説明

自動取引装置

【課題】防雨機能を有するシャッタを自動的に開閉する手段を提供する。
【解決手段】紙幣入出金口6を開閉する本体シャッタ21と、本体シャッタ21の裏面に本体シャッタ21の開作動方向と直交する方向に設けられた支持シャフト23と、支持シャフト23の両端に回転自在に設けられたシャッタローラ22と、シャッタローラ22の移動を案内するガイドレール27と、本体シャッタ21を閉作動方向に付勢する引張コイルスプリング24とを備え、紙幣入出金ユニット5は、ユニットシャッタ11の開閉機構12に、本体シャッタ21の開作動方向の後端部を押圧する押圧部材19を備え、ユニットシャッタ11の開作動時に、押圧部材19で本体シャッタ21の後端部を押圧して、本体シャッタ21を開作動させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、顧客との現金による取引を自動で行う現金自動預払機等の自動取引装置に関する。
【背景技術】
【0002】
海外の国々および地域においては、現金自動預払機の操作部のみを建屋の屋外に露出させ、紙幣等の補充作業や保守作業を行う装置の裏面側を屋内側に設置した外壁設置が行われる場合がある。
このような外壁設置の現金自動預払機の場合には、降雨の際に屋外に露出させた操作部から内部に雨水が浸入して現金自動預払機の装置内部に故障が生ずる可能性があるため、雨水の侵入を防止するための機構を備える必要がある。
【0003】
このため、従来の現金自動預払機は、外壁設置の場合に、操作部を覆いスプリングヒンジにより開閉する透明な防雨シャッタを設け、現金の取引時に、顧客が手動でシャッタを開閉させて現金の入出金を行い、降雨時における現金自動預払機の内部への雨水の侵入を防止している(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開2006−105601号公報(段落0013、第1図、第4図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した従来の技術においては、防雨シャッタを、顧客が手動で開閉させて現金の入出金を行っているため、顧客は降雨時以外のときでも、常に防雨シャッタを開閉させて現金による取引を行わなければならず、現金自動預払機の操作性が阻害されるという問題がある。
一方、降雨時または降雨直後の取引においては、防雨シャッタのおもて面が雨水で濡れた状態になっているため、防雨シャッタを開閉する際に手が雨水で汚れてしまい、衛生上好ましくないという問題がある。
【0005】
また、入金する紙幣または出金した紙幣に雨水等の水分が付着して、紙幣を損傷させる虞があるという問題がある。
このことは、入金する紙幣に水分が付着して紙幣の剛性を弱めてしまった場合に、ジャムの発生要因となるので、好ましくない。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、防雨機能を有するシャッタを自動的に開閉する手段を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記課題を解決するために、入出金部の開口を覆うユニットシャッタと、前記ユニットシャッタを開閉する開閉機構とを有し、装置本体に着脱可能に装着された貨幣入出金ユニットと、前記装置本体の入出金パネルに設けられ、前記入出金部への貨幣の入出金を行う入出金口とを備えた自動取引装置において、前記装置本体は、前記入出金パネルのおもて面と面一のおもて面を有し、前記入出金口を開閉する本体シャッタと、前記本体シャッタの裏面に、前記本体シャッタの開作動方向と直交する方向に設けられた支持シャフトと、前記支持シャフトの両端に回転自在に設けられたシャッタローラと、前記シャッタローラの移動を案内するガイドレールと、前記本体シャッタを、閉作動方向に付勢するバネ部材と、を備え、貨幣入出金ユニットは、前記ユニットシャッタの開閉機構に、前記本体シャッタの開作動方向の後端部を押圧する押圧部材を備え、前記ユニットシャッタの開作動時に、前記押圧部材で、前記本体シャッタの後端部を押圧して、前記本体シャッタを開作動させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
これにより、本発明は、ユニットシャッタの開閉作動に連動させて本体シャッタを開閉作動させることができ、防雨機能を有するシャッタ機構を、省スペースかつ簡素な構成で形成することができると共に、顧客に通常の場合と同様の手順による貨幣の入出金取引を提供することができるという効果が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下に、図面を参照して本発明による自動取引装置の実施例について説明する。
