説明

脱臭機能を備えた香り発生装置及びセンサを利用した脱臭装置

【課題】従来の香り発生装置は、同じ香りを拡散し続ける為、香りが充満、香料が劣化などの不具合があった。また、従来の脱臭装置は、全体の空気を脱臭する為に、特定方向の香りを脱臭できなかった。
【解決手段】本発明では、センサ及びコントローラ付き香り噴霧装置に脱臭装置を併設、同時制御する事で、香りの充満を防ぎ、任意の時間、任意の方向への香りの発生ができる。更に、センサ及びコントローラ付き脱臭装置では、センサがある為に、特定方向の脱臭が可能となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、香り発生装置に脱臭機構を付加、さらにセンサを利用する事によって、新鮮な香りを一定の志向性を持って提供する装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の香り発生は、主に、香り源をいれたビンなどから香りを発生させる装置、精油などの揮発を利用して香りを発生させる装置、香り源を通った空気を出すことにより、香りを周囲に発生させる装置に行われていたが、脱臭装置を備えていなかった。従って、香りが充満する、香りが劣化する、人に不快を与えるなどの問題点が存在し、公共の場所などへは普及しなかった。
【0003】
さらに、従来の脱臭技術である、脱臭素を入れたビンなどを配置する、消臭剤をスプレーなどで人が能動的に巻く、扇風機などで、香りを拡散させる等の方法を効果的に組み合わせる事は、香り粒子の拡散性から困難であった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従って、方向が定まった劣化の無い香りを提供しようとしても、実現できず、人間の五感の一つである、嗅覚へのアプローチは、限定されていた。本発明は、志向性を保ち、劣化無く嗅覚にアプローチを行う為のシステムである。また、一定方向からの悪臭を脱臭する装置が今まで開発されていなかった。本発明では、香り発生装置を取り外し、脱臭装置とセンサのみで使用する事により、方向性のある悪臭の脱臭も可能にする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
いま、その構成を説明すると、
(イ)人間や、ある定められた方向、および、香りの存在、香りの方向を、1のセンサが認識する。このセンサには、赤外線センサ、RFIDセンサ、カメラ、化学センサが使用できる。
(ロ)2のコントローラが1からの情報を処理
(ハ)(ロ)の情報が3エアポンプ、4香り源,5電磁弁に伝達され、香りが噴霧されると同時に、(ロ)の情報に基づく脱臭情報が、6エアポンプ、7脱臭源、8電磁弁に伝達され、香料に適した脱臭用の気体が噴霧される。(ロ)の情報は5および8に伝達されるだけでも、上記の仕組みが実現可能である。
【0006】
ここで、3、4、5の順番は問わず、6,7,8の順番も問わない。3,4,5を一セットとした香り源は何個あっても構わない。その場合には、コントローラにより、数種類の香りの濃度、時間の調節が可能となる。更に、6,7,8の脱臭装置のみにすることにより、センサを使用した脱臭装置が可能となる。
【0007】
5の香り源には香料、6の脱臭源には、シリカゲルやオゾン、化学薬品など、香料、場所に応じたものとする。
【0008】
脱臭の仕組みは、
(甲)消臭剤あるいは脱臭素を混ぜた気体を噴霧する
(乙)脱臭源を通った気体を噴霧する
(丙)香りの充満している範囲に向かって、香りを拡散させるように空気を噴霧する
のいずれかである。
【発明の効果】
【0009】
本発明は、以上の構成を有する、志向性のある香り放出と脱臭を同時に行う事が可能なシステムであって、閉鎖空間であっても、香りが充満し続けず、常に新鮮な香りの提供が可能になる。更に、数ユニットの香り発生源を設ける事で、直前に噴霧した香りを脱臭、次の香りへの影響を極めて低くおさえ、状況に応じた濃度、方向、異なる香りが提供できる。
【0010】
本発明において、香り源をつけない場合は、志向性のあるセンサ付き脱臭装置となり、特定の悪臭のみを脱臭する事が可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
ここでは、最も好ましい例として、香りの広告利用を持って説明する。今まで、地下鉄構内の通路などでは、香りが充満する、香りが拡散する、人のいない時間にも噴霧が行われ、香料の無駄になるといった理由から、香りの広告利用が困難であった。本発明を使用した場合、脱臭も同時に行う為に、香りは充満せず、また、センサを同時に用いる事で香りの志向性及び無駄の無い香料の利用が可能になる。従って、広告媒体に香りという新しい市場が産生する。
【0012】
香りが発生している部分にのみ脱臭素を出す事が可能である為に、トイレ使用後に便器内のみの脱臭が可能となり、脱臭速度が大幅に削減できる。
【0013】
車のスピードメーターに連動すると、任意の時間に、任意の方向に対して、脱臭ならびに刺激的な香りを噴霧出来、高速度の注意喚起となる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】 本発明システムの機構
【符号の説明】
【0015】
1…センサ
2…コントローラ
3…エアポンプ(香り源用)
4…香り源
5…電磁弁(香り源用)
6…エアポンプ(脱臭源用)
7…脱臭源
8…電磁弁(脱臭源用)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
香り噴霧装置において、脱臭源を同時にコントローラにつなげる事により、任意の時間、任意の方向に、香りを噴霧ならびに脱臭が平行してできる装置。
【請求項2】
センサ付き香り噴霧装置において、脱臭源を同時にコントローラにつなげる事により、任意の時間、任意の方向に、香りを噴霧ならびに脱臭が平行してできる装置。
【請求項3】
センサ、コントローラ、脱臭源、電磁弁を接続する事により、任意の時間、任意の方向の香りを脱臭する装置。

【図1】
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【公開番号】特開2007−117691(P2007−117691A)
【公開日】平成19年5月17日(2007.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−341063(P2005−341063)
【出願日】平成17年10月28日(2005.10.28)
【出願人】(505437446)
【出願人】(505437457)
【出願人】(505437468)
【出願人】(505437479)
【Fターム(参考)】