説明

組立式テーブル、並びに、該組立式テーブル及び椅子セット

【課題】簡単に組立て及び収納作業をすることができる組立式テーブル、並びに、該組立式テーブル及び椅子セットを提供する。
【解決手段】一対の脚部材51,61同士を連結部材52,62にて連結してなる第一脚体5及び第二脚体6を備え、該第一脚体5と第二脚体6とは、各々の連結部材52,62同士が互いに接近した畳み状態と、互いに離間した開き状態とになり得るように互いに接続されており、天板3を取り付けるための取付部材7が前記各々の連結部材52,62間に亘るように設けられてなる支持脚4を備える組立式テーブル1において、前記取付部材7は、前記畳み状態のときには収納状態となり、前記開き状態のときには前記天板3を取り付けることができる取付可能状態となるように構成されていることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、組立て及び畳み収納可能な組立式テーブル、並びに、該組立式テーブル及び椅子セットに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、組立て及び畳み収納することができる組立式テーブル、又は椅子とセットにして用いられる組立て及び畳み収納可能な組立式テーブルとしては、一対の脚部材同士を連結部材にて連結してなる第一脚体及び第二脚体を備え、該第一脚体と第二脚体とは、各々の連結部材同士が互いに接近した畳み状態と、互いに離間した開き状態とになり得るように互いに接続されており、天板を取り付けるための取付部材が前記各々の連結部材間に亘るように設けられてなる支持脚を備えたものが知られている。
【0003】
かかる組立式テーブルは、前記畳み状態にすることでコンパクトに収納して持ち運ぶことができ、かかる収納状態から前記開き状態としてその場で組立てることができるので、例えば屋外でのキャンプなどの際に非常に便利なものである(下記特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2000−217640号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来の組立式テーブルにあっては、組立てる際には、互いに離間して開き状態となっている前記各々の連結部材に、例えばネジなどで取付部材を取り付ける必要があり、一方、収納する際には、前記各々の連結部材を互いに接近させて畳み状態とする前に、各々の連結部材から前記取付部材を取り外す必要があり、組立て及び収納作業が煩雑で改善の余地がある。
【0005】
そこで、本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされ、簡単に組立て及び収納作業をすることができる組立式テーブル、並びに、該組立式テーブル及び椅子セットを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記課題を解決すべくなされたものであり、本発明に係る組立式テーブルは、一対の脚部材同士を連結部材にて連結してなる第一脚体及び第二脚体を備え、該第一脚体と第二脚体とは、各々の連結部材同士が互いに接近した畳み状態と、互いに離間した開き状態とになり得るように互いに接続されており、天板を取り付けるための取付部材が前記各々の連結部材間に亘るように設けられてなる支持脚を備える組立式テーブルにおいて、前記取付部材は、前記畳み状態のときには収納状態となり、前記開き状態のときには前記天板を取り付けることができる取付可能状態となるように構成されていることを特徴とする。
【0007】
該構成の組立式テーブルにあっては、取付部材が前記畳み状態のときには収納状態となり前記開き状態のときには前記天板を取り付けることができる取付可能状態となるように構成されているので、組立てに際しては、前記各々の連結部材を互いに離間させると取付部材が取付可能状態となって天板を取り付けることができる。一方、収納する際には、前記各々の連結部材を互いに接近させると取付部材が収納状態となる。即ち、組立て及び収納に際しては、取付部材の取り付け作業及び取り外し作業を要さずとも作業することができる。
【0008】
