自動二輪車用メータ構造
【課題】目盛り表示板に設けられた開口部に配置される回動軸を有するムーブメントおよび回路基板が目盛り表示板の背面側に固定され、回動軸に相対回動不能に連結される導光指針の指示部が目盛り表示板の表面側に配置され、開口部に臨む部分で回路基板の表面には導光指針を発光させるための発光ダイオードが装着される自動二輪車用メータ構造において、発光ダイオードの光を導光指針に効果的に導いて発光効果を高める。
【解決手段】回路基板98が目盛り表示板80の背面に当接して該目盛り表示板80に固定され、発光ダイオード102が回動軸93に隣接して回路基板98の表面に装着される。
【解決手段】回路基板98が目盛り表示板80の背面に当接して該目盛り表示板80に固定され、発光ダイオード102が回動軸93に隣接して回路基板98の表面に装着される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、目盛り表示板に設けられた開口部に配置される回動軸を有するムーブメントおよび回路基板が前記目盛り表示板の背面側に固定され、前記回動軸に相対回動不能に連結される導光指針の指示部が前記目盛り表示板の表面側に配置され、前記開口部に臨む部分で前記回路基板の表面には、前記導光指針を発光させるための発光ダイオードが装着される自動二輪車用メータ構造に関する。
【背景技術】
【0002】
目盛り表示板の背面側に、該目盛り表示板とは間隔をあけて回路基板が固定配置され、導光指針を発光させるための発光ダイオードが回路基板の表面に装着されるようにしたメータ構造が、特許文献1で既に知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−8818号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、上記従来のメータ構造では、発光ダイオードが導光指針から離隔した位置にあるので、導光指針への照明効果が薄れてしまうことになり、特に自動二輪車では、外界の光を四輪車のように遮るものがないので、せっかくの発光効果が一層薄れることになってしまう。
【0005】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、発光ダイオードの光を導光指針に効果的に導いて、発光効果を高めた自動二輪車用メータ構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明は、目盛り表示板に設けられた開口部に配置される回動軸を有するムーブメントおよび回路基板が前記目盛り表示板の背面側に固定され、前記回動軸に相対回動不能に連結される導光指針の指示部が前記目盛り表示板の表面側に配置され、前記開口部に臨む部分で前記回路基板の表面には、前記導光指針を発光させるための発光ダイオードが装着される自動二輪車用メータ構造において、前記回路基板が前記目盛り表示板の背面に当接して該目盛り表示板に固定され、前記発光ダイオードが前記回動軸に隣接して前記回路基板の表面に装着されることを第1の特徴とする。
【0007】
また本発明は、第1の特徴の構成に加えて、合成樹脂から成る前記目盛り表示板の背面に取付け凹部が設けられ、合成樹脂から成るとともに前記取付け凹部に嵌合される前記回路基板が前記目盛り表示板の背面に溶着されることを第2の特徴とする。
【0008】
本発明は、第1または第2の特徴の構成に加えて、前記発光ダイオードが前記目盛り表示板の表面よりも突出することを避けるようにして、前記開口部内に配置されつつ前記回路基板の表面に装着されることを第3の特徴とする。
【0009】
本発明は、第1〜第3の特徴の構成のいずれかに加えて、一対の前記発光ダイオードが、初期位置にある前記導光指針の指示部と平行な直線上で前記回動軸の両側に配置されることを第4の特徴とする。
【0010】
本発明は、第4の特徴の構成に加えて、メータケース内に、スピードメータおよびタコメータが左右に並んで配置され、スピードメータおよびタコメータの前記導光指針の初期位置での指示部が一直線上に並んで配置されることを第5の特徴とする。
【0011】
さらに本発明は、第1〜第3の特徴の構成のいずれかに加えて、前記スピードメータおよび前記タコメータ間に燃料メータが配置され、該燃料メータ用の導光指針の前記回動軸への連結部と、前記燃料メータ用の導光指針の初期位置での前記指示部と反対側に位置する単一の発光ダイオードとが、前記メータケースに設けられる遮蔽部で覆われることを第6の特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明の第1の特徴によれば、回路基板が目盛り表示板の背面に当接して目盛り表示板に固定されており、発光ダイオードが回動軸に隣接して回路基板の表面に装着されるので、発光ダイオードからの光を効果的に導光指針に導いて、特に自動二輪車のようにメータが外部に露出するようなものにあっては、発光効果を高めることができる。
【0013】
また本発明の第2の特徴によれば、目盛り表示板の背面に設けられた取付け凹部に嵌合する回路基板が目盛り表示板の背面に溶着されるので、発光ダイオードの位置を正確に位置決めして導光量の設計精度を高めることができ、しかも目盛り表示板の表面側に回路基板を固定するための部材や構造が表れることはないので、見た目にも体裁がよく、導光指針との干渉を回避するための考慮を払う必要がない。
【0014】
本発明の第3の特徴によれば、発光ダイオードが、開口部内に配置されつつ回路基板の表面に装着され、目盛り表示板の表面よりも発光ダイオードが突出することはないので、発光ダイオードの存在の確認を容易に行うことができ、また発光ダイオードとの干渉を避けて導光指針の回動を確保することができる。
【0015】
本発明の第4の特徴によれば、初期位置にある導光指針の指示部と平行な直線上で回動軸の両側に一対の発光ダイオードが配置されるので、自動二輪車の走行前の電源投入時点において導光指針が動いていない状態での発光ダイオードによる導光指針の照明効果を最大としてライダーへの視覚効果を高くすることができる。なお自動二輪車の走行中にあっては導光指針が動くので、導光効果が高くなくても充分に導光指針を認識することができる。
【0016】
本発明の第5の特徴によれば、左右に並ぶスピードメータおよびタコメータの導光指針の指示部が、初期位置では一直線上に並んで配置されるので、相互の最大の導光効果による導光指針の相乗的な発光効果を得ることができる。
【0017】
さらに本発明の第6の特徴によれば、スピードメータおよびタコメータ間に配置される燃料メータの導光指針は、自動二輪車の走行中に大きく動くものではないので、燃料メータ用の導光指針の回動軸への連結部と、燃料メータ用の導光指針の初期位置での指示部と反対側に位置する単一の発光ダイオードとが遮蔽部で覆われるようにすることで、左右のスピードメータおよびタコメータの発光度合いよりも燃料メータの発光効果を抑え、スピードメータおよびタコメータの導光指針の発光効果を相対的に高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】自動二輪車の左側面図である。
【図2】ヘッドライト、スクリーン付きヘッドライトカウルおよびメータ装置を省略した状態でのヘッドパイプ付近の縦断側面図である。
【図3】ヘッドライト、スクリーン付きヘッドライトカウルおよびメータ装置を省略した状態でのヘッドパイプ付近を斜め前方から見た斜視図である。
【図4】図1の4矢視方向から見たメータ装置の正面図である。
【図5】図4の5矢視図である。
【図6】図4の6−6線拡大断面図である。
【図7】図4の7−7線拡大断面図である。
【図8】図4の8ー8線拡大断面図である。
【図9】図6の要部拡大図である。
【図10】スピードメータ用回路基板の正面図である。
【図11】燃料メータ用回路基板の正面図である。
【図12】他の実施の形態の図9に対応した断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施の形態について、添付の図面を参照しながら説明する。
【0020】
