緑化用パネルおよび緑化用システム
【課題】表面に繊維素材を植立させた平面パネルを利用して種々の問題点を解消した緑化用パネルおよび緑化用システムを提供することを。
【解決手段】強磁性体部材の表面に繊維素材を植毛させた植毛繊維部分を有する平面パネルからなることを特徴とする。
【解決手段】強磁性体部材の表面に繊維素材を植毛させた植毛繊維部分を有する平面パネルからなることを特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は緑化用パネルおよび緑化用システムに係り、特に平面パネルを用いて緑化を図るのに好適な緑化用パネルおよび緑化用システムに関する。
【背景技術】
【０００２】
近年、都市部においては建築物の外面の緑化を図ることが盛んに行われている。このような緑化を図るために種々の緑化方策が提案されている。
【０００３】
例えば、植物を絡ませるための複数の緑化用ネットを建築物の壁面に対向させて配置したり（例えば、特許文献１参照）、植物を絡ませるための上部の金網と樹木を支持する下部の保持体とを一体に形成して建築物の壁面に沿って単数若しくは複数個を配置したり（例えば、特許文献２参照）、植物を絡ませるためのワイヤを壁面に突設した複数の固定部にかけまわして（例えば、特許文献３参照）、植物をネットやワイヤに絡ませて壁面の緑化を図っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
【特許文献１】特開２００８−０７９５１９号公報
【特許文献２】特開平１０−３１３６９２号公報
【特許文献３】特開２００９−２９９８１６号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
前記従来の構成においては、植物を絡ませるためにネットやワイヤによって緑化する壁面等を覆うように形成されているために次のような欠点があった。
【０００６】
即ち、これらの素材が線材であるために、植物の根のつきが悪いという不都合があった。更に、これらの線材は、防錆並びに耐久性を図るためにステンレス製のものが多く、それにより日光によって加熱される度合いが大きく熱くなるために、植物の根つきが悪いものと考えられる。更に、ネットやワイヤは壁面に固定されるために、壁面からの取り外しが困難であり、模様替え行うには長時間の作業が必要であった。更に、ネットやワイヤによっては、物理的に目隠しができず、植物が目隠しできる程度に育つまでの待ち時間が必要であった。更に、ネットやワイヤによっては、編みこみや張りまわし作業が必要であり、簡単に成形することができなかった。更に、ネットやワイヤによっては、平面的に設置できるのみであるので、平面状の壁面にしか適用できないものであった。更に、ネットやワイヤによっては、壁面の途中に植物を植えた鉢やプランタ等を設置するためには、ネットの網目部分に鉢やプランタをはめ込むスペースを作成するとともに特殊な固定具を用いて固定する作業が必要であった。特に、植物が苔である場合には、マットに育成した苔をマットと一緒にネットに取り付ける必要があり、手間のかかるものであった。
【０００７】
本発明は、これらの問題点に鑑みてなされたものであり、表面に繊維素材を植立させた平面パネルを利用して前記従来の問題点を解消した緑化用パネルおよび緑化用システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
前記目的を達成するために、本発明の第１の態様の緑化用パネルは、強磁性体部材の表面に繊維素材を植毛させた植毛繊維部分を有する平面パネルからなることを特徴とする。
【０００９】
このような構成の本発明によれば、平面パネルであるので、緑化領域に対する設置が容易となり、物理的に緑化用パネルの奥側の目隠しを設置当初より確実に行うことができる。また、磁石を利用して強磁性体部材を簡単に設置することが可能である。表面の植毛繊維部分が植物の育成を支援したり、断熱材として機能することとなる。
【００１０】
また、本発明の第２の態様の緑化用パネルは、前記強磁性体部材が薄鋼板により形成されていることを特徴とする。
【００１１】
このような構成の本発明によれば、強磁性体部材が薄鋼板であるために、緑化用パネルが薄く形成され、緑化領域に設置容易である。
【００１２】
また、本発明の第３の態様の緑化用パネルは、前記植毛繊維部分が水分を保持する水分保持機能を有することを特徴とする。
【００１３】
このような構成の本発明によれば、前記植毛繊維部分が水分を保持することにより、植物の根が緑化用パネルにつきやすくなり、植物の育成を促進させることができ、更に冷却作用を発揮することとなる。
【００１４】
また、本発明の第４の態様の緑化用パネルは、前記平面パネルが表面側に突出した膨出部分を有することを特徴とする。
【００１５】
このような構成の本発明によれば、表面側の膨出部によって植物の育成を支援したり、表面に意匠的効果を付与することができる。