【実施例1】
【0009】
図1は実施例1の現金自動預払機を示す外観図、図2は実施例1の紙幣入出金ユニットのシャッタ機構を示す説明図、図3は実施例1の装置本体のシャッタ機構を示す説明図、図4は実施例1の現金自動預払機のシャッタ部の側面を示す説明図、図5は実施例1の現金自動預払機のシャッタ部の上面を示す説明図である。
なお、図5は装置本体のパネルを除いた状態で示してある。
【0010】
図1において、1は自動取引装置としての現金自動預払機であり、海外の銀行等の金融機関の店舗の建屋に外壁設置され、顧客との間で、貨幣としての紙幣を用いた取引処理を自動で行う。
3は操作表示部であり、現金自動預払機1の装置本体2の前面パネル2aに設けられ、LCD等の表示画面とタッチパネル等の入力手段との組合せで構成されており、表示画面に入金取引や出金取引等の取引選択ボタンを表示した取引選択画面や各種の入力画面等を表示する他、入力手段により顧客からの入力を受付ける。
【0011】
5は貨幣取扱装置としての紙幣入出金ユニットであり、装置本体2の入出金パネル2bに設けられた開口である入出金口としての紙幣入出金口6から、入金取引時等に顧客が投入した紙幣を受入れ、これを鑑別および計数して収納庫に収納し、出金取引時等に収納庫から顧客に支払う紙幣を繰出し、これを計数して紙幣入出金口6から顧客に引渡す機能を有している。
【0012】
また、紙幣入出金ユニット5は、装置本体2に着脱可能に装着され、係員は、装置本体2の背面側に設けられた扉8を開けて紙幣入出金ユニット5をスライドレール7によって引出し、これを取外して紙幣の補充等を行う。
本実施例の現金自動預払機1は、前面パネル2aと入出金パネル2bとを屋外に露出させた状態で、外壁設置されている。
【0013】
上記の紙幣入出金ユニット5は、図2、図4に示すように、顧客が投入した紙幣を1枚毎に分離して繰出す図示しない分離機構や、顧客に引渡す出金紙幣等を集積する集積機構等を有する入出金部10、入出金部10の開口の上方を覆い、紙幣の受入時および取出時に開閉する板状のユニットシャッタ11等を備えている。
12はユニットシャッタ11の開閉機構であり、ユニットシャッタ11の開作動方向に沿った両側に配置され、プーリ13a、13bに掛け渡されたベルト14と、ベルト14の外周面を摩擦力により駆動する、駆動シャフト20aに固定された摩擦ローラ15と、駆動シャフト20aを回転駆動するモータ20(図5参照)等で構成され、ユニットシャッタ11の裏面が、ベルト14の外周面に固定されたシャッタ固定具16に固定されている。
【0014】
この開閉機構のモータ20を正逆回転させることにより、ユニットシャッタ11が開閉される。
17はシャッタ閉センサであり、ユニットシャッタ11が入出金部10の開口を閉鎖する閉鎖位置に位置したことを検出する光学式のセンサである。
18はシャッタ開センサであり、ユニットシャッタ11が入出金部10の開口を開放した開放位置に位置したことを検出する光学式のセンサである。
【0015】
19は押圧部材であり、ベルト14の外周面のユニットシャッタ11の開作動方向の後端側に固定された柱状部材であって、ユニットシャッタ11の開作動時に、ユニットシャッタ11の移動に伴って移動し、本体シャッタ21の後端部を押圧して開作動方向に移動させる機能を有している。
本体シャッタ21は、図3、図4に示すように、中央部に、入出金パネル2bのおもて面と面一に配置されたおもて面を有し、紙幣入出金口6に遊嵌する凸部21aが形成された板状部材(図5参照)であって、紙幣入出金口6を開閉する機能を有している。
【0016】
22はシャッタローラであり、本体シャッタ21の開作動方向の前端側および後端側の裏面に本体シャッタ21の開作動方向と直交する方向に固定され、本体シャッタ21から装置本体2の側面パネル2c(図1参照)の方向に延在する支持シャフト23のそれぞれの両端に回転自在に設けられている(図5参照)。
24はバネ部材としての引張コイルスプリングであり、入出金パネル2bの裏面に設けられたスプリングポスト25に一端を固定され、他端は本体シャッタ21の後端部、本実施例では、本体シャッタの開作動方向の後端側に設けられた支持シャフトに取付られており、本体シャッタ21を閉作動方向に付勢して、ストッパ26に係止させる機能を有している。
【0017】
27はガイドレールであり、装置本体2の両側の側面パネル2cまたはフレームにそれぞれ取付けられた、シャッタローラ22が活動可能な溝幅を有するコの字状断面形状の長尺部材であって、本体シャッタ21の開作動時および閉作動時に、シャッタローラ22の移動を案内する機能を有している。
