説明

綾巻きパッケージを製造する繊維機械に用いられる巻取り装置

【課題】パッケージフレームに保持された綾巻きパッケージの載着圧の再現可能な調整が可能となる巻取り装置を提供する。
【解決手段】綾巻きパッケージ24を製造する繊維機械の作業箇所の巻取り箇所ハウジング2に、作業箇所の正面側Fから自由に接近可能な、綾巻きパッケージ24の載着圧を調整するためのそれぞれ1つの調整機構23が配置されているようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、綾巻きパッケージを製造する繊維機械に用いられる巻取り装置であって、綾巻きパッケージの、パッケージ移動の経過中に増加するパッケージ重量を補償するための装置と、パッケージフレームに保持された綾巻きパッケージが、駆動されるかまたは連行されるドラムに載置する載着圧を調整するための装置とが設けられている形式のものに関する。
【背景技術】
【0002】
パッケージ移動の間に常に増加するパッケージ重量を補償するための装置と、綾巻きパッケージ載着圧を調整するための装置とを備えた巻取り装置は、綾巻きパッケージを製造する繊維機械に相俟って種々異なる構成で知られていて、数多くの特許明細書に記載されている。
【0003】
このような形式の装置は、高価値の綾巻きパッケージの製造時に使用される。なぜならば、糸張力のほかに、たとえば駆動ドラムに対する綾巻きパッケージの載着圧が、綾巻きパッケージの密度ならびに特に駆動ドラムと綾巻きパッケージとの間のスリップに著しく影響を与えるからである。さらに、長い間、綾巻きパッケージを、特に後続の加工過程に関連して、設定可能な載着圧で巻成することが目標とされている。この場合、この設定可能な載着圧は全パッケージ移動の間にほぼコンスタントに保たれることが望ましい。
【0004】
ドイツ連邦共和国特許第2518646号明細書によって公知の巻取り装置の構成では、綾巻きパッケージが糸案内ドラムの上方でパッケージフレームに配置されており、これによって、糸案内ドラムの方向への綾巻きパッケージの旋回点が有効となる。糸案内ドラムに対する綾巻きパッケージの載着圧は、パッケージ移動の開始時に、組み合わされた負荷・負荷軽減エレメント、有利にはレバー付設部に作用する、所定の調整角に支持された圧縮ばねによって増加させられる。すなわち、パッケージ移動の開始時には、圧縮ばねの作用線が、まず、フレーム軸の後方に位置していて、反時計回り方向で有効なトルクを加える。このトルクは、糸案内ドラムに対するパッケージフレームもしくは巻管の付加的な載着圧を生ぜしめる。パッケージの直径が大きくなるにつれて、パッケージフレームは、圧縮ばねの作用線が、まず、フレーム軸と同じ高さに位置する位置に旋回する。この位置では、重量による載着圧が綾巻きパッケージの所望の載着圧に相当している。すなわち、負荷・負荷軽減エレメントのばね力がフレーム軸に作用し、これによって、トルクを発生させない。直径がさらに増加するにつれて、圧縮ばねの作用線がフレーム軸の前方に移動する。すなわち、いまや、パッケージフレームが、時計回り方向で有効なトルクによって負荷軽減される。
【0005】
しかし、この装置では、個々の巻取り箇所の載着圧の調整が、一貫して延びる機械長さの調整レールを介して中央で行われることが欠点である。このような一貫して延びる機械長さの調整レールは、たとえば熱による長さ変動にさらされているので、数多くの巻取り箇所の負荷・負荷軽減エレメントの規定された均一な調整をほとんど実現することができない。すなわち、綾巻きパッケージの載着圧を調整するための公知の装置では、数多くの綾巻きパッケージがその都度、それぞれ異なる載着圧で糸案内ドラムに載置することがほぼ不可避となる。
【0006】