【００１６】
また、本発明の第５の態様の緑化用パネルは、前記膨出部分に複数の小孔が開設されていることを特徴とする。
【００１７】
このような構成の本発明によれば、小孔部分に植物の根の食い付きが良くなったり、植物のつるが絡まるので、植物が丈夫に緑化用パネルに取りつくことができる。
【００１８】
また、本発明の第６の態様の緑化用パネルは、前記膨出部分が前記平面パネルに対して縦、横、斜めの少なくとも１方向の長尺状に形成されていることを特徴とする。
【００１９】
このような構成の本発明によれば、長尺な膨出部が仕切りとして機能したり、表面に意匠的効果を付与することができる。また、膨出部は薄板の折り曲げ加工やロール加工によって簡単に形成することができる。
【００２０】
また、本発明の第７の態様の緑化用パネルは、前記植毛繊維部分が前記膨出部分を除く前記表面に形成されていることを特徴とする。
【００２１】
このような構成の本発明によれば、膨出部が植毛繊維部分がないので加工を容易に行うことができ、更に、植毛繊維部分の有無によるコントラストに基づく意匠的効果を付与することができる。
【００２２】
また、本発明の第１の態様の緑化用システムは、前記第１から〜７の態様のいずれかの緑化用パネルを緑化すべき領域に設置したことを特徴とする。
【００２３】
このような構成の本発明によれば、各態様の緑化用パネルの備えている作用効果を発揮した緑化用システムを提供することができる。
【００２４】
また、本発明の第２の態様の緑化用システムは、吸磁力の大きさを可変できる磁力固定部材によって前記緑化用パネルを緑化すべき領域に対して着脱自在に設置したことを特徴とする
【００２５】
このような構成の本発明によれば、磁力を利用して極めて簡単に緑化用パネルを緑化すべき領域に設置できるとともに、容易に取り換えすることができ、模様替え等を簡単に行うことができる。
【００２６】
また、本発明の第３の態様の緑化用システムは、前記緑化用パネルの表面に対して吸磁力の大きさを可変できる磁力固定部材によって表面装着部材を着脱自在に設置したことを特徴とする。
【００２７】
このような構成の本発明によれば、磁力固定部材によって表面装着部材を緑化用パネルの表面に簡単に着脱して取りつけたり、交換することができる。
【００２８】
また、本発明の第４の態様の緑化用システムは、前記表面装着部材が、植物が植えられる容器または前記表面側から植物が倒れるのを防止する防倒部材であることを特徴とする。
【００２９】
このような構成の本発明によれば、植物が植えられる容器や表面側から植物が倒れるのを防止する防倒部材を緑化用パネルの表面に簡単に着脱して取りつけたり、交換して、植物の育成を促進することができる。
【００３０】
また、本発明の第５の態様の緑化用システムは、前記磁力固定部材が吸磁力を有する永久磁石と、前記永久磁石による吸磁力を変更させる吸磁力変更部材とを有することを特徴とする。
【００３１】
このような構成の本発明によれば、吸磁力変更部材を操作することにより永久磁石による吸磁力を変更させることができ、緑化パネルを形成する強磁性体部材を緑化すべき領域に対して容易に着脱させたり、当該強磁性体部材に表面装着部材を容易に着脱させることができ、作業時間を短縮させることができる。
【発明の効果】
【００３２】
本発明によれば、表面に繊維素材を植立させた平面パネルを利用して前記従来の問題点を解消した緑化用パネルおよび緑化用システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【００３３】
【図１】本発明の緑化用パネルおよび緑化用システムの第１実施形態を示す斜視図
【図２】図１の正面図
【図３】図２のＡ−Ａ線に沿った断面図およびその部分拡大図
【図４】本発明の緑化用パネルの構造を示す拡大断面図
【図５】本発明の緑化用パネルの他の実施形態を示す正面図
【発明を実施するための形態】
【００３４】
以下、本発明の実施の形態を図１から図５について、詳細に説明する。
【００３５】
図１から図４は本発明の緑化用パネルおよび緑化用システムの第１実施形態を示す。
【００３６】
図１は、本発明の緑化用パネルの１実施形態重を適用した緑化用システムの１実施形態を示す。
【００３７】
本実施形態の緑化用パネル１は、強磁性体部材の表面に繊維素材を植毛させた植毛繊維部分を有する平面パネル２から形成されており、緑化用システム２１は、当該緑化用パネル１を緑化すべき領域に設置して形成されている。
【００３８】
更に説明すると、緑化用パネル１を形成する平面パネル２は、図４に示すように、強磁性体部材の１種としての薄鋼板３の表面にプレコート層４を形成し、そのプレコート層４に多数の樹脂繊維素材６を接着剤層５をもって植毛して形成されている。この樹脂繊維素材６の材質、太さ、高さ、密度等は、当該樹脂繊維素材６によって水分を保持できる条件を満たすように形成されている。本実施形態においては、ナイロン繊維を、太さ１９μｍ、高さ０．８ｍｍ、密度３０，０００本／ｃｍ２として形成されている。この薄鋼板３の表面に植毛繊維部分を形成した平面パネル２としては、公知の構成のものより選択するとよい。
