説明

耕作作業の装置化施設を利用した作物の種子蒔き方法並びに防草、防鳥と圃場の肥沃化方法

【課題】1.耕作土そのものが施肥を必要としない沃土にする耕作方法を提供する。2.雑草などに妨げられず作物を生長させる耕作方法を提供する。3.省経費の耕作方法を提供する。
【解決手段】1.倒伏防止対策は採られているため有機材を敷設混合し肥沃化を図る。2.装置で防草有機シートを敷設し防草対策を講じる。3.耕作作業の装置化施設を利用した耕作装置を利用した耕作方法である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、耕作作業の装置化施設を利用した作物の種子蒔き方法並びに防草、防鳥と圃場の肥沃化方法に関する。
【背景技術】
【0002】
先に本願発明が母体施設として利用する耕作作業の装置化施設である文献を記載する。
【特許文献1】特願2008−212748
【0003】
従来における耕作方法は、本願発明のように耕作作業の装置化施設を利用することで以下に記載する耕作方法を提供する技術は公知されていないものであった。
1.有機材敷設装置や特殊車両で有機材−1或いは2を、敷設し耕転装置で有機材−1或いは2と耕作土を混合することで肥沃化を行う耕作方法。
2.有機材敷設装置や特殊車両で有機材−3或いは4を敷設し防草を兼ねて発酵させた後に、耕転装置で有機材−3或いは4と耕作土を混合することで肥沃化を行う耕作方法。
3.有機材敷設装置や特殊車両で有機材−3或いは4を敷設後、有機シート敷設装置で有機シート−1或いは2を敷設することで有機材−3或いは4を被覆し発酵させた後に、耕転装置で有機材−3或いは4と有機シート1或いは2と耕作土を混合することで肥沃化を行う耕作方法。
4.有機シート敷設装置で有機シート−1或いは2を敷設しその上に種子蒔き装置で種子を蒔くことで有機シート−1或いは2の下側は、太陽光線が遮断され雑草の発芽と生長を防止すると共に、有機シート−1或いは2の上側の作物の種子は太陽光線を十分に受けることで、根は有機シート−1或いは2を貫いて耕作土中に伸長し上部は雑草に妨げられず生長させる耕作方法。
5.種子蒔き装置で種子を蒔いた後に防鳥ネット設置装置で防鳥ネットを設置し防鳥することで作物を発芽させ生長させる耕作方法。
6.以上に記載することを繰り返すことで、耕作の度に圃場が肥沃化する耕作方法。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
1.従来の耕作方法で行われる施肥は、作物が倒伏しない範囲で収穫しようとする作物を生長させるために行うことが主目的であって、耕作土そのものを肥沃化させることは考えられていないものであるため、倒伏防止施設を利用した耕作を行うことで作物が倒伏から免れ、耕作土そのものを肥沃化し施肥を必要としない沃土にする方法を提供することを本願発明における第1課題とする。
2.従来の耕作方法で行われる防草処理は、除草剤を用いる方法は人体への影響が懸念され、除草機械などを用いる方法は多大な労力を必要とするものであるであるため、除草剤や除草機械などを用いずに雑草そのものを防除することで、雑草などに妨げられず作物を生長させ栽培する方法を提供することを本願発明における第2課題とする。
3.従来の耕作で行われる人間が機械を操作する方法は、多大な労力や経費を要するものであるため、耕作作業の装置化施設を利用した装置を用いることによって最小限の労力と経費で耕作を行う方法を提供することを本願発明における第3課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
それでは、本願発明における耕作作業の装置化施設を利用した耕作装置と特殊車両を利用して、前記課題を解決するための耕作方法を以下に記載する。
【0006】
有機材を用いる目的について
本願発明で用いる有機材は、前記するとおり従来用いられている施肥のように肥料としての効果を主目的にするものではなく、耕作プロセスの中で肥料としての機能を果たすことはあっても耕作土自体を肥沃化することを主目的とするものであって、作物の耕作に適した土作りを行うことで施肥を必要としない耕作土の沃土化を図るものである。
【0007】
そのために、原料となる樹木を採取後もゼロコストで山野に自然に植生する樹木や竹などの有機物や有機質の廃材を主原料として利用するものである。
従来の耕作方法では、作物の実りが多ければ倒伏するため耕作土を肥沃化することは、望むべくもないことであったが、倒伏に関しては前記特願2008−212748に記載する倒伏防止施設で対応が成されるため、本願発明では有機材を圃場に敷設し耕作土と混合することで耕作土の肥沃化を促進することに向け如何なく取り組むものである。
