説明

緊急避難用施設

【課題】 台風や地震等の災害時には住民が迅速に避難することができて長期間に亘って快適な避難生活をおくることができ、医療施設としての役割をも果たすことが可能である一方、通常時には学校の体育館等の施設の本来の用途に利用することができ、しかも新たな施設を一から建てる必要がない緊急避難用施設を提供すること。
【解決手段】 体育館や公民館等の多人数を収容可能な既存建築物の上部に、該既存建築物の周囲に立設された柱によって支持される増築階が設けられてなり、該増築階に避難者の生活のために必要な設備が具備されてなる緊急避難用施設とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、台風、地震、洪水等の災害時において近隣住民が緊急避難するための避難施設に関し、より詳しくは既存建築物を上方に増築することにより構築される避難施設に関するものである。
【背景技術】
【0002】
台風による風水害や地震等の災害が発生した時には、自治体により予め指定された学校の体育館等の避難施設に避難するのが一般的である。
学校の体育館等の施設は内部に広い空間を有するために、一度に多くの人数を収容できるというメリットがあるが、あくまでも運動のための施設として構築されているものであるから、避難してきた住民が一定の期間にわたって快適に生活するための設備は備えられていない。
そのため、自宅からこのような避難施設に緊急避難してきた住民は、風呂やシャワー等を我慢しなければならず、また、食料、着替え、医薬品等の生活必需品についても、外部から支給されるのを待たなければならないため、長期間に亘って不自由で不快な生活をおくらなければならなかった。
【0003】
また、介護を要する老人等の場合、このような避難施設に収容されると、十分な介護を受けられなくなるという問題がある。
要介護者用の避難施設としては、老人ホーム等の高齢者用施設が考えられるが、このような高齢者用施設は上記したような学校の体育館等とは異なり、必ず自宅の近所にあるというものではないから、緊急を要する避難時に逃げ込む避難施設としては適していなかった。
【0004】
上記したような従来の避難施設の問題点を解決するための方法としては、避難者が一定期間に亘って生活できる設備や介護用の設備を備えた避難施設を新たに建設する方法や、既存の体育館等の内部にそのような設備を予め設けておく方法等が考えられる。
しかしながら、前者の方法は、莫大な費用を要する上に、都市部においては敷地の確保が極めて困難であるという問題があり、一方、後者の方法では、児童や学生の運動の場としてのスペースが大きく損なわれてしまうため、学校教育上好ましくないという問題があり、いずれの方法も現実的な方法とはいえない。
【0005】
また、先の阪神淡路大震災以後、一般住宅に災害時の避難空間を設ける技術は数多く提案されており(例えば、特許文献1参照)、実際に施工がなされている住宅も存在しているが、多数の住民が避難できるような広い収容空間を有しつつ、避難者の日常生活の便宜を充分に考慮した、避難者に比較的快適な避難生活を保証し得るような避難施設は存在していないのが実情であった。
【0006】
また、災害発生の緊急時においては、怪我人や病人を避難施設内に一時的に収容し、当該施設内で診察や手術等の医療処置を行わなくてはならない状況が生じる場合もあり得るが、従来の避難施設ではこのような処置を行うための場所も設備もないため、適切な処理を行うことが困難であった。更に、処置を行うために医者を避難施設内に呼ぶとしても、医者が持参できるのはせいぜい医療鞄に入る程度の簡単な道具しかなく、手術等に必要な大型の装置等を避難施設内まで持ち込むことは困難であった。
【0007】
【特許文献1】特開2002−138707号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、台風や地震等の災害時においては、住民が迅速に避難することができ、要介護者であっても長期間に亘って快適な避難生活をおくることができる一方、通常時には、学校の体育館等の施設として利用することができ、しかも既存の施設の使用を妨げたり、新たな施設の建築を必要とせず、更には緊急時の医療施設としての役割をも果たすことが可能となる緊急避難用施設を提供せんとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1に係る発明は、 地震や台風等の災害時の避難施設として利用される緊急避難用施設であって、体育館や公民館等の多人数を収容可能な既存建築物の上部に、該既存建築物の周囲に立設された柱によって支持される増築階が設けられてなり、該増築階に避難者の生活のために必要な設備が具備されてなることを特徴とする緊急避難用施設に関する。
