説明

組織開創器保持帯

【課題】鈎部、握り部及び弾性体帯を具備する外科用保持具を提供する。
【解決手段】鈎部12は組織係合部を備え、組織係合部が握り部14の第1の端部から延設されるように握り部14に保持される。帯16の握り部端部22は握り部14の第2の端部50に保持される。帯16は縦長本体18及び当該本体18の周囲に設けられた少なくとも1つのハブ20を有する。ハブ20は握り部22に対向する略平坦な係合面を有する。係合面が、枠部材と平面接触をなす構成とされ、帯16の長軸に直交している。

【発明の詳細な説明】
【発明の開示】
【0001】
(発明の背景)
(発明の分野)
本発明は、外科用開創器システム、より詳細には弾性体(エラストマー)帯を具備する開創器保持具(stay)に関する。
【0002】
(関連技術の説明)
多くの外科的手法において、外科的創を開放又は露出した状態に維持する手段を提供するのが望ましいことが証明されている。幾つかの組織開創システムが、外科医の方法からの組織を維持する手段の要求に呼応して開発された。そのようなシステムの一つは、枠部材又は支持体及び組織係合部を含んでいる。
【0003】
従来の枠部材の一型は、剛性材料からなる枠部材であって、枠部材周囲に離間した複数のノッチ(切れ込み)を具備している。ノッチは、外科用保持具の固定を促進するために形成される。この型の外科用枠部材の例は、米国特許第5,785,649号、第5,769,783号、第4,434,791号、第4,430,991号、Re32,021に例示されており、それらの開示は、その全体を明示してここに参考として取り入れるものとする。枠部材の更なる例は、1999年3月23日に出願された米国特許出願番号09/275,137及び1998年7月30日に出願された米国特許出願番号29/091,483に開示されており、それらの開示は、その全体を明示してここに参考として取り入れるものとし、それらは共通して本特許出願の譲受人に所有されている。
【0004】
このような枠部材と共に使用するための保持具が当該分野で知られており、一般に保持鈎、握り部及び帯を有している。この型の保持具の例は、米国特許第5,785,649号、第5,769,783号、第4,430,991号、第3,762,401号、及びRe32,021に例示されており、それらの開示は、その全体を明示してここに参考として取り入れるものとする。しかしながら、これらの保持具は一又は複数の欠点を有する。これらの保持具の殆どの帯は弾性体であり、枠部材のノッチによって取外し自在に受容されるように意図されている。弾性体帯は、それらの全長方向に沿って均一な径を有するか、あるいは図11に例示するように、交互に続く小径部分と球状の大径部分、即ちハブのいずれかである。
【0005】
球状ハブという用語は、枠部材に係合する凹形先端部を持つハブ構成を含むことを意図しない。凹形先端部を持つハブの例は、1998年11月9日に出願された米国特許出願番号29/096,289及び1999年3月26日に出願された米国特許出願番号29/085,628に開示されており、それらの開示は、その全体を明示してここに参考として取り入れるものとし、それらは共通して本特許出願の譲受人に所有されている。
【0006】
均一径又は球状ハブのいずれかを持つ弾性体帯は、変形して開創器枠部材のノッチから滑り落ち易く、よって外科創が閉鎖されてしまう。従来技術の球状ハブが枠部材のノッチより大きくても、それらの形状がハブにノッチを介したてこ作用をすることを可能にするので、ノッチから滑り落ちやすい傾向がある。さらに、枠部材及び保持具は、血液や洗浄液などの物質により手術中に濡れやすい。滑り落ちは乾燥状態で起きるが、濡れは保持具を枠部材に保持する摩擦力を低下させる潤滑剤として作用するので、濡れた状態では更に高頻度で起こる。さらに、従来技術の保持具の多くは、血液及び細片を回収できる開口及び/又はくぼみを備えた握り部又は帯を有している。このような保持具はオートクレーブ可能又は再利用可能ではない。
【0007】
組織の型及び外科創の大きさによって、外科創を開口させるために約0.5から約3ポンドの力が必要であることがわかっている。乾燥状態において、球状ハブを持つ保持具が、開創器枠部材のノッチから球状ハブを引き抜くのにどれくらいの力が必要かを測定するために試験された。必要とされる平均力は、2.78ポンド、標準偏差0.35であった。濡れた状態では、枠部材から球状ハブを引き抜くのに必要な力は更に低い。
【0008】
他の保持具は、金属球からなる帯を有しており、その球は球に設けられた孔を通して突出する金属連結具によって互いに保持されている。金属球は一般に枠部材のノッチから引き抜くには剛性が高過ぎるが、それらは球の孔に細片が集まってしまうのでオートクレーブに適していない。さらに、球及び連結具型の設計は、弾性体の開創器保持具帯の弾性を好む外科医には望ましくない。弾性特性は、手術中に手術部位を動かしたときに、保持具の鈎部及び握り部を開口する組織と共に移動させることを可能にする。非弾性保持具は開口する組織を容易に引き裂いてしまう。また弾性保持具は、帯を引き伸ばすことにより容易に組織及び枠部材から解放できる。