なお、本願発明に記載する有機材−1、2及び有機材−3、4の製造方法並びに製造装置は次期特許出願文献に記載するものである。
【0008】
有機材を用いる方法について
製造された有機材は前記のとおり、次期特許出願文献に記載される専用の特殊車両や有機材敷設装置で敷設されるものである。
この場合、有機材−1、2は発酵させたものであるため敷設後直ちに耕作土と混合することも可能であるが、有機材−3、4は圃場に敷設後、防草を兼ねて発酵させた後に耕転装置で耕作土と混合するものである。
なお、本願発明に記載する有機材敷設装置及び特殊車両は次期特許出願文献に記載するものである。
【0009】
防草有機シートを用いる目的について
前記第1課題を解決するために耕転装置で有機物と耕作土を混合すると耕作土が肥沃化することに伴って雑草もより一層繁茂することは回避し難いことである。
そのため、太陽光線を遮断し植物の根と芽の習性や特徴を研究し開発され有機物の原料を
利用して製造されたものであって、吸水性を有し雑草の発芽を抑制し植物の芽が貫通し難い構造上の特徴を有するため、雑草を防除することを目的に敷設するものである。
また、有機材−3或いは4の敷設後に有機シートで被覆する理由は、更なる防草対策を講じることや特に有機材−4を用いる場合は、防虫、防臭を目的に敷設するものである。
なお、本願発明に記載する有機シートの製造方法並びに製造装置は次期特許出願文献に記載するものである。
【0010】
防草有機シートを用いる方法について
製造された有機シートを圃場に搬入し有機シート敷設装置で有機シートを敷設するものである。
なお、本願発明に記載する有機シート敷設装置は次期特許出願文献に記載するもので
ある。
【0011】
有機シートの形状、寸法なども用途に応じて、単体の物から複数枚が折りたたまれた物やロール式などであって、厚さも1ミリ程度から10ミリ程度の物まで利用できるものである。
また、前記特願2008−212748に記載するとおり、耕作作業の装置化施設や圃場はXYZの三次元データで管理されているため、それぞれの圃場に応じた有機シートが製造され配布されるものである。
【0012】
したがって、変則的な形状をした圃場であっても所定の有機シートを圃場の特定される位置に敷設することで圃場全体が覆われるものである。
そのため、畦畔をはじめ必要とされる圃場附近も覆うことで雑草の仮払い面積が激減することに伴い労力も軽減されるものである。
【0013】
更に蒔かれた種子の移動防止を目的に有機シート上部面を荒くしたものや凹凸を設けたものなども採用されるものである。
なお、本願発明に記載するXYZの三次元データの管理方法並びに管理装置は次期特許出願文献に記載するものである。
【0014】
それでは、請求項の記載内容に基づき以下に記載する。
【0015】
請求項1記載事項は、有機材−1を有機材敷設装置で敷設後、耕転装置で耕作土と肥沃化有機材−1を混合することで耕作土を肥沃化させるものである。
そのため、耕作土の肥沃化に伴い作物がより多くの実りをもたらすことで、穂の重量が増加しても倒伏防止施設を利用することで倒伏を防止する耕作方法を提供するものである。
【0016】
請求項2記載事項は、有機材−2を有機材敷設装置で敷設後、耕転装置で耕作土と肥沃化有機材−2を混合することで耕作土を肥沃化させるものである。
その他については前記請求項1の記載事項に同様の方法を講じるものである。
【0017】
請求項3記載事項は、有機材−3を有機材敷設装置で敷設後、防草を兼ねて有機材−3の発酵をさせた後に、耕転装置で耕作土と有機材−3を混合することで耕作土を肥沃化させるものである。
その他については前記請求項1の記載事項に同様の方法を講じるものである。
【0018】
請求項4記載事項は、有機材−4を有機材敷設装置で敷設後、防草を兼ねて有機材−4を発酵させた後に、耕転装置で耕作土と有機材−4を混合することで耕作土を肥沃化させるものである。
その他については前記請求項1の記載事項に同様の方法を講じるものである。
【0019】
請求項5記載事項は、有機材−3或いは4を有機材敷設装置で敷設後、有機シート−1或いは2を有機シート敷設装置で敷設し有機材−3或いは4を発酵させた後に、耕転装置で耕作土と有機材−4を混合することで耕作土を肥沃化させるものである。
その他については前記請求項1の記載事項に同様の方法を講じるものである。
【0020】
請求項6記載事項は、有機材−1、2及び有機材−3を専用の特殊車両で敷設後、有機材−1、2にあっては直ちに耕転装置で耕作土と混合するものであって、有機材−3は防草を兼ねた発酵を待って耕転装置で耕作土と混合するものである。