図1〜図11を参照しながら本発明の実施の形態について説明すると、先ず図1において、この自動二輪車の車体フレームFが前端に有するヘッドパイプ15には、前輪WFを軸支するフロントフォーク16および操向ハンドル17が操向可能に支承され、前記ヘッドパイプ15の後方で前記車体フレームFには、エンジンEのエンジン本体18が搭載されており、該エンジンEと、前記エンジン本体18に内蔵される変速機(図示せず)とでパワーユニットPが構成される。このパワーユニットPの上方で車体フレームF上には燃料タンク19が搭載され、その燃料タンク19の後方に配置される乗車用シート20が前記車体フレームFの後部で支持される。
【0021】
前記パワーユニットPの後方で前記車体フレームFには、スイングアーム21の前端が揺動可能に支承されており、前記パワーユニットPからの動力が伝達される後輪WRが該スイングアーム21の後端に軸支され、車体フレームFおよび前記スイングアーム20間にリヤクッション22が伸縮自在に設けられる。また前記エンジン本体18におけるシリンダヘッド23の前壁に上流端が接続された排気管24がエンジン本体18の下方を通って後方に延出され、前記後輪WRの右側に配置される排気マフラー25に前記排気管24の下流端が接続される。
【0022】
また燃料タンク19の後部から乗車用シート20の後端に至るまでの間で車体フレームFの一部は左右両側からサイドカバー26…で覆われており、このサイドカバー26…の後端下部には、後輪WRを上方から覆うリヤフェンダ27が連設される。また前記ヘッドパイプ15には、該ヘッドパイプ15の前方に位置するヘッドライト29と、該ヘッドライト29の上方に位置するメータ装置30が取付けられるとともに、前記ヘッドライト29の前部を前方に臨ませるようにして該ヘッドライト29を覆うヘッドライトカウル28が取付けられており、前記メータ装置30を前方から覆うスクリーン31が前記ヘッドライトカウル28に取付けられる。また前輪WFを上方から覆うフロントフェンダ32が前記フロントフォーク16に取付けられる。
【0023】
図2および図3において、前記フロントフォーク16は、前輪WFの左右両側に配置される脚部35,35と、それらの脚部35…の上端が連結されるトップブリッジ36と、該トップブリッジ36から下方に間隔をあけた位置で前記脚部35…が連結されるボトムブリッジ37とを備え、トップブリッジ36およびボトムブリッジ37間に設けられるステアリングシャフト38が前記ヘッドパイプ15で操向可能に支承され、バー状の操向ハンドル17はトップブリッジ36に固定される。
【0024】
また前記トップブリッジ36および前記ボトムブリッジ37には、車体Bの一部を構成するステー41が取付けられ、このステー41は、メインバー42と、該メインバー42の上部に固着される第1支持板43と、メインバー42の左右両側にそれぞれ固着される一対の第2支持板44,44と、メインバー42に両端が固着される上部クロスバー45および下部クロスバー46とを備える。
【0025】
前記メインバー42は、相互に平行にして上下に延びる左右一対の上鉛直部42a,42aと、それらの上鉛直部42a…の上端間を結ぶ連結部42bと、前記両上鉛直部42a…の下端から下方に向かうにつれて相互に近接するように傾斜して後側下方に延びる左右一対の傾斜部42c,42cと、それらの傾斜部42c…の下端から相互に平行にして下方に延びる左右一対の下鉛直部42d,42dとを一体に有するようにして、金属棒材を屈曲成形して成り、上部クロスバー45の両端は上鉛直部42a…の中間部に固着され、下部クロスバー46の両端は、傾斜部42c…の中間部に固着される。
【0026】
第1支持板43は、メインバー42の連結部42bから後方に延びる取付け板部43aと、該取付け板部43aの左右両端部に直角に連なった下方に延びる左右一対のメータ支持板部43b,43bとを一体に有し、メータ支持板部43b…の下端は上部クロスバー45に固着される。而して前記取付け板部43aは、フロントフォーク16におけるトップブリッジ36に一対のボルト47…(図2参照)で取付けられ、前記両メータ支持板部43b…には前記メータ装置30が取付けられる。
【0027】
またメインバー42がその下端部に備える両下鉛直部42d…の下部は、フロントフォーク16におけるボトムブリッジ37に設けられた支持孔48,48にそれぞれ挿入されるものであり、両下鉛直部42d…には、前記ボトムブリッジ37の上面に当接する鍔部材49,49がそれぞれ固着される。而して鍔部材49…をボトムブリッジ37の上面に当接するまで前記両下鉛直部42d…を支持孔48…にそれぞれ挿入した状態で、メインバー42の上部に固着された第1支持板43の取付け板部43aをトップブリッジ36に締結することで、ステー41がフロントフォーク16に取付けられることになる。
【0028】
第2支持板44…は、前記メインバー42における上鉛直部42aにそれぞれ固着されるものであり、第2支持板44…に、ヘッドライト29を支持するためのヘッドライト支持孔50…と、取付け孔51…とがそれぞれ設けられる。而して前記取付け孔51…には前部ウインカ33…(図1参照)が取付けられ、ヘッドライトカウル28の左右両側後部には、第2支持板44…に前部ウインカ33…を取り付けるべく第2支持板44の一部を外部に臨ませる切欠き52…が設けられる。また左右一対の後部ウインカ34…は、図1で示すように、リヤフェンダ27の左右両側に取付けられる。
【0029】
図4において、前記メータ装置30は、スピードメータ55、タコメータ56および燃料メータ57が、共通のメータケース58内に設けられて成るものであり、前記ステー41における第1支持板43が一体に有する左右一対のメータ支持板部43b…に取付けられるブラケット62に、前記メータケース58が弾発支持される。
【0030】
図5〜図8を併せて参照して、前記メータ装置30が備えるメータケース58は、前記ブラケット62への弾発支持状態で下方位置となる下部ケース59と、該下部ケース59内に挿入される中間ケース60と、前記下部ケース59との間に前記中間ケース60を挟む上部ケース61とで構成されるものであり、合成樹脂によって上方に開いた椀状に形成される下部ケース59の周縁部に、合成樹脂によって形成されるとともに大部分が下部ケース59内に収容される中間ケース60の周縁部の複数箇所が締結され、上部ケース61の周縁部は、下部ケース59および中間ケース60の周縁部の複数箇所に共締めによって締結される。
【0031】
前記ブラケット62への弾発支持状態で前記下部ケース59のヘッドパイプ15側に臨む部分には切欠き部63が設けられており、前記ブラケット62には、前記切欠き部から下部ケース59内に突入する3つに分岐した支持腕部62a,62b,62cが一体に設けられる。一方、前記各支持腕部62a〜62cの先端部に対応する位置で前記中間ケース60には、ボルト64,64,64がそれぞれインサート結合されており、前記各支持腕部62a〜62cの先端部に保持されたマウントラバー65,65,65に挿通された前記ボルト64…に、前記マウントラバー65…との間にワッシャ66…を挟むようにしてナット67…がそれぞれ螺合され、それらのナット67…を締め付けることでメータケース58がブラケット62に弾発支持されることになる。
【0032】
前記メータケース58内には、前記乗車用シート20に座った乗員から見て左側に位置するスピードメータ55と、前記乗車用シート20に座った乗員から見て右側に位置するタコメータ56と、スピードメータ55およびタコメータ56間の中央部に配置される燃料メータ57とが配設される。また前記スピードメータ55内にオドメータ68およびトリップメータ69が配設され、前記燃料メータ57の下方には変速段表示器70が配設される。
【0033】
また上部ケース61において前記切欠き部63に対応する部分の左右方向中央部に凹部71が設けられており、この凹部71には、前記ステアリングシャフト38のロックおよびアンロックを切り換えるシリンダ錠72のキー孔73(図3参照)を、マグネット錠(図示せず)によって開閉可能なシャッター装置74が配設される。
【0034】
前記中間ケース60には、前記スピードメータ55および前記タコメータ56にそれぞれ対応して内方側に凹む第1および第2収容凹部75,76と、前記燃料メータ57に対応して内方側に凹む第3収容凹部77と、前記変速段表示器70に対応した収容孔78とが設けられる。
【0035】
また前記中間ケース60には、前記スピードメータ55、前記タコメータ56および前記燃料メータ57にそれぞれ対応した目盛りが表面に施された合成樹脂製の単一の目盛り表示板80が、第1〜第3収容凹部75〜77および前記収容孔78を覆うようにして取付けられる。
