説明

組み立て式遊技用シェルター

【課題】 従来使用しているそのままの形状の立方体の遊技用シェルターは、設置・固定・移動・収納に不便であった。特に、屋内では固定が困難であった。どこでも簡単に移動・設置でき、収納場所をとらず、誰でも簡単に利用できるシェルターの提供。
【解決手段】 組み立てること、空気を圧入することによって出来る形状保持体と、これをカバーする部材、ゴムの台とより構成し、カバー部材で台に固定する。ゴム製の台を有するため、屋内では滑り止め効果もあり床面を傷つけることなく、移動・設置が1人でも出来る。使用しないときは、これまでのものに比べ少ないスペースで収納できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、屋内・屋外ともに使用可能で、設置、固定、移動、収納が1人でもできる遊技用シェルターに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、スポーツ雪合戦においては、シェルターは雪で作られるか、立方体の形をしたシェルターを用いていた。固定は杭等を打ち込み行っていた。そのため、設置、移動、収納等不便であり、最低でも3〜4人の労力と広い収納場所が必要で、どこでもできるスポーツとして浸透しなかった。
【0003】
雪のない場所での雪合戦、雪合戦を模したスポーツにおいても同様に、立方体の形をしたシェルターを用いていた。そのため、設置、固定、移動、収納等不便で労力と収納場所を必要とした。
【0004】
室内で行う場合、床面を傷つけないようにシート等準備し、その上に設置するが、固定が困難で、競技中にシェルターが移動したり、倒れることもあって危険であった。
【0005】
スポーツ雪合戦において、これまで考えられていたものに、雪玉製造機(特許文献1)がある。これ以外に、雪合戦に関するものとしては、雪玉やボールを飛ばすスティック(特許文献2)がある。また、組み立て式の箱状のものとしては、用途は全く違うものの、折りたたみ式のコンテナーがある。(特許文献3・特許文献4)
【特許文献1】 実開平5−83676号公報
【特許文献2】 実開平5−63599号公報
【特許文献3】 特開2006−188270号公報
【特許文献4】 実用新案登録番号 第2589166号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来使用している立方体のシェルターは、設置、固定、移動、収納等不便である。
本発明は、その点を解決することを課題とする。
【0007】
この発明の目的は、どこでも簡単に移動設置して固定でき、収納場所をとらずに、誰でも簡単に利用できるシェルターを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
そして、本発明は上記目的を達成するために、形状保持体と、それをカバーする部材と、台とからなり、カバー部材で台に固着するように構成されている。
【0009】
また、第2の課題解決手段は、形状保持体が組み立て式の箱体より成ることである。
【0010】
さらに、第3の課題解決手段は、形状保持体が、ドーナツ状の袋体より成り、袋体内に空気を圧入し形状を作ることである。
【0011】
上記第1の課題解決手段による作用は、形状保持体と台とカバー部材からなることにより、これらを解体して移動及び収納することが出来る。また、台は、重さ5kg程度で、柔軟性のあるゴムを使用する。屋外では、台を杭などで固定し、屋内ではゴムの滑り止め効果と加重、さらには耐震用の滑り止めを装着することにより固定することが出来る。
ゴムの台のため、床面へ傷をつけることもない。ゴムの台を形状保持体より大きくすることと、ゴムの弾性により転倒を防ぐことも出来る。
【0012】
上記第2の課題解決手段による作用は、形状保持体に折りたたみ式のコンテナーのような組み立て式箱体を用いることで、1人で組みたてたり、解体することが出来、また、収納場所も現在使用しているそのままの形状のシェルターに比べると5分の1のスペースですむことである。
【0013】
上記第3の課題解決手段による作用は、形状保持体がドーナツ状の袋体から成るもの、たとえば、タイヤチューブに空気を入れて用い、これは、空気を入れないときは、ドーナツ状の袋で、移動及び設置が1人で出来、収納場所もさらに少なくてすむ。
【発明の効果】
【0014】
上述したように、本発明によれば、屋内や屋外を問わず、どこでも誰でも1人で組み立て固定でき、移動が便利で、収納場所をとらない遊技用シェルターを提供することが出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の実施の形態を図1から図6に基づいて説明する。
【0016】
