説明

組織、特に骨組織の置換のための装置

【課題】生物体内部の組織、例えば骨組織を置換するための装置を提供する。
【解決手段】本装置は、インデックス部(1)と、運搬部(2)と、スレッドロッド(3)と、スレッドロッド(3)上に据え付けられたナット(4)と、駆動シャフトと、駆動シャフトをナット(4)に連結する駆動用手段(71,72,73)と、を具備し、運搬部(2)は、インデックス部(1)に対してスライド可能に据え付けられ、第1ブラケット(14,15)と協働する第1停止部(34)によってインデックス部(1)に対する回転を制限され、インデックス部(1)に対するスレッドロッド(3)の回転は、第1停止部(34)によって妨げられ、ナット(4)は、インデックス部(1)に対して自由に回転することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、生物体内部の組織、例えば骨組織を置換するための装置に関し、その組織の形態は、再手術または麻酔することなく進行的および可逆的に修正され得、より具体的にはスレッドロッドが引張状態でのみ働きその負荷がかけられる長さは装置が拡張するにつれ減少するような方法で据え付けられたスレッドロッドを使用する装置に関する。
【0002】
そのような装置は、本願の発明者名において国際公開第2007 144489号および仏国特許出願公開第200904306号の文書中に開示されている。これら文書にしたがって製造された骨成長プロテーゼ、骨延長釘、骨運搬釘、胸部および背骨伸延ロッドは、良好な臨床結果を与える。
【背景技術】
【0003】
形態が再手術または麻酔することなく進行的および可逆的に修正され得る、例えば骨組織である生物体の内部に設けられる他の組織置換装置は、スレッドロッドを使用し、そのスレッドロッドは圧縮状態で働き、スレッドロッドの負荷がかけられる長さは装置が伸張するにしたがい増加し、座屈リスクの増加を伴い、スペースを取り高価なレデューサ機構を使用するためねじを回転するのに十分な応力を得るための必要性を伴う。これらは米国特許第6849076号、米国特許出願公開第20070270803号または国際公開第2009058546号の文書に開示されているようなものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】国際公開第2007 144489号
【特許文献2】仏国特許出願公開第200904306号
【特許文献3】米国特許第6849076号
【特許文献4】米国特許出願公開第20070270803号
【特許文献5】国際公開第2009058546号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
スレッドロッドが引張状態でのみ働き、スレッドロッドの負荷がかけられる長さは装置が伸張するにつれて減少するような方法で、スレッドロッドが据え付けられ、かつ同時に所与の長さの装置に潜在するより大きな成長、および屈曲に対するより高められた機械抵抗を可能にする、既知の設計の利点を維持する別の設計が見出された。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明にしたがう、例えば骨組織である生物体の内部に設けられる組織置換のための装置は、インデックス部と、運搬部と、スレッドロッド上に据え付けられたナットと、駆動シャフトと、駆動シャフトをナットに連結するための駆動用手段とを含み、運搬部は、インデックス部に対してスライド可能に据え付けられ、かつ、第1ブラケットと協働する第1停止部によってインデックス部に対する回転を制限され、インデックス部に対するスレッドロッドの回転は、第1停止部によって妨げられ、ナットは、インデックス部に対して自由に回転することができる。
【0007】
そのような設計によりナット上にのみ摩擦を集めることができ、既知の装置において、摩擦は2つの部位、ナットおよび停止部/ブラケット接点に分割しており、それによって装置のより流動的な作動を可能にする:既知の設計において、ナットは、停止部/ブラケット接点が動くことなく回転することができ、また逆の場合も同じであり、ねじは、双方の摩擦部位の間のねじれを受け、それは急増動作(a surge operation)とともに、駆動シャフトの回転角と装置の有効な拡張との間の履歴現象を誘導する。本発明にしたがう装置において、ナットは全ての摩擦が取り除かれた場合に回転し、装置の長さの直接変化を誘発する。
【0008】
有利なことに、第1停止部は、スレッドロッドの端部に固定され、第1ブラケットは、インデックス部の端部に固定され、第1停止部およびナットは、第1ブラケットの両側に位置され、第1停止部の第1ブラケットに向かう方向における、インデックス部に対するスレッドロッドの長さ方向並進運動は、第1停止部の第1ブラケットとの協働によって制限される。
【0009】
有利なことに、本装置は、第1ブラケットの第1停止部に向かう方向におけるインデックス部に対するスレッドロッドの長さ方向並進運動を制限するためにインデックス部に固定された第2ブラケットと協働することができ、かつ、スレッドロッドの一端に固定された、第2停止部を具備し、前記第1ブラケットおよび第2ブラケットは、前記第1ブラケットと第2ブラケットとの間でスレッドロッドに沿う転置を可能にする。
