説明

自動フィルタリセット機構

【課題】ハードドライブのセクタ内の読み出し動作時に、ハードドライブのリードチャネル内のデジタル有限インパルス応答(DFIR)フィルタなどの等化フィルタを自動的にリセットするための機構を提供する。
【解決手段】一実施形態では、(ハードドライブ)リードチャネルは、(DFIR等化)フィルタを有し、そのタップ係数は適応的に更新される。リセット・コントローラは、例えばユーザ指定のタップ係数の初期セットを再ロードすることにより、フィルタをいつリセットするかを自動的に判定するために、フィルタのダウンストリームで発生される(LLR)信号を監視する。LLR値に対して、リセット・コントローラは、低過ぎる信頼値を有する最近のLLR値が多過ぎることをリセット・コントローラが検出したときに、フィルタをリセットするように判定する。ハードドライブ・リードチャネル内に実施されたときは、リセット・コントローラは、ハードドライブのセクタ内の読み出し動作の間に1回または複数回、フィルタをリセットすることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の主題は、信号処理を対象とし、具体的には適応等化フィルタを使用した信号処理を対象とする。
【背景技術】
【0002】
図1は、ハードドライブ用の従来技術のリードチャネル100のブロック図である。リードチャネル100は、ハードドライブ上に記憶されたデータに対応するアナログ入力信号121を受け取り、ハードドライブ上に記憶されたデータを表すデジタル復号出力信号129を発生する。
【0003】
具体的にはアナログ−デジタル変換器(ADC)122は、アナログ入力信号121をデジタル化してデジタル入力信号123を発生する。デジタル有限インパルス応答(DFIR:digital finite impulse response)フィルタ124は、タップ係数のセット131に基づいてデジタル入力信号123を等化し、等化されたデジタル信号125を発生する。検出器126は等化されたデジタル信号125を複数ビット対数尤度比(LLR:log likelihood ratio)値127に変換し、ここで各LLR値は符号ビットと複数ビット信頼値とを有する。検出器126はLLR値を発生するために、例えばビタビ・ソフト出力検出または最大事後確率(MAP:maximum a posteriori)検出などの適当な検出技術を実装する。デコーダ128は、LLR値を復号して復号出力信号129を発生する。
【0004】
DFIRフィルタ124は適応フィルタであり、このフィルタのためにタップ係数131はDFIR適応アキュムレータ130によって適応的に更新される。DFIR適応アキュムレータ130は、DFIRユーザ・プログラマブル・ポート132を通じてユーザ指定のタップ係数の初期セット133を受け取り、それらのタップ係数を適応的に更新して、DFIRフィルタ124の動作を動的な信号状態に適応させるようにタップ係数131を発生する。DFIR適応アキュムレータ130は、タップ係数を更新するために(i)DFIRフィルタ124からの等化された信号125と、(ii)検出器126からのLLR値127の符号ビットとに基づいて最小平均二乗(LMS:least mean squares)アルゴリズムを実施する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
通常のハードドライブ・リードチャネル動作では、ハードドライブのすべてのセクタの開始時に、ユーザ指定のタップ係数の初期セット133をDFIR適応アキュムレータ130に再ロードしてタップ係数131をリセットするために、ユーザ再ロード信号135がアサートされる。しかし信号対雑音比が低い環境では、DFIRフィルタ124の適切な設定からのわずかな偏移が制限値を超える信号となり暴走を引き起こし、復号出力信号129でのバーストエラーとなる場合があり、DFIRフィルタ124をさらに発散させ得る。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の主題は、ハードドライブのセクタ内の読み出し動作時に、ハードドライブのリードチャネル内のデジタル有限インパルス応答(DFIR)フィルタなどの等化フィルタを自動的にリセットするための機構を提供することによって、最新の技術の問題点に対処する。この機構は、リードチャネルにおける信号状態の変化を追跡するようにフィルタ係数を適応的に調整するが、暴走を避けるように、読み出されている特定のセクタ内で係数を自動的に再調整またはリセットする必要があるかどうかを判定するために閾値処理を使用する。この機構は、データを再読み出しする必要なしに、その動作を動的かつオン・ザ・フライにて実行することができる。
