説明

組み消しゴム

【課題】 消しゴムに玩具的要素を加え、複数のブロックを容易に着脱自在に嵌合連結して適宜な立体形状に組立可能で、かつ使用に際し、磨耗したブロックのみを交換するだけで元の適宜な立体形状に組み立てできる組み消しゴムを提供する。
【解決手段】 角のない立体形状の消しゴムからなる複数のブロックが着脱自在に組み立てられる組み消しゴムである。複数のブロックのそれぞれには、穴部若しくは当該穴部に嵌合するために外部に向かって突出した突出部の少なくとも一方が形成されている。かつ、複数のブロックには、穴部が形成されたブロックと、突出部が形成されたブロックとが少なくとも混在している。複数のブロックのうち突出部が形成されたブロックと、穴部が形成された他のブロックとは、突出部を穴部に嵌合させることで着脱自在に連結される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、組み消しゴムに係り、特に消しゴムからなる複数のブロックを組み立自在な組み消しゴムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、機能或いは用途別に様々な消しゴムが提供されている。例えば鉛筆芯の筆跡を消去するために天然或いは合成ゴムを原料とした一般的な「消しゴム」、インクの筆跡を消去するために天然或いは合成ゴムに研磨剤を添加してなる「砂消しゴム」、紙面等に張り付いた修正テープを剥がすための加硫ゴムなどからなる「修正テープ剥がし具」等がある。
【0003】
また、消しゴムを玩具化したものとして、消しゴムを基に様々な形状に形成し様々な色彩を施した複数のブロック(例えば断面を四角形状や多角形状とした平板状のブロック)を、平面的に組み合わせることにより適宜の平面形状に形成できるパズル状のものや植物や動物等の形状に擬態可能な組み消しゴムが提供されている。または、ブロックを立体的な動物や乗物等を構成するパーツに形成し、それらのブロックを組み合わせることで立体的な動物や乗物等の形状に形成可能な組み消しゴムが提供されている。
【0004】
前者の平面形状的な組み消しゴムでは、複数の各々のブロックを隣接させるだけで、ブロック同士は連結されず、組み立てた状態で持ち運ぶことはできない。後者の立体形状の組み消しゴムは、実際に消しゴムとして使用すると、使用した部分は磨耗して形状が変化してしまう。元の形状に戻すには磨耗したパーツ部分のブロックを交換すればよいが、購入時点ではそうした代替ブロックは付属されておらず、新たに全体を購入しなければならない。こうしたことから従来の組み消しゴムは、実際の使用に即したものではなく、趣向品としての要素が高く、展示して保管しておくものであった。本発明者達はこうした事実に鑑み、現実に消しゴムを使用して磨耗しても、磨耗したブロックのみを交換することで元の適宜な立体形状に復元できる組み消しゴムを提供することを思い立った。
【0005】
従来、2つの直方体状のブロックを着脱自在に嵌合連結して、1つの直方体に組み立ててなる組み消しゴムとして、例えば特許文献1に記載される「重合消しゴム」が提案されているが、この重合消しゴムは2個の方形状のブロックを蟻結合で重合して、1つの方形状の消しゴムを得るものであり、適宜な形状の立体に組み立てることができない。
【特許文献1】特開昭62−80693号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の課題は、消しゴムに玩具的要素を加え、複数のブロックを容易に着脱自在に嵌合連結して適宜な立体形状に組立可能で、かつ使用に際し、磨耗したブロックのみを交換するだけで元の適宜な立体形状に組み立てできる組み消しゴムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1記載の発明は、
角のない立体形状の消しゴムからなる複数のブロックが着脱自在に組み立てられる組み消しゴムであって、
前記複数のブロックのそれぞれには、穴部若しくは当該穴部に嵌合するために外部に向かって突出した突出部の少なくとも一方が形成されていて、
前記穴部が形成されたブロックと、前記突出部が形成されたブロックとが少なくとも混在していて、
前記複数のブロックのうち少なくとも前記突出部が形成されたブロックと、少なくとも前記穴部が形成された他のブロックとは、前記突出部を前記穴部に嵌合させることで着脱自在に連結されることを特徴としている。
【0008】
請求項1記載の発明によれば、突出部が形成されたブロックと、穴部が形成された他のブロックとが、突出部を穴部に嵌合させることで着脱自在に連結されるために、各ブロックが消しゴムとして使用されて摩耗したとしても穴部や突出部が残っている限り、長期に亘って組み立てることが可能となる。また、摩耗により穴部や突出部がなくなったとしても、その穴部や突出部がなくなったブロックを交換すれば元の適宜な立体形状に組み立てることも可能となる。