さらに、ドイツ連邦共和国特許出願公開第19534333号明細書によって、綾巻きパッケージを製造する繊維機械に用いられる巻取り装置が公知である。この公知の巻取り装置では、パッケージフレームに保持された綾巻きパッケージが、パッケージ移動の開始時に糸案内ドラムに向かって押圧され、さらなるパッケージ移動の経過中に逆方向に負荷されるように、引張りばねがパッケージフレームに作用している。この公知の装置は、パッケージフレーム軸に相対回動不能に結合された、歯セグメントを装備した第1のレバーエレメントと、巻取り箇所ハウジング内に、制限されて回動可能に支承された、同じく歯セグメントを装備した第2のレバーエレメントとを有している。この場合、歯セグメントは互いに噛み合っている。この場合、第2のレバーエレメントは引張りばねによって負荷される。この引張りばねの受けは、旋回可能に支承された、規定された位置に位置固定可能な調整レバーを形成している。この公知の装置では、ねじボルトの弛緩と、調整レバーの適宜な旋回と、ねじボルトによる調整レバーの再度の位置固定とによって、載着圧を各巻取り箇所で規定することができ、再現可能に調整することができる。
【0007】
しかし、この自体有効な構成では、調整レバーを位置固定するねじボルトに困難にしか接近することができないことが欠点である。すなわち、それぞれ側方で自動綾巻きワインダの作業箇所の巻取り箇所ハウジングに配置されたねじボルトを、特に機械の運転時に困難にしか弛緩もしくは位置固定することができない。
【特許文献1】ドイツ連邦共和国特許第2518646号明細書
【特許文献2】ドイツ連邦共和国特許出願公開第19534333号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
前述した形式の巻取り装置から出発して、本発明の課題は、パッケージフレームに保持された綾巻きパッケージの載着圧の再現可能な調整が可能となる巻取り装置を提供することである。この場合、調整時にオペレータの読取りエラーまたは調整エラーが最小限に抑えられることが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この課題を解決するために本発明の構成では、綾巻きパッケージを製造する繊維機械の作業箇所の巻取り箇所ハウジングに、作業箇所の正面側から自由に接近可能な、綾巻きパッケージの載着圧を調整するためのそれぞれ1つの調整機構が配置されているようにした。
【0010】
本発明の有利な構成は従属請求項の対象である。
【発明の効果】
【0011】
本発明による調整機構は、この調整機構に繊維機械の正面側からその都度自由に接近可能であるという利点を提供している。すなわち、個々の巻取り箇所での載着圧を繊維機械の運転時でも難なく容易にかつ正確にならびに常に再現可能に調整することができる。
【0012】
請求項2に記載したように、有利な構成では、調整機構が運動ねじ山として形成されている。このような運動ねじ山によって、一方では、簡単に比較的大きな調整力の導入が可能となり、他方では、このような運動ねじ山が自縛式となる。すなわち、調整された載着圧が、規定された次回の調整にまで確実にかつ正確に保たれる。
【0013】
運動ねじ山は、請求項3に記載したように、軸方向に移動可能なねじ山付きスリーブと、回動可能に支承された、軸方向の移動に対して位置固定されたねじ山付きピンとを有している。すなわち、この限りにおいて、ねじ山付きピンにおける各回動運動はねじ山付きスリーブの相応の軸方向運動に変換される。
【0014】
ねじ山付きスリーブは切換ロッカを介して、載着圧を調整するための装置の調整レバーに自体相対回動不能に結合された旋回軸に接続されている(請求項4参照)ので、ねじ山付きピンの角度位置を介して綾巻きパッケージの載着圧を正確に調整することができる。
【0015】
有利な構成では、ねじ山付きピンが正面側に、工具を当て付けることができる装置を有している(請求項9参照)。すなわち、相応の工具によって、簡単にねじ山付きピンの角度位置を調節することができるかもしくはねじ山付きピンを、規定された角度位置に位置決めすることができる。
【0016】
請求項10に記載したように、たとえば長い六角レンチが特に有利な工具であると分かった。一方の端部にハンドグリップを装備したこのような六角レンチは、ねじ山付きピンの正面側に設けられた相応の多角孔内に問題なく導入することができ、この場合、ねじ山付きピンを大きな力手間なしに角度正確に位置決めすることができる。
【0017】