その他については前記請求項1の記載事項に同様の方法を講じるものである。
【0021】
請求項7記載事項と請求項5記載事項の相違点は、請求項に記載するとおり有機材−4を専用の特殊車両と有機材敷設装置で敷設することの相違である。
その他については前記請求項1の記載事項に同様の方法を講じるものである。
【0022】
請求項8記載事項は、作物の植え付け準備の整った圃場に防草機能を有する有機シート−1を有機シート敷設装置で敷設後、種子蒔き装置で種子を蒔くことによって前記するとおり、有機シート−1が雑草などを防除することで作物を生長させるものである。
更に作物の収穫後、有機物で作られた有機シート−1は圃場の土に同化させる耕作方法を講じるものである。
【0023】
請求項9記載事項は、木竹炭の粉など遮光性の高い有機物を加えることでより一層の太陽光線の遮断を強化した有機シート−2を用いるものであって、その他は前記請求項8の記載事項に同様の耕作方法を講じるものである。
【0024】
請求項10記載事項は、有機シート敷設装置で有機シートを敷設し種子蒔き装置で種子を蒔いた後に防鳥ネット設置装置で防鳥ネットを設置するものである。
【発明の効果】
【0025】
耕作土を作物の栽培に適した沃土にすることによって施肥を要さず品質と収量の向上の実現に加えて、農業における費用対効果をアンバランス化させ、ひいては、日本の農業を衰退させてきた経費を激減させる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
ここで前記主要資材を機能させる前期特願2008−212748に記載する耕作作業の装置化施設を利用して稼動する次期特許出願される装置などを以下に記載する。
1.有機材敷設装置及び方法
2.特殊車両及び方法
3.有機シート敷設装置及び方法
4.耕転装置及び方法
5.種子蒔き装置及び方法
6.防鳥ネット設置装置及び方法
7.圃場と耕作作業の装置化施設を三次元座標で管理するプログラム並びにシステム及び方法
8.管理された三次元座標を元に防草有機シート−1と防草有機シート−2を製造するプログラム並びにシステム及び方法
9.管理された三次元座標を元に各装置を稼動させるプログラム並びにシステム及び方法
10.管理された三次元座標と耕作土や主要資材をはじめ耕作に係る全てのデータを管理することで各装置をコンピュータ制御で稼動させるプログラム並びにシステム及び方法
【0027】
次に本願発明における耕作方法に係る主要資材であって、次期特許出願文献に記載されるものを以下に記載する。
1.有機材−1と有機材−2
2.有機材−3と有機材−4
3.有機シート−1と有機シート−2
4.防鳥ネット
【0028】
更に本願発明で利用される前期特願2008−212748に記載する施設を以下に記載する。
1.耕作作業の装置化施設
2.倒伏防止施設
【0029】
更に前記「0025」に記載する装置と「0026」に記載する資材の組み合わせや機能及び方法についての概要を以下に記載する。
【0030】
有機材敷設装置が敷設する資材は、有機材−1と有機材−2及び化有機材−3と有機材−4を敷設するものである。
有機材敷設装置はコンピュータで制御されるものであるため、有機材敷設装置の有機材収納庫に有機材を搬入し所定の操作を行うことにより有機材敷設装置が稼動し敷設するものである。
【0031】
特殊車両が敷設する資材は、有機材−1と有機材−2及び有機材−3と有機材−4を敷設するものである。
各種有機材と有機材敷設装置と特殊車両の組み合わせは、耕作条件や用途などに応じて適宜に利用されるものである。
【0032】
防草有機シート敷設装置が敷設する資材は、有機シート−1と有機シート−2であって、有機シート−1と有機シート−2の利用も耕作条件や用途などに応じて適宜に設定され利用されるものである。
有機シート敷設装置もコンピュータで制御されるものであるため、有機シート敷設装置に有機シートを取り付け所定の操作を行うことにより有機材敷設装置が稼動し敷設するものである。
【0033】
耕転装置の稼動は、耕作条件や用途などに応じて有機材−1と有機材−2及び有機材−3と有機材−4や有機シート−1と有機シート−2が適宜に敷設されるためそれらに合わせて利用するものである。
耕転装置もコンピュータで制御されるものであるため、所定の操作を行うことにより耕転装置が稼動し耕作土と混合されるものである。
【0034】
種子蒔き装置の稼動は、耕作条件や用途などに応じて防草有機シート−1と防草有機シート−2が適宜に敷設されたのちに利用され種子が蒔かれるものである。
