説明

織物柔軟剤組成物および使用方法

本発明は、アミノシリコーンおよび四級アンモニウムを含む液体組成物に織物を接触させること、および織物温度が200°F(93℃)以上であるように織物を乾燥させること、を含む織物の柔軟化方法を含む。さらに、本発明は、10より大きいpHを有するアルカリ性洗剤で織物を洗濯すること、アミノシリコーンおよび四級アンモニウムを含む液体織物柔軟材組成物に織物を接触させること、および織物を200°F(93℃)未満で乾燥させること、を含む織物の柔軟化方法を含む。さらに、本発明は、織物に柔らかさ、帯電防止性、防しわ性を付与さする織物の柔軟化方法を提供し、洗濯pHが9以上であり、および/または織物温度が200°F(93℃)以上である産業および公共機関用条件で、黄ばみを低減させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、黄ばみを低減した柔らかさを付与するために、産業用および公共機関での織物管理条件での繊維を処理する方法に関する。さらに詳しくは、本発明は、アミノシリコーンおよび四級アンモニウムを含む織物柔軟剤組成物で繊維を処理する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
消費者および住宅分野(consumer and residential sector)において、主要量の水、比較的少量の織物柔軟剤、および少量の任意成分、たとえば香料、着色剤、防腐剤および安定化剤、を含む織物柔軟剤組成物を用いることは、今日では、当たり前のことになった。このような組成物は、水性懸濁液またはエマルションであり、洗濯される織物の管理を改良するために、住宅用洗濯機のすすぎ浴に添加されるのが便利である。
【0003】
しかし、織物に否定的な効果を与えないで産業および公共機関用(industrial and institutional)の設備に見られる、比較的過酷な条件で有効な、同様に作用する液体織物柔軟化組成物を見出すことは、全く異なる状況である。すなわち、産業用分野においては、柔軟剤は、織物の不適当な早期黄ばみ(undue premature yellowings)を生じさせるのが通常である。「産業および公共機関」という用語によって、操作が、ホテル、モーテル、病院、療養院(nursing homes)、レストラン、ヘルスクラブ、等を含むが、これらに限定されない、サービス産業に置かれる、ことを意味する。数多くの要因により、織物は、消費者および住宅分野に比べて、産業および公共機関用の設備で、比較的過酷な条件に曝される。産業および公共機関分野において、リネンにみられる土壌レベルは、消費者および住宅分野でのものよりもはるかに高い。それとして、産業および公共機関用設備で用いられる洗剤は、比較的アルカリ性でない消費者分野でのものに比べて、もっとアルカリ性である。住宅分野における洗濯サイクルは中性に近いpHを有し、一方、産業および公共機関分野における洗濯サイクルは約9よりも大きいpHを有する。
【0004】
消費者分野の洗濯と産業および公共機関用設備の間の操作条件の全体的差異に寄与する、もう1つの要因は、消費者用市場で許されるよりも、産業および公共機関分野での比較的短時間で処理されなければならない大量の洗濯物である。そのような操作における乾燥機は、消費者および住宅用市場でみられるものよりももっと実質的に高温で操作される。産業または商業用乾燥機が約180°F〜約270°F(82℃〜132℃)の範囲で、通常供給される織物温度を与えるレベルで操作することが期待され、一方、消費者および住宅用乾燥機は、約120°F〜160°F(49℃〜71℃)の最高織物温度で操作することが多い。消費者および住宅用乾燥機の温度は、乾燥される物品に依存して変化されることが多いのを理解されるべきである。たとえそうでも、住宅用乾燥機は、産業または公共機関分野でみられる高温で操作する能力を有していない。産業および公共機関用乾燥機は約180°F〜約270°F(82℃〜132℃)、もっと好ましくは約220°F〜260°F(104℃〜127℃)、そして最も好ましくは約240°F〜260°F(116℃〜127℃)の最高織物温度で操作する。
【0005】
多くの異なる種類の織物柔軟剤は、消費者または住宅用市場のための、商業的に入手可能な織物柔軟剤において用いられる。これは四級アンモニウムを含む。四級アンモニウムを含む織物柔軟剤は、中性付近のpHでの洗濯、および住宅用市場の比較的低い乾燥機温度条件で、非常によく働く。四級アンモニウム化合物を含む柔軟剤は、洗濯物に柔らかさを付与し、消費者または住宅分野において、黄ばみを生じない。これらの特徴は、糸および織った、もしくは不織の織物、のような繊維に関する、非常に望ましい特性の組み合わせである。柔らかさは、触感により使用者に柔らかいと認識される品質をいう。このような触感により認識され得る柔らかさは、弾性、柔軟性、ふんわりさ、つるつるさ、および滑らかさ、ならびに「絹またはフランネルのような感触」のような主観的説明、により特徴付けられ得るが、これらに限定されない。
【0006】
対照的に、産業および公共機関分野でみられる、比較的過酷な条件で使用されるとき、四級アンモニウム化合物は織物の黄ばみを生じさせることを我々は見出した。産業および公共機関分野において、大部分のリネンは白である。予測されるように、このような黄ばみは、白いリネンについてもっと明白である。黄ばみは、せいぜいリネンに汚れたまたは魅力のない外観を与えるにすぎない。それとして、黄ばみを生じさせる四級アンモニウム織物柔軟剤は、良好な感触を与えるが、リネンの全体的寿命を短くする。なぜならば、リネンは、その有用な寿命が尽きる前に処分されなければならないからである。着色されたリネンの場合には、黄ばみは比較的明白ではないが、四級アンモニウム化合物は時間とともに退色を生じさせる。繰り返して洗濯され、乾燥される織物の有意の黄ばみや退色を生じさせない織物柔軟剤を提供するのが望ましいことは容易に理解される。さらに、多数の乾燥サイクル後でさえも乾燥されて白色をとどめる白い洗濯物が望ましいのが通常である。すなわち、織物柔軟剤の存在下で、乾燥サイクルの繰り返し後に、織物が黄ばんでおらず、退色していないのが望ましい。
【0007】
産業および公共機関分野の比較的高いアルカリ性および比較的高い温度条件において、四級アンモニウムを含む織物柔軟剤組成物にアミノシリコーンを添加することは、ある
織物柔軟化特性を変えないことがわかった。驚くべきことに、織物柔軟剤組成物における成分の組み合わせは、柔軟特性に逆の作用をせずに、産業および公共機関条件で洗濯物の黄ばみおよび退色の低下を示すことを我々は見出した。
【0008】
防しわ特性を提供するために、防しわ剤を含有させることがこの分野で知られている。典型的な防しわ剤は、シロキサンまたはシロキサン含有化合物を含み得る。防しわを促進するために、防しわ剤を織物柔軟剤を含有させることがこの分野で知られているが、産業および公共機関設備でみられるような高温乾燥機で使用するためにアミノ官能基を有するシリコーンを添加することは従来知られていなかった。さらに、極端な条件により、産業および公共機関分野でよく経験される、織物の黄ばみを減らすために、アミノ官能基を有するシリコーンを織物柔軟剤に添加することは知られていなかった。さらに、高アルカリ性洗剤を用いるとき、織物の黄ばみを減らすために、シリコーンを織物柔軟剤に添加することも知られていなかった。
【0009】