【0036】
前記上部ケース61には、前記スピードメータ55および前記タコメータ56に個別に対応した円形の第1および第2窓81,82と、燃料メータ57に対応した第3窓83と、変速段数表示器70に対応した第4窓84と、第3窓83および第4窓84間に配置される遮蔽部85とが設けられ、第1および第2窓81,82にそれぞれ配置される第1および第2ガラス板86,87と、第3および第4窓83,84に配置される第1および第2レンズ88,89とが上部ケース61に装着される。また上部ケース61には、第1および第2窓81,82の周縁部を覆うとともに、第1窓81および第2窓82の上部および下部間を結ぶ飾り縁90が装着される。
【0037】
図6に注目して、スピードメータ55が備える第1のムーブメント91は、該スピードメータ55に対応する部分の中央部で前記目盛り表示板80に設けられた第1の開口部92に配置される第1の回動軸93を有して前記目盛り表示板80の背面側に固定配置されるものであり、第1凹部75内で中間ケース60に固定的に支持される。
【0038】
また第1の回動軸93を両側から挟むようにして第1のムーブメント91にオドメータ68およびトリップメータ69が取付けられ、前記目盛り表示板80には、オドメータ68およびトリップメータ69が示す値を表示するための透孔94,95が第1の回動軸93を両側から挟むようにして設けられる。またトリップリセットノブ96(図4および図5参照)が、前記トリップメータ69に連なるようにして前記メータケース58の左側方に配置される。
【0039】
また第1の回動軸93に相対回動不能に連結される第1の導光指針97の指示部97bが前記目盛り表示板80の表面側に配置され、前記目盛り表示板80の背面には目盛り表示板80に当接する合成樹脂製の第1の回路基板98が固定される。
【0040】
図9において、前記目盛り表示板80の背面には第1の取付け凹部99が設けられ、合成樹脂から成る第1の回路基板98は、第1の取付け凹部99に嵌合されて前記目盛り表示板80の背面に溶着される。また第1の導光指針97は、第1の回動軸93を相対回動不能に嵌合せしめる軸部97aと、軸部97aの一端に直角に連設される指示部97bとを一体に有して透光性を有する合成樹脂によって形成されるものであり、指示部97bの軸部97aへの連設部には黒色のキャップ100が被せられる。
【0041】
図10を併せて参照して、第1の回路基板98には、第1の回動軸93を貫通させる貫通孔101が設けられ、その貫通孔101の両側で第1の回路基板98の表面には、第1の導光指針97を発光させるための一対の発光ダイオード102,102が装着される。而して第1の回路基板98の目盛り表示板80への固定状態で、一対の前記発光ダイオード102…は、前記目盛り表示板80の表面よりも突出することを避けつつ、第1の回動軸93に隣接した位置で第1の開口部92内に配置されることになる。しかも第1の回路基板98は、第1の回路基板98に装着された一対の発光ダイオード102…が、スピードメータ55において初期位置にある第1の導光指針97の指示部97bと平行な直線上に配置されるようにして、前記目盛り表示板80の背面に固定される。
【0042】
図7に注目して、タコメータ56が備える第2のムーブメント104は、該タコメータ56に対応する部分の中央部で前記目盛り表示板80に設けられた第2の開口部105に配置される第2の回動軸106を有して前記目盛り表示板80の背面側に固定配置され、第2凹部76内で前記中間ケース60に固定的に支持される。また第2の回動軸106には、スピードメータ55が備える第1の導光指針97と同様に、第2の回動軸106を相対回動不能に嵌合せしめる軸部107aと、該軸部107aの一端に直角に連設される指示部107bとを一体に有して透光性を有する合成樹脂によって形成されるとともに指示部107bの軸部107aへの連設部に黒色のキャップ108が被せられる第2の導光指針107が連結されるものであり、第2の導光指針107の指示部107bが前記目盛り表示板80の表面側に配置され、前記目盛り表示板80の背面には目盛り表示板80に当接する合成樹脂製の第2の回路基板109が固定される。
【0043】
第2の回路基板109は、前記スピードメータ55における第1の回路基板98と同様にして、前記目盛り表示板80の背面に設けられた第2の取付け凹部110に嵌合され、溶着によって前記目盛り表示板80の背面に固定される。
【0044】
第2の回動軸106は、第2の回路基板109を回動可能に貫通するものであり、第2の回路基板109の表面には、第2の導光指針107を発光させるための一対の発光ダイオード111,111が、前記目盛り表示板80の表面よりも突出することを避けつつ、第2の回動軸106に隣接した位置で第2の開口部105内に配置されるようにして装着される。
【0045】
しかも第2の回路基板109は、第2の回路基板109に装着された一対の発光ダイオード111…が、タコメータ56において初期位置にある第2の導光指針107の指示部107bと平行な直線上に配置されるようにして、前記目盛り表示板80の背面に固定されるものであり、メータケース58内に左右に並んで配置されるスピードメータ55およびタコメータ56がそれぞれ備える第1および第2の導光指針97,107の初期位置での指示部97b,107bは、図4で明示するように一直線上に並んで配置される。
【0046】
図8に注目して、前記変速段数表示器70は、前記中間ケース60の収容孔に収容された状態で該中間ケース60に取付けられる。また変速段数表示器70よりも上方であって前記スピードメータ55および前記タコメータ56間に配置される燃料メータ57が備える第3のムーブメント114は、該燃料メータ57に対応する部分で前記目盛り表示板80に設けられた第3の開口部115に配置される第3回動軸116を有して前記目盛り表示板80の背面側に固定配置され、第3凹部77内で前記中間ケース60に固定的に支持される。またスピードメータ55およびタコメータ56が備える第1および第2の導光指針97,107と同様に形成されて第3の回動軸116に相対回動不能に連結される第3の導光指針117の指示部117bが、前記目盛り表示板80の表面側に配置され、第3の導光指針117の指示部117bの軸部117aへの連設部には黒色のキャップ118が被せられる。
【0047】
前記目盛り表示板80の背面には目盛り表示板80に当接する合成樹脂製の第3の回路基板119が固定されるものであり、第3の回路基板119は、前記スピードメータ55およびタコメータ56が備える第1および第2の回路基板98,109と同様にして、前記目盛り表示板80の背面に設けられた第3の取付け凹部120に嵌合され、溶着によって前記目盛り表示板80の背面に固定される。
【0048】
図11において、第3の回路基板119には、第3の回動軸116を回動可能に貫通せしめる貫通孔122が設けられており、第3の回路基板119の表面には、第3の導光指針117の初期位置での指示部117bと反対側に位置して第3の導光指針117を発光させるための単一の発光ダイオード121が、前記目盛り表示板80の表面よりも突出することを避けつつ、第3の回動軸116に隣接した位置で第3の開口部115内に配置されるようにして装着される。
【0049】
しかも第3の導光指針117の第3の回動軸116への連結部と、第3の回路基板119の発光ダイオード121とは、前記メータケース58の上部ケース61に設けられる遮蔽部85で覆われる。
【0050】
