説明

背上げ式ベッド装置

【課題】この発明が背上げ時に利用者の腰部を確実に支持した状態で腹部に圧迫感を与えることがないようにしたベッド装置を提供することにある。
【解決手段】ベッドフレーム8の長手方向一端部側に設けられた背フレーム21及び他端部側に設けられた脚フレーム22,23と、ベッドフレームの長手方向一端部に設けられた背上げ軸49一端部が固定され他端部に背フレームの下面に当たる背上げローラ56が設けられた背上げアーム55と、一端が背フレームの脚フレーム側に位置する一端に枢着され他端がベッドフレームの一端部に枢着された第1のリンク44の中途部に一端が枢着された第2のリンクと47と、背上げ軸に一端が固定され他端が第2のリンク48の他端に枢着された第3のリンク48と、背上げ軸に一端が固定された第4のリンク51の他端に一端が連結された駆動部材52を進退駆動して上記背上げ軸とともに上記背上げアームを回転させ背フレームを起伏駆動する背上げ用駆動源53とを具備する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は利用者の上半身を起こすことのできる背上げ式ベッド装置に関する。
【背景技術】
【0002】
たとえば、病人用のベッド装置においては、体力が低下した利用者が食事をする場合などに上半身を起こすのを支援するために、いわゆる背上げ式ベッド装置が用いられる。背上げ式ベッド装置はベッドフレームを有し、このベッドフレームには複数に分割された床フレームが設けられ、これらの床フレーム上にはマットレスが載置される。
【0003】
複数の床フレームのうち、利用者の上半身に対応する背フレームは上記ベッドフレームに起伏可能に設けられている。この背フレームは駆動機構によって起伏駆動されるようになっている。したがって、上記背上げフレームを起上方向に駆動すれば、マットレス上に仰臥した利用者の上半身を起こすことができる。
【0004】
利用者の上半身を起こすために、上記背フレームを駆動機構によって起上方向に駆動すると、この背フレームはベッドフレームに枢着された一端を支点として他端が上昇する方向に回動することになる。
【0005】
背フレームを起上させると、床フレーム上に載置されたマットレスは利用者の背面を押圧しながら屈曲される。マットレスは所定の厚さを有するため、背フレームの上昇にともなって屈曲すると、屈曲の内側となる上面には長手方向内方に沿う圧縮力が発生し、外側となる下面には引張り力が発生する。そのため、利用者は背面に圧縮力を受けることになるから、その圧縮力によって腹部が圧迫されることになる。
【0006】
利用者に体力があって、自力で背面をマットレスの上面から浮かし、その背面に作用する圧縮力を除去できる場合には腹部に受けた圧迫を取り除くことができる。しかしながら、利用者の体力が低下していて、自力で身体を動かすことのできない場合には、背面に圧縮力を受け続け、苦痛を感じることになる。
【0007】
そこで、背フレームを起上方向に回動させる際、この背フレームをベッドフレーム上で後方へスライドさせるようにしたベッド装置が開発されている。背フレームを上昇させる際に、後方へスライドさせれば、背フレームによって屈曲されるマットレスの屈曲の度合が小さくなるから、利用者の背面に作用する圧縮力も小さくすることが可能となる。このようなベッド装置は特許文献1に示されている。
【特許文献1】特許第3012781号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、背フレームを起上方向に回動させるときに、後方へスライドさせるようにすると、この背フレームの下端部によって支持された利用者の腰部が後方へ移動し、臀部に対して屈曲し易くなるということがある。つまり、臀部から背部にかけての脊柱が真直ぐに伸びた状態から屈曲した状態になってしまう。
【0009】
そのため、背フレームによって上半身を起こされた利用者は、腰部が後方へ突き出ることで、背筋が伸びた姿勢を維持することができないため、腰部に掛かる負担が大きくなるということがある。
【0010】
この発明は、背フレームを起上させたときに、利用者の背面を圧迫しないようにするとともに、腰部が後方へ突き出て背筋が曲がることがないようにした背上げ式ベッド装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