【0009】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の組み消しゴムにおいて、
前記突出部が形成されたブロックには、前記穴部が少なくとも1つ形成されていることを特徴としている。
【0010】
請求項2記載の発明によれば、突出部が形成されたブロックに穴部が少なくとも1つ形成されているので、組立後の形状を多様化することができる。これにより玩具的な興趣性を高めることができる。
【0011】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の組み消しゴムにおいて、
前記複数のブロックのうち、少なくとも1つのブロックには前記突出部のみが形成されていることを特徴としている。
【0012】
請求項3記載の発明によれば、複数のブロックのうち、少なくとも1つのブロックには突出部のみが形成されているので、組立後の形状を多様化することができる。これにより玩具的な興趣性を高めることができる。
【0013】
請求項4記載の発明は、請求項1記載の組み消しゴムにおいて、
前記複数のブロックのうち、少なくとも1つのブロックには前記穴部のみが形成されていることを特徴としている。
【0014】
請求項4記載の発明によれば、複数のブロックのうち、少なくとも1つのブロックには穴部のみが形成されているので、組立後の形状を多様化することができる。これにより玩具的な興趣性を高めることができる。
【0015】
請求項5記載の発明は、請求項1〜4の何れか一項に記載の組み消しゴムにおいて、
前記複数のブロックは、複数の種類の消しゴムから形成されていることを特徴としている。
【0016】
請求項5記載の発明によれば、複数のブロックが複数の種類の消しゴムから形成されているので、各種類の消しゴムを個別に携帯しなくとも、組み立てた状態で携帯することができ、携帯性、利便性が高まることになる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、突出部が形成されたブロックと、穴部が形成された他のブロックとが、着脱自在に連結されるために、各ブロックが消しゴムとして使用されて摩耗したとしても穴部や突出部が残っている限り、長期に亘って組み立てることが可能となる。また、摩耗により穴部や突出部がなくなったとしても、その穴部や突出部がなくなったブロックを交換すれば元の適宜な立体形状に組み立てることも可能となる。これにより長期に亘って玩具的な興趣性を維持することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
[第1の実施の形態]
以下、図面を参照しながら第1の実施の形態に係る組み消しゴムについて説明する。ただし、発明の範囲は図示例に限定されない。図1は本実施形態に係る組み消しゴム1の概略構成を表す斜視図であり、図2は組み消しゴム1を構成するブロック2を表す上面図(a)と側面図(b)である。
【0019】
組み消しゴム1は、図1に示すように3つのブロック2を組み立てて成り立っている。これらのブロック2は消しゴムを素材として同形状に形成されており互いに着脱自在に連結されている。図2に示すようにブロック2には球体状の本体部3と、本体部3の側面から当該本体部3の中心に向かって窪んだ3つの穴部4と、図における本体部3の上部から上方に向かって突出する1つの突出部5とが設けられている。穴部4は、底部分が球面となる円柱形状に窪んでいる。突出部5は、穴部4に嵌合するために当該穴部4とほぼ同等の形状で突出している。ここで、突出部5の形状は完全に穴部4と同等の形状でなくとも嵌合可能な形状であれば如何なる形状であっても構わない。消しゴムは弾力性を有しているために僅かばかり突出部5が穴部4よりも大きい形状であっても、突出部5を穴部4に嵌合させることが可能である。
【0020】
次に組み消しゴム1の作用について説明する。なお、以下の説明において3つのブロック2を第1ブロック21、第2ブロック22、第3ブロック23と称す。
先ず、第1ブロック21と第2ブロック22とを連結する際には、第1ブロック21の穴部4に第2ブロック22の突出部5を嵌合させる。次に、第2ブロック22と第3ブロック23とを連結する際には、第2ブロック22の穴部4に第3ブロック23の突出部5を嵌合させる。これにより3つのブロック2が組み立てられる。
【0021】
そして、分解する際には、第1ブロック21から第2ブロック22を引っ張って取り外し、第2ブロック22から第3ブロック23を引っ張って取り外せば、各ブロック2の連結が解除されることになる。このように、組み消しゴム1は各ブロック2を着脱自在に連結することで組み立てられている。
