給湯装置
【課題】従来は、過去の設定のまま運転してしまうことがあったため、最適ではない温度で運転させてしまうことがあり、特に浴室での使用で無駄な電力・給水を招くことがあった。
【解決手段】予め記憶した顔画像を基に温度設定をし、更に設定ズレを記憶・最適化して省電力・節水ができる給湯機であって、使用者ごとにカメラ部と顔画像抽出部にて顔画像情報を抽出し、設定情報と関連付けて記憶することで、入浴時に前記顔画像情報を基に設定情報を自動的に設定することで最適な運転をする。
【解決手段】予め記憶した顔画像を基に温度設定をし、更に設定ズレを記憶・最適化して省電力・節水ができる給湯機であって、使用者ごとにカメラ部と顔画像抽出部にて顔画像情報を抽出し、設定情報と関連付けて記憶することで、入浴時に前記顔画像情報を基に設定情報を自動的に設定することで最適な運転をする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、熱源制御、給水、貯湯の制御を行う貯湯装置と、台所リモコン装置および浴室リモコン装置を複数接続でき、前記貯湯装置の動作を前記台所リモコン装置および前記浴室リモコン装置によって遠隔操作を行うことができる給湯装置およびリモコン装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、給湯装置においては複数の場所、例えば、台所と浴室で直接温度設定をできないと言う課題があった。このため、お湯を作って貯えておく貯湯装置から複数の場所に向けて配水路を設け、更にそれぞれの場所に温度設定ができるリモコン装置を設置し、前記貯湯装置と各リモコン装置を通信で相互接続することで、複数の場所でもそれぞれの温度設定を可能とする方法が考案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
図14に従来の給湯装置およびリモコン装置のブロック図、図15に浴室リモコン装置の制御手順例を示す。以下、図14、図15を参照して従来の給湯装置およびリモコン装置の動作について簡単に説明する。
【0004】
従来の給湯装置は、図14に示すように熱源制御、給水、貯湯の制御を行う貯湯装置と、浴室リモコン装置および台所リモコン装置を接続して構成されている。台所リモコン装置は、操作部101と、操作内容と貯湯装置の状態を表示する表示部103、貯湯装置に指示を出し貯湯装置の状態を受ける通信部104を備え、台所制御部102は前記操作部101から操作信号aを受けて前記表示部103に表示信号bを送って表示をする。
【0005】
また、前記台所制御部102は台所送受信信号cを介して前記通信部104を経て通信信号dによって操作内容を貯湯装置に伝える。また、貯湯装置からの通信信号dに台所リモコン装置に宛てた内容を前記通信部104で抽出し、その内容を前記台所送受信信号cによって受け、前記表示部103に表示信号bを送り貯湯装置の情報を表示する。
【0006】
浴室リモコン装置も台所リモコン装置と同様に、操作部105、表示部107、通信部108を備え、浴室制御部106は前記操作部105からの操作信号fを受けて前記表示部107に表示信号gを送って操作内容を表示すると共に、浴室送受信信号hを介して前記通信部108を経て通信信号dによって操作内容を貯湯装置に伝える。
【0007】
また、貯湯装置の通信信号dに浴室リモコン装置に宛てた内容があれば前記通信部104にて抽出し、その内容を浴室送受信信号hによって受け、前記表示部107に表示信号gを送って貯湯装置の情報を表示する。
【0008】
また、浴室の蛇口116にてお湯を出すと、開閉操作信号eが前記操作部105に入りお湯を使い始めたことが検知でき、浴室制御部106は前記操作部105から操作信号fを受け、浴室送受信信号hを介して前記通信部108を経て通信信号dによってお湯の供給要求を貯湯装置に伝えることができる。
【0009】
一方、貯湯装置は、各リモコンからの通信信号を受ける通信部109、貯湯装置の制御を行う貯湯制御部111、貯湯槽の加熱を行うヒートポンプ部112、お湯を貯めておく貯湯槽113、水またはお湯の配水路である水路ア〜エ、給水弁114、給湯弁115、電源部110などを具備している。
【0010】
貯湯装置は、前記台所リモコン装置および浴室リモコン装置から通信信号dを受けると前記通信部109で各リモコン装置からの貯湯装置への要求を抽出し貯湯送受信信号jにて前記貯湯制御部111に送る。前記貯湯制御部111は各リモコン装置からの要求に対応して前記貯湯槽113の温度を制御する。
【0011】
各リモコン装置からの要求に対して前記貯湯槽113のお湯の温度が低い場合は、前記貯湯制御部111はヒートポンプ制御信号kにより前記ヒートポンプ部112を起動して加熱し、温度が高すぎる場合、または前記貯湯槽113の水量が所定水量よりも少ない場合は、前記水路アで水道から引いた水を給水制御信号mにて前記給水弁114を開いて前記貯湯槽113に入れる。
【0012】
前記貯湯槽で出来たお湯は、前記水路ウにより配水され前記給湯弁115により水量を制御される。前記給湯弁から台所、浴室の各々の場所に前記水路エによって配水される。
【0013】
図15の例は、浴室の場合であるが、同様の方法で台所にも別個に前記水路エを配置することでお湯の供給と温度設定を個別に行うことが可能である。また、前記電源部110は、給湯装置各部の電源を生成しており貯湯装置内の各部と、通信電源iを前記通信部109から通信信号線を介して各リモコン装置に供給している。
【0014】
図15は従来の浴室リモコン装置における送信制御の内容を示したものである。前述のとおり浴室の前記蛇口116、前記操作部105の操作入力が行われると、その内容が操作信号fで前記浴室制御部106に送られ、前記浴室制御部106にて貯湯装置へ要求する設定値が決定する。
【0015】
前記浴室制御部106は決定した設定値を浴室送受信信号hで前記通信部108に送り、通信信号dにて貯湯装置に送信される。同時に、前記浴室制御部106は送信した内容を表示信号gで前記表示部107に送って表示を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0016】
【特許文献1】特開2001−353200号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
しかしながら上記従来の構成では、過去の設定のまま運転してしまうことがあったため、使用者の所望していない温度で運転させてしまうことがあり、特に浴室での使用で無駄な電力・給水を招くことがあった。また設定は使用者の感覚によって手動で行われるので必ずしも使用者にとって最適ではない設定で運転してしまうことがあった。
【0018】
更に、使用者が省電力・節水を行う場合、使用者一人一人の使用状況が明確に分かる必要があるが、従来の給湯装置およびリモコン装置では使用者一人一人の電力および水量の使用状況を知ることはできないため、効果的な省電力・節水を行うことができない。
【0019】
本発明は上記課題を解決するため、リモコン装置にカメラを具備することで予め記憶した顔画像を基に個々の使用者の温度設定、設定の補正、電力量、水量、省電力・節水の目標を記憶することで、自動で使用者ごとに最適な設定を行って省電力・節水を促進することができる制御方法を有する給湯装置およびリモコン装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0020】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1の給湯装置は、浴室への入室の有無を検
出できる入室検出部、カメラ部、前記カメラ部からの画像情報から入室者の顔画像情報を抽出する顔画像抽出部、給湯装置の設定情報を記憶する記憶部と、前記入室検出部、前記カメラ部、前記顔画像抽出部および前記記憶部を制御して、予め使用者の顔画像情報と最適設定値を関連付けて前記記憶部に記憶しておき、入浴時には入室者の顔画像情報を抽出して前記記憶部に記憶されている設定情報から自動的に使用者ごとに最適な設定を貯湯装置に送信して運転させることを可能とした浴室制御部を備えたことを特徴としている。
【0021】
また、本発明の請求項2の給湯装置は、操作から設定変更内容を抽出する変更抽出部、変更抽出部からの変更信号に対応した記憶部と、前記変更抽出部、前記記憶部を制御して、予め使用者の顔画像情報と関連付けられた最適設定値に変更が加えられた際に前記変更抽出部が抽出した変更を行って新たな最適設定値として記憶することで、自動的に使用者ごとの設定値をより最適な設定値に補正して貯湯装置を運転させることを可能とした浴室制御部を備えたことを特徴としている。
【0022】
本発明の請求項3の給湯装置は、貯湯装置に取り付けた温湿度センサ、前記温湿度センサの信号に対応した貯湯制御部、前記貯湯制御部からの温湿度情報に対応した変更抽出部および記憶部を制御して、補正された最適設定値と補正した時の温湿度情報を複数記憶しておき、以降の設定では自動的に外気の温湿度を考慮した上で、使用者ごとの設定値がより最適となるように補正して貯湯装置を運転させることを可能とした浴室制御部を備えたことを特徴としている。
【0023】
本発明の請求項4の給湯装置は、給湯装置が設置されている地域と時間(年月日を含む)を認識できる時間・地域情報部、前記時間・地域情報部に対応した変更抽出部および記憶部603を制御して、補正された最適設定値と補正した時の地域と時間を複数記憶しておき、以降の設定においては設定を行う際の地域と時間を考慮して自動的に使用者ごとの設定値をより最適な設定値に補正して貯湯装置を運転させることにより、季節による使用者ごとの設定の詳細な違いを自動的に判別することでより最適な設定値に補正して貯湯装置を運転させることを可能とした浴室制御部を備えたことを特徴としている。
【0024】
本発明の請求項5の給湯装置は、電力量を検出できる貯湯装置の電源部、給湯路に取り付けた水量計、前記電源部と前記水量計からの信号に対応した貯湯制御部、前記貯湯制御部からの電力・水量情報に対応した変更抽出部と記憶部を制御して、使用している電力・水量を逐次計測し、その値を加算記憶することで累積消費電力・累積消費水量を算出して表示することができ、加えて過去の設定値と累積消費電力・累積消費水量の結果を表示することで、自動的に使用者ごとの設定値をより最適な設定値に補正して貯湯装置を運転させると共に使用者がより正確に省電力・節水を推進することを可能とした浴室制御部を備えたことを特徴としている。
【0025】
本発明の請求項6の給湯装置は、予め使用者が目標とする温度・省電力・節水目標値を使用者の顔画像情報と、最適設定値、電力・水量情報、時間・地域情報と共に関連付けて記憶する記憶部803、前記記憶部に記憶されている使用者が目標とする省電力・節水目標値と入浴中の消費電力・消費水量の累計値を比較・判定を行うECO判定部802、音声信号を再生できる音声再生部804を制御して、使用者が目標とする温度・省電力・節水目標値に対して累積消費電力・累積消費水量が超過または接近している場合に警告表示・音声報知を行い、更に入浴中は使用者が目標とする温度・省電力・節水目標値に対して超過した設定をしようとしている場合は、て警告表示・音声報知を行って設定を抑制することで、自動的に使用者ごとの設定値をより最適な設定値に補正して貯湯装置を運転させると共に使用者がより正確に省電力・節水を推進することを可能とした浴室制御部を備えたことを特徴としている。
【発明の効果】
【0026】
本発明によれば、使用者の顔画像情報から自動的に最適な設定を行うので過去の設定のまま誤った運転することが無く、あいまいな経験値で設定するのではなく、個別の使用者にとって最適な設定を自動的に設定して運転するので、無駄な電力・給水を行うことが無い。更に、省電力・節水を行う場合の個別の使用状況が明確に分かるので、効果的な省電力・節水を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明の実施の形態1における給湯機のブロック図
