説明

聴診器洗浄用組立品

【課題】洗浄中に聴診器のヘッド部分がそれに沿って通過する移動経路を含む筐体を有する、聴診器のヘッド部を洗浄するように構築された組立品を提供する。
【構成】洗浄液の供給は、組立品の活性化部に関して協働的に配設される組立品の分注部に付随する。前記組立品の活性化部は、前記ヘッド部分が前記移動経路に沿って移動する際の前記ヘッド部との可動の係合に起因して手動で操作される。前記組立品の活性化部は、前記ヘッド部分が前記移動経路に沿って通過する際に前記ヘッド部分と係合した時、これによって駆動的位置に配置され組立品の分注部を活性化する。前記組立品の分注部は、前記洗浄液を組立品のアプリケーター部に供給し、前記組立品のアプリケーター部は前記洗浄液を前記ヘッド部分に供給し、前記ヘッド部の洗浄と前記ヘッド部分からの過剰な洗浄液の除去を促進する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、聴診器のヘッド部分が洗浄中にそれに沿って移動する経路を含む筐体を備え、前記聴診器の前記ヘッド部分を洗浄するように構築された組立品を対象とする。洗浄液の供給は、組立品の活性化部に関して協働的に配設された組立品の分注部に付随している。前記ヘッド部分と係合し、前記ヘッド部分が移動経路に沿って通過する際に、前記組立品の分注部を活性化できるように前記組立品の活性化部は協働的に配設されている。前記組立品の分注部は、組立品のアプリケーター部に前記洗浄液を供給し、前記アプリケーター部は前記洗浄液を前記ヘッド部分に供給してその洗浄を促進し過剰な洗浄液を前記ヘッド部分から取り除く。
【背景技術】
【0002】
医学専門家にはよく周知のとおり、また直接医学界に関係しない多くの個人にとっても共通に認識されているように、ヘルスケア提供者による聴診器の使用は日常的に行われるものである。一般的に聴診器のヘッド及び/またはダイアフラム部分は、通常患者の身体の各種の部分で患者の皮膚に直接接触するように使用される。このような聴診器の使用法、特に患者の体液に対して曝されるような状況での使用法では、明らかに患者から他の患者への感染症の伝染が起こりうる可能性がある。
【0003】
ある種の聴診器は使用後に廃棄するように構築される一方、大多数の聴診機器は使い捨てではなく、継続して反復使用されるように意図されている。この後者の範疇の聴診器は、通常ヘルスケア供給者により実質的に常時携行され、複数の患者の診察のために反復的に使用される。
【0004】
この後者の範疇の聴診器の使用による患者間の感染症の伝染を防止するために、少なくとも、聴診器のヘッド部の最少の洗浄及び/または殺菌を促進することが試みられている。
【0005】
しかしながら、時間的な要求、緊急事態やその他のしばしば生じる事態により、ヘルスケア提供者は、機器の最少の洗浄ですら時たましか行えない。そのような大雑把な洗浄操作は、消毒用または洗浄用材料による拭き取り材によるヘッドとダイアフラム部分の物理的な拭き取りを含む。このような大雑把な洗浄でも効果的かもしれないが、これらの拭き取りは煩わしくかつ時間がかかり、またこれらの拭き取り材が手軽に入手できることを要する。さらに、安価であり入手できるのであるが、これらの拭き取り材は医師の日常的診療業務には組み込まれていない。
【0006】
上述の問題を克服するために、少なくとも聴診器のヘッド及び/またはダイアフラム部分のより徹底的で効果的な洗浄を目的とした各種の洗浄用機器及び/またはシステムの開発の試みがなされてきた。しかしながら、多くの既知、または従来の機器は、少なくともその意図された目的を達成するために最小限しか有効ではなく、幾多の不都合に苦しんでいる。一般にそのような不都合は、機器の効果的な洗浄、消毒、殺菌の達成と、多くの既知の洗浄機器の操作が困難で時間がかかり、とうてい便利に使用できないことと関連している。
【0007】
聴診器のヘッドの、適正な洗浄と消毒を達成するのに必要な要求を、よりよく評価するには、聴診器の種々の構造的構成部品と、診察手順でのそれらの意図された用途を理解することが重要である。より具体的には、通常聴診器のヘッドは適切な材料よりなる薄い円盤を備えるダイアフラム部分を含んでおり、前記ダイアフラム部分は患者の皮膚に直面する位置に配設されている。そのようなものとして、ダイアフラムは、患者の接触部位との間に音響的な密封を形成する。ヘッド部はさらにダイアフラムを保持またはダイアフラムとの支持的係合のために構築・配設されたリングまたはリムを含む。最終的に聴診器のヘッドは、使用者が聴診器を通常片手の親指と他の1または2本の指で快適に握る場所を提供するように構築された、金属または他の複合組成材料よりなるヘッドの基礎または背骨部分を含む。これによって診察業務中の検出音の増幅と伝達が達成される。さらに、ゴムまたは同様の素材よりなる適当な導管またはチューブがヘッドを保持し、外側に向かって延伸して聴診器の耳宛部分をヘッド部に接続している。
【0008】
ヘルスケア関連の(院内)感染は、合衆国及び世界中の病院で増大しつつある懸念である。毎年合衆国内の病院に入院する約200万人の患者がヘルスケア関連の感染症に感染する。これらのうち、7万人以上が死亡する。これらの感染は合衆国の医療費に年間約300億ドルの費用を追加している。
【0009】
一人の患者から他の患者への病原微生物の転移がヘルスケア関連感染症の主因である。この転移は、患者に接触後に適切に手及び/または患者治療用機器を洗浄、消毒しないヘルスケア従事者により促進されうる。
【0010】
聴診器は病原微生物の潜伏場所となる。聴診器のダイアフラムを介して未感染の人体皮膚に微生物が直接転移しうる。聴診器のダイアフラム及びリム(患者皮膚に直接触れる聴診器の部分)は、パックされたイソプロピルアルコールのナプキンまたは清拭布により1から数回拭くことにより適切に消毒・洗浄することができる。しかしながら、ヘルスケア従事者の大半は各患者の診察後にその聴診器を洗浄または消毒しない。半数以下の従事者がその聴診器を一日に、または一週間に一回しか洗浄しない。洗浄または消毒を行わない共通の理由は、イソプロピルアルコールのナプキンまたは清拭布が直ちに利用できないこと、散らかること、時間のかかること、及び廃棄しなければならないことである。
【0011】
米国疾病対策予防センターは、重大ではないケア機器については一人ひとりの患者に対して一回のみ使用にするようヘルスケア従事者が専念することを推奨している。これが可能でない場合は、これらの品目を他の患者に使用する前に適切に洗浄・消毒することを推奨している。これらの推奨は特に病原生物を保有することの知られている、または疑われる患者に対して行われている。しかしながら、疾病対策予防センターはさらに、患者治療用の物品がある患者に使用された後、適切に洗浄または加工されない限り、病院で治療を受けている全ての患者に対して再使用されるべきではないと推奨している。米国医師会は院内感染防止のため、ヘルスケア提供者が頻繁に聴診器を洗浄すべきであると決議している。
【0012】
従って患者診察の前後にヘルスケア提供者が、迅速にかつ安全に聴診器のダイアフラムとリムを洗浄・消毒することを可能にする機器に対する需要がある。そのような提案される機器は、患者の病室または診察室に配備されるべきであり、好ましくは壁に取り付けされるべきである。さらに、そのような提案される洗浄用組立品は、聴診器の操作者が、その機器を用いて聴診器のダイアフラムとリムを適切に洗浄・消毒できるように、好ましくは一回の簡単な拭き取りで洗浄が容易にできるように構築されるべきである。これらは患者に接触する構成部品であり、重要な潜在的院内感染源である。従って提案される発明は、潜在的な聴診器から患者へのウイルス、微生物や真菌などの感染源の転移を防止する、新規の、安価な、安全な、便利な、時間的に効率の良い解決法を提供しなければならない。
【0013】