【0022】
以上のように、この第1の実施の形態の組み消しゴム1によれば、突出部5が形成されたブロック2と、穴部4が形成された他のブロック2とが、突出部5を穴部2に嵌合させることで着脱自在に連結されるために、各ブロック2が消しゴムとして使用されて摩耗したとしても穴部4や突出部5が残っている限り、長期に亘って組み立てることが可能となる。また、摩耗により穴部4や突出部5がなくなったとしても、その穴部4や突出部5がなくなったブロック2を交換すれば元の適宜な立体形状に組み立てることも可能となる。
【0023】
なお、本実施形態では、1つの突出部5に対して3つの穴部4が形成されているブロック2を例示して説明しているが、1つのブロック2に対する突出部5と穴部4との設置個数の関係は如何様であってもよい。例えば、1つのブロックに穴部4のみ形成されていてもよいし、突出部5のみが形成されていてもよいが、組み消しゴム1を構成するブロック全てが穴部4若しくは突出部5のみを有している場合であるとブロックの連結が不可能であるために、穴部4若しくは突出部5のみを有するブロックがある場合には、それらに連結するブロックを組み消しゴムに取り入れておくことが必要である。
【0024】
[第2の実施の形態]
第1の実施の形態では、複数のブロック2の全てが同一形状である場合を例示して説明したが、この第2の実施の形態では、形状の異なる2種類のブロックを連結する場合について説明する。なお、以下の説明において第1の実施の形態と同一部分においては同一符号を付してその説明を省略する。
【0025】
図3は本実施形態に係る組み消しゴム10の概略構成を表す斜視図である。この組み消しゴム10は、図3に示すように形状の異なる2種のブロック6,7を8つ組み立てて成り立っている。
【0026】
図4は2種のブロック6,7のうち、1種のブロック6を表す斜視図であり、図5は残りの1種のブロック7を表す斜視図である。
ブロック6には図4に示すように球体状の本体部3と、本体部3の上下前後左右から外部に向けて突出する6つの突出部5とが設けられている。一方、ブロック7には図5に示すように球体状の本体部3と、本体部3の上下前後左右の側面から中心に向かって窪んだ6つの穴部4とが設けられている。
【0027】
次に組み消しゴム10の作用について説明する。なお、なお、以下の説明において8つのブロック6,7を第1ブロック61、第2ブロック72、第3ブロック63、第4ブロック74、第5ブロック65、第6ブロック76、第7ブロック67、第8ブロック78と称す。
【0028】
先ず、第1ブロック61と第2ブロック72とを連結する際には、第2ブロック72の後側の穴部4に第1ブロック61の前側の突出部5を嵌合させる。次に、第2ブロック72と第3ブロック63とを連結する際には、第2ブロック72の前側の穴部4に第3ブロック63の後側の突出部5を嵌合させる。以下、順次第4ブロック74の右側の穴部4に第3ブロック63の左側の突出部5を、第4ブロック84の左側の穴部4に第5ブロック65の右側の突出部5を、第6ブロック76の前側の穴部4に第5ブロック65の後側の突出部5を、第6ブロック76の後側の穴部4に第7ブロック67の前側の突出部5を、第8ブロック78の左側の穴部4に第7ブロック67の右側の突出部5を、第8ブロック78の右側の穴部4に第1ブロック61の左側の突出部5を嵌合させる。これにより、8つのブロック6,7が環状に組み立てられる。
【0029】
そして、分解する際には、各ブロック6,7を引っ張って取り外すことで。各ブロック6,7の連結が解除されることになる。このように、組み消しゴム10は各ブロック6,7を着脱自在に連結することで組み立てられている。
【0030】
[第3の実施の形態]
第2の実施の形態では、突出部5のみが形成されたブロック6と、穴部4のみが形成されたブロック7とからなる組み消しゴム10を例示して説明したが、この第3の実施の形態では、突出部5のみが形成されたブロック6と、突出部5及び穴部4が形成されたブロック8とからなる組み消しゴム100について説明する。なお、以下の説明において第1及び第2の実施の形態と同一部分においては同一符号を付してその説明を省略する。
【0031】
図6は本実施形態に係る組み消しゴム100の概略構成を表す斜視図である。この組み消しゴム100は、図6に示すように形状の異なる2種のブロック6,8を8つ組み立てて成り立っている。
【0032】
図7は2種のブロック6,8のうち、1種のブロック8を表す斜視図である。ブロック8には図7に示すように球体状の本体部3と、本体部3の上下から外部に向けて突出する2つの突出部5と、本体部3の左右前後の側面から中心に向かって窪んだ4つの穴部4とが設けられている。