【図2】本発明の実施の形態1におけるフローチャート
【図3】本発明の実施の形態1における給湯機の第2の例のブロック図
【図4】本発明の実施の形態2における給湯機のブロック図
【図5】本発明の実施の形態2におけるフローチャート
【図6】本発明の実施の形態3における給湯機のブロック図
【図7】本発明の実施の形態3におけるフローチャート
【図8】本発明の実施の形態4における給湯機のブロック図
【図9】本発明の実施の形態4におけるフローチャート
【図10】本発明の実施の形態5における給湯機のブロック図
【図11】本発明の実施の形態5におけるフローチャート
【図12】本発明の実施の形態6における給湯機のブロック図
【図13】本発明の実施の形態6におけるECO表示・音声報知のフローチャート
【図14】従来の給湯機のブロック図
【図15】従来の給湯機のフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下に、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0029】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における給湯装置およびそのリモコン装置のブロック図である。なお、図14の従来例と同一機能を有する部分は同一符号を付して説明を省略する。また、浴室リモコン装置と貯湯装置との間で、本発明の実施の形態について述べるものとする。
【0030】
図1で浴室リモコン装置は図14の従来例に対し、浴室への入室の有無を検出できる入室検出部201、カメラ部202、前記カメラ部202からの画像情報から入室者の顔画像情報を抽出する顔画像抽出部203、給湯装置の設定情報を記憶する記憶部205、前記入室検出部201、前記カメラ部202、前記顔画像抽出部203および前記記憶部205を制御する浴室制御部204を新たに具備する。
【0031】
予め使用者は、浴室リモコン装置の前記操作部105を操作して前記浴室制御部204に入浴時の最適な設定を登録する。登録した設定は、前記浴室制御部204からの設定信号qで前記記憶部205に記憶される。
【0032】
更に、浴室制御部204は前記カメラ部202にカメラ制御信号nを送信して撮像を開始し、前記カメラ部202からのカメラ信号を受けた前記顔画像抽出部203は使用者の顔画像情報を抽出し、顔画像抽出信号pを前記浴室制御部204に送る。前記浴室制御部204は使用者の顔画像情報を登録した給湯装置の設定情報と関連付けて前記記憶部205に記憶する。
【0033】
その後、入浴の際に前記入室検出部201が入室を検出して入室信号rにより前記浴室
制御部204に通知することで、前記カメラ部202にカメラ制御信号nを送信して撮像を自動的に開始する。前記カメラ部202からのカメラ信号を受けた前記顔画像抽出部203は入室者の顔画像情報を抽出し、顔画像抽出信号pを前記浴室制御部204に送る。
【0034】
前記浴室制御部204は使用者の顔画像情報を基に前記記憶部205に関連付けて登録した給湯装置の設定情報を前記記憶部205から設定信号qを介して取得し、浴室送受信信号hで前記通信部108に送って通信信号dによって貯湯装置に設定が成される。
【0035】
次に図2にて、本発明の実施の形態1におけるリモコン装置の制御手順について説明する。
【0036】
図2の左側のフローチャートは本発明の実施の形態1におけるリモコン装置において、予め使用者が浴室リモコン装置の前記操作部105を操作して、顔画像情報と給湯装置の設定情報を関連付けて前記記憶部205に記憶する制御手順を示している。
【0037】
浴室制御部204は前記カメラ部202にカメラ制御信号nを送信してカメラの撮像設定を行い撮像を開始し、前記カメラ部202からのカメラ信号を受けた前記顔画像抽出部203は使用者の顔画像情報を抽出し、顔画像抽出信号pを前記浴室制御部204に送る。
【0038】
前記カメラ部は顔画像が撮れて顔画像情報が前記顔画像抽出部203で取得できるまで撮像を繰り返す。前記浴室制御部204は使用者の顔画像情報を取得した後、登録した給湯装置の設定情報と関連付けて前記記憶部205に記憶する。
【0039】
もしも、設定値の入力がされていない場合、前記表示部107にて警告表示を行い、設定値登録を完了する。顔画像情報と設定値の関連付けを前記浴室制御部204が行って前記記憶部に記憶される。
【0040】
また図2の右側のフローチャートは本発明の実施の形態1におけるリモコン装置において、入浴の際に前記入室検出部201が入室を検出して入室信号rにより前記浴室制御部204に通知する。一定時間確認を行うなどして入室が確認された後、前記浴室制御部は前記カメラ部202にカメラ制御信号nを送信して撮像を自動的に開始する。
【0041】
前記カメラ部は顔画像が撮れて顔画像情報が前記顔画像抽出部203で取得できるまで撮像を繰り返す。前記カメラ部202からのカメラ信号を受けた前記顔画像抽出部203は入室者の顔画像情報を抽出し、顔画像抽出信号pを前記浴室制御部204に送る。
【0042】
前記浴室制御部204は使用者の顔画像情報を基に前記記憶部205に関連付けて登録した給湯装置の設定情報を検索し一致した設定情報が見つかった場合は前記記憶部205から設定信号qを介して取得し、浴室送受信信号hで前記通信部108に送って通信信号dによって貯湯装置に設定が成される。
【0043】
一致するものが見つからない場合は、標準として予め決めたデフォルト設定を代替設定として設定し、前記表示部107にて表示する。
【0044】
このように本実施の形態では、予め使用者の顔画像情報と最適設定値を関連付けて前記記憶部205に記憶しておき、入浴時には前記入室検出部201、前記カメラ部202、顔画像抽出部203により入室者の顔画像情報を抽出して前記記憶部205に記憶されている設定情報から自動的に使用者ごとに最適な設定を抽出して貯湯装置を運転させることを可能としている。
【0045】
なお、上記では前記カメラ部202、前記顔画像抽出部203、前記記憶部205を浴室リモコン装置内にのみ1つずつ設けたが、図3に示す本発明の実施の形態1の別の構成で示すように前記カメラ部202、前記顔画像抽出部203は、他のリモコン装置にも設けても良い。また、前記記憶部205は、貯湯装置またはリモコン装置の少なくとも1つに備えることが必要である。
【0046】
図3の構成の場合、予め使用者が台所リモコン装置の前記操作部105を操作して台所制御部301に入浴時の最適な設定を登録する。登録した設定は、操作信号aを介して前記台所制御部301からの台所送受信信号cで前記通信部104に送られる。前記通信部104は通信信号dを介して浴室リモコン装置の通信部108に送られ、浴室送受信信号hを介して浴室制御部304に送られ設定信号qにて記憶部205に記憶される。
【0047】
更に、台所制御部301は前記カメラ部302にカメラ制御信号nを送信して撮像を開始し、前記カメラ部302からのカメラ信号を受けた前記顔画像抽出部303は使用者の顔画像情報を抽出し、顔画像抽出信号pを前記台所制御部301からの台所送受信信号cで前記通信部104に送られる。
【0048】
前記通信部104は通信信号dを介して浴室リモコン装置の通信部108に送られ、浴室送受信信号hを介して浴室制御部304に送られる。前記浴室制御部204は使用者の顔画像情報を登録した給湯装置の設定情報と関連付けて前記記憶部205に記憶する。
【0049】
入浴時も上記と同様に前記台所制御部301と前記浴室制御部304の間で顔画像情報を通信することで、浴室リモコン装置内の前記記憶部205に記憶した設定情報を取り出すことができ、図1の場合と同じく自動的に使用者ごとに最適な設定を抽出して貯湯装置を運転させることが可能である。
【0050】
このように、台所リモコン装置にもカメラ部、顔画像抽出部を設けて相互の制御部の間で設定情報と顔画像情報を通信することで、記憶部が装置にあっても本発明の実施の形態1を実現することができる。
【0051】
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2における給湯装置およびそのリモコン装置のブロック図である。
【0052】
本発明の実施の形態2において、実施の形態1における予め使用者の顔画像情報と最適設定値を関連付けて前記記憶部205に記憶しておき、入浴時には前記入室検出部201、前記カメラ部202、顔画像抽出部203により入室者の顔画像情報を抽出して前記記憶部205に記憶されている設定情報から自動的に使用者ごとに最適な設定を抽出して貯湯装置を運転させる構成および制御手順は同様である。本発明の実施の形態2の特徴は入浴中の使用者が設定変更を行う場合である。
【0053】
図4で浴室リモコン装置は図1の実施の形態1に対し、前記操作部105からの操作信号aから設定変更内容を抽出する変更抽出部401、変更抽出部からの変更信号sに対応した記憶部402、前記変更抽出部401、前記記憶部402の制御を行う浴室制御部403を新たに具備することで入浴中に前記操作部105により設定情報を変更する操作をした場合、前記操作部105からの操作信号fから前記変更抽出部401は変更された設定情報を抽出して変更信号sを記憶部402に送ることによって、予め使用者の顔画像情報と最適設定値を関連付けて前記記憶部205に記憶していた最適設定値に変更が生じたとみて前記変更抽出部401が抽出した変更を使用者の顔画像情報と関連付けられていた
設定値に行い、新たな最適設定値として補正して記憶する。
【0054】
次に図5にて、本発明の実施の形態1におけるリモコン装置の制御手順について説明する。入浴中に前記操作部105により設定情報を変更する操作をした場合、前記操作部105からの操作信号fから前記変更抽出部401は変更された設定情報を抽出して変更信号sを記憶部402に送ることによって、予め使用者の顔画像情報と最適設定値を関連付けて前記記憶部205に記憶していた最適設定値に変更が生じたとみて前記変更抽出部401が抽出した変更を使用者の顔画像情報と関連付けられていた設定値に行い、新たな最適設定値として補正して記憶する。
【0055】
なお、前記変更抽出部401の動作を前記浴室制御部403でソフトウェアによって実現することも可能である。
【0056】
このように本実施の形態では、前記操作部105からの操作信号aから設定変更内容を抽出する変更抽出部401、変更抽出部からの変更信号sに対応した記憶部402、前記変更抽出部401、前記記憶部402の制御を行う浴室制御部403を新たに具備することで、予め使用者の顔画像情報と関連付けられた最適設定値に変更が加えられた際に、前記変更抽出部401が抽出した変更を使用者の顔画像情報と関連付けられていた設定値に行い、新たな最適設定値として記憶することで、自動的に使用者ごとの設定値をより最適な設定値に補正して貯湯装置を運転させることを可能としている。
【0057】
(実施の形態3)
図6は、本発明の実施の形態3における給湯装置およびそのリモコン装置のブロック図である。
【0058】
図6では図4の実施の形態2に対し、貯湯装置に取り付けられた温湿度センサ501、前記温湿度センサ501の信号に対応した貯湯制御部502、前記貯湯制御部502からの温湿度情報に対応した浴室制御部503、変更抽出部504、記憶部505を新たに具備することで入浴中に浴室リモコン装置の前記操作部105により設定情報を変更する操作をした場合、前記操作部105からの操作信号fから前記変更抽出部401は変更された設定情報を抽出して変更信号sを記憶部402に送る。
【0059】
前記浴室制御部503は、温湿度情報を送るよう浴室送受信信号hを介して前記通信部108、通信信号dを介して貯湯装置の通信部109、貯湯送受信信号jを介して前記貯湯制御部502に要求を送信する。前記浴室制御部503から要求を受けた貯湯制御部502は前記温湿度センサ501の出力する温湿度信号tを読み取って貯湯送受信信号jを介して貯湯装置の通信部109、通信信号dを介して浴室リモコン装置の通信部108、浴室送受信信号hを介して前記浴室制御部503に温湿度情報が返信される。前記浴室制御部は温湿度情報信号uとして前記変更抽出部504に送る。