織物柔軟剤は種々の方法により供給される。液体柔軟剤は、乾燥機シートであるように住宅用市場で一般的である。さらに、もう1つの供給方法は固体ブロックによる。すべての供給方法は、織物に柔軟剤を供給するように働くが、液体供給方法は織物上に柔軟剤の比較的高いレベルの堆積を導くと考えられる。比較的高いレベルの柔軟剤で、黄ばみが生じる機会が増大する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、産業および公共機関用の洗濯操作のすすぎサイクルの間に、織物を柔軟仕上げするための組成物および方法に関する。本発明の組成物は、洗濯された織物に、なめらかなでふんわりした感触(すなわち、柔らかい)、である質感を付与し、さらに静電気を帯電および/または保持する傾向の減少(すなわち、静電調節)を織物に付与し、および特に高アルカリ性洗浄で洗濯され、および/または産業および公共機関用条件下に自動乾燥機内で乾燥されるとき、黄ばみといわれる変色を低減する、ために用いられる。
【0011】
本発明は、産業および公共機関用の織物ケア操作に用いられるための、アミノシリコーン化合物および四級アンモニウム化合物を含む、液体織物ケア組成物または織物柔軟剤組成物に関する。
【0012】
さらに、本発明は、産業および公共機関用の織物ケア操作に用いられるための、アミノシリコーン化合物および四級アンモニウム化合物を含む、組成物で織物を柔軟化する、織物の処理方法に関する。
【0013】
驚くべきことに、本発明の方法は、市販または住宅用柔軟剤と少なくとも同等の柔らかさを付与し、多数回の洗濯/乾燥サイクルにわたって、黄ばみせず、および/または処理繊維の変色を低下させる傾向を有するという付加的な利点を有する。本発明は、産業および公共機関分野の高温乾燥機に供される繊維を処理する方法を提供し、アミン様柔らかさと低減された黄ばみとを付与し、その方法は、繊維をアミノシリコーンおよび四級アンモニウムを含む組成物で処理することを含む。
【0014】
しかしながら、本発明組成物の柔軟化の利点は、柔軟化および黄ばみ低減に限定されない。本発明の利点は、帯電防止性および防しわ性を含み得る。本織物柔軟剤組成物は、少なくとも1つの、帯電防止性、防しわ剤、改良された吸収性、移染防止/色彩保護剤、臭い除去/捕捉剤、土壌よけ/土壌遊離剤、乾燥の容易さ、紫外光保護剤、香料、滅菌剤、消毒剤、撥水剤、昆虫駆除剤、アンチピリング剤、酸性化剤、かび除去剤、酵素、糊剤、漂白剤、蛍光増白剤、抗アレルギー剤、およびこれらの混合物、を含み得る。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】対照および本発明の3つの組成物について、b値対サイクル回数をプロットしたグラフ。
【発明を実施するための形態】
【0016】
織物柔軟剤組成物
四級アンモニウム成分
本発明の1つの織物柔軟剤組成物の成分は、四級アンモニウム化合物と呼ばれる、一般的な種類の織物柔軟剤成分である。典型的な四級アンモニウム化合物は、アルキル化四級アンモニウム化合物、環状四級アンモニウム化合物、芳香族四級アンモニウム化合物、ジ四級アンモニウム化合物、エステル四級アンモニウム化合物、およびこれらの混合物を含む。
【0017】
典型的なアルキル化四級アンモニウム化合物は6〜24の炭素原子を含むアルキル基を持つアンモニウム化合物を含む。
【0018】
典型的なアルキル化四級アンモニウム化合物は、モノアルキルトリメチル四級アンモニウム化合物、モノメチルトリアルキル四級アンモニウム化合物、およびジアルキルジメチル四級アンモニウム化合物を含む。アルキル化四級アンモニウム化合物の例は、Adogon(商標),Arosurf(登録商標),Variquat(登録商標),およびVarisoft(登録商標)の名称で商業的に入手できる。アルキル基は、C〜C22またはC〜C18またはC12〜C22であり得、脂肪族および飽和もしくは不飽和、または直鎖もしくは分岐したものであり得、アルキル基、ベンジル基、アルキルエーテルプロピル基、水素化牛脂(tallow)基、ココ(coco)基、ステアリル基、パルミチル基、およびソーヤ(soya)基である。典型的な環状四級アンモニウム化合物は、イミダゾリニウム四級アンモニウム化合物を含み、Varisoft(登録商標)の名称で商業的に入手できる。典型的なイミダゾリニウム四級アンモニウム化合物は、メチル−1−水素化牛脂アミドエチル−2−水素化牛脂イミダゾリニウム−メチルサルフェート、メチル−1−牛脂アミドエチル−2−牛脂イミダゾリニウム−メチルサルフェート、メチル−1−オレイルアミドエチル−2−オレイルイミダゾリニウム−メチルサルフェート、および1−エチレンビス(2−牛脂、1−メチル、イミダゾリニウム−メチルサルフェート)、を含む。典型的な芳香族四級アンモニウム化合物は、構造中に少なくとも1つのベンゼン環を有するものを含む。典型的な芳香族四級アンモニウム化合物は、ジメチルアルキルベンジル四級アンモニウム化合物、モノメチルジアルキルベンジル四級アンモニウム化合物、トリメチルベンジル四級アンモニウム化合物、およびトリアルキルベンジル四級アンモニウム化合物を含む。アルキル基は、約6〜約24の炭素原子を含み得、そして約10〜約18の炭素原子を含み得、ステアリル基または水素化された牛脂基であり得る。典型的な芳香族四級アンモニウム化合物は、Variquat(登録商標)およびVarisoft(登録商標)の名称で商業的に入手できる。芳香族四級アンモニウム化合物は、複数のベンジル基を含み得る。ジ四級アンモニウム化合物は、少なくとも2つの四級アンモニウム基を含む化合物を含む。典型的なジ四級アンモニウム化合物は、N-牛脂ペンタメチルプロパンジアンモニウムジクロライドであり、Adogen 477(登録商標)の名称で入手できる。典型的なアルコキシ化四級アンモニウム化合物は、メチルジアルコキシアルキル四級アンモニウム化合物、トリアルコキシアルキル四級アンモニウム化合物、トリアルコキシメチル四級アンモニウム化合物、ジメチルアルコキシアルキル四級アンモニウム化合物、およびトリメチルアルコキシ四級アンモニウム化合物を含む。アルキル基は、約6〜約24の炭素原子を含み得、そしてアルコキシ基は、約1〜約50のアルコキシ単位を含み得、各アルコキシ単位は約2〜約3の炭素原子を含む。典型的なアルコキシ化四級アンモニウム化合物は、Varstat(登録商標)およびVarisoft(登録商標)の名称で入手できる。典型的なアミドアミン四級アンモニウム化合物は、ジアミドアミン四級アンモニウム化合物を含む。典型的なアミドアミン四級アンモニウム化合物は、Stefan からAccosoft(登録商標)の名称で,そしてEvonik IndustriesからVarisoft(登録商標)の名称で、入手できる。本発明により使用され得る、典型的なアミドアミン四級アンモニウム化合物は、メチル−ビス(牛脂アミドエチル)−2−ヒドロキシエチルアンモニウムメチルサルフェート、メチル−ビス(オレイルアミドエチル)−2−ヒドロキシエチルアンモニウムメチルサルフェート、およびメチル−ビス(水素化牛脂アミドエチル)−2−ヒドロキシエチルアンモニウムメチルサルフェートである。典型的なエステル四級アンモニウム化合物は、Stephantex(商標)の名称で入手できる。
【0019】
四級アンモニウム化合物は、本発明により織物柔軟特性を付与するような態様で用いられるのを可能にする、いかなる対イオンも含み得る。典型的な対イオンは、クロライド、メチルサルフェート、エチルサルフェートおよびサルフェートを含む。
【0020】
本発明のある液体リンス添加組成物において、活性四級アンモニウム成分の量は、全組成物の約2wt%〜約35wt%、約4wt%〜約27wt%、および約6wt%〜約25wt%、であり得る。
【0021】
ここで用いる「活性」という用語は、組成物中に存在する成分の量をいう。当業者が認識するように、本発明成分の多くは、エマルションとして販売されており、そして製造者は購入者に活性成分の%を含むデータを提供する。たとえば、もし最終組成物の100%がエマルションXからなり、エマルションXが60%の活性成分Xを含むならば、最終組成物は60%の活性成分Xを含むというであろう。
シリコーン成分