この発明は、ベッドフレームと、
このベッドフレームの長手方向一端部側に設けられた背フレーム及び他端部側に設けられた脚フレームと、
上記ベッドフレームの長手方向一端部に軸線を幅方向に沿わせて回転可能に設けられた背上げ軸と、
この背上げ軸に一端部が固定され他端部に上記背フレームの下面に当たる背上げローラが設けられた背上げアームと、
一端が上記背フレームの上記脚フレーム側に位置する一端に枢着され他端が上記ベッドフレームの一端部に枢着された第1のリンクと、
この第1のリンクの中途部に一端が枢着された第2のリンクと、
上記背上げ軸に一端が固定され他端が上記第2のリンクの他端に枢着された第3のリンクと、
上記背上げ軸に一端が固定された第4のリンクと、
この第4のリンクの他端に一端が連結された駆動部材と、
この駆動部材を進退駆動して上記背上げ軸とともに上記背上げアームを回転させ上記背フレームを起伏駆動する背上げ用駆動源とを具備し、
上記背上げ用駆動源を作動させて上記駆動部材を前進方向に駆動して上記背フレームを起上させる背上げ時に、上記背フレームは、上記第1のリンクが枢着された一端部がこの第1のリンクによってほぼ垂直方向上方に変位させられ、他端部が上記背上げアームによって起上方向に回動させられることを特徴とする背上げ式ベッド装置にある。
【0012】
上記背フレームの下面には、上記ベッドフレームの長手方向に沿ってガイドレールが設けられ、上記背上げローラは上記ガイドレールに転動可能に係合していることが好ましい。
【0013】
上記脚フレームは、一端が上記ベッドフレームに枢着された第1の脚フレームと、この第1の脚フレームの他端に一端が枢着された第2の脚フレームとに分割されていて、上記第1の脚フレームが脚上げ駆動機構によって起伏駆動されることが好ましい。
【0014】
上記ベッドフレームは、ベースフレームに上下用リンク機構によって上下方向に変位可能に設けられ、この上下用リンク機構は上下用駆動源によって駆動されることが好ましい。
【発明の効果】
【0015】
この発明によれば、床フレームは脚フレーム側に位置する一方の端部がほぼ垂直方向上方へ変位しながら他方の端部が起上方向に回動する。そのため、床フレームが上方へ変位することによって利用者の背面に圧縮力が作用するのを防止するばかりか、脚フレーム側に位置する端部が後方へスライドすることがないため、利用者の腰部を屈曲させることなく確実に支持し、上半身が起こされた利用者の脊柱が曲がるのを防止する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、この発明の一実施の形態を図面を参照して説明する。
図1はこの発明の起床式ベッド装置の一部省略した正面図であって、この起床式ベッド装置はベースフレーム1を備えている。このベースフレーム1の四隅部にはストッパ付きのキャスタ2が設けられている。
【0017】
上記ベースフレーム1の上面の長手方向一端部と他端部にはそれぞれ一対の支柱部材3(1つのみ図示)が立設されている。各支柱部材3の上端には上下用アーム4の一端が支軸5によって枢着されている。ベースフレーム1の幅方向一端側と他端側に位置するそれぞれ一対の上下用アーム4の中途部は連結軸6によって連結されている。各上下用アーム4の他端はベッドフレーム8の長手方向一端部と他端部との両側から垂設された連結片9の下端に支軸11によって枢着されている。
【0018】
図1と図3に示すように、ベースフレーム1の長手方向一端側と他端側に位置する一対の連結軸6の中途部にはそれぞれ連動アーム12の一端が固着されている。各連動アーム12の他端には取り付け部材13が枢着され、一対の取り付け部材13には連動部材14の一端と他端が固定されている。
【0019】
上記連動部材14の一端には上下用駆動源15によって進退駆動される駆動軸16の先端が連結されている。したがって、上記駆動軸16が進退駆動されれば、上記上下用アーム4が支柱部材3に枢着された一端を支点として回動するから、その回動によってベッドフレーム8が上下方向に駆動されることになる。つまり、ベッドフレーム8の高さを変えることができるようになっている。
【0020】
上記ベッドフレーム8は長手方向一端にヘッドボード18、他端にフットボード19が立設されていて、上面には長手方向一端側に背フレーム21が設けられ、他端側に第1の脚フレーム22と第2の脚フレーム23とが設けられている。各フレーム21〜23には合成樹脂製の床板25が着脱可能に装着される。なお、第2の脚フレーム23の床板25は2つに分割されている。