次にこの実施の形態の作用について説明すると、メータ装置30は、スピードメータ55、タコメータ56および燃料メータ57を備えるものであり、スピードメータ55、タコメータ56および燃料メータ57に共通である目盛り表示板80に設けられた第1、第2および第3の開口部92,105,115に配置される第1、第2および第3の回動軸93,106,116を有する第1、第2および第3のムーブメント91,104,114と、スピードメータ55、タコメータ56および燃料メータ57に個別に対応した第1、第2および第3の回路基板98,109,119とが前記目盛り表示板80の背面側に固定され、第1〜第3の回動軸93,106,116に相対回動不能に連結される第1、第2および第3の導光指針97,107,117の指示部97b,107b,117bが前記目盛り表示板80の表面側に配置され、第1〜第3の開口部92,105,115に臨む部分で第1〜第3の回路基板98,109,119の表面には、第1〜第3の導光指針97,107,117を発光させるための発光ダイオード102…,111…,121が装着されるのであるが、第1〜第3の回路基板98,109,119が前記目盛り表示板80の背面に当接して該目盛り表示板80に固定され、前記発光ダイオード102…,111…,121が第1〜第3の回動軸93,106,116に隣接して第1〜第3の回路基板98,109,119の表面に装着されるので、発光ダイオード102…,111…,121からの光を効果的に第1〜第3の導光指針97,107,117に導いて、特に自動二輪車のようにメータたとえばスピードメータ55、タコメータ56および燃料メータ57が外部に露出するようなものにあっては、発光効果を高めることができる。
【0051】
また合成樹脂から成る前記目盛り表示板80の背面に第1、第2および第3の取付け凹部99,110,120が設けられ、合成樹脂から成るとともに第1〜第3の取付け凹部99,110,120に嵌合される第1〜第3の回路基板98,109,119が前記目盛り表示板80の背面に溶着されるので、発光ダイオード102…,111…,121の位置を正確に位置決めして導光量の設計精度を高めることができ、しかも目盛り表示板80の表面側に第1〜第3の回路基板98,109,119を固定するための部材や構造が表れることはないので、見た目にも体裁がよく、第1〜第3の導光指針97,107,117との干渉を回避するための考慮を払う必要がない。
【0052】
また発光ダイオード102…,111…,121が前記目盛り表示板80の表面よりも突出することを避けるようにして、第1〜第3の開口部92,105,115内に配置されつつ第1〜第3の回路基板98,109,119の表面に装着されるので、発光ダイオード102…,111…,121の存在の確認を容易に行うことができ、また発光ダイオード102…,111…,121との干渉を避けて第1〜第3の導光指針97,107,117の回動を確保することができる。
【0053】
またスピードメータ55およびタコメータ56では、一対ずつの発光ダイオード102…,111…が、初期位置にある第1および第2の導光指針97,107の指示部97b,107bと平行な直線上で第1および第2の回動軸93,106の両側に配置されるので、自動二輪車の走行前の電源投入時点において第1および第2の導光指針97,107が動いていない状態での発光ダイオード102…,111…による第1および第2の導光指針97,107の照明効果を最大としてライダーへの視覚効果を高くすることができる。なお自動二輪車の走行中にあっては第1および第2の導光指針97,107が動くので、導光効果が高くなくても充分に導光指針を認識することができる。
【0054】
またスピードメータ55およびタコメータ56は、メータケース58内に左右に並んで配置されており、スピードメータ55およびタコメータ56が備える第1および第2の導光指針97,107の初期位置での指示部97b,107bが一直線上に並んで配置されるので、相互の最大の導光効果による第1および第2の導光指針97,107の相乗的な発光効果を得ることができる。
【0055】
さらにスピードメータ55およびタコメータ56間には燃料メータ57が配置されており、該燃料メータ57が備える第3の導光指針117の第3の回動軸116への連結部と、第3の導光指針117の初期位置での指示部117bと反対側に位置する単一の発光ダイオード121とが、前記メータケース58の上部ケース61に設けられる遮蔽部85で覆われるので、スピードメータ55およびタコメータ56が備える第1および第2の導光指針97,107の発光効果を相対的に高めることができる。すなわちスピードメータ55およびタコメータ56間に配置される燃料メータ57が備える第3の導光指針117は、自動二輪車の走行中に大きく動くものではないので、第3の導光指針117の第3の回動軸116への連結部と、第3の導光指針117の初期位置での指示部117bと反対側に位置する単一の発光ダイオード121とが遮蔽部85で覆われるようにすることで、左右のスピードメータ55およびタコメータ56の発光度合いよりも燃料メータ57の発光効果を抑えて、スピードメータ55およびタコメータ56の導光指針の発光効果を相対的に高めることができるのである。
【0056】
図12は本発明の他の実施の形態を示すものであり、目盛り表示板80の背面に設けられた第1の取付け凹部99に嵌合する第1の回路基板98が、複数たとえば一対のねじ部材125,125で、目盛り表示板80の背面に固着されるようにしてもよい。
【0057】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
【符号の説明】
【0058】
55・・・スピードメータ
56・・・タコメータ
57・・・燃料メータ
58・・・メータケース
80・・・目盛り表示板
85・・・遮蔽部
91,104,114・・・ムーブメント
92,105,115・・・開口部
93,106,116・・・回動軸
97,107,117・・・導光指針
97b,107b,117b・・・指示部
98,109,119・・・回路基板
99,110,120・・・取付け凹部
102,111,121・・・発光ダイオード
【技術分野】
【0001】
本発明は、目盛り表示板に設けられた開口部に配置される回動軸を有するムーブメントおよび回路基板が前記目盛り表示板の背面側に固定され、前記回動軸に相対回動不能に連結される導光指針の指示部が前記目盛り表示板の表面側に配置され、前記開口部に臨む部分で前記回路基板の表面には、前記導光指針を発光させるための発光ダイオードが装着される自動二輪車用メータ構造に関する。
【背景技術】
【0002】
目盛り表示板の背面側に、該目盛り表示板とは間隔をあけて回路基板が固定配置され、導光指針を発光させるための発光ダイオードが回路基板の表面に装着されるようにしたメータ構造が、特許文献1で既に知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−8818号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、上記従来のメータ構造では、発光ダイオードが導光指針から離隔した位置にあるので、導光指針への照明効果が薄れてしまうことになり、特に自動二輪車では、外界の光を四輪車のように遮るものがないので、せっかくの発光効果が一層薄れることになってしまう。
【0005】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、発光ダイオードの光を導光指針に効果的に導いて、発光効果を高めた自動二輪車用メータ構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明は、目盛り表示板に設けられた開口部に配置される回動軸を有するムーブメントおよび回路基板が前記目盛り表示板の背面側に固定され、前記回動軸に相対回動不能に連結される導光指針の指示部が前記目盛り表示板の表面側に配置され、前記開口部に臨む部分で前記回路基板の表面には、前記導光指針を発光させるための発光ダイオードが装着される自動二輪車用メータ構造において、前記回路基板が前記目盛り表示板の背面に当接して該目盛り表示板に固定され、前記発光ダイオードが前記回動軸に隣接して前記回路基板の表面に装着されることを第1の特徴とする。
【0007】
また本発明は、第1の特徴の構成に加えて、合成樹脂から成る前記目盛り表示板の背面に取付け凹部が設けられ、合成樹脂から成るとともに前記取付け凹部に嵌合される前記回路基板が前記目盛り表示板の背面に溶着されることを第2の特徴とする。
【0008】
本発明は、第1または第2の特徴の構成に加えて、前記発光ダイオードが前記目盛り表示板の表面よりも突出することを避けるようにして、前記開口部内に配置されつつ前記回路基板の表面に装着されることを第3の特徴とする。
【0009】
本発明は、第1〜第3の特徴の構成のいずれかに加えて、一対の前記発光ダイオードが、初期位置にある前記導光指針の指示部と平行な直線上で前記回動軸の両側に配置されることを第4の特徴とする。
【0010】