本発明の織物柔軟剤組成物のもう1つの成分は、シリコーン化合物である。本発明のシリコーンは、直鎖または分岐構造のシリコーンであり得る。本発明のシリコーンは、単一ポリマーまたはポリマー混合物であり得る。適切なシリコーンは、Wacker Chemicalから入手し得、高分子量ポリシロキサンであるWacker(登録商標)FC201および予備架橋シリコーンゴムであるWacker(登録商標)FC205を含むが、これらに限定されない。
【0022】
本発明の織物柔軟剤組成物のもう1つの成分は、アミノシリコーンである。本発明のアミノシリコーンは、直鎖または分岐構造のアミノシリコーンポリマーであり得る。本発明のアミノシリコーンは、単一ポリマーまたはポリマー混合物であり得、混合物はポリマーの1つがアミノ基を含まない、たとえばポリジメチルシロキサンである、混合物を含む。
適切なアミノシリコーンはWacker から入手し得、ポリエーテル基を有するアミノシリコーンであるWacker(登録商標)FC203を含む。
【0023】
活性アミノシリコーン化合物は、約0.2wt%〜約12wt%のレベルで、本発明の組成物中に配合されるのが通常である。もっと好ましくは、アミノシリコーン成分は約0.5wt%〜約10wt%のレベルで含まれる。最も好ましくは、アミノシリコーン成分は約1wt%〜約6wt%のレベルで含まれる。
【0024】
本発明は、数多くの形態をとり得る。本発明は、希釈し得る織物柔軟剤の形態であり得、液体、界面活性剤構造の液体、粒状、スプレー乾燥もしくはドライブレンドされた粉末、タブレット、ペースト、成型された固形、またはこの分野で知られる、他の織物柔軟剤の形態であり得る。「希釈し得る織物柔軟剤」組成物は、この開示の目的のために、繊維を処理して柔軟剤の1以上の利点を与えるために適切な液体を製造するように、100:1より大きい比で水または非水溶媒で希釈されることにより使用されるように意図された製品として、定義される。水溶性シートまたはにおい袋(sachets)も、本発明の可能な形態として意図される。これらは種々の名称で、そして種々の目的で販売され得る。しかし、すべての場合、これらの組成物は、繊維を処理するための液体を形成するように、水または非水溶媒で100:1より大きい比で希釈されることにより使用されるように意図される。
【0025】
本発明の特に好適な形態は、洗濯サイクルまたは最終のすすぎの間に、織物柔軟剤としての用途に意図された、特に液体または粉末としての織物柔軟剤製品を含む。この開示の目的のために、「織物柔軟剤」は、柔軟化等の1つ以上の利点を与える目的もしくは主な目的のために、洗濯プロセスの洗浄またはすすぎサイクルに添加される産業製品を意味すると理解されるべきである。
【0026】
実質的な希釈なしに、産業および公共機関用市場に、織物柔軟剤を供給するために可能な媒体として当業者に知られている形態で販売されている物品に適用されるように意図された織物柔軟剤の形態も取り得る。織物に直接に適用するための、スプレー、たとえばエアロゾルもしくはポンプスプレーも、この開示の範囲内であると考えられる。しかし、このような例は例示の目的で用意されるものであり、本発明の範囲を限定するものではない。
【0027】
本発明により処理される織物は、水の除去のための産業用乾燥機で処理され得る、いかなる繊維または織物材も含む。織物は産業的洗濯操作の場合に洗濯物といわれることが多い。本発明は、「織物」を柔軟化する関係において特徴付けられるが、織物を含む物品も同様に処理され得ると理解されるべきである。さらに、タオル、シーツおよび衣類のような物品も洗濯物といわれることが多く、織物の種類であると理解されるべきである。本発明方法の処理により恩恵を受ける繊維は、(i)木綿、亜麻、絹および羊毛のような天然繊維、(ii)ポリエステル、ポリアミド、ポリアクリル二トリル、ポリエチレン、ポリプロピレンおよびポリウレタンのような合成繊維、および(iii)ガラス繊維および炭素繊維のような無機繊維、により例示される。好ましくは、本発明方法により処理される繊維は、上述の繊維材料またはそのブレンドから製造される織物である。最も好ましくは、その繊維は、木綿または木綿−ポリエステルブレンドのような木綿含有繊維である。織物処理組成物により処理され得る、付加的な洗濯物の品目は、競技用靴、服飾品、剥製動物、ブラシ、マット、帽子、手袋、アウターウェア、防水布、テントおよびカーテンを含む。しかし、産業用乾燥機により与えられる過酷な条件により、本発明による柔軟化に有用な洗濯物の品目は、産業用乾燥機にみられる高温条件に耐えることができなければならない。
【0028】
本発明による織物柔軟剤組成物が使用され得る乾燥機は、洗濯物から水を除去するために、熱および/または撹拌および/または空気流を用いる、いかなる種類の乾燥機も含む。典型的な乾燥機は、タンブル型(回転型)乾燥機を含み、そこでは洗濯物は乾燥機の作動中、洗濯物を回転させる回転ドラム内に供給される。タンブル型乾燥機は、産業および公共機関分野の洗濯操作で一般にみられる。
本発明の組成物は、帯電防止性、防しわ剤でみられる、比較的過酷な条件で特に有用である。「産業および公共機関」という用語によって、操作が、ホテル、モーテル、レストラン、ヘルスクラブ、およびヘルスケア等を含むが、これらに限定されない、サービス産業に置かれる、ことを意味する。このよな操作において、乾燥機は、消費者および住宅用市場においてみられるよりも実質的に高い温度で操作する。産業および公共機関用の設備で、比較的過酷な条件に曝される。産業または商業用乾燥機は、約180°F〜約270°F(82℃〜132℃)の範囲に、通常与えられる、最高織物温度で働くことが期待され、そして消費者または住宅用乾燥機は、約120°F〜160°F(49℃〜71℃)の最高織物温度で操作されることが多い。産業および公共機関用乾燥機は、約180°F〜約270°F(82℃〜132℃)、もっと好ましくは約220°F〜260°F(104℃〜127℃)、そして最も好ましくは約240°F〜260°F(116℃〜127℃)の範囲で操作する。
【0029】
最高織物温度は、温度監視用片を湿った枕カバー内に置くことにより得られる。温度監視用片は、Paper Thermometer Co, Inc.から入手し得るThermolabelとして売られている。ついで、その枕カバーは、湿った洗濯物の荷を有するタンブル型乾燥機内に置かれる。荷が乾燥すると、温度監視用片は枕カバーから取り除かれ、最大の記録温度が最高織物温度である。
【0030】
多数回の乾燥サイクル後でさえも白いままで乾燥される洗濯物が望ましいのが通常である。すなわち、織物柔軟剤組成物の存在下で繰り返される乾燥サイクル後に、織物が黄ばまないのが望ましい。白さの保持は、b、たとえばHunterLab器具、により測定され得る。通常、本発明組成物で処理され、高温で乾燥された織物について、15回の洗濯、柔軟化および乾燥のサイクル後に、比較的低いΔb(比較的少ない黄ばみ)を示すのが望ましい。Δb=bfinal−binitial
本発明の織物柔軟剤を用いて乾燥機で処理された織物が、商業的に入手し得る液体織物柔軟剤により示される柔らかさの好ましさに少なくとも匹敵する柔らかさの好ましさを有するのが好ましいのが通常である。柔らかさの好ましさは、本発明による織物処理組成物または商業的に入手し得る液体織物柔軟剤、で処理された織物(たとえばタオル)の、1対1の比較でパネルテストから得られる。通常、その織物処理組成物から得られる柔らかさの好ましさが、商業的に入手し得る液体織物柔軟剤により示される柔らかさの好ましさよりも優れているのが望ましい。
【0031】
相溶性のある補助剤は、公知の目的のために、ここで組成物に添加され得る。このような補助剤は、粘度調節剤、香料、乳化剤、防腐剤、酸化防止剤、抗菌剤、防かび剤、着色剤、染料、蛍光染料、増白剤、乳白剤、凍結融解調節剤、土壌遊離剤、しわ調節剤およびアイロン作業を容易にする他剤(たとえば、糊料)を含むが、これらに限定されない。これらの補助剤は、使用するならば、通常レベルで添加され、好適な液体組成物の約5wt%までであるのが通常である。