請求項5に記載したように、ねじ山付きピンは支承付設部を有している。この支承付設部によって、支承箇所でのねじ山付きピンの、軸方向に位置固定された回動可能な支承が可能となる。この場合、支承付設部は、ねじ山付きピンが支承箇所の一部と共に旋回可能であるかまたは、請求項6に記載したように、ねじ山付きピンが、相応に球形に形成された支承付設部を介して直接旋回可能に支承箇所に位置決めされているように形成されている。ねじ山付きピンを支承箇所の一部と共に旋回可能にしたい場合には、支承箇所が、有利には2つの部分から形成されている。すなわち、支承箇所は、請求項7に記載したように、それぞれねじ山付きピンが支承された支承ハウジングと、固定コンソールとから成っている。この場合、この固定コンソールはねじボルトを介して定置に巻取り箇所ハウジングに位置固定されているのに対して、支承ハウジングは旋回可能に固定コンソールに接続されている。支承ハウジングのこのような旋回可能な配置によって、切換ロッカの旋回時に生ぜしめられるようなねじ山付きピンの位置変化を簡単に補償することができる。支承箇所の、相応に成形された支承部に対応する球形に形成された支承付設部によっても、ねじ山付きピンの位置変化のこのような補償が実現可能となる。
【0018】
請求項8に記載したように、支承箇所の領域に、設定された角度間隔を置いて、多数の係止位置が配置されている。これらの係止位置には、たとえばばね負荷された係止手段が進入している。この係止手段はねじ山付きピンと共に回動可能に支承されている。この場合、係止位置は、ねじ山付きピンのそれぞれ異なる角度位置が、必要な場合に常に再現可能であることを保証している。すなわち、選択的に密、並(均一)または粗の綾巻きパッケージを製造することができるように装置を調整することが簡単に可能となる。この場合、中間段階の調整も常に可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下に、本発明を実施するための最良の形態を図面につき詳しく説明する。
【0020】
図1には、綾巻きパッケージを製造する繊維機械、たとえば自動綾巻きワインダの巻取り箇所30の巻取り箇所ハウジング2の側面図が示してある。所属のカバーが取り外されているので、巻取り箇所ハウジング2が部分的に開放されている。この巻取り箇所ハウジング2には、慣用のように、パッケージフレーム3が支承されている。このパッケージフレーム3のパッケージフレームアームの間で巻管収容部4に綾巻きパッケージ24の巻管5が回動可能に保持されている。図示のように、この巻管5はパッケージ移動の開始時に駆動ドラム6に位置して、この駆動ドラム6によって摩擦接続を介して駆動される。パッケージフレーム3はパッケージフレーム支承軸7を介して、制限されて可動に巻取り箇所ハウジング2に支承されている。パッケージフレーム支承軸7には、パッケージ移動の間に増加するパッケージ重量を補償するための装置のレバーエレメント8が相対回動不能に配置されている。この装置は、全体的に符号1で特徴付けられている。レバーエレメント8はピン結合部11を介して減衰シリンダ13のピストンロッドヘッド12に結合されている。さらに、レバーエレメント8には、ねじボルト9またはこれに類するものを介して歯セグメント10が固定されている。この歯セグメント10は、有利にはねじボルト16を介してレバーエレメント15に固定された相応の歯セグメント14に噛み合っている。レバーエレメント15自体は旋回軸17を介して、制限されて回動可能にパッケージ箇所ハウジング2に支承されていて、旋回軸17と反対の側の端部に、引張りばね19を位置固定するための固定ピン18を有している。さらに、引張りばね19は受けピン20に枢着されている。この受けピン20は端部側で調整レバー21に固定されている。この調整レバー21は旋回軸22を中心として時計回り方向にかつ反時計回り方向に調節可能である。この旋回軸22は、本発明による調整機構23に対応している。この調整機構を図2に示し、以下に図3〜図7につき詳しく説明する。
【0021】
図3に側面図でかつ図4に平面図で示した調整機構23は、主として、ねじ山付きスリーブ26およびねじ山付きピン27を備えた運動ねじ山25と、切換ロッカ28と、支承箇所29とをから成っている。