請求項2に係る発明は、前記既存建築物に隣接して前記増築階と同じ高さまで自動車を上昇させることが可能な自動車昇降機構が備えられ、該昇降機構の上昇位置と前記増築階を繋ぐ連絡通路が設けられてなることを特徴とする請求項1記載の緊急避難用施設に関する。
請求項3に係る発明は、前記連絡通路が、自動車の通行が可能に形成されてなることを特徴とする請求項2記載の緊急避難用施設に関する。
【0010】
請求項4に係る発明は、前記増築階に医務室が設けられてなることを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載の緊急避難用施設に関する。
請求項5に係る発明は、前記増築階に浴室及び/又はシャワー室が設けられてなることを特徴とする請求項1乃至4いずれかに記載の緊急避難用施設に関する。
請求項6に係る発明は、前記増築階に食料及び/又は寝具が貯蔵された倉庫が設けられてなることを特徴とする請求項1乃至5いずれかに記載の緊急避難用施設に関する。
【0011】
請求項7に係る発明は、前記既存建築物が学校の体育館であって、前記増築階に調理設備を備えた家庭科実習室が設けられてなることを特徴とする請求項1乃至6いずれかに記載の緊急避難用施設に関する。
請求項8に係る発明は、前記増築階の屋上に駐車場が設けられ、前記昇降機構は該屋上と同じ高さまで自動車を上昇させることが可能とされ、該昇降機構の上昇位置から前記屋上へと自動車で移動できるように構成されてなることを特徴とする請求項2乃至7いずれかに記載の緊急避難用施設に関する。
請求項9に係る発明は、前記屋上に菜園等の食物の栽培施設が設けられてなることを特徴とする請求項7記載の緊急避難用施設に関する。
【発明の効果】
【0012】
請求項1に係る発明に係る緊急避難用施設は、学校の体育館等の既存建築物を利用して造ることができるため、別途場所を確保して新たな避難施設を建築せずとも、地域住民の住居近くに新たな避難施設を簡単に設けることができる。従って、台風や地震等の災害時において住民が迅速に避難することができるとともに、建設コストの点で非常に経済的である。
また、既存建築物の上方に設けた増築階に避難者の生活のために必要な設備を設けているので、避難者が長期間に亘って快適な生活を送ることが可能である一方、かかる設備を設けても既存建築物が有するスペースはそのまま維持されるので、通常時において、既存建築物の本来の用途での使用、例えば学校の体育館等としての使用には何ら影響を及ぼすことがない。
【0013】
請求項2に係る発明によれば、既存建築物に隣接して前記増築階と同じ高さまで自動車を上昇させることが可能な自動車昇降機構が備えられ、該昇降機構の上昇位置と前記増築階を繋ぐ連絡通路が設けられているので、避難施設に到着した人は、自動車に乗ったままの状態で迅速に増築階へと上がることができる。従って、自力で歩くことが困難な要介護者や怪我人であっても、自動車に乗せられた状態で増築階へと容易に到達することができ、迅速に身体の安全が確保される。また、外部から避難施設を訪れる医者等も迅速に避難者のもとに辿り付くことができる。
【0014】
請求項3に係る発明によれば、連絡通路が自動車の通行が可能に形成されているので、来訪者は自動車に乗ったままで増築階のフロア内へと乗り入れることが可能となる。従って、例えば避難施設内で手術等の緊急の医療処理が必要となった場合でも、処置に必要な大型の装置等を増築階フロアへと簡単且つ迅速に持ち込むことができるので、通常は避難施設内では行えないような重大な医療処理を行うことが可能となり、避難者の身体の健康を長期間に亘って維持することができる。
請求項4に係る発明によれば、増築階に医務室が設けられているので、避難者に病人や怪我人が発生した場合でも、避難施設内で診察や手術等の適切な医療処置を行うことができる。また、要介護者のための生活空間として利用することもできる。