特に、前記取付部材は、前記取付可能状態から折り畳まれることによって前記収納状態となるように構成されていることが好ましく、コンパクトに収納することができるという利点がある。
【0009】
更に、前記取付部材は、前記各々の連結部材間に亘る棒状体であり、その軸線方向中途部分で折り畳み可能に構成されており、前記畳み状態のときには連結部材と略平行になり、前記開き状態のときには連結部材と略垂直になるように、前記各々の連結部材に回動可能に取付けられていることが好ましい。
【0010】
かかる構成であると、組立てに際しては、取付部材は、前記各々の連結部材を互いに離間させるにしたがって、その中途部分での折り畳みが伸びつつ連結部材と略垂直になるように回動する。一方、収納に際しては、取付部材は、前記各々の連結部材を互いに接近させるにしたがって、その中途部分で折り畳まれつつ連結部材と略平行になるように回動する。従って、取付部材の取り付け取り外し作業を要さずに簡単に組立て又は収納することができ、しかも、コンパクトに収納することができる。
【0011】
また、本発明に係る組立式テーブル及び椅子セットは、一対の脚部材同士を連結部材にて連結してなる第一脚体及び第二脚体を備え、該第一脚体と第二脚体とは、各々の連結部材同士が互いに接近した畳み状態と、互いに離間した開き状態とになり得るように互いに接続されており、天板を取り付けるための取付部材が前記各々の連結部材間に亘るように設けられてなる支持脚を備える組立式テーブルにおいて、前記取付部材は、前記畳み状態のときには収納状態となり、前記開き状態のときには前記天板を取り付けることができる取付可能状態となるように構成されている組立式テーブルと椅子とを備えることを特徴とする。
【0012】
特に、前記椅子は、一対備えられ、裏面同士を対向させて重ね合わせることができるように構成されており、前記組立式テーブルは、重ね合わせた椅子同士の間の収納部内に収納可能に構成されていることが好ましい。
【発明の効果】
【0013】
このように、本発明に係る組立式テーブル、並びに、組立式テーブル及び椅子セットにあっては、取付部材が前記畳み状態のときには収納状態となり前記開き状態のときには前記天板を取り付けることができる取付可能状態となるように構成されているので、取付部材の取付作業及び取外し作業を要さずとも組立て及び収納作業をすることができ、当該組立て及び収納作業を簡単にすることができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明に係る組立式テーブル及び該組立式テーブルと椅子とのセット(組品)の一実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1に、本実施形態における組立式テーブル1と椅子2とのセットが示されている。該セットは、組立て及び畳み収納可能な組立式テーブル1と一対の椅子2とを備える。
【0015】
組立式テーブル1は、折り畳み可能な天板3と該天板3を支持する折り畳み可能な支持脚4とを備える。この組立式テーブル1は、天板3と支持脚4とが着脱自在となっており、天板3と支持脚4とをそれぞれ折り畳んだ状態で収納して持ち運ぶことができ、折り畳んだ状態の天板3と支持脚4とをそれぞれ展開し、該天板3を支持脚4の上に取り付けることで組み立てることができる。
【0016】
天板3は、複数の帯板31が折り畳み可能に連結されてなる。具体的には、図1及び図2に示すように、天板3は、複数の帯板31をその幅方向に連結してなり、連結部分で折り畳むことができるように構成されている。本実施形態では、各帯板31は、その幅方向に柔軟な連結紐32が挿通されることによって連結されている。また、連結紐32には、隣り合う帯板31間に位置するように緩衝部材33が挿通されている。
【0017】
かかる天板3は、展開することにより、図1に示すように、平板状となり、各帯板31をその厚み方向に重ねることにより、図2に示すように、コンパクトに折り畳むことができる。また、天板3には、支持脚4に係止するための係止突起部34が展開した天板3の裏面側に突設されている。尚、天板3は、例えば2枚の板材が折り畳み可能に構成されたものでもよい。
【0018】
