説明

肝臓吊上げ圧排具

【課題】 腹腔鏡下手術において肝臓を確実に持ち上げて圧排することを容易にする。
【解決手段】 本体1はシート状にして横帯部2を設け、横帯部は左右の端に糸3、4を連結し、横帯部中央部上側に縦片部6を設け、縦片部は上端を二股部7にし、二股部は左右の端に糸8、9を連結し、縦片部左側に糸12を連結し、糸付き本体はトロカールを経て腹腔に持ち込み可能にした。圧排具は肝臓左葉Lを背側から腹側に潜らせ、横帯部の左側部分と横帯部左端の糸は肝臓左葉の外側区域sの背側に配置し、横帯部の右側部分と横帯部右端の糸、縦片部と二股部左右の糸、縦片部左側の糸は肝臓左葉の腹側に配置し、二股部に鎌状間膜kを嵌め、二股部左右の糸は鎌状間膜の左右に配置し、縦片部左側の糸は外側区域sに配置し、横帯部の右側部分と横帯部右端の糸は内側区域uに配置し、糸は引っ張って固定し、肝臓左葉を持ち上げて吊り上げ状態に保持する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、腹腔鏡下手術において肝臓を吊り上げて圧排する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
患者の胃や腹部食道を手術する際、手術個所の前側、腹側に覆い被さる肝臓の左葉を吊り上げて、術野を確保する。
【0003】
腹腔鏡下手術で用いられる肝臓吊上げ圧排具は、術者が扁平断面のシリコンチューブとナイロン糸で手作りしている。シリコンチューブは、ペンローズと言われる医療用のドレン管である。ナイロン糸は、医療用の縫合糸である。シリコンチューブは、両端位置と中央位置にそれぞれナイロン糸を結び付ける。
【0004】
このナイロン糸付きシリコンチューブは、二つ折りにし、患者の腹壁を貫通したトロカールを経て患者の腹腔に持ち込む。二つ折り状態のシリコンチューブの両端と両端位置のナイロン糸は、肝臓左葉の上側、頭側の後側、背側から下側、足側を経て前側、腹側の頭側に通す。肝臓左葉を背側から腹側に潜らせる。シリコンチューブの中央部分と中央位置のナイロン糸は肝臓左葉の背側に、シリコンチューブの両端部分と両端位置のナイロン糸は肝臓左葉の腹側に配置する。中央位置のナイロン糸と両端位置のナイロン糸は、それぞれ、端部を腹壁を貫通して腹腔外に出す。腹腔外のナイロン糸の端部は、引っ張り、シリコンチューブを引き寄せ、シリコンチューブ上の肝臓左葉を持ち上げる。腹腔外のナイロン糸の端部は、腹壁に対して固定する。すると、肝臓左葉は、吊り上げ状態に保持される。
【0005】
なお、人の肝臓は、左右に左葉と右葉がある。左葉は、鎌状間膜があり、鎌状間膜により左側の外側区域と右側の内側区域に分けられる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0006】
【非特許文献1】トシヒコ・シノハラ外(Toshihiko Shinohara et al) 「胃腺癌の腹腔鏡下胃切除手術における肝臓圧排の愛護的技術:ペンローズドレンの使用」(A Protective Technique for Retraction of the Liver During Laparoscopic Gastrectomy for Gastric Adenocarcinoma: Using a Penrose Drain) "ジャーナル・オブ・ガストロインテスティナル・サージェリ"(Journal of Gastrointestinal Surgery) DOI: 10.1007/s11605-010-1301-0 2010年9月8日(online)発行
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
1.課 題
上記の肝臓吊上げ圧排具は、シリコンチューブが肝臓左葉を潜る位置が左側に寄ると、鎌状間膜とその右側位置の内側区域が持ち上がらないことがある。また、鎌状間膜に掛かったシリコンチューブが滑ってずれ、鎌状間膜が持ち上がらないことがある。更に、肝臓左葉が大きいと、又は、シリコンチューブが肝臓左葉を潜る位置が右側に寄ると、鎌状間膜の左側位置の外側区域が持ち上がらないことがある。結局、腹腔鏡下手術において肝臓左葉を確実に持ち上げて圧排することが容易であるとは言い難い。
【0008】
2.着 想
2.1 肝臓吊上げ圧排具は、肝臓左葉を十分に支持するため、シート状の本体に3本より多数の糸を付けることにした。