【0007】
一実施形態では本発明はリードチャネルであり、フィルタ、係数更新器、およびリセット・コントローラを含む。フィルタは、フィルタリングされた信号を発生するために、適応的に更新されたタップ係数のセットに基づいて信号をフィルタリングすることによって動作する。係数更新器は、初期タップ係数のセットに基づいて、適応的に更新されたタップ係数のセットを発生し、リセット・コントローラは、適応的に更新されたタップ係数のセットをいつリセットするかを判定するために、フィルタリングされた信号からもたらされるダウンストリーム信号を監視する。このリードチャネルはまた、1つまたは複数の集積回路にて実施することができる。
【0008】
もう1つの実施形態は、リードチャネルを動作させる方法を対象とする。方法は、フィルタリングされた信号を発生するために、適応的に更新されたタップ係数のセットに基づいて、信号をフィルタリングすることを含む。初期タップ係数のセットに基づいて、適応的に更新されたタップ係数のセットが発生され、適応的に更新されたタップ係数のセットをいつリセットするかを判定するために、フィルタリングされた信号からもたらされるダウンストリーム信号が監視される。
【0009】
次に図面を参照し、ここでは、同様なまたは対応する数字は、同様なまたは対応する構成要素を示す。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】ハードドライブ用の従来技術のリードチャネルのブロック図である。
【図2】本開示の主題の、ハードドライブ用のリードチャネルのブロック図である。
【図3】図2のリセット・コントローラ内で発生されるカウンタ値のグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図2は、本開示の主題の、ハードドライブ用のリードチャネル200のブロック図を示す。図1のリードチャネル100と同様に、リードチャネル200は、ハードドライブ上に記憶されたデータに対応するアナログ入力信号221を受け取り、ハードドライブ上に記憶されたデータを表すデジタル復号出力信号229を発生する。図2の要素222〜232、および信号221〜235は、それぞれ図1の要素122〜132、および信号121〜135と同様である。
【0012】
リードチャネル200はまた、DFIRユーザ・プログラマブル・ポート232から、ユーザ指定のタップ係数233をDFIR適応アキュムレータ230にいつ再ロードするかを判定する、リセット・コントローラ240を含む。
【0013】
具体的には絶対値検出器250は、検出器226からのLLR値227の絶対値を判定し、絶対値251を出力する。例えばLLR値227が符号ビットと4ビット信頼値を有する5ビット値である場合は、絶対値検出器250は絶対値251として4ビット信頼値を出力する。リードチャネル200の他の実装形態では、5ビット以外のビット数を有するLLR値が可能である。
【0014】
絶対値閾値器252は、各絶対値251を指定された(プログラマブルな)絶対値閾値TH1と比較し、現在の絶対値251が絶対値閾値TH1より小さいかどうかを示す1ビット比較信号253を出力する。
【0015】
カウンタ254は、L個の最新LLR値227に対応する(プログラマブルな)長さLの(時間的な)移動ウィンドウに対して、デジタル比較信号値253を追跡し、移動ウィンドウの現在の位置に対して何個の絶対値251が絶対値閾値TH1より低いかを示すカウンタ値255を発生する。
【0016】
カウンタ閾値器256は、現在のカウンタ値255を指定された(プログラマブルな)カウンタ閾値TH2と比較し、現在のカウンタ値255がカウンタ閾値TH2より大きいかどうかを示す1ビット自動再ロード信号257を出力する。図2の特定の実装形態では、現在のカウンタ値255がカウンタ閾値TH2より大きい場合は、自動再ロード信号257は1(「ハイ」)にセットされる。
【0017】
論理ブロック258は、1ビット・ユーザ再ロード信号235と1ビット自動再ロード信号257とに論理「OR」動作を適用して、1ビット再ロード信号259を発生する。再ロード信号235または257のいずれかがハイの場合は、再ロード信号259もハイとなる。他の実装形態では、例えば2値の再ロード信号235および257の論理定義と、マルチプレクサ(mux)260の構成とに応じて、論理ブロック258によって他の適当なタイプの論理動作(例えば、「XOR」)を行い得ることに留意されたい。