【0010】
実際、本発明にしたがう、生物体内部の組織、特に骨組織を置換するための装置において、この装置は、第1および第2端部を備えるインデックス部と、第1および第2端部を備えインデックス部に対してスライド可能に据え付けられた運搬部と、第1および第2端部を備えるスレッドロッドであって、運搬部およびスレッドロッドの第1および第2端部は運搬部の第2端部に対してインデックス部の第1端部の側に常にある、スレッドロッドと、スレッドロッドの第2端部に固定され、かつ第1停止部の第1ブラケットに向かう方向においてインデックス部に対するスレッドロッドの長さ方向並進運動を制限するためにインデックス部の第2端部に固定された第1ブラケットと協働する第1停止部と、スレッドロッド上に据え付けられたナットであって、第1停止部およびナットは第1停止部の両側に配置される、ナットと、スレッドロッドに沿うナットの第1方向における転置を、インデックス部に対する運搬部の転置に変換するための手段と、駆動シャフトとを具備し:
●第1停止部はまた、スレッドロッドのインデックス部に対する回転を妨げるために第1ブラケットと協働し、
●ナットはインデックス部に対して自由に回転することができ、かつ、
●駆動用手段は駆動シャフトをナットに連結する。
【0011】
有利なことに、本発明にしたがう装置はまた、
●スレッドロッドの第1端部に固定され、かつ、第1ブラケットの第1停止部に向かう方向におけるインデックス部に対するスレッドロッドの長さ方向並進運動を制限するためにインデックス部に固定された第2ブラケットと協働することができる第2ブラケットであって、前記第1および第2ブラケットは前記第1停止部と前記第2停止部との間に位置され、前記ナットは前記第1ブラケットと前記第2ブラケットとの間でスレッドロッドに沿って転置することができる、第2ブラケットと、
●スレッドロッドに沿うナットの、第1方向とは反対の第2方向における転置を、インデックス部に対する運搬部の転置に変換するための手段と、
を具備することもできる。
【0012】
本発明の様々な実施形態にしたがい:
●駆動シャフトは永久磁石を具備する。
●永久磁石は、実質的直径磁化方向を有するネオジムであり、前記磁石は、例えばスレッドボアの通路を許容するための軸方向孔を具備し、駆動シャフトをナットに連結する駆動用手段は、ナットに固定された剛性エンベロープであり、この内部で永久磁石が維持される。
●スレッドロッドに沿うナットの第1方向における転置を、インデックス部に対する運搬部の転置に変換する手段は、協働することができスレッドロッドの軸と略垂直である、ナットに固定された第1ブラケット表面、および運搬部に固定された第2ブラケット表面である。
●スレッドロッドに沿うナットの第2方向における転置を、インデックス部に対する運搬部の転置に変換する手段は、協働することができスレッドロッドの軸と略垂直である、ナットに固定された第3ブラケット表面、および運搬部に固定された第4ブラケット表面である。
●第1ブラケットは、回転を導き、かつインデックス部に対する運搬部の並進運動を制限するために運搬部の表面と協働する。
【0013】
本発明にしたがう生物体内部の組織、特に骨組織の置換のための装置の構造および利点は、例えば添付の図面を参照して、以下の好ましい実施形態の説明の過程でより良く理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】第1実施形態にしたがう装置の2つの部分が部分的に切り取られた分解斜視図である。
【図2】組み立てられてた拡張前の、図1の装置の切断図である。
【図3】組み立てられた部分拡張後の、図1の装置の切断図である。
【図4】第2実施形態にしたがう装置の斜視図である。
【図5】組み立てられた拡張前の、図4の装置の切断図である。
【図6】第3実施形態にしたがう装置の分解図である。
【図7】組み立てられた拡張前の、図6の装置の切断図である。
【図8】組み立てられた部分拡張後の、図6の装置の切断図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
ある図面において参照番号が見出されない場合、別の図面において容易に見出されることがあるということは留意されるであろう。特に、より良い解釈のため、図1〜図3においてすでに参照され、図4および図5において再度使用される部分は、図4および図5において全てが参照されているわけではない。
【0016】
ここで、成長プロテーゼの製造によく適合された第1実施形態を表す図1〜図3を参照する。この第1実施形態の非限定例において、遠位大腿成長プロテーゼが示され開示されている。このプロテーゼは、
●インデックス部1であって、
○軸および脛骨部分(不図示)と協働することができる、蝶番関節プロテーゼ遠位大腿の既知外形である、第1遠位端部11、および、