【0032】
織物柔軟剤組成物は、帯電防止剤を含むとき、処理に供されていない織物に比べて、帯電の低減を生じ得る。本発明による織物柔軟剤組成物を使用して処理された織物は、商業的に入手し得る液体柔軟剤に比べてもっと一定の%の帯電低減を示す。
【0033】
織物柔軟剤組成物は帯電防止特性を付与するために洗濯乾燥産業で一般的に用いられているような帯電防止剤を含み得る。典型的な帯電防止剤は、柔軟剤の関係で述べた四級化合物を含む。したがって、四級基を含む柔軟剤使用の利点は、帯電防止特性をさらに付与し得ることである。
【0034】
織物柔軟剤組成物は、におい捕捉剤を含み得る。通常、捕捉剤は、においを供給する、ある分子を捕捉または囲むことにより機能すると考えられる。典型的なにおい捕捉剤はシクロデキストリン、およびリシノール酸亜鉛を含む。
【0035】
織物柔軟剤組成物は、繊維の分解および/または劣化を低減または防止するために織物の繊維を被覆する繊維保護剤を含み得る。典型的な繊維保護剤は、セルロースポリマーを含む。
【0036】
織物柔軟剤組成物は、織物から水に染料を逃がす傾向を減少させるために織物の繊維を被覆する色彩保護剤を含み得る。典型的な色彩保護剤は、四級アンモニウム化合物および界面活性剤を含む。典型的な四級アンモニウム色彩保護剤は、Evonik-Goldschmidt CorporationからVarisoft WE21CPの名称で入手し得る、ジ−(ノル牛脂カルボキシエチル)ヒドロキシエチルメチルアンモニウムメチルサルフェートを含む。典型的な界面活性剤色彩保護剤は、Evonik-Goldschmidt CorporationからVarisoft CCS-1の名称で入手し得る。典型的なカチオンポリマー色彩保護剤は、CIBAからTinofix CLの名称で入手し得る。さらに、色彩保護剤は、ClariantからColor Care Additive DFC9,Thiotan TR,Nylofixan P-Liquid,Polymer VRN,Cartaretin F-4,およびCartaretin F-23の名称;AlcoからEXP 3973ポリマーの名称;およびCrodaからColtideの名称;で入手し得る。
【0037】
織物柔軟剤組成物は、繊維に付着する土壌の傾向を減少させるために織物の繊維を被覆するように与えられ得る、土壌遊離剤を含み得る。典型的な土壌遊離剤は、RhodiaからRepel-O-Tex SRP6およびRepel-O-Tex PF594の名称で入手し得るポリマーを含み、さらにClariantからTexaCare 100およびTexaCare 240;およびBASFからSokalan HP22,を含む。
【0038】
織物柔軟剤組成物は、織物に蛍光化合物を与える蛍光増白剤を含み得る。通常、蛍光化合物は、織物に比較的鮮やかな色彩を与えると知覚され得る青みを付与する傾向を有する。典型的な蛍光増白剤は、スチルベン誘導体、ビフェニル誘導体、およびクマリン誘導体を含む。典型的なビフェニル誘導体は、ジスチリルビフェニルジスルホン酸ナトリウムである。典型的なスチルベン誘導体は、シアヌル酸クロライド/ジアミノスチルベンスルホン酸ナトリウムを含む。典型的なクマリン誘導体は、ジエチルアミノクマリンを含む。典型的な蛍光増白剤は、CIBAからTinopal 5 BM-GX, Tinopal CBS−CL, Tinopal CBS−X,およびTinopal AMS−GXの名称で入手し得る。しかし、黄ばみの全体的な低減は、蛍光増白剤の添加なしに、高温乾燥機温度で本発明組成物を用いるときに観察されることが留意されるべきである。
【0039】
織物柔軟剤組成物は、向上したUV保護を織物に提供するためにUV保護剤を含み得る。衣類の場合に、衣類にUV保護剤を付着させることにより、衣類の下にある皮膚への紫外線照射の有害な影響を低下させることが可能であると考えられる。衣類は質量が軽くなるにつれて、UV光線は衣類を透過する傾向が大きくなり、衣類の下の皮膚は日焼けに至り得る。典型的なUV保護剤は、CIBAからのTinosorb FDを含む。
【0040】
織物柔軟剤組成物は、繊維から突き出され、または離れた、繊維の部分に作用する、アンチピリング剤を含み得る。アンチピリング剤は、セルラーゼ酵素のような酵素として利用できる。典型的なセルラーゼ酵素アンチピリング剤は、Genencor からPuradexの名称で、そしてNovozymeからEndolase およびCarezymeの名称で利用できる。
【0041】
織物柔軟剤組成物は、撥水特性を向上させるために、織物に付着され得る撥水剤を含み得る。典型的な撥水剤は、パーフルオロアクリレートコポリマー、炭化水素ワックスおよびポリシロキサンを含む。
【0042】
織物柔軟剤組成物は、消毒剤および/または滅菌剤を含み得る。典型的な消毒剤および/または滅菌剤は、過酸または過酸化酸を含む。さらなる典型的な消毒剤および/または滅菌剤は、四級アンモニウム化合物を含み、たとえばアルキルジメチルベンジルアンモニウムクロライド、アルキルジメチルエチルベンジルアンモニウムクロライド、オクチルデシルジメチルアンモニウムクロライド、ジオクチルジメチルアンモニウムクロライド、およびジデシルジメチルアンモニウムクロライドである。
【0043】
織物柔軟剤組成物は、織物上に存在し得る残留アルカリを中和する酸性化剤を含み得る。酸性化剤は織物のpHを調節するために使用され得る。酸性化剤は飽和脂肪酸、ジカルボン酸およびトリカルボン酸のような酸を含み得る。酸性化剤は、少し例を挙げると、塩酸、硫酸、リン酸およびHFS酸のような鉱酸を含み得る。
【0044】
織物柔軟剤組成物は、蚊駆除剤およびトコジラミ駆除剤/抑止剤のような昆虫駆除剤を含み得る。典型的な昆虫駆除剤はDEETである。典型的なトコジラミ抑止剤は、パーメスリン、ナフタレン、キシロールおよびアンモニアを含む。さらに、織物柔軟剤組成物は、かびを殺す防かび剤、ならびに織物上にアレルギー可能性を低減し、および/または抗菌性を与える抗アレルギー剤、を含み得る。
【0045】
粘度調節剤は、有機または無機であり得る。有機粘度調節剤の例は、脂肪酸およびエステル、脂肪アルコール、ならびに短鎖アルコールのような水と混和し得る溶媒である。無機粘度調節剤の例は、水溶性のイオン化性塩である。幅広い種類のイオン化性塩が使用され得る。適切な塩の例は、元素周期律表のIAおよびIIA族金属のハロゲン化物であり、たとえば塩化カルシウム、塩化マグネシウム、塩化ナトリウム、臭化カリウム、および塩化リチウムである。塩化カルシウムが好適である。イオン化性塩は、液体組成物を形成し、後に所望の粘度を得るために成分を混合するプロセスにおいて、特に有用である。使用されるイオン化性塩の量は、このような組成物で使用される活性成分の量に依存し、配合者の望みにしたがって調節され得る。組成物粘度を調節するのに用いられる塩の代表的レベルは、組成物の質量に対し、100万部あたり約20〜約6000部(ppm)、好ましくは約20〜約4000ppmである。
【0046】
界面活性剤濃度助剤の効果に作用し、または効果を増加させる、無機粘度/分散性調節剤は、水溶性のイオン化性塩をを含み、それは任意に本発明組成物に配合され得る。幅広い種類のイオン化性塩が使用され得る。適切な塩の例は、元素周期律表のIAおよびIIA族金属のハロゲン化物であり、たとえば塩化カルシウム、塩化マグネシウム、塩化ナトリウム、臭化カリウム、および塩化リチウムである。イオン化性塩は、液体組成物を形成し、後に所望の粘度を得るために成分を混合するプロセスにおいて、特に有用である。使用されるイオン化性塩の量は、このような組成物で使用される活性成分の量に依存し、配合者の望みにしたがって調節され得る。組成物粘度を調節するのに用いられる塩の代表的レベルは、組成物の質量に対し、100万部あたり約20〜約20,000部(ppm)、好ましくは約20〜約11,000ppmである。