【0018】
mux260は、(i)その「1」入力端にてDFIRユーザ・プログラマブル・ポート232からユーザ指定のタップ係数233と、(ii)その「0」入力端にてDFIR適応アキュムレータ230から適応的に更新されたタップ係数261とを受け取る。再ロード信号259がロー(「0」)の場合は、mux260は、DFIRフィルタ224用のタップ係数231の発生においてさらに適応更新するために、適応的に更新されたタップ係数261を(信号263を通じて)DFIR適応アキュムレータ230に再印加する。一方、再ロード信号259がハイ(「1」)の場合は、mux260は、DFIRフィルタ224用のタップ係数231の発生をリセットするために、ユーザ指定のタップ係数233を(信号263を通じて)DFIR適応アキュムレータ230に印加する。DFIR適応アキュムレータ230の典型的な実装形態では、DFIRフィルタ224に印加される各タップ係数231は、アキュムレータ230によってその適応係数更新プロセスにおいて発生され再使用される、対応するタップ係数261の最上位ビット(MSB)に対応するビットのサブセットから形成されることに留意されたい。
【0019】
前述のようにリセット・コントローラ240は、2つの条件のいずれかが生じるとすぐにDFIRフィルタ224の動作がリセットされることを可能にする。一方の条件は、ユーザ再ロード信号235を通じてユーザによって指定される手動再ロード条件である。他方の条件は、低過ぎる信頼値を有するLLR値227が多過ぎることをコントローラ240が検出したときに発生する自動再ロード条件である。この後者の条件は、リードチャネルが十分に正確に動作していない場合があることを示し、これはDFIRフィルタがその適切な設定から偏移することによって引き起こされ得る。この状況に対処するために、タップ係数はそれらのユーザ指定値にリセットされる。
【0020】
ユーザ再ロード信号235は、最新の技術において行われるように、各セクタの読み出しの開始時にタップ係数をそれらのユーザ指定値に手動でリセットするために用いることができる。しかし、リセット・コントローラ240は、セクタ内の読み出し動作の間の1回または複数回を含み、いつでも自動再ロード信号257を通じてタップ係数をそれらのユーザ指定値に自動的にリセットできることに留意されたい。
【0021】
一実装形態では、コントローラ240の処理は、再ロード信号259がアサート(「ハイ」)されるたびにリセットされることに留意されたい。コントローラ240の処理のリセットは、カウンタ値255をゼロにリセットするように、移動ウィンドウ内のすべての値を指定された絶対値閾値TH1より大きい値に設定することを含むことができる。このようなコントローラ240の処理のリセットは、ユーザ指定のタップ係数233をアキュムレータ230に再ロードできる頻度を多くても、TH2 LLR値227ごとに1回に制限する。
【0022】
図3は、絶対値閾値TH1を10、4ビット信頼値を有する5ビットLLR値227に対するウィンドウ・サイズLを500とした、図2のリセット・コントローラ240内に発生されるカウンタ値255の、(LLR値227の観点での)時間の関数としてのグラフである。これらの結果は、タップ係数をいつ再ロードするかを判定するためには、カウンタ閾値TH2を40とすることができることを示している。TH2は、公称の信号状態および公称のDFIR設定を用い、長さLの移動ウィンドウ内でTH1を超えてロック外れ率(LOLR:loss of lock rate)が生じる回数をカウントし、それにマージンを加えることによって得ることができる。
【0023】
本開示の主題について、ハードドライブ・リードチャネル内の信号を等化するデジタル有限インパルス応答(DFIR)フィルタとの関連において述べたが、本発明は、デジタル無限インパルス応答(DIIR:digital infinite impulse response)フィルタおよび/またはアナログ適応DFIRフィルタなど、同じまたは他のタイプの等化フィルタを有する、同じまたは他のタイプのリードチャネルに対して実施することができる。さらに、本開示の主題について、タップ係数をいつ再ロードするかを判定するために、LLR値を処理するリセット・コントローラとの関連において述べたが、本発明は、復号における二乗平均したエラーまたはパリティ違反の数など、他の適当なタイプのデータを処理することによってタップ係数いつ再ロードするかを判定するリセット・コントローラを用いて実施することができる。