従来の技術または洗浄機器に伴う不都合と問題点を克服するため、提案された聴診器の洗浄・消毒用機器が、もし以下の付加的な特徴を有していれば好適である。提案される機器は、飛散や混入を防止するため、消毒剤を安全に封入しなければならない。聴診器のダイアフラムとリムを洗浄後、前記ダイアフラム及びリムに顕著な量の消毒剤が残留しないように、前記機器は過剰の消毒剤を除去すべきである。
【0014】
さらに、時間がたてば、患者の病室または診察室に設置されるそのような洗浄用機器の外表面の領域は病原性微生物で汚染される。従って病原性微生物がさらに拡散されることを防止するために、提案される機器は、聴診器の洗浄・消毒作業中、操作者が前記機器に触れなくても操作できるものであることが必須である。
【0015】
以上を考慮すると、医療専門家には、ヘッド部分及び/または少なくとも露出しているダイアフラムとそれを支持するリムの効果的で迅速かつ信頼性のある洗浄・消毒を提供できる洗浄用組立品とそれに付随する操作法に対する長期の明らかに認識された需要が存在する。そのような提案される洗浄用組立品は、洗浄作業中に、少なくともヘッド部のダイアフラムを取り囲む環境から効果的に分離できるように構築されるべきである。加えて、提案される洗浄用組立品は、前記ダイアフラム及び/または他の隣接または接触しているヘッド部分の構築部品に、洗浄液を加え、洗浄し、そして過剰の前記洗浄液を除去できるように構築されるべきである。
【0016】
上述したように、改良された洗浄用組立品は、聴診器のヘッド部分のダイアフラムと同様に露出している部分を効果的に隔離する能力があり、提案される洗浄用組立品は、前記洗浄領域からユーザーの手を隔離して操作できる能力を有するべきである。提案される組立品に付随する洗浄操作は、適切に構築され寸法の決められた筐体内部で行われるべきである。提案される洗浄用組立品の適切な筐体もまた過剰の液体の漏れを防止し、洗浄作業中にユーザーの手によりダイアフラム及び/またはリムが汚染されることを防止すべきである。
【0017】
最終的には、そのような提案される洗浄用組立品は、比較的操作と構造が単純で、さらに目的とする洗浄液の置換を促進する構成部品を含み、前記提案された洗浄用組立品に関連する、その他残りの稼動性構成部品と過度の干渉をしない非耐久性の要素を含むべきである。さらに、以下でより多くの詳細が説明される、この種の提案された組立品は、各種の機能を持つ置換可能な構成部品を備える付加的で好適な実施例を含むことができる。これらの置換可能な構成部品は、以下に制限はされないが、好適には容器または汚水貯め、以下に限定はされないが、アプリケーター部材、洗浄部材、及び洗浄液が加えられる聴診器部分から過剰の洗浄液を除去する部材を含む、組立品のアプリケーター部を含むことができる。上記の全構成部品は耐久性または非耐久性素材によりなる。これらの単一に結合された、及び/または相互に連結される構成部品のうちのいくつかを置換できることは、前記提案された洗浄用組立品の使用しやすさと利便性を促進する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0018】
前記提案された洗浄用組立品の置換可能な構成部品の、さらに有用で新しく独自の特徴は、筐体に形成される適切に構築・配設された液水準の表示器及び/または適切な視認構造を含むことのできる組立品の表示器部分に関連する。さらに、組立品の表示器部分及び、それに付随する各種の提案された構成部品は、ユーザーに洗浄液の交換が必要な時期を知らせる機能を持つ。
【0019】
そのようなものとして、以下でより多くの詳細が説明される、この種の提案された洗浄用組立品は、連続的使用と比較的過酷な操作環境にさらされても長い操作寿命を保つ能力を持つべきである。
【問題点を解決するための手段】
【0020】
本発明は、聴診器の少なくとも露出しているダイアフラムとその支持用リムを含むヘッド部と、同時に患者の身体に接触する他の露出部分を洗浄するように構築された洗浄用組立品を対象とする。一般に使用される「洗浄する(clean)」及び/または「消毒する(disinfect)」は、厳密にはお互いに異なる結果を意図して行われる異なる操作に言及していると解釈することができる。例として「洗浄する(clean)」または「清浄にする(cleanse)」は、一般的に、ごみ、不純物、破片、汚染物などの除去を意図する状況で使用することができる。対照的に「消毒する(disinfect)」は、有害な微生物を除去するかまたは殺すかして無害な状態にするときに使うことができる。しかしながら、本願においては、上記「洗浄する(clean)」または「清浄にする(cleanse)」は、上記の全ての洗浄(cleaning)及び消毒(disinfecting)操作手順の意味を包含する。本発明の実際的な適用における「洗浄(cleaning)」の範疇または程度は、少なくとも部分的に前記聴診器のヘッド部分が曝される前記洗浄液(cleaningfluid)に依存する。考慮すべき他の要素は、洗浄作業手順中に、前記ヘッド部に加えられる拭き方の種類、強い研磨か、ブラッシングか、またはその他の「洗浄動作」であるかである。
【0021】
例として、本発明の最も好適な実施例は、アルコールを主成分とする組成物による洗浄液を組み入れることができる。より具体的には、本発明の操作で使用される前記洗浄液は、以下により制限はされないが、抗菌性液体を含むことができる。さらに、前記洗浄液は前記ダイアフラム、支持するリム及び場合により前記聴診器のヘッド部分に関連する隣接または近接する部分の露出面に対して適切な方式により加えられる。結果的に、上記用語の厳密な定義の上記の確認において、「洗浄する(clean)」、「洗浄(cleaning)」などの用語の使用は、取り扱われる前記聴診器のヘッドの適切な部分に適用される前記全操作、前記使用されることのできる各種の洗浄液、及び全ての物理的洗浄の動作を包含することが意味される。
【0022】
従って本発明の前記洗浄用組立品は、少なくとも部分的に前記洗浄用組立品の他の各種の稼動性構成部品を収納する、十分な寸法と形状を持つ中空の内部を含む筐体を有する。より具体的には、前記筐体は互いに離隔関係に配設された入り口部分及び出口部分を含む。前記入り口部分と出口部分は、それぞれ前記聴診器のヘッド部の筐体への進入とそこからの離脱を容易にする寸法と形状を有している。さらに、前記筐体は、前記入り口部と出口部の間に延伸して両者を連通する関係に配設された移動経路を含む。さらに、前記入り口、出口及び移動経路は、前記移動経路に沿った前記ヘッド部分の運動または通過を容易にするように、少なくとも前記筐体の内部の一部分に協働的に配設及び構築されている。
【0023】
前記ヘッド部分が前記移動経路に沿って通過中に、前記ヘッド部のダイアフラム、支持リム及び他の近接した部分は、筐体の外部部分とそれに付随する周囲の条件から隔離される。洗浄作業手順の効率と有効性を増加させるために、以下でより多くの詳細が説明される、前記筐体の他に前記移動経路及び他の構成部品も、前記ヘッド部分が一回の「拭い取り(swiping)」作業で、前記移動経路に沿って前記入り口と出口の間を容易に通過できるよう選択的に構築・配設され、またそれらの寸法が設定されていることはさらに強調される。そのような拭い取り作業により目的とされる効率的な洗浄を行うために、筐体内部で移動経路に沿ってヘッド部分に連続的かつ相互的な種類の反復動作を行う要求または必要が除去される。本発明の付加的な構造及び稼動の特徴は、少なくとも一つの、しかし他の好適な実施例では複数の、液体タンクを備えた筐体内部に取り付けられた液体供給部を含むことである。一つまたは複数の液体タンクの各々は、そこに配置される「洗浄」液を貯めるように構築されている。さらに好適には各々の液体タンクは、組立品の分注部に付随するが、独占的にではないが組立品のポンプ部分により決定される。少なくとも本発明の一つの好適な実施例では、前記聴診器ヘッド部分の上記移動経路に沿った通過と、少なくとも部分的には同時に、各々の液体タンクに付随した各々の組立品のポンプ部は、機械的または他の方法により強制的に稼動される。加えて、組立品の表示器部分は液体供給部に付随し、及び/または、液体タンクの少なくとも一つに付随する。そのような組立品の表示器部分は、洗浄液供給部に残存する洗浄液の存在量を正確に決定することを容易にするように配設及び構築された窓及び/または付随する浮きの形態を取る。