29は吸水部材であり、ポリウレタン等を発泡成形したスポンジ等の、弾性および吸水性を有する材料で形成され、入出金パネル2bの、本体シャッタ21の開作動方向の紙幣入出金口6の内縁部の裏面に貼付等により固定されており、本体シャッタ21の開作動時および閉作動時に、本体シャッタ21の凸部21aのおもて面に摺接して、そのおもて面に付着した雨水等の水分を吸収する機能を有している。
【0018】
また、吸水部材29は、図5に示すように、その開作動方向と直交する方向の両端部を、装置本体2の側面パネル2cの方向に延在させて入出金パネル2bの裏面に固定されており、その両端部をそれぞれ装置本体2に設けられた図示しない排水ダクトに導いて、吸収した水分を外部に排出するよう構成されている。
上記した紙幣入出金ユニット5は、装置本体2に装着され、図示しない固定手段で固定されたときに、図4に示すように、引張コイルスプリング24によりストッパ26に係止された閉鎖位置にある本体シャッタ21の下方に、入出金ユニット5の閉鎖位置にあるユニットシャッタ11が位置しており、この閉鎖位置にあるユニットシャッタ11をシャッタ閉センサ17が検出している。
【0019】
顧客が、現金自動預払機1の操作表示部3から出金取引を選択し、その出金金額等を入力すると、現金自動預払機1の図示しない主制御部から、紙幣入出金ユニット5へ紙幣の出金指令が送出され、紙幣入出金ユニット5は、図示しない収納庫から出金金額に相当する紙幣を繰出して入出金部10に集積する。
紙幣の集積後に、紙幣入出金ユニット5は、摩擦ローラ15を矢印A方向に回転させ、ベルト14の外周面を摩擦力により駆動してベルト14にシャッタ固定具16を介して固定されているユニットシャッタ11を開作動方向に移動させ、シャッタ開センサ18がユニットシャッタ11を検出したときに、ユニットシャッタ11を開放位置に停止させる。
【0020】
このユニットシャッタ11の開作動方向への移動のときに、ベルト14に固定されている押圧部材19が、本体シャッタ21の後端側に固定された支持シャフト23を押圧し、引張コイルスプリング24の付勢力に抗して、本体シャッタ21を、ガイドレール27に案内されたシャッタローラ22により、ガイドレール27に沿って開作動方向に移動させ、図6に示す開放位置に停止させ、本体シャッタ21に閉鎖されていた紙幣入出金口6を開放する。
【0021】
また、ユニットシャッタ11に連動した本体シャッタ21の開作動方向への移動のときに、紙幣入出金口6の縁部に設けられた吸水部材29が、その弾性により撓みながら本体シャッタ21の凹部21aのおもて面に摺接し、そこに付着している水分を吸収して図示しない排水ダクトから外部へ排出する。
そして、顧客が、解放された紙幣入出金口6から手を挿入して、入出金部10に集積された紙幣を取出すと、これを検知した紙幣入出金ユニット5は、摩擦ローラ15を矢印Aとは反対方向に回転させ、ユニットシャッタ11を開作動方向とは反対方向の閉作動方向に移動させ、シャッタ閉センサ17がユニットシャッタ11を検出したときに、ユニットシャッタ11を閉鎖位置に停止させる。
【0022】
このユニットシャッタ11の閉作動方向への移動のときに、本体シャッタ21を閉作動方向に付勢している引張コイルスプリング24により、本体シャッタ21が押圧部材19に当接しながら、ガイドレール27に沿って閉作動方向に移動し、図4に示す閉鎖位置に停止し、紙幣入出金口6を本体シャッタ21により閉鎖する。
また、ユニットシャッタ11に連動した本体シャッタ21の閉作動方向への移動のときに、紙幣入出金口6の縁部に設けられた吸水部材29が、その弾性により撓みながら本体シャッタ21の凹部21aのおもて面に摺接し、そこに残留している水分を再度吸収して図示しない排水ダクトから外部へ排出する。
【0023】
入金取引が選択された場合も、上記と同様にして、紙幣入出金口6が開放され、紙幣の投入後に、紙幣入出金口6がユニットシャッタ11と連動した本体シャッタ21により閉鎖される。
このように、本実施例の現金自動預払機1においては、防雨機能を有する本体シャッタ21をユニットシャッタ11に連動させて自動的に開閉するので、顧客は、防雨シャッタを手動で開閉させる必要はなく、現金自動預払機の操作性を阻害することなく顧客に通常の場合と同様の手順による紙幣の入出金取引を提供することができる。
【0024】
また、降雨時または降雨直後の取引においては、顧客が本体シャッタ21に手を触れる必要がないので、本体シャッタ21のおもて面が雨水で濡れた状態になっていたとしても顧客の手が雨水で汚れることはなく、衛生面において優れると共に、入金する紙幣または出金した紙幣に水分が付着することはなく、紙幣の水分による損傷や水分による剛性の低下を防止することができる。