種子蒔き装置もコンピュータで制御されるものであるため、種子蒔き装置の種子収納庫に搬入し所定の操作を行うことにより種子蒔き装置が稼動し種子が蒔かれるものである。
【0035】
防鳥ネット設置装置の稼動は、種子蒔き装置が稼動し種子が蒔かれたのちに利用され防鳥ネットが設置されるものである。
防鳥ネット設置装置もコンピュータで制御されるものであるため、防鳥ネット設置装置の防鳥ネット装着部取り付け所定の操作を行うことにより防鳥ネット設置装置が稼動し防鳥ネットが設置されるものである。
【0036】
圃場と耕作作業の装置化施設は、三次元座標で管理されプログラムとして構築しシステム化されているため、有機シートなどの資材はそれぞれの圃場に応じて所定の形状、寸法に製造されるものである。
【0037】
また、三次元管理されていることで有機シートなどの敷設も圃場ごとにコンピュータ制御されて敷設されるものである。
それは有機シートの敷設に限らず、耕作土や主要資材をはじめ耕作に係る全てのデータが管理されているために、耕作装置はコンピュータ制御で稼動するものである。
【0038】
それらの装置や資材及び個別の耕作方法の詳細については、次期特許出願文献に記載するものである。
【実施例】
【0039】
それでは、図面を参照し以下に記載する。
【0040】
本願発明における有機材の敷設方法について図1を参照し以下に記載する。
【0041】
耕作作業の装置化施設である支柱 2の上部に取り付けられた連結部材 2を軌道として機能する装置本体 4にアタッチメントである有機材収納庫と一体化された有機材敷設部 5を装着することで有機材敷設装置として稼動するものであって、有機材収納庫に図示されない各種の有機材を搬入し圃場面 1に所定量の各種の有機材 6を敷設するものである。
【0042】
種類の異なる有機材の利用方法は前記するとおりであるが、発酵させた有機材−1、2は敷設後直ちに耕作土と混合し未発酵の有機材−3、4は、防草効果を兼ねて発酵させた後に耕作土と混合することを一般的な耕作方法とするものである。
【0043】
図1に記載される敷設装置は例示物であって、支柱 3幅と同じ有機材敷設装置であるがこれに限定されるものではなく、連結部材 3をガイドとして利用する耕作装置などについても次期特許出願文献に記載されるものである。
また、特願2008−212748に記載するとおり耕作装置は、連結部材−2や次期特許出願文献に記載する部材を介し圃場間を移動することが可能であるためアタッチメントを設けず用途毎に機能する一体式の耕作装置も製造されるものである。
更に次期特許出願文献に記載される図示されない特殊車両で各種の有機材 6を所定量敷設する方法も利用可能である。
【0044】
続いて、本願発明における有機材の混合方法について図1、2を参照し以下に記載する。
支柱 2の上部に取り付けられた連結部材 2を軌道として機能する装置本体 4のアタッチメントである耕転部 5aを装着することで耕転装置として稼動するものであって、圃場面 1に敷設された各種の有機材 6を耕転装置が耕作土と混合 7を行うものである。
【0045】
図2に記載される耕転装置は例示物であって、前記有機材敷設装置同様、次期特許出願文献に記載されるものである。
【0046】
続いて、本願発明における有機シートの敷設方法について図3を参照し以下に記載する。
耕作作業の装置化施設である支柱 2の上部に取り付けられた連結部材 2を軌道として機能する装置本体 4のアタッチメントである有機シート装着部と一体化した有機シート敷設部 5bを装着することで有機シート敷設装置として稼動するものであって、有機シート装着部に各種の有機シートを装着し圃場面 1に各種の有機シート 8を敷設するものである。
【0047】
当該有機シート敷設装置も前記有機材敷設装置、耕転装置同様、図3に記載される有機シート敷設装置は例示物であって、次期特許出願文献に記載されるものである。
【0048】
続いて、本願発明における種子蒔き装置の種子蒔き方法について図4を参照し以下に記載する。
耕作作業の装置化施設である支柱 2の上部に取り付けられた連結部材 2を軌道として機能する装置本体 4のアタッチメントである種子収納庫と一体化された種子蒔き部 5cを装着することで種子蒔き装置として稼動するものであって、種子収納庫に図示されない各種の種子を搬入し圃場面 1に敷設された有機シート 8の上面に所定量の種子 9を蒔くものである。
【0049】
当該種子蒔き装置も前記有機材敷設装置、耕転装置、有機シート敷設装置同様、図4に記載される種子蒔き装置は例示物であって、次期特許出願文献に記載されるものである。
【0050】