【００３９】
また、この平面パネル２には、表面側に突出した膨出部分７を形成するとよい。この膨出部分７としてはどのような形状であってもよく、本実施形態においては、平面パネル２対して縦に長尺に形成されている。この膨出部分７には、複数の小孔８が開設されている。これらの膨出部分７、小孔８部分は、薄鋼板３に対する折り曲げ加工、ロール加工、穴加工を施すことにより形成される。 長尺な膨出部分７は、縦、横、斜め（図５参照）の少なくとも１方向の長尺状に形成されているとよい。この長尺な膨出部分７は仕切りとしても機能する。また、膨出部分７は平面パネル２の意匠的な装飾性を向上させることができる。 また、樹脂繊維素材６を植毛した植毛繊維部分は、膨出部分７を除く平面パネル２の表面に設けてもよい。また、当該植毛繊維部分に種々の色を付して意匠的な装飾性を向上させてもよい。
【００４０】
このように形成されている緑化用パネル１を用いて緑化用システムを構築する場合には、図１に示すように、緑化すべき領域（本実施形態においては壁の外壁面）（以下、「緑化領域」という）２２に前記した緑化用パネル１をに設置する。
【００４１】
本実施形態においては、緑化用パネル１の大きさに合わせて４隅部に相当する位置に予め強磁性体としての鉄板２３を埋め込んであり、この鉄板２３と緑化用パネルの薄鋼板３の裏面との間に磁力固定部材２４を介在させて磁力をもって緑化用パネル１を緑化領域２２に着脱自在に取付ける。
【００４２】
この磁力固定部材２４は吸磁力の大きさを変化させて強磁性体部材である薄鋼板３および鉄板２３に着脱自在に取付けられるように形成されている。この磁力固定部材２４としては、例えば特開２０００−１１４０３２号公報等に開始されている公知の構成の装置を用いるとよい。具体的には、磁力固定部材２４の外ケース２５の内部に永久磁石２６が内蔵されており、レバー２７ａをもって回転させられて永久磁石２６による吸磁力をオン・オフに変更させる吸磁力変更部材２７を主たる構成要素として形成されているとよい。その吸磁力の大きさは、緑化用パネル１およびこれに取付けられる後述する付属物を平常時や地震時に鉄板２３より落下しない大きさに設定するとよい。
【００４３】
次に、育生する植物を植えた若しくは種を蒔いたプランタ等の容器２８を緑化用パネル１の下部の全面の地面に設置したり、磁力固定部材２４をもって緑化用パネル１の途中に磁力をもって着脱自在に取付けるとよい。これにより、容器２８内の養分や日光によって植物Ｐが成長してゆく。磁力固定部材２４は、容器２８に取り付けて使用しても良い。
【００４４】
次に、本実施形態の作用を説明する。
【００４５】
緑化用システム２１として設置された緑化用パネル１は平面パネル２であるので、緑化領域２２に対する設置が容易となり、物理的に緑化用パネル１の奥側の目隠しを設置当初より確実に行うことができる。また、磁石を利用して強磁性体部材である薄鋼板３を簡単に設置することが可能である。表面の植毛繊維部分が植物の育成を支援したり、断熱材として機能することとなる。
【００４６】
また、緑化用パネル１の強磁性体部材が薄鋼板３であるために、緑化用パネル１が薄く形成され、緑化領域に設置容易である。
【００４７】
また、緑化用パネル１の植毛繊維部分が水分を保持する水分保持機能を有するので、植物Ｐの根が緑化用パネル１につきやすくなり、植物Ｐの育成を促進させることができ、更に冷却作用を発揮することとなる。特に、水分を多量に要求するこけもこの植毛繊維部分に付着して育つこととなる。
【００４８】
また、緑化用パネル１は、平面パネル２が表面側に突出した膨出部分７を有しているので、当該膨出部分７によって植物の育成を支援したり、表面に意匠的効果を付与することができる。
【００４９】
また、緑化用パネル１には、膨出部分７に複数の小孔８が開設されているので、小孔８の部分に植物Ｐの根の食い付きが良くなったり、植物のつるが絡まるので、植物が丈夫に緑化用パネル１に取りつくこととなり、緑化が適正に促進されることとなる。
【００５０】
また、緑化用パネル１は、膨出部分７が平面パネル２に対して縦、横、斜めの少なくとも１方向の長尺状に形成されているために、長尺な膨出部分７が仕切りとして機能したり、表面に意匠的効果を付与することができる。具体的には、図２において、縦２本の膨出部分７によって緑化用パネル１は左右に３箇所の分割領域ａ、ｂ、ｃに分割して仕切られるので、各分割領域ａ、ｂ、ｃにそれぞれ異なる植物Ｐを仕切って育生させることができる。
【００５１】
また、膨出部分７は薄板の折り曲げ加工やロール加工によって簡単に形成することができる。
【００５２】