○置換される骨部分の軸に対応する軸に実質的に沿う円筒形ハウジング13が提供された、略円筒形の第2近位端部12であって、この第2端部12は2つの凹部14,15も保持し、円筒形ハウジング13の軸に対して、その凹部のある面は垂直で、2つの面は略平行である、第2近位端12、
を備えたインデックス部1と、
●インデックス部1の円筒形ハウジング13の内部でスライドすることができるように寸法付けられた第1円筒形端部21を備えた運搬部2であって、その軸に沿って、
○第1端部21の側で開口し、直径が減少していく、2つの第1および第2座ぐり23,24、および連続ボア25、ならびに
○運搬部2が組み立てられると、プロテーゼ大腿の拡張に関わらず、インデックス部1の凹部14,15がいつも互いに向き合うように位置付けられた2つの長さ方向に細長いスロート26,27であって、運搬部2の第2端部22は、尾部形状であり、再建するために残りの骨部分の髄腔の内部で既知の方法でセメント結合されうるか、または押し込められうる、スロート26,27、
を含む、運搬部2と、
●第1端部31および第2端部32を備えるスレッドロッド3と、
●略矩形部分を有する第1停止部と呼ばれるアーム34であって、その端部342,343は、インデックス部1の第2端部12において凹部14,15の双方とそれぞれ協働することができ、そのような凹部14,15は第1ブラケットを形成し、アーム34はまた、実質的にその中央において、スレッドロッド3の第2端部32を受容することができるスレッド341を具備し、また、スレッド341の周りに強化突出部344を具備することもできるか、または、スレッドロッド3に垂直な方向へ、受ける応力に対する抵抗を提供するのに十分な一定厚を有することもできる、アーム34と、
●ナット4であって、その内側スレッドは、スレッドロッド3と協働することができ、ナット4の外面73は好ましくは円筒形であるが、例えば六角形であってもよく、ナット4は、第2端部42に近接する第1肩部74と共に第1端面41および第2端面42を具備する、ナット4と、
●第1ベアリングワッシャー51であって、その中央に孔511を有し、その穴511の直径はスレッドロッド3の直径よりもわずかに大きく、第1ベアリングワッシャー51は、その面のうちの一方の周囲で、運搬部2の第2座ぐり24の底部上に寄り掛かり、その反対面上の孔511の周囲で、ナット4の第2端面42と協働し、それにより共にスレッドロッド3に沿うナット4の第1方向での転置を、インデックス部1に対する運搬部2の転置に変換するための手段42,51を形成する、第1ベアリングワッシャー51と、
●滅菌温度に耐性があるネオジム(例えばネオジム、鉄、ホウ素)磁石6であって、略円筒形であり、その軸に沿って孔61を有し、孔61内にナット4が導入され、例えばシリコーン接着剤(silicone glue)による接着によって維持され得、そのような磁石6は駆動シャフトを形成する、ネオジム磁石6と、
●管断片の形状であるカバー71であって、ナット4の肩部74上に適合する開口部711を除き、平面壁によって端部において閉ざされ、カバー71は、反対端部においてワッシャー72によって閉ざされ、ワッシャー72の外周はカバー71の開口端においてカバー71を塞ぐように適合し、中央開口部711は単に、ナット4の端部41のための通路を残し、カバー71およびワッシャー72は、ナット4の外面73と共に、生物環境から磁石6を隔離する空洞部を形成し、カバー71およびワッシャー72は、この空洞部内部に磁石6を維持する接着剤を用いて、駆動シャフト6をナット4に連結する駆動用手段71,72を形成し、接着剤は好ましくは、生物体がより良好な耐性を示すシリコーン接着剤であり、ナット4の外面73、および磁石6の中央孔61はまた、それらが互いに対して回転するのを妨げる部分、例えば六角形部分などを有することもできる、カバー71と、
●第2ベアリングワッシャー52であって、その中央に孔521を有し、その孔521の直径は、スレッドロッド3の直径よりわずかに大きく、第2ベアリングワッシャー52は、その面のうちの一方の周囲で、運搬部2の第1座ぐり23の底部上に寄り掛かり、同じ面上の孔521の周囲で、ナット4の第1端面41と協働し、それにより共に、スレッドロッド3に沿うナット4の第1方向とは反対の第2方向における転置を、インデックス部1に対する運搬部2の転置に変換するための手段52,41を形成し、この第2ベアリングワッシャー52は、拡張方向において単一作動が必要とされる場合は任意のものであってよい、第2ベアリングワッシャー52と、
を具備する。
【0017】
運搬部2の第1座ぐり23は、第2ベアリングワッシャー52を隙間なく受容するように寸法付けられている。
【0018】
運搬部2の第2座ぐり24は、第1ベアリングワッシャー51に加えて磁石6およびその空洞部71,72,73を後者組立体の回転を許容するのに十分な隙間を持って受容するように寸法付けられている。
【0019】