【0033】
次に組み消しゴム100の作用について説明する。なお、なお、以下の説明において8つのブロック6,8を第1ブロック61a、第2ブロック82a、第3ブロック63a、第4ブロック84a、第5ブロック65a、第6ブロック86a、第7ブロック67a、第8ブロック88aと称す。
【0034】
先ず、第1ブロック61aと第2ブロック82aとを連結する際には、第2ブロック82aの後側の穴部4に第1ブロック61aの前側の突出部5を嵌合させる。次に、第2ブロック82aと第3ブロック63aとを連結する際には、第2ブロック82aの前側の穴部4に第3ブロック63aの後側の突出部5を嵌合させる。以下、順次第4ブロック84aの右側の穴部4に第3ブロック63aの左側の突出部5を、第4ブロック84aの左側の穴部4に第5ブロック65aの右側の突出部5を、第6ブロック86aの前側の穴部4に第5ブロック65aの後側の突出部5を、第6ブロック86aの後側の穴部4に第7ブロック67aの前側の突出部5を、第8ブロック88aの左側の穴部4に第7ブロック67aの右側の突出部5を、第8ブロック88aの右側の穴部4に第1ブロック61aの左側の突出部5を嵌合させる。これにより、8つのブロック6,8が環状に組み立てられる。
【0035】
そして、分解する際には、各ブロック6,8を引っ張って取り外すことで、各ブロック6,8の連結が解除されることになる。このように、組み消しゴム100は各ブロック6,8を着脱自在に連結することで組み立てられている。
【0036】
[第4の実施の形態]
第3の実施の形態では、突出部5のみが形成されたブロック6と、突出部5及び穴部4が形成されたブロック8とからなる組み消しゴム100を例示して説明したが、この第4の実施の形態では、穴部4のみが形成されたブロック7と、突出部5及び穴部4が形成されたブロック8とからなる組み消しゴム200について説明する。なお、以下の説明において第1〜第3の実施の形態と同一部分においては同一符号を付してその説明を省略する。
【0037】
図8は本実施形態に係る組み消しゴム200の概略構成を表す斜視図である。この組み消しゴム200は、図8に示すように形状の異なる2種のブロック7,8を3つ組み立てて成り立っていて、1つのブロック8を中心に2つのブロック7が連結されている。
【0038】
次に組み消しゴム200の作用について説明する。なお、なお、以下の説明において3つのブロック7,8を第1ブロック81b、第2ブロック72b、第3ブロック73bと称す。
【0039】
先ず、第1ブロック81bと第2ブロック72bとを連結する際には、突出部5が前後方向を向くように第1ブロック81bを配置してから、第2ブロック72bの後側の穴部4に第1ブロック81bの前側の突出部5を嵌合させる。そして、第1ブロック81bと第3ブロック73bとを連結する際には、第3ブロック73bの前側の穴部4に第1ブロック81bの後側の突出部5を嵌合させる。これにより、3つのブロック7,8が直線状に組み立てられる。
そして、分解する際には、各ブロック7,8を引っ張って取り外すことで、各ブロック7,8の連結が解除されることになる。
【0040】
[第5の実施の形態]
第1の実施の形態では、複数のブロック2の全てが同一形状である場合を例示して説明したが、この第5の実施の形態でもブロック2とは形状の異なる、本体部3の側面から当該本体部3の中心に向かって窪んだ4つの穴部4と、本体部3の上下から外部に向けて突出した2つの突出部5とが設けられたブロック8により組み消しゴムが構成される場合を例示して説明する。なお、以下の説明において第1〜第4の実施の形態と同一部分においては同一符号を付してその説明を省略する。
【0041】
図9は本実施形態に係る組み消しゴム300の概略構成を表す斜視図である。この組み消しゴム300は、図9に示すように同一形状のブロック8を4つ組み立てて成り立っている。
【0042】
次に組み消しゴム300の作用について説明する。なお、なお、以下の説明において4つのブロック8を第1ブロック81c、第2ブロック82c、第3ブロック83c、第4ブロック84cと称す。
【0043】