また、緑化用パネル１においては、植毛繊維部分が全面または膨出部分７を除く表面に形成されていても、膨出部分７が折り曲げ加工、ロール加工、穴加工等の加工を容易に行うことができ、更に、膨出部分７に対する植毛を省くと植毛繊維部分の有無によるコントラストに基づく意匠的効果を付与することができる。
【００５３】
また、本実施形態の緑化用システム２１においては、緑化用パネル１を緑化領域２２に設置したので、緑化用パネル１の備えている作用効果を発揮した緑化用システムを提供することができる。
【００５４】
更に、緑化用システム２１は、吸磁力の大きさを可変できる磁力固定部材４によって緑化用パネル１を緑化領域２２に対して着脱自在に設置することができ、着脱作業が極めて簡単となり、緑化用パネル１を緑化領域２２に対して容易に取り換えすることができ、模様替え等を簡単に行うことができる。
【００５５】
また、緑化用システム２１においては、緑化用パネルの表面に対して吸磁力の大きさを可変できる磁力固定部材２４によって表面装着部材としての植物Ｐを育生するための容器２８等を着脱自在に設置することができる。これにより磁力固定部材２４によって表面装着部材である容器２８等を緑化用パネル１の表面に簡単に着脱して取りつけたり、交換することができる。
【００５６】
また、表面装着部材として植物Ｐが植えられる容器２８または緑化用パネル１の表面側から植物Ｐが倒れるのを防止する紐等の防倒部材２９（図１参照）の両端部をそれぞれ磁力固定部材２４に固着して緑化用パネル１の表面に展張させることができる。そして、このような防倒部材２９を磁力をもって緑化用兼ねる１に対して着脱自在に簡単に着脱して取りつけたり、交換して、植物の育成を促進することができる。
【００５７】
また、磁力固定部材２４が吸磁力を有する永久磁石２６と、永久磁石２６による吸磁力を変更させる吸磁力変更部材２７とを有することにより、吸磁力変更部材２７を操作することにより永久磁石２６による吸磁力を変更させることができ、緑化パネル１を形成する強磁性体部材である薄鋼板３を緑化領域２２に対して容易に着脱させたり、当該薄鋼板３に表面装着部材としての容器２８や防倒部材２９を容易に着脱させることができ、作業時間を短縮させることができる。
【００５８】
なお、本発明は前記実施形態のみに限定されるものではなく、必要に応じて変更することができるものである。
【符号の説明】
【００５９】
１ 緑化用パネル
２ 平面パネル
６ 樹脂繊維素材
７ 膨出部分
８ 小孔
２１ 緑化システム
２２ 緑化領域
２４ 磁力固定部材
２６ 永久磁石
２７ 吸磁力変更部材
２８ 容器
２９ 防倒部材
Ｐ 植物
【技術分野】
【０００１】
本発明は緑化用パネルおよび緑化用システムに係り、特に平面パネルを用いて緑化を図るのに好適な緑化用パネルおよび緑化用システムに関する。
【背景技術】
【０００２】
近年、都市部においては建築物の外面の緑化を図ることが盛んに行われている。このような緑化を図るために種々の緑化方策が提案されている。
【０００３】
例えば、植物を絡ませるための複数の緑化用ネットを建築物の壁面に対向させて配置したり（例えば、特許文献１参照）、植物を絡ませるための上部の金網と樹木を支持する下部の保持体とを一体に形成して建築物の壁面に沿って単数若しくは複数個を配置したり（例えば、特許文献２参照）、植物を絡ませるためのワイヤを壁面に突設した複数の固定部にかけまわして（例えば、特許文献３参照）、植物をネットやワイヤに絡ませて壁面の緑化を図っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
【特許文献１】特開２００８−０７９５１９号公報
【特許文献２】特開平１０−３１３６９２号公報
【特許文献３】特開２００９−２９９８１６号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
前記従来の構成においては、植物を絡ませるためにネットやワイヤによって緑化する壁面等を覆うように形成されているために次のような欠点があった。
【０００６】
即ち、これらの素材が線材であるために、植物の根のつきが悪いという不都合があった。更に、これらの線材は、防錆並びに耐久性を図るためにステンレス製のものが多く、それにより日光によって加熱される度合いが大きく熱くなるために、植物の根つきが悪いものと考えられる。更に、ネットやワイヤは壁面に固定されるために、壁面からの取り外しが困難であり、模様替え行うには長時間の作業が必要であった。更に、ネットやワイヤによっては、物理的に目隠しができず、植物が目隠しできる程度に育つまでの待ち時間が必要であった。更に、ネットやワイヤによっては、編みこみや張りまわし作業が必要であり、簡単に成形することができなかった。更に、ネットやワイヤによっては、平面的に設置できるのみであるので、平面状の壁面にしか適用できないものであった。更に、ネットやワイヤによっては、壁面の途中に植物を植えた鉢やプランタ等を設置するためには、ネットの網目部分に鉢やプランタをはめ込むスペースを作成するとともに特殊な固定具を用いて固定する作業が必要であった。特に、植物が苔である場合には、マットに育成した苔をマットと一緒にネットに取り付ける必要があり、手間のかかるものであった。
