説明

腕部負担軽減具

【課題】腕の自由度を向上して自由に抱えたり、持ち上げることができるようにする。
【解決手段】頭頂部カバー2と、頭頂部カバー2の左右いずれかの下側に横方向外側に連結した肩上部カバー3と、肩上部カバー3の外側に上側を連結した腕部通しカバー4と、腕部通しカバー4の下側に連結した手部カバー5とを、非伸縮性で可撓性の布又はシート材によって形成する。被搬送物Iの荷重は手H、腕Fの他に頭などの筋肉によって抗することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、人の介護や幼児、小動物や荷物等を抱いたり、持ち上げる際に腕の負担を軽減する腕部負担軽減具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
重量物や袋物など各種の物を持ち上げ、運ぶ作業には力を要する。例えば、人の介護にあっては介護人は年齢を問わずに腰痛に悩まされており、各種の支障が生じている。また、身体障害者等の抱き込み作業においても介護者は腰痛に悩まされている。
【0003】
例えば、腕部負担軽減具として下腕支持部と、該下腕支持部と回動自在に連結された上腕支持部と、該上腕支持部と回動自在又は固定されて連結された肩部装着部とから構成されており、下腕支持部と上腕支持部とが腕の屈曲する方向に付勢される付勢部材を有し、業補助具を装着した際に、荷物の荷重の一部を付勢部材が負担することになって、人体に掛かる負担が減少して作業を楽に行えるようにする作業補助具が知られている(例えば、特許文献1)。
【特許文献1】特開2000−233813公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来技術においては、下腕支持部、上腕支持部、肩部装着部がリンクのように折り曲げするものであり、荷物等を抱えたり、持ち上げる際の腕の自由度は低いという問題がある。したがって、荷物が複雑な形状をしていたり、或いは自由に動き回る幼児、小動物を抱えたり、持ち上げるには動きの自由度が低いので使用しにくいという問題があった。
【0005】
解決しようとする問題点は、幼児、小動物や荷物等を抱えたり、持ち上げる際に腕の負担を軽減する腕部負担軽減具において、腕の自由度を向上して自由に抱えたり、持ち上げることができるようにする点である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1の発明は、頭頂部カバーと、この頭頂部カバーの左右いずれかの下側に横方向外側に連結した肩上部カバーと、この肩上部カバーの外側に上側を連結した腕部通しカバーと、この腕部通しカバーの下側に連結した手部カバーとを、非伸縮性で可撓性の布又はシート材によって形成したことを特徴とする腕部負担軽減具である。
【0007】
請求項2の発明は、頭頂部カバーと、この頭頂部カバーの左右の下側に左右外側にそれぞれ連結した左右一対の肩上部カバーと、これら肩上部カバーの左右外側に上側をそれぞれ連結した左右一対の腕部通しカバーと、これら腕部通しカバーの下側にそれぞれ連結した手部カバーとを、非伸縮性で可撓性の布又はシート材によって形成したことを特徴とする腕部負担軽減具である。
【発明の効果】
【0008】
請求項1の発明によれば、被搬送物の荷重は、手部カバー、腕部通しカバー、肩上部カバー、頭頂部カバーにそれぞれ対応した筋力により抗することができる。
【0009】
請求項2の発明によれば、被搬送物の荷重に対して、両手、両腕による大きな力、耐久力を発揮することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明における好適な実施の形態について、添付図面を参照して説明する。尚、以下に説明する実施の形態は、実用新案登録請求の範囲に記載された本発明の内容を限定するものではない。また、以下に説明される構成の全てが、本発明の必須要件であるとは限らない。
【実施例1】
【0011】
図1〜4は実施例1を示しており、腕部負担軽減具1は、非伸縮性で可撓性の布又はシート(フィルムを含む)によって形成されている。具体的にはナイロンやポリエステルの基布、ビニールレザー、人工皮革のような合成樹脂材料、麻や木綿、皮革、スエード或いは帆布などの自然材料によって形成される。そして、腕部負担軽減具1は、頭頂部カバー2と、この頭頂部カバー2の左右の下側に左右外側にそれぞれ連結した左右一対の肩上部カバー3と、これら肩上部カバー3の左右外側に上側をそれぞれ連結した左右一対の腕部通しカバー4と、これら腕部通しカバー4の下側にそれぞれ連結した手部カバー5とを備える。