【0060】
前記変更抽出部504は、予め使用者の顔画像情報と最適設定値を関連付けて前記記憶部205に記憶していた最適設定値に変更が生じたとみて前記変更抽出部401が抽出した変更を使用者の顔画像情報と関連付けられていた設定値に行い、新たな最適設定値として補正して記憶するが、このとき同時に温湿度情報信号uから得た温湿度情報も関連付けして新たな設定値として記憶する。
【0061】
その後、入浴の際に前記入室検出部201が入室を検出して入室信号rにより前記浴室制御部503に通知すると、前記カメラ部202にカメラ制御信号nを送信して撮像を自動的に開始する。前記カメラ部202からのカメラ信号を受けた前記顔画像抽出部203は入室者の顔画像情報を抽出し、顔画像抽出信号pを前記浴室制御部204に送る。
【0062】
前記浴室制御部204は使用者の顔画像情報を基に前記記憶部505に関連付けて登録した給湯装置の設定情報を前記記憶部505から設定信号qを介して取得するが、このとき同時に前回設定値を記憶したときの温湿度情報を含めて複数の設定値が得られる。
【0063】
そこで、前記浴室制御部503は、温湿度情報を送るよう浴室送受信信号hを介して前記通信部108、通信信号dを介して貯湯装置の通信部109、貯湯送受信信号jを介して前記貯湯制御部502に要求を送信する。
【0064】
前記浴室制御部503から要求を受けた貯湯制御部502は前記温湿度センサ501の出力する温湿度信号tを読み取って貯湯送受信信号jを介して貯湯装置の通信部109、通信信号dを介して浴室リモコン装置の通信部108、浴室送受信信号hを介して前記浴室制御部503に温湿度情報が返信され、返信された温湿度情報と複数ある設定値に関連付けされた記憶したときの温湿度情報を比較して同等と見なせる範囲に温湿度情報がある設定値を選択し、浴室送受信信号hで前記通信部108に送って通信信号dによって貯湯装置に設定が成される。
【0065】
次に図7にて、本発明の実施の形態3におけるリモコン装置の制御手順について説明する。
【0066】
入浴中に前記変更抽出部504は前記操作部105からの操作信号fで操作の有無を監視している。操作信号fが入ると、設定情報を変更する操作をしたかどうかを前記変更抽出部504は変更抽出する。同時に前記浴室制御部503は前記貯湯制御部502から前記温湿度センサ501の出力する温湿度情報を得て前記変更抽出部504に送る。
【0067】
前記変更抽出部504は変更信号sを記憶部505に送ることによって、予め使用者の顔画像情報と最適設定値を関連付けて前記記憶部205に記憶していた最適設定値を変更すると共に温湿度情報も関連付けして新たな設定値として追加・記憶する。なお、前記変更抽出部504の動作を前記浴室制御部503でソフトウェアによって実現することも可能である。
【0068】
このように本実施の形態では、貯湯装置に取り付けられた温湿度センサ501、前記温湿度センサ501の信号に対応した貯湯制御部502、前記貯湯制御部502からの温湿度情報に対応した浴室制御部503、変更抽出部504、記憶部505を新たに具備することで、補正された最適設定値と補正した時の温湿度情報を複数記憶しておき、以降の設定においては外気の温湿度を考慮して自動的に使用者ごとの設定値をより最適な設定値に補正して貯湯装置を運転させることを可能としている。
【0069】
(実施の形態4)
図8は、本発明の実施の形態4における給湯装置およびそのリモコン装置のブロック図である。
【0070】
図8では図4の実施の形態2に対し、給湯装置が設置されている地域と時間(年月日を含む)を認識できる時間・地域情報部601、前記時間・地域情報部601の信号に対応した変更抽出部602、時間・地域情報に対応した記憶部603、浴室制御部604を新たに具備することで、入浴中に浴室リモコン装置の前記操作部105により設定情報を変更する操作をした場合、前記操作部105からの操作信号fから前記変更抽出部602は変更された設定情報を抽出すると共に、前記時間・地域情報部601からの時間・地域情報信号vから時間・地域情報を抽出する。
【0071】
前記変更抽出部602は、予め使用者の顔画像情報と最適設定値を関連付けて前記記憶部603に記憶していた最適設定値に変更が生じたとみて抽出した変更を使用者の顔画像情報と関連付けられていた設定値に行い、新たな最適設定値として補正して記憶するが、このとき同時に時間・地域情報も関連付けして新たな設定値とし、変更信号sを記憶部603に送って記憶する。
【0072】
その後、入浴の際に前記入室検出部201が入室を検出して入室信号rにより前記浴室制御部503に通知すると、前記カメラ部202にカメラ制御信号nを送信して撮像を自動的に開始する。前記カメラ部202からのカメラ信号を受けた前記顔画像抽出部203は入室者の顔画像情報を抽出し、顔画像抽出信号pを前記浴室制御部604に送る。
【0073】
前記浴室制御部604は使用者の顔画像情報を基に前記記憶部603に関連付けて登録した給湯装置の設定情報を設定信号qを介して取得するが、このとき同時に前回設定値を記憶したときの地域・時間情報を含めて複数の設定値が得られる。
【0074】
そこで、前記浴室制御部604は、前記時間・地域情報部から現在の時間・地域情報を得て複数ある設定値に関連付けされた記憶したときの時間・地域情報と比較して同等と見なせる範囲に時間と地域がある設定値を選択し、浴室送受信信号hで前記通信部108に送って通信信号dによって貯湯装置に設定が成される。
【0075】
次に図9にて、本発明の実施の形態4におけるリモコン装置の制御手順について説明する。
【0076】
入浴中に前記変更抽出部602は前記操作部105からの操作信号fで操作の有無を監視している。操作信号fが入ると、設定情報を変更する操作をしたかどうかを前記変更抽出部602は抽出する。同時に前記浴室制御部604は前記時間・地域情報部601から時間・地域情報を得て前記変更抽出部602に送る。
【0077】
前記変更抽出部602は変更信号sを記憶部603に送ることによって、予め使用者の顔画像情報と最適設定値を関連付けて前記記憶部603に記憶していた最適設定値を変更すると共に時間・地域情報も関連付けして新たな設定値として追加・記憶する。なお、前記変更抽出部602の動作を前記浴室制御部604でソフトウェアによって実現することも可能である。
【0078】
このように本実施の形態では、給湯装置が設置されている地域と時間(年月日を含む)を認識できる時間・地域情報部601、前記時間・地域情報部601の信号に対応した変更抽出部602、時間・地域情報に対応した記憶部603、浴室制御部604を新たに具備することで、補正された最適設定値と補正した時の地域と時間を複数記憶しておき、以降の設定においては設定を行う際の地域と時間を考慮して自動的に使用者ごとの設定値をより最適な設定値に補正して貯湯装置を運転させることを可能としている。
【0079】
すなわち、地域と時間が限定できることで季節による使用者ごとの設定の詳細な違いを自動的に判別することでより最適な設定値に補正して貯湯装置を運転させることを可能としている。
【0080】
(実施の形態5)
図10は、本発明の実施の形態5における給湯装置およびそのリモコン装置のブロック図である。図10では図4の実施の形態2に対し、電力量を検出できる貯湯装置の電源部701、水路エに取り付けられた水量計702、前記電源部701と前記水量計702からの信号に対応した貯湯制御部703、前記貯湯制御部703からの電力・水量情報に対
応した浴室制御部704、変更抽出部705、記憶部706を新たに具備することで、前記浴室制御部704は、電力・水量情報を送るよう浴室送受信信号hを介して前記通信部108、通信信号dを介して貯湯装置の通信部109、貯湯送受信信号jを介して前記貯湯制御部703に要求を送信する。
【0081】
要求を受けた貯湯制御部703は前記電源部701が出力する電力信号wと前記水量計702が出力する水量信号xを読み取って貯湯送受信信号jを介して貯湯装置の通信部109、通信信号dを介して浴室リモコン装置の通信部108、浴室送受信信号hを介して前記浴室制御部704に電力・水量情報が返信される。
【0082】
これにより、前記浴室制御部704は使用している電力・水量を逐次計測することができ、その値を加算記憶することで累積消費電力・累積消費水量を算出して前記表示部107に表示することができる。
【0083】
更に、入浴中に浴室リモコン装置の前記操作部105により設定情報を変更する操作をした場合、前記操作部105からの操作信号fから前記変更抽出部705は変更された設定情報を抽出して変更信号sを記憶部706に送ると共に、前記浴室制御部704は、前回設定が変更された時点からの累積消費電力・累積消費水量を算出し、電力・水量情報信号yとして前記変更抽出部705に送る。
【0084】
前記変更抽出部705は、予め使用者の顔画像情報と最適設定値を関連付けて前記記憶部706に記憶していた最適設定値に変更が生じたとみて前記変更抽出部705が抽出した変更を使用者の顔画像情報と関連付けられていた設定値に行い、新たな最適設定値として補正して記憶するが、このとき同時に変更前の設定値に累積消費電力と累積消費水量を関連付けして旧設定値の記録として記憶し、必要に応じて設定値と累積消費電力と累積消費水量の結果を表示することができる。
【0085】
次に図11にて、本発明の実施の形態5におけるリモコン装置の制御手順について説明する。
【0086】
入浴中、前記浴室制御部704は前記貯湯制御部703から電力・水量情報を逐次要求し受け取って累積算出を行っている。算出された累積値は、設定信号qにより前記記憶部706に使用者の顔画像情報と設定値と共に関連付けて記憶される。これらの動作は退出するまで続けられる。
【0087】
更に、前記変更抽出部705は前記操作部105からの操作信号fで操作の有無を監視して、操作信号fが入ると設定情報の変更をしたかどうかを前記変更抽出部705は抽出する。設定に変更があった場合、前記変更抽出部705は変更信号sを前記記憶部706に送ることによって、予め使用者の顔画像情報と新たな最適設定値を関連付けて追加記憶する。
【0088】
新たな設定情報は、前記浴室制御部704より緒等装置に送信され、同時に今まで累積算出されていた消費電力・水量情報を0に戻す。その後は、入浴者が退出するまで前述のように前記浴室制御部704は前記貯湯制御部703から電力・水量情報を逐次要求し受け取って累積算出を行い、算出された累積値を設定信号qにより前記記憶部706に使用者の顔画像情報と設定値と共に関連付けて記憶する。なお、前記変更抽出部705の動作を前記浴室制御部704でソフトウェアによって実現することも可能である。
【0089】
このように本実施の形態では、電力量を検出できる貯湯装置の電源部701、水路エに取り付けられた水量計702、前記電源部701と前記水量計702からの信号に対応し
た貯湯制御部703、前記貯湯制御部703からの電力・水量情報に対応した浴室制御部704、変更抽出部705、記憶部706を新たに具備することで、使用している電力・水量を逐次計測して、その値を加算記憶することで累積消費電力・累積消費水量を算出して表示することができ、更に過去に設定した値にと累積消費電力・累積消費水量の結果を表示することができるので、自動的に使用者ごとの設定値をより最適な設定値に補正して貯湯装置を運転させると共に使用者がより正確に省電力・節水を推進することを可能としている。
【0090】
(実施の形態6)
図12は、本発明の実施の形態6における給湯装置およびそのリモコン装置のブロック図である。
【0091】