従って、この分野において、枠部材から不意に外れたり引き抜かれたりしないオートクレーブ可能な弾性開創器保持具の必要性が存在する。
【0009】
また、手及び手首の手術の間に手指及び親指が丸まる自然な傾向に抗するための使用しやすい開創器であって、保持される手指に局所的な圧力をかけないものの必要性も存在する。米国特許第3,762,401号は、弾性体帯が延設されるスロットを備えた枠部材を開示している。帯は、患者の手指及び親指を手術中にその場に保持するのに使用される。しかしながら、各手指の帯を、枠部材を貫通させ、各手指の周囲を包み、締めて固定しなければならないため、この配置は極めて煩わしく使用が困難である。手指を握りしめる傾向に抗するための他の従来の装置は、幅の狭い帯又は保持される手指に局所的な圧力をかけるのに知られた形状を有する。この局所的圧力の印加は、切断を起こし、循環を低下させ、患者に他の望ましくない損傷を生じる傾向を有する。
【0010】
(発明の概要)
本発明は、鈎部、握り部及び弾性体帯を具備する外科用保持具を提供することによってこれらの欠点を解消するものであり、当該鈎部は付随する外科用枠部材に係合されたまま保持され、手術中に予想される引き抜き力に抗するように特に設計されている。鈎部は組織係合部を有し、組織係合部が握り部の第1の端部から延設されるように握り部によって保持される。帯の握り部端部は握り部の第2の端部により保持される。帯は縦長の本体と本体の周囲に設けられた少なくとも1つのハブを有する。ハブは握り部に対向するほぼ平坦な係合面を持つ。
本発明の他の態様では、第1の帯と第2の帯との間に設けられ、それらを結合する幅広の本体を具備する保持具が提供される。
【0011】
本発明のこれら及び他の特徴は、以下の説明及び図面を参照して明らかにされる。
【0012】
以下の詳細な説明では、同一の部材は同じ参照数字を有する。本発明を明確かつ正確に例示するため、或る種の特徴は幾分模式的な形式で示し、図面は寸法通りである必要はない。
【0013】
(発明の詳細な記載)
図1から8を参照して、本発明の第1の実施態様に従う外科用開創器保持具10が例示される。保持具10は、保持鈎12、握り部14及び縦長弾性部材、即ち帯16を備える。以下で詳細に議論するが、帯16は一連のハブ20を備えた縦長部材18を有する。帯16の近位末端、即ち握り部端部22は、固定球状部24で終端する(図7A及び7B)。帯16の遠位末端、即ち自由端部25は、握り部14に対して遠くに位置する。
【0014】
鈎部12は、好ましくはステンレススチール等の金属からなる。鈎部12は握り部14から延設された第1の端部、即ち組織係合部26を有する。組織係合部26は、好ましくは曲げられた鈎形であるか、又は外科創30を取り囲む組織28を掴んで外科創30を開口させるために湾曲している。図8に示したように、複数の保持具10を、外科創30を開口させておくために互いに連係して使用し、それにより外科創への接近を安定させることができる。鈎部12は、握り部14に固定された第2の端部32を有する。好ましくは、鈎部12の第2の端部32は湾曲して固定ループ34を形成している。
【0015】
握り部14は第1の本体部材36と第2の本体部材38を具備する。第1の本体部材36及び第2の本体部材38は、互いに結合して握り部14を形成するようにされている。第1の本体部材36及び第2の本体部材38は、好ましくは接着剤又は熱ボンディングにより互いに永久的に結合され、以下に記載するように共同して鈎部の第2の末端32を捕捉する。
【0016】
図7Aに示すように、第1の握り部の実施態様が示される。第1の本体部材36は、その第1の端部42に溝40が設けられている。また第1の本体部材36は、鈎部12の固定ループ34を収容する内部凹部44も備えている。溝40は、鈎部12が握り部14に挿入されると鈎部12を取り囲み固定する。溝40は鈎部12が握り部14に挿入される経路を形成し、鈎部12の固定ループ34部分が凹部44に受容され得る。従って、凹部44は溝40と連通している。凹部44は固定ループ34に収容する形状である。好ましくは、第1の本体部材36は凹部44内に配設され鈎部12の固定ループ34を通って延びる突起46を有し、鈎部12が握り部14内に保持されるのを補助する構成とされている。
【0017】
突起46は、鈎部12の一部が突起46と凹部44の少なくとも1つの側壁48との間に挟まれるように配置される。好ましくは突起46は、好ましくは平らな内側面を有する第2の本体部材38が、突起46及び第1の本体部材36の非凹部と平坦状に係合し、それにより鈎部12を握り部14内部に捕捉するような寸法とされる。第1の本体部材36は、好ましくは鈎部12が固定される溝40及び凹部44のために十分な隙間を有するために第2の本体部材38より厚くされる。
