説明

緑内障の診断及び/又は監視をする装置

【課題】緑内障を的確に診断及び/又は監視をすることができる装置を提供する。
【解決手段】撮影部11は、光コヒーレンストモグラフィを利用した光断層画像化装置を用いて被験者の目の脈略膜を含む断層画像を撮影する。演算部12は、断層画像から脈略膜の厚さを測定し、測定された脈略膜の厚さ又はその評価値を標準値と比較する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光コヒーレンストモグラフィを利用した光断層画像化装置を用いて緑内障の診断及び/又は監視をする装置に関する。
【背景技術】
【0002】
緑内障は、視神経が障害され視野が狭くなる病気であり、我が国では失明原因の第1位を占めている。緑内障は、自覚症状がほとんどなく進行すること、一度障害された視神経を元に戻す方法が見出されていないことから、病気の早期発見と進行状況の正確な監視が必要である。
【0003】
緑内障の病因については、未だ決着をみておらず、従来からの仮説は大きく2つある。一つは、眼圧上昇によって篩状板が機械的に損傷され生じるという機械障害説であり、他の一つは、血管の攣縮などなんらかの血行循環にともなう障害が生じ、視神経乳頭における循環障害が生じるという循環障害説である。眼圧下降によって病気の進行を予防できることから、学術的には前者が優勢であるが、後者が否定された訳ではない。例えば眼圧が正常でも生じる正常眼圧緑内障の存在は、循環障害説の存在を強く支持するものである。
【0004】
循環障害説が確立されない理由として、その不安定性がある。血液循環の状態を計測する方法は存在するが、その安定性、信頼性ともに低いことが知られている。非特許文献1では、脈略膜での血流をレーザドップラー流量計を用いて測定した結果、緑内障患者では血流が減少していることが報告されている。
【0005】
緑内障の発症原因として眼圧、循環、視神経が関連していることから、緑内障の診断及び監視は、一般に、眼圧検査、隅角検査、問診、視野検査、MRIなどを通じて行われる。
【0006】
一方、特許文献1には、光コヒーレンストモグラフィを利用した光断層画像化装置を用いて、網膜の内層側に位置する網膜神経線維層の厚さを測定して緑内障を診断及び監視する方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2004−502483号公報
【特許文献2】特開平6−165784号公報
【特許文献3】特開2003−139688号公報
【非特許文献】
【0008】
【非特許文献1】Juan E. Grunwald他、“Optic Nerve and Choroidal Circulation in Glaucoma”、Investigative Ophthalmology & Visual Science、November 1998,Vol.39,No.12、p2329-2336
【非特許文献2】Edward C. Lee他、“In vivo optical frequency domain imaging of human retina and choroid”、Optics. Express、vol.14、p4403-4411(2006)
【非特許文献3】Yoshiaki Yasuno他、“In vivo high-contrast imaging of deep posterior eye by 1-um swept source optical coherence tomography and scattering optical coherence angiography”、Optics. Express、vol.15、p6121-6139(2007)
【非特許文献4】Ron Margolis他、“A Pilot Study of Enhanced Depth Imaging Optical Coherence Tomography of the Choroid in Normal Eyes”、American Journal of Ophthalmology、May 2009、vol.147、p811-815