運搬部2のボア25は、第1停止部34が、強化突出部344を具備するときはいつでも、ボア25の軸に沿ってより長い長さを有して、ボア25内に挿入され得、それから運搬部2の長さ方向に細長いスロート26,27を横切る作動位置に回転され得、第1停止部34の厚さは、突出部344を除いて、スロート内部でスライドすることができるようにスロート26,27の幅よりもわずかに小さいように、寸法付けられている。代替実施形態では、強化突出部344は無く、第1停止部を形成するアーム34が、予想される負荷に抵抗するのに十分な一定厚を有し、ゆえに無用なボア25は省略され、スロート26,27は、アーム34の厚みよりわずかに大きい幅を有する1つの単一スロートに融合され、その厚みはまた、アーム34が1つの側面開口部によって前記単一スロートへ導入された後、スレッドロッド3の通過を可能にするのに十分である。
【0020】
第1実施形態にしたがう遠位大腿は、以下の方法で組み立てられる。
●ナット4およびカバー71は組み立てられ、ナット4の肩部74とカバー7の対応する開口部711との間の接合部で共に溶接される。このように作られたハウジングは、例えば生物体がより良好な耐性を示すシリコーン接着剤によって接着され、磁石6は、接着剤を全体的に押し出すなど圧力によってハウジング内に導入される。ワッシャー72が組み立てられ、その周囲でカバー71に対して溶接され、それによって磁石6の空洞部を閉ざす。
●第1停止部34が、運搬部2のボア25内部に導入されて、停止部34をその通常作動位置に置くように細長い長さ方向スロート26,27を横切って回転され、第1ブラケットと協働することができる面14,15は、運搬部2の穿孔された第1端部21のほうへ向けられる。
●スレッドロッド3は、第1停止部34のスレッド341内にねじ込まれて、長さ方向の細長いスロート26,27の一方を横切る第1停止部34上へ端部でレーザー溶接される。
●ベアリングワッシャー51が、第2座ぐり24の平坦底面上へ停止するまで挿入され、ナット4が次いでスレッドロッド3上にねじ込まれ、最終的にベアリングワッシャー52が、より大きい直径の第1座ぐり23内部の位置をとり、その周囲で溶接される。
●それによって形成された組立体は最終的に、第1実施形態にしたがう成長遠位大腿を形成するためにインデックス部1の円筒形ハウジング13内部に導入される。
【0021】
第1実施形態にしたがう遠位大腿は、以下の方法で拡張されうる。
●駆動シャフト6が拡張方向に回転され、これは駆動シャフト内でナット4が第1停止部34に向かってスレッドロッド3に沿って移動するということであり、これはスレッドロッド3のピッチに依存し、外部場源によって作り出された回転磁界によって行われ、
●その外部場源は有利に手動の永久磁石であり、常に磁石6のほうに向けられる、極のうちの1つ、すなわちN極を維持し脚の周りを回転するものであるか、
●あるいは、例えば足首の高さなど、磁石6の高さでの妥当な距離で360度回ることが可能でないときはいつでも、外部場源は代替的に、N極が磁石6を向く状態で脚の周りを半回転され、次いでS極が磁石6を向く状態で脚の周りを再度半回転され、双方の半回転は、同じ場所で開始され、かつ達成される。スレッドロッド3のピッチは典型的に0.1〜0.2mmの間で構成され、5〜10回転または10〜20の半回転が1mm拡張を誘導するであろう。永久磁石を駆動することができる、いくつかの既知の電磁石装置、または機械的もしくは電気機械装置もまた、そのような回転場を作り出すことができる。
●駆動シャフト6の回転が、駆動シャフト6をナット4に連結する駆動用手段71,72,73を介してナット4の回転を駆動し、かつスレッドロッド3に沿う第1停止部34に向かうナット4の並進運動を駆動する。スレッドロッド3は、第1停止部34および第1ブラケット14,15を介してインデックス部1上に寄り掛かり、ナット4はインデックス部1に対して並進運動もし、運搬部2は、スレッドロッド3に沿うナット4の第1方向における転置を、インデックス部1に対する運搬部2の転置に変換するための手段51,42によってインデックス部1から離れるように移動される。
【0022】
ゆえに第1方向における駆動シャフト6の回転は、第1実施形態にしたがう大腿の拡張を駆動し、反対方向における駆動シャフト6の回転は、第1停止部34を第1ブラケット14,15に押し付けて移動させることができる、軟組織の張力および患者の体重などの外力が加えられたときのみ、その大腿の短縮を駆動する。
【0023】
ゆえに、第1実施形態において、
●運搬部2およびスレッドロッド3の第1端部21,31は、装置の拡張のどの段階であっても、インデックス部の第2端部12に対してインデックス部の第1端部11の側に常にあり;
●第1停止部34およびナット4は、第1ブラケット14,15の両側に位置され、
●インデックス部1に対するスレッドロッド3の長さ方向並進運動を制限するために、円筒形ハウジング13の軸に垂直な凹部の面によって凹部14,15と協働する第1停止部34はまた、インデックス部1に対するスレッドロッド3の回転を防ぐために、円筒形ハウジング13の軸に略平行な凹部の面によって凹部14,15と協働し;
●ナット4は、インデックス部1に対して自由に回転することができ;
●第1停止部34はまた、回転を誘導しインデックス部1に対する運搬部2の並進運動を制限するために、運搬部2の長さ方向に細長いスロート26,27と協働する。