【0021】
図2はベッドフレーム8の平面図を示し、このベッドフレーム8の長手方向中途部には横部材26が両端部を固定して設けられている。この横部材26の長手方向の両端部にはブラケット27が設けられ、一対のブラケット27には上記第1の脚フレーム22の一端が支軸28によって枢着されている。この第1の脚部フレーム22の他端には上記第2の脚部フレーム23の一端が支軸29(図1に示す)によって枢着されている。
【0022】
第2の脚フレーム22の他端部の幅方向両端にはそれぞれ保持リンク31の一端が枢着されている。この保持リンク31の他端は上記ベッドフレーム8の長手方向中途部の両側内面に枢着されている。
【0023】
上記第1、第2の脚フレーム22,23は脚上げ駆動機構32によって起伏駆動されるようになっている。この脚上げ駆動機構32は上記ベッドフレーム8の長手方向中途部に幅方向に沿って回転可能に設けられた脚上げ軸33を有する。この脚上げ軸33の両端部には脚上げアーム34の一端が固着されている。
【0024】
各脚上げアーム34の他端には脚上げローラ35が設けられている。一対の脚上げローラ35は、上記第1の脚フレーム22の幅方向両端部の下面に幅方向と直交する方向に沿って設けられた当接板36に転接するようになっている。
【0025】
上記脚上げ軸33の中途部にはリンク37の一端が固着されている。このリンク37の他端には連動部材39の先端が枢着されている。この連動部材39の基端は、上記ベッドフレーム8の上記フットボード19側の下面に設けられた脚上げ用駆動源41によって進退駆動される駆動軸42に枢着されている。
【0026】
上記脚上げ用駆動源41が作動して上記駆動軸42が後退方向に駆動されると、この駆動軸42に上記連動部材39が連動し、上記脚上げ軸33がリンク37を介して図1に矢印で示す反時計方向に回転する。
【0027】
それによって、脚上げアーム34が起立方向に回動し、その先端に設けられた脚上げローラ35が第1の脚フレーム22を押し上げるから、この第1の脚フレーム22はベッドフレーム8の横部材26に枢着された一端を支点として他端が上昇する方向に回動する。
【0028】
第1の脚フレーム22が上昇すると、その上昇に第2の脚フレーム23が連動する。このとき、第2の脚フレーム23の上昇に連動して保持リンク31が回動するから、この保持リンク31によって第2の脚フレーム23は上昇した状態で水平に保持される。
【0029】
なお、上記第1の脚フレーム22は脚上げアーム34によって図1と図4に示す水平に倒伏した状態から、図6に鎖線で示す45度の傾斜角度まで上昇させることができるようになっていて、その傾斜角度は脚上げ用駆動源41による駆動軸42の駆動量を制御することで、45度以下に設定できるようになっている。
【0030】
上記背フレーム21は一対の第1のリンク44によって上記ベッドフレーム8に連結されている。すなわち、第1のリンク44は、一端が上記ベッドフレーム8のヘッドボード18側の一端部に設けられたブラケット45に枢着されている。この第1のリンク44の他端は、上記背フレーム21の第1の脚フレーム22側に位置する一端部に枢着されている。
【0031】
一対の第1のリンク44の中途部は連結軸46によって連結されている。この連結軸46の中途部には第2のリンク47の一端が枢着されている。この第2のリンク47の他端は第3のリンク48の一端に枢着されている。この第3のリンク48は背上げ軸49の中途部に固着されている。この背上げ軸49は軸線を上記ベッドフレーム8の幅方向に沿わせてこのベッドフレーム8の長手方向の中途部に回転可能に架設されている。
【0032】
上記背上げ軸49の軸方向中途部には一対の第4のリンク51の一端が所定間隔で固着されている。この第4のリンク51には駆動部材52の一端が枢着されている。この駆動部材52の他端は背上げ用駆動源53によって進退駆動される駆動軸54に枢着されている。上記背上げ用駆動源53は上記ベッドフレーム8のフットボード19側の下面に設けられている。
【0033】