シート状の本体は、左右方向に延びる横帯部を設け、横帯部の左端と右端にそれぞれ糸を連結する。横帯部は、中央部の上側に縦片部を設け、縦片部の上端部を二股部にする。二股部は、左側の先端と右側の先端にそれぞれ糸を連結する。また、縦片部は、左側に糸を連結する。
【0009】
この糸付きの本体は、トロカールを経て腹腔に持ち込み、肝臓左葉を背側から腹側に潜らせる。横帯部の左側部分と横帯部左端の糸は、肝臓左葉の外側区域の背側に配置する。横帯部の右側部分と横帯部右端の糸、縦片部と二股部左右の糸、縦片部左側の糸は、肝臓左葉の腹側に配置する。二股部には、肝臓左葉の鎌状間膜を嵌める。二股部の左右の糸は鎌状間膜の左右に配置する。鎌状間膜は、縦片部の二股部に嵌められ、左側と右側を糸で挟まれる。縦片部左側の糸は、鎌状間膜左側の外側区域に配置する。横帯部の右側部分と横帯部右端の糸は、鎌状間膜右側の内側区域に配置する。
【0010】
各糸の端部は、腹壁を貫通して腹腔外に出す。腹腔外の各糸端部は、引っ張り、腹壁に対して固定する。本体上の肝臓左葉は、持ち上げて吊り上げ状態に保持する。
【0011】
すると、横帯部は、左右方向に緊張し、肝臓左葉に密着し、位置決めされる。縦片部も、肝臓左葉に密着し、位置決めされる。肝臓左葉は、鎌状間膜が縦片部と二股部左右の糸で支えられる。外側区域が横帯部の左側部分、横帯部左端の糸、縦片部左側の糸と二股部左側の糸で支えられる。内側区域が横帯部の右側部分、横帯部右端の糸と二股部右側の糸で支えられる。
肝臓左葉を確実に持ち上げて圧排することが容易になる。
【0012】
2.2 本体の縦片部は、左側に糸を連結するに当たり、左側に突出部を設け、突出部の先端に糸を連結する。突出部とその左側の糸は、肝臓左葉の外側区域を支える。
【0013】
2.3 上記の着想では、本体の横帯部は、右端に糸を連結し、糸の端部を腹腔外に出して腹壁に対して固定する。これに換え、横帯部右端に錘を糸を介して又は介せずに連結し、錘を腹腔の右側の背側、例えば肝臓右葉の右側の背側に定置することもできる。要するに、横帯部左端の糸や縦片部左側の糸の引っ張りによる横帯部の左側への移動を止める構成にする。
【0014】
2.4 本体は、医療用の合成樹脂のフイルム、メッシュや合成樹脂繊維の織物、医療用のガーゼなどの医療用の材料でシート状に構成される。医療用の合成樹脂には、シリコンやポリエステルが例示される。医療用のガーゼには、綿織物のガーゼや不織布のガーゼが挙げられる。
糸は、医療用の合成樹脂の糸、ナイロン糸が例示される。
本体に糸を連結するのには、本体に糸を結び付ける、縫い付ける、溶着することが例示される。
なお、X線造影糸を付けることが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0015】
1.腹腔鏡下手術において肝臓を吊り上げる圧排具において、
圧排具の本体はシート状にし、
シート状の本体は左右方向に延びる横帯部を設け、横帯部は左端と右端にそれぞれ糸を連結し、
横帯部は中央部の上側に縦片部を設け、縦片部は上端部を二股部にし、二股部は左側の先端と右側の先端にそれぞれ糸を連結し、縦片部は左側に糸を連結し、
圧排具はトロカールを経て腹腔に持ち込み可能にし、
圧排具は肝臓左葉を背側から腹側に潜らせ、横帯部の左側部分と横帯部左端の糸は肝臓左葉の外側区域の背側に配置し、横帯部の右側部分と横帯部右端の糸、縦片部と二股部左右の糸、縦片部左側の糸は肝臓左葉の腹側に配置し、二股部に肝臓左葉の鎌状間膜を嵌め、二股部左右の糸は鎌状間膜の左右に配置し、縦片部左側の糸は鎌状間膜左側の外側区域に配置し、横帯部の右側部分と横帯部右端の糸は鎌状間膜右側の内側区域に配置し、糸は引っ張って固定し、肝臓左葉を持ち上げて吊り上げ状態に保持する構成にしたことを特徴とする肝臓吊上げ圧排具。
2.上記の肝臓吊上げ圧排具において、
本体の縦片部は、左側に糸を連結するに当たり、左側に突出部を設け、突出部の先端に糸を連結したことを特徴とする。
3.上記の肝臓吊上げ圧排具において、
本体の横帯部は、右端に錘を糸を介して又は介せずに連結し、錘を腹腔の右側の背側に定置可能にし、横帯部の左側への移動を止める構成にしたことを特徴とする。
4.上記の肝臓吊上げ圧排具において、