【0024】
ここで、成長プロテーゼだけでなく、骨延長釘、骨運搬釘、胸部および背骨伸延ロッドの製造にもよく適合された第2実施形態を開示する図4および図5を参照する。この第2実施形態の非限定例において、再度、遠位大腿成長プロテーゼが開示される。これは第1実施形態にしたがうプロテーゼと厳密に同一であるが、スレッドロッド3がインデックス部1内部の穿孔部17を通って第1端部31の側に延び、インデックス部1の第1端部11において座ぐり内部で開口しており、今回は第1停止部34に向かう第1ブラケット14,15の方向におけるインデックス部1に対するスレッドロッド3の長さ方向並進運動を防ぐために、座ぐりの底部が、例えばねじ込みおよび溶接によってスレッドロッド3の第1端部31に固定された第2停止部33を受容することができる第2ブラケット16を形成することを除く。
【0025】
図4は、第2実施形態にしたがう遠位大腿成長プロテーゼの斜視図を示し、ここで第2停止部33の位置が見える。
【0026】
図5は、拡張前のこのプロテーゼの切断部を示す。
【0027】
第2実施形態にしたがうこの成長遠位大腿を据え付けることは、第1実施形態の据え付けと同様に始まるが、いったん運搬部2がインデックス部1の円筒形ハウジング13内部に導入されたら、それは続いて、第2停止部33の端部における、スレッドロッド3の第1端部31上へのねじ込みおよび溶接で終わる。
【0028】
第2実施形態にしたがう成長遠位大腿は、第1実施形態の成長遠位大腿と同様に作動するが、第1停止部34を第1ブラケット14,15に押し付けて移動させることができる外力がないときでさえも短縮され得、また圧縮応力を生物体へかけることもでき、これは生物体に対して利点である。
【0029】
ここで第3実施形態を図示する図6〜図8を参照する。
【0030】
図6〜図8に図示された装置は、略円筒形で管状の、第1端部11および第2端部12を有する、管状インデックス部1を具備する。
【0031】
インデックス部1の第1端部11は、釘の植え込みおよび外植の間に釘を取扱うために使用される補助材料を固定するための手段を具備する。図示された実施形態において、これらの手段は、互いに向き合う2つの凹部11a,11b、およびインデックス部1を形成する管状部分の内部のスレッドを具備する。インデックス部1の第1端部11はまた、生物体に対する固定手段を具備する。示された実施形態において、これらの固定手段は、平坦またはねじが切られていてもよい、固定ねじの通路のための孔11cを具備する。
【0032】
インデックス部1の第2端部12は、第1ブラケットと呼ばれる2つの凹部14,15を具備し、インデックス部1の伸張軸に対して、第1ブラケットのある面は略垂直で、第1ブラケットの2つの面は略平行である。
【0033】
図1〜図5に開示され参照された要素を思い出すと、図6〜図8に示された装置は、運搬部2、スレッドロッド3、第1停止部とも呼ばれるアーム34、ナット4、磁石6、カバー71、51、および、第2ベアリングワッシャー52を具備する。
【0034】
運搬部2は、インデックス部1の円筒形ハウジング13内部でスライドすることができるように寸法付けられた第1円筒形端部21を具備する。運搬部2は、運搬部2が組み立てられると装置の拡張がどの段階であろうと、インデックス部1の第2端部12の凹部14,15がいつも互いに向き合うように位置付けられた長さ方向に細長い2つのスロート26,27を具備する。運搬部2の第2端部22は、生物体に対する固定手段が提供されており、第1端部21の直径以上の直径を有することもできる。示された実施形態において、これらの固定手段は、固定ねじの通路のために、平坦またはねじが切られていてもよい孔22aを含む。
【0035】
第1停止部とも呼ばれるアーム34は、基準部分1の第2端部12の凹部14,15と協働することができる2つの半径方向端部342,343を具備する。アーム34は、実質的にその中央で、スレッドロッド3の第2端部32を受容することができる、好ましくはねじが切られたハウジング341を具備する。
【0036】
ナット4は、スレッドロッド3と協働することができる内側スレッドが提供されている。
【0037】
第1ベアリングワッシャー51は、運搬部2内部に機械加工されており、その中央にスレッドロッド3の直径よりわずかに大きい直径の孔511が提供されている。
【0038】
滅菌温度に耐性がある、好ましくはネオジム、鉄およびホウ素の磁石6は、略円筒形であり、その軸に沿ってスレッドロッド3が内部に挿入される孔61を有する。磁石6は、カバー71、ワッシャー72、およびナット4によって形成された空洞部内部に受容される。カバー71は実際、管の一部分の形状であり、一端においてワッシャー72によって閉ざされ、その反対端部においてナット4によって閉ざされる。ワッシャー72は、スレッドロッド3の通路のための孔721が提供され、また、磁石の回転のためのベアリングを形成する。
【0039】
図6〜図8に示された第3実施形態にしたがう装置は、以下の方法で組み立てられうる。
【0040】