【0025】
更に、本実施例の紙幣入出金口6には、本体シャッタ21の開閉作動時に、そのおもて面に摺接する吸水部材29が設けてあるので、本体シャッタ21による防雨機能を更に高めて、雨水等の水分の内部への侵入を防止することができる。
更に、本体シャッタ21を、ユニットシャッタ11の開閉機構12に設けた押圧部材によって、ユニットシャッタ11の開閉作動に連動させて移動させるので、防雨機能を有するシャッタ機構を、省スペースかつ簡素な構成で形成することができると共に、紙幣入出金ユニット5の取外し時には、本体シャッタ21を閉鎖状態のままにしておくことができ、降雨時における補充作業や保守作業においても、雨水が内部に侵入することはなく、紙幣入出金ユニット5を除く装置内部の各部位への水分の侵入による故障の可能性を低減することができる。
【0026】
更に、本体シャッタ21を独立して開閉させる駆動機構を備えていないので、駆動機構の故障による、本体シャッタ21の開放状態での停止の確率を低減させることができる。
以上説明したように、本実施例では、装置本体に着脱可能に装着された紙幣入出金ユニットを備えた現金自動預払機において、装置本体に、その入出金パネルのおもて面と面一のおもて面を有し、入出金パネルに設けられた入出金口を開閉する本体シャッタと、本体シャッタの裏面に本体シャッタの開作動方向と直交する方向に設けられた支持シャフトと、支持シャフトの両端に回転自在に設けられたシャッタローラと、シャッタローラの移動を案内するガイドレールと、本体シャッタを閉作動方向に付勢するバネ部材とを設けると共に、貨幣入出金ユニットのユニットシャッタの開閉機構に、本体シャッタの開作動方向の後端部を押圧する押圧部材を設け、ユニットシャッタの開作動時に、押圧部材で本体シャッタの後端部を押圧して本体シャッタを開作動させるようにしたことによって、ユニットシャッタの開閉作動に連動させて本体シャッタを開閉作動させることができ、防雨機能を有するシャッタ機構を、省スペースかつ簡素な構成で形成することができると共に、顧客に通常の場合と同様の手順による紙幣の入出金取引を提供することができる他、降雨時または降雨直後の取引においては、顧客が本体シャッタに手を触れる必要がなくなり、入金する紙幣または出金した紙幣に水分が付着することを防止して、紙幣の水分による損傷や水分による剛性の低下を防止することができる。
【0027】
また、入出金パネルの、紙幣入出金口の開作動方向の縁部の裏面に、本体シャッタの開閉作動時に、本体シャッタのおもて面に摺接する吸水部材を設けたことによって、本体シャッタによる防雨機能を更に高めて、雨水等の水分の装置内部への侵入を防止することができる。
【実施例2】
【0028】
図7は実施例2の現金自動預払機のシャッタ部の側面を示す説明図、図8は実施例2の現金自動預払機のシャッタ部の上面を示す説明図である。
なお、図7はロック機構の手前側のシャッタローラを除いた状態で示し、図8は装置本体のパネルを除いた状態で示してある。
また、上記実施例1と同様の部分は、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0029】
図7、図8において、31はロック機構であり、本体シャッタ21の開作動方向の後端側の裏面に固定された支持シャフト23に、図示しない付勢手段により装置本体2の入出金パネル2bの方向に付勢された状態で回動自在に設けられたロックレバー32と、入出金パネル2bの裏面に設けられ、ロックレバー32の爪部が係合する係合部33とで構成されており、図7に示すように、本体シャッタ21が、紙幣入出金口6を閉鎖する閉鎖位置にあるときは、ロックレバー32の爪部が係合部33に係合して本体シャッタ21をロックし、取引時には、図示しないロック解除機構により、ロックレバー32と係合部33との係合が解除され、上記実施例1と同様に、ユニットシャッタ11と連動して移動可能なように構成されている。
【0030】
このように、本実施例の本体シャッタには、本体シャッタが紙幣入出金口を閉鎖する閉鎖位置にあるときに、本体シャッタをロックするロック機構が設けてあるので、上記実施例1の効果に加えて、本体シャッタの破壊による装置内部の紙幣の盗難の可能性を極めて低いものとすることができる。
なお、上記各実施例においては、海外の金融機関の店舗に外壁設置された現金自動預払機の場合を例に説明したが、国内の銀行や消費者金融会社等の金融機関の支店や、コンビニエンスストア等の店舗に外壁設置された現金自動預払機に適用すれば、上記と同様の効果を得ることができる。
【0031】