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
上記特許文献1の方法は、緑内障によって網膜神経線維層がすでに障害されている状態を検出するものである。従って、この方法では、例えば早期緑内障の診断及び監視を十分に行えない可能性がある。
【0010】
緑内障の病因が解明されていない現在において、緑内障を的確に診断及び/又は監視をすることができる装置の実現が望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、緑内障の診断及び/又は監視をする装置に関するものであって、光コヒーレンストモグラフィを利用した光断層画像化装置を用いて被験者の目の脈略膜を含む断層画像を撮影する撮影部と、前記断層画像から脈略膜の厚さを測定し、測定された脈略膜の厚さ又はその評価値を標準値と比較する演算部とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、脈略膜の厚さを測定し、測定された脈略膜の厚さ又はその評価値を標準値と比較するので、緑内障の診断、監視、薬効の評価などを簡単且つ的確に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】図1は、本発明の装置の概略構成を示したブロック図である。
【図2】図2は、本発明の装置が撮影した脈略膜を含む断層画像の一例の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
人間の目は、硝子体の側から、網膜、脈略膜、強膜が順に並んで構成される。光は、網膜内の視細胞によって電気信号に変えられ、網膜の硝子体側に存在する網膜神経線維層を通って大脳に伝えられる。脈略膜は、血管が豊富で、網膜への栄養に関与する。脈略膜と緑内障との関連に関しては、上述した非特許文献1において脈略膜内の血流が指摘されているに過ぎない。
【0015】
一方、脈略膜の観察法としてはインドシアニングリーン蛍光眼底造影が一般的であるが、網膜の最下層に、色素を含む網膜色素上皮が存在するために、脈略膜の観察は一般に困難であった。近年、光コヒーレンストモグラフィを利用した光断層画像化装置において、1μm帯域の波長の光を利用することで、脈略膜を含む断層画像を撮影することが可能となっている。
【0016】
本発明者らは、上記光断層画像化装置を用いて、緑内障患者及び正常者の脈略膜の断層画像を撮影し比較検討した結果、脈略膜の厚さに関して緑内障患者と正常者との間で有意差があることを見出し、本発明を完成した。
【0017】
即ち、本発明は、緑内障の診断及び/又は監視をする装置に関するものであって、光コヒーレンストモグラフィを利用した光断層画像化装置を用いて被験者の目の脈略膜を含む断層画像を撮影する撮影部と、前記断層画像から脈略膜の厚さを測定し、測定された脈略膜の厚さ又はその評価値を標準値と比較する演算部とを備えることを特徴とする。
【0018】
図1に、本発明の装置10のブロック図を示す。
【0019】
撮影部11は、光コヒーレンストモグラフィ(Optical Coherence Tomography:OCT)を利用した光断層画像化装置(以下、「OCT画像化装置」と称する)を備える。OCT画像化装置とは、OCT計測により光断層画像を取得する装置である。OCT計測とは、測定光の測定対象からの反射光と参照光との光路長が一致したときに干渉光が検出されることを利用した計測方法である。OCT画像化装置を用いることにより、被験者にほとんど負担を強いることなく測定が可能である。
【0020】
OCT画像化装置では、光源から射出された低コヒーレンス光が測定光と参照光とに分割される。測定光は測定対象に照射され、測定対象からの反射光が合波手段に導波される。一方、参照光は、測定対象内の測定深さを変更するために、光路長の変更が施された後に合波手段に導波される。合波手段では反射光と参照光とが合波され、合波されたことにより発生する干渉光がヘテロダイン検波等により測定される。
【0021】