【0018】
図1及び2に最良に示されるように、握り部の第2の端部50は、好ましくは保持具10の握り部14部分の把持を補助するための肩部52を具備している。肩部52は第1の本体部材36及び第2の本体部材38の外側面から突出する。肩部52は場合によっては、握り部14の第1の端部42に同様に設けることができる。
【0019】
続けて図7Aを参照して、握り部14の第2の端部50は、帯16の保持球状部24を受容して保持するための溝部54を備える。好ましくは、溝部54の一部は、第1の本体部材36及び第2の本体部材38の両方に設けられる。第1の本体部材36及び第2の本体部材38が組み立てられ、それにより溝部54が形成され、溝部54及び保持球状部24は相補的な形状を有することにより握り部14が球状部24を握り部14内に保持し、握り部14と帯16とが離間することを防止する。球状部24は、好ましくは平面部56を有し、それは本体18の長軸にほぼ直交し、帯16の自由端部25に対向している。平面部56は溝部54の相補面58と協働して帯16が握り部14から引き抜かれるのを防止する係合面を形成している。図7Aに示すように、溝部54及び球状部24は半球状である。しかしながら、当業者は、球状部24及び溝部54が、それらが外れるのを防止するために相補的な係合面を有している限り、他の形状を持つことができることを理解するであろう。好ましくは、第1の本体部材36及び第2の本体部材38は帯16の保持球状部24及び本体18の周囲にしっかりと嵌合する。このことは、握り部14及び帯16が外れないように維持するのみならず、血液及び細片が溝54に滲入するのを防止する。場合によっては、第1の本体部材36及び第2の本体部材38は、握り部14の溝部54に収容された帯16の本体18の部分を僅かに圧縮し、外れ及び細片の滲入を更に防ぐことができる。握り部14の第2の端部50の肩部52は、外科医や使用者が保持具10を把持するのを補助するのみならず、握り部14に溝部54の形成を可能にする付加的な厚みを与える。帯16と握り部14とを連結する代替的方法が考慮される。これらの方法は、例えば、帯16の握り部端部22の硬さを向上させること、及び/又は帯16と握り部14との間のクリップ型の結合を作り出すことである。
【0020】
図7Bを参照して、握り部14の第2のより好ましい実施態様を例示する。図7Bは、第1の本体部材36の内側、鈎部12及び帯の一部を示す。明確にするために、第2の本体部材38は除外した。第1の握り部の実施態様におけるように、第1の本体部材36は、鈎12を受容し捕捉するために溝40、凹部44及び突起46を備える。
【0021】
第1の握り部の実施態様におけるように、握り部14の第2の端部50は、帯16の保持球状部24を受容し保持する溝部54を備える。しかしながら、握り部14の第2の実施態様では、第1の本体部材36は溝部54に配設された釘部120を備える。釘部120は球状部24に形成された穴部122内に延びる。釘部120及び穴部122は、好ましくは、帯16の長軸を横切るように配置される。第2の握り部の実施態様では、球状部24及び溝部54の対応する形状は、第1の握り部の実施態様におけるほど重要ではない。これは、釘部120が帯16の保持を補助するからである。第2の握り部の実施態様では、球状部24は好ましくは、平らな側面124を持つより楕円形の形状を有する。この形状は球状部24に握り部14により良く嵌合するためのより細くした寸法を与える。球状部24の縁部126は、好ましくは丸みが付けられた隅部を備える。帯16の球状部24及び本体18の間の交差部128は、好ましくは隅肉部130を備えて成形されている。隅肉部130は、帯16が緊張状態に置かれたときに生ずる応力を解放する作用をし、それにより交差部128における帯の開裂を回避する。隅肉部という用語は、ここで用いられる場合、丸みが付けられた内側隅部を意味すると理解される。より詳細には、隅肉部は、2つの面の結合により形成される角部の凹状湾曲部である。
【0022】
第2の握り部の実施態様の第1の本体部材36は、好ましくは第2の本体部材38上に設けられた周辺突起を受容するように適合された周辺ノッチ131を備える。また第1の本体部材36は、好ましくは、第2の本体部材38に設けられた柱部を受容するための受容部132を備えることができる。当業者は、上記の特徴が第1及び第2の本体部材36、38の間で交換できることを理解するであろう。また第2の本体部材38は、釘部120の長さに応じて釘部120を受容する受容部を備えることもできる。あるいは、第1及び第2の本体部材36、38は、球状部24に形成された穴部122又は複数の穴部122に受容される釘部を備えることができる。
【0023】