【0015】
請求項5及び6に係る発明によれば、増築階に浴室及び/又はシャワー室、或いは食料及び/又は寝具が貯蔵された倉庫が設けられているので、避難者は長期間に亘って快適な避難生活を送ることができる。また、これらの施設は増築階にあるために、既存建築物のスペースを損ねることがなく、既存建築物を本来の用途で使用する際に妨げとならない。
請求項7に係る発明によれば、増築階の家庭科実習室が、通常時には学校での家庭科教育用のスペースとして利用できる一方、災害時には避難者用の食事をつくるためのスペースとして利用できるようになる。
【0016】
請求項8に係る発明によれば、外部に駐車場を確保できない場所であっても、自動車の駐車スペースが屋上に確保されるので、避難時だけでなく避難生活を過ごす上でも自動車が使えることで非常に便利となる。
請求項9に係る発明によれば、屋上に設けられた菜園等の食物の栽培施設を、通常時には学校での自然科学教育用のスペースとして利用できる一方、災害時には菜園等から避難者用の食事を確保することができ、屋上を非常に有効に利用できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明に係る緊急避難用施設(以下、単に避難施設と称す)の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1乃至図4は本発明に係る避難施設の好適な実施形態を示す図であって、図1は概略断面図、図2は図1のA−A線断面図であって避難施設の1階部分(既存建物部分)を示す図、図3は図2のB−B線断面図であって避難施設の増築階部分を示す図、図4は避難施設の屋上部分を示す図である。
【0018】
本発明に係る避難施設の大きな特徴は、既存建築物を上方に増築することにより構築されるものであるという点である。
増築される既存建築物は、災害時の避難施設として利用できるような多人数を収容可能な建築物であって、一例として、学校の体育館、講堂、公民館、集会所、文化会館、劇場等の建築物が挙げられる。このような建築物は自治体により指定避難施設として指定されていることが多い。
本発明では、増築対象となる既存建築物として、既に自治体により指定避難施設として指定されている建築物を用いることができるが、指定されていない既存建築物を用いることも可能である。
【0019】
本発明に係る避難施設は、上記したような既存建築物(1)の上部に、該既存建築物(1)の周囲に立設された柱(2)によって支持される増築階(3)が設けられてなる構造を有するものであり、図示例では既存建築物(1)として、学校の体育館が用いられた例が示されている。
【0020】
柱(2)は、既存建築物(1)の基礎の外側近傍に設けられた新たな基礎上に立設されており、既存建築物(1)の屋根(4)よりも更に上方に至る高さを有している(図1参照)。そして、既存建築物(1)の屋根(4)よりも上方位置において、柱(2)同士を梁(5)により連結し、梁(5)の上部に床及び屋根を形成することで、既存建築物(1)の上方に増築階(3)及び屋上面(9)が形成されている。
尚、図示例では、増築階(3)は1階分のみ形成されているが、2階分以上の増築階を設けることも可能である。
【0021】
更に、増築階(3)及び屋上面(9)への昇り降りを可能とするエレベータ(18)及び階段(19)が設けられている。
また、柱(2)の外側には壁部材が装着されるが、この壁部材は柱の全高に亘って装着してもよいし、増築階(3)の部分のみを覆うように装着してもよい。
【0022】
本発明に係る避難施設は、このように既存建築物(1)の周囲を囲うように柱(2)を立設し、この柱(2)を利用して既存建築物(1)の上方に増築階(3)を形成することにより構築されるので、増築作業中であっても既存建築部(1)をそのまま利用し続けることができ、しかも避難施設を建築するための広い敷地を新たに必要としない。
【0023】
また、本発明に係る避難施設においては、既存建築物(1)に隣接して、より詳しくは既存建築物(1)の周囲を囲うように設けられた柱(2)に隣接して自動車昇降機構(7)が設けられる。
自動車昇降機構(7)は、自動車を垂直方向に上下移動させることが可能なカーリフト等であり、図示の如く、自動車を載せて昇降する昇降台(8)を有しており、この昇降台(8)は、増築階(3)の床面及び屋上面(9)と同じ高さまで上昇することが可能となっている。