【0047】
安定化剤は、本発明の織物柔軟剤組成物に添加され得る。過酸化水素のような安定化剤は、長期間の貯蔵寿命安定性のために、Kathon CG/ICPのような防腐剤を安定化するのに役立つ。安定化剤は、防腐剤の劣化を調節するために本発明組成物中に含まれ得、約0・05wt%〜約0.1wt%の範囲であり得る。Rohm and Haasから入手し得るKathon CG/ICPのような防腐剤が、本発明組成物に約0・05wt%〜約0.15wt%、添加され得る。本発明組成物に有用であり得る、他の防腐剤は、安定化剤の使用を必要とし、または必要としないが、Dowから入手し得るUcaricide、Rohm and Haasから入手し得るNeolone M-10、およびRohm and Haasから入手し得るKorolone B119、を含むが、これらに限定されない。
【0048】
さらに、織物柔軟剤組成物は香料を含み得る。プロ香料は単独で、または基本的な織物柔軟剤、最も明白には界面活性剤、と単に混合され得るが、3つの部分の組成に一緒にされ得るのが好ましく、(a)1つ以上の合成織物柔軟剤を含む非香料の織物柔軟主成分、(b)本発明による1つ以上のプロ芳香性のp−ケトーエステルおよび(c)十分に配合された香料、を組み合わせる。プロ香料は、洗濯された繊維に長期間の香りを付与するが、後者は包装および使用(洗濯時)の際に望ましい香りを与える。
【0049】
本発明の織物柔軟剤組成物を配合する際に、十分に配合された香料は、天然または合成由来の、数多くの知られている香り成分を用いて調製され得る。天然原料物質の範囲は、容易に揮発性であるものに限らず、中程度に揮発性、およびわずかに揮発性、の成分を受け入れ得、そして合成原料物質の範囲は、実際上すべての種類の香料物質からの代表を含み得る。次の例示的なものから明らかなように、天然製品は、たとえば木コケエキス、バジルオイル、かんきつ果実オイル(ベルガモットオイル、マンダリンオイル等)、マスチックスエキス(mastix absolute)、ツルニチソウオイル(myrtle oil)、パルマロサオイル(palmarosa oil)、パチョリオイル(patchouli oil)、プチグレンオイルパラガイ(petitgrain oil Paraguay)、ヨモギオイル(wormwood oil)、アルコール、たとえばファルネソール、ゲラニオール、リナロール、ネロール、フェニルエチルアルコール、ロジノール、ケイ皮アルコール、アルデヒド、たとえばシトラル、ヘリオナール(Helional:商標)、アルファ−ヘキシル−シナムアルデヒド、ヒドロキシシトロネラール、リリアール(Lilial:商標)(p−tert−ブチル−アルファ−メチルジハイドロシナムアルデヒド)、メチルノニルアセトアルデヒド、ケトン、たとえばアリルイオノン、アルファ−イオノン、ベータ−イオノン、イソラルデイン(イソメチル−アルファ−イオノン)、メチル−イオノン、エステル、たとえばアリルフェノキシアセテート、ベンジルサリシレート、シナミルプロピオネート、シトロネリルアセテート、シトロネリルエトキソレート、デシルアセテート、ジメチルベンジルカルビニルアセテート、ジメチルベンジルカルビニルブチレート、エチルアセトアセテート、エチルアセチルアセテート、ヘキシルイソブチレート、リナリルアセテート、メチルジヒドロジャスモネート、スチラリルアセテート、ベチベリルアセテート、等、ラクトン、たとえばガンマ−ウンデカラクトン、香水に多く用いられる種々の成分、たとえば麝香ケトン、インドール、p−メタン−8−チオール−3−オン、およびメチル−ユーゲノールである。同様に、この分野で知られている、従来の香料アセタールおよびケタールが本発明組成物に、従来配合された香料の任意の成分として、添加され得る。このような従来の香料アセタールおよびケタールは、周知の周知のメチルおよびエチルアセタールおよびケタール、ならびにベンズアルデヒド系のアセタールまたはケタールを含み、これらはフェニルエチル部位を含む。プロ芳香性材料は、本発明の織物柔軟剤組成物に、従来の香料とは別に添加されるのが好ましい。
【0050】
貯蔵安定性のために好適な、組成物pH範囲は、約3〜約8である。そのpHは、本発明組成物の特定成分に依存する。もし四級アンモニウム化合物がエステル四級アンモニウム化合物であれば、エステル結合が比較的高いpHで壊れるので、好適なpHは幾分低くなる。エステル四級アンモニウム化合物を含む、本発明組成物は、pH約3〜約6が好適であり、もっと好ましくは約4〜約5である。アミドアミン四級アンモニウムは、幾分高いpHに耐え、アミドアミン四級アンモニウムを含む本発明組成物は約3〜約8のpHを有しそうである。多くのカチオンポリマーは、特にアミン部位を含むとき、高pHで分解し得るので、選択されたポリマーを四級化するのに用いられるアミン基のpKaより低く組成物のpHを保持するのが望ましく、それより低いと生じる傾向は大いに低下する。この反応は、時間とともに生成物に有効性を失わせ、望ましくない生成物の臭いを創り出す。そのpKaより低いpHの1〜2単位の適切な安全限界は、ポリマー安定性に非常に好都合であるように、この反応の平衡を追い立てるために理想的には用いられるべきである。生成物の好適なpHは、配合に選ばれた、特定のカチオンポリマーに依存するが、典型的には、これらの値は約6〜約8.5より低くあるべきである。特に、粉末柔軟剤および洗剤/柔軟剤製品の組み合わせの場合には、柔軟剤浴pHは、あまり重要でないことが多い。ポリマー分解の動力学は遅いことが多く、1回の柔軟化サイクルの時間は、この反応に、生成物の特性または臭いに有意の影響を持たせることを可能にするのに十分でないことが典型的であるからである。さらに、比較的低いpHは、比較的高い粘度の生成物の配合を促進し得る。
【0051】
好適な態様は、本発明の織物柔軟剤組成物を含む液体リンス水組成物からなる。
本発明の態様
本発明の、ある液体リンス添加組成物において、四級アンモニウム成分の量は、全組成物の約2wt%〜約35wt%、約4wt%〜約27wt%、そして約6wt%〜約25wt%の範囲であり得る。
【0052】
このような組成物におけるアミノシリコーンのレベルは、濃縮物の約0.05wt%〜約40wt%、約0.1wt%〜約20wt%、そして約0.5wt%〜約15wt%の範囲であり得る。
【0053】
キャリアは、水および水と短鎖C〜Cモノ水素アルコールの混合物からなる群より選ばれた液体である。使用される水は、蒸留水、脱イオン水、および/または水道水であり得る。水と約10%までの、好ましくは約5%未満の短鎖アルコール(たとえば、エタノール、プロパノール、イソプロパノールまたはブタノールおよびその混合物)との混合物も、キャリア液体として有用である。主に水からなるキャリアが望ましい。好ましくは脱イオン水の形態の、添加された遊離水は、約95%まで、好ましくは約80%まで、そして最も好ましくは約60%までの量で、本発明組成物中に存在し得る。「添加された遊離水」の用語は、他の個別の成分中に存在する水に加えて、本発明組成物に添加される水をいう。
【0054】
いくつかの短鎖アルコールは、商業的に入手し得る四級アンモニウム化合物製品中に存在する。このような製品は、本発明の好適な水性組成物の調製に用いられ得る。短鎖アルコールは、水性組成物の約0.5wt%〜約10wt%のレベルでそのような製品中に存在するのが通常である。
【0055】
本発明組成物は、数多くの方法により調製され得る。いくつかの便利で満足すべき方法は、次の非制限的な例に開示される。
【実施例】
【0056】