先ず、第1ブロック81cと第2ブロック82cとを連結する際には、突出部5が前後方向を向くように第1ブロック81cを配置するとともに、突出部5が左右方向を向くように第2ブロック82cを配置してから、第2ブロック82cの後側の穴部4に第1ブロック81cの前側の突出部5を嵌合させる。次に、第2ブロック82cと第3ブロック83cとを連結する際には、突出部5が前後方向を向くように第1ブロック83cを配置してから、第3ブロック83cの右側の穴部4に第2ブロック82cの左側の突出部5を嵌合させる。そして、第3ブロック83cと第4ブロック84cとを連結する際には、突出部5が左右方向を向くように第4ブロック84cを配置してから、第4ブロック84cの前側の穴部4に第3ブロック83cの後側の突出部5を嵌合させる。最後に、第1ブロック81cと第4ブロック84cとを連結する際には、第1ブロック81cの左側の穴部4に第4ブロック84cの右側の突出部5を嵌合させる。これにより、4つのブロック8が環状に組み立てられる。
そして、分解する際には、各ブロック8を引っ張って取り外すことで、各ブロック8の連結が解除されることになる。
【0044】
なお、本発明は上記実施形態に限らず、四方八方に拡げて連結して、適宜の立体形状に変更可能であるのは勿論である。
例えば、上記実施形態では、全てのブロック2,6,7,8の基準となる形状が球体である場合を例示して説明したが、ブロックの基準となる形状は角のない立体形状であれば如何なる形状であっても構わない。例えば、楕円球形状や、多面体の角を丸みを帯びさせた形状などが挙げられる。
また、第1〜第5の実施の形態では、各ブロック2,6,7,8の素材を消しゴムとしたが、ブロック2,6,7,8の素材は、こすることで摩耗する素材であれば如何なるものでもよく、例えば、一般的な消しゴム、砂消しゴム、修正テープ剥がし具などが挙げられる。組み消しゴムをなす各ブロックが複数の種類の消しゴムから形成されていれば、各種類の消しゴムを個別に携帯しなくとも、組み立てた状態で携帯することができ、携帯性、利便性が高まることになる。
また、複数のブロック2,6,7,8のそれぞれは、同一色でなくとも異色であっても構わない。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】第1の実施の形態に係る組み消しゴムの概略構成を表す斜視図である。
【図2】図1の組み消しゴムを構成するブロックを表す上面図(a)と側面図(b)である。
【図3】第2の実施の形態に係る組み消しゴムの概略構成を表す斜視図である。
【図4】図3の組み消しゴムを構成するブロックを表す斜視図である。
【図5】図3の組み消しゴムを構成するブロックを表す斜視図である。
【図6】第3の実施の形態に係る組み消しゴムの概略構成を表す斜視図である。
【図7】図6の組み消しゴムを構成するブロックを表す斜視図である。
【図8】第4の実施の形態に係る組み消しゴムの概略構成を表す斜視図である。
【図9】第5の実施の形態に係る組み消しゴムの概略構成を表す斜視図である。
【符号の説明】
【0046】
1,10,100,200,300 組み消しゴム
2,6,7,8 ブロック
3 本体部
4 穴部
5 突出部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
角のない立体形状の消しゴムからなる複数のブロックが着脱自在に組み立てられる組み消しゴムであって、
前記複数のブロックのそれぞれには、穴部若しくは当該穴部に嵌合するために外部に向かって突出した突出部の少なくとも一方が形成されていて、
前記穴部が形成されたブロックと、前記突出部が形成されたブロックとが少なくとも混在していて、
前記複数のブロックのうち少なくとも前記突出部が形成されたブロックと、少なくとも前記穴部が形成された他のブロックとは、前記突出部を前記穴部に嵌合させることで着脱自在に連結されることを特徴とする組み消しゴム。
【請求項2】
請求項1記載の組み消しゴムにおいて、
前記突出部が形成されたブロックには、前記穴部が少なくとも1つ形成されていることを特徴とする組み消しゴム。
【請求項3】
請求項1記載の組み消しゴムにおいて、
前記複数のブロックのうち、少なくとも1つのブロックには前記突出部のみが形成されていることを特徴とする組み消しゴム。
【請求項4】
請求項1記載の組み消しゴムにおいて、
前記複数のブロックのうち、少なくとも1つのブロックには前記穴部のみが形成されていることを特徴とする組み消しゴム。
【請求項5】
請求項1〜4の何れか一項に記載の組み消しゴムにおいて、
前記複数のブロックは、複数の種類の消しゴムから形成されていることを特徴とする組み消しゴム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2006−264141(P2006−264141A)
【公開日】平成18年10月5日(2006.10.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−86293(P2005−86293)
【出願日】平成17年3月24日(2005.3.24)
【出願人】(303022891)株式会社パイロットコーポレーション (647)