本発明は、第4の特徴の構成に加えて、メータケース内に、スピードメータおよびタコメータが左右に並んで配置され、スピードメータおよびタコメータの前記導光指針の初期位置での指示部が一直線上に並んで配置されることを第5の特徴とする。
【0011】
さらに本発明は、第1〜第3の特徴の構成のいずれかに加えて、前記スピードメータおよび前記タコメータ間に燃料メータが配置され、該燃料メータ用の導光指針の前記回動軸への連結部と、前記燃料メータ用の導光指針の初期位置での前記指示部と反対側に位置する単一の発光ダイオードとが、前記メータケースに設けられる遮蔽部で覆われることを第6の特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明の第1の特徴によれば、回路基板が目盛り表示板の背面に当接して目盛り表示板に固定されており、発光ダイオードが回動軸に隣接して回路基板の表面に装着されるので、発光ダイオードからの光を効果的に導光指針に導いて、特に自動二輪車のようにメータが外部に露出するようなものにあっては、発光効果を高めることができる。
【0013】
また本発明の第2の特徴によれば、目盛り表示板の背面に設けられた取付け凹部に嵌合する回路基板が目盛り表示板の背面に溶着されるので、発光ダイオードの位置を正確に位置決めして導光量の設計精度を高めることができ、しかも目盛り表示板の表面側に回路基板を固定するための部材や構造が表れることはないので、見た目にも体裁がよく、導光指針との干渉を回避するための考慮を払う必要がない。
【0014】
本発明の第3の特徴によれば、発光ダイオードが、開口部内に配置されつつ回路基板の表面に装着され、目盛り表示板の表面よりも発光ダイオードが突出することはないので、発光ダイオードの存在の確認を容易に行うことができ、また発光ダイオードとの干渉を避けて導光指針の回動を確保することができる。
【0015】
本発明の第4の特徴によれば、初期位置にある導光指針の指示部と平行な直線上で回動軸の両側に一対の発光ダイオードが配置されるので、自動二輪車の走行前の電源投入時点において導光指針が動いていない状態での発光ダイオードによる導光指針の照明効果を最大としてライダーへの視覚効果を高くすることができる。なお自動二輪車の走行中にあっては導光指針が動くので、導光効果が高くなくても充分に導光指針を認識することができる。
【0016】
本発明の第5の特徴によれば、左右に並ぶスピードメータおよびタコメータの導光指針の指示部が、初期位置では一直線上に並んで配置されるので、相互の最大の導光効果による導光指針の相乗的な発光効果を得ることができる。
【0017】
さらに本発明の第6の特徴によれば、スピードメータおよびタコメータ間に配置される燃料メータの導光指針は、自動二輪車の走行中に大きく動くものではないので、燃料メータ用の導光指針の回動軸への連結部と、燃料メータ用の導光指針の初期位置での指示部と反対側に位置する単一の発光ダイオードとが遮蔽部で覆われるようにすることで、左右のスピードメータおよびタコメータの発光度合いよりも燃料メータの発光効果を抑え、スピードメータおよびタコメータの導光指針の発光効果を相対的に高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】自動二輪車の左側面図である。
【図2】ヘッドライト、スクリーン付きヘッドライトカウルおよびメータ装置を省略した状態でのヘッドパイプ付近の縦断側面図である。
【図3】ヘッドライト、スクリーン付きヘッドライトカウルおよびメータ装置を省略した状態でのヘッドパイプ付近を斜め前方から見た斜視図である。
【図4】図1の4矢視方向から見たメータ装置の正面図である。
【図5】図4の5矢視図である。
【図6】図4の6−6線拡大断面図である。
【図7】図4の7−7線拡大断面図である。
【図8】図4の8ー8線拡大断面図である。
【図9】図6の要部拡大図である。
【図10】スピードメータ用回路基板の正面図である。
【図11】燃料メータ用回路基板の正面図である。
【図12】他の実施の形態の図9に対応した断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施の形態について、添付の図面を参照しながら説明する。
【0020】
図1〜図11を参照しながら本発明の実施の形態について説明すると、先ず図1において、この自動二輪車の車体フレームFが前端に有するヘッドパイプ15には、前輪WFを軸支するフロントフォーク16および操向ハンドル17が操向可能に支承され、前記ヘッドパイプ15の後方で前記車体フレームFには、エンジンEのエンジン本体18が搭載されており、該エンジンEと、前記エンジン本体18に内蔵される変速機(図示せず)とでパワーユニットPが構成される。このパワーユニットPの上方で車体フレームF上には燃料タンク19が搭載され、その燃料タンク19の後方に配置される乗車用シート20が前記車体フレームFの後部で支持される。
【0021】
前記パワーユニットPの後方で前記車体フレームFには、スイングアーム21の前端が揺動可能に支承されており、前記パワーユニットPからの動力が伝達される後輪WRが該スイングアーム21の後端に軸支され、車体フレームFおよび前記スイングアーム20間にリヤクッション22が伸縮自在に設けられる。また前記エンジン本体18におけるシリンダヘッド23の前壁に上流端が接続された排気管24がエンジン本体18の下方を通って後方に延出され、前記後輪WRの右側に配置される排気マフラー25に前記排気管24の下流端が接続される。
【0022】
また燃料タンク19の後部から乗車用シート20の後端に至るまでの間で車体フレームFの一部は左右両側からサイドカバー26…で覆われており、このサイドカバー26…の後端下部には、後輪WRを上方から覆うリヤフェンダ27が連設される。また前記ヘッドパイプ15には、該ヘッドパイプ15の前方に位置するヘッドライト29と、該ヘッドライト29の上方に位置するメータ装置30が取付けられるとともに、前記ヘッドライト29の前部を前方に臨ませるようにして該ヘッドライト29を覆うヘッドライトカウル28が取付けられており、前記メータ装置30を前方から覆うスクリーン31が前記ヘッドライトカウル28に取付けられる。また前輪WFを上方から覆うフロントフェンダ32が前記フロントフォーク16に取付けられる。
【0023】
図2および図3において、前記フロントフォーク16は、前輪WFの左右両側に配置される脚部35,35と、それらの脚部35…の上端が連結されるトップブリッジ36と、該トップブリッジ36から下方に間隔をあけた位置で前記脚部35…が連結されるボトムブリッジ37とを備え、トップブリッジ36およびボトムブリッジ37間に設けられるステアリングシャフト38が前記ヘッドパイプ15で操向可能に支承され、バー状の操向ハンドル17はトップブリッジ36に固定される。
【0024】
また前記トップブリッジ36および前記ボトムブリッジ37には、車体Bの一部を構成するステー41が取付けられ、このステー41は、メインバー42と、該メインバー42の上部に固着される第1支持板43と、メインバー42の左右両側にそれぞれ固着される一対の第2支持板44,44と、メインバー42に両端が固着される上部クロスバー45および下部クロスバー46とを備える。
【0025】
前記メインバー42は、相互に平行にして上下に延びる左右一対の上鉛直部42a,42aと、それらの上鉛直部42a…の上端間を結ぶ連結部42bと、前記両上鉛直部42a…の下端から下方に向かうにつれて相互に近接するように傾斜して後側下方に延びる左右一対の傾斜部42c,42cと、それらの傾斜部42c…の下端から相互に平行にして下方に延びる左右一対の下鉛直部42d,42dとを一体に有するようにして、金属棒材を屈曲成形して成り、上部クロスバー45の両端は上鉛直部42a…の中間部に固着され、下部クロスバー46の両端は、傾斜部42c…の中間部に固着される。
【0026】
第1支持板43は、メインバー42の連結部42bから後方に延びる取付け板部43aと、該取付け板部43aの左右両端部に直角に連なった下方に延びる左右一対のメータ支持板部43b,43bとを一体に有し、メータ支持板部43b…の下端は上部クロスバー45に固着される。而して前記取付け板部43aは、フロントフォーク16におけるトップブリッジ36に一対のボルト47…(図2参照)で取付けられ、前記両メータ支持板部43b…には前記メータ装置30が取付けられる。
【0027】