第2の握り部の実施態様は、好ましくは、握り部14の把持を補助する肩部52を備える。いずれかの握り部の実施態様において、握り部14は、互いに結合されて帯16及び鈎12を保持する本体部材36、38の対を有する。好ましくは、帯16及び鈎12は互いに独立して保持される。より詳細には、帯16は鈎12の保持において何の役割も果たさず、鈎12は帯16の保持において何の役割も果たさない。帯16及び鈎12は、好ましくは互いに接しない。
【0024】
更に図8から10を参照して、枠部材60は、手術部位62の全部又は一部を取り囲むように構成され、保持具10又は一連の保持具10の支持体として作用し、保持具10は外科創30を開口状態に保持できる。この型の枠部材は当該分野で良く知られ、本発明の一部をなすものではない。外科用枠部材に関する更なる情報が望まれる場合、本出願の従来技術の部分の記載で特定した外科用枠部材の特許及び出願が参照される。従って、枠部材60は本発明の理解に必要な程度まで例示及び記載されるのみである。枠部材60は上面66及び下面68を有するフランジ64を具備する。上面66及び下面68はほぼ平面状である。枠部材60は上面66から下面68まで延設されたノッチ70を備える。ノッチ70は帯16の本体18を取外し自在に受容するようになっている。ノッチ70は、好ましくは帯16の本体18と同等の大きさであるが、小さい場合もある。ノッチ70が帯16の本体18より小さい場合、本体18がノッチ70に挿入されたときに枠部材60が本体18を僅かに圧縮する。
【0025】
保持具10は、鈎12の組織係合部26を保持されるべき組織に配置し、帯16の本体18を枠部材60のノッチ70の一つに挿入することにより使用される。保持具10は、機械的接触により、前方即ち手術部位62に向けた移動、及びノッチ70からの引き抜きが防止される。より詳細には、枠部材60に近接したハブ20がノッチ70を囲む枠部材60の下面68の一部に当接し、それにより弾性帯16の伸長を除く保持具10の移動を防止する。
【0026】
帯16は好ましくは中実であり、シリコーンゴム等の弾性体材料からなる。帯16は、好ましくは約40ショアAのジュロメーター硬さを持つ。硬さが上昇すると、ハブ20と枠部材60との係合特性が向上するのは明らかである。しかしながら、これは保持具10の弾性特性を犠牲にする。これは、比較的弾性の低い保持具10が殆どの外科医に重要な特性、即ち開口される組織の引き裂きを最小限にするために手術中の手術部位62が移動したときに保持される組織28と共に保持具10の鈎12及び握り部14部分が動く能力を損なうので望ましくない。また弾性特性は、保持具10を組織28及び/又は枠部材60から取り外すことを可能にし、帯16を図9及び10に最良に例示したように便利に曲げることを可能にする。
【0027】
更に図12を参照して、帯16の本体18の周囲に設けられるのは、本体18の長さに沿って離間した複数のハブ20である。ハブ20は本体18から半径方向に延設される。好ましくは、ハブ20、本体18及び保持球状部24を含む帯16全体は、一回の成形工程で一体に成形される。より好ましくは、帯16は液体射出成形される。各ハブ20は、ハブ20の手術部位62に面する端部に枠部材係合面72を有する。好ましくは、枠部材係合面72は、本体18の長軸にほぼ直交して配設された環状の平坦面である。帯16を記述する他の方法は、交互に連続する円筒状本体部とより大きな円筒状ハブ20部である。どのように帯16を記述しても、重要なのは、ハブ20が、ノッチ70を囲む枠部材60のフランジ64部の底面68と接触するための広く又は平らな係合面72を備えることである。係合面72は、帯にかかる張力を、帯16の本体18から離れて、よってノッチ70に直ぐ隣接する下面68領域から離れて、分散させるのに有効である。
【0028】
球状のハブ200(図11)では、従来技術が教示するように、ハブ200は、握り部末端206に最も近いハブ200の端部で本体204を円で囲むハブ200の先端202において枠部材60と最初に線接触する。従って、張力はハブ200から、ノッチ70に丁度対向する枠部材60上の領域に対応する本体204に直ぐ隣接した枠部材60へ移る。この力の移行がノッチ70に極めて近いので、球状ハブ200の先端202がノッチ70に入り始める。一部がノッチ70に入ると、球状ハブ200はノッチ70で圧縮され搾られる。本体204とハブ200が融合して先端202を形成する融合面208を破線で示した。融合面208は、本体204の長軸に垂直である。曲線又は弓状の面210は、本体204の握り部末端206から離れて融合面208から延設される。より大きな張力が本体204にかかると、弓状面210は枠部材60に向けて引っ張られ、ハブ係合面となるが、係合面はノッチ70を通して引っ張られ易い。表面210は、融合面208が握り部末端から離れるよりも握り部末端206から遠く離れている。
【0029】