【0022】
図面に示した構成では、ねじ山付きピン27が、支承付設部31を介して支承箇所29の支承ハウジング32に回動可能であるものの、軸方向に位置固定されて支承されている。この場合、この支承ハウジング32自体は旋回軸39(図5参照)を介して支承箇所29の固定コンソール33に接続されている。この固定コンソール33は、孔38を貫通するねじボルトを介して巻取り箇所ハウジング2に位置固定されている。
【0023】
当然ながら、支承箇所29でのねじ山付きピン27の旋回可能な支承の別の形式も可能である。支承付設部29が、たとえば球形に形成されていて、この支承箇所29の、相応に成形された支承部内に配置されていてもよい。このような事例では、ねじ山付きピン27が直接支承箇所29に旋回可能に支承されている。
【0024】
ねじ山付きスリーブ26にはピン37を介して、制限されて可動に切換ロッカ28が接続されている。この切換ロッカ28自体は、綾巻きパッケージ24の載着圧を調整するための装置1の旋回軸22に相対回動不能に結合されている。
【0025】
特に図6から十分に明らかであるように、ねじ山付きピン27は、少なくとも1つの運動ねじ山40と、係止位置42を備えた支承付設部31と、多角孔35を備えた支承ヘッド43とを有している。この場合、この支承ヘッド43と支承付設部31とは、図4に示したように、支承ハウジング32の、段付けされた支承孔44内に配置されていて、そこで適宜な固定手段、たとえば位置固定リング45によって軸方向に位置固定されている。ねじ山付きピン27の支承ヘッド43は、正面側に、六角レンチ36を係合させるための多角孔35と、マーキング部41とを有している。
【0026】
比較可能なマーキング部46が支承ハウジング32にも設けられている。この場合、マーキング部H,M,Sは、密(H)、普通(M)または粗(S)に巻成された綾巻きパッケージを製造するために、ねじ山付きピン27を位置決めしなければならない角度位置を特徴付けている。
【0027】
ねじ山付きスリーブ36の内部には、ねじ山付きピン27の運動ねじ山40に対応する運動ねじ山が配置されている。両運動ねじ山によって、ねじ山付きピン27とねじ山付きスリーブ26との間の各回動運動が自動的に両構成部材の相対運動を生ぜしめ、その結果、ねじ山付きピン27が軸方向の移動に対して位置固定されているので、ねじ山付きスリーブ26が軸方向に移動させられる。ねじ山付きスリーブ26のこの軸方向の移動は、切換ロッカ28と旋回軸22とを介して、装置1の調整レバー21の規定された位置決めを生ぜしめる。
【0028】
本発明による装置は、全体的に良好に接近可能な安定した装置を成している。この装置によって、たとえば糸案内ドラム6に対する綾巻きパッケージ24の載着圧を正確にかつ再現可能に調整することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】パッケージ重量を補償するための装置と、載着圧を調節するための装置とを備えた巻取り装置の側面図であり、この場合、巻取り箇所ハウジングのカバーが取り外されている。
【図2】綾巻きパッケージの載着圧を調整するための調整機構を備えた巻取り装置の反対の側の側面図である。
【図3】図2に示した、運動ねじ山として形成された調整機構を拡大して示す図である。
【図4】調整機構の平面図である。
【図5】調整機構の正面図である。
【図6】ねじ山付きピンの平面図である。
【図7】ねじ山付きピンの正面図である。
【符号の説明】
【0030】