【０００７】
本発明は、これらの問題点に鑑みてなされたものであり、表面に繊維素材を植立させた平面パネルを利用して前記従来の問題点を解消した緑化用パネルおよび緑化用システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
前記目的を達成するために、本発明の第１の態様の緑化用パネルは、強磁性体部材の表面に繊維素材を植毛させた植毛繊維部分を有する平面パネルからなることを特徴とする。
【０００９】
このような構成の本発明によれば、平面パネルであるので、緑化領域に対する設置が容易となり、物理的に緑化用パネルの奥側の目隠しを設置当初より確実に行うことができる。また、磁石を利用して強磁性体部材を簡単に設置することが可能である。表面の植毛繊維部分が植物の育成を支援したり、断熱材として機能することとなる。
【００１０】
また、本発明の第２の態様の緑化用パネルは、前記強磁性体部材が薄鋼板により形成されていることを特徴とする。
【００１１】
このような構成の本発明によれば、強磁性体部材が薄鋼板であるために、緑化用パネルが薄く形成され、緑化領域に設置容易である。
【００１２】
また、本発明の第３の態様の緑化用パネルは、前記植毛繊維部分が水分を保持する水分保持機能を有することを特徴とする。
【００１３】
このような構成の本発明によれば、前記植毛繊維部分が水分を保持することにより、植物の根が緑化用パネルにつきやすくなり、植物の育成を促進させることができ、更に冷却作用を発揮することとなる。
【００１４】
また、本発明の第４の態様の緑化用パネルは、前記平面パネルが表面側に突出した膨出部分を有することを特徴とする。
【００１５】
このような構成の本発明によれば、表面側の膨出部によって植物の育成を支援したり、表面に意匠的効果を付与することができる。
【００１６】
また、本発明の第５の態様の緑化用パネルは、前記膨出部分に複数の小孔が開設されていることを特徴とする。
【００１７】
このような構成の本発明によれば、小孔部分に植物の根の食い付きが良くなったり、植物のつるが絡まるので、植物が丈夫に緑化用パネルに取りつくことができる。
【００１８】
また、本発明の第６の態様の緑化用パネルは、前記膨出部分が前記平面パネルに対して縦、横、斜めの少なくとも１方向の長尺状に形成されていることを特徴とする。
【００１９】
このような構成の本発明によれば、長尺な膨出部が仕切りとして機能したり、表面に意匠的効果を付与することができる。また、膨出部は薄板の折り曲げ加工やロール加工によって簡単に形成することができる。
【００２０】
また、本発明の第７の態様の緑化用パネルは、前記植毛繊維部分が前記膨出部分を除く前記表面に形成されていることを特徴とする。
【００２１】
このような構成の本発明によれば、膨出部が植毛繊維部分がないので加工を容易に行うことができ、更に、植毛繊維部分の有無によるコントラストに基づく意匠的効果を付与することができる。
【００２２】
また、本発明の第１の態様の緑化用システムは、前記第１から〜７の態様のいずれかの緑化用パネルを緑化すべき領域に設置したことを特徴とする。
【００２３】
このような構成の本発明によれば、各態様の緑化用パネルの備えている作用効果を発揮した緑化用システムを提供することができる。
【００２４】
また、本発明の第２の態様の緑化用システムは、吸磁力の大きさを可変できる磁力固定部材によって前記緑化用パネルを緑化すべき領域に対して着脱自在に設置したことを特徴とする
【００２５】
このような構成の本発明によれば、磁力を利用して極めて簡単に緑化用パネルを緑化すべき領域に設置できるとともに、容易に取り換えすることができ、模様替え等を簡単に行うことができる。
【００２６】
また、本発明の第３の態様の緑化用システムは、前記緑化用パネルの表面に対して吸磁力の大きさを可変できる磁力固定部材によって表面装着部材を着脱自在に設置したことを特徴とする。
【００２７】
このような構成の本発明によれば、磁力固定部材によって表面装着部材を緑化用パネルの表面に簡単に着脱して取りつけたり、交換することができる。
【００２８】
また、本発明の第４の態様の緑化用システムは、前記表面装着部材が、植物が植えられる容器または前記表面側から植物が倒れるのを防止する防倒部材であることを特徴とする。
【００２９】
このような構成の本発明によれば、植物が植えられる容器や表面側から植物が倒れるのを防止する防倒部材を緑化用パネルの表面に簡単に着脱して取りつけたり、交換して、植物の育成を促進することができる。
【００３０】