ナット4およびカバー71が組み立てられ、ナット4の肩部74とカバーの対応する開口部711との間の接合部で共に溶接される。そのように作られたハウジングは、例えば生物体がより良好な耐性を示すシリコーン接着剤によって接着され、磁石6は、接着剤を全体的に押し出すなど圧力によってハウジング内に導入される。この段階の間、取り外し可能コアが、磁石6の孔61を接着剤から保護する。ワッシャー72およびカバー71は組み立てられ、ワッシャー72の環状座ぐりと、管状カバー71の環状リムとの間の接合部で共に溶接される。
【0041】
第1停止部34は、長さ方向に細長いスロート26,27を横切って運搬部2内部に導入される。スレッドロッド3は、第1ベアリングワッシャー51の孔511を横切って運搬部2内に導入され、第1停止部34のハウジング341内に置かれるか、またはねじ込められ、次いで長さ方向に細長いスロート26,27のうちの一方を横切る第1停止部34上に一端でレーザー溶接される。
【0042】
ナット4、カバー71、ワッシャー72および磁石6によって形成された組立体は、ナット4をスレッドロッド3上にねじ込むことによってスレッドロッド3に組み合わされる。
【0043】
管状要素28は、その第1端部281において、覆いを形成するために第2ベアリングワッシャー52に組み合わされ溶接される。この覆いは、磁石6およびその空洞部71,72,4によって形成された駆動シャフトを受容する。管状要素28の第2端部282において、この覆いは、運搬部2の第1端部21に対してベアリングワッシャー51上において組み合わされ溶接される。スレッドロッド3は、第2ベアリングワッシャー52の孔521を横切って突出する。
【0044】
このように形成された組立体は、インデックス部の第2端部12内に導入され、第1停止部34は、インデックス部の凹部14,15内部に受容される。インデックス部1には、座ぐり13が提供され、その座ぐりの底部は、第2停止部33を受容することができる第2ブラケットを形成する。スレッドロッド3の第1端部31は、この第2停止部33に溶接される。
【0045】
図6〜図8に開示された第3実施形態にしたがう装置は、以下の方法で拡張されうる。運搬部2の第2端部22、およびインデックス部1の第1端部11は、例えば孔11c,22aを横切る骨固定ねじによって固定され、回転磁界は、外部場源によって作り出される。
【0046】
有利なことに、磁界源は手動の永久磁石であり、常に磁石6のほうに向けられる、極のうちの1つ、すなわちN極を維持し装置の周りを回転する。代替実施形態では、磁石6は、N極が磁石6を向く状態で装置の周りを半回転され、それからS極が磁石6を向く状態で装置の周りを再度半回転され、双方の半回転は、同じ場所で開始され、かつ達成される。
【0047】
スレッドロッド3のピッチは典型的に0.1から0.2mmの間で構成され、5〜10回転または10〜20の半回転が1mm拡張を誘導するであろう。
【0048】
他の実施形態では、外部磁界は、電磁石装置によって得られる。
【0049】
第1方向における磁石6の回転は、スレッドロッド3上でナット4を回転させ、すなわち、ナット4が第1停止部34に向かって転置し、それにより、インデックス部1に対して運搬部2を転置して装置を拡張させる。スレッドロッド3は引張状態で働き、その負荷がかけられた長さ8は、ナット4が第1端部34に対してより近くに移動するにつれ、かつ装置が拡張するにつれ減少する。
【0050】
第2方向における磁石6の回転は、軟組織の引張および患者の体重などの外力が加えられたとき装置の短縮を誘発する。3つの実施形態の各々において、装置は、インデックス部1、運搬部2、スレッドロッド3、スレッドロッド3上に据え付けられたナット4、永久磁石6を具備する駆動シャフト、および、駆動シャフトをナット4に連結する駆動用手段71,72,73を具備する。ナット4は、インデックス部1に対して自由に回転することができ、ナット4は、スレッドロッド3に沿って移動し、運搬部2は、インデックス部1に対してスライド可能である。インデックス部1に対するスレッドロッド3の回転は、第1ブラケット14,15と協働する第1停止部34によって妨げられ、第1停止部34は、スレッドロッド3の端部32に固定され、第1ブラケット14,15は、スレッドロッド3の端部32に固定され、第1ブラケット14,15は、インデックス部1の端部12に固定され、第1停止部34およびナット4は、第1ブラケット14,15の両側に位置される。第1停止部34の第1ブラケット14に向かう方向におけるインデックス部1に対するスレッドロッド3の長さ方向並進運動は、第1停止部34の第1ブラケット14との協働によって制限される。
【0051】
インデックス部に対するロッドの並進運動を妨げるための手段は、インデックス部に対するスレッドロッドの回転も妨げる。
【0052】
スレッドロッドは、インデックス部に対する運搬部の回転を制限する手段によって、インデックス部に対する回転を妨げられる。
【0053】