1 装置、 2 巻取り箇所ハウジング、 3 パッケージフレーム、 4 巻管収容部、 5 巻管、 6 駆動ドラム、 7 パッケージフレーム支承軸、 8 レバーエレメント、 9 ねじボルト、 10 歯セグメント、 11 ピン結合部、 12 ピストンロッドヘッド、 13 減衰シリンダ、 14 歯セグメント、 15 レバーエレメント、 16 ねじボルト、 17 旋回軸、 18 固定ピン、 19 引張りばね、 20 受けピン、 21 調整レバー、 22 旋回軸、 23 調整機構、 24 綾巻きパッケージ、 25 運動ねじ山、 26 ねじ山付きスリーブ、 27 ねじ山付きピン、 28 切換ロッカ、 29 支承箇所、 30 巻取り箇所、 31 支承付設部、 32 支承ハウジング、 33 固定コンソール、 34 係止手段、 35 多角孔、 36 六角レンチ、 37 ピン、 38 孔、 39 旋回軸、 40 運動ねじ山、 41 マーキング部、 42 係止位置、 43 支承ヘッド、 44 支承孔、 45 位置固定リング、 46 マーキング部、 F 正面側、 H,M,S マーキング部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
綾巻きパッケージを製造する繊維機械に用いられる巻取り装置であって、綾巻きパッケージの、パッケージ移動の経過中に増加するパッケージ重量を補償するための装置と、パッケージフレームに保持された綾巻きパッケージが、駆動されるかまたは連行されるドラムに載置する載着圧を調整するための装置とが設けられている形式のものにおいて、
綾巻きパッケージ(24)を製造する繊維機械の作業箇所(30)の巻取り箇所ハウジング(2)に、作業箇所(30)の正面側(F)から自由に接近可能な、綾巻きパッケージ(24)の載着圧を調整するためのそれぞれ1つの調整機構(23)が配置されていることを特徴とする、綾巻きパッケージを製造する繊維機械に用いられる巻取り装置。
【請求項2】
調整機構が、運動ねじ山(25)を有している、請求項1記載の巻取り装置。
【請求項3】
運動ねじ山(25)が、軸方向に移動可能なねじ山付きスリーブ(26)と、回動可能であるものの、軸方向の変位に対して位置固定されたねじ山付きピン(27)とを有している、請求項1または2記載の巻取り装置。
【請求項4】
ねじ山付きスリーブ(26)が、切換ロッカ(28)を介して旋回軸(22)に接続されており、該旋回軸(22)に、綾巻きパッケージ(24)の載着圧を調整するための装置(1)の旋回可能な調整レバー(21)が相対回動不能に位置固定されている、請求項3記載の巻取り装置。
【請求項5】
ねじ山付きピン(27)が、支承箇所(29)内に案内された支承付設部(31)を有している、請求項3記載の巻取り装置。
【請求項6】
ねじ山付きピン(27)の支承付設部(31)が、球形に形成されていて、支承箇所(29)の相応の支承部内に旋回可能に支承されている、請求項5記載の巻取り装置。
【請求項7】
支承箇所(29)が、旋回可能に支承された支承ハウジング(32)と、巻取り箇所ハウジング(2)に位置固定可能な固定コンソール(33)とから成っている、請求項5記載の巻取り装置。
【請求項8】
支承箇所(29)の領域に多数の係止位置(42)が設けられており、該係止位置(42)が、係止手段(34)に対応していて、それぞれ異なる角度位置(H,M,S)でのねじ山付きピン(27)の位置決めを可能にするようになっている、請求項5記載の巻取り装置。
【請求項9】
ねじ山付きピン(27)が、正面側に、該ねじ山付きピン(27)をねじるための装置(35)を有している、請求項5記載の巻取り装置。
【請求項10】
装置(35)が、多角孔として形成されており、該多角孔内に相応の工具(36)、たとえば六角レンチが導入可能である、請求項9記載の巻取り装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−213522(P2006−213522A)
【公開日】平成18年8月17日(2006.8.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−25803(P2006−25803)
【出願日】平成18年2月2日(2006.2.2)
【出願人】(503420235)ザウラー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト (51)
【氏名又は名称原語表記】Saurer GmbH & Co. KG
【住所又は居所原語表記】Landgrafen Str. 45, D−41069 Moenchengladbach, Germany
【Fターム(参考)】