【0024】
一つまたは二つ以上の液体タンクの各々から効果的に前記洗浄液を分注するため、本発明はまた筐体中に配設され初期位置と稼動位置の間を移動可能な組み立て部品の活性化を含む。そのようなものとして、前記組み立て部品の活性化は、少なくとも一つの、より実用的には複数の活性化部材を含み、上記で説明したように、前記活性化部材の数は、好適には、しかし必ずしも必要ではないが、前記液体タンクと付随した組立品の分注部の数に対応する。
【0025】
本発明の最も好ましい実施例では、一切の追加的動力の必要性の除外によって前記洗浄用組み立て部品の利便性、安全性、能率がさらに実証される。同様の目的を持つ他の機器では、電気的に稼動されるモーターの形態の追加的動力が使用されている。電気的に稼動されるモーターの使用は、ユーザーに作動不良、火災、感電や爆発などのリスクを課す。機器の洗浄に使われる好適な洗浄液の圧倒的大部分がアルコールを主成分としており、可燃であることを考えた際に、火災と爆発のリスクはさらに大きいものとなる。他の既知の洗浄用組立品では、モーターや可燃性の液体を使用しない代わりに、高電圧電流(200〜1,000ボルト)を使用し、使用者は感電死のリスクに曝される。さらに、この種の既知の機器は、使用中に紫外線被爆のリスクをユーザーや前記機器の近傍にいるその他の人に課す。
【0026】
さらに、前記洗浄用組立品の各種稼動性構成部品の協働的な配置と構造は、前記一つまたは二つ以上の液体タンクから前記ヘッド部分のダイアフラム、リム及び他の目的とする近接する部分に対して、前記ヘッド部を移動経路に沿って通過させるのに必要な物理的力により、前記洗浄液の分注及び添加を提供する。より具体的には、前記一つまたは二つ以上の活性化部材を含む前記組立品の活性化部は、最初には初期位置に就いている。そのような初期位置では、前記一つまたは二つ以上の活性化部材が前記移動経路に対して、より具体的には前記移動経路に沿って通過する際の前記ヘッド部分に対し、遮断的関係にある。そのような通過の際に、そのようなヘッド部分の位置は、前記一つまたは二つ以上の活性化部材と連動して、推進的に前記一つまたは二つ以上の活性化部材を初期位置からそれらの各々の稼動位置まで駆動する。結果として、前記各活性化部材の稼動的位置は、前記各活性化部材の前記液体タンクの各々に付随した組立品の各分注部分に関した駆動化、活性化または稼動化された配置から成る。上記で説明したように前記組立品の分注部は、好適には機械的または他の手段により強制的に稼動されるポンプ機構を含む。従って前記各活性化部材及び場合によってはそれに付随した機械的連携は、前記聴診器のヘッド部の適切な部位に前記洗浄液が供給されるために、前記洗浄液が組立品のアプリケーター部分に分注されるように、前記組立品のポンプ部分の適切に稼動に役立つ。
【0027】
さらに、前記組立品のアプリケーター部分は、洗浄液を前記聴診器のヘッド部分のダイアフラムと他の適切な部位に加えられるように配設及び構築されている。前記組立品のアプリケーター部分はさらに、前記ヘッド部分に洗浄と場合によっては穏やかな研磨動作を供給する他に、前記ヘッド部分から過剰の洗浄液を除去できるように配設及び構築されている。上記で説明された洗浄作業手順は、上記出口を通して前記ヘッド部を取り除く前に前記筐体内部で達成される。加えて、前記組立品のアプリケーター部分は、少なくとも本発明のいくつかの実施例においては、必要時に部品の置換及び/または維持が容易に行えるように、前記筐体内部に着脱自在に取り付けることができる。
【0028】
従って本発明の洗浄用組立品の構造的及び操作的な特徴は、既知または従来の聴診器洗浄用組立品からは区別される、独自の単回拭き取り動作の利用を可能にする。さらに、単回の、円滑な、片手での、一方向への拭き取り操作では、操作者は聴診器のヘッドを前記機器の筐体内部の槽の中に配置する。同じ拭き取り操作では、操作者は前記聴診器のヘッドを、前記一つまたは二つ以上の活性化部材に当接させ、それにより強制的に前記一つまたは二つ以上の活性化部材を稼動位置に推進し、前記組立品のアプリケーター部分に洗浄液を能動的に分注させる。同じ拭き取り操作では、操作者は前記聴診器のダイアフラム及びリム部分を前記組立品のアプリケーター部分の各種構成部品と稼動的に接触をさせる。これによって、前記ダイアフラム及びリム部分を消毒するように前記ダイアフラム及びリム部分の全域に洗浄液が供給される。同じ拭き取り操作では、操作者は前記聴診器のダイアフラム及びリム部分を、前記組立品のアプリケーター部分の洗浄用部材を活性化するよう当接させる。前記洗浄用部材は、前記聴診器のダイアフラム及びリム部分からごみ、破片及び汚染物を取り除く機能を持つ。同じ拭き取り操作では、操作者は前記聴診器ヘッドのダイアフラム及びリム部分を、過剰の洗浄液を除去し、それにより少なくとも部分的に前記ダイアフラム及びリム部分を乾燥させる機能を持つ、前記組立品のアプリケーター部分の付加的部材を活性化するよう当接させる。同じ拭き取り操作では、操作者は前記聴診器ヘッドをさらに前記移動経路に沿わせて前記筐体の内部槽を退出するまで持ってゆく。この単回の、円滑な、片手での、一方向の拭き取り操作の最後の結果は、消毒され洗浄され少なくとも部分的に乾燥した、前記聴診器ヘッドのダイアフラム及びリムである。
【0029】
結果的に、本発明の聴診器洗浄用組立品の構造的及び操作的特徴は、既知または従来の機器の全てではないとしても多くの不都合を克服するものである。より具体的には、従来の機器は通常両手の使用を要し、片手で聴診器を、もう一方の手で従来の機器の活性化構造を押圧するか押すものである。従来の洗浄用の機器の外面に配置されたボタンまたはレバーは外部環境により感染されるか汚染される。もしユーザーが外部のレバーまたはボタンに素手で触れると、前記レバーまたはボタンに潜在的に存在する微生物により前記ユーザーの手は感染または汚染される。本発明は、この潜在的な深刻な汚染のリスクを、外部の活性化ボタン、レバーや類似の部材を除去することにより防止する。さらに他の従来または既知の洗浄用組立品は、前記器具の外部の清拭布によって聴診器のヘッドを乾燥させる別個の拭き取り操作を必要とする。外部の清拭布は、それ自身が外部環境により感染または汚染を受けやすいため利点がより少なくなる。乾燥操作中にこの感染と汚染がユーザーの聴診器に広がる可能性がある。外部の清拭布または同様の構造体を使用しない本発明は、この潜在的に深刻な汚染のリスクを防止する。
【0030】
従って本発明の洗浄用組立品は、迅速で効果的かつ信頼性の高い方法により聴診器のヘッドのダイアフラム、リム及び他の適切な部分の洗浄及び/または消毒を促進し、既知または従来のこの目的のために意図された洗浄用組立品に付随する不都合及び問題の多くを克服できる構造的及び操作的特徴を有する。
【0031】
本発明のこれら及び他の目的、特徴及び利点は、図面と詳細な説明を考慮に入れることにより、より明瞭になるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】前記各種の稼動性構成部品が初期位置及び/または非活性化位置にある、部分的に略図である本発明の洗浄用組立品の形状の正面図である。
【図2】図1の前記本発明の洗浄用組立品の好適な実施例の外部斜視図である。