【0012】
頭頂部Aを上方から覆う前記頭頂部カバー2は、水泳帽子のように上方へ突設する略半円球殻状又はドーム状であって、この頭頂部カバー2の下側に頭下側部Bを覆う頭下側部カバー部6が連結している。この頭下側部カバー部6は、平面が後方へ突設する略半円或いは略円弧状であって、頭下側部Bの後側と左右側を覆うようになっている。尚、目鼻等の顔面部Cをあらわすように頭頂部カバー2の前面下部には顔面部開口部7が下方に向けて形成されている。
【0013】
この頭下側部カバー部6の下側部に首部カバー8を設ける。この首部カバー8は、平面が後方へ突設する略半円或いは略円弧状であって、首部Dの後側と左右側を覆うようになっている。尚、図中9は顔面部開口部7の下方を開口した開口部を示している。
【0014】
さらに、首部カバー8の下側の左右に肩上部カバー部3をそれぞれ左右外側に向けて設ける。この肩上部カバー3は、肩部Eの上面とそれに連なる前面及び後面を覆うように上面部10の他に前面部11、後面部12を有しており、肩部Eの左右長さの全幅を覆うようになっている。
【0015】
前記肩上部カバー3の左右外側に連結する前記腕部通しカバー4は、洋服における袖と同様に腕部Fが遊嵌或いは密着して挿入するような筒形状をなしており、この腕部通しカバー4の長さは腕部Fの長さとほぼ同じに形成されていると共に、内径は腕部Fの径より多少大きかったり、或いは多少小さく形成されている。そして、腕部通しカバー4の上側の上面13が肩上部カバー3の左右外側に連結されることにより、腕部通しカバー4の上側の下面、前後面側には腕挿入口14となる開口部が形成されている。
【0016】
前記腕部通しカバー4の下側に連結する手首部G及び手部Hを覆う手部カバー5は、手部Hの少なくとも掌Jを覆う掌部カバー部15が設けられるもので、この手部カバー5が大きく手部Hを滑ることがないように固定するため手部カバー5は、手部Hの甲Kを覆う甲部カバー部16をも備えている指なしの手袋状に形成されている。尚、この手部カバー5の大きさは指部Lが多少動くように手部Hよりは多少大きめに形成したり、或いは手部Hに密着するように多少小さく形成されている。そして、腕部通しカバー4の下側と手部カバー5の上側は手部Hが挿入できるように連通している。
【0017】
そして、図3、4に示すように頭頂部カバー2により前頭筋M、側頭筋Nや後頭筋O等を覆うことができる。頭下側部カバー部6により頭半棘筋P等を覆うことができる。首部カバー8により胸鎖乳突筋Q等を覆うようになっている。肩上部カバー3により、三角筋R等が覆われる。腕部通しカバー4の上部側により、上腕二頭筋S、上腕三頭筋T等が覆われると共に、腕部通しカバー4の下部側により、腕撓骨筋V、屈筋群W、伸筋群X等が覆われることとなる。手部カバー5により拇指球筋Yや小指球筋Z等が覆われる。
【0018】
次に前記構成についてその作用を説明する。腕部負担軽減具1を身につけるときは、フード付きの洋服の上着を着るように、まず両腕部Fを腕挿入口14より挿入し貫通して手部Hを手部カバー5に挿入すると共に、肩上部カバー3を肩部Eの上方から覆う。さらに、頭頂部カバー2を頭頂部Aの上方から覆うことにより、首部Dは首部カバー8によって覆われる。尚、腕部負担軽減具1を身につけたとき、顔面部Cは顔面部開口部7によってあらわれて、目や口が覆われるようなことはない。
【0019】
そして、掌部カバー部15を被搬送物Iに当てて握るようにして持ち上げて、運搬するときには、被搬送物Iの荷重は手部カバー5、腕部通しカバー4、肩上部カバー3、首部カバー8、頭下側部カバー部6、頭頂部カバー2へと大幅に伸びるようなことなく伝達されることとなる。この荷重に対して、手部カバー5では拇指球筋Yや小指球筋Z等が抗すると共に、腕部通しカバー4では腕撓骨筋V、屈筋群W、伸筋群X等が抗する。
【0020】
さらに、前記筋のみならず、実施例では肩上部カバー3では三角筋R等、首部カバー8では胸鎖乳突筋Q等、頭下側部カバー部6では頭半棘筋P等、頭頂部カバー2では前頭筋M、側頭筋Nや後頭筋等が抗することができる。
【0021】
したがって、拇指球筋Yや小指球筋Z等、腕撓骨筋V、屈筋群W、伸筋群X等のみならず、三角筋R等、胸鎖乳突筋Q等、頭半棘筋P等、前頭筋M、側頭筋Nや後頭筋等を用いて被搬送物Iを持ち上げて搬送できるので、重いものである場合或いは長時間持ち続けるような場合でも簡単に行うことができる。
【0022】