また、本発明の第５の態様の緑化用システムは、前記磁力固定部材が吸磁力を有する永久磁石と、前記永久磁石による吸磁力を変更させる吸磁力変更部材とを有することを特徴とする。
【００３１】
このような構成の本発明によれば、吸磁力変更部材を操作することにより永久磁石による吸磁力を変更させることができ、緑化パネルを形成する強磁性体部材を緑化すべき領域に対して容易に着脱させたり、当該強磁性体部材に表面装着部材を容易に着脱させることができ、作業時間を短縮させることができる。
【発明の効果】
【００３２】
本発明によれば、表面に繊維素材を植立させた平面パネルを利用して前記従来の問題点を解消した緑化用パネルおよび緑化用システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【００３３】
【図１】本発明の緑化用パネルおよび緑化用システムの第１実施形態を示す斜視図
【図２】図１の正面図
【図３】図２のＡ−Ａ線に沿った断面図およびその部分拡大図
【図４】本発明の緑化用パネルの構造を示す拡大断面図
【図５】本発明の緑化用パネルの他の実施形態を示す正面図
【発明を実施するための形態】
【００３４】
以下、本発明の実施の形態を図１から図５について、詳細に説明する。
【００３５】
図１から図４は本発明の緑化用パネルおよび緑化用システムの第１実施形態を示す。
【００３６】
図１は、本発明の緑化用パネルの１実施形態重を適用した緑化用システムの１実施形態を示す。
【００３７】
本実施形態の緑化用パネル１は、強磁性体部材の表面に繊維素材を植毛させた植毛繊維部分を有する平面パネル２から形成されており、緑化用システム２１は、当該緑化用パネル１を緑化すべき領域に設置して形成されている。
【００３８】
更に説明すると、緑化用パネル１を形成する平面パネル２は、図４に示すように、強磁性体部材の１種としての薄鋼板３の表面にプレコート層４を形成し、そのプレコート層４に多数の樹脂繊維素材６を接着剤層５をもって植毛して形成されている。この樹脂繊維素材６の材質、太さ、高さ、密度等は、当該樹脂繊維素材６によって水分を保持できる条件を満たすように形成されている。本実施形態においては、ナイロン繊維を、太さ１９μｍ、高さ０．８ｍｍ、密度３０，０００本／ｃｍ２として形成されている。この薄鋼板３の表面に植毛繊維部分を形成した平面パネル２としては、公知の構成のものより選択するとよい。
【００３９】
また、この平面パネル２には、表面側に突出した膨出部分７を形成するとよい。この膨出部分７としてはどのような形状であってもよく、本実施形態においては、平面パネル２対して縦に長尺に形成されている。この膨出部分７には、複数の小孔８が開設されている。これらの膨出部分７、小孔８部分は、薄鋼板３に対する折り曲げ加工、ロール加工、穴加工を施すことにより形成される。 長尺な膨出部分７は、縦、横、斜め（図５参照）の少なくとも１方向の長尺状に形成されているとよい。この長尺な膨出部分７は仕切りとしても機能する。また、膨出部分７は平面パネル２の意匠的な装飾性を向上させることができる。 また、樹脂繊維素材６を植毛した植毛繊維部分は、膨出部分７を除く平面パネル２の表面に設けてもよい。また、当該植毛繊維部分に種々の色を付して意匠的な装飾性を向上させてもよい。
【００４０】
このように形成されている緑化用パネル１を用いて緑化用システムを構築する場合には、図１に示すように、緑化すべき領域（本実施形態においては壁の外壁面）（以下、「緑化領域」という）２２に前記した緑化用パネル１をに設置する。
【００４１】
本実施形態においては、緑化用パネル１の大きさに合わせて４隅部に相当する位置に予め強磁性体としての鉄板２３を埋め込んであり、この鉄板２３と緑化用パネルの薄鋼板３の裏面との間に磁力固定部材２４を介在させて磁力をもって緑化用パネル１を緑化領域２２に着脱自在に取付ける。
【００４２】
この磁力固定部材２４は吸磁力の大きさを変化させて強磁性体部材である薄鋼板３および鉄板２３に着脱自在に取付けられるように形成されている。この磁力固定部材２４としては、例えば特開２０００−１１４０３２号公報等に開始されている公知の構成の装置を用いるとよい。具体的には、磁力固定部材２４の外ケース２５の内部に永久磁石２６が内蔵されており、レバー２７ａをもって回転させられて永久磁石２６による吸磁力をオン・オフに変更させる吸磁力変更部材２７を主たる構成要素として形成されているとよい。その吸磁力の大きさは、緑化用パネル１およびこれに取付けられる後述する付属物を平常時や地震時に鉄板２３より落下しない大きさに設定するとよい。
【００４３】
次に、育生する植物を植えた若しくは種を蒔いたプランタ等の容器２８を緑化用パネル１の下部の全面の地面に設置したり、磁力固定部材２４をもって緑化用パネル１の途中に磁力をもって着脱自在に取付けるとよい。これにより、容器２８内の養分や日光によって植物Ｐが成長してゆく。磁力固定部材２４は、容器２８に取り付けて使用しても良い。
【００４４】
次に、本実施形態の作用を説明する。