【0024】
そして、昇降機構(7)の昇降台(8)が増築階(3)の床面と同じ高さまで上昇した時の位置において、昇降台(8)と増築階(3)とを連絡する連絡通路(10)が設けられている。
更に、昇降機構(7)の昇降台(8)が屋上面(9)と同じ高さまで上昇した時の位置において、昇降台(8)と屋上面(9)とを連絡する連絡通路(11)が設けられている。
【0025】
これらの連絡通路(10)、(11)は、自動車が通行できる幅及び強度をもって設けられることが好ましい。そうすることによって、昇降機構(7)を利用して上昇してきた自動車は、そのまま連絡通路(10)、(11)を通って増築階(3)の内部又は屋上面(9)へと乗り入れることができるようになる。
また、連絡通路(10)、(11)とは別に、図3及び図4に示すように、1台又は複数台の自動車を駐車できるスペースを、増築階(3)の床面と同じ高さ位置及び屋上面(9)と同じ高さ位置に、とりわけ増築階(3)の床面と同じ高さ位置に設けておくと、救急車やパトカー等がこの駐車スペースで待機することができるため好ましい。
【0026】
以下、図2乃至図4に基づいて、本発明に係る避難施設の構成について更に詳しく説明する。
図2は図1のA−A線断面図であって、避難施設の1階部分(既存建築物(1)部分)を示している。
図示例では、既存建築物(1)が学校の体育館であって、公知の体育館と同様に、アリーナ(12)、ステージ(13)、玄関ホール(14)、トイレ(15)、器具庫(16)等が設けられている。アリーナ(12)及びステージ(13)は天井まで吹き抜けとなっており、玄関ホール(14)、トイレ(15)、器具庫(16)の上方には2階部分(図示略)が形成され、この2階部分には階段(17)を利用して上ることができるようになっている。
【0027】
本発明においては、既存建築物(1)の部分は従来からある建築物をそのまま利用しているので、その構造についても公知であるが、既存建築物(1)の周囲に増築用の柱(2)が立設されている点と、既存建築物(1)に隣接して自動車昇降機構(7)が設けられている点は、従来公知の体育館等の避難施設と異なっている。
【0028】
図3は、図2のB−B線断面図であって避難施設の増築階(3)部分を示す図である。
増築階(3)は、上述したように既存建築物(1)の上方に新たに形成される部分であって、自動車昇降機構(7)の昇降台(8)と連絡通路(10)により繋がる部分には、自動車がそのまま乗り入れることができる通路部(20)が設けられている。
これにより、自動車昇降機構(7)を利用して上昇してきた自動車が、そのまま増築階(3)のフロア内へと乗り入れることができる。
【0029】
増築階(3)には、避難者の生活のために必要な設備が設けられる。
図示例では、更衣室(21)、シャワー室又は浴室(22)、トイレ(23)、柔道場(24)、家庭科実習室(25)、家庭科準備室(26)、食品庫(27)、防災グッズや寝具等を収容した倉庫(28)、医務室(29)、防災管理室兼宿直室(30)が設けられている。
【0030】
このように、更衣室(21)、シャワー室又は浴室(22)、トイレ(23)、防災グッズや寝具等を収容した倉庫(28)が設けられていることにより、避難者は入浴、シャワー、着替え、排泄、寝具等に不自由を感じることがなく、長期間に亘って快適な避難生活をおくることができる。
また、医務室(29)が設けられていることにより、避難者に病人や怪我人が発生しても、避難施設内で診察や手術等の適切な医療処置を行うことができる。
【0031】
更に、柔道場(24)は、通常時には学校の生徒が柔道を学ぶための場として利用できる一方で、災害時には避難者が快適に寝ることができる場所として使用できる。
家庭科実習室(25)、家庭科準備室(26)は、通常時には学校の生徒が家庭科を学ぶための場として利用でき、災害時には備えられている調理設備を用いて避難者用の食事をつくるために使用することができる。また、このとき、食品庫(27)に収容された食料を用いて調理することができる。
【0032】
図4は、避難施設の屋上部分を示す図である。
屋上面(9)には、菜園、果樹園、水田のうちの少なくとも1つからなる食物栽培施設(31)が設けられている。