本体はX線造影糸を付けたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
腹腔鏡下手術において、肝臓左葉を確実に持ち上げて圧排することが容易である。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の実施形態における肝臓吊上げ圧排具の中間省略の正面図。
【図2】図1のA−A線断面拡大図。
【図3】同肝臓吊上げ圧排具の素材、シート材の正面図。
【図4】同肝臓吊上げ圧排具の製作途中を示す一部欠載正面図。
【図5】同肝臓吊上げ圧排具の使用状態を示す正面図。
【発明を実施するための形態】
【0018】
実施形態の肝臓吊上げ圧排具は、図1に示すように、シート状の本体1に5本の糸3、4、8、9、12を付けている。
【0019】
[構 成]
シート状の本体1は、下側部を帯状にして横帯部2を設けている。横帯部2は、左右方向に延び、左端と右端にそれぞれ糸3、4を連結している。また、細長い横帯部2は、中央部の上側に太くて短い縦片部6を右側に傾けて設けている。縦片部6は、上端部を二股状にして二股部7にしている。二股部7は、左側の先端と右側の先端にそれぞれ糸8、9を連結している。縦片部6の左側は、二股部7と横帯部2との間に突出部11を設けている。山形状の突出部11は、先端に糸12を連結している。
【0020】
本体1は、図2に示すように、2枚のシート材21を重ねて糸22で縫い、二重構造にしている。両シート材21の間には、X線造影糸23を配置している。
糸3、4、8、9、12は、医療用のナイロン糸にしている。シート材21は、医療用のポリエステル繊維の織物にし、メッシュにしている。糸22は、医療用の綿糸にしている。X線造影糸23は、硫酸バリウムを含む合成樹脂糸にしている。
糸3、4、8、9、12付きの本体1は、湾曲自在、折れ曲り自在にしている。トロカールを通過する形状寸法にしている。
【0021】
[製作方法]
素材のシート材21は、図3に示すように、本体1より一回り大きい形状寸法にしている。2枚のシート材21は、重ね合わせ、図4に示すように、周辺部を一部を残して糸22で縫い合わせる。未縫合部を開口とする袋状にする。袋状になった両シート材21は、横帯部2の左端と右端になる端に、それぞれ、糸3、4を結び付ける。二股部7の左側の先端と右側の先端になる端には、それぞれ、糸8、9を結び付ける。突出部11の先端になる端には、糸12を結び付ける。
【0022】
糸付き袋状の両シート材21は、裏返して内外を逆にする。袋の内側になった各糸3、4、8、9、12は、それぞれ、結び付け部付近のシート材21を貫通して袋の外側に出す。袋の内側には、未縫合部の開口からX線造影糸23を入れる。未縫合部の開口は、糸22で縫って閉鎖する。肝臓吊上げ圧排具が製作される。
【0023】
[使用方法]
腹腔鏡下の胃や腹部食道の手術において、肝臓吊上げ圧排具は、二つ折りにし、患者の腹壁を貫通したトロカールを通過させて患者の腹腔に持ち込む。腹腔において、肝臓吊上げ圧排具は、把持用の鉗子を用いて、肝臓左葉を背側から腹側に潜らせる。その際、肝臓左葉の外側区域の背側に位置する左三角間膜には、孔を切開する。肝臓吊上げ圧排具は、右側の大部分を上側、頭側から左三角間膜の孔に通し、肝臓左葉の下側、足側を通過して肝臓左葉の腹側の頭側に引き出す。
【0024】
この肝臓吊上げ圧排具は、図5に示すように、横帯部2の左側部分と横帯部左端の糸3を肝臓左葉Lの外側区域sの背側に配置する。横帯部2の右側部分と横帯部右端の糸4、縦片部6と二股部左右の糸8、9、突出部11と突出部左側の糸12は、肝臓左葉Lの腹側に配置する。二股部7には、鎌状間膜kを嵌める。二股部左側の糸8は鎌状間膜kの左側に、二股部右側の糸9は鎌状間膜kの右側に配置する。鎌状間膜kは、二股部7に嵌められ、左側と右側を糸8、9で挟まれる。突出部11と突出部左側の糸12は、鎌状間膜左側の外側区域sに配置する。横帯部2の右側部分と横帯部右端の糸4は、鎌状間膜右側の内側区域uに配置する。
【0025】
各糸3、4、8、9、12は、それぞれ、糸引出用の鉗子を用い、端部を腹壁を貫通して腹腔外に引き出す。腹腔外の各糸3、4、8、9、12の端部は、それぞれ、引っ張って、本体1上の肝臓左葉Lを吊り上げる。そして、糸3、4、8、9、12の端部は、それら同士を結んで、又は、クリップで留めて、腹壁に対して固定する。肝臓左葉Lは、吊り上げ圧排状態に保持する。