図9に示したように、本発明のハブ20は、枠部材60の下面68と面対面で接触する係合面72を有している。この係合面は、帯16にかかるあらゆる張力を枠部材60に分散させる分配領域となる。この分配領域は、枠部材60の下面68と球状ハブ200との間に形成されて球状ハブ200がノッチ70を介しててこ作用し圧縮する可能性のある線接触よりも大きく、従ってより大きな張力を吸収できる。
【0030】
図10に示したように、帯16は図9の帯より相対的に低い張力下に配される。従って、ハブ20の係合面72は、枠部材60の下面68に対して傾いて配置される傾向があり、係合面72の一部74のみが下面68に係合される。またハブ20は、帯16の弾性特性でかかった張力により圧縮され、その結果例示した構成となる。それにも関わらず、下面68に接触する係合面72の一部74は、下面68に対して平坦であり、面対面接触をする。従って、帯16にかかる張力は広い領域に分配され、球状ハブと枠部材60の下面68との間で形成される接触領域より大きな張力を吸収することができる。図10に示したハブ20が変形しているが、ハブ20の側面75は枠部材60に接触しない。むしろ、係合面72の一部74のみが枠部材60の下面68に接触している。これは、帯16及び角度をもって配設された枠部材60のフランジ64部の弾性特性の結果である。帯16により大きな張力がかかった場合、帯16の本体18はノッチ70に更に引っ張られる傾向があり、ハブ20は枠部材60の下面68により強固に係合せしめられ、その結果図9に示した構成となる。
【0031】
乾燥状態では、平坦な係合面72を持つハブ20を有する保持具10は、開創器枠部材60のノッチ70を介してハブ20を引っ張るのにどれだけの力が必要かを測定するために試験された。ノッチ70を介して引き抜かれたハブ20は無かった。むしろ、帯16は8.76ポンド、標準偏差0.16の平均力で破損した。これは、組織を開口するのに必要とされる約0.5から約3ポンドの力より有意に大きく、従って、外科手術中にノッチ70からハブ20が滑り落ちるのを防止するのに十分である。湿潤は帯16の破断点を変化させないので、湿潤状態は上記の結果を有意に変化させない。ハブ20は枠部材60に面対面の関係で係合するので、ハブ20を枠部材60から引き抜くのに必要な力の大きさを低下させる潤滑剤として湿潤は効果的ではない。より詳細には、比較的大きな表面積に渡る機械的接触が、ハブ20を枠部材60に対して適切な位置に保持する。本発明のハブ20は、潤滑の補助によってノッチ70から容易にてこ作用を受ける係合端を持たない。従って、本発明は、金属帯の係合特性及び弾性体帯の弾性特性を有する開創器保持具10を提供する。
【0032】
ここで図12を参照して、本発明に従う保持具10の一部を例示する。本体18及びハブ20は、図12に破線で示した融合面76に隣接するハブ20の端部において互いに融合する。融合面76は帯16の長軸にほぼ直交している。ハブ20の係合面72は、少なくとも融合面76が握り部端部22に対するのと同様に帯16の握り部端部22に接近している。最も好ましくは、係合面72は融合面76と一致する。また、例示したハブ20の円形の断面形状は例に過ぎないことが理解されるべきである。本発明は、例示した形状を有する保持具10に限定されるものではない。他の適切な形状は、例えば、楕円及び長方形を含む。これらの断面形状の代替例において、係合面72は環状ではない。しかしながら、係合面72が枠部材60に平坦に当接する限り、ハブ20は、枠部材60からハブ20が引き抜かれるのを防止するのに有効である。
【0033】
図13−15を参照して、本発明に従うハブ20の代替例を示す。図13を参照すると、ハブ20は、平面状又は平坦ではないがノッチ70に直ぐ隣接した下面68から離れる方向に帯にかかる張力を分配するのになお有効な係合面72を備える。係合面72は少なくとも融合面76から握り部端部22までと同じくらいに帯の握り部端部22に近い。例示的形状は碗状係合面72であり、例示した凹状係合面72では融合面76が係合面72の正接となっている。張力下では、凹んだ形状が枠部材60に対して変形して比較的平板に近くなるが、帯16にかかった力は帯の本体18から離れ、かつノッチ70から離れる方向に分配される。
【0034】
図14を参照すると、ハブ20は円錐状ハブ又は半球状であり、図7Aに例示した保持球状部24に類似しているが、面56側が手術部位62に面し、係合面72をなしている。この実施態様では、係合面72は少なくとも融合面76から握り部末端22までと同じくらいに帯16の握り部端部22に近い。図14に例示したのは、融合面76に一致する係合面72を備える円錐状ハブ20である。この型のハブ20は、帯16に張力を付加するために一方向に枠部材60から引っ張り、組織28を更に開口することができるが、手術部位62に向けて枠部材60から誤って引っ張ることはない。
【0035】