【図3】図1及び2の実施例の、本発明の洗浄用組立品の内部に対する不正なアクセス及びユーザーが前記洗浄用組立品の内部に分注された洗浄液に曝されることを制限するための、組立品の封鎖またはゲート部を含む内部の斜視図である。
【図4】本発明の各種の稼動性構成部品が全て初期位置にある状態の内部斜視図である。
【図5】洗浄液の分注のために特定の構成部品が稼動または活性化された位置にある本発明の内部斜視図である。
【図6】図4及び5の実施例の背面部の斜視図である。
【図7】組立品の洗浄部分の筐体内部に着脱自在に取り付けるために、少なくとも一部分を構造的に結合させた組立品の液体供給部分及び組立品のアプリケーター部分を対象とした本発明のもう一つの好適な実施例の斜視図である。
【図8】図7の実施例の分解立体図である。
【図9】図7及び8の実施例の背面部の斜視図である。
【図10】本発明の少なくとも一つの好適な実施例の部分的に略図である模式図であり、聴診器のヘッド部分が洗浄のために配置されて、組立品のアプリケーター部分の各種の稼動性構成部品が稼動位置に配列されたものである。
【図11】組立品の活性化部分と、前記洗浄される聴診器のヘッド部に洗浄液を分注する組立品の液体供給部分とを稼動的に連結する機能を果たす、組立品の連携部分の少なくとも一部分を共同で有する複数の稼動性構成部品の正面分解斜視図である。
【図12】図11の前記実施例に付随する前記稼動性構成部品の背面部の分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
添付図に示されるように、本発明は聴診器のヘッドの洗浄用の組立品10を対象とする。なおいくつかの図では、同種の部品には同種の参照番号が付されている。
【0034】
前記洗浄用組立品10は、複数の稼動性構成部品を収納するために十分な寸法と形状を持つ中空の内部を持つ筐体12を含む。前記複数の稼動性構成部品については以下で、より多くの詳細を説明する。すでに述べたように、前記洗浄用組立品10は、患者の身体に直接接触する前記ヘッドのダイアフラム、支持部のリム、及び他の露出部分を「洗浄」するように特異的に構築されている。より具体的には、図10に示される前記ヘッド部14は、前記聴診器ヘッド14において患者に接触する表面20または露出表面に付随するダイアフラム16及び支持部及び/または周囲を取り囲むリム部分18を含む。前記ヘッド14の配置または操作に関する付加的な特徴は、前記筐体12の構造と同様に、それに付随する他の稼動性構成部品を有し、これらは洗浄作業中にユーザーが前記筐体12の外部に配置された背骨または幹の部分を片手で掴むことを容易にする。そのようなものとして、前記ヘッド部14の洗浄は、ユーザーにより前記ヘッド14の単回の、一方向への、片手での「拭き取り」動作により、前記筐体12内部を、以下でより多くの詳細が説明される30,31の所定の移動経路に沿って通過させることで、効率的に達成される。
【0035】
まず図1及び2を主に参照して説明する。前記筐体12は、各々前記筐体12の一面または表面の開口部により決定される入り口部分24及び出口部分26を含む。前記入り口及び出口の開口部24及び26は、前記ヘッド部分14が、前記筐体12内部に入る際と出る際の各々の通過を容易にさせる寸法と構成を有している。加えて、前記筐体12はさらに前述のヘッド部分14の移動経路を含み、前記移動経路は少なくとも部分的に、前記入り口24と出口26の両者を連通するようにその間に配設された伸長したチャンネル30により決定される。さらに、前記移動経路の長手方向の寸法及び/または開かれたチャンネル30は、他の各種の稼動性構成部品との協働関係において前記ヘッド部14の移動または通過を促進するようになっており、前記他の各種の稼動性構成部品は洗浄を遂行するものでありその詳細のより多くは以下で説明する。
【0036】
同様に、前記チャンネル30の横軸または幅方向は、少なくとも部分的に、筐体外部12の、ユーザーの片手で握られた前記背骨または幹の部分を隔離する様式で、前記移動経路に沿った前記ヘッド部分の通過を促進する。そのためユーザーは前記筐体12内の内部移動経路及び前記各種の稼動性構成部品に曝されることがなく、またはそれに即座にアクセスする必要もない。さらに前記洗浄液の分注及びその前記ヘッド部14のダイアフラム16及び適切な部分への添加は、実質的に前記筐体12内で維持される。
【0037】
前記筐体12内の開かれたチャンネル30を通じた前記洗浄液の流出防止を促進するためと同時に、無許可または不正な筐体またはケーシング12へのアクセスを防止するために本発明は、図3において最もよく表される組立品の封鎖またはゲート部分を含む。より具体的には、前記組立品の封鎖またはゲート部分は一般的に42として示され、通常図3に現される封鎖された配向に配設される二つのゲート部材44及び46を含む。前記ゲート部材44及び46は、前記ゲート部材44及び46中の開口部68を介して延出しているアッタチメント・リンク66と相互連結しているブラケットまたはリンケージ62,62’の連結により相互接続される。少なくとも一つの接続リンク62に付随する付勢スプリング62’’の提供は、前記ゲート部材44及び46を図3の封鎖された初期位置に付勢する役目を果たす。しかしながら、前記聴診器ヘッド14の前記筐体12の入り口部分24を通した配置及び前記ヘッド14をさらに動かすことにより、前記ヘッドに対する前述の拭き取り動作が発揮されながら、前記ゲート部材44及び46は強制的にお互いから離間され開放位置に移動させられる。前記開放位置とは、前記ゲート部材44及び46の間を、前記ヘッド14が所定の前記移動経路30,31に沿って通過することが可能なだけ十分離れた距離の位置より成る。
【0038】
前記ヘッド14の前記筐体12からの前記出口部分26を通じた脱離により、前記ゲート部材44及び46は前記ヘッド部分から離脱し、前記ゲート部材44及び46は図3に示される初期の閉位置へと戻される。これは少なくとも部分的には、前記勢力スプリング62’’の付勢力の発揮による。また図3に示される閉位置にあるときには、前記洗浄液の伸長したチャンネル30を介した前記筐体12からの過剰流出または過剰噴霧は防止され、これによりそのような過剰な前記洗浄液への曝露からユーザーが隔離される。自明なことではあるが、前記ゲート部材44及び46の図3に示される閉位置への配置は、さらに前記洗浄用組立品の内部の稼動性及び構造性構成部品への、不正な改ざんの可能性を制限または減少させる。そのため、前記ユーザーは洗浄中及びその後に前記洗浄液の流出、過剰噴霧またはその他の過剰量に曝されることがない。
【0039】
ついで図10を主に参照して説明する。前述の移動経路は、図式的及び部分的に、前記ユーザーにより行われる単回の一方向への前記ヘッド部14の拭き取り動作によって、前記ヘッド14のダイアフラム16及び他の部位が、前記筐体12の内部を前記移動経路30に沿って移動する際の移動方向の表示を目的とする、指示矢印31により決定される。
【0040】
前記洗浄用組立品10の付加的な構造及び稼動の特徴として、一般に32で示される液体供給部を含み、より具体的には少なくとも一つの場合によっては複数の液体タンク34及び34’を備える。各液体タンク34及び34’及び従って液体供給部32は、適切な量の前記洗浄液を貯留できるように構築されている。図7,8及び9に示されるように前記液体供給部32は、液体の充填を容易にするアクセス用開口部33を持つ液体供給カートリッジ32’をさらに含むことができる。さらに、前記供給部32’は、前記液体タンク34及び34’に前記洗浄液を供給するために、前記液体タンク34及び34’と連通する液体と連通することができる。さらに表されるように、前記液体供給部32及びこれに付随する構造的及び稼動性構成部品は、着脱自在に前記筐体12の内部に、支持フレーム35により取り付け及び/または接続されている。代替的であるが好適な追加実施例は、各々異なった供給洗浄液を貯留する前記液体タンク34及び34’を備える。いずれの実施例の洗浄液供給部32が使用されるとしても、前記洗浄液は好ましくはアルコールを主成分とし、抗菌性液体を含有することもできる。前記洗浄液はこれにより、前記ヘッド14の露出部が前記筐体12内の移動経路30に沿って通過する際に、その洗浄、消毒及び/または殺菌を達成するように調製される。