【００４５】
緑化用システム２１として設置された緑化用パネル１は平面パネル２であるので、緑化領域２２に対する設置が容易となり、物理的に緑化用パネル１の奥側の目隠しを設置当初より確実に行うことができる。また、磁石を利用して強磁性体部材である薄鋼板３を簡単に設置することが可能である。表面の植毛繊維部分が植物の育成を支援したり、断熱材として機能することとなる。
【００４６】
また、緑化用パネル１の強磁性体部材が薄鋼板３であるために、緑化用パネル１が薄く形成され、緑化領域に設置容易である。
【００４７】
また、緑化用パネル１の植毛繊維部分が水分を保持する水分保持機能を有するので、植物Ｐの根が緑化用パネル１につきやすくなり、植物Ｐの育成を促進させることができ、更に冷却作用を発揮することとなる。特に、水分を多量に要求するこけもこの植毛繊維部分に付着して育つこととなる。
【００４８】
また、緑化用パネル１は、平面パネル２が表面側に突出した膨出部分７を有しているので、当該膨出部分７によって植物の育成を支援したり、表面に意匠的効果を付与することができる。
【００４９】
また、緑化用パネル１には、膨出部分７に複数の小孔８が開設されているので、小孔８の部分に植物Ｐの根の食い付きが良くなったり、植物のつるが絡まるので、植物が丈夫に緑化用パネル１に取りつくこととなり、緑化が適正に促進されることとなる。
【００５０】
また、緑化用パネル１は、膨出部分７が平面パネル２に対して縦、横、斜めの少なくとも１方向の長尺状に形成されているために、長尺な膨出部分７が仕切りとして機能したり、表面に意匠的効果を付与することができる。具体的には、図２において、縦２本の膨出部分７によって緑化用パネル１は左右に３箇所の分割領域ａ、ｂ、ｃに分割して仕切られるので、各分割領域ａ、ｂ、ｃにそれぞれ異なる植物Ｐを仕切って育生させることができる。
【００５１】
また、膨出部分７は薄板の折り曲げ加工やロール加工によって簡単に形成することができる。
【００５２】
また、緑化用パネル１においては、植毛繊維部分が全面または膨出部分７を除く表面に形成されていても、膨出部分７が折り曲げ加工、ロール加工、穴加工等の加工を容易に行うことができ、更に、膨出部分７に対する植毛を省くと植毛繊維部分の有無によるコントラストに基づく意匠的効果を付与することができる。
【００５３】
また、本実施形態の緑化用システム２１においては、緑化用パネル１を緑化領域２２に設置したので、緑化用パネル１の備えている作用効果を発揮した緑化用システムを提供することができる。
【００５４】
更に、緑化用システム２１は、吸磁力の大きさを可変できる磁力固定部材４によって緑化用パネル１を緑化領域２２に対して着脱自在に設置することができ、着脱作業が極めて簡単となり、緑化用パネル１を緑化領域２２に対して容易に取り換えすることができ、模様替え等を簡単に行うことができる。
【００５５】
また、緑化用システム２１においては、緑化用パネルの表面に対して吸磁力の大きさを可変できる磁力固定部材２４によって表面装着部材としての植物Ｐを育生するための容器２８等を着脱自在に設置することができる。これにより磁力固定部材２４によって表面装着部材である容器２８等を緑化用パネル１の表面に簡単に着脱して取りつけたり、交換することができる。
【００５６】
また、表面装着部材として植物Ｐが植えられる容器２８または緑化用パネル１の表面側から植物Ｐが倒れるのを防止する紐等の防倒部材２９（図１参照）の両端部をそれぞれ磁力固定部材２４に固着して緑化用パネル１の表面に展張させることができる。そして、このような防倒部材２９を磁力をもって緑化用兼ねる１に対して着脱自在に簡単に着脱して取りつけたり、交換して、植物の育成を促進することができる。
【００５７】
また、磁力固定部材２４が吸磁力を有する永久磁石２６と、永久磁石２６による吸磁力を変更させる吸磁力変更部材２７とを有することにより、吸磁力変更部材２７を操作することにより永久磁石２６による吸磁力を変更させることができ、緑化パネル１を形成する強磁性体部材である薄鋼板３を緑化領域２２に対して容易に着脱させたり、当該薄鋼板３に表面装着部材としての容器２８や防倒部材２９を容易に着脱させることができ、作業時間を短縮させることができる。
【００５８】
なお、本発明は前記実施形態のみに限定されるものではなく、必要に応じて変更することができるものである。
【符号の説明】
【００５９】
１ 緑化用パネル
２ 平面パネル
６ 樹脂繊維素材
７ 膨出部分
８ 小孔
２１ 緑化システム
２２ 緑化領域
２４ 磁力固定部材
２６ 永久磁石
２７ 吸磁力変更部材
２８ 容器
２９ 防倒部材
Ｐ 植物
【特許請求の範囲】
【請求項１】
強磁性体部材の表面に繊維素材を植毛させた植毛繊維部分を有する平面パネルからなることを特徴とする緑化用パネル。
【請求項２】
前記強磁性体部材は、薄鋼板により形成されていることを特徴とする請求項１に記載の緑化用パネル。