図12では図10の実施の形態5に対し、予め使用者が目標とする温度・省電力・節水目標値を使用者の顔画像情報と、最適設定値、電力・水量情報、時間・地域情報と共に関連付けて記憶する記憶部803、前記記憶部に記憶されている使用者が目標とする省電力・節水目標値と入浴中の消費電力・消費水量の累計値を比較・判定を行うECO判定部802、音声信号を再生できる音声再生部804と、前記記憶部803、前記ECO判定部802、前記音声再生部に対応した制御を行う浴室制御部801を新たに具備している。
【0092】
実施の形態6においても実施の形態1と同様に、予め使用者は浴室リモコン装置の前記操作部105を操作して前記浴室制御部801に入浴時の最適な設定を登録する。登録した設定は、前記浴室制御部801からの設定信号qで前記記憶部803に記憶される。
【0093】
更に、浴室制御部801は前記カメラ部202にカメラ制御信号nを送信して撮像を開始し、前記カメラ部202からのカメラ信号を受けた前記顔画像抽出部203は使用者の顔画像情報を抽出し、顔画像抽出信号pを前記浴室制御部801に送る。
【0094】
前記浴室制御部801は使用者の顔画像情報と給湯装置の設定情報と関連付けて前記記憶部803に記憶する。ここで実施の形態6では、使用者の顔画像情報と関連づけて記憶する情報に使用者が目標とする温度・省電力・節水目標値を含めることができる。
【0095】
次に、入浴時に前記浴室制御部801は、実施の形態5と同様に電力・水量情報を送るよう浴室送受信信号hを介して前記通信部108、通信信号dを介して貯湯装置の通信部109、貯湯送受信信号jを介して前記貯湯制御部703に要求を送信する。
【0096】
要求を受けた貯湯制御部703は前記電源部701が出力する電力信号wと前記水量計702が出力する水量信号xを読み取って貯湯送受信信号jを介して貯湯装置の通信部109、通信信号dを介して浴室リモコン装置の通信部108、浴室送受信信号hを介して前記浴室制御部801に電力・水量情報が返信される。
【0097】
これにより、前記浴室制御部801は使用している電力・水量を逐次計測することができ、その値を加算記憶することで累積消費電力・累積消費水量を算出して前記表示部107に表示することができる。
【0098】
実施の形態6では、更にこのときの累積消費電力・累積消費水量を前記浴室制御部801は電力・水量情報信号yにより前記ECO判定部802に出し、使用者が目標とする温度・省電力・節水目標値を前記記憶部803がECO設定信号zにより前記ECO判定部802に出す。
【0099】
前記ECO判定部802は、電力・水量情報信号yから累積消費電力・累積消費水量を
、ECO設定信号zから使用者が目標とする温度・省電力・節水目標値を抽出して比較した結果を判定信号Aとして前記浴室制御部801に戻す。
【0100】
前記浴室制御部801は、判定信号Aに基づいて目標値に対して累積消費電力・累積消費水量が超過または接近している場合は、前記表示部107にて警告表示を行い、また音声信号Bにより前記音声再生部804にて音声報知を行うことができる。
【0101】
更に、入浴中に浴室リモコン装置の前記操作部105により設定情報を変更する操作をした場合、前記操作部105からの操作信号fから前記ECO判定部802は変更された設定情報を抽出し、使用者が目標とする温度・省電力・節水目標値と比較した結果を判定信号Aとして前記浴室制御部801に戻す。
【0102】
前記浴室制御部801は、判定信号Aに基づいて目標値に対して超過した設定をしようとしている場合は、前記表示部107にて警告表示を行い、また音声信号Bにより前記音声再生部804にて音声報知を行うことができる。
【0103】
次に図13にて、本発明の実施の形態6におけるリモコン装置の制御手順について説明する。入浴中、前記浴室制御部801は前記貯湯制御部703から電力・水量情報を逐次要求し受け取って累積算出を行っている。算出された累積値は、設定信号qにより前記記憶部803に使用者の顔画像情報と設定値と共に関連付けて記憶される。
【0104】
また、累積消費電力・累積消費水量を前記浴室制御部801は電力・水量情報信号yにより前記ECO判定部802に出し、使用者が目標とする温度・省電力・節水目標値を前記記憶部803がECO設定信号zにより前記ECO判定部802に出す。
【0105】
前記ECO判定部802は、電力・水量情報信号yから累積消費電力・累積消費水量を、ECO設定信号zから使用者が目標とする温度・省電力・節水目標値を抽出して比較した結果を判定信号Aとして前記浴室制御部801に戻す。
【0106】
前記浴室制御部801は、判定信号Aに基づいて目標値に対して累積消費電力・累積消費水量が超過または接近している場合は、前記表示部107にて警告表示を行い、また音声信号Bにより前記音声再生部804にて音声報知を行う。
【0107】
これらの動作は退出するまで続けられる。更に、前記ECO判定部802は前記操作部105からの操作信号fで操作の有無を監視して、操作信号fが入ると設定情報の変更をしたかどうかを抽出する。
【0108】
設定に変更があった場合、前記ECO判定部802は、使用者が目標とする温度・省電力・節水目標値に対して超過した設定をしようとしている場合は、前記表示部107にて警告表示を行い、また音声信号Bにより前記音声再生部804にて音声報知を行って設定を無視し、使用者が目標とする温度・省電力・節水目標値の範囲内であれば、新たな設定情報は、前記浴室制御部801により貯湯装置に送信され、今まで累積算出されていた消費電力・水量情報を0に戻す。
【0109】
なお、前記ECO判定部802の動作を前記浴室制御部801でソフトウェアによって実現することも可能である。
【0110】
このように本実施の形態では、実施の形態5に対し、予め使用者が目標とする温度・省電力・節水目標値を使用者の顔画像情報と、最適設定値、電力・水量情報、時間・地域情報と共に関連付けて記憶する記憶部803、前記記憶部に記憶されている使用者が目標と
する省電力・節水目標値と入浴中の消費電力・消費水量の累計値を比較・判定を行うECO判定部802、音声信号を再生できる音声再生部804と、前記記憶部803、前記ECO判定部802、前記音声再生部に対応した制御を行う浴室制御部801を新たに具備することで、使用者が目標とする温度・省電力・節水目標値に対して累積消費電力・累積消費水量が超過または接近している場合に警告表示・音声報知を行い、更に入浴中は使用者が目標とする温度・省電力・節水目標値に対して超過した設定をしようとしている場合は、前記表示部107にて警告表示を行い、また音声信号Bにより前記音声再生部804にて音声報知を行うことができるので、自動的に使用者ごとの設定値をより最適な設定値に補正して貯湯装置を運転させると共に使用者がより正確に省電力・節水を推進することを可能としている。
【産業上の利用可能性】
【0111】
本発明によれば、過去の設定や間違った設定で貯湯装置が運転されてしまうことを防止することが可能で、更にリモコンそのものが自動的に入浴者の顔画像情報から最適な設定にすることで、毎時快適でかつ省電力・節水が可能な運転設定ができる給湯装置およびリモコン装置が提供できる点で有用である。
【符号の説明】
【0112】
101、105 操作部
102、301 台所制御部
103、107 表示部
104、108、109 通信部
106、204、304、403、503、604、704、801 浴室制御部
110、701 電源部
111、502、703 貯湯制御部
112 ヒートポンプ部
113 貯湯槽
114 給水弁
115 給湯弁
116 蛇口
205、402、505、603、706、803 記憶部
【技術分野】
【0001】
本発明は、熱源制御、給水、貯湯の制御を行う貯湯装置と、台所リモコン装置および浴室リモコン装置を複数接続でき、前記貯湯装置の動作を前記台所リモコン装置および前記浴室リモコン装置によって遠隔操作を行うことができる給湯装置およびリモコン装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、給湯装置においては複数の場所、例えば、台所と浴室で直接温度設定をできないと言う課題があった。このため、お湯を作って貯えておく貯湯装置から複数の場所に向けて配水路を設け、更にそれぞれの場所に温度設定ができるリモコン装置を設置し、前記貯湯装置と各リモコン装置を通信で相互接続することで、複数の場所でもそれぞれの温度設定を可能とする方法が考案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
図14に従来の給湯装置およびリモコン装置のブロック図、図15に浴室リモコン装置の制御手順例を示す。以下、図14、図15を参照して従来の給湯装置およびリモコン装置の動作について簡単に説明する。
【0004】
従来の給湯装置は、図14に示すように熱源制御、給水、貯湯の制御を行う貯湯装置と、浴室リモコン装置および台所リモコン装置を接続して構成されている。台所リモコン装置は、操作部101と、操作内容と貯湯装置の状態を表示する表示部103、貯湯装置に指示を出し貯湯装置の状態を受ける通信部104を備え、台所制御部102は前記操作部101から操作信号aを受けて前記表示部103に表示信号bを送って表示をする。
【0005】
また、前記台所制御部102は台所送受信信号cを介して前記通信部104を経て通信信号dによって操作内容を貯湯装置に伝える。また、貯湯装置からの通信信号dに台所リモコン装置に宛てた内容を前記通信部104で抽出し、その内容を前記台所送受信信号cによって受け、前記表示部103に表示信号bを送り貯湯装置の情報を表示する。
【0006】
浴室リモコン装置も台所リモコン装置と同様に、操作部105、表示部107、通信部108を備え、浴室制御部106は前記操作部105からの操作信号fを受けて前記表示部107に表示信号gを送って操作内容を表示すると共に、浴室送受信信号hを介して前記通信部108を経て通信信号dによって操作内容を貯湯装置に伝える。
【0007】
また、貯湯装置の通信信号dに浴室リモコン装置に宛てた内容があれば前記通信部104にて抽出し、その内容を浴室送受信信号hによって受け、前記表示部107に表示信号gを送って貯湯装置の情報を表示する。
【0008】
また、浴室の蛇口116にてお湯を出すと、開閉操作信号eが前記操作部105に入りお湯を使い始めたことが検知でき、浴室制御部106は前記操作部105から操作信号fを受け、浴室送受信信号hを介して前記通信部108を経て通信信号dによってお湯の供給要求を貯湯装置に伝えることができる。
【0009】
一方、貯湯装置は、各リモコンからの通信信号を受ける通信部109、貯湯装置の制御を行う貯湯制御部111、貯湯槽の加熱を行うヒートポンプ部112、お湯を貯めておく貯湯槽113、水またはお湯の配水路である水路ア〜エ、給水弁114、給湯弁115、電源部110などを具備している。
【0010】
貯湯装置は、前記台所リモコン装置および浴室リモコン装置から通信信号dを受けると前記通信部109で各リモコン装置からの貯湯装置への要求を抽出し貯湯送受信信号jにて前記貯湯制御部111に送る。前記貯湯制御部111は各リモコン装置からの要求に対応して前記貯湯槽113の温度を制御する。
【0011】
各リモコン装置からの要求に対して前記貯湯槽113のお湯の温度が低い場合は、前記貯湯制御部111はヒートポンプ制御信号kにより前記ヒートポンプ部112を起動して加熱し、温度が高すぎる場合、または前記貯湯槽113の水量が所定水量よりも少ない場合は、前記水路アで水道から引いた水を給水制御信号mにて前記給水弁114を開いて前記貯湯槽113に入れる。
【0012】
前記貯湯槽で出来たお湯は、前記水路ウにより配水され前記給湯弁115により水量を制御される。前記給湯弁から台所、浴室の各々の場所に前記水路エによって配水される。
【0013】
図15の例は、浴室の場合であるが、同様の方法で台所にも別個に前記水路エを配置することでお湯の供給と温度設定を個別に行うことが可能である。また、前記電源部110は、給湯装置各部の電源を生成しており貯湯装置内の各部と、通信電源iを前記通信部109から通信信号線を介して各リモコン装置に供給している。