支持脚4は、図3に示すように、一対の脚部材51同士を連結部材52にて連結してなる第一脚体5と、一対の脚部材61同士を連結部材62にて連結してなる第二脚体6と、第一脚体5及び第二脚体6の各々の連結部材52,62間に亘って設けられる取付部材7とを備えてなる。
【0019】
第一脚体5は、図3及び4に示すように、上脚511と下脚512とが、上脚511の下端部と下脚512の上端部との間に隙間514が形成されるように、前記下端部と前記上端部とを連結板513を介して連結されてなる一対の脚部材51を、棒状体である連結部材52の両端部に回動可能にそれぞれ接続して構成されている。
【0020】
具体的には、連結部材52の一端部521には、第一接続部53が回動可能に取り付けられている。この第一接続部53は、略L字状の板状体であり、一方の片531が連結部材52に枢着され、他方の片532に一方の脚部材51が固定されている。従って、一方の脚部材51は、連結部材52の軸線52C方向に略垂直となる開き位置と連結部材52の軸線52C方向に略平行となる閉じ位置との間を、前記第一接続部53の回動中心C1周りに回動可能となるように連結部材52の一端部521に接続されている。
【0021】
尚、本実施形態では、一方の脚部材51の回動に伴って折り畳み状態と伸び状態とになるように構成された補強部材8が、一方の脚部材51と連結部材52との間に跨って設けられている。この補強部材8は、前記伸び状態において係合するストッパー81を備え、一方の脚部材51が連結部材52に対して略垂直な状態(開き状態)となっているときに伸び状態となってストッパー81が係合し、該ストッパー81によって当該伸び状態が維持されるように構成されている。
【0022】
同様に、連結部材52の他端部522には、第二接続部54が回動可能に取り付けられている。この第二接続部54は、略L字状の板状体であり、一方の片541が連結部材52に枢着され、他方の片542に他方の脚部材51が固定されている。従って、他方の脚部材51は、連結部材52の軸線52C方向に略垂直となる開き位置と連結部材52の軸線52C方向に略平行となる閉じ位置との間を、前記第二接続部54の回動中心C2周りに回動可能となるように連結部材52の他端部522に接続されている。尚、本実施形態では、他方の脚部材51と連結部材52との間にも、前記補強部材8が設けられている。
【0023】
ここで、第一接続部53と第二接続部54とは、共に正面視略L字状の板状体であるが、第一接続部53の前記一方の片531(連結部材52に取り付けられる側の片)の長さは、第二接続部54の一方の片541(連結部材52に取り付けられる側の片)の長さよりも短くなっている。
【0024】
換言すると、第二接続部54の連結部材52に対する回動半径は、第一接続部53の連結部材52に対する回動半径よりも大きくなっている。従って、他方の脚部材51の回動半径は、一方の脚部材51の回動半径よりも大きくなっており、他方の脚部材51の閉じ位置における連結部材52との離間距離は、一方の脚部材51の閉じ位置における連結部材52との離間距離よりも大きくなっている。
【0025】
第二脚体6は、棒状体である一対の脚部材61を、棒状体である連結部材62の両端部に回動可能にそれぞれ接続して構成されている。尚、第二脚体6の両脚部材61と連結部材62との接続構造は、前記第一脚体5の接続構造と同様の構造であるので、共通する構成要素には同じ符号を付すこととしてその説明を省略する。尚、第一脚体5の脚部材51と第二脚体6の脚部材61とが同じ構成であってもよい。即ち、第一脚体5と第二脚体6とが同じ構成であってもよい。
【0026】
かかる第一脚体5と第二脚体6とは、各々の連結部材52,62同士が互いに接近した畳み状態と互いに離間した開き状態とになり得るように互いに回動可能に接続されている。具体的には、第一脚体5と第二脚体6とは、第二脚体6の各脚部材61が第一脚体5の各々の上脚511と下脚512との間の隙間514に挿通された状態で連結板513にそれぞれ枢着されている。従って、第一脚体5の連結部材52の軸線52C方向と第二脚体6の連結部材62の軸線62C方向とは略平行となっている。これにより、第一脚体5と第二脚体6とは、各々の連結部材52,62の軸線52C,62C方向に略平行な回動中心C3回りに回動可能となっており、各々の連結部材52,62は、互いの軸線52C,62Cが平行な状態のままで前記回動中心C3回りに回動して接離することとなる。