【0026】
すると、横帯部2は、左右方向に緊張し、肝臓左葉Lに密着し、位置決めされる。縦片部6、二股部7と突出部11も、肝臓左葉Lに密着し、位置決めされる。肝臓左葉Lは、鎌状間膜kが縦片部6と二股部左右の糸8、9で支えられる。外側区域sが横帯部2の左側部分、横帯部左端の糸3、突出部11、突出部左側の糸12と二股部左側の糸8で支えられる。内側区域uが横帯部2の右側部分、横帯部右端の糸4と二股部右側の糸9で支えられる。
【0027】
肝臓左葉Lの吊り上げ位置の調節は、各糸3、4、8、9、12の腹壁貫通位置の変更と、腹腔外の引き出し長さ、腹腔内の長さの増減で行う。
【0028】
[変形例]
1.上記の実施形態において、シート状の本体1は、二重構造にしているが、一重構造や三重構造にする。
2.上記の実施形態において、縦片部6の左側は、突出部11を設けて突出部11に糸12を付けている。この構成に換え、縦片部6の左側には、突出部11を設けず、糸12を突出部11を介せずに直接付ける。
3.上記の実施形態において、横帯部右端の糸4は、端部に何も付けておらず、端部を腹腔外に出して腹壁に対して固定する。この構成と使用方法に換え、横帯部右端の糸4は、端部にトロカールを通過する形状寸法の錘を付け、錘を腹腔の右側の背側に定置する構成にする。例えば、錘は、肝臓右葉の右側の背側に配置する。横帯部左端の糸3が引っ張られると、錘は、肝臓右葉の右側面に引っ掛かり、横帯部2の左側への移動を止める。横帯部2は、緊張し、肝臓左葉Lに密着し、位置決めされる。
更に、横帯部2の右端に糸4を介して錘を付ける構成に換え、横帯部2は、右側部分を右方に延ばし、右端に錘を糸を介せずに直接付ける。
【符号の説明】
【0029】
L 肝臓左葉
k 鎌状間膜
s 外側区域
u 内側区域
1 本体、シート状の本体
2 本体の横帯部
3 糸、横帯部の左端の糸
4 糸、横帯部の右端の糸
6 本体の縦片部
7 縦片部の二股部
8 糸、二股部の左側の先端の糸
9 糸、二股部の右側の先端の糸
11 縦片部の突出部
12 糸、突出部の先端の糸、突出部左側の糸、縦片部左側の糸
21 シート材
22 糸
23 X線造影糸

【特許請求の範囲】
【請求項1】
腹腔鏡下手術において肝臓を吊り上げる圧排具において、
圧排具の本体はシート状にし、
シート状の本体は左右方向に延びる横帯部を設け、横帯部は左端と右端にそれぞれ糸を連結し、
横帯部は中央部の上側に縦片部を設け、縦片部は上端部を二股部にし、二股部は左側の先端と右側の先端にそれぞれ糸を連結し、縦片部は左側に糸を連結し、
圧排具はトロカールを経て腹腔に持ち込み可能にし、
圧排具は肝臓左葉を背側から腹側に潜らせ、横帯部の左側部分と横帯部左端の糸は肝臓左葉の外側区域の背側に配置し、横帯部の右側部分と横帯部右端の糸、縦片部と二股部左右の糸、縦片部左側の糸は肝臓左葉の腹側に配置し、二股部に鎌状間膜を嵌め、二股部左右の糸は鎌状間膜の左右に配置し、縦片部左側の糸は鎌状間膜左側の外側区域に配置し、横帯部の右側部分と横帯部右端の糸は鎌状間膜右側の内側区域に配置し、糸は引っ張って固定し、肝臓左葉を持ち上げて吊り上げ状態に保持する構成にしたことを特徴とする肝臓吊上げ圧排具。
【請求項2】
本体の縦片部は、左側に糸を連結するに当たり、左側に突出部を設け、突出部の先端に糸を連結したことを特徴とする請求項1に記載の肝臓吊上げ圧排具。
【請求項3】
本体の横帯部は、右端に錘を糸を介して又は介せずに連結し、錘を腹腔の右側の背側に定置可能にし、横帯部の左側への移動を止める構成にしたことを特徴とする請求項1又は2に記載の肝臓吊上げ圧排具。
【請求項4】
本体はX線造影糸を付けたことを特徴とする請求項1、2又は3に記載の肝臓吊上げ圧排具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−228282(P2012−228282A)
【公開日】平成24年11月22日(2012.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−96601(P2011−96601)
【出願日】平成23年4月22日(2011.4.22)
【出願人】(391057258)オオサキメディカル株式会社 (6)
【出願人】(504139662)国立大学法人名古屋大学 (996)
【Fターム(参考)】