【0041】
前記液体タンク34及び34’の各々は好ましくは、しかし限定はされないが、個別のポンプ機構の形態を有する異なった組立品の分注部36及び38に付随する。さらに示されているのは、ポンプの形態を有する前記組立品の分注部36及び38は、各々浸漬管36’及び38’を含むことができ、前記浸漬管36’及び38’はそれぞれ対応する前記液体タンク34及び34’の内部に配設されている。
【0042】
本発明の最も好適な実施例では、それぞれ前記組立品の分注部を決定する各々の前記ポンプ機構36及び38は、そこに下方へ力または適切な力が作用したときに稼動する。加えられた力は十分な大きさを持ち、各々の前記液体タンク34及び34’内部からの前記洗浄液の、少なくとも組立品のアプリケーター部分の一部分40への分注を引き起こす。前記アプリケーター部分の一部分40については、以下でより多くの詳細について図7から10を参照して説明する。
【0043】
前記洗浄液の分注は、前記組立品の液体供給部32の、より具体的には一般に63で表される組立品の活性化部分と前記組立品の分注部36及び38との稼動的相互作用により達成される。
【0044】
前記組立品の活性化部分63は少なくとも一つの、好適には複数の、好適にはレバーのアームの形態の活性化部材64を含み、その数は前記一つまたは複数の液体タンク34及び34’と等しく、前記組立品の分注部36及び38に付随する。自明なことながら、各々の一つまたは複数の活性化部材64は可動的に前記筐体12の内部に連結され、通常は図4に表される位置に付勢またはその他の手段により配置されている。しかしながら、前記各活性化部材64の連結と構造は、図5に表される前記活性化部材64の稼動位置への協働的な配置を促進するように構築されている。
【0045】
次に図4を主に参照して説明する。前記各活性化部材64の初期位置は、実質的に前記移動経路30を遮る関係に配設されており、より具体的には前記ヘッド14が前記移動経路30に沿って意図された方向31に移動するのを遮る関係にある。従っていったん前記ヘッド14が前記入り口部24に入り込み、前記移動経路30に沿って通過を開始すると前記筐体12内に配置された前記ヘッド14の一部分は、稼動的関係において前記各活性化部材64と係合し、前記各活性化部材64を図5に表される稼動位置に駆動する。そのように実質的なカム作用が前記ヘッド14の運動と前記各活性化部材64の係合部分との間に発生する。このような稼動された係合は、前記各活性化部材64を図5の前記稼動位置に駆動し、また各々の前記組立品の分注部36及び38との稼動、活性化の位置及び/または関係に駆動する。このような前記各活性化部材64と前記組立品の分注部36及び38との間の稼動的な係合は、適切に方向付けられた推進力及び/または操作力が前記組立品の分注部36及び38の各々に、従ってそれらにより決定される前記ポンプ機構に加えられることを含む。図3から6まで及び11と12に表されている適切な組立品の機械的リンク部は、各前記各活性化部材64を、前記組立品の分注部36及び38の対応する一つと稼動的に相互接続させるように構築され配設されている。
【0046】
示されているように、前記組立品の機械的リンク部分は、前記活性化部材64から前記組立品の分注部またはポンプ機構36及び38へ十分な推進または活性化力を伝達するのに必要な一連の構造的及び稼動的特徴を担うことができる。そのような推進及び活性化力は前記活性化部材64が、前記移動経路30に沿って前記意図された方向31に向けて移動するときの前記ヘッド部分14との係合により強制的に駆動されることにより確立される。
【0047】
従って前記ヘッド部分14が前記移動経路30に沿って通過する際に、前述され図示された組立品のリンケージ部分が提供されることにより、前記組立品のアプリケーター部分63と、より具体的には前記活性化部材64の稼動位置は、さらにこれらと前記ヘッド部分14との駆動的係合及びその同時の駆動、各々の前記組立品の分注部36及び38との稼動的関係により決定される。
【0048】
図4から6及び11及び12を主に参照する。本発明の前記洗浄用組立品10の稼動的特徴は、主としてより詳細な構造的及び稼動的特徴の説明によってより明瞭に示され、限定はされないが、前記組立品のリンケージ部分に関連している。加えて、前記組立品の機械的リンケージ部分に付随する前記各種構成部品の稼動的な相互作用は、前記協働的構造と前記組立品の活性化部分63の稼動についてのより良い理解を促進する。前記ヘッド14が意図された前記移動経路30に沿って意図された方向31に向け移動する際に、前記ヘッド14と係合し一般的に図5に示される稼動位置に駆動される活性化部材64の観点から見るとこのことは実証される。従って取り付け用フレーム60は、前記筐体12の内部に連結し、好適には着脱自在に、前記組立品の液体供給部分32及び前記組立品の活性化部分63を少なくとも部分的に支持し、協働的に位置決めするように構築されている。明白なことではあるが、前記組立品の液体供給部分32及び前記組立品の活性化部分63の意図的な協働的位置決めは、前記組立品の分注部36及び38に、上述したごとくポンプ機構の形状であって良い適切な力を与えることにより、前記各液体タンク34及び34’からの前記洗浄液の分注を推し進めるようになされる。図11及び12に示されるように、前記各活性化部材またはレバー・アーム64は、取り付けプレート64内の適切な開口部65を通して通過する。さらに前記レバー・アーム64は、図6に示される前記取り付けプレート64の背部または反対側に配置される付加的な機械的リンケージと連通している。従って前記ヘッド部分14の前記移動経路30,31に沿った通過は、図5に示される初期位置から図6に示される稼動位置への最初のレバー・アーム64の外側に向いた回転的運動または分離を引き起こす。
【0049】
図4から6に示されるように前記レバー・アーム64は、前記活性化部材であるレバー・アーム64に関して前記取り付けフレームと反対側にある個別のギア部分69とさらに連結している。そのように前記レバー・アーム64が図5に示される初期位置から図6に示す稼動位置へと移動する際に、各ギア部分は対応する前記レバー・アーム64と共に移動可能である。さらに図6に示すように前記各ギア部分69はお互いにかみあう係合により配設されており、離れた連結リンク70に取り付けられている。言い換えると各連結リンク70は対応するレバー・アームの第二のセット72の一つと移動自在に連結され、かつ駆動的に取り付けられている。前記レバー・アーム72は付勢スプリング74によってお互いに付勢的な関係で連結され、それにより通常は図4に示される前記レバー・アームの最初のセット64の初期位置のような初期位置に維持される。
【0050】
従って前記ヘッド14が前記移動経路30に沿って前記意図された方向31に向けて移動する際に、前記ヘッド14と係合する前記活性化部材である前記レバー・アーム64の離脱または適切な相対的運動は、方向を示す矢印72’に従って外側に向かう前記レバー・アーム72の運動と、同時に前記レバー・アームの第二のセット72の下端部の、方向を示す矢印72’’に従った実質的な下方への運動を引き起こす。
【0051】