【0027】
取付部材7は、図3乃至5に示すように、その軸線7C方向中途部分で折り畳み可能な棒状体であり、前記天板3を取り付けることができるように構成されている。具体的には、取付部材7は、一対の棒体71が折畳部72を介して折り畳み可能に接続されてなり、より詳細には、各々の棒体71の軸線が略一直線状となる伸び状態と略平行に隣接する折り畳み状態との間を回動可能となるように、両棒体71が折畳部72に回動可能にそれぞれ接続されてなる。即ち、取付部材7は、その軸線7C方向略中央部に折畳部72を備えており、該折畳部72を中心に屈曲して折り畳むことができるように構成されている。
【0028】
また、取付部材7の両端部には、図5に示すように、前記天板3の係止突起部34が係止可能な係止溝73が形成されている。この係止溝73に係止突起部34が係止されることにより、天板3は取付部材7に位置決めされて取り付けられる。尚、取付部材7は、前記伸び状態のときに天板3を取り付けることができる取付可能状態となり、前記折り畳み状態のときに収納状態となる。
【0029】
かかる取付部材7は、一端部が第一脚体5の連結部材52に接続され、他端部が第二脚体6の連結部材62に接続されている。具体的には、図5に示すように、第一脚体5の連結部材52には、略コの字状の受部9が、当該連結部材52の軸線52C方向に垂直な方向の軸線回りに回動可能となるように取り付けられており、かかる受部9に上下に回動可能となるように取付部材7が取り付けられている。即ち、取付部材7は、連結部材52の軸線52C方向に垂直な方向の回動中心C4周りに回動可能となり、且つ、該回動中心C4に垂直な方向の回動中心C5周りに回動可能となるように、連結部材52に取り付けられている。尚、第二脚体6の連結部材62と取付部材7の他端部との取付構造については、第一脚体5の連結部材52と取付部材7の一端部との取付構造と同様である。即ち、取付部材7は、その他端部が受部9を介して第二脚体6の連結部材62に取り付けられている。
【0030】
かかる構成の支持脚4は、天板3を取り付け可能な展開状態(図3に示す状態)と、折り畳んでコンパクトにした収納状態(図7に示す状態)とを自在に採り得る。具体的には、支持脚4を展開する場合には、収納状態(図7に示す状態)となっている支持脚4を、第一脚体5の両脚部材51と第二脚体6の両脚部材61とを開き状態(図6に示す状態)とした後に、第一脚体5及び第二脚体6の双方の連結部材52,62同士が互いに離間して開き状態(図3に示す状態)となるように、第一脚体5と第二脚体6とを各連結部材52,62の軸線52C,62C方向に平行な回動中心C3回りに相対的に回動させる。
【0031】
このとき、取付部材7は、連結部材52,62の軸線52C,62C方向に垂直な方向の回動中心C4且つ該回動中心C4に垂直な方向の回動中心C5回りに回動しつつ、折畳部72での屈曲が伸びていき、最終的に両棒体71の軸線が連結部材52,62の軸線52C,62C方向に垂直な方向に沿って一直線状となって(連結部材52,62と垂直に交差した状態となって)伸び状態(即ち、取付可能状態)となる。かかる状態で、取付部材7の係止溝73に天板3の係止突起部34を係止することによって天板3を支持脚4に取り付けることができ、組立式テーブル1を組み立てることができる。
【0032】
一方、組立式テーブル1を収納すべく支持脚4を折り畳む場合には、天板3を取り外した後に、展開状態(図3に示す状態)となっている支持脚4を、第一脚体5及び第二脚体6の双方の連結部材52,62同士が互いに接近して畳み状態(図6に示す状態)となるように、第一脚体5と第二脚体6とを各連結部材52,62の軸線52C,62C方向に平行な回動中心C3回りに相対的に回動させる。
【0033】
このとき、取付部材7は、連結部材52,62の軸線52C,62C方向に垂直な方向の回動中心C4且つ該回動中心C4に垂直な方向の回動中心C5回りに回動しつつ、折畳部72で屈曲していき、最終的に両棒体71の軸線が連結部材52,62の軸線52C,62C方向に平行な方向に沿って隣接して(連結部材52,62と平行な状態となって)折り畳み状態(即ち、収納状態)となる。