図1には、本発明の遊技用シェルターの構成が示されている。この図において、シェエルター10は、形状保持体26とそれをカバーする部材21、さらに台25から構成されている。シェルターの大きさは、基本は幅及び高さとも90cm、厚さは45cmであるが、厚さは30cmから50cm、幅及び高さは1mまでとする。台の大きさは、安定性を考慮して、形状保持体より前後左右に10cm以上、重さは5kg程度が必要である。カバー部材は、ビニール製のものでよいが、台への固定を考えるとテントに使用するような強度のあるものがよい。
【0017】
[第1実施例]図2には、本発明の第1の実施例が示されている。形状保持体26の組み立て式箱体の形状について示している。図(A)に示されるように保持体の上面1及び台25は穴8を、ねじフック7から取り外し分解できる。中の形状保持体は、図2(B)に示されるように側面3及び4を隣接面2の内側に、折りたたむことにより入れることが出来る。
【0018】
[第2実施例]図3には、本発明の第2の実施例が示されている。図3(A)は、[第1実施例]と同じ様に形状保持体を取り外し分解できる。中の保持体は、図3(B)に示されるように側面2と3をスライドさせることにより折りたたむことができる。
【0019】
[第3実施例]図4には、本発明の第3の実施例が示されている。図4(A)は、一体型のシェルター10で、折りたたむ事ができる。折りたたむ方法は、図4(B)に示すように両方の側板(縦長)13を、内側上方に折込み、図4(C)の様に側板(横長)11及び12を内側に折込み、図4(D)のように畳む。
【0020】
[第4実施例]図5には、本発明の第4の実施例が示されている。図5(A)は、一体型のシェルター10で、2段に折りたたむ事ができる。折りたたむ方法は、図5(B)に示すように両方の側板14及び両側板20を内側上方に折込み、図5(C)の様に側板(横長)15・16・17・18を内側に折込み、図5(D)のように畳む。
【0021】
[第5実施例]図6には、本発明の第5の実施例が示されている。図6(C)は、シェルター10は、カバー21と、保持体22、台5とそして穴8とねじフック7とで形成されている。カバーは、ビニール製の物で良いが、強度のあるものが望ましい。形状保持体はチューブに空気を注入し形成されているので、空気を抜くことにより、シェルター10を解体できる。
【0022】
シェルターの素材としては、木製・発泡品・プラスチック・紙などで、形状も円柱・円錐・角柱・角錐でも良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】遊技用シェルターの構成を示す半分解の斜視図である。
【図2】(A)は、遊技用シェルターの分解斜視図、(B)は、折り畳み遊技用シェルターの折りたたみ途中あるいは組み立て途中を示す斜視図である。
【図3】(A)は、遊技用シェルターの分解斜視図、(B)は、折り畳み遊技用シェルターの側面をスライドさせた状態を示す斜視図である。
【図4】(A)は、一体型遊技用シェルター斜視図、(B)(C)(D)は、折り畳み遊技用シェルターの折りたたみ途中あるいは組み立て途中を示す斜視図、(E)は、側面図である。
【図5】(A)は、一体型遊技用シェルター斜視図、(B)(C)は、折り畳み遊技用シェルターの折りたたみ途中あるいは組み立て途中を示す斜視図で、(D)は折りたたんだ状態を示す斜視図である。
【図6】(A)は、遊技用シェルターの正面図、(B)は、遊技用シェルターの平面図、(D)は、遊技用シェルターの側面図、(C)は、遊技用シェルターの斜視図である。
【符号の説明】
5 ゴム板
7 ねじフック
8 ねじフック固定の穴
9 ジョイント金具
10 遊技用シェルター
14 側板を引き固定する穴
21 カバー
22 チューブ
23 フレーム
24 フレーム
25 台
26 形状保持体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
形状保持体と、これをカバーする部材と、台とより構成され、カバー部材が台に固着されて成る遊技用シェルター。
【請求項2】
形状保持体が、組み立て式箱体より成る請求項1記載の遊戯用シェルター。
【請求項3】
形状保持体が、ドーナツ状の袋体より成り、袋体内に空気を圧入した遊技用シェルター。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−93394(P2008−93394A)
【公開日】平成20年4月24日(2008.4.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−305946(P2006−305946)
【出願日】平成18年10月12日(2006.10.12)
【特許番号】特許第4015679号(P4015679)
【特許公報発行日】平成19年11月28日(2007.11.28)
【出願人】(506378083)