他に記載されていなければ、すべての洗濯およびリンス手順が、5グレインの水を用いて35ポンドMilnor洗濯機で実行された。
【0057】
次のタオル洗い流し手順および洗濯/すすぎ/乾燥が、低および高アルカリ性洗濯で続けられた。
【0058】
夫々約0.5kgの質量を有し、Institutional Textilesから購入された、新しい白い木綿のテリータオルが、製造時に使用された処理助剤を織物から除去するため、洗い流された。洗い流しは、35ポンドMilnor洗濯機内で行われ、次の手順にしたがって行われた。
洗い流しプロトコール
ステップ1
(a)約12ガロンの第1の低水レベル洗濯が130°F(54℃)で20分間行われた。ミネソタ州St.PaulのEcolabから入手し得るL2000XP洗剤70gが、その第1低水レベル洗濯に用いられた。水は洗濯タブから排出された。
(b)約12ガロンの第2の低水レベル洗濯が120°F(49℃)で、L2000XP洗剤70gを用いて、10分間行われた。水は洗濯タブから排出された。
(c)約15ガロンの第1の高水レベルすすぎが3分間行われた。すすぎ水の水温は120°F(49℃)であった。水は洗濯タブから排出された。
(d)約15ガロンの第2の高水レベルすすぎが3分間、90°F(32℃)で行われ、水は排出された。
(e)約15ガロンの第3の高水レベルすすぎが3分間、90°F(32℃)で行われ、水は排出された。
(f)約15ガロンの第4の高水レベルすすぎが3分間、90°F(32℃)で行われ、水は排出された。
(g)5分間の脱水(extract)が行われ、洗濯タブが回転され余分な水が除去された。
ステップ2
ステップ1からサブステップ(a)および(b)が、L2000XP洗剤の添加なしで、繰り返された。ステップ1からサブステップ(c)〜(g)−すすぎから脱水−が、繰り返された。
ステップ3
濡れたタオルが、Huebsch 乾燥機(Stack 30ポンド(300L)能力)内に置かれ、タオルは50〜60分間、高温設定で乾燥され、織物温度は約200°F(93℃)に達した。もし比較的大量のタオルが洗い流されると、時間は増大した。ステップ3
終了後には、遊離水は残っていなかった。
洗濯/柔軟化/乾燥サイクル
1バッチの洗い流されたタオルは、消費者および住宅用市場でみられるものに類似する低アルカリ性洗剤で洗濯された。低アルカリ性洗剤プロトコールは下に示される。2番目のバッチの洗い流されたタオルは、産業および公共機関分野でみられるものに類似する高アルカリ性洗剤で洗濯された。高アルカリ性洗剤プロトコールは下に示される。試料は、
白さと柔らかさの結果が得られる前に、少なくとも10サイクルの洗濯/柔軟化/乾燥サイクル(各プロトコールのステップ1および2)に供された。両プロトコールは、35ポンド洗濯機内で実施された。
【0059】
「低アルカリ性洗剤」、「中間アルカリ性洗剤」および「高アルカリ性洗剤」という用語がここで使用されるが、それらは比較の目的のためである。本発明の目的のために、「高アルカリ性洗剤」は洗濯pHが約9超、約10超、約11超またはそれより高い。洗濯pHは洗濯浴のpHをいう。
低アルカリ性洗剤(洗濯pH8)
ステップ1
(a)約12ガロンの低水量洗濯ステップが、ミネソタ州St.PaulのEcolabから入手し得るFlexylite洗剤104gを用いて、130°F(54℃)で7分間行われた。
(b)約12ガロンの低水量漂白ステップが、ミネソタ州St.PaulのEcolabから入手し得るLaundri Destainer 塩素漂白(約100ppmの塩素)100mLを用いて、130°F(54℃)で、7分間行われた。
(c)約15ガロンの第1の高水レベルすすぎステップが100°F(38℃)で2分間行われた。
(d)約15ガロンの第1の高水レベルすすぎステップが110°F(43℃)で2分間行われた。
(e)約12ガロンの低水レベル柔軟化ステップが、織物柔軟剤32gを用いて、100°F(38℃)で、5分間行われた。織物柔軟剤の組成は下記の表1〜8に示される。
(f)標準的な最終脱水(回転)が5分間行われた。
ステップ2
タオルは、乾くまで50〜60分間乾燥された。乾燥ステップの間の織物温度は200°F(93℃)以上の高温で実施された。
【0060】
次のタオル洗い流し手順および洗濯/すすぎ/乾燥は、中間範囲アルカリ性洗濯で続けられた。
【0061】
夫々約0.5kgの質量を有し、Institutional Textilesから購入された、新しい白い木綿のテリータオルが、製造時に使用された処理助剤を織物から除去するため、洗い流された。洗い流しは、35ポンドMilnor洗濯機内で行われ、次の手順にしたがって行われた。
洗い流しプロトコール
ステップ1
(a)約12ガロンの第1の低水レベル洗濯が140°F(59℃)で15分間行われた。50%NaOH溶液100gが、その第1低水レベル洗濯に用いられた。水は洗濯タブから排出された。
(b)約15ガロンの第1の高水レベルすすぎが、2分間行われた。すすぎ水の水温は120°F(49℃)であった。水は洗濯タブから排出された。
(c)1分間の脱水が行われ、洗濯タブが400RPMで回転され、余分な水が除去された。
(d)約15ガロンの第2の高水レベルすすぎが2分間、110°F(43℃)で行われ、水は排出された。
(e)5分間の脱水が行われ、洗濯タブが400RPMで回転され、余分な水が除去された。
ステップ2
(a)約12ガロンの第1の低水レベル洗濯が、130°F(54℃)でL2000XP洗剤70gを用いて、20分間行われた。水は洗濯タブから排出された。
(b)約12ガロンの第2の低水レベル洗濯が、120°F(49℃)で、L2000XP洗剤70gを用いて、10分間行われた。水は洗濯タブから排出された。
(c)約15ガロンの第1の高水レベルすすぎが3分間行われた。すすぎ水の水温は120°F(49℃)であった。水は洗濯タブから排出された。
(d)約15ガロンの第2の高水レベルすすぎが3分間、90°F(32℃)で行われ、水は排出された。
(e)約15ガロンの第3の高水レベルすすぎが3分間、90°F(32℃)で行われ、水は排出された。
(f)約15ガロンの第4の高水レベルすすぎが3分間、90°F(32℃)で行われ、水は排出された。
(g)5分間の脱水が行われ、洗濯タブが400RPMで回転され、余分な水が除去された。
ステップ3
ステップ2からサブステップ(a)〜(g)が、L2000XP洗剤を添加して繰り返された。ステップ1からサブステップ(a)〜(e)が50%NaOH溶液を添加しないで繰り返され、さらにリネンのすすぎを行った。
ステップ4
濡れたタオルが、Huebsch 乾燥機(Stack 30ポンド(300L)能力)内に置かれ、タオルは50〜60分間、高温設定で乾燥され、織物温度は約200°F(93℃)に達した。もし比較的大量のタオルが洗い流されると、時間は増大した。ステップ3
終了後には、遊離水は残っていなかった。
中間アルカリ性洗剤プロトコール(洗濯pH9.7)
ステップ1
(a)Ecolab Formula 1 カプセルがディスペンサーに入れられ、5グレインの水で濃縮製品の10%溶液を創出した。
(b)約12ガロンの第1の低水レベル洗濯ステップが、10%Formula 1溶液530gを用いて、120°F(49℃)で15分間行われた(濃縮製品はミネソタ州St.PaulのEcolabから入手し得る)。
(c)約15ガロンの第1の高水レベルすすぎが2分間行われた。すすぎ水の水温は120°F(49℃)であった。水は洗濯タブから排出された。
(d)1分間の脱水が行われ、洗濯タブが400RPMで回転され、余分な水が除去された。
(e)約15ガロンの第2の高水レベルすすぎが2分間、110°F(43℃)で行われ、水は排出された。
(f)5分間の脱水が行われ、洗濯タブが400RPMで回転され、余分な水が除去された。
ステップ2
タオルは乾くまで60分間乾燥された。乾燥ステップの間の織物温度は200°F(93℃)の高温であった。
高アルカリ性洗剤プロトコール(洗濯pH11.3)
ステップ1
(a)約12ガロンの低水レベル洗濯ステップが、ミネソタ州St.PaulのEcolabから入手し得る、着色剤のないL2000XP洗剤50gを用いて、130°F(54℃)で7分間行われた。代替プロトコールにおいては、洗剤70gが用いられた。
(b)約12ガロンの低水レベル漂白ステップが、ミネソタ州St.PaulのEcolabから入手し得るLaundri Destainer 塩素漂白(約50ppmの塩素)50mLを用いて、130°F(54℃)で、7分間行われた。代替プロトコールにおいては、漂白剤100mLが用いられた。
(c)約15ガロンの高水レベルすすぎステップが110°F(43℃)で2分間行われた。
(d)約15ガロンの高水レベルすすぎステップが100°F(38℃)で2分間行われた。
(e)約15ガロンの高水レベルすすぎステップが100°F(38℃)で2分間行われた。
(f)約12ガロンの低水レベル柔軟化ステップが、織物柔軟剤55gを用いて、100°F(38℃)で、5分間行われた。代替プロトコールにおいては、織物柔軟剤64gが用いられた。織物柔軟剤の組成は下記の表1〜6に示される。
(g)標準的な最終脱水(回転)が5分間行われた。
ステップ2
タオルは、乾くまで50〜60分間乾燥された。乾燥ステップの間の織物温度は、180°F(82℃)未満の低温または200°F(93℃)以上の高温で実施された。
柔らかさ
柔らかさは、訓練されたエキスパートのパネルから格付けにより決定された。各組からの2つのタオルが訓練された7人のエキスパートのパネルにより柔らかさが評価された。パネリストは柔らかさを0〜7の尺度に格付けするように求められ、0は非常に粗く、中間が3.5、7は非常に柔らかい。各条件についてのパネリストの格付けは平均された。
吸光度
吸光度は、着色された染料溶液に、4インチ×7インチの試験用布切れを1cm浸すことにより測定され、6分間保持された。6分後に、布切れは最高点をマークされた。ついで、布切れは、1cmの浸漬点から最高の線までのmmを測定された。各試験用布切れは3回繰り返され、平均値が報告された。
白さの決定
最初の白さの読み取りは、標準設定されたHunter Lab Colorquest XE 分光光度計を用いて、次のように取得された:Mode=RSIN,Viewing Area=Large,Port Size=1.00“、およびUVフィルター=420nm。Hunter Labの測定設定は、Selection:CIELAB,Illuminant:D65,およびObserver:10度。10回洗い流されたタオルは各2回読み取られた。20回の読み取りが平均された。
【0062】
洗濯、柔軟化および乾燥サイクル(ステップ1および2)が終了した後に、読み(L,a、b、WI、YI)がHunter Lab装置上に各タオルについて取得された。この手順は、10〜15回の洗濯、柔軟化および乾燥サイクルの全部について繰り返された。b対サイクル数のグラフがプロットされた。これは、洗濯、柔軟化および乾燥サイクルの進行に伴う、タオルの黄ばみを示し、比較的ポジティブなb値は比較的黄ばみの進んだタオルを意味する。典型的には、Δb=bfinal−binitialの値は、最初の平均読み取りにおける差異を分解して各変数について算出される。結果は、図1に示される。その結果は、洗濯、柔軟化および乾燥サイクルの進行につれて、本発明の組成物(組成物A,BおよびC)を用いた試料は、対照(織物柔軟剤組成物I)に比べて、黄ばみが少ない(比較的白い)ことことを示す。
視覚的白さ
訓練された7人の試験パネルは、2つの試料間で白いタオルを選ぶように求められた。結果は、白いタオルとしてそのタオルを選んだ人数を示す。
【0063】
【表1】