OCT画像化装置では、参照光の光路長を掃引することにより、測定対象に対する測定深さを変更し断層画像を取得する(Timedomain OCT:TD−OCT計測)。参照光の光路長の変更方法としては、光ファイバーから射出された参照光を反射するミラーを光軸方向に移動させる方法(特許文献2)や、光ファイバーから射出された参照光を、平行レンズにより平行光にした後、光軸方向に移動可能な光路長調整レンズに入射させる方法(特許文献3)等が知られている。
【0022】
上述の参照光の光路長の変更を行うことなく高速に断層画像を取得する方法として、光源から射出される光の周波数を時間的に変化させながら干渉光の検出を行うSS−OCT(Sweptsource OCT)装置が知られている。SS−OCT装置は、マイケルソン型干渉計を用いて、光路長の変更を行わずに光源から射出されるレーザ光の波長を掃引し反射光と参照光とを干渉させ、インターフェログラム干渉強度信号を得る。そして、光周波数領域のインターフェログラム信号をフーリエ変換し断層画像を生成する。
【0023】
さらに、参照光の光路長を掃引することなく高速に断層画像を取得する方法としてSD−OCT(Spectral Domain OCT)計測が提案されている。このSD−OCT計測では、マイケルソン型干渉計を用いて光源から広帯域の低コヒーレンス光を射出して測定光と参照光とに分割した後、測定光の測定対象からの反射光と参照光との干渉光を各周波数成分に分解したチャンネルドスペクトル信号をフーリエ解析することにより、深さ方向の走査を行わずに断層画像を取得する。
【0024】
本発明のOCT画像化装置は、特に制限はなく、例えば上記のいずれかのOCT画像化装置であってもよい。
【0025】
但し、1μm帯域、典型的には950nm〜1100nm程度の波長の光を射出する光源を用いることが好ましい。生体組織の光の散乱確率は光の波長が長くなるに従い低下することが知られている。このため、従来、眼科で一般的に用いられていた830nm付近の波長帯域の光を用いると、網膜において光が強い散乱を受け、光検出器で検出できる脈絡膜からの散乱光の量が少なくなり、脈絡膜およびそれよりも深い眼底部位の観察が困難になるからである。1μm帯域の光をプローブとして用いると、830nmの光を用いた場合に比べて、組織の散乱の影響を受けにくいので、脈絡膜を含むより深い部分の画像を撮影することができる。1μm帯域の光を用いたOCT画像化装置は、例えば非特許文献2、非特許文献3に記載されている。
【0026】
また、OCT画像化装置を用いて脈略膜を含む断層画像を撮影するに際して、EDI(Enhanced depth imaging)法を用いて脈略膜を可視化することが好ましい。EDI法による可視化とは、眼底の同一部位もしくはほぼ同一部位を複数回撮影し、その複数の画像を平均化することにより、画像の信号雑音比を改善することで、より弱い画像信号を観察する手法である。脈略膜や更に深部の組織を含む眼底深部から得られる画像信号は、たとえ1μm帯域の光を用いても非常に弱い。EDI法を用いることにより、脈略膜の可視化が容易となる。EDI法を用いたOCT画像化装置は、例えば非特許文献4に記載されている。
【0027】
本発明において、撮影部11は、上述したOCT画像化装置を用いて脈略膜を含む断層画像を撮影する。撮影は、測定光を予め定められた直線又は曲線に沿って、眼底を移動させることにより行う。これにより、測定光の移動方向に沿った、深さ方向(即ち、光軸と垂直な方向)の断層画像が得られる。図2は撮影された断層画像の一例をもとに各層の輪郭をなぞって作成した模式図である。図2に示すように、網膜2、網膜色素上皮3、脈略膜4、強膜5を含む断層画像が得られる。図2において、参照符号1は中心窩を示す。
【0028】
撮影部11が撮影した断層画像は演算部12に送られる。演算部12は、例えばパーソナルコンピュータで構成され、この断層画像から脈略膜4の厚さTを測定する。脈略膜4の厚さTの測定は、最初に、網膜色素上皮3と脈略膜4との境界(網膜色素上皮−脈略膜境界)7、及び、脈略膜4と強膜5との境界(脈略膜−強膜境界)8を特定し、次いで、これら両境界7,8間の距離を測定することにより行う。
【0029】