図15を参照して、本発明の他の代替的実施態様を例示する。この実施態様では、係合面72は帯16の長軸に対して角度を持った又は斜めにされており、枠部材60の角度を持ったフランジ64部と当接する(図9及び10)。この実施態様では、係合面72は帯16の長軸にもはやほぼ直交はしていないが、係合面72は枠部材60の下面68と平坦に当接する。ハブ20は本体18と融合面76において当接し、係合面72の一部78が少なくとも融合面76から握り部端部22までと同じくらいに帯16の握り部端部22に近くされる。
【0036】
図16を参照して、ハブ20の最も好ましい実施態様が例示される。この実施態様では、融合面76は係合面72と一致している。帯16は好ましくは本体18と係合面72との交差部において隅肉部140を備えて成形されている。上記の隅肉部の用語の定義を参照すると、隅肉部140は、本体18の側面を形成する面とほぼ平面状の係合面72の接合部に配置される凹状湾曲部である。隅肉部140の半径は、好ましくは約0.010インチである。隅肉部140は、張力が作用しているときに帯16にかかる応力を局所的に低減するように作用する。本体18とハブ20との交差部での応力の低減は、同様に帯16のこの交差部における破断を緩和する。
【0037】
隅肉部140は、融合面76及び/又は係合面72より帯16の握り部端部22に近く設けられるが、隅肉は非常に小さいので、枠部材60と有意な係合をしない。隅肉部140は、帯16が張力下に置かれたときに最もノッチ70に入りやすい。係合面72は、枠部材60の下面68と面対面の接触をする。係合面72は帯16にかかった全ての張力を枠部材60に移行させる分配領域を提供するであろう。隅肉部140は係合面72に対して極めて小さいので、ハブ20をノッチ70に入り込ませ、ノッチ70を介してそれを圧縮及びてこ作用することはない。これが、このハブの実施態様において融合面76が隅肉部140に対して他の点に位置するのではなく係合面72と一致すると考えられる理由である。
【0038】
またハブ20は、係合面72とハブ20の側面75との交差部に丸みが付けられた角部142を備える。丸みが付けられた角部142の半径は、好ましくは約0.005インチである。丸みが付けられた角部142は、帯16に柔軟な質感を与え、また帯16をモールドから解放しやすくするために設けられる。
【0039】
図17及び18を参照して、本発明の第2の実施態様に従う外科用開創器保持具、即ちストラップ80が例示される。ストラップ80は、第1の帯82、第2の帯84、及び幅広本体86、例えば平板状細片を具備する。第1の帯82及び第2の帯84は、第1の実施態様の帯16と類似しており、本体18、一連のハブ20、近位端部22及び自由端部25を備える。幅広本体86は第1の端部88及び第2の端部90を持つ。幅広本体86は第1の帯82と第2の帯84との間に設けられ連結されている。より詳細には、第1の端部88は第1の帯82の近位端部22に接続され、第2の端部90は第2の帯84の近位端部に接続される。第1の実施態様の帯16と同様に、ストラップ80全体は、好ましくは弾性材料の一部品であり、第1の帯82、第2の帯84、及び幅広本体86は一体に連結されて伸縮自在とされる。このようなストラップ80はシリコーンゴム、PVC又はポリウレタン、又はそれらの混合物等の材料から製造できる。望ましい保持特性を付与するために、ストラップ80の硬さ(ジュロメータ)は、第1及び第2の帯82、84の硬さに対して増加又は減少させることができる。
【0040】
あるいは、幅広本体86は、第1及び第2の帯82,84とは別の材料から製造してもよい。例示的材料は、発泡体又は織布である。好ましくは、材料は伸縮自在のものである。幅広本体86が第1及び第2の帯82、84と異なる材料からなる場合、部品の連結を保証するために機械的な連結が必要である。例示的な連結器は、第1の実施態様で帯16と握り部14との間に使用された球状部/溝部配置、スナップ、クリップ、縫合などを含む。
【0041】
図21は、手の掌又は手首での外科手術の間の、枠部材60及び第1の実施態様の2つの保持具10と使用される一対のストラップを示す。一方のストラップ80は、屈曲した腱の自然な張力により指が丸くなる傾向に抗することにより、患者の指を下方に保持するのに使用されている。図示するように、第1の帯82は枠部材60の一方の面のノッチ70に保持される。第2の帯84は枠部材の反対側の他のノッチ70により保持される。ストラップ80の幅広本体86の部分は、患者の指先に配され、指に対する抗力を与える。
【0042】
親指も掌及び手首の手術中に丸くなる傾向がある。図21に例示した他方のストラップ80は、患者の親指を後ろに保持するために使用される。第1及び第2の帯82、84は、親指に隣接する別々のノッチ70に配置され、幅広本体86部分が親指を取り囲み、例示したように親指の内側への動きに抗する。あるいは、ノッチ70の大きさが適切であるならば、両方の帯82、84を同じノッチ70に配置してもよい。また指は、親指について例示したものと同じ方法でストラップ80を使用することにより互いに離間して保持してもよい。