図4から6に最もよく表されるように、前記各レバー・アーム72の下端部はプランジャー部材78と連結されている。従って前記レバー・アーム72下端部が下方または他適切な方向72”に向かって通過する際に、それらは強制的に前記プランジャー部材78を係合させ駆動させる。このことにより、前記各プランジャー部材78は、前記組立品の分注部36及び38のうちの対応する一つと係合し、活性化のための力を加え、結果として前記洗浄液の分注を引き起こす。79及び79’にあるような適切なチャンネルまたは延伸したスロットには、前記プランジャー部材78及び前記プランジャー部材78に相互連結されたプランジャー・ヘッド78’の両方が下方への通過または他の適切な方向づけをされた移動または十分な寸法と形状が与えられている。
【0052】
従って上述し図4から6及び10の略図について説明したように、前記聴診器ヘッド14を前記入り口部24から挿入し、前記移動経路30に沿った、単回の、一方向の、片手での、「拭き取り」通過動作を行わせることにより、前記活性化部材64の分離が引き起こされる。従って前記活性化部材64の前記強制された分離は、順番に前記組立品の分注部36及び38に活性化力を伝達する。図7から10に表され、以下で説明されるように、この活性化力は組立品のアプリケーター部分40への前記洗浄液の供給を引き起こす。
【0053】
図10を主に引用して説明する。上述した組立品のアプリケーター部分40の好適な実施例の一つは、複数のアプリケーター部材52,54及び56を含む。意図された本発明の精神と範囲は、より多いかまたは少ない数のアプリケーター部材を含むことができ、それらの前記筐体12内への配設は図4に表されたものから変化することができることが強調される。しかしながらさまざまな可能な構造的及び稼動的修飾にかかわらず、前記組立品のアプリケーター部分40は、前記洗浄液を前記ヘッド14の意図された露出面に添加するために配設され構築されている。加えて図10に表される実施例では、好適にはさらに洗浄動作と仕上げ動作が洗浄操作手順を完了させるために含まれる。より具体的には、アプリケーター部材52は前記一つまたは複数の液体タンク34及び34’から分注される前記洗浄液を受け取るために配設されている52’において、少なくとも部分的に吸収性または非吸収性のアプリケーター素材を有する。従って前記組立品の分注部分またはポンプ機構36及び38は、液体を直接前記アプリケーター部材の素材52’に分注するために配設され構築されている。前記ヘッド14が前記移動経路30,31に沿って通過する際に、それらは係合し前記洗浄液を直接洗浄されるヘッド14の露出した意図された部分に添加する。前記組立品のアプリケーター部分40の52,52’のような適切な部位に前記洗浄液が一貫して分注され、前記ヘッドの適正な洗浄が行われるように、前記組立品のアプリケーター部分36と38はそれに付随した構造的な配向特徴を含むことができることは、さらに注意されるべきである。
【0054】
本発明の少なくとも一つの好適な実施例は、前記アプリケーター部材52に供給される前記洗浄液を有するとはいえ、前記洗浄液を前記アプリケーター部材にではなく、洗浄されるべき前記ヘッド14の表面に直接添加されることが考慮される。
【0055】
そのような変更でも、前記アプリケーター部材52は、前記ヘッド14の表面に対してその洗浄を促進するための所望の供給、拭き取り、またはその他の適切な動作を遂行するために配設され構築される。
【0056】
さらに前記組立品のアプリケーター部分40の構造と機能に関しては、前記ヘッド14が、前記筐体12の内部で前記移動経路30に沿って前記意図された方向31に向かい移動を継続している間、前記アプリケーター部材54に取り付けられているか、さもなければ直接付随する洗浄部材54’と係合することが好ましい。本発明の少なくとも一つの好適な実施例では、前記洗浄部材54’はブラシ及び/または剛毛の配列または組立品により決定される。そのようなものとして、前記ヘッド14の意図された部分に存在する前記洗浄液は、その上に引き伸ばされて、前記ダイアフラム16及び/または他の近接する表面部分を含む全ての前記ヘッド14の意図された部分に徹底的に関与する。さらに前記ブラシまたは剛毛の配列または組立品54’の構成は、完全な洗浄、消毒、殺菌などを達成するために少なくとも穏やかな研磨洗浄動作を提供するようなものであることができる。当然ながらブラシ54’以外の材料を用いることができ、前記ヘッド14のダイアフラム16及び他の部分に加えられる前記洗浄動作は穏やかな研磨動作以外のものであって良い。
【0057】
前記洗浄ヘッド14が前記意図された方向31に向かい、前記移動経路30に沿って移動を継続する間、前記アプリケーター部材56に取り付けられているかまたは直接付随する仕上げ用構造56’と係合する。本発明の少なくとも一つの好適な実施例では、前記仕上げ部材56’は一つまたは複数の前記ヘッドの露出部分と係合し、同部に残存する過剰の前記洗浄液を除去する機能を果たす「ゴム雑巾」(スクイージー:squeegee)部材を有する。前記ヘッド14はこれにより乾燥されるか、または少なくとも部分的に乾燥される。前記アプリケーター部材56を通過した後に、前記ヘッド14は前記筐体12内部から前記出口部分26を通じて除去される。
【0058】
従って前記組立品のゴム雑巾部分は、前記ヘッド部分14の露出したダイアフラム及び/または肋材から過剰の前記洗浄液を除去するために、前記露出部分と移動自在に係合できる可撓性またはさもなければ適切に構成された一つまたは複数の肋部分を含むことができる。さらに前記組立品のゴム雑巾部分は、図のように、最終的な洗浄液の除去のために、前記筐体12の内部の除去された過剰の洗浄液の回収を管理し、蓄積し、またはさもなければ促進するように前記筐体12の内部に配置される。
【0059】
上記で説明したように、前記アプリケーター組立品40は配置、数量、目的において異なる複数のアプリケーター部材を含むことができる。一例として、図4から8及び11の実施例は、好適には、吸収性アプリケーター部材52及び/または洗浄ブラシ型の構造または配列を含む二つのアプリケーター部材を備えるアプリケーター組立品40を含むことによって、図10の実施例と異なることができる。
【0060】
従って前記洗浄ヘッド14が意図された移動経路30,31に沿って通過する際に、少なくともその意図された露出面を効果的かつ有効に洗浄する範囲において、一つまたは複数の各種部材52,54,56,などを機能と構造によって組み合わせることを企図することができる。
【0061】
また図6,7及び8及び11及び12に明確に表されているが、前記組立品の液体供給部分32及び前記個別の液体分注器36及び38は、組立品のアプリケーター部分40への取り付けと結合の観点から効果的に結合されることができる。
【0062】
そのようなものとして、取り付け用パネル35’は、前記複数の部材52,54,56,などを支持及び/または前記パネルの上に固定するために構成することができ、前記ベース35に固定的または着脱自在に取り付けられる。また前記支持パネル35’のベース35は、前記供給カートリッジ32’を含む組立品の液体供給部分32と相互連結することができ、さらに前記分離したタンク34及び34’も稼動的に前記供給カートリッジ32’と連結している。従って図6から8に表される、組み立てられた、または相互連結したユニットとして、前記組立品の液体供給部分32と組立品のアプリケーター40部分が組み合わされ、図11及び12に最もよく表されているキャリヤ・フレーム60に着脱自在に連結される。前記結合及び/または相互連結された組立品の液体供給部分32及び組立品のアプリケーター部分40の着脱自在の連結は、コネクタ80または他の適切な手段により達成される。そのようなものとして、前記のブラケット様コネクタ80は、図11及び12に表された前記各種の個別リンケージ構成部品を含む洗浄用組立品10の他の可動性構成部品の結合を容易にするためにも使用できる。
【0063】