本発明にしたがう装置は、本発明者によって設計された装置の利点を保っているが、スレッドロッドは引張状態でのみ働き、スレッドロッドの負荷がかけられる長さは、装置が拡張するにつれて減少する点が明らかに異なる。例えば、本発明者の名において仏国特許出願公開第2901991号の文書に開示された装置では、スレッドロッドは、第1部分において回転され、第1部分または第2部分に対するスレッドロッドの回転を妨げる手段は提供されていない:前記文書において55で参照される部分は、支持ストリップと呼ばれ、スレッドロッドがその内部で自由に回転する孔を具備する。
【0054】
国際公開第2001/78614号で開示された装置において、磁石の回転がスレッドロッドを回転し、それによって装置を拡張する。
【0055】
本発明にしたがう装置において示すように、スレッドロッドの直径は、ほぼ1.2〜3mmであり、磁石の外径は4mmから12mmの間で構成され、永久磁石の長さは、10mmから100mmの間で構成される。
【0056】
本発明を図示するために、図1〜図5において臨床診療で最も頻繁に局在化される遠位大腿を示すように選択されたが、任意の他の長骨成長プロテーゼが、単純に本発明の機構の直径および長さ、また提供される局在化で生物体と接触する部分の形態を適合させることによって同様に適する。例えば、近位大腿を実現化するために、インデックス部は、足関節付近で終わり、運搬部は、遠位大腿に対して実質的に変更されず;大腿全体については、運搬部は、足関節付近で終わり、インデックス部は、遠位大腿に対して不変であろう。同様に、プロテーゼの近位脛骨および上腕骨が実現化されるであろうが、橈骨もしくは肘などの最小骨、または指骨さえも含む全ての長骨成長プロテーゼが、本発明にしたがって実現化されうる。
【0057】
顎顔面または骨盤手術用の拡張または骨運搬のため、長骨の髄腔内に置かれる釘、または、骨に沿って置かれるプレートもまた、本発明にしたがって作られるであろう。機構の長さおよび直径を本発明にしたがう装置の局在化に適合させ、運搬部およびインデックス部の外形は、図6〜図8に示されたように釘の場合では略円筒形になり、例えば脛骨用釘の場合では肘部を有し、プレートの場合ではより扁平になり、既知の方法で、それらの自由端において、プレートの場合では横方向に、骨ねじを受容することができる孔が提供される。
【0058】
本発明はまた、骨盤、椎骨、または肋骨に固定され得る伸延または圧縮ロッドなどの背骨および胸部矯正のための器具に適用され、機構の長さおよび直径を適合させ、運搬部およびインデックス部の端部は、図6〜図8に示されるように略円筒形になり、それらを骨格に連結するために使用されるねじまたはフックに適合する直径になる。
【0059】
本発明にしたがう装置の3つの好ましい実施形態が開示されたが、本発明の定義に一致する他の実施形態は存在する。
【0060】
それらの中に、スレッドロッドに沿うナットの第1方向への転置を、インデックス部に対する運搬部の転置に変換するための手段が、レバーなどの力または転置を増強するための手段を具備するものがある。レバーの回転軸は例えば、インデックス部に固定され、レバーの第1端部はナット上に寄り掛かり、第2端部は運搬部上に寄り掛かる。レバーの第1端部の長さ/軸と軸/レバーの第2端部の比が、生成される増強の種類を調節する。
【0061】
駆動シャフトをボルトに連結する駆動用手段が例えば、装置によって生成される力を増強することを可能にする中空シャフト遊星レデューサ(a hollow shaft planet reducer)を具備する、他の実施形態が存在する。
【0062】
駆動シャフトは加えて、例えば電気モーターまたはスプリングモーターを具備することもできる。
【0063】
本発明にしたがう装置は、機械抵抗性で、生物体が良好な耐性を示す材料であって、例えば316Lのようなステンレス鋼、チタン合金、ポリ−エーテル−エーテル−ケトン(PEEK)などのポリマー、または、商標PHYNOXのもの、Arcelor Mittalによって販売されている(AFNOR K 13C20N16Fe15D07を参照のこと)オーステナイト合金などの好ましい高性能クロム・コバルト合金などの、材料で有利に作製される。
【0064】
その上、摩擦を受ける装置の表面、特にスレッドロッド3は、耐摩耗表面処理、または、例えばダイヤモンド状炭素もしくは二硫化タングステンに基づく摩擦指数を減らす表面処理を有利に受けることもできる。
【0065】
本発明にしたがう装置は、背骨または胸部矯正のためのロッド、顎顔面手術用を含む骨伸長または運搬釘およびプレート、ならびに成長プロテーゼを実現化するのに特に有用である。
【0066】
本発明にしたがう装置は、腸の一部などの軟組織の拡張もしくは歪み、または、動脈締結、進化する形態を持つ弁形成リング、胃リング(gastring rings)にも適する。
【符号の説明】
【0067】
1インデックス部
2運搬部
3スレッドロッド
4ナット
6磁石
8負荷がかけられた長さ
11第1遠位端部
12第2近位端部
13円筒形ハウジング
14ブラケット
15ブラケット
21円筒形端部
22第2端部
22a孔
23第1座ぐり
24第2座ぐり
25ボア
26スロート
27スロート
28管状要素
31第1端部
32第2端部
34アーム、第1停止部