またメインバー42がその下端部に備える両下鉛直部42d…の下部は、フロントフォーク16におけるボトムブリッジ37に設けられた支持孔48,48にそれぞれ挿入されるものであり、両下鉛直部42d…には、前記ボトムブリッジ37の上面に当接する鍔部材49,49がそれぞれ固着される。而して鍔部材49…をボトムブリッジ37の上面に当接するまで前記両下鉛直部42d…を支持孔48…にそれぞれ挿入した状態で、メインバー42の上部に固着された第1支持板43の取付け板部43aをトップブリッジ36に締結することで、ステー41がフロントフォーク16に取付けられることになる。
【0028】
第2支持板44…は、前記メインバー42における上鉛直部42aにそれぞれ固着されるものであり、第2支持板44…に、ヘッドライト29を支持するためのヘッドライト支持孔50…と、取付け孔51…とがそれぞれ設けられる。而して前記取付け孔51…には前部ウインカ33…(図1参照)が取付けられ、ヘッドライトカウル28の左右両側後部には、第2支持板44…に前部ウインカ33…を取り付けるべく第2支持板44の一部を外部に臨ませる切欠き52…が設けられる。また左右一対の後部ウインカ34…は、図1で示すように、リヤフェンダ27の左右両側に取付けられる。
【0029】
図4において、前記メータ装置30は、スピードメータ55、タコメータ56および燃料メータ57が、共通のメータケース58内に設けられて成るものであり、前記ステー41における第1支持板43が一体に有する左右一対のメータ支持板部43b…に取付けられるブラケット62に、前記メータケース58が弾発支持される。
【0030】
図5〜図8を併せて参照して、前記メータ装置30が備えるメータケース58は、前記ブラケット62への弾発支持状態で下方位置となる下部ケース59と、該下部ケース59内に挿入される中間ケース60と、前記下部ケース59との間に前記中間ケース60を挟む上部ケース61とで構成されるものであり、合成樹脂によって上方に開いた椀状に形成される下部ケース59の周縁部に、合成樹脂によって形成されるとともに大部分が下部ケース59内に収容される中間ケース60の周縁部の複数箇所が締結され、上部ケース61の周縁部は、下部ケース59および中間ケース60の周縁部の複数箇所に共締めによって締結される。
【0031】
前記ブラケット62への弾発支持状態で前記下部ケース59のヘッドパイプ15側に臨む部分には切欠き部63が設けられており、前記ブラケット62には、前記切欠き部から下部ケース59内に突入する3つに分岐した支持腕部62a,62b,62cが一体に設けられる。一方、前記各支持腕部62a〜62cの先端部に対応する位置で前記中間ケース60には、ボルト64,64,64がそれぞれインサート結合されており、前記各支持腕部62a〜62cの先端部に保持されたマウントラバー65,65,65に挿通された前記ボルト64…に、前記マウントラバー65…との間にワッシャ66…を挟むようにしてナット67…がそれぞれ螺合され、それらのナット67…を締め付けることでメータケース58がブラケット62に弾発支持されることになる。
【0032】
前記メータケース58内には、前記乗車用シート20に座った乗員から見て左側に位置するスピードメータ55と、前記乗車用シート20に座った乗員から見て右側に位置するタコメータ56と、スピードメータ55およびタコメータ56間の中央部に配置される燃料メータ57とが配設される。また前記スピードメータ55内にオドメータ68およびトリップメータ69が配設され、前記燃料メータ57の下方には変速段表示器70が配設される。
【0033】
また上部ケース61において前記切欠き部63に対応する部分の左右方向中央部に凹部71が設けられており、この凹部71には、前記ステアリングシャフト38のロックおよびアンロックを切り換えるシリンダ錠72のキー孔73(図3参照)を、マグネット錠(図示せず)によって開閉可能なシャッター装置74が配設される。
【0034】
前記中間ケース60には、前記スピードメータ55および前記タコメータ56にそれぞれ対応して内方側に凹む第1および第2収容凹部75,76と、前記燃料メータ57に対応して内方側に凹む第3収容凹部77と、前記変速段表示器70に対応した収容孔78とが設けられる。
【0035】
また前記中間ケース60には、前記スピードメータ55、前記タコメータ56および前記燃料メータ57にそれぞれ対応した目盛りが表面に施された合成樹脂製の単一の目盛り表示板80が、第1〜第3収容凹部75〜77および前記収容孔78を覆うようにして取付けられる。
【0036】
前記上部ケース61には、前記スピードメータ55および前記タコメータ56に個別に対応した円形の第1および第2窓81,82と、燃料メータ57に対応した第3窓83と、変速段数表示器70に対応した第4窓84と、第3窓83および第4窓84間に配置される遮蔽部85とが設けられ、第1および第2窓81,82にそれぞれ配置される第1および第2ガラス板86,87と、第3および第4窓83,84に配置される第1および第2レンズ88,89とが上部ケース61に装着される。また上部ケース61には、第1および第2窓81,82の周縁部を覆うとともに、第1窓81および第2窓82の上部および下部間を結ぶ飾り縁90が装着される。
【0037】
図6に注目して、スピードメータ55が備える第1のムーブメント91は、該スピードメータ55に対応する部分の中央部で前記目盛り表示板80に設けられた第1の開口部92に配置される第1の回動軸93を有して前記目盛り表示板80の背面側に固定配置されるものであり、第1凹部75内で中間ケース60に固定的に支持される。
【0038】
また第1の回動軸93を両側から挟むようにして第1のムーブメント91にオドメータ68およびトリップメータ69が取付けられ、前記目盛り表示板80には、オドメータ68およびトリップメータ69が示す値を表示するための透孔94,95が第1の回動軸93を両側から挟むようにして設けられる。またトリップリセットノブ96(図4および図5参照)が、前記トリップメータ69に連なるようにして前記メータケース58の左側方に配置される。
【0039】
また第1の回動軸93に相対回動不能に連結される第1の導光指針97の指示部97bが前記目盛り表示板80の表面側に配置され、前記目盛り表示板80の背面には目盛り表示板80に当接する合成樹脂製の第1の回路基板98が固定される。
【0040】
図9において、前記目盛り表示板80の背面には第1の取付け凹部99が設けられ、合成樹脂から成る第1の回路基板98は、第1の取付け凹部99に嵌合されて前記目盛り表示板80の背面に溶着される。また第1の導光指針97は、第1の回動軸93を相対回動不能に嵌合せしめる軸部97aと、軸部97aの一端に直角に連設される指示部97bとを一体に有して透光性を有する合成樹脂によって形成されるものであり、指示部97bの軸部97aへの連設部には黒色のキャップ100が被せられる。
【0041】
図10を併せて参照して、第1の回路基板98には、第1の回動軸93を貫通させる貫通孔101が設けられ、その貫通孔101の両側で第1の回路基板98の表面には、第1の導光指針97を発光させるための一対の発光ダイオード102,102が装着される。而して第1の回路基板98の目盛り表示板80への固定状態で、一対の前記発光ダイオード102…は、前記目盛り表示板80の表面よりも突出することを避けつつ、第1の回動軸93に隣接した位置で第1の開口部92内に配置されることになる。しかも第1の回路基板98は、第1の回路基板98に装着された一対の発光ダイオード102…が、スピードメータ55において初期位置にある第1の導光指針97の指示部97bと平行な直線上に配置されるようにして、前記目盛り表示板80の背面に固定される。
【0042】
図7に注目して、タコメータ56が備える第2のムーブメント104は、該タコメータ56に対応する部分の中央部で前記目盛り表示板80に設けられた第2の開口部105に配置される第2の回動軸106を有して前記目盛り表示板80の背面側に固定配置され、第2凹部76内で前記中間ケース60に固定的に支持される。また第2の回動軸106には、スピードメータ55が備える第1の導光指針97と同様に、第2の回動軸106を相対回動不能に嵌合せしめる軸部107aと、該軸部107aの一端に直角に連設される指示部107bとを一体に有して透光性を有する合成樹脂によって形成されるとともに指示部107bの軸部107aへの連設部に黒色のキャップ108が被せられる第2の導光指針107が連結されるものであり、第2の導光指針107の指示部107bが前記目盛り表示板80の表面側に配置され、前記目盛り表示板80の背面には目盛り表示板80に当接する合成樹脂製の第2の回路基板109が固定される。