【0064】
【表2】

【0065】
【表3】

【0066】
【表4】

【0067】
【表5】

【0068】
【表6】

【0069】
次の表7は、低アルカリ性洗剤プロトコールによる洗濯タオルからのデータを要約するものであり、アミノシリコーンを有する(組成物A)、またはを有さないアミドアミン四級アンモニウム(基本柔軟剤I)織物柔軟剤を用いて、産業用設備で経験されるような高温で乾燥する。
【0070】
【表7】

【0071】
次の表8は、高アルカリ性洗剤プロトコールによる洗濯タオルからのデータを要約するものであり、アミノシリコーンを有する(組成物A)、または有さない、アミドアミン四級アンモニウム(基本柔軟剤I)織物柔軟剤を用いて、低温および高温で乾燥する。高アルカリ性洗剤は、産業用設備で使用される。表8に示される試料について、着色剤のない洗剤が使用された。商業的に入手し得る洗剤は、結果を変え得る青色着色剤を含む。高アルカリ性洗剤を用い、比較的低温の、または消費者用乾燥機条件(比較的低温)で乾燥させても、本発明を実施すると、利点がみられた。さらに、本発明(シリコーンを有する柔軟剤)により処理されると、試料は比較的吸収が良好であった。
【0072】
【表8】

【0073】
次の表9は、低アルカリ性洗剤プロトコールによる洗濯タオルからのデータを要約するものであり、アミノシリコーンを有する(組成物D)、または有さない、エステル四級アンモニウム(基本柔軟剤II)織物柔軟剤を用いて、高温で乾燥する。
【0074】
【表9】

【0075】
次の表10は、低アルカリ性洗剤プロトコールによる洗濯タオルからのデータを要約するものであり、アミノシリコーンを有する(組成物B)、または有さない、そしてシリコーンゴム有する(組成物C)、または有さない、アミドアミン四級アンモニウム(基本柔軟剤I)織物柔軟剤を用いて、高温で乾燥する。
【0076】
【表10】

【0077】
次の表11は、中間pH洗剤プロトコールによる洗濯タオルからのデータを要約するものであり、アミノシリコーンを有する(組成物A)、または有さないアミドアミン四級アンモニウム(基本柔軟剤I)織物柔軟剤を用いて、高温で乾燥する。
【0078】
【表11】