【0024】
本開示の主題について、LMSアルゴリズムを用いてタップ係数を適応的に更新するDFIR適応アキュムレータとの関連において述べたが、本発明はそのように限定されない。他の実装形態では、ゼロ強制アルゴリズムなど他の適当なタイプの適応アルゴリズムを用いることができる。
【0025】
本開示の主題について、ユーザ指定のタップ係数の初期セットを再ロードすることによってタップ係数をリセットするリセット・コントローラとの関連において述べたが、本発明はそのように限定されない。例えば他の実装形態では、リセット・コントローラは、適応的に発生されるタップ係数の以前に発生されたセットなど、他のタップ係数を用いてタップ係数をリセットすることができる。そのようなタップ係数を用いることにより、現在のチャネル状態に対して適切なタップ係数に適応プロセスが収束するのを加速することができる。
【0026】
本発明は、(ASICまたはFPGAなど)1つまたは複数の集積回路、複数チップモジュール、単一カード、または複数カード回路パックとしての可能な実装形態を含む、(アナログ、デジタル、またはアナログとデジタルの両方の混成)回路ベースのプロセスとして実施することができる。当業者には明らかなように、回路要素の様々な機能は、ソフトウェアプログラム内の処理ブロックとして実施することもできる。このようなソフトウェアは、例えばデジタル信号プロセッサ、マイクロコントローラ、または汎用コンピュータにて使用することができる。
【0027】
上述のプロセスは、それらの諸部分を含めて、ソフトウェア、ハードウェア、およびそれらの組み合わせによって実行することができる。これらのプロセスおよびそれらの諸部分は、コンピュータ、コンピュータ・タイプの装置、ワークステーション、プロセッサ、マイクロプロセッサ、その他の電子検索ツールおよびメモリ、ならびにそれらに関連付けられた他の記憶装置タイプの装置によって実行することができる。プロセスおよびそれらの諸部分は、プログラマブル記憶装置、例えばコンパクトディスク(CD)、または機械などによって読み出すことができる磁気、光などを含む他のディスク、あるいは磁気、光または半導体記憶装置を含む他のコンピュータ使用可能記憶媒体、または他の電子信号源にて実施することもできる。
【0028】
特許請求の範囲における図番および/または図の参照番号の使用は、特許請求の範囲の解釈を容易にするために、請求された主題の1つまたは複数の可能な実施形態を識別するためのものである。このような使用は、必ずしもそれらの特許請求の範囲を、対応する図に示された実施形態に限定するものと解釈されるべきではない。
【0029】
本明細書において「一実施形態」または「ある実施形態」に対する言及は、その実施形態に関連して説明される特定の特徴、構造、または特性が、本発明の少なくとも1つの実施形態に含み得ることを意味する。本明細書内の様々な場所で現れる「一実施形態では」という語句は、必ずしもすべてが同じ実施形態を指すものではなく、必ずしも他の実施形態と互いに排他的な別のまたは代替の実施形態を指すものでもない。「実装形態」という用語にも同じことが当てはまる。
【0030】
本明細書ではプロセス(方法)およびシステムについて、それらの構成要素を含めて、特定のハードウェアおよびソフトウェアを例示的に参照して述べてきた。プロセス(方法)は例示として述べられ、それにより当業者によって、過度の実験を行うことなくこれらの実施形態を実用に移すために、特定のステップおよびそれらの順序を省略かつ/または変更することができる。プロセス(方法)およびシステムについて、当業者が、過度の実験を行うことなくかつ従来の技術を用いて、実施形態のいずれもを実用に移すのに必要となり得る他のハードウェアおよびソフトウェアを容易に適合させることを可能にするのに十分な形で述べた。
【0031】
本開示の主題の好ましい実施形態について、当業者が本開示の主題を実施することを可能にするように述べたが、これまでの説明は例示のみを意図するものである。これは、添付の特許請求の範囲への参照によって判断されるべき、本開示の主題の範囲を限定するように用いられるべきではない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