続いて、本願発明における防鳥ネット設置装置の設置方法について図5、6を参照し以下に記載する。
耕作作業の装置化施設である支柱 2の上部に取り付けられた連結部材 2を軌道として機能する装置本体 4のアタッチメントである防鳥ネット装着部と一体化された防鳥ネット設置部 5dを装着することで防鳥ネット設置装置として稼動するものであって、防鳥ネット装着部に防鳥ネットを取り付け稼動させることによって、連結部材 3に防鳥ネット 12を設置するものである。
【0051】
当該防鳥ネット設置装置も前記有機材敷設装置、耕転装置、有機シート敷設装置、種子蒔き装置同様、図5、6に記載される防鳥ネット設置装置は例示物であって、次期特許出願文献に記載されるものである。
【0052】
続いて、本願発明における有機シートと種子及び雑草などの種子について図7を参照し以下に記載する。
【0053】
有機シート 8自体については前記記載する事項や次期特許出願文献に詳述するため本願発明では方法を述べるものであるが、圃場面 1に敷設された有機シート 8は吸水性を有し太陽光線を遮断することでシート下側から雑草など 10の発芽を抑制し発芽した場合もシートを貫くことができない構造を有するものであって、有機シート 8の上面は蒔かれた作物の種子 9が風などで水面 11が波打っても移動し難い構造を有するものである。
【0054】
続いて、本願発明における有機シートと種子について図8を参照し以下に記載する。
【0055】
圃場面 1に敷設された有機シート 8に蒔かれ発芽した作物の種子 9aは、前記するとおり太陽光線を十分に受け有機シート 8に保護され発育するものである。
作物の種子 9aの根は、有機シート 8の下部から来る栄養素を求め有機シート 8を貫き耕作土に伸長していくものである。
【0056】
続いて、本願発明における防草有機シートと生育途上の作物について図9を参照し以下に記載する。
【0057】
圃場面 1に敷設された有機シート 8に蒔かれ発芽した生育途上の作物 9bは、前記するとおり太陽光線を十分に受け有機シート 8に保護され発育するものである。
生育途上の作物 9bの根が生長するに従い有機物である有機シート 8は、作物の生長力と水や水中の微生物などに次第に融解されるものである。
そのため、ますます生長することで作物の株も張り根は縦横に伸長するものである。
【0058】
続いて、本願発明における有機シートと成熟した作物について図10を参照し以下に記載する。
【0059】
圃場面 1に敷設された有機シート 8に蒔かれ成熟した作物 9cは、前記するとおり太陽光線を十分に受け有機シート 8に保護され発育してきたものである。
成熟した作物 9cの生長段階において、有機物である有機シート 8は、株や根が生長する勢いと水や水中の微生物などにますます融解されるものである。
そのため、ますます生長することで作物の株も張り根は縦横に伸長するものである。
【産業上の利用可能性】
【0060】
本発明に係る耕作方法は、現在の工業的技術で利用可能であるため産業上の利用可能性を有する。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【図1】耕作作業の装置化施設を利用する次期特許出願文献に記載する有機材敷設装置が有機材の敷設を示す構造図。
【図2】耕作作業の装置化施設を利用する次期特許出願文献に記載する耕転装置が有機材と耕作土の混合を示す構造図。
【図3】耕作作業の装置化施設を利用する次期特許出願文献に記載する有機材敷設装置が有機材の敷設を示す構造図。
【図4】耕作作業の装置化施設を利用する次期特許出願文献に記載する種子蒔き装置の種子蒔きを示す構造図。
【図5】耕作作業の装置化施設を利用する次期特許出願文献に記載する防鳥ネット設置装置が防鳥ネットの設置を示す構造図。
【図6】設置された防鳥ネットの状態を示す構造図。
【図7】有機シートと種子及び雑草などの種子を示す構造図。
【図8】有機シートと種子を示す構造図。
【図9】有機シートと生育途上の作物を示す構造図。
【図10】有機シートと成熟した作物を示す構造図。
【符号の説明】
【0062】
1 圃場面
2 特願2008−212748に記載する支柱
3 特願2008−212748に記載する連結部材−2
4 耕作作業の装置化施設を利用する次期特許出願文献に記載する装置本体
5 耕作作業の装置化施設を利用する次期特許出願文献に記載する本体に装着するアタッチメント
6 敷設された有機材
7 混合された有機材と耕作土
8 敷設された有機シート
9 蒔かれた作物の種子
10 耕作土に含まれる雑草などの種子
11 水面
12 防鳥ネット




