【0043】
第2の回路基板109は、前記スピードメータ55における第1の回路基板98と同様にして、前記目盛り表示板80の背面に設けられた第2の取付け凹部110に嵌合され、溶着によって前記目盛り表示板80の背面に固定される。
【0044】
第2の回動軸106は、第2の回路基板109を回動可能に貫通するものであり、第2の回路基板109の表面には、第2の導光指針107を発光させるための一対の発光ダイオード111,111が、前記目盛り表示板80の表面よりも突出することを避けつつ、第2の回動軸106に隣接した位置で第2の開口部105内に配置されるようにして装着される。
【0045】
しかも第2の回路基板109は、第2の回路基板109に装着された一対の発光ダイオード111…が、タコメータ56において初期位置にある第2の導光指針107の指示部107bと平行な直線上に配置されるようにして、前記目盛り表示板80の背面に固定されるものであり、メータケース58内に左右に並んで配置されるスピードメータ55およびタコメータ56がそれぞれ備える第1および第2の導光指針97,107の初期位置での指示部97b,107bは、図4で明示するように一直線上に並んで配置される。
【0046】
図8に注目して、前記変速段数表示器70は、前記中間ケース60の収容孔に収容された状態で該中間ケース60に取付けられる。また変速段数表示器70よりも上方であって前記スピードメータ55および前記タコメータ56間に配置される燃料メータ57が備える第3のムーブメント114は、該燃料メータ57に対応する部分で前記目盛り表示板80に設けられた第3の開口部115に配置される第3回動軸116を有して前記目盛り表示板80の背面側に固定配置され、第3凹部77内で前記中間ケース60に固定的に支持される。またスピードメータ55およびタコメータ56が備える第1および第2の導光指針97,107と同様に形成されて第3の回動軸116に相対回動不能に連結される第3の導光指針117の指示部117bが、前記目盛り表示板80の表面側に配置され、第3の導光指針117の指示部117bの軸部117aへの連設部には黒色のキャップ118が被せられる。
【0047】
前記目盛り表示板80の背面には目盛り表示板80に当接する合成樹脂製の第3の回路基板119が固定されるものであり、第3の回路基板119は、前記スピードメータ55およびタコメータ56が備える第1および第2の回路基板98,109と同様にして、前記目盛り表示板80の背面に設けられた第3の取付け凹部120に嵌合され、溶着によって前記目盛り表示板80の背面に固定される。
【0048】
図11において、第3の回路基板119には、第3の回動軸116を回動可能に貫通せしめる貫通孔122が設けられており、第3の回路基板119の表面には、第3の導光指針117の初期位置での指示部117bと反対側に位置して第3の導光指針117を発光させるための単一の発光ダイオード121が、前記目盛り表示板80の表面よりも突出することを避けつつ、第3の回動軸116に隣接した位置で第3の開口部115内に配置されるようにして装着される。
【0049】
しかも第3の導光指針117の第3の回動軸116への連結部と、第3の回路基板119の発光ダイオード121とは、前記メータケース58の上部ケース61に設けられる遮蔽部85で覆われる。
【0050】
次にこの実施の形態の作用について説明すると、メータ装置30は、スピードメータ55、タコメータ56および燃料メータ57を備えるものであり、スピードメータ55、タコメータ56および燃料メータ57に共通である目盛り表示板80に設けられた第1、第2および第3の開口部92,105,115に配置される第1、第2および第3の回動軸93,106,116を有する第1、第2および第3のムーブメント91,104,114と、スピードメータ55、タコメータ56および燃料メータ57に個別に対応した第1、第2および第3の回路基板98,109,119とが前記目盛り表示板80の背面側に固定され、第1〜第3の回動軸93,106,116に相対回動不能に連結される第1、第2および第3の導光指針97,107,117の指示部97b,107b,117bが前記目盛り表示板80の表面側に配置され、第1〜第3の開口部92,105,115に臨む部分で第1〜第3の回路基板98,109,119の表面には、第1〜第3の導光指針97,107,117を発光させるための発光ダイオード102…,111…,121が装着されるのであるが、第1〜第3の回路基板98,109,119が前記目盛り表示板80の背面に当接して該目盛り表示板80に固定され、前記発光ダイオード102…,111…,121が第1〜第3の回動軸93,106,116に隣接して第1〜第3の回路基板98,109,119の表面に装着されるので、発光ダイオード102…,111…,121からの光を効果的に第1〜第3の導光指針97,107,117に導いて、特に自動二輪車のようにメータたとえばスピードメータ55、タコメータ56および燃料メータ57が外部に露出するようなものにあっては、発光効果を高めることができる。
【0051】
また合成樹脂から成る前記目盛り表示板80の背面に第1、第2および第3の取付け凹部99,110,120が設けられ、合成樹脂から成るとともに第1〜第3の取付け凹部99,110,120に嵌合される第1〜第3の回路基板98,109,119が前記目盛り表示板80の背面に溶着されるので、発光ダイオード102…,111…,121の位置を正確に位置決めして導光量の設計精度を高めることができ、しかも目盛り表示板80の表面側に第1〜第3の回路基板98,109,119を固定するための部材や構造が表れることはないので、見た目にも体裁がよく、第1〜第3の導光指針97,107,117との干渉を回避するための考慮を払う必要がない。
【0052】
また発光ダイオード102…,111…,121が前記目盛り表示板80の表面よりも突出することを避けるようにして、第1〜第3の開口部92,105,115内に配置されつつ第1〜第3の回路基板98,109,119の表面に装着されるので、発光ダイオード102…,111…,121の存在の確認を容易に行うことができ、また発光ダイオード102…,111…,121との干渉を避けて第1〜第3の導光指針97,107,117の回動を確保することができる。
【0053】
またスピードメータ55およびタコメータ56では、一対ずつの発光ダイオード102…,111…が、初期位置にある第1および第2の導光指針97,107の指示部97b,107bと平行な直線上で第1および第2の回動軸93,106の両側に配置されるので、自動二輪車の走行前の電源投入時点において第1および第2の導光指針97,107が動いていない状態での発光ダイオード102…,111…による第1および第2の導光指針97,107の照明効果を最大としてライダーへの視覚効果を高くすることができる。なお自動二輪車の走行中にあっては第1および第2の導光指針97,107が動くので、導光効果が高くなくても充分に導光指針を認識することができる。
【0054】
またスピードメータ55およびタコメータ56は、メータケース58内に左右に並んで配置されており、スピードメータ55およびタコメータ56が備える第1および第2の導光指針97,107の初期位置での指示部97b,107bが一直線上に並んで配置されるので、相互の最大の導光効果による第1および第2の導光指針97,107の相乗的な発光効果を得ることができる。
【0055】
さらにスピードメータ55およびタコメータ56間には燃料メータ57が配置されており、該燃料メータ57が備える第3の導光指針117の第3の回動軸116への連結部と、第3の導光指針117の初期位置での指示部117bと反対側に位置する単一の発光ダイオード121とが、前記メータケース58の上部ケース61に設けられる遮蔽部85で覆われるので、スピードメータ55およびタコメータ56が備える第1および第2の導光指針97,107の発光効果を相対的に高めることができる。すなわちスピードメータ55およびタコメータ56間に配置される燃料メータ57が備える第3の導光指針117は、自動二輪車の走行中に大きく動くものではないので、第3の導光指針117の第3の回動軸116への連結部と、第3の導光指針117の初期位置での指示部117bと反対側に位置する単一の発光ダイオード121とが遮蔽部85で覆われるようにすることで、左右のスピードメータ55およびタコメータ56の発光度合いよりも燃料メータ57の発光効果を抑えて、スピードメータ55およびタコメータ56の導光指針の発光効果を相対的に高めることができるのである。