【0079】
表7〜11に要約される上記のデータは、本発明組成物が高または中間アルカリ性洗剤洗濯条件で用いられたとき、および/または乾燥機温度が200°F(93℃)以上であるとき、試料の黄ばみが低減したことを示す。さらに上記データは、本発明の柔軟剤を用いる試料では、柔らかさが減少しないことを示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)アミノシリコーンおよび四級アンモニウムを含む液体組成物に織物を接触させること、および
(b)織物温度が200°F(93℃)以上であるように織物を乾燥させること、
を含む織物の柔軟化方法。
【請求項2】
織物柔軟剤組成物が、さらに少なくとも1つの、帯電防止性、防しわ剤、改良された吸収性、移染防止/色彩保護剤、臭い除去/捕捉剤、土壌よけ/土壌遊離剤、紫外光保護剤、香料、滅菌剤、消毒剤、撥水剤、昆虫駆除剤、アンチピリング剤、酸性化剤、かび除去剤、酵素、抗アレルギー剤、糊剤、漂白剤、蛍光増白剤、およびこれらの混合物、を含む、請求項1に記載の織物の柔軟化方法。
【請求項3】
組成物の四級アンモニウム成分が、少なくとも1つのアミドアミン四級アンモニウム、エステル四級アンモニウム、ジメチルジ牛脂アミン、イミドゾリン四級アミンおよびこれらの混合物である、請求項1に記載の織物の柔軟化方法。
【請求項4】
織物温度が220°F(104℃)以上である請求項1に記載の織物の柔軟化方法。
【請求項5】
洗濯ステップ、ついで請求項1に記載の柔軟化ステップおよび乾燥ステップからなるサイクルに、少なくとも15回供されるとき、木綿テリー布タオルのΔbが、対照のΔbより大きい請求項1に記載の織物の柔軟化方法。
【請求項6】
織物の柔らかさが減少しない請求項1に記載の方法。
【請求項7】
織物柔軟剤組成物に織物を接触させる前に、9より大きい洗濯pHで織物を洗濯するステップを含む請求項1に記載の織物の柔軟化方法。
【請求項8】
(a)9より大きい洗濯pHで織物を洗濯すること、
(b)アミノシリコーンおよび四級アンモニウムを含む組成物に洗濯された織物を接触させること、および
(b)織物温度が200°F(93℃)以上であるように織物を乾燥させること、
を含む織物の柔軟化方法。
【請求項9】
織物柔軟剤組成物が、さらに少なくとも1つの、帯電防止性、防しわ剤、改良された吸収性、移染防止/色彩保護剤、臭い除去/捕捉剤、土壌よけ/土壌遊離剤、紫外光保護剤、香料、滅菌剤、消毒剤、撥水剤、昆虫駆除剤、アンチピリング剤、酸性化剤、かび除去剤、酵素、抗アレルギー剤、糊剤、漂白剤、蛍光増白剤、およびこれらの混合物、を含む、請求項8に記載の織物の柔軟化方法。
【請求項10】
組成物の四級アンモニウム成分が、少なくとも1つのアミドアミン四級アンモニウム、エステル四級アンモニウム、ジメチルジ牛脂アミン、イミドゾリン四級アミンおよびこれらの混合物である、請求項8に記載の織物の柔軟化方法。
【請求項11】
織物温度が220°F(104℃)以上である請求項8に記載の織物の柔軟化方法。
【請求項12】
請求項8に記載の柔軟化ステップに少なくとも15回供されるとき、木綿テリー布タオルのΔbが、対照のΔbより大きい請求項8に記載の織物の柔軟化方法。
【請求項13】
織物の柔らかさが減少しない請求項8に記載の方法。
【請求項14】
(a)液体織物柔軟材組成物に織物を接触させること、ここで組成物は、(i)アミドアミン四級アンモニウム、エステル四級アンモニウム、またはそれらの混合物、および(ii)アミノシリコーンを含み、ならびに
(b)乾燥操作の間、産業用乾燥機の内側に柔軟化された織物を供すること、ここで織物温度が200°F(93℃)以上であり、そして洗濯ステップ、柔軟化ステップおよび乾燥ステップからなるサイクルに、少なくとも15回供されるとき、木綿テリー布タオルのΔbが、対照のΔbより大きい、織物の柔軟化方法。
【請求項15】
織物柔軟剤組成物が、さらに少なくとも1つの、帯電防止性、防しわ剤、改良された吸収性、移染防止/色彩保護剤、臭い除去/捕捉剤、土壌よけ/土壌遊離剤、紫外光保護剤、香料、滅菌剤、消毒剤、撥水剤、昆虫駆除剤、アンチピリング剤、酸性化剤、かび除去剤、酵素、抗アレルギー剤、糊剤、漂白剤、蛍光増白剤、およびこれらの混合物、を含む、請求項14に記載の織物の柔軟化方法。
【請求項16】
織物の柔らかさが減少しない請求項14に記載の方法。
【請求項17】
(a)織物をを高アルカリ性洗剤で洗濯すること、
(b)アミノシリコーンおよび四級アンモニウムを含む液体組成物に織物を接触させること、および
(c)織物を乾燥させること、
を含む織物の柔軟化方法。
【請求項18】
織物柔軟剤組成物が、さらに少なくとも1つの、帯電防止性、防しわ剤、改良された吸収性、移染防止/色彩保護剤、臭い除去/捕捉剤、土壌よけ/土壌遊離剤、紫外光保護剤、香料、滅菌剤、消毒剤、撥水剤、昆虫駆除剤、アンチピリング剤、酸性化剤、かび除去剤、酵素、抗アレルギー剤、糊剤、漂白剤、蛍光増白剤、およびこれらの混合物、を含む、請求項17に記載の織物の柔軟化方法。
【請求項19】
組成物の四級アンモニウム成分が、少なくとも1つのアミドアミン四級アンモニウム、エステル四級アンモニウム、ジメチルジ牛脂アミン、イミドゾリン四級アミンおよびこれらの混合物である、請求項17に記載の織物の柔軟化方法。
【請求項20】
織物温度が180°F(82℃)未満である請求項17に記載の織物の柔軟化方法。
【請求項21】
請求項17に記載の洗濯ステップ、ついで柔軟化ステップおよび乾燥ステップからなるサイクルに、少なくとも15回供されるとき、木綿テリー布タオルのΔbが、対照のΔbより大きい請求項17に記載の織物の柔軟化方法。
【請求項22】
織物の柔らかさが減少しない請求項1に記載の方法。
【請求項23】
織物柔軟剤組成物に織物を接触させる前に、9より大きい洗濯pHで織物を洗濯するステップを含む請求項17に記載の織物の柔軟化方法。
【請求項24】
(a)10より大きい洗濯pHで織物を洗濯すること、
(b)アミノシリコーンおよび四級アンモニウムを含む組成物に洗濯された織物を接触させること、および
(b)織物を乾燥させること、
を含む織物の柔軟化方法。
【請求項25】
織物柔軟剤組成物が、さらに少なくとも1つの、帯電防止性、防しわ剤、改良された吸収性、移染防止/色彩保護剤、臭い除去/捕捉剤、土壌よけ/土壌遊離剤、紫外光保護剤、香料、滅菌剤、消毒剤、撥水剤、昆虫駆除剤、アンチピリング剤、酸性化剤、かび除去剤、酵素、抗アレルギー剤、糊剤、漂白剤、蛍光増白剤、およびこれらの混合物、を含む、請求項24に記載の織物の柔軟化方法。
【請求項26】
組成物の四級アンモニウム成分が、少なくとも1つのアミドアミン四級アンモニウム、エステル四級アンモニウム、ジメチルジ牛脂アミン、イミドゾリン四級アミンおよびこれらの混合物である、請求項24に記載の織物の柔軟化方法。
【請求項27】
請求項24に記載の洗濯ステップ、ついで柔軟化ステップおよび乾燥ステップからなるサイクルに、少なくとも15回供されるとき、木綿テリー布タオルのΔbが、対照のΔbより大きい請求項24に記載の織物の柔軟化方法。
【請求項28】
織物の柔らかさが減少しない請求項24に記載の方法。
【請求項29】
(a)10より大きいpHを有するアルカリ性洗剤で織物を洗濯すること、(b)液体織物柔軟材組成物に織物を接触させること、ここで組成物は、(i)アミドアミン四級アンモニウム、エステル四級アンモニウム、またはそれらの混合物、および(ii)アミノシリコーンを含み、ならびに
(c)乾燥操作の間、産業用乾燥機の内側に柔軟化された織物を供すること、ここで織物温度が200°F(93℃)以上であり、そして洗濯ステップ、柔軟化ステップおよび乾燥ステップからなるサイクルに、少なくとも15回供されるとき、木綿テリー布タオルのΔbが、対照のΔbより大きい、織物の柔軟化方法。
【請求項30】
織物柔軟剤組成物が、さらに少なくとも1つの、帯電防止性、防しわ剤、改良された吸収性、移染防止/色彩保護剤、臭い除去/捕捉剤、土壌よけ/土壌遊離剤、紫外光保護剤、香料、滅菌剤、消毒剤、撥水剤、昆虫駆除剤、アンチピリング剤、酸性化剤、かび除去剤、酵素、抗アレルギー剤、糊剤、漂白剤、蛍光増白剤、およびこれらの混合物、を含む、請求項29に記載の織物の柔軟化方法。
【請求項31】
織物の柔らかさが減少しない請求項29に記載の方法。

【図1】
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【公表番号】特表2010−530036(P2010−530036A)
【公表日】平成22年9月2日(2010.9.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−511770(P2010−511770)
【出願日】平成20年6月12日(2008.6.12)
【国際出願番号】PCT/IB2008/052329
【国際公開番号】WO2008/152602
【国際公開日】平成20年12月18日(2008.12.18)
【出願人】(500320453)イーコラブ インコーポレイティド (120)
【Fターム(参考)】