【0043】
図19を参照して、本発明の第3の実施態様に従う外科用開創器保持具、即ちストラップ92が例示される。ストラップ92は第1の実施態様の本体16に類似した帯94及び第2の実施態様の幅広本体に類似した幅広本体86を備える。帯94の近位端部22は幅広本体86の第1の端部と接続されている。幅広本体86は可撓性伸縮自在な材料からなるので、それを曲げて第1の端部88が第2の端部90に締結されたときにループを形成するようにされる。締結は、任意の機械的締結手段が使用できる。締結手段は、あらかじめストラップ92に設けてもよいし、必要なときにストラップ92に付加してもよい。締結手段の例示した例は幅広本体86の端部88、90に設けられたスナップ96であり、それらは互いに嵌合される。他の締結手段の例は、フック、ループ型締結器、クリップ、クリンプ、ネジ具、バックル、ボタンなどを含む。また端部88、90は、互いに融着させるか接着剤により固着することもできる。あるいはストラップ92は、ケーブルタイ又は生ゴミバッグタイの構成と類似した穴と該穴から抜けないように嵌入するように構成された鋸歯状端部を含む締結手段を備えることもできる。
【0044】
図20を参照して、本発明の第4の実施態様に従う外科用開創器保持具、即ちストラップ98が例示される。ストラップ98は、第1の実施態様の帯16と類似の帯94を備える。またストラップ98は、第2及び第3の実施態様の幅広本体86と類似の幅広本体を備えるが、第1の端部88及び第2の端部90が帯94の近位端部22に永久的に接続されている。端部20、88、90の接合は、好ましくは成形工程中になされる。あるいは、第3の実施態様のストラップ92を製造し、次いで第2の端部90を近位端部88及び第1の端部88が接合されている領域に融着させるか接着剤で固着させてもよい。
【0045】
本発明の特定の実施態様を詳細に説明したが、本発明は対応する範囲に限定されず、ここに添付する特許請求の範囲の精神及び用語から派生する全ての変形及び変更を包含するものと理解される。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明の第1の実施態様に従う外科用保持具の斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施態様に従う外科用開創器保持具の正面図である。
【図3】本発明の第1の実施態様に従う外科用開創器保持具の右側面図である。
【図4】本発明の第1の実施態様に従う外科用開創器保持具の上面図である。
【図5】本発明の第1の実施態様に従う外科用開創器保持具の左側面図である。
【図6】本発明の第1の実施態様に従う外科用開創器保持具の底面図である。
【図7】(A)本発明の第1の保持具実施態様に従う外科用開創器保持具の握り部第1の実施態様を例示する図4における7−7線に沿った断面図である。(B)本発明の第1の保持具実施態様に従う外科用開創器保持具の握り部第2の実施態様を例示するために取り除かれた第2の握り部本体部材を持つ外科用開創器の部分正面図である。
【図8】本発明の第1の実施態様に従う使用時の一連の外科用開創器保持具の模式図である。
【図9】図8の9−9線に沿った断面図である。
【図10】図8の10−10線に沿った断面図である。
【図11】従来の外科用開創器保持具用の球状ハブを示す図である。
【図12】本発明の外科用開創器保持具のハブの実施態様を示す図である。
【図13】本発明の外科用開創器保持具のハブの実施態様を示す図である。
【図14】本発明の外科用開創器保持具のハブの実施態様を示す図である。
【図15】本発明の外科用開創器保持具のハブの実施態様を示す図である。
【図16】本発明の外科用開創器保持具のハブの実施態様を示す図である。
【図17】本発明の第2の実施態様に従う外科用開創器保持具を示す図である。
【図18】本発明の第2の実施態様に従う外科用開創器保持具の側面図である。
【図19】本発明の第3の実施態様に従う外科用開創器保持具を示す図である。
【図20】本発明の第4の実施態様に従う外科用開創器保持具を示す図である。
【図21】本発明の第1及び第2の実施態様に従う使用時の外科用開創器保持具を示す模式図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
鈎部、握り部及び弾性体帯を具備し、前記鈎部は、組織係合部を備えると共に前記握り部に保持されて、該組織係合部が前記握り部の第1の端部から延設され、前記帯の近位端部は前記握り部の第2の端部に保持されると共に該帯は縦長本体及び該本体の周囲に設けられた少なくとも1つのハブを有し、該ハブが握り部に対向する略平坦な係合面を有する外科用保持具。
【請求項2】
前記係合面が、枠部材と平面接触をなす構成とされた請求項1に記載の保持具。
【請求項3】
前記係合面が帯の長軸にほぼ直交している請求項1に記載の保持具。