【0014】
図15は従来の浴室リモコン装置における送信制御の内容を示したものである。前述のとおり浴室の前記蛇口116、前記操作部105の操作入力が行われると、その内容が操作信号fで前記浴室制御部106に送られ、前記浴室制御部106にて貯湯装置へ要求する設定値が決定する。
【0015】
前記浴室制御部106は決定した設定値を浴室送受信信号hで前記通信部108に送り、通信信号dにて貯湯装置に送信される。同時に、前記浴室制御部106は送信した内容を表示信号gで前記表示部107に送って表示を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0016】
【特許文献1】特開2001−353200号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
しかしながら上記従来の構成では、過去の設定のまま運転してしまうことがあったため、使用者の所望していない温度で運転させてしまうことがあり、特に浴室での使用で無駄な電力・給水を招くことがあった。また設定は使用者の感覚によって手動で行われるので必ずしも使用者にとって最適ではない設定で運転してしまうことがあった。
【0018】
更に、使用者が省電力・節水を行う場合、使用者一人一人の使用状況が明確に分かる必要があるが、従来の給湯装置およびリモコン装置では使用者一人一人の電力および水量の使用状況を知ることはできないため、効果的な省電力・節水を行うことができない。
【0019】
本発明は上記課題を解決するため、リモコン装置にカメラを具備することで予め記憶した顔画像を基に個々の使用者の温度設定、設定の補正、電力量、水量、省電力・節水の目標を記憶することで、自動で使用者ごとに最適な設定を行って省電力・節水を促進することができる制御方法を有する給湯装置およびリモコン装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0020】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1の給湯装置は、浴室への入室の有無を検
出できる入室検出部、カメラ部、前記カメラ部からの画像情報から入室者の顔画像情報を抽出する顔画像抽出部、給湯装置の設定情報を記憶する記憶部と、前記入室検出部、前記カメラ部、前記顔画像抽出部および前記記憶部を制御して、予め使用者の顔画像情報と最適設定値を関連付けて前記記憶部に記憶しておき、入浴時には入室者の顔画像情報を抽出して前記記憶部に記憶されている設定情報から自動的に使用者ごとに最適な設定を貯湯装置に送信して運転させることを可能とした浴室制御部を備えたことを特徴としている。
【0021】
また、本発明の請求項2の給湯装置は、操作から設定変更内容を抽出する変更抽出部、変更抽出部からの変更信号に対応した記憶部と、前記変更抽出部、前記記憶部を制御して、予め使用者の顔画像情報と関連付けられた最適設定値に変更が加えられた際に前記変更抽出部が抽出した変更を行って新たな最適設定値として記憶することで、自動的に使用者ごとの設定値をより最適な設定値に補正して貯湯装置を運転させることを可能とした浴室制御部を備えたことを特徴としている。
【0022】
本発明の請求項3の給湯装置は、貯湯装置に取り付けた温湿度センサ、前記温湿度センサの信号に対応した貯湯制御部、前記貯湯制御部からの温湿度情報に対応した変更抽出部および記憶部を制御して、補正された最適設定値と補正した時の温湿度情報を複数記憶しておき、以降の設定では自動的に外気の温湿度を考慮した上で、使用者ごとの設定値がより最適となるように補正して貯湯装置を運転させることを可能とした浴室制御部を備えたことを特徴としている。
【0023】
本発明の請求項4の給湯装置は、給湯装置が設置されている地域と時間(年月日を含む)を認識できる時間・地域情報部、前記時間・地域情報部に対応した変更抽出部および記憶部603を制御して、補正された最適設定値と補正した時の地域と時間を複数記憶しておき、以降の設定においては設定を行う際の地域と時間を考慮して自動的に使用者ごとの設定値をより最適な設定値に補正して貯湯装置を運転させることにより、季節による使用者ごとの設定の詳細な違いを自動的に判別することでより最適な設定値に補正して貯湯装置を運転させることを可能とした浴室制御部を備えたことを特徴としている。
【0024】
本発明の請求項5の給湯装置は、電力量を検出できる貯湯装置の電源部、給湯路に取り付けた水量計、前記電源部と前記水量計からの信号に対応した貯湯制御部、前記貯湯制御部からの電力・水量情報に対応した変更抽出部と記憶部を制御して、使用している電力・水量を逐次計測し、その値を加算記憶することで累積消費電力・累積消費水量を算出して表示することができ、加えて過去の設定値と累積消費電力・累積消費水量の結果を表示することで、自動的に使用者ごとの設定値をより最適な設定値に補正して貯湯装置を運転させると共に使用者がより正確に省電力・節水を推進することを可能とした浴室制御部を備えたことを特徴としている。
【0025】
本発明の請求項6の給湯装置は、予め使用者が目標とする温度・省電力・節水目標値を使用者の顔画像情報と、最適設定値、電力・水量情報、時間・地域情報と共に関連付けて記憶する記憶部803、前記記憶部に記憶されている使用者が目標とする省電力・節水目標値と入浴中の消費電力・消費水量の累計値を比較・判定を行うECO判定部802、音声信号を再生できる音声再生部804を制御して、使用者が目標とする温度・省電力・節水目標値に対して累積消費電力・累積消費水量が超過または接近している場合に警告表示・音声報知を行い、更に入浴中は使用者が目標とする温度・省電力・節水目標値に対して超過した設定をしようとしている場合は、て警告表示・音声報知を行って設定を抑制することで、自動的に使用者ごとの設定値をより最適な設定値に補正して貯湯装置を運転させると共に使用者がより正確に省電力・節水を推進することを可能とした浴室制御部を備えたことを特徴としている。
【発明の効果】
【0026】
本発明によれば、使用者の顔画像情報から自動的に最適な設定を行うので過去の設定のまま誤った運転することが無く、あいまいな経験値で設定するのではなく、個別の使用者にとって最適な設定を自動的に設定して運転するので、無駄な電力・給水を行うことが無い。更に、省電力・節水を行う場合の個別の使用状況が明確に分かるので、効果的な省電力・節水を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明の実施の形態1における給湯機のブロック図
【図2】本発明の実施の形態1におけるフローチャート
【図3】本発明の実施の形態1における給湯機の第2の例のブロック図
【図4】本発明の実施の形態2における給湯機のブロック図
【図5】本発明の実施の形態2におけるフローチャート
【図6】本発明の実施の形態3における給湯機のブロック図
【図7】本発明の実施の形態3におけるフローチャート
【図8】本発明の実施の形態4における給湯機のブロック図
【図9】本発明の実施の形態4におけるフローチャート
【図10】本発明の実施の形態5における給湯機のブロック図
【図11】本発明の実施の形態5におけるフローチャート
【図12】本発明の実施の形態6における給湯機のブロック図
【図13】本発明の実施の形態6におけるECO表示・音声報知のフローチャート
【図14】従来の給湯機のブロック図
【図15】従来の給湯機のフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下に、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0029】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における給湯装置およびそのリモコン装置のブロック図である。なお、図14の従来例と同一機能を有する部分は同一符号を付して説明を省略する。また、浴室リモコン装置と貯湯装置との間で、本発明の実施の形態について述べるものとする。
【0030】
図1で浴室リモコン装置は図14の従来例に対し、浴室への入室の有無を検出できる入室検出部201、カメラ部202、前記カメラ部202からの画像情報から入室者の顔画像情報を抽出する顔画像抽出部203、給湯装置の設定情報を記憶する記憶部205、前記入室検出部201、前記カメラ部202、前記顔画像抽出部203および前記記憶部205を制御する浴室制御部204を新たに具備する。
【0031】
予め使用者は、浴室リモコン装置の前記操作部105を操作して前記浴室制御部204に入浴時の最適な設定を登録する。登録した設定は、前記浴室制御部204からの設定信号qで前記記憶部205に記憶される。
【0032】
更に、浴室制御部204は前記カメラ部202にカメラ制御信号nを送信して撮像を開始し、前記カメラ部202からのカメラ信号を受けた前記顔画像抽出部203は使用者の顔画像情報を抽出し、顔画像抽出信号pを前記浴室制御部204に送る。前記浴室制御部204は使用者の顔画像情報を登録した給湯装置の設定情報と関連付けて前記記憶部205に記憶する。
【0033】
その後、入浴の際に前記入室検出部201が入室を検出して入室信号rにより前記浴室
制御部204に通知することで、前記カメラ部202にカメラ制御信号nを送信して撮像を自動的に開始する。前記カメラ部202からのカメラ信号を受けた前記顔画像抽出部203は入室者の顔画像情報を抽出し、顔画像抽出信号pを前記浴室制御部204に送る。
【0034】
前記浴室制御部204は使用者の顔画像情報を基に前記記憶部205に関連付けて登録した給湯装置の設定情報を前記記憶部205から設定信号qを介して取得し、浴室送受信信号hで前記通信部108に送って通信信号dによって貯湯装置に設定が成される。
【0035】
次に図2にて、本発明の実施の形態1におけるリモコン装置の制御手順について説明する。
【0036】
図2の左側のフローチャートは本発明の実施の形態1におけるリモコン装置において、予め使用者が浴室リモコン装置の前記操作部105を操作して、顔画像情報と給湯装置の設定情報を関連付けて前記記憶部205に記憶する制御手順を示している。
【0037】
浴室制御部204は前記カメラ部202にカメラ制御信号nを送信してカメラの撮像設定を行い撮像を開始し、前記カメラ部202からのカメラ信号を受けた前記顔画像抽出部203は使用者の顔画像情報を抽出し、顔画像抽出信号pを前記浴室制御部204に送る。
【0038】
前記カメラ部は顔画像が撮れて顔画像情報が前記顔画像抽出部203で取得できるまで撮像を繰り返す。前記浴室制御部204は使用者の顔画像情報を取得した後、登録した給湯装置の設定情報と関連付けて前記記憶部205に記憶する。
【0039】
もしも、設定値の入力がされていない場合、前記表示部107にて警告表示を行い、設定値登録を完了する。顔画像情報と設定値の関連付けを前記浴室制御部204が行って前記記憶部に記憶される。
【0040】
また図2の右側のフローチャートは本発明の実施の形態1におけるリモコン装置において、入浴の際に前記入室検出部201が入室を検出して入室信号rにより前記浴室制御部204に通知する。一定時間確認を行うなどして入室が確認された後、前記浴室制御部は前記カメラ部202にカメラ制御信号nを送信して撮像を自動的に開始する。
【0041】
前記カメラ部は顔画像が撮れて顔画像情報が前記顔画像抽出部203で取得できるまで撮像を繰り返す。前記カメラ部202からのカメラ信号を受けた前記顔画像抽出部203は入室者の顔画像情報を抽出し、顔画像抽出信号pを前記浴室制御部204に送る。
【0042】
前記浴室制御部204は使用者の顔画像情報を基に前記記憶部205に関連付けて登録した給湯装置の設定情報を検索し一致した設定情報が見つかった場合は前記記憶部205から設定信号qを介して取得し、浴室送受信信号hで前記通信部108に送って通信信号dによって貯湯装置に設定が成される。
【0043】