【0056】
図12は本発明の他の実施の形態を示すものであり、目盛り表示板80の背面に設けられた第1の取付け凹部99に嵌合する第1の回路基板98が、複数たとえば一対のねじ部材125,125で、目盛り表示板80の背面に固着されるようにしてもよい。
【0057】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
【符号の説明】
【0058】
55・・・スピードメータ
56・・・タコメータ
57・・・燃料メータ
58・・・メータケース
80・・・目盛り表示板
85・・・遮蔽部
91,104,114・・・ムーブメント
92,105,115・・・開口部
93,106,116・・・回動軸
97,107,117・・・導光指針
97b,107b,117b・・・指示部
98,109,119・・・回路基板
99,110,120・・・取付け凹部
102,111,121・・・発光ダイオード
【特許請求の範囲】
【請求項1】
目盛り表示板(80)に設けられた開口部(92,105,115)に配置される回動軸(93,106,116)を有するムーブメント(91,104,114)および回路基板(98,109,119)が前記目盛り表示板(80)の背面側に固定され、前記回動軸(93,106,116)に相対回動不能に連結される導光指針(97,107,117)の指示部(97b,107b,117b)が前記目盛り表示板(80)の表面側に配置され、前記開口部(92,105,115)に臨む部分で前記回路基板(98,109,119)の表面には、前記導光指針(97,107,117)を発光させるための発光ダイオード(102,111,121)が装着される自動二輪車用メータ構造において、前記回路基板(98,109,119)が前記目盛り表示板(80)の背面に当接して該目盛り表示板(80)に固定され、前記発光ダイオード(102,111,121)が前記回動軸(93,106,116)に隣接して前記回路基板(98,109,119)の表面に装着されることを特徴とする自動二輪車用メータ構造。
【請求項2】
合成樹脂から成る前記目盛り表示板(80)の背面に取付け凹部(99,110,120)が設けられ、合成樹脂から成るとともに前記取付け凹部(99,110,120)に嵌合される前記回路基板(98,109,119)が前記目盛り表示板(80)の背面に溶着されることを特徴とする請求項1記載の自動二輪車用メータ構造。
【請求項3】
前記発光ダイオード(102,111,121)が前記目盛り表示板(80)の表面よりも突出することを避けるようにして、前記開口部(92,105,115)内に配置されつつ前記回路基板(98,109,119)の表面に装着されることを特徴とする請求項1または2記載の自動二輪車用メータ構造。
【請求項4】
一対の前記発光ダイオード(102,111)が、初期位置にある前記導光指針(97,107)の指示部(97b,107b)と平行な直線上で前記回動軸(93,106)の両側に配置されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の自動二輪車用メータ構造。
【請求項5】
メータケース(58)内に、スピードメータ(55)およびタコメータ(56)が左右に並んで配置され、スピードメータ(55)およびタコメータ(56)の前記導光指針(97,107)の初期位置での指示部(97b,107b)が一直線上に並んで配置されることを特徴とする請求項4記載の自動二輪車用メータ構造。
【請求項6】
前記スピードメータ(55)および前記タコメータ(56)間に燃料メータ(57)が配置され、該燃料メータ(57)用の導光指針(117)の前記回動軸(116)への連結部と、前記燃料メータ(57)用の導光指針(117)の初期位置での前記指示部(117b)と反対側に位置する単一の発光ダイオード(121)とが、前記メータケース(58)に設けられる遮蔽部(85)で覆われることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の自動二輪車用メータ構造。
【請求項1】
目盛り表示板(80)に設けられた開口部(92,105,115)に配置される回動軸(93,106,116)を有するムーブメント(91,104,114)および回路基板(98,109,119)が前記目盛り表示板(80)の背面側に固定され、前記回動軸(93,106,116)に相対回動不能に連結される導光指針(97,107,117)の指示部(97b,107b,117b)が前記目盛り表示板(80)の表面側に配置され、前記開口部(92,105,115)に臨む部分で前記回路基板(98,109,119)の表面には、前記導光指針(97,107,117)を発光させるための発光ダイオード(102,111,121)が装着される自動二輪車用メータ構造において、前記回路基板(98,109,119)が前記目盛り表示板(80)の背面に当接して該目盛り表示板(80)に固定され、前記発光ダイオード(102,111,121)が前記回動軸(93,106,116)に隣接して前記回路基板(98,109,119)の表面に装着されることを特徴とする自動二輪車用メータ構造。
【請求項2】
合成樹脂から成る前記目盛り表示板(80)の背面に取付け凹部(99,110,120)が設けられ、合成樹脂から成るとともに前記取付け凹部(99,110,120)に嵌合される前記回路基板(98,109,119)が前記目盛り表示板(80)の背面に溶着されることを特徴とする請求項1記載の自動二輪車用メータ構造。
【請求項3】
前記発光ダイオード(102,111,121)が前記目盛り表示板(80)の表面よりも突出することを避けるようにして、前記開口部(92,105,115)内に配置されつつ前記回路基板(98,109,119)の表面に装着されることを特徴とする請求項1または2記載の自動二輪車用メータ構造。
【請求項4】
一対の前記発光ダイオード(102,111)が、初期位置にある前記導光指針(97,107)の指示部(97b,107b)と平行な直線上で前記回動軸(93,106)の両側に配置されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の自動二輪車用メータ構造。
【請求項5】
メータケース(58)内に、スピードメータ(55)およびタコメータ(56)が左右に並んで配置され、スピードメータ(55)およびタコメータ(56)の前記導光指針(97,107)の初期位置での指示部(97b,107b)が一直線上に並んで配置されることを特徴とする請求項4記載の自動二輪車用メータ構造。
【請求項6】
前記スピードメータ(55)および前記タコメータ(56)間に燃料メータ(57)が配置され、該燃料メータ(57)用の導光指針(117)の前記回動軸(116)への連結部と、前記燃料メータ(57)用の導光指針(117)の初期位置での前記指示部(117b)と反対側に位置する単一の発光ダイオード(121)とが、前記メータケース(58)に設けられる遮蔽部(85)で覆われることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の自動二輪車用メータ構造。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2011−33342(P2011−33342A)
【公開日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−176638(P2009−176638)
【出願日】平成21年7月29日(2009.7.29)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年7月29日(2009.7.29)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】
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