以上のように、前記実施例では請求項1に対応して頭頂部カバー2と、この頭頂部カバー2の左右いずれかの下側に横方向外側に連結した肩上部カバー3と、この肩上部カバー3の外側に上側を連結した腕部通しカバー4と、この腕部通しカバー4の下側に連結した手部カバー5とを、非伸縮性で可撓性の布又はシート材によって形成したことにより、被搬送物Iの荷重は手部カバー5、腕部通しカバー4、肩上部カバー3、首部カバー8、頭下側部カバー部6、頭頂部カバー2にそれぞれ対応した筋力を利用することができるので、より大きな力、耐久力を発揮することができる。したがって、腕力の軽減、ひいては腰に加わる付加を低減して介護、重量物の移動などにおいて腰痛などが生じにくくなる。
【0023】
前記実施例では請求項2に対応して、頭頂部カバー2と、この頭頂部カバー2の左右の下側に左右外側にそれぞれ連結した左右一対の肩上部カバー3と、これら肩上部カバー3の左右外側に上側をそれぞれ連結した左右一対の腕部通しカバー4と、これら腕部通しカバー4の下側にそれぞれ連結した手部カバー5とを、非伸縮性で可撓性の布又はシート材によって形成したことにより、被搬送物Iの荷重は左右の手部カバー5、左右の腕部通しカバー4、左右の肩上部カバー3、首部カバー8、頭下側部カバー部6、頭頂部カバー2にそれぞれ対応した筋力を利用することができるので、両手、両腕により大きな力、耐久力を発揮することができる。
【0024】
さらに、実施例では腕部負担軽減具1は、荷重に耐える耐強度を有し非伸縮性で可撓性のナイロンやポリエステルの基布、ビニールレザー、人工皮革のような合成樹脂材料、麻や木綿、皮革、スエード或いは帆布などの自然材料によって形成されるので、腕部Fを腕部通しカバー4に挿入すると共に手部Hを手部カバー5に挿入し、そして頭頂部カバー2を頭頂部Aに被せるだけで、上着を着るような感覚で簡単に装着することができると共に、腕部Fなど体の動きも上着を着ているような感覚で軽快に動かすことができる。
【0025】
しかも、手部カバー5は指部Lの先端まで覆っているので、指先に加わる荷重も軽減することができる。
【実施例2】
【0026】
次に他の実施例について説明する。尚、前記実施例1と同一部分には同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0027】
図5,6に示す実施例2は、肩上部カバー3の前面下方に胸部を覆う胸部カバー17を設け、肩上部カバー3の後面下方に背部を覆う背部カバー18を設けると共に、これら胸部カバー17の左右脇と、背部カバー18の左右脇を一体に連結したものである。
【0028】
また、掌部カバー部15を有する手部カバー5は、それぞれの指部Lがそれぞれ突出できるように第1乃至第5の指出し孔19が形成されている。
【0029】
したがって、実施例2においては、腕部負担軽減具1を身につけるときは、両腕部Fを腕挿入口14より挿入し貫通して手部Hを手部カバー5Aに挿入すると共に、頭部を胸部カバー17と背部カバー18の間に挿入して肩上部カバー3を肩上部の上方から覆う。さらに、頭頂部カバー2を頭頂部Aの上方から覆うことにより、首部Dは首部カバー8によって覆われる。また、手部カバー5Aに挿入した手部Hにおいては、指出し孔19より指部Lが突出した状態で掌Jや甲Kが覆われた状態で手に手部カバー5Aは一体的となって固定されている。尚、実施例2においては、首部カバー8は、首部Dの後側を覆わずに左右側のみを覆っている。
【0030】
そして、掌部カバー部15を被搬送物Iに当てて握るようにして持ち上げて、運搬するときには、被搬送物Iの荷重は腕部通しカバー4、肩上部カバー3、首部カバー8、頭下側部カバー部6、頭頂部カバー2へと大幅に伸びるようなことなく伝達され、これら各部に対向する筋肉によって抗することができる。
【0031】
このような実施例3においては、実施例1と同様に被搬送物Iが重いものである場合或いは長時間持ち続けるような場合でも簡単に行うことができる。さらに胸部カバー17と背部カバー18を一体に設けた胴部カバーにより、身につけたときの腕部負担軽減具1の装着ずれを少なくすることができる。また、手部カバー5においては、指出し孔19を設けたことにより、この孔から指を出して細かい作業も行うことができる。
【実施例3】
【0032】
図7,8に示す実施例3は、肩上部カバー3の前面下方に胸部を覆う縦長さの短い胸部カバー17を設け、肩上部カバー3の後面下方にも背部を覆う縦長さの短い背部カバー18を設けたものである。尚、顔面部開口部7には網部材からなる顔面部Cカバーが設けられている。
【0033】
また、掌部カバー部15を有する手部カバー5Bは、それぞれの指部Lが挿入するように第1乃至第5の指部カバー部20が形成されている。
【0034】