フィルタリングされた信号(例えば、225)を発生するために、適応的に更新されたタップ係数のセット(例えば、231)に基づいて信号(例えば、223)をフィルタリングするフィルタ(例えば、224)と、
初期タップ係数のセット(例えば、233)に基づいて、適応的に更新されたタップ係数の前記セットを発生する係数更新器(例えば、230)と、
適応的に更新されたタップ係数の前記セットをいつリセットするかを判定するために、前記フィルタリングされた信号からもたらされるダウンストリーム信号(例えば、227)を監視するリセット・コントローラ(例えば、240)とを備えるリードチャネル(例えば、200)。
【請求項2】
前記リードチャネルはハードドライブ・リードチャネルであり、前記リセット・コントローラは前記ハードドライブのセクタ内で1回または複数回、適応的に更新されたタップ係数の前記セットを自動的にリセットするように構成された、請求項1に記載の発明。
【請求項3】
前記フィルタはデジタル有限インパルス応答(DFIR)等化フィルタであり、前記係数更新器は最小平均二乗(LMS)アルゴリズムを用いて前記タップ係数を適応的に更新するDFIR適応アキュムレータである、請求項1に記載の発明。
【請求項4】
前記ダウンストリーム信号は対数尤度比(LLR)値を含み、各LLR値は符号ビットおよび複数ビット信頼値(例えば、251)を有し、所定のカウントサイズ(例えば、L)のウィンドウ内で、指定されたカウント(例えば、TH2)より多くのLLR値が指定された絶対値閾値(例えば、TH1)より小さい複数ビット信頼値を有することを前記リセット・コントローラが検出したときに、前記リセット・コントローラは適応的に更新されたタップ係数の前記セットのリセットを決定する、請求項1に記載の発明。
【請求項5】
前記リセット・コントローラが、初期タップ係数の前記セットを前記係数更新器に再ロードすることによって、適応的に更新されたタップ係数の前記セットをリセットする、請求項1に記載の発明。
【請求項6】
前記リセット・コントローラが、自動的に、または手動で活動化された信号に応答して初期タップ係数の前記セットを再ロードする、請求項5に記載の発明。
【請求項7】
前記フィルタリングされた信号を対数尤度比(LLR)値(例えば、227)に変換する検出器(例えば、226)と、
デジタル出力信号を発生するために前記LLR値を復号するデコーダ(例えば、228)と、
前記係数更新器に初期タップ係数の前記セットを供給するポート(例えば、232)とをさらに備え、
前記係数更新器は、初期タップ係数の前記セットに基づいて適応的に更新されたタップ係数の前記セットを発生するために、前記フィルタリングされた信号および前記LLR値を使用し、
前記リセット・コントローラは、適応的に更新されたタップ係数の前記セットをいつリセットするかを判定するために、前記フィルタリングされた信号からもたらされる前記LLR値を監視する、請求項1に記載の発明。
【請求項8】
前記リセット・コントローラが、初期タップ係数の前記セットを用いて、適応的に更新されたタップ係数の前記セットをリセットする、請求項7に記載の発明。
【請求項9】
前記リセット・コントローラが、自動的に、または手動で活動化された信号に応答して初期タップ係数の前記セットを再ロードすることによって適応的に更新されたタップ係数の前記セットをリセットする、請求項8に記載の発明。
【請求項10】
(a)フィルタリングされた信号(例えば、225)を発生するために、適応的に更新されたタップ係数のセット(例えば、231)に基づいて信号(例えば、223)を機械フィルタリングし(例えば、224)、
(b)初期タップ係数のセット(例えば、233)に基づいて適応的に更新されたタップ係数の前記セットを機械発生し(例えば、230)、そして、
(c)適応的に更新されたタップ係数の前記セットをいつリセットするかを判定するために、前記フィルタリングされた信号からもたらされるダウンストリーム信号(例えば、227)を機械監視する(例えば、240)ことを含む、リードチャネル(例えば、200)を動作させるための機械実装された方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2011−76697(P2011−76697A)
【公開日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−145789(P2010−145789)
【出願日】平成22年6月28日(2010.6.28)
【出願人】(508243639)エルエスアイ コーポレーション (124)
【Fターム(参考)】