【請求項4】
前記帯の本体とハブが一体成形された請求項1に記載の保持具。
【請求項5】
前記握り部が第1の部材と第2の部材を具備し、第1の部材と第2の部材が互いに嵌合せしめられて鈎部と帯の近位端部を保持する構成とされた請求項1に記載の保持具。
【請求項6】
前記帯が該帯の前記近位端部に保持球状部を備え、該保持球状部が握り部の第1及び第2の部材に捕捉された請求項5に記載の保持具。
【請求項7】
前記帯の近位端部に穴部が形成され、握り部の第1の部材に該穴部に挿通せしめられる釘部が設けられた請求項5に記載の保持具。
【請求項8】
近位端部及び遠位端部を持つ弾性体の縦長本体と、該本体の近位端部及び遠位端部の間に配置され該本体から半径方向に延設された少なくとも1つのハブを具備し、前記本体及びハブはハブの前記係合面に隣接する位置で互いに融合されて、該位置に前記本体の長軸に対して横断方向に延びる融合面が形成され、前記係合面は少なくとも該融合面と同程度に前記本体の前記近位端部に近い外科用保持具用の弾性体帯。
【請求項9】
係合面が平面状であり融合面と一致する請求項8に記載の外科用保持具用の弾性体帯。
【請求項10】
係合面が凹面状で近位端部に対向し、融合面が係合面に正接している請求項8に記載の外科用保持具用の弾性体帯。
【請求項11】
前記近位端部が握り部及び鈎部の組立物に連結された請求項8に記載の外科用保持具用の弾性体帯。
【請求項12】
近位端部及び遠位端部を持つ第2の縦長本体と、該第2の本体の近位端部及び遠位端部の間に配置され該第2の本体から半径方向に延設された少なくとも1つのハブと、第1の端部及び第2の端部を持つ幅広本体を更に具備し、前記第1の端部が第1の帯の近位端部に連結され、前記第2の端部が第2の帯の近位端部に連結され、幅広本体が第1及び第2の帯の間に配設された請求項8に記載の外科用保持具用の弾性体帯。
【請求項13】
帯の近位端部が幅広本体に連結された請求項8に記載の外科用保持具用の弾性体帯。
【請求項14】
幅広本体が弾性体であり、帯と一体に形成された請求項13に記載の外科用保持具用の弾性体帯。
【請求項15】
幅広本体が第1の端部及び第2の端部を具備し、第1の端部及び第2の端部が互いに締結される構成とされた請求項13に記載の外科用保持具用の弾性体帯。
【請求項16】
幅広本体が第1の端部及び第2の端部を具備し、第1の端部及び第2の端部が帯の近位端部に連結された請求項13に記載の外科用保持具用の弾性体帯。
【請求項17】
近位端部及び遠位端部を持つ弾性体の縦長本体と、該本体の近位端部及び遠位端部の間に配置され該本体から半径方向に延設された少なくとも1つのハブを具備し、前記本体及びハブはハブの前記係合面に隣接する位置で互いに融合されて、該位置に前記本体の長軸に対して横断方向に延びる融合面が形成され、前記係合面の一部は少なくとも該融合面より前記本体の前記近位端部に接近している外科用保持具用の帯。
【請求項18】
第1の弾性体帯、第2の弾性体帯及び幅広本体を具備し、各帯が近位端部及び遠位端部を持つ縦長本体及び縦長本体の周囲に設けられた少なくとも1つのハブを有し、各ハブが、周囲にハブを設けた各縦長本体の近位端部に対向する略平坦な係合面を有し、幅広本体が第1の端部及び第2の端部を有し、第1の帯の近位端部が幅広本体の第1の端部に接続され、第2の帯の近位端部が幅広本体の第2の端部に連結された外科用保持具。
【請求項19】
鈎部、握り部及び弾性体帯を具備し、握り部が第1の部材及び第2の部材を有し、第1の部材及び第2の部材が嵌合されて鈎部及び帯の近位端部を独立して保持するように構成された外科用保持具。
【請求項20】
前記帯が、該帯の近位端部に保持球状部を備え、該保持球状部が握り部の第1及び第2握り部により捕捉された請求項19に記載の保持具。
【請求項21】
前記帯の近位端部に穴部が形成され、前記握り部の第1部材が釘部を備え、該釘部が前記穴部に挿入された請求項19に記載の保持具。
【請求項22】
鈎部は組織係合部及び固定ループを有し、鈎部は、該組織係合部が握り部から延設され、固定ループが握り部の第1及び第2の部材により捕捉されるように握り部に保持される請求項19に記載の保持具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公開番号】特開2008−178705(P2008−178705A)
【公開日】平成20年8月7日(2008.8.7)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2008−61042(P2008−61042)
【出願日】平成20年3月11日(2008.3.11)
【分割の表示】特願2000−617786(P2000−617786)の分割
【原出願日】平成12年4月6日(2000.4.6)
【出願人】(500091209)アプライド・メディカル・テクノロジー・インコーポレーテッド (1)
【Fターム(参考)】