上記背上げ軸49の軸方向両端部には背上げアーム55の一端が固着されている。この背上げアーム55の他端には背上げローラ56が回転可能に設けられている。一対の背上げアーム55に設けられた背上げローラ56は、上記背フレーム21の幅方向両端部下面にその幅方向と直交するベッドフレーム8の長手方向に沿って設けられた断面コ字状のガイドレール57に転動可能に係合している。
【0034】
したがって、上記背上げ用駆動源53が作動して駆動軸54が前進方向に駆動されると、この駆動軸54に連動する駆動部材52によって第4のリンク51を介して背上げ軸49が図4に矢印で示す時計方向に回動する。
【0035】
背上げ軸49が時計方向に回動すると、図4と図5に示すようにその回動に背上げアーム55と第2のリンク47が連動する。背上げ軸49の回動に連動する背上げアーム55は、背上げローラ56が設けられた先端部が上昇する方向に回動する。それによって、上記背上げローラ56は背フレーム21を第1のリンク44に連結された一端部を支点として他端部が上昇する方向に回動させる。
【0036】
背上げ軸49の回転に連動する第2のリンク47は、第1のリンク44を背フレーム21に連結された他端が上昇する方向に回動させる。それによって、背フレーム21は第1のリンク44に連結された一端部を支点として起立方向に回動しながら、第1のリンク44の回動によって上昇方向に変位する。つまり、背フレーム21は起上方向に回動しながら、上昇方向に変位する。
【0037】
上記背フレーム21及び第1、第2の脚フレーム22,23の上面には図1と図4乃至図6に鎖線で示すマットレス61が載置されている。このマットレス61は折り曲げ可能な構造となっている。それによって、上記背フレーム21を起上させたり、第1、第2の脚フレーム22,23を起上させると、それらの起上に応じて屈曲されるようになっている。
【0038】
つぎに、上記構成のベッド装置の動作を図4と図5を参照しながら説明する。図1に示すように水平に倒伏した状態にある背フレーム21を起上させるには、背上げ用駆動源53を作動させて背上げ軸49を時計方向に回転させる。
【0039】
背上げ軸49を回転させると、図4に示すように背上げ軸49の回転に連動する背上げアーム55によって背フレーム21が第1のリンク44に連結された一端部を支点として他端部が上昇する方向に起上する。
【0040】
それと同時に、第2のリンク47によって第1のリンク44がベッドフレーム8に連結された一端を支点として背フレーム21に連結された他端が図4に矢印で示す上昇方向(反時計方向)に回動させられる。
【0041】
それによって、背フレーム21は第1のリンク44によって第1の脚フレーム22側に位置する端部が上方へ変位させられながら、背上げアーム55によってヘッドボード18側に位置する端部が上昇する方向に回動する。図4は背フレーム21が起上しながら上昇し始めた状態を示し、図5は起上及び上昇が終了した状態を示す。
【0042】
図5に示すように背フレーム21を起上させれば、マットレス61上に仰臥した利用者は上半身が起上する背フレーム21によって起こされるとともに、この背フレーム21は起上しながら上方へ変位するため、屈曲するマットレス61の上面に発生する圧縮力が利用者の背面に作用するのが除去される。
【0043】
つまり、背フレーム21の起上方向への回動によってマットレス61の上面に圧縮力が生じる。しかしながら、上記背フレーム21は起上すると同時に上昇するため、その上昇によってマットレス61を上方へ引き伸ばす。そのため、マットレス61の上面に生じた圧縮力は上記背フレーム21の上昇によって除去されることになる。
【0044】
上記背フレーム21は第1の脚フレーム22側に位置する端部である、起上時の下端となる端部が第1のリンク44に連結されている。そのため、背フレーム21は起上時に下端部が前後方向に移動することなく、ほぼ垂直方向上方へ変位する。
【0045】
したがって、利用者の上半身を起こすために背フレーム21を起上させても、この背フレーム21の下端部による利用者の腰部の支持位置が後方や前方へずれることがない。言い換えれば、背フレーム21を起上させても、この背フレーム21による利用者の腰部の支持位置が前後方向にずれることがないから、上半身が起こされた利用者の腰部が後方にずれたり、前方へ屈曲するのを防止することができる。それによって、利用者は背筋が伸びた姿勢で上半身が起こされることになるから、利用者の腰部に負担が掛かるのが防止される。
【0046】