したがって、実施例3においては、腕部負担軽減具1を身につけるときは、両腕部Fを腕挿入口14より挿入し貫通して手部Hを手部カバー5Bに挿入すると共に、頭部を胸部カバー17と背部カバー18の間に挿入して肩上部カバー3を肩上部の上方から覆う。さらに、頭頂部カバー2を頭頂部Aの上方から覆うことにより、首部Dは首部カバー8によって覆われると共に、顔面は顔面部Cカバーにより覆われる。また、手部カバー5Bに挿入した手部Hにおいては、指カバー部に指を挿入し掌Jや甲Kが覆われた状態で手に手部カバー5Bは一体的となって固定されている。
【0035】
そして、掌部カバー部15を被搬送物Iに当てて握るようにして持ち上げて、運搬するときには、被搬送物Iの荷重は腕部通しカバー4、肩上部カバー3、首部カバー8、頭下側部カバー部6、頭頂部カバー2へと大幅に伸びるようなことなく伝達され、これら各部に対向する筋肉によって抗することができる。
【0036】
このような実施例3においては、実施例1と同様に被搬送物Iが重いものである場合或いは長時間持ち続けるような場合でも簡単に行うことができる。さらに胸部カバー17と背部カバー18を一体に設けたことにより、身につけたときの肩部Eまわりで腕部負担軽減具1の装着ずれを少なくすることができる。また、手部カバー5においては、指部カバー部20を設けたことにより、この指部カバー部20に指部Lを挿入して作業することで細かい作業も行うことができる。さらに、顔面部カバー7Aを設けたことにより、頭部の全体を覆うことができるので、頭頂部カバー2の位置ずれなどが生じにくくなり、固定力を向上することができる。
【実施例4】
【0037】
図9,10に示す実施例4は、腕部通しカバー4は腕部F全体を覆うものではなく、腕部通しカバー4に内外を連通する連通部21を切り欠きなどによって設けたものである。さらに、手部カバー5Cは被搬送物Iを掴み易くするため、例えば引っ掛け可能な鍵形形状に予め固定状態に形成されているものである。
【0038】
このように、連通部21を設けたことにより前記実施例の作用効果の他に、腕部通しカバー4における通気性或いは可撓性の向上を図ることができる。また、手部カバー5Cは例えば引っ掛けやすいように鍵形形状にするなど機能的な形状とすることで、腕部負担軽減具1を例えば運搬用など専用のものとして提供することができる。
【産業上の利用可能性】
【0039】
以上のように本発明にかかる腕部負担軽減具は、各種の用途に適用できる。例えば、駅プラットホームでの弁当等の肩掛け移動販売など各種の用途に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の第1実施例を示す一部を拡大した正面図である。
【図2】同背面図である。
【図3】同人体の筋肉を示す正面図である。
【図4】同人体の筋肉を示す背面図である。
【図5】本発明の第2実施例を示す一部を拡大した正面図である。
【図6】同背面図である。
【図7】本発明の第3実施例を示す一部を拡大した正面図である。
【図8】同背面図である。
【図9】本発明の第4実施例を示す一部を拡大した正面図である。
【図10】同背面図である。
【符号の説明】
【0041】
2 頭頂部カバー
3 肩上部カバー
4 腕部通しカバー
5 手部カバー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
頭頂部カバーと、この頭頂部カバーの左右いずれかの下側に横方向外側に連結した肩上部カバーと、この肩上部カバーの外側に上側を連結した腕部通しカバーと、この腕部通しカバーの下側に連結した手部カバーとを、非伸縮性で可撓性の布又はシート材によって形成したことを特徴とする腕部負担軽減具。
【請求項2】
頭頂部カバーと、この頭頂部カバーの左右の下側に左右外側にそれぞれ連結した左右一対の肩上部カバーと、これら肩上部カバーの左右外側に上側をそれぞれ連結した左右一対の腕部通しカバーと、これら腕部通しカバーの下側にそれぞれ連結した手部カバーとを、非伸縮性で可撓性の布又はシート材によって形成したことを特徴とする腕部負担軽減具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−24567(P2010−24567A)
【公開日】平成22年2月4日(2010.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−185360(P2008−185360)
【出願日】平成20年7月16日(2008.7.16)
【出願人】(592189088)
【Fターム(参考)】