【請求項３】
前記植毛繊維部分は、水分を保持する水分保持機能を有することを特徴とする請求項１または２に記載の緑化用パネル。
【請求項４】
前記平面パネルは、表面側に突出した膨出部分を有することを特徴とする請求項１から３のいずれか１項に記載の緑化用パネル。
【請求項５】
前記膨出部分には、複数の小孔が開設されていることを特徴とする請求項４に記載の緑化用パネル。
【請求項６】
前記膨出部分は、前記平面パネルに対して縦、横、斜めの少なくとも１方向の長尺状に形成されていることを特徴とする請求項４または５に記載の緑化用パネル。
【請求項７】
前記植毛繊維部分は、前記膨出部分を除く前記表面に形成されていることを特徴とする請求項４から６のいずれか１項に記載のおよび緑化用パネル。
【請求項８】
請求項１から７のいずれか１項に記載の緑化用パネルを緑化すべき領域に設置したことを特徴とする緑化用システム。
【請求項９】
吸磁力の大きさを可変できる磁力固定部材によって前記緑化用パネルを緑化すべき領域に対して着脱自在に設置したことを特徴とする請求項８に記載の緑化用システム。
【請求項１０】
前記緑化用パネルの表面に対して吸磁力の大きさを可変できる磁力固定部材によって表面装着部材を着脱自在に設置したことを特徴とする請求項８または９に記載の緑化用システム。
【請求項１１】
前記表面装着部材は、植物が植えられる容器または前記表面側から植物が倒れるのを防止する防倒部材であることを特徴とする請求項１０に記載の緑化用システム。
【請求項１２】
前記磁力固定部材は、吸磁力を有する永久磁石と、前記永久磁石による吸磁力を変更させる吸磁力変更部材とを有することを特徴とする請求項９から１１のいずれか１項に記載の緑化用システム。
【請求項１】
強磁性体部材の表面に繊維素材を植毛させた植毛繊維部分を有する平面パネルからなることを特徴とする緑化用パネル。
【請求項２】
前記強磁性体部材は、薄鋼板により形成されていることを特徴とする請求項１に記載の緑化用パネル。
【請求項３】
前記植毛繊維部分は、水分を保持する水分保持機能を有することを特徴とする請求項１または２に記載の緑化用パネル。
【請求項４】
前記平面パネルは、表面側に突出した膨出部分を有することを特徴とする請求項１から３のいずれか１項に記載の緑化用パネル。
【請求項５】
前記膨出部分には、複数の小孔が開設されていることを特徴とする請求項４に記載の緑化用パネル。
【請求項６】
前記膨出部分は、前記平面パネルに対して縦、横、斜めの少なくとも１方向の長尺状に形成されていることを特徴とする請求項４または５に記載の緑化用パネル。
【請求項７】
前記植毛繊維部分は、前記膨出部分を除く前記表面に形成されていることを特徴とする請求項４から６のいずれか１項に記載のおよび緑化用パネル。
【請求項８】
請求項１から７のいずれか１項に記載の緑化用パネルを緑化すべき領域に設置したことを特徴とする緑化用システム。
【請求項９】
吸磁力の大きさを可変できる磁力固定部材によって前記緑化用パネルを緑化すべき領域に対して着脱自在に設置したことを特徴とする請求項８に記載の緑化用システム。
【請求項１０】
前記緑化用パネルの表面に対して吸磁力の大きさを可変できる磁力固定部材によって表面装着部材を着脱自在に設置したことを特徴とする請求項８または９に記載の緑化用システム。
【請求項１１】
前記表面装着部材は、植物が植えられる容器または前記表面側から植物が倒れるのを防止する防倒部材であることを特徴とする請求項１０に記載の緑化用システム。
【請求項１２】
前記磁力固定部材は、吸磁力を有する永久磁石と、前記永久磁石による吸磁力を変更させる吸磁力変更部材とを有することを特徴とする請求項９から１１のいずれか１項に記載の緑化用システム。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【公開番号】特開２０１１−２３９７１９（Ｐ２０１１−２３９７１９Ａ）
【公開日】平成２３年１２月１日（２０１１．１２．１）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２０１０−１１４２９０（Ｐ２０１０−１１４２９０）
【出願日】平成２２年５月１８日（２０１０．５．１８）
【出願人】（３９６０２６５７０）株式会社栄住産業 (21)
【出願人】（５１００２９５４２）鋼鈑商事株式会社 (6)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２３年１２月１日（２０１１．１２．１）
【国際特許分類】
【出願日】平成２２年５月１８日（２０１０．５．１８）
【出願人】（３９６０２６５７０）株式会社栄住産業 (21)
【出願人】（５１００２９５４２）鋼鈑商事株式会社 (6)
【Ｆターム（参考）】
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