一致するものが見つからない場合は、標準として予め決めたデフォルト設定を代替設定として設定し、前記表示部107にて表示する。
【0044】
このように本実施の形態では、予め使用者の顔画像情報と最適設定値を関連付けて前記記憶部205に記憶しておき、入浴時には前記入室検出部201、前記カメラ部202、顔画像抽出部203により入室者の顔画像情報を抽出して前記記憶部205に記憶されている設定情報から自動的に使用者ごとに最適な設定を抽出して貯湯装置を運転させることを可能としている。
【0045】
なお、上記では前記カメラ部202、前記顔画像抽出部203、前記記憶部205を浴室リモコン装置内にのみ1つずつ設けたが、図3に示す本発明の実施の形態1の別の構成で示すように前記カメラ部202、前記顔画像抽出部203は、他のリモコン装置にも設けても良い。また、前記記憶部205は、貯湯装置またはリモコン装置の少なくとも1つに備えることが必要である。
【0046】
図3の構成の場合、予め使用者が台所リモコン装置の前記操作部105を操作して台所制御部301に入浴時の最適な設定を登録する。登録した設定は、操作信号aを介して前記台所制御部301からの台所送受信信号cで前記通信部104に送られる。前記通信部104は通信信号dを介して浴室リモコン装置の通信部108に送られ、浴室送受信信号hを介して浴室制御部304に送られ設定信号qにて記憶部205に記憶される。
【0047】
更に、台所制御部301は前記カメラ部302にカメラ制御信号nを送信して撮像を開始し、前記カメラ部302からのカメラ信号を受けた前記顔画像抽出部303は使用者の顔画像情報を抽出し、顔画像抽出信号pを前記台所制御部301からの台所送受信信号cで前記通信部104に送られる。
【0048】
前記通信部104は通信信号dを介して浴室リモコン装置の通信部108に送られ、浴室送受信信号hを介して浴室制御部304に送られる。前記浴室制御部204は使用者の顔画像情報を登録した給湯装置の設定情報と関連付けて前記記憶部205に記憶する。
【0049】
入浴時も上記と同様に前記台所制御部301と前記浴室制御部304の間で顔画像情報を通信することで、浴室リモコン装置内の前記記憶部205に記憶した設定情報を取り出すことができ、図1の場合と同じく自動的に使用者ごとに最適な設定を抽出して貯湯装置を運転させることが可能である。
【0050】
このように、台所リモコン装置にもカメラ部、顔画像抽出部を設けて相互の制御部の間で設定情報と顔画像情報を通信することで、記憶部が装置にあっても本発明の実施の形態1を実現することができる。
【0051】
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2における給湯装置およびそのリモコン装置のブロック図である。
【0052】
本発明の実施の形態2において、実施の形態1における予め使用者の顔画像情報と最適設定値を関連付けて前記記憶部205に記憶しておき、入浴時には前記入室検出部201、前記カメラ部202、顔画像抽出部203により入室者の顔画像情報を抽出して前記記憶部205に記憶されている設定情報から自動的に使用者ごとに最適な設定を抽出して貯湯装置を運転させる構成および制御手順は同様である。本発明の実施の形態2の特徴は入浴中の使用者が設定変更を行う場合である。
【0053】
図4で浴室リモコン装置は図1の実施の形態1に対し、前記操作部105からの操作信号aから設定変更内容を抽出する変更抽出部401、変更抽出部からの変更信号sに対応した記憶部402、前記変更抽出部401、前記記憶部402の制御を行う浴室制御部403を新たに具備することで入浴中に前記操作部105により設定情報を変更する操作をした場合、前記操作部105からの操作信号fから前記変更抽出部401は変更された設定情報を抽出して変更信号sを記憶部402に送ることによって、予め使用者の顔画像情報と最適設定値を関連付けて前記記憶部205に記憶していた最適設定値に変更が生じたとみて前記変更抽出部401が抽出した変更を使用者の顔画像情報と関連付けられていた
設定値に行い、新たな最適設定値として補正して記憶する。
【0054】
次に図5にて、本発明の実施の形態1におけるリモコン装置の制御手順について説明する。入浴中に前記操作部105により設定情報を変更する操作をした場合、前記操作部105からの操作信号fから前記変更抽出部401は変更された設定情報を抽出して変更信号sを記憶部402に送ることによって、予め使用者の顔画像情報と最適設定値を関連付けて前記記憶部205に記憶していた最適設定値に変更が生じたとみて前記変更抽出部401が抽出した変更を使用者の顔画像情報と関連付けられていた設定値に行い、新たな最適設定値として補正して記憶する。
【0055】
なお、前記変更抽出部401の動作を前記浴室制御部403でソフトウェアによって実現することも可能である。
【0056】
このように本実施の形態では、前記操作部105からの操作信号aから設定変更内容を抽出する変更抽出部401、変更抽出部からの変更信号sに対応した記憶部402、前記変更抽出部401、前記記憶部402の制御を行う浴室制御部403を新たに具備することで、予め使用者の顔画像情報と関連付けられた最適設定値に変更が加えられた際に、前記変更抽出部401が抽出した変更を使用者の顔画像情報と関連付けられていた設定値に行い、新たな最適設定値として記憶することで、自動的に使用者ごとの設定値をより最適な設定値に補正して貯湯装置を運転させることを可能としている。
【0057】
(実施の形態3)
図6は、本発明の実施の形態3における給湯装置およびそのリモコン装置のブロック図である。
【0058】
図6では図4の実施の形態2に対し、貯湯装置に取り付けられた温湿度センサ501、前記温湿度センサ501の信号に対応した貯湯制御部502、前記貯湯制御部502からの温湿度情報に対応した浴室制御部503、変更抽出部504、記憶部505を新たに具備することで入浴中に浴室リモコン装置の前記操作部105により設定情報を変更する操作をした場合、前記操作部105からの操作信号fから前記変更抽出部401は変更された設定情報を抽出して変更信号sを記憶部402に送る。
【0059】
前記浴室制御部503は、温湿度情報を送るよう浴室送受信信号hを介して前記通信部108、通信信号dを介して貯湯装置の通信部109、貯湯送受信信号jを介して前記貯湯制御部502に要求を送信する。前記浴室制御部503から要求を受けた貯湯制御部502は前記温湿度センサ501の出力する温湿度信号tを読み取って貯湯送受信信号jを介して貯湯装置の通信部109、通信信号dを介して浴室リモコン装置の通信部108、浴室送受信信号hを介して前記浴室制御部503に温湿度情報が返信される。前記浴室制御部は温湿度情報信号uとして前記変更抽出部504に送る。
【0060】
前記変更抽出部504は、予め使用者の顔画像情報と最適設定値を関連付けて前記記憶部205に記憶していた最適設定値に変更が生じたとみて前記変更抽出部401が抽出した変更を使用者の顔画像情報と関連付けられていた設定値に行い、新たな最適設定値として補正して記憶するが、このとき同時に温湿度情報信号uから得た温湿度情報も関連付けして新たな設定値として記憶する。
【0061】
その後、入浴の際に前記入室検出部201が入室を検出して入室信号rにより前記浴室制御部503に通知すると、前記カメラ部202にカメラ制御信号nを送信して撮像を自動的に開始する。前記カメラ部202からのカメラ信号を受けた前記顔画像抽出部203は入室者の顔画像情報を抽出し、顔画像抽出信号pを前記浴室制御部204に送る。
【0062】
前記浴室制御部204は使用者の顔画像情報を基に前記記憶部505に関連付けて登録した給湯装置の設定情報を前記記憶部505から設定信号qを介して取得するが、このとき同時に前回設定値を記憶したときの温湿度情報を含めて複数の設定値が得られる。
【0063】
そこで、前記浴室制御部503は、温湿度情報を送るよう浴室送受信信号hを介して前記通信部108、通信信号dを介して貯湯装置の通信部109、貯湯送受信信号jを介して前記貯湯制御部502に要求を送信する。
【0064】
前記浴室制御部503から要求を受けた貯湯制御部502は前記温湿度センサ501の出力する温湿度信号tを読み取って貯湯送受信信号jを介して貯湯装置の通信部109、通信信号dを介して浴室リモコン装置の通信部108、浴室送受信信号hを介して前記浴室制御部503に温湿度情報が返信され、返信された温湿度情報と複数ある設定値に関連付けされた記憶したときの温湿度情報を比較して同等と見なせる範囲に温湿度情報がある設定値を選択し、浴室送受信信号hで前記通信部108に送って通信信号dによって貯湯装置に設定が成される。
【0065】
次に図7にて、本発明の実施の形態3におけるリモコン装置の制御手順について説明する。
【0066】
入浴中に前記変更抽出部504は前記操作部105からの操作信号fで操作の有無を監視している。操作信号fが入ると、設定情報を変更する操作をしたかどうかを前記変更抽出部504は変更抽出する。同時に前記浴室制御部503は前記貯湯制御部502から前記温湿度センサ501の出力する温湿度情報を得て前記変更抽出部504に送る。
【0067】
前記変更抽出部504は変更信号sを記憶部505に送ることによって、予め使用者の顔画像情報と最適設定値を関連付けて前記記憶部205に記憶していた最適設定値を変更すると共に温湿度情報も関連付けして新たな設定値として追加・記憶する。なお、前記変更抽出部504の動作を前記浴室制御部503でソフトウェアによって実現することも可能である。
【0068】
このように本実施の形態では、貯湯装置に取り付けられた温湿度センサ501、前記温湿度センサ501の信号に対応した貯湯制御部502、前記貯湯制御部502からの温湿度情報に対応した浴室制御部503、変更抽出部504、記憶部505を新たに具備することで、補正された最適設定値と補正した時の温湿度情報を複数記憶しておき、以降の設定においては外気の温湿度を考慮して自動的に使用者ごとの設定値をより最適な設定値に補正して貯湯装置を運転させることを可能としている。
【0069】
(実施の形態4)
図8は、本発明の実施の形態4における給湯装置およびそのリモコン装置のブロック図である。
【0070】
図8では図4の実施の形態2に対し、給湯装置が設置されている地域と時間(年月日を含む)を認識できる時間・地域情報部601、前記時間・地域情報部601の信号に対応した変更抽出部602、時間・地域情報に対応した記憶部603、浴室制御部604を新たに具備することで、入浴中に浴室リモコン装置の前記操作部105により設定情報を変更する操作をした場合、前記操作部105からの操作信号fから前記変更抽出部602は変更された設定情報を抽出すると共に、前記時間・地域情報部601からの時間・地域情報信号vから時間・地域情報を抽出する。
【0071】
前記変更抽出部602は、予め使用者の顔画像情報と最適設定値を関連付けて前記記憶部603に記憶していた最適設定値に変更が生じたとみて抽出した変更を使用者の顔画像情報と関連付けられていた設定値に行い、新たな最適設定値として補正して記憶するが、このとき同時に時間・地域情報も関連付けして新たな設定値とし、変更信号sを記憶部603に送って記憶する。
【0072】
その後、入浴の際に前記入室検出部201が入室を検出して入室信号rにより前記浴室制御部503に通知すると、前記カメラ部202にカメラ制御信号nを送信して撮像を自動的に開始する。前記カメラ部202からのカメラ信号を受けた前記顔画像抽出部203は入室者の顔画像情報を抽出し、顔画像抽出信号pを前記浴室制御部604に送る。
【0073】
前記浴室制御部604は使用者の顔画像情報を基に前記記憶部603に関連付けて登録した給湯装置の設定情報を設定信号qを介して取得するが、このとき同時に前回設定値を記憶したときの地域・時間情報を含めて複数の設定値が得られる。
【0074】