【特許請求の範囲】
【請求項1】
特願2008−212748に記載する耕作作業の装置化施設(以下、耕作作業の装置化施
設という)を利用して稼動する次期特許出願文献に記載する有機材敷設装置(以下、有機材敷設装置という)で、耕作土の肥沃化を目的に樹木や竹などの有機物や有機質の廃材を切削粉砕処理したもの(以下、処理物Aという)を発酵させた次期特許出願文献に記載する有機材(以下、有機材−1という)を敷設し、前記耕作作業の装置化施設を利用して稼動する次期特許出願文献に記載する耕転装置(以下、耕転装置という)が耕作土と混合することによって該耕作土を肥沃化させることに伴い作物がより多くの実りをもたらし穂の重量が増加しても倒伏を防止し得ることを特徴とする前記特願2008−212748に記載する倒伏防止施設(以下、倒伏防止施設という)を利用する耕作方法。

【請求項2】
前記有機材敷設装置で前記処理物Aと生ごみや糞尿などを混合し発酵させた次期特許出願文
献に記載する有機材(以下、有機材−2という)を敷設し、前記耕転装置が耕作土と混合することを特徴とする請求項1記載の耕作方法。

【請求項3】
前記有機材敷設装置で次期特許出願文献に記載する未発酵の前記処理物A(以下、有機材−3という)を敷設し、発酵後、前記耕転装置が耕作土と混合することを特徴とする請求項1記載の耕作方法。