網膜色素上皮−脈略膜境界7及び脈略膜−強膜境界8の特定は、演算部12が、予め設定されたアルゴリズムにしたがって自動的に行っても良い。これには公知の画像処理方法を適用することができる。例えば、撮影した断層画像内において深さ方向に画素情報(例えば各画素の信号強度)を順に探索し、画素情報の変化を検出して上記境界7,8を特定することができる。但し、境界近傍で画素情報の変化が乏しい場合には、境界を特定することができなかったり、誤った位置を境界と特定したりする可能性がある。特に、深層側である脈略膜−強膜境界8でその可能性が高い。そのような場合には、オペレータがモニター画面に表示された断層画像を目視して、当該断層画像内に境界を書き込むなどの方法で境界位置を特定しても良い。
【0030】
次いで、演算部12は、定められた測定位置で、特定された境界7,8間の距離を測定する。例えば、断層画像において、境界7と境界8との間に深さ方向に並ぶ画素数をカウントすることで境界7,8間の距離を演算し求めることができる。かくして、脈略膜4の厚さTが得られる。
【0031】
厚さTの測定位置は、特に制限はないが、眼底の中心である網膜中心窩や、緑内障で変形が指摘されている視神経乳頭を基準とする予め定められた位置(点、直線、曲線を含む)で測定することが好ましい。例えば、網膜中心窩又は視神経乳頭から所定の方向(例えば上下鼻耳のいずれの方向)に所定距離だけ離れた1又は2以上の位置で厚さTを測定しても良い。あるいは、網膜中心窩又は視神経乳頭を中心として放射状もしくは円形に走査しながら厚さTを測定しても良い。
【0032】
測定位置の基準となる網膜中心窩や視神経乳頭の中心の特定は、断層画像内において演算部12が自動的に行うよう設定することができる。例えば、網膜2の内側表面に沿ってそれらの特徴的形状を探索する画像処理プログラムを実行することで可能である。もちろん、オペレータがモニタ画面に表示された断層画像内に網膜中心窩又は視神経乳頭の中心の位置を入力することでそれらの位置を特定しても良い。
【0033】
演算部12は、測定された脈略膜の厚さT又はその評価値を標準値と比較する。
【0034】
ここで、比較される一方の「厚さT」は、定められた1又は複数の測定位置で測定された厚さや、走査した直線又は曲線に沿って測定した厚さを含む。
【0035】
また、厚さTの「評価値」は、例えば異なる位置(点、直線、曲線を含む)で測定された複数の厚さを所定の計算式に代入して得られる値を含む。計算式は、特に制限はなく、例えば単純平均を求めるもの、統計学的解析により導き出されたものなど、いずれであっても良い。また、異なる位置で測定された厚さを、その測定位置に基づいてグループ化(例えば網膜中心窩又は視神経乳頭を中心とする4分円にグループ化)し、例えば各グループでの厚さの平均値や、その平均値を所定の計算式に代入して得た値を評価値としても良い。
【0036】
比較される他方の「標準値」としては、非緑内障患者群について予め測定した脈略膜の厚さT又はその評価値を用いて算出されたものであることが好ましい。平均値、標準偏差、95%又は99%信頼区間等を例示できる。これにより、緑内障の診断・監視等の適切な判断を容易に行うことができる。
【0037】
厚さT又はその評価値と標準値との比較は、公知の統計学的手法を用いて行うことができる。比較の結果は、例えば、標準値からの乖離量、緑内障進行度合い等としてモニター画面やプリンタに出力させることができる。
【0038】
以上のように、本発明の装置10は、OCT画像化装置を用いて脈略膜を含む断層画像を撮影する撮影部11と、脈略膜の厚さを測定し、脈略膜の厚さ又はその評価値を標準値と比較する演算部12とを備える。これにより、緑内障のスクリーニングや進行度合いのモニタリングなどに有効な指標を与えることができる。従来より脈略膜と緑内障との関連が疑われていたが、脈略膜の厚さに着目したのは本発明が初めてである。後述する実施例に示されているように、本発明者らは、緑内障患者では、非緑内障患者に比べて、脈略膜の厚さが明らかに薄いことを初めて見出した。本発明によれば、緑内障の診断において従来から一般的に行われていた眼圧検査では異常が認められない正常眼圧緑内障の診断及び監視に特に好ましく利用することができる。また、本発明は、脈略膜を厚くして緑内障を治療又はその進行を遅くする薬剤(点眼薬、内服薬など)の開発・実践などに利用することもできる。