41端部
42第2端部
51第1肩部
52第2ベアリングワッシャー
61孔
71カバー
72ワッシャー
73外面
281第1端部
282第2端部
341ねじが切られたハウジング
342端部
343端部
344強化突出部
511孔
521孔
711開口部
721孔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
生物体内部の組織、特に骨組織を置換するための装置であって、
インデックス部(1)と、
運搬部(2)と、
スレッドロッド(3)と、
前記スレッドロッド(3)上に据え付けられたナット(4)と、
駆動シャフトと、
前記駆動シャフトを前記ナット(4)に連結する駆動用手段(71,72,73)と、
を具備し、
前記運搬部(2)は、前記インデックス部(1)に対してスライド可能に据え付けられ、第1ブラケット(14,15)と協働する第1停止部(34)によって前記インデックス部(1)に対する回転を制限され、
前記インデックス部(1)に対する前記スレッドロッド(3)の回転は、前記第1停止部(34)によって妨げられ、前記ナット(4)は、前記インデックス部(1)に対して自由に回転(34)することができる、装置。
【請求項2】
前記第1停止部(34)は、前記スレッドロッド(3)の端部(32)に固定され、前記第1ブラケット(14,15)は、前記インデックス部(1)の端部(12)に固定され、前記第1停止部(34)および前記ナット(4)は、前記第1ブラケット(14,15)の両側に位置され、前記第1停止部(34)の前記第1ブラケット(14)に向かう方向における前記インデックス部(1)に対する前記スレッドロッド(3)の長さ方向並進運動は、前記第1停止部(34)の前記第1ブラケット(14,15)との協働によって制限される、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記第1ブラケット(14,15)の前記第1停止部(34)に向かう方向における前記インデックス部(1)に対する前記スレッドロッド(3)の前記長さ方向並進運動を制限するために、前記インデックス部(1)に固定された第2ブラケット(16)と協働することができる、前記スレッドロッド(3)の一端(31)に固定された第2停止部(33)を具備し、前記第1ブラケット(14,15)および第2ブラケット(16)は前記第1停止部(34)および前記第2停止部(33)の間に位置し、前記ナット(4)は前記第1ブラケット(14,15)と第2ブラケット(16)との間で前記スレッドロッド(3)に沿う転置を可能にする、請求項1または2に記載の装置。
【請求項4】
前記駆動シャフトは、永久磁石(6)を具備する、請求項1〜3のうちのいずれか1項に記載の装置。
【請求項5】
前記永久磁石(6)は、前記ナット(4)に固定される、請求項4に記載の装置。
【請求項6】
前記永久磁石(6)の磁化方向は、前記ナット(4)の軸に対して実質的に直径方向である、請求項4または5に記載の装置。
【請求項7】
前記永久磁石(6)は、ネオジム磁石であり、当該磁石は、例えば前記スレッドボア(3)の通過を可能にするため、軸方向孔(61)を具備し、前記駆動シャフトを前記ナット(4)に連結する前記駆動用手段は、前記ナット(4)に固定された剛性エンベロープ(72,73,74)であり、その内部で前記永久磁石(6)は維持される、請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記スレッドロッド(3)に沿う前記ナット(4)の第1方向における転置を、前記インデックス部(1)に対する前記運搬部(2)の転置に変換するための手段を具備し、当該手段は、前記スレッドロッド(3)の軸に対して略垂直であり協働することができる、前記ナット(4)に固定された第1ブラケット表面(42)、および前記運搬部(2)に固定された第2ブラケット表面(51)である、請求項1〜7のうちのいずれか1項に記載の装置。
【請求項9】
前記スレッドロッド(3)に沿う前記ナット(4)の第2方向における転置を、前記インデックス部(1)に対する前記運搬部(2)の転置に変換するための手段を具備し、当該手段は、前記スレッドロッド(3)の前記軸に対して略垂直であり協働することができる、前記ナット(4)に固定された第3ブラケット表面(41)、および前記運搬部(2)に固定された第4ブラケット表面(52)である、請求項1〜8のうちのいずれか1項に記載の装置。
【請求項10】
前記インデックス部(1)は、膝、足首、肩、または肘のプロテーゼ蝶番関節を具備する、請求項1〜9のうちのいずれか1項に記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−194237(P2011−194237A)
【公開日】平成23年10月6日(2011.10.6)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−63727(P2011−63727)
【出願日】平成23年3月23日(2011.3.23)
【出願人】(508361391)
【Fターム(参考)】