このような栽培施設(31)は、通常時には学校での自然科学教育用に利用することができ、災害時には菜園等から避難者用の食事を確保するために使用することができる。
【0033】
屋上面(9)には、更に駐車場(32)及び物干し場(33)が設けられている。
駐車場(32)が設けられていることにより、外部に駐車場を確保できない場所であっても、自動車の駐車スペースが確実に確保される。
また、物干し場(33)が設けられていることにより、洗濯された避難者の衣類を干して乾かすことができる。
【0034】
図示したように、避難施設の増築階(3)及び屋上面(9)には避難者が長期間に亘って快適に生活するために必要とされる様々な設備が備えられている。但し、これはあくまでも一例であって、図示されていない他の避難者に必要な設備を増築階(3)や屋上面(9)に設けることも勿論可能である。
【産業上の利用可能性】
【0035】
本発明は、台風や地震等の災害時において近隣住民が緊急避難するための避難施設として利用される。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明に係る緊急避難用施設の好適な実施形態を示す概略断面図である。
【図2】図1のA−A線断面図であって緊急避難用施設の1階部分(既存建物部分)を示す図である。
【図3】図2のB−B線断面図であって緊急避難用施設の増築階部分を示す図である。
【図4】緊急避難用施設の屋上部分を示す図である。
【符号の説明】
【0037】
1 既存建築物
2 増築用の柱
3 増築階
7 自動車昇降機構
9 屋上面
10 増築階への連絡通路
11 屋上面への連絡通路
22 シャワー室又は浴室
25 家庭科実習室
27 食品庫
28 防災グッズや寝具等を収容した倉庫
29 医務室
31 食物栽培施設
32 駐車場


【特許請求の範囲】
【請求項1】
地震や台風等の災害時の避難施設として利用される緊急避難用施設であって、体育館や公民館等の多人数を収容可能な既存建築物の上部に、該既存建築物の周囲に立設された柱によって支持される増築階が設けられてなり、該増築階に避難者の生活のために必要な設備が具備されてなることを特徴とする緊急避難用施設。
【請求項2】
前記既存建築物に隣接して前記増築階と同じ高さまで自動車を上昇させることが可能な自動車昇降機構が備えられ、該昇降機構の上昇位置と前記増築階を繋ぐ連絡通路が設けられてなることを特徴とする請求項1記載の緊急避難用施設。
【請求項3】
前記連絡通路が、自動車の通行が可能に形成されてなることを特徴とする請求項2記載の緊急避難用施設。
【請求項4】
前記増築階に医務室が設けられてなることを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載の緊急避難用施設。
【請求項5】
前記増築階に浴室及び/又はシャワー室が設けられてなることを特徴とする請求項1乃至4いずれかに記載の緊急避難用施設。
【請求項6】
前記増築階に食料及び/又は寝具が貯蔵された倉庫が設けられてなることを特徴とする請求項1乃至5いずれかに記載の緊急避難用施設。
【請求項7】
前記既存建築物が学校の体育館であって、前記増築階に調理設備を備えた家庭科実習室が設けられてなることを特徴とする請求項1乃至6いずれかに記載の緊急避難用施設。
【請求項8】
前記増築階の屋上に駐車場が設けられ、前記昇降機構は該屋上と同じ高さまで自動車を上昇させることが可能とされ、該昇降機構の上昇位置から前記屋上へと自動車で移動できるように構成されてなることを特徴とする請求項2乃至7いずれかに記載の緊急避難用施設。
【請求項9】
前記屋上に菜園等の食物の栽培施設が設けられてなることを特徴とする請求項8記載の緊急避難用施設。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2006−89943(P2006−89943A)
【公開日】平成18年4月6日(2006.4.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−273847(P2004−273847)
【出願日】平成16年9月21日(2004.9.21)
【出願人】(501200354)株式会社ミラクルスリーコーポレーション (21)