そこで、前記浴室制御部604は、前記時間・地域情報部から現在の時間・地域情報を得て複数ある設定値に関連付けされた記憶したときの時間・地域情報と比較して同等と見なせる範囲に時間と地域がある設定値を選択し、浴室送受信信号hで前記通信部108に送って通信信号dによって貯湯装置に設定が成される。
【0075】
次に図9にて、本発明の実施の形態4におけるリモコン装置の制御手順について説明する。
【0076】
入浴中に前記変更抽出部602は前記操作部105からの操作信号fで操作の有無を監視している。操作信号fが入ると、設定情報を変更する操作をしたかどうかを前記変更抽出部602は抽出する。同時に前記浴室制御部604は前記時間・地域情報部601から時間・地域情報を得て前記変更抽出部602に送る。
【0077】
前記変更抽出部602は変更信号sを記憶部603に送ることによって、予め使用者の顔画像情報と最適設定値を関連付けて前記記憶部603に記憶していた最適設定値を変更すると共に時間・地域情報も関連付けして新たな設定値として追加・記憶する。なお、前記変更抽出部602の動作を前記浴室制御部604でソフトウェアによって実現することも可能である。
【0078】
このように本実施の形態では、給湯装置が設置されている地域と時間(年月日を含む)を認識できる時間・地域情報部601、前記時間・地域情報部601の信号に対応した変更抽出部602、時間・地域情報に対応した記憶部603、浴室制御部604を新たに具備することで、補正された最適設定値と補正した時の地域と時間を複数記憶しておき、以降の設定においては設定を行う際の地域と時間を考慮して自動的に使用者ごとの設定値をより最適な設定値に補正して貯湯装置を運転させることを可能としている。
【0079】
すなわち、地域と時間が限定できることで季節による使用者ごとの設定の詳細な違いを自動的に判別することでより最適な設定値に補正して貯湯装置を運転させることを可能としている。
【0080】
(実施の形態5)
図10は、本発明の実施の形態5における給湯装置およびそのリモコン装置のブロック図である。図10では図4の実施の形態2に対し、電力量を検出できる貯湯装置の電源部701、水路エに取り付けられた水量計702、前記電源部701と前記水量計702からの信号に対応した貯湯制御部703、前記貯湯制御部703からの電力・水量情報に対
応した浴室制御部704、変更抽出部705、記憶部706を新たに具備することで、前記浴室制御部704は、電力・水量情報を送るよう浴室送受信信号hを介して前記通信部108、通信信号dを介して貯湯装置の通信部109、貯湯送受信信号jを介して前記貯湯制御部703に要求を送信する。
【0081】
要求を受けた貯湯制御部703は前記電源部701が出力する電力信号wと前記水量計702が出力する水量信号xを読み取って貯湯送受信信号jを介して貯湯装置の通信部109、通信信号dを介して浴室リモコン装置の通信部108、浴室送受信信号hを介して前記浴室制御部704に電力・水量情報が返信される。
【0082】
これにより、前記浴室制御部704は使用している電力・水量を逐次計測することができ、その値を加算記憶することで累積消費電力・累積消費水量を算出して前記表示部107に表示することができる。
【0083】
更に、入浴中に浴室リモコン装置の前記操作部105により設定情報を変更する操作をした場合、前記操作部105からの操作信号fから前記変更抽出部705は変更された設定情報を抽出して変更信号sを記憶部706に送ると共に、前記浴室制御部704は、前回設定が変更された時点からの累積消費電力・累積消費水量を算出し、電力・水量情報信号yとして前記変更抽出部705に送る。
【0084】
前記変更抽出部705は、予め使用者の顔画像情報と最適設定値を関連付けて前記記憶部706に記憶していた最適設定値に変更が生じたとみて前記変更抽出部705が抽出した変更を使用者の顔画像情報と関連付けられていた設定値に行い、新たな最適設定値として補正して記憶するが、このとき同時に変更前の設定値に累積消費電力と累積消費水量を関連付けして旧設定値の記録として記憶し、必要に応じて設定値と累積消費電力と累積消費水量の結果を表示することができる。
【0085】
次に図11にて、本発明の実施の形態5におけるリモコン装置の制御手順について説明する。
【0086】
入浴中、前記浴室制御部704は前記貯湯制御部703から電力・水量情報を逐次要求し受け取って累積算出を行っている。算出された累積値は、設定信号qにより前記記憶部706に使用者の顔画像情報と設定値と共に関連付けて記憶される。これらの動作は退出するまで続けられる。
【0087】
更に、前記変更抽出部705は前記操作部105からの操作信号fで操作の有無を監視して、操作信号fが入ると設定情報の変更をしたかどうかを前記変更抽出部705は抽出する。設定に変更があった場合、前記変更抽出部705は変更信号sを前記記憶部706に送ることによって、予め使用者の顔画像情報と新たな最適設定値を関連付けて追加記憶する。
【0088】
新たな設定情報は、前記浴室制御部704より緒等装置に送信され、同時に今まで累積算出されていた消費電力・水量情報を0に戻す。その後は、入浴者が退出するまで前述のように前記浴室制御部704は前記貯湯制御部703から電力・水量情報を逐次要求し受け取って累積算出を行い、算出された累積値を設定信号qにより前記記憶部706に使用者の顔画像情報と設定値と共に関連付けて記憶する。なお、前記変更抽出部705の動作を前記浴室制御部704でソフトウェアによって実現することも可能である。
【0089】
このように本実施の形態では、電力量を検出できる貯湯装置の電源部701、水路エに取り付けられた水量計702、前記電源部701と前記水量計702からの信号に対応し
た貯湯制御部703、前記貯湯制御部703からの電力・水量情報に対応した浴室制御部704、変更抽出部705、記憶部706を新たに具備することで、使用している電力・水量を逐次計測して、その値を加算記憶することで累積消費電力・累積消費水量を算出して表示することができ、更に過去に設定した値にと累積消費電力・累積消費水量の結果を表示することができるので、自動的に使用者ごとの設定値をより最適な設定値に補正して貯湯装置を運転させると共に使用者がより正確に省電力・節水を推進することを可能としている。
【0090】
(実施の形態6)
図12は、本発明の実施の形態6における給湯装置およびそのリモコン装置のブロック図である。
【0091】
図12では図10の実施の形態5に対し、予め使用者が目標とする温度・省電力・節水目標値を使用者の顔画像情報と、最適設定値、電力・水量情報、時間・地域情報と共に関連付けて記憶する記憶部803、前記記憶部に記憶されている使用者が目標とする省電力・節水目標値と入浴中の消費電力・消費水量の累計値を比較・判定を行うECO判定部802、音声信号を再生できる音声再生部804と、前記記憶部803、前記ECO判定部802、前記音声再生部に対応した制御を行う浴室制御部801を新たに具備している。
【0092】
実施の形態6においても実施の形態1と同様に、予め使用者は浴室リモコン装置の前記操作部105を操作して前記浴室制御部801に入浴時の最適な設定を登録する。登録した設定は、前記浴室制御部801からの設定信号qで前記記憶部803に記憶される。
【0093】
更に、浴室制御部801は前記カメラ部202にカメラ制御信号nを送信して撮像を開始し、前記カメラ部202からのカメラ信号を受けた前記顔画像抽出部203は使用者の顔画像情報を抽出し、顔画像抽出信号pを前記浴室制御部801に送る。
【0094】
前記浴室制御部801は使用者の顔画像情報と給湯装置の設定情報と関連付けて前記記憶部803に記憶する。ここで実施の形態6では、使用者の顔画像情報と関連づけて記憶する情報に使用者が目標とする温度・省電力・節水目標値を含めることができる。
【0095】
次に、入浴時に前記浴室制御部801は、実施の形態5と同様に電力・水量情報を送るよう浴室送受信信号hを介して前記通信部108、通信信号dを介して貯湯装置の通信部109、貯湯送受信信号jを介して前記貯湯制御部703に要求を送信する。
【0096】
要求を受けた貯湯制御部703は前記電源部701が出力する電力信号wと前記水量計702が出力する水量信号xを読み取って貯湯送受信信号jを介して貯湯装置の通信部109、通信信号dを介して浴室リモコン装置の通信部108、浴室送受信信号hを介して前記浴室制御部801に電力・水量情報が返信される。
【0097】
これにより、前記浴室制御部801は使用している電力・水量を逐次計測することができ、その値を加算記憶することで累積消費電力・累積消費水量を算出して前記表示部107に表示することができる。
【0098】
実施の形態6では、更にこのときの累積消費電力・累積消費水量を前記浴室制御部801は電力・水量情報信号yにより前記ECO判定部802に出し、使用者が目標とする温度・省電力・節水目標値を前記記憶部803がECO設定信号zにより前記ECO判定部802に出す。
【0099】
前記ECO判定部802は、電力・水量情報信号yから累積消費電力・累積消費水量を
、ECO設定信号zから使用者が目標とする温度・省電力・節水目標値を抽出して比較した結果を判定信号Aとして前記浴室制御部801に戻す。
【0100】
前記浴室制御部801は、判定信号Aに基づいて目標値に対して累積消費電力・累積消費水量が超過または接近している場合は、前記表示部107にて警告表示を行い、また音声信号Bにより前記音声再生部804にて音声報知を行うことができる。
【0101】
更に、入浴中に浴室リモコン装置の前記操作部105により設定情報を変更する操作をした場合、前記操作部105からの操作信号fから前記ECO判定部802は変更された設定情報を抽出し、使用者が目標とする温度・省電力・節水目標値と比較した結果を判定信号Aとして前記浴室制御部801に戻す。
【0102】
前記浴室制御部801は、判定信号Aに基づいて目標値に対して超過した設定をしようとしている場合は、前記表示部107にて警告表示を行い、また音声信号Bにより前記音声再生部804にて音声報知を行うことができる。
【0103】
次に図13にて、本発明の実施の形態6におけるリモコン装置の制御手順について説明する。入浴中、前記浴室制御部801は前記貯湯制御部703から電力・水量情報を逐次要求し受け取って累積算出を行っている。算出された累積値は、設定信号qにより前記記憶部803に使用者の顔画像情報と設定値と共に関連付けて記憶される。
【0104】
また、累積消費電力・累積消費水量を前記浴室制御部801は電力・水量情報信号yにより前記ECO判定部802に出し、使用者が目標とする温度・省電力・節水目標値を前記記憶部803がECO設定信号zにより前記ECO判定部802に出す。
【0105】
前記ECO判定部802は、電力・水量情報信号yから累積消費電力・累積消費水量を、ECO設定信号zから使用者が目標とする温度・省電力・節水目標値を抽出して比較した結果を判定信号Aとして前記浴室制御部801に戻す。
【0106】
前記浴室制御部801は、判定信号Aに基づいて目標値に対して累積消費電力・累積消費水量が超過または接近している場合は、前記表示部107にて警告表示を行い、また音声信号Bにより前記音声再生部804にて音声報知を行う。
【0107】
これらの動作は退出するまで続けられる。更に、前記ECO判定部802は前記操作部105からの操作信号fで操作の有無を監視して、操作信号fが入ると設定情報の変更をしたかどうかを抽出する。
【0108】
設定に変更があった場合、前記ECO判定部802は、使用者が目標とする温度・省電力・節水目標値に対して超過した設定をしようとしている場合は、前記表示部107にて警告表示を行い、また音声信号Bにより前記音声再生部804にて音声報知を行って設定を無視し、使用者が目標とする温度・省電力・節水目標値の範囲内であれば、新たな設定情報は、前記浴室制御部801により貯湯装置に送信され、今まで累積算出されていた消費電力・水量情報を0に戻す。
【0109】
なお、前記ECO判定部802の動作を前記浴室制御部801でソフトウェアによって実現することも可能である。