また、上記各実施例においては、外壁設置された現金自動預払機の場合を例に説明したが、屋内に設置された場合においても、コンビニエンスストア等で顧客が飲料物を片手に操作した場合に、誤って飲料物を入出金パネル上にこぼしてしまったとき等に、その水分の内部への侵入を防止することができるので、有用である。
更に、上記各実施例においては、貨幣入出金ユニットは、貨幣としての紙幣を取扱うの紙幣入出金ユニットであるとして説明したが、貨幣としての硬貨を取扱うの硬貨入出金ユニットの入出金口としての硬貨入出金口に適用しても、上記と同様の効果を得ることができる。
【0032】
更に、上記各実施例においては、自動取引装置は現金自動預払機であるとして説明したが、自動取引装置は前記に限らず、CD(Cash Dispenser:現金自動支払機)や両替機等であってもよく、鉄道の駅や道の駅、バスの停留所、高速道路のサービスエリアやパーキングエリア、遊技場、劇場、駐車場、食堂、スポーツ施設等に設置された自動券売機等であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】実施例1の現金自動預払機を示す外観図
【図2】実施例1の紙幣入出金ユニットのシャッタ機構を示す説明図
【図3】実施例1の装置本体のシャッタ機構を示す説明図
【図4】実施例1の現金自動預払機のシャッタ部の側面を示す説明図
【図5】実施例1の現金自動預払機のシャッタ部の上面を示す説明図
【図6】実施例1の現金自動預払機のシャッタの開放状態を示す説明図
【図7】実施例2の現金自動預払機のシャッタ部の側面を示す説明図
【図8】実施例2の現金自動預払機のシャッタ部の上面を示す説明図
【符号の説明】
【0034】
1 現金自動預払機
2 装置本体
2a 前面パネル
2b 入出金パネル
2c 側面パネル
3 操作表示部
5 紙幣入出金ユニット
6 紙幣入出金口
7 スライドレール
8 扉
10 入出金部
11 ユニットシャッタ
12 開閉機構
13a、13b プーリ
14 ベルト
15 摩擦ローラ
16 シャッタ固定具
17 シャッタ閉センサ
18 シャッタ開センサ
19 押圧部材
20 モータ
20a 駆動シャフト
21 本体シャッタ
21a 凸部
22 シャッタローラ
23 支持シャフト
24 引張コイルスプリング
25 スプリングポスト
26 ストッパ
27 ガイドレール
29 吸水部材
31 ロック機構
32 ロックレバー
33 係合部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入出金部の開口を覆うユニットシャッタと、前記ユニットシャッタを開閉する開閉機構とを有し、装置本体に着脱可能に装着された貨幣入出金ユニットと、
前記装置本体の入出金パネルに設けられ、前記入出金部への貨幣の入出金を行う入出金口とを備えた自動取引装置において、
前記装置本体は、
前記入出金パネルのおもて面と面一のおもて面を有し、前記入出金口を開閉する本体シャッタと、
前記本体シャッタの裏面に、前記本体シャッタの開作動方向と直交する方向に設けられた支持シャフトと、
前記支持シャフトの両端に回転自在に設けられたシャッタローラと、
前記シャッタローラの移動を案内するガイドレールと、
前記本体シャッタを、閉作動方向に付勢するバネ部材と、を備え、
貨幣入出金ユニットは、
前記ユニットシャッタの開閉機構に、前記本体シャッタの開作動方向の後端部を押圧する押圧部材を備え、
前記ユニットシャッタの開作動時に、前記押圧部材で、前記本体シャッタの後端部を押圧して、前記本体シャッタを開作動させることを特徴とする自動取引装置。
【請求項2】
請求項1において、
前記装置本体は、
前記入出金パネルの、前記入出金口の開作動方向の縁部の裏面に設けられた吸水性を有する吸水部材を備え、
前記本体シャッタの開閉作動時に、前記吸水部材を前記本体シャッタのおもて面に摺接させることを特徴とする自動取引装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2において、
前記装置本体は、
前記本体シャッタのロック機構を備えることを特徴とする自動取引装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−73148(P2010−73148A)
【公開日】平成22年4月2日(2010.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−243010(P2008−243010)
【出願日】平成20年9月22日(2008.9.22)
【出願人】(000000295)沖電気工業株式会社 (6,645)
【出願人】(591089556)株式会社 沖情報システムズ (276)
【Fターム(参考)】