【0034】
その後、第一脚体5の一方及び他方の脚部材51と第二脚体6の一方及び他方の脚部材61とを閉じ状態(図7に示す状態)とする。ここで、第一脚体5及び第二脚体6の各々の一方の脚部材51,61は、連結部材52,62に枢着される片531が短い第一接続部53を介して連結部材52,62に連結されており、第一脚体5及び第二脚体6の各々の他方の脚部材51,61は、連結部材52,62に枢着される片541が長い第二接続部54を介して連結部材52,62に連結されているので、第一脚体5及び第二脚体6の各々の一方の脚部材51,61の組を先に閉じ状態とし、その後に、第一脚体5及び第二脚体6の各々の他方の脚部材51,61の組を閉じ状態とすれば、他方の脚部材51,61の組と連結部材52,62との間に一方の脚部材51,61の組が収容された状態となり、支持脚4をコンパクトに折り畳むことができる。
【0035】
組立式テーブル1と共に組品となる椅子2は、図1に示すように、使用者が腰を掛けるための座部21と該座部21を支持するための椅子脚22とを備える。座部21は、板状の座面部211と、該座面部211の周縁部全周に亘って座面部211の裏面側に垂下されるスカート部212とを備える。椅子脚22は、座部21の長手方向両端部にそれぞれ設けられており、座面部211の裏面側に収納可能となるように該座面部211の裏面側に取り付けられている。
【0036】
かかる椅子2は、座部21の裏面同士を対向させて重ね合わせることができるように一対用意されている。そして、当該重ね合わせた椅子2同士の間の領域は、前記組立式テーブル1の収納部となる。即ち、一対の椅子2は、前記組立式テーブル1の収納箱とすることができる。
【0037】
図8を参照して具体的に説明すると、まず、各々の椅子2の椅子脚22を座面部211の裏面側に収納する。そして、一方の椅子2の座部21の裏面側(スカート部212の内周側)に、折り畳んだ天板3と、折り畳んだ支持脚4とを収納する。そして、他方の椅子2の座面部211の裏面と一方の椅子2の座面部211の裏面とが対向し、且つ、他方の椅子2のスカート部212の先端と一方の椅子2のスカート部212の先端とが当接するように、他方の椅子2を一方の椅子2に重ね合わせる。こうして、一方及び他方の椅子2によって形成される収納部に組立式テーブル1が収納される。
【0038】
尚、一方及び他方の椅子2に適宜係合部23を設けて、重ね合わせた両椅子2が位置ずれしないようにしてもよい。また、一方の椅子2の座面部211の裏面側に、例えばバンド等の締付部24を設け、該締付部24にて天板3と支持脚4とを締め付けておくと、天板3や支持脚4の収納部内でのガタツキを防止することができる。更には、椅子2に把手部25を設けておけば、持ち運びに便利である。
【0039】
以上のような構成の組立式テーブル1にあっては、取付部材7が、両連結部材52,62が接近した畳み状態のときには折畳部72にて折り畳まれて収納状態となり、両連結部材52,62が離間した開き状態のときには直線状に伸びて取付可能状態となるように構成されているので、各々の連結部材52,62を互いに離間するように回動させると、取付部材7が、連結部材52,62の軸線52C,62C方向に垂直な方向の回動中心C4且つ該回動中心C4に垂直な方向の回動中心C5回りに回動しつつ、折畳部72での屈曲が伸びていき、最終的に両棒体71の軸線が連結部材52,62の軸線52C,62C方向に垂直な方向に沿って一直線状となって取付可能状態となり、天板3を取付部材7に取り付けることで組み立てることができる。
【0040】
一方、各々の連結部材52,62を互いに接近するように回動させると、取付部材7が連結部材52,62の軸線52C,62C方向に垂直な方向の回動中心C4且つ該回動中心C4に垂直な方向の回動中心C5回りに回動しつつ、折畳部72で屈曲していき、最終的に両棒体71の軸線が連結部材52,62の軸線52C,62C方向に平行な方向に沿って隣接して収納状態となり、コンパクトに収納することができる。
【0041】
従って、取付部材7の取付作業及び取外し作業を要さずとも、組立式テーブル1の組立て及び収納作業を行うことができ、当該組立て及び収納作業を簡単にすることができる。