背フレーム21を起上させるときに、脚上げ用駆動源41を作動させて第1の脚フレーム22を、たとえば30度の傾斜角度まで上昇させれば、マットレス61上の利用者の脚部が持ち上げられるから、臀部が前方にずれ動くのを防止することができる。図5は第1の脚フレーム22が45度の角度で起上させられた状態を示しているが、使用上は30度程度の角度で起上させれば、利用者の臀部が前方へずれるのを防止することができる。
【0047】
この発明は上記一実施の形態に限定されず、たとえばベッド装置としてベッドフレームが上下方向に駆動される例を挙げたが、上下方向に駆動されない構造であってもよい。
【0048】
また、第1、第2の脚上げフレームが起上方向に駆動される構造で説明したが、背上げフレームだけが起上可能な構造であって、他のフレームは起上されない構造であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】この発明の一実施の形態を示す起床式ベッド装置の正面図。
【図2】ベッドフレームの平面図。
【図3】ベッドフレームを上下駆動する上下用アームと上下用駆動源とを示す説明図。
【図4】背上げフレームを上昇させた状態を示す説明図。
【図5】背上げフレームを図4に示す状態からさらに上昇させた状態を示す説明図。
【符号の説明】
【0050】
1…ベースフレーム、8…ベッドフレーム、21…背フレーム、22…第1の脚フレーム、23…第2の脚フレーム、34…脚上げアーム、41…脚上げ用駆動源、44…第1のリンク、47…第2のリンク、48…第3のリンク、49…背上げ軸、51…第4のリンク、53…背上げ用駆動源、55…背上げアーム、56…背上げローラ、57…ガイドレール、61…マットレス。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベッドフレームと、
このベッドフレームの長手方向一端部側に設けられた背フレーム及び他端部側に設けられた脚フレームと、
上記ベッドフレームの長手方向一端部に軸線を幅方向に沿わせて回転可能に設けられた背上げ軸と、
この背上げ軸に一端部が固定され他端部に上記背フレームの下面に当たる背上げローラが設けられた背上げアームと、
一端が上記背フレームの上記脚フレーム側に位置する一端に枢着され他端が上記ベッドフレームの一端部に枢着された第1のリンクと、
この第1のリンクの中途部に一端が枢着された第2のリンクと、
上記背上げ軸に一端が固定され他端が上記第2のリンクの他端に枢着された第3のリンクと、
上記背上げ軸に一端が固定された第4のリンクと、
この第4のリンクの他端に一端が連結された駆動部材と、
この駆動部材を進退駆動して上記背上げ軸とともに上記背上げアームを回転させ上記背フレームを起伏駆動する背上げ用駆動源とを具備し、
上記背上げ用駆動源を作動させて上記駆動部材を前進方向に駆動して上記背フレームを起上させる背上げ時に、上記背フレームは、上記第1のリンクが枢着された一端部がこの第1のリンクによってほぼ垂直方向上方に変位させられ、他端部が上記背上げアームによって起上方向に回動させられることを特徴とする背上げ式ベッド装置。
【請求項2】
上記背フレームの下面には、上記ベッドフレームの長手方向に沿ってガイドレールが設けられ、上記背上げローラは上記ガイドレールに転動可能に係合していることを特徴とする請求項1記載の背上げ式ベッド装置。
【請求項3】
上記脚フレームは、一端が上記ベッドフレームに枢着された第1の脚フレームと、この第1の脚フレームの他端に一端が枢着された第2の脚フレームとに分割されていて、上記第1の脚フレームが脚上げ駆動機構によって起伏駆動されることを特徴とする請求項1記載の背上げ式ベッド装置。
【請求項4】
上記ベッドフレームは、ベースフレームに上下用リンク機構によって上下方向に変位可能に設けられ、この上下用リンク機構は上下用駆動源によって駆動されることを特徴とする請求項1記載の背上げ式ベッド装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−68924(P2007−68924A)
【公開日】平成19年3月22日(2007.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−262543(P2005−262543)
【出願日】平成17年9月9日(2005.9.9)
【出願人】(000010032)フランスベッド株式会社 (95)