【請求項4】
前記有機材敷設装置で前記処理物Aと生ごみや糞尿などを混合し未発酵の次期特許出願文献
に記載する有機材(以下、有機材−4という)を敷設し、発酵後、前記耕転装置が耕作土と混合することを特徴とする請求項1記載の耕作方法。

【請求項5】
前記有機材敷設装置で前記有機材−3或いは4を敷設後、後述の有機シート敷設装置で有機シート−1或いは2を敷設し、該有機材−3或いは4を被覆し発酵後、前記耕転装置が耕作土と混合することを特徴とする請求項1記載の耕作方法。

【請求項6】
次期特許出願文献に記載する特殊車両(以下、特殊車両という)で前記有機材−1或いは2を敷設し、前記耕転装置で耕作土と混合することを特徴とする請求項1記載の耕作方法。

【請求項7】
前記特殊車両で前記有機材−3或いは4を敷設した後に、後述の有機シート敷設装置が有機シートを敷設し該有機材−3或いは4を被覆し発酵後、前記耕転装置が耕作土と混合することを特徴とする請求項1記載の耕作方法。

【請求項8】
前記耕作作業の装置化施設を利用した次期特許出願文献に記載する有機シート敷設装置(以
下、有機シート敷設装置という)で、樹木や竹などの有機物や有機質の廃材などを切削粉砕処理したもの(以下、処理物Bという)をシート状に成型加工した次期特許出願文献に記載する有機シート(以下、有機シート−1という)を敷設し、該耕作作業の装置化施設を利用した次期特許出願文献に記載する種子蒔き装置(以下、種子蒔き装置という)で種子を蒔くことによって、該有機シート−1が作物の生長を妨げる雑草などの防除機能を果たし、蒔かれた種子が雑草などに生育を妨げられず生長した後に、該有機シート−1が圃場の土になり得ることを特徴とする該耕作作業の装置化施設を利用する請求項1記載の耕作方法。

【請求項9】
前記有機シート敷設装置で前記処理物Bと木竹炭の粉などの遮光性の高い有機物を混合して
シート状に成型加工した次期特許出願文献に記載する有機シート(以下、有機シート−2という)を敷設し、前記種子蒔き装置で種子を蒔くことによって、該有機シート−2が作物の生長を妨げる雑草などの防除機能を果たし、蒔かれた種子が雑草などに生育を妨げられず生長した後に、該有機シート−2が圃場の土になり得ることを特徴とする該耕作作業の装置化施設を利用する請求項1記載の耕作方法。

【請求項10】
前記種子蒔き装置で種子を蒔いた後に、前記耕作作業の装置化施設を利用して稼動する次期
特許出願文献に記載する防鳥ネット設置装置(以下、防鳥ネット設置装置という)が、前期特願2008−212748に記載する連結部材−2を利用して、次期特許出願文献に記載する防鳥ネット(以下、防鳥ネットという)を設置することを特徴とする該耕作作業の装置化施設を利用する請求項1記載の耕作方法。
















【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−57387(P2010−57387A)
【公開日】平成22年3月18日(2010.3.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−223981(P2008−223981)
【出願日】平成20年9月1日(2008.9.1)
【出願人】(597048414)
【Fターム(参考)】