【0110】
このように本実施の形態では、実施の形態5に対し、予め使用者が目標とする温度・省電力・節水目標値を使用者の顔画像情報と、最適設定値、電力・水量情報、時間・地域情報と共に関連付けて記憶する記憶部803、前記記憶部に記憶されている使用者が目標と
する省電力・節水目標値と入浴中の消費電力・消費水量の累計値を比較・判定を行うECO判定部802、音声信号を再生できる音声再生部804と、前記記憶部803、前記ECO判定部802、前記音声再生部に対応した制御を行う浴室制御部801を新たに具備することで、使用者が目標とする温度・省電力・節水目標値に対して累積消費電力・累積消費水量が超過または接近している場合に警告表示・音声報知を行い、更に入浴中は使用者が目標とする温度・省電力・節水目標値に対して超過した設定をしようとしている場合は、前記表示部107にて警告表示を行い、また音声信号Bにより前記音声再生部804にて音声報知を行うことができるので、自動的に使用者ごとの設定値をより最適な設定値に補正して貯湯装置を運転させると共に使用者がより正確に省電力・節水を推進することを可能としている。
【産業上の利用可能性】
【0111】
本発明によれば、過去の設定や間違った設定で貯湯装置が運転されてしまうことを防止することが可能で、更にリモコンそのものが自動的に入浴者の顔画像情報から最適な設定にすることで、毎時快適でかつ省電力・節水が可能な運転設定ができる給湯装置およびリモコン装置が提供できる点で有用である。
【符号の説明】
【0112】
101、105 操作部
102、301 台所制御部
103、107 表示部
104、108、109 通信部
106、204、304、403、503、604、704、801 浴室制御部
110、701 電源部
111、502、703 貯湯制御部
112 ヒートポンプ部
113 貯湯槽
114 給水弁
115 給湯弁
116 蛇口
205、402、505、603、706、803 記憶部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
給水、貯湯および熱源制御を行う貯湯装置と前記貯湯装置の動作を遠隔操作できるリモコン装置を複数接続できる給湯装置において、入浴者を検出する入室検出部と、入浴者を撮像するカメラ部と、前記カメラ部で撮像した画像から顔画像を抽出する顔画像抽出部と、操作を受け付ける操作部と、操作内容や給湯装置の状態を表示する表示部と、前記貯湯装置および前記リモコン装置の間で通信を行う通信部と、各部の動作を制御する制御部を前記リモコン装置に具備し、予め前記カメラ部と前記顔画像抽出部で抽出した使用者の顔画像情報と、個別の使用者が設定する前記貯湯装置の動作設定情報を関連付けて記憶する記憶部と、前記記憶部から顔画像情報を基に動作設定情報を抽出する設定情報抽出部を前記リモコン装置または前記貯湯装置の少なくともいずれか1つに具備し、前記入室検出部で入浴者を検出したのち前記設定情報抽出部は前記カメラ部と前記顔画像抽出部で抽出した入浴者の顔画像情報を基に前記記憶部から当該入浴者があらかじめ記憶させた動作設定情報を抽出して前記貯湯装置に指示することにより、当該入浴者が所望する前記貯湯装置の動作を自動で行うことができる制御手段を備えたことを特徴とする給湯装置。
【請求項2】
予め設定した前記貯湯装置の動作設定情報に対して変更した情報を抽出する変更抽出部を前記リモコン装置に具備することで、入浴中の変更情報を抽出することで、以降の前記貯湯装置の動作設定情報を入浴者の所望する動作に自動で補正して前記記憶部に記憶することができる制御手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の給湯装置。
【請求項3】
前記貯湯装置に屋外の温度・湿度を計測する温湿度計測部と、入浴中には変更情報と共に前記温湿度計測部が計測した屋外の温度・湿度を抽出し、動作設定をする際には顔画像情報と前記温湿度計測部が計測した屋外の温度・湿度を基に前記記憶部に記憶していた前記貯湯装置の動作設定情報を抽出する変更抽出部を前記リモコン装置に具備することで、入浴中の変更情報を前記温湿度計測部が計測した屋外の温度・湿度情報と共に関連付けて新たに前記記憶部に記憶し、以降の動作設定を行う際は複数記憶された設定情報から前記温湿度計測部で計測した屋外の温度・湿度情報と入浴者の顔画像情報を基にして前記貯湯装置の動作設定情報を抽出することで、入浴者が所望する動作となるように自動で補正することができる制御手段を備えたことを特徴とする請求項2に記載の給湯装置。
【請求項4】
前記給湯装置が設置されている地域設定と月日・時間を計測できる時間・地域情報部と、入浴中には変更情報と共に前記時間・地域情報部が提示する時間と地域の情報を抽出し、動作設定をする際には顔画像情報と前記時間・地域情報部が提示する時間と地域の情報を基に前記記憶部に記憶していた前記貯湯装置の動作設定情報を抽出する変更抽出部を前記リモコン装置に具備することで、入浴中の変更情報を前記時間・地域情報部が提示する時間と地域の情報と共に関連付けて新たに前記記憶部に記憶し、以降の動作設定の際には複数記憶された設定情報から前記時間・地域情報部が提示する時間と地域の情報と入浴者の顔画像情報を基にして抽出することで、入浴者が所望する動作となるように自動で補正することができる制御手段を備えたことを特徴とする請求項2に記載の給湯装置。
【請求項5】
前記貯湯装置に消費電力を計測できる電力計部と使用湯量を計測できる水量計部を具備することで、計測した電力と水量の情報の累積値を算出して表示し、使用者が入浴中に設定変更した際には、算出されている電力と水量の累積値と変更前の設定値を入浴者の顔画像情報と共に関連付けて新たに前記記憶部に記憶することで、設定値と電力・水量の関係を表示することができる制御手段を備えたことを特徴とする請求項2に記載の給湯装置。
【請求項6】
前記リモコン装置に使用者が設定した温度、省電力、節水の目標値を記憶する記憶部と、温度、省電力、節水の目標値と入浴中の温度設定値、電力および水量の累計値の比較および判定を行うECO判定部、音声信号を再生できる音声再生部を具備することで、前記E
CO判定部は入浴中の温度設定、累積消費電力、累積消費水量と温度設定値、省電力、節水の目標値を抽出して比較・判定を行い、超過または接近していることを警告表示、音声報知し、超過した設定変更をした場合は変更を受け付けないことで、が目標とする省電力、節水が実現しやすくすることができる制御手段を備えたことを特徴とする請求項5に記載の給湯装置。
【請求項1】
給水、貯湯および熱源制御を行う貯湯装置と前記貯湯装置の動作を遠隔操作できるリモコン装置を複数接続できる給湯装置において、入浴者を検出する入室検出部と、入浴者を撮像するカメラ部と、前記カメラ部で撮像した画像から顔画像を抽出する顔画像抽出部と、操作を受け付ける操作部と、操作内容や給湯装置の状態を表示する表示部と、前記貯湯装置および前記リモコン装置の間で通信を行う通信部と、各部の動作を制御する制御部を前記リモコン装置に具備し、予め前記カメラ部と前記顔画像抽出部で抽出した使用者の顔画像情報と、個別の使用者が設定する前記貯湯装置の動作設定情報を関連付けて記憶する記憶部と、前記記憶部から顔画像情報を基に動作設定情報を抽出する設定情報抽出部を前記リモコン装置または前記貯湯装置の少なくともいずれか1つに具備し、前記入室検出部で入浴者を検出したのち前記設定情報抽出部は前記カメラ部と前記顔画像抽出部で抽出した入浴者の顔画像情報を基に前記記憶部から当該入浴者があらかじめ記憶させた動作設定情報を抽出して前記貯湯装置に指示することにより、当該入浴者が所望する前記貯湯装置の動作を自動で行うことができる制御手段を備えたことを特徴とする給湯装置。
【請求項2】
予め設定した前記貯湯装置の動作設定情報に対して変更した情報を抽出する変更抽出部を前記リモコン装置に具備することで、入浴中の変更情報を抽出することで、以降の前記貯湯装置の動作設定情報を入浴者の所望する動作に自動で補正して前記記憶部に記憶することができる制御手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の給湯装置。
【請求項3】
前記貯湯装置に屋外の温度・湿度を計測する温湿度計測部と、入浴中には変更情報と共に前記温湿度計測部が計測した屋外の温度・湿度を抽出し、動作設定をする際には顔画像情報と前記温湿度計測部が計測した屋外の温度・湿度を基に前記記憶部に記憶していた前記貯湯装置の動作設定情報を抽出する変更抽出部を前記リモコン装置に具備することで、入浴中の変更情報を前記温湿度計測部が計測した屋外の温度・湿度情報と共に関連付けて新たに前記記憶部に記憶し、以降の動作設定を行う際は複数記憶された設定情報から前記温湿度計測部で計測した屋外の温度・湿度情報と入浴者の顔画像情報を基にして前記貯湯装置の動作設定情報を抽出することで、入浴者が所望する動作となるように自動で補正することができる制御手段を備えたことを特徴とする請求項2に記載の給湯装置。
【請求項4】
前記給湯装置が設置されている地域設定と月日・時間を計測できる時間・地域情報部と、入浴中には変更情報と共に前記時間・地域情報部が提示する時間と地域の情報を抽出し、動作設定をする際には顔画像情報と前記時間・地域情報部が提示する時間と地域の情報を基に前記記憶部に記憶していた前記貯湯装置の動作設定情報を抽出する変更抽出部を前記リモコン装置に具備することで、入浴中の変更情報を前記時間・地域情報部が提示する時間と地域の情報と共に関連付けて新たに前記記憶部に記憶し、以降の動作設定の際には複数記憶された設定情報から前記時間・地域情報部が提示する時間と地域の情報と入浴者の顔画像情報を基にして抽出することで、入浴者が所望する動作となるように自動で補正することができる制御手段を備えたことを特徴とする請求項2に記載の給湯装置。
【請求項5】
前記貯湯装置に消費電力を計測できる電力計部と使用湯量を計測できる水量計部を具備することで、計測した電力と水量の情報の累積値を算出して表示し、使用者が入浴中に設定変更した際には、算出されている電力と水量の累積値と変更前の設定値を入浴者の顔画像情報と共に関連付けて新たに前記記憶部に記憶することで、設定値と電力・水量の関係を表示することができる制御手段を備えたことを特徴とする請求項2に記載の給湯装置。
【請求項6】
前記リモコン装置に使用者が設定した温度、省電力、節水の目標値を記憶する記憶部と、温度、省電力、節水の目標値と入浴中の温度設定値、電力および水量の累計値の比較および判定を行うECO判定部、音声信号を再生できる音声再生部を具備することで、前記E
CO判定部は入浴中の温度設定、累積消費電力、累積消費水量と温度設定値、省電力、節水の目標値を抽出して比較・判定を行い、超過または接近していることを警告表示、音声報知し、超過した設定変更をした場合は変更を受け付けないことで、が目標とする省電力、節水が実現しやすくすることができる制御手段を備えたことを特徴とする請求項5に記載の給湯装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2012−127561(P2012−127561A)
【公開日】平成24年7月5日(2012.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−278780(P2010−278780)
【出願日】平成22年12月15日(2010.12.15)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年7月5日(2012.7.5)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年12月15日(2010.12.15)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】
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