【0042】
尚、本実施形態では、第一脚体5と第二脚体6とが回動可能に接続されている場合について説明したが、これに限らず、第一脚体5と第二脚体6とは、例えば、各々の連結部材52,62の軸線52C,62C間距離が大小するようにスライド可能に接続される場合であってもよい。
【0043】
また、本実施形態では、取付部材7が折り畳み可能に構成されている場合について説明したが、これに限らず、例えば、その軸線7C方向に伸縮可能に構成されている場合であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明に係る組立式テーブル及び椅子セットの一実施形態を示す斜視図。
【図2】組立式テーブルの天板を折り畳んだ状態を示す斜視図。
【図3】組立式テーブルの支持脚を示す斜視図。
【図4】支持脚の概略側面図。
【図5】図3のP部拡大図。
【図6】支持脚を折り畳んで収納する途中の状態を示す斜視図。
【図7】支持脚を折り畳んで収納した状態を示す斜視図。
【図8】組立テーブルを椅子の裏面側に収納した状態を示す斜視図。
【符号の説明】
【0045】
1…組立式テーブル、2…椅子、3…天板、4…支持脚、5…第一脚体、6…第二脚体、7…取付部材、8…補強部材、9…受部、21…座部、22…椅子脚、23…係合部、24…締付部、25…把手部、31…帯板、32…連結紐、33…緩衝部材、34…係止突起部、51,61…脚部材、52,62…連結部材、53,63…第一接続部、54,64…第二接続部、71…棒体、72…折畳部、73…係止溝、81…ストッパー、211…座面部、212…スカート部、511…上脚、512…下脚、513…連結板、514…隙間、C1…第一接続部の回動中心、C2…第二接続部の回動中心、C3…連結部材の回動中心、C4,C5…取付部材の回動中心、7C…取付部材の軸線、52C,62C…連結部材の軸線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一対の脚部材同士を連結部材にて連結してなる第一脚体及び第二脚体を備え、該第一脚体と第二脚体とは、各々の連結部材同士が互いに接近した畳み状態と、互いに離間した開き状態とになり得るように互いに接続されており、天板を取り付けるための取付部材が前記各々の連結部材間に亘るように設けられてなる支持脚を備える組立式テーブルにおいて、
前記取付部材は、前記畳み状態のときには収納状態となり、前記開き状態のときには前記天板を取り付けることができる取付可能状態となるように構成されていることを特徴とする組立式テーブル。
【請求項2】
前記取付部材は、前記取付可能状態から折り畳まれることによって前記収納状態となるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の組立式テーブル。
【請求項3】
前記取付部材は、前記各々の連結部材間に亘る棒状体であり、その軸線方向中途部分で折り畳み可能に構成されており、前記畳み状態のときには連結部材と略平行になり、前記開き状態のときには連結部材と略垂直になるように、前記各々の連結部材に回動可能に取付けられていることを特徴とする請求項1に記載の組立式テーブル。
【請求項4】
請求項1乃至3の何れかに記載の組立式テーブルと椅子とを備えることを特徴とする組立式テーブル及び椅子セット。
【請求項5】
前記椅子は、一対備えられ、裏面同士を対向させて重ね合わせることができるように構成されており、前記組立式テーブルは、重ね合わせた椅子同士の間の収納部内に収納可能に構成されていることを特徴とする請求項4に記載の組立式テーブル及び椅子セット。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公開番号】特開2009−95430(P2009−95430A)
【公開日】平成21年5月7日(2009.5.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−268339(P2007−268339)
【出願日】平成19年10月15日(2007.10.15)
【出願人】(595130034)株式会社山善 (7)
【Fターム(参考)】