【実施例】
【0039】
波長1050〜1060nmの波長の光を射出する光源を備えたSS−OCT画像化装置を用いて対照眼(正常眼)と緑内障眼の脈略膜を含む断層画像を撮影し、脈略膜の厚さを測定し比較した。対象は年齢25歳以上40歳以下かつ等価球面値−12D以上−6D以下の正常眼及び正常眼圧緑内障眼である。
【0040】
縦横走査長6.0mmで黄斑部及び視神経乳頭部をそれぞれ撮影し、断層画像を得た。黄斑部の画像から中心窩の位置を同定し、中心窩下の脈絡膜厚を測定した。また視神経乳頭部の画像では、視神経乳頭の中心を同定した後、中心から耳側2mm(耳側)と、耳側2mmの地点から更に2mm垂直上方(耳上側)の計2地点を決定し、各々の地点における脈絡膜厚を測定した。
【0041】
各地点での対照眼と正常眼圧緑内障眼(NTG眼)の結果を表1に示す。
【0042】
【表1】

表1より、いずれの測定地点でも、対照眼と正常眼圧緑内障眼とで、脈略膜の厚さに有意差が認められた。従って、脈略膜の厚さを測定し、これを標準値と比較することで、緑内障の診断や監視を行える可能性があることを確認した。
【産業上の利用可能性】
【0043】
正常眼圧緑内障は日本人に多く、特に近視のある若年層に多く発症し、若年緑内障における失明原因の中で非常に頻度が高い。本発明は、若年中途失明を防ぐ意味でも、その社会経済的効果は極めて大きい。
【符号の説明】
【0044】
1 中心窩
2 網膜
3 網膜色素上皮
4 脈略膜
5 強膜
7 網膜色素上皮−脈略膜境界
8 脈略膜−強膜境界
10 緑内障の診断及び/又は監視をする装置
11 測定部
12 演算部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光コヒーレンストモグラフィを利用した光断層画像化装置を用いて被験者の目の脈略膜を含む断層画像を撮影する撮影部と、
前記断層画像から脈略膜の厚さを測定し、測定された脈略膜の厚さ又はその評価値を標準値と比較する演算部と
を備えることを特徴とする、緑内障の診断及び/又は監視をする装置。
【請求項2】
前記光断層画像化装置は、1μm帯域の波長の光を利用する請求項1に記載の緑内障の診断及び/又は監視をする装置。
【請求項3】
前記撮影部は、EDI(Enhanced depth imaging)法を用いて前記脈略膜を可視化する請求項1又は2に記載の緑内障の診断及び/又は監視をする装置。
【請求項4】
前記演算部は、前記断層画像において網膜色素上皮−脈略膜境界と脈略膜−強膜境界との距離を演算して脈略膜の厚さを測定する請求項1〜3のいずれかに記載の緑内障の診断及び/又は監視をする装置。
【請求項5】
前記演算部は、網膜中心窩又は視神経乳頭を基準として予め定められた位置で脈略膜の厚さを測定する請求項1〜4のいずれかに記載の緑内障の診断及び/又は監視をする装置。
【請求項6】
前記標準値は、非緑内障患者群における脈略膜の厚さ又はその評価値をもとに算出されたものである請求項1〜5のいずれかに記載の緑内障の診断及び/又は監視をする装置。
【請求項7】
前記演算部は、測定された脈略膜の厚さ又はその評価値を標準値と統計的手法を用いて比較する請求項1〜6のいずれかに記載の緑内障の診断及び/又は監視をする装置。
【請求項8】
前記緑内障が正常眼圧緑内障である請求項1〜7のいずれかに記載の緑内障の診断及び/又は監視をする装置。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2011−72716(P2011−72716A)
【公開日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−229579(P2009−229579)
【出願日】平成21年10月1日(2009.10.1)
【出願人】(504176911)国立大学法人大阪大学 (1,536)
【出願人】(504171134)国立大学法人 筑波大学 (510)