従って前記ヘッド14の露出部分の効果的で信頼できる洗浄が、単回の、一方向の、洗浄ヘッド14の前記移動経路30に沿った「拭き取り」で達成されることは明らかである。従って洗浄ヘッド14の繰り返しの通過とか、類似の相互に移動させる動きまたは移動は必要ない。
【0064】
そのようなものとして、この目的を意図した従来または既知の洗浄器具で認識されている前記不都合や問題の多くが克服される。
【0065】
本発明の付加的な構造的特徴は、図1及び2に表されているが、通常90で示される組立品の表示器部分を備えることである。前記組立品の表示器部分は、前記筐体上に、少なくとも一つのタンク34及び34’に協働的に配設される窓92のような視認構造及び/または供給カートリッジ32’を含む複数の関連する稼動的に適切な構成部品を含むことができる。
【0066】
そのようにして、内部に残留する洗浄液の量が視覚的に観察される。ユーザーは前記一つまたは複数のタンク34及び/または34’及び/または前記液体供給カートリッジ32’の洗浄液を追加の洗浄液で置き換える時期を知ることができる。加えて、前記組立品の表示器部分90は、洗浄液の水準面上に浮くことができる適切な比重を持つ浮き構造94を含むことができる。前記浮き構造94の動きは、前記一つまたは両方のタンク34及び/または34’及び/または前記液体供給カートリッジ32’に残留している洗浄液の水準に対応する。図1及び2に示される前記実施例は、単独の視認構造または窓92の他に単独の浮き構造94を含む前記組立品の表示器部分90を表している。しかしながら、本発明の意図された精神と範囲は、さらに複数の上記窓または視認構造92及び/または複数の浮き構造94を備えた前記組立品の表示器部分90を含む。これらの実施例のどちらでも、前記洗浄用組み立て部品10内の洗浄液の残量の決定を容易にするために、前記視認構造または窓92及び前記浮き構造94は前記一つまたは複数のタンク34及び/または34’及び/または前記液体供給カートリッジ32’に関連して適切にまた協働的に配置されている。
【0067】
上記に加えて、本発明の洗浄用組立品10は、可能な消毒用の組立品または前記筐体外に配置されるステーションの提供を通じて追加的な利便性を実証している。より具体的には、前記消毒用ステーションは、前記筐体外の直ちにアクセス可能な便利な位置に連結または取り付けられることができる(図の明瞭化の目的のため図示されていない)。そのようなものとして、前記洗浄用組立品10のユーザーは上記の消毒用ステーションを、前記洗浄用組立品10の使用前及び/または使用後に自分の手の洗浄、消毒などに使用できる。さらに前記消毒用ステーションは、ユーザーの手の洗浄に局所的に適用するために適切に製剤された任意の各種の異なるタイプのアルコールを主成分とするハンド・ジェルまたはフォームを含むことができる。
【0068】
記載されている本発明の好適な実施例は、その詳細に関して多くの修飾、変動、変更を行うことができるため、前述の全ての記載と付随する図面に示されている事項は、あくまでも本発明を例示するものであって、限定する意味で解釈するものではないことが意図されている。このように、本発明の範囲は添付の特許請求の範囲とその法的な同等物により決定されなければならない。
【符号の説明】
【0069】
10 洗浄用組立品
12 筐体
14 ヘッド部(聴診器ヘッド)
16 ダイアフラム
18 リム部分
20 表面
24 入り口部分
26 出口部分
30、31 移動経路(チャンネル)
32 液体供給部
33 アクセス用開口部
34、34’ 液体タンク
35 支持フレーム
36、38 分注器部分 (ポンプ機構)
36’’、38’’ スプレー・ノズルまたはヘッド
40 アプリケーター
42 封鎖またはゲート部分
44、46 ゲート部材
52、54、56 アプリケーター部材
60 キャリヤ・フレーム
62,62’ ブラケットまたはリンケージ
62’’ 付勢スプリング
63 活性化部分
64 活性化部材(レバー・アーム)
65 開口部
66 アッタチメント・リンク
68 開口部
69 ギア部分
70 連結リンク
72 レバー・アーム
74 付勢スプリング
78 プランジャー部材
80 コネクタ
90 表示器部分
92 窓
94 浮き構造
100、100’ カートリッジ
132 液体供給部
135 支持フレーム
136、138 分注部
140 アプリケーター部
150 分注部




【特許請求の範囲】
【請求項1】
聴診器のヘッド部分を洗浄するように構築された組立品であって、
入り口部分及び出口部分を含む筐体を有し、
前記入り口部分と出口部分はそれぞれ筐体の内部に関して前記ヘッド部分の進入と離脱のそれぞれを促進するよう構築され、
前記筐体内の前記入り口部分と出口部分に配設された移動経路を有し、
洗浄液を貯蔵するように構築され前記筐体に配設された組立品の液体供給用部分を有し、
前記筐体の前記移動経路に沿って移動するヘッド部分と稼動的関係に配設された組立品の活性化部分を有し、及び
前記移動経路に沿って前記ヘッド部分が移動中に、組立品の活性化部分が前記組立品の液体供給用部分に関する稼動的位置内及び外に配設可能であることを特徴とする組立品。
【請求項2】
前記組立品の活性化部分が前記移動経路と連通関係にあり、また前記移動経路に沿って通過する前記ヘッド部分に対しては遮断的に係合するよう配設される請求項1記載の組立品。
【請求項3】
前記稼動的位置が、前記組立品の活性化部分が前記組立品の液体供給部分に対して作動関係に配設されていることよりなる請求項1記載の組立品。
【請求項4】
前記稼動的位置が、さらに前記ヘッド部分との駆動された係合への同時の配設よりなる請求項3記載の組立品。
【請求項5】
前記組立品の液体供給部分が、少なくとも一つの洗浄液の液体タンクと、前記洗浄液の液体タンクに稼動的に付随する組立品の分注部を有する請求項1記載の組立品。
【請求項6】
前記稼動的位置が、少なくとも部分的に同時に前記組立品の分注部と活性化関係に配設され、さらに前記移動経路に沿って通過する前記ヘッド部分と駆動された係合状態にある、前記組立品の活性化部分より決定される請求項5記載の組立品。
【請求項7】
前記移動経路に沿って通過する、前記ヘッド部分への液体の添加を制御するように構築され前記筐体内に配設される、組立品アプリケーター部をさらに有する請求項1記載の組立品。
【請求項8】
前記組立品のアプリケーター部が少なくとも一つの、前記ヘッド部分と液体供給関係にある位置に配設されたアプリケーター部材を有する請求項7記載の組立品。
【請求項9】
前記アプリケーター部材が、前記組立品の液体供給部と液体を受け取る関係に、さらに前記ヘッド部とは液体供給関係に配設された請求項8記載の組立品。
【請求項10】
前記アプリケーター部材が、前記移動経路に沿って通過する前記ヘッド部分と係合可能な関係に配設された請求項9記載の組立品。
【請求項11】
前記組立品のアプリケーター部が、前記ヘッド部分上に液体を拡散させるように配設及び構築された少なくとも一つの洗浄部材を有する請求項7記載の組立品。
【請求項12】
前記洗浄部材が前記ヘッド部に穏やかに研磨洗浄動作を加えるよう構築される請求項11記載の組立品。
【請求項13】
前記洗浄部材が少なくとも部分的にブラシの組立品を備える請求項12記載の組立品。
【請求項14】
前記組立品のアプリケーター部が、前記ヘッド部上の過剰の液体を規制するように構築された少なくとも一つの仕上げ部材を備える請求項7記載の組立品。
【請求項15】
前記組立品のアプリケーター部が、前記ヘッド部と液体供給関係に配設された少なくとも一つのアプリケーター部材を備え;前記組立品のアプリケーター部がさらに、前記移動経路に沿って移動中の前記ヘッド部分上に液体を散布するよう配設され構築された少なくとも一つの洗浄部材を備え;前記組立品のアプリケーター部がさらに前記移動経路に沿って移動中の前記ヘッド部上の過剰な液体を規制するよう配設され構築された、少なくとも一つの仕上げ部材を備える請求項7記載の組立品。
