上部部材と該下部部材との間には、孔部が形成され、
該孔部は、該モジュラユニットの少なくとも一端側に開口部を備え、
該細長い物品は、該孔部によって支持され、隣接する該モジュラユニットを横切るようにまたがっていることを特徴とする包装体。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7(a)】
【図7(b)】
【図8(a)】
【図8(b)】
【図8(c)】
【図9】
【図10】
【図11(a)−11(b)】
【図11(c)】
【図11(d)】
【図11(e)】
【図12(a)】
【図12(b)】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18(a)−18(b)】
【図19】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7(a)】
【図7(b)】
【図8(a)】
【図8(b)】
【図8(c)】
【図9】
【図10】
【図11(a)−11(b)】
【図11(c)】
【図11(d)】
【図11(e)】
【図12(a)】
【図12(b)】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18(a)−18(b)】
【図19】
【公表番号】特表2009−544537(P2009−544537A)
【公表日】平成21年12月17日(2009.12.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−521068(P2009−521068)
【出願日】平成19年7月26日(2007.7.26)
【国際出願番号】PCT/AU2007/001042
【国際公開番号】WO2008/011679
【国際公開日】平成20年1月31日(2008.1.31)
【出願人】(509025809)アイティエーシー エクスプレス ピーティーワイ リミテッド (1)
【氏名又は名称原語表記】ITAC EXPRESS PTY.LTD.
【Fターム(参考)】
【公表日】平成21年12月17日(2009.12.17)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年7月26日(2007.7.26)
【国際出願番号】PCT/AU2007/001042
【国際公開番号】WO2008/011679
【国際公開日】平成20年1月31日(2008.1.31)
【出願人】(509025809)アイティエーシー エクスプレス ピーティーワイ リミテッド (1)
【氏名又は名称原語表記】ITAC EXPRESS PTY.LTD.
【Fターム(参考)】
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