【請求項16】
前記組立品のアプリケーター部が前記移動経路と前記ヘッド部と連通関係に配設され、少なくとも部分的に前記組立品の液体供給部と液体受け取り関係にある請求項7記載の組立品。
【請求項17】
前記組立品の液体供給部が、複数の液体タンクを有し、前記複数の液体タンクの各々が前記液体タンクに付随して稼動する組立品の分注部を含む請求項1記載の組立品。
【請求項18】
前記組立品の活性化部が、前記筐体内に配設された複数の活性化部材を有し、前記ヘッド部分の前記移動経路に沿った通過中に、前記各活性化部材は対応する組立品の分注部の一つに関する稼動位置に強制的に配設される請求項17記載の組立品。
【請求項19】
聴診器のヘッド部分を洗浄するように構築された組立品であって、
間隔があけられた離れた入り口部分及び出口部分及び前記入り口部分と前記出口部分の間に延伸するヘッド部分のための移動経路を含む筐体を有し、
少なくとも一つの液体タンク及び前記筐体内部に配設された付随する組立品の分注部を有し、前記液体タンクは洗浄液を貯蔵するように構築され、
前記筐体内部に移動自在に配設された前記移動経路と連通関係にある少なくとも一つの活性化部材を有し、及び
前記ヘッド部分が前記移動経路に沿って通過中に、前記活性化部材が前記組立品の分注部に関して稼動位置に配設されることを特徴とする組立品。
【請求項20】
前記組立品の分注部が前記液体タンクと液体連通関係に配設された組立品のポンプ部を有する請求項19記載の組立品。
【請求項21】
前記駆動位置が、前記活性化部材が同時に前記組立品のポンプ部と駆動的係合に配設され、及び前記移動経路を通過中の前記ヘッド部とも駆動的係合に配設されることよりなる請求項20記載の組立品。
【請求項22】
前記活性化部材が移動自在に前記筐体の内部と連結され、及び前記活性化部材は初期位置と前記稼動的位置に配設されうる請求項21記載の組立品。
【請求項23】
前記初期位置が、前記移動経路に遮断的関係に配設された前記活性化部材を含む請求項22記載の組立品。
【請求項24】
前記活性化部材が移動自在に前記筐体の内部と連結され、及び前記活性化部材は初期位置と前記稼動的位置に配設されることができ;前記初期位置は前記活性化部材が前記移動経路に遮断的関係に配設されることよりなる請求項19記載の組立品。
【請求項25】
前記筐体内部に配設され、前記移動経路に沿った前記ヘッド部への洗浄液の添加を規制するように構築された組立品のアプリケーター部をさらに有する請求項19記載の組立品。
【請求項26】
前記組立品のアプリケーター部が、前記ヘッド部分と液体供給関係に配設され、及び前記液体タンクと液体受け取り関係に配設された少なくとも一つのアプリケーター部材を有する請求項25記載の組立品。
【請求項27】
前記組立品のアプリケーター部が、前記ヘッド部上に液体を分散するように配設され構築された少なくとも一つの洗浄部材を有し;前記洗浄部材は前記ヘッド部分に穏やかな研磨洗浄動作を加えるように構築される請求項25記載の組立品。
【請求項28】
前記組立品のアプリケーター部が、前記ヘッド部分上の過剰な洗浄液を規制するように構築された少なくとも一つの仕上げ部材を有する請求項25記載の組立品。
【請求項29】
前記一つの仕上げ部材が、前記筐体内部に配設され、前記ヘッド部分から過剰の洗浄液を前記筐体内に収集するために除去するように構築されたゴム雑巾を有する請求項28記載の組立品。
【請求項30】
さらに複数の液体タンクを有し、前記各液体タンクはそれ自身に稼動的に付随する組立品の分注部を含む請求項19記載の組立品。
【請求項31】
さらに前記筐体内部に配設された複数の活性化部材を有し、前記各活性化部材は、前記ヘッド部が前記移動経路に沿って通過中に、対応する組立品の分注部の一つに関する稼動位置に強制的に配設される請求項30記載の組立品。
【請求項32】
前記液体タンクがアルコールを主成分とする洗浄液を貯蔵するように構築される請求項19記載の組立品。
【請求項33】
前記ヘッドの前記移動経路に沿った移動による一方向の、拭き取り動作によって前記駆動部材の一つが前記組立品の分注部に関して前記駆動的位置に配設されることを促進するために、前記移動経路及び前記駆動部材が協働的に配設され構築されている請求項19記載の組立品。
【請求項34】
前記ヘッドの前記移動経路に沿った移動による単回の、一方向の、拭き取り動作によって前記駆動部材の一つが前記組立品の分注部に関して前記駆動的位置に配設されることを促進するために、前記移動経路及び前記駆動部材が協働的に配設され構築されている請求項19記載の組立品。
【請求項35】
少なくとも前記ヘッドが前記移動経路に沿っている間、ユーザーの前記筐体外部への接触防止を促進するために、接触前記移動経路及び前記一つの駆動部材が、前記筐体の外部及び内部に関して協働的に配設される請求項19記載の組立品。
【請求項36】
前記筐体に連結され、少なくとも前記タンク内の前記洗浄液の量の測定を促進するように構築された、組立品の表示器部をさらに有する請求項19記載の組立品。
【請求項37】
前記組立品の表示器部が、前記洗浄液の目視による観察を促進するよう配設された視認構造を有する請求項36記載の組立品。
【請求項38】
前記タンク内の前記洗浄液の液量を示すため、前記組立品の表示器部が、前記洗浄液に関して稼動的に配設された浮き構造を有する請求項36記載の組立品。
【請求項39】
さらに、前記移動経路に関して封鎖位置と開放位置の間に配設可能な少なくとも一つのゲート部材を含む、組立品の封鎖部を有し;前記封鎖位置は、前記筐体内部に関してアクセスを制限する位置に配設された前記ゲート部材よりなる請求項19記載の組立品。
【請求項40】
前記組立品の封鎖部が通常は前記一つのゲート部材を前記封鎖位置に付勢するように構築されている請求項39記載の組立品。
【請求項41】
前記開放位置が、前記移動経路を通過する際の前記ヘッド部分に、駆動的係合をするよう配設される前記一つのゲート部材よりなる請求項39記載の組立品。
【請求項42】
前記組立品の封鎖部が複数のゲート部材を有し、前記複数のゲート部材の少なくともいくつかは通常前記封鎖位置に付勢されており;前記複数のゲート部材の少なくともいくつかが前記移動経路を通過する際の前記ヘッド部分との駆動的係合により前記開放位置に配設される請求項39記載の組立品。
【請求項43】
前記ヘッドの前記移動経路に沿った通過により、前記一つのゲート部材に補助的な力が加わることなく、前記一つのゲート部材が前記稼動的位置に機械的に駆動される請求項19記載の組立品。
【請求項44】
着脱自在に前記筐体の内部に連結され、前記移動経路に沿った前記ヘッド部上への洗浄液の添加を規制するように構築された組立品のアプリケーター部をさらに有する請求項19記載の組立品。
【請求項45】
前記少なくとも一つの液体タンク、前記付随する組立品の分注部及び組立品のアプリケーター部がお互いに相互連結され、前記筐体内部に集合的に着脱自在に取り付けられ、前記筐体内から相互連結したユニットとして取り除くことができる請求項44記載の組立品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公表番号】特表2010−522058(P2010−522058A)
【公表日】平成22年7月1日(2010.7.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−500926(P2010−500926)
【出願日】平成20年3月18日(2008.3.18)
【国際出願番号】PCT/US2008/003572
【国際公開番号】WO2008/118311
【国際公開日】平成20年10月2日(2008.10.2)
【出願人】(509264730)シードリングス ライフ サイエンス ヴェンチャーズ リミテッド ライアビリティー カンパニー (2)