説明

自動居眠り防止バンド

【課題】人体の居眠り現象と心拍数低下との関係を利用した自動居眠り防止バンドを提供する。
【解決手段】心臓鼓動により発生する心電信号を受信し、検出された脈拍数の低下現象から、初期居眠り現象を察知し、直接本人の胸部の、眠気を防止するツボを、同胸部に装着する、電動振動機(バイブレター)付バンド帯を介して、断続的に振動させる方法で刺激し眠気防止を行い、さらに激しい居眠り症状が生じた場合は、強震させ覚醒を行う構成とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は主に自動車運転、その他勤務中における居眠り症状を自動的に感知して、胸部ツボに振動を与える方法で、眠気防止行うものである。
【背景技術】
【0002】
居眠り交通事故多発に伴って自動車運転中の居眠り防止機なるものは、これまで世界中で開発され、すでに多くの機種が販売されている、しかし現在販売されている居眠り防止機の全てが一定間隔を置いて断続的に居眠り防止警報を鳴らすとか、又は頭の傾斜角度に反応して自動的に耳に着けたアラームが鳴るといった、実に抽象的な方法の居眠り防止技術で、多くの機種が開発されている。
本発明、自動居眠り防止バンドは、新に人の脈拍数低下に伴って発生する居眠り現象を胸部バンド帯センサーで自動的に感知行うと同時に、居眠りを防止する胸部のツボを振動機(バイブ)で直接刺激する方法で、確実に居眠り防止行う技術を新に提供行うものである。
【特許文献1】韓国及び中国特許 名称 センス感知眠気防止機 (1) 実用新案 20−2001−0027418 (2) 意匠登録 30−2001−0025348

詳細な説明
センス感知眠気防止機(ANTI−DROWSYAIARM)は運転者の耳に装着されて、電子的位置センサーによって作動します、眠気によって運転者の頭の位置が下の方に下げられる時、アラームが作動して運転者及び使用者の眠気による交通事故を事前に予防することができます。
【非特許文献1】居眠り防止ナップ、アラーム

詳細な説明
居眠りは脳の覚醒状態が低下して起り居眠りに入る直前にはアルファー波が発生することから居眠り寸前の状態を察知することは可能であるが脳波を採るために電極を着けるという面倒を避けることはできません、又CCPカメラで、ドライバーを撮影し、視線や瞬き等で居眠りの瞬間を検知して覚醒させる研究も盛んに行われ、居眠り運転を事前に予防する技術の実用化も、やがては可能になるものと思われます、本製品はそうした居眠りのメカニズムを医学的に研究し、居眠りの瞬間的な頭の動きを感知する特殊センサーを開発した結果、この度新しく居眠り防止ナップ、アラーム商品を開発して全国販売行っているものであります。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
長距離バス、トラック、及び小型船舶に至るまで、交通機関に従事する運転者に於いて、生理的に発生する居眠り運転が、何時も重大事故になっていることが、今も大きな社会問題となっているものである、これまで運転中の居眠り防止対策としては、色々な方法と手段が実施されて来た訳であるが、現在に至って本格的な居眠り防止機等は、まだ開発されていないのが実態となっている。間接的な居眠り防止対策品としては、チュインガム、覚醒飲料水、最近ではドライバー用目覚しアラーム等が販売されているが、こうした現状を考慮して本課題は、運転中ドライバーに初期居眠り症状が発生した時点で、自動的にそれを感知し、本人に直接、強力な刺激を与える方法で完全に覚醒させる、いわゆる自動居眠り防止バンドを新に提供行うものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
通常居眠り現象が生じる時は、比較的身体が安静状態になっている時である、その証拠に激しい運動後とか、興奮状態になっている時は、逆に全く眠むれ無い訳である。安静状態から人の眠気が発生するメカニズムが判ると、心臓心拍数についても眠くなった時の心臓は、必ず安静に鼓動していることが考えられる。普通時の心拍数が毎分65回から75回ある人が眠くなった場合の心拍数を測定すると、約50以下に低下していることが数々の実験で確認されているものである。更に眠気が覚醒されると、心拍数も復元されて、元の心拍数に戻る現象も同時に確認されているものである。
【0005】
人体の心拍数検出方法については、従来のスポーツ心拍測定機、その他医療用測定機等を応用すれば、簡単に心拍数を測定することも、又必要指定心拍数を検出することも、全て可能である。特に胸部に装着するバンドタイプの測定機を使用すれば、長時間誤差もなく、しかもドライバーにとっても苦痛なく、安全に使用することができるものである。
東洋医学指圧療法に於いて、人体の眠気をとる胸部ツボ刺激効果が解明されている図4 人体胸部に位置する(10)巨蕨(こけつ) (11)期門(きもん) (12)中かん等のツボである。これらのツボを全て胸部に装着したバンド帯の振動機(バイブレター)で強弱に刺激することは容易で技術的にも可能である。
【0006】
東洋医学指圧療法による居眠りをとる、胸部ツボを本格的に振動機(バイブレター)で刺激する技術から、運転中のドライバーに対して、確実に居眠り防止できることは、西洋医学理論から判断しても、容易に理解できるものである。本発明が課題とした運転者の居眠り防止を確実に行う為には、初期居眠り症状を検知した時点で、直接本人の身体に強弱な断続的刺激を与えて、その場で即刻、覚醒させることが最も有効な居眠り防止手段であると考えたものである
【発明の効果】
【0007】
人体心拍数の低下によって、初期居眠り症状が発生するメカニズムを応用した、本発明、自動居眠り防止バンドの効果は、従来に無い技術の新規性が認められるものである。過去、初期居眠り発生の検知方法に、アルファー波とか反射神経波等を応用した覚醒技術が盛んに研究され、すでに最近、外国から、ドライバーの片耳に装着する、小さなアラームで、頭の角度が傾斜すると、自動的にブザーが発報して、ドライバーの居眠りを防止する商品も販売されているが、この商品については、まだ多くの問題が有るといわれている。新しく人体脈拍数低下現象を応用した居眠り防止機が開発されたことに、これより、交通安全に優れた居眠り防止効果が発揮できるものと思われる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
人体心拍数測定方法には、指先測定、手首測定、胸部測定法と色々あるが、運転業務中、その他作業中に於いて使用することと、同時に胸部眠気防止ツボを振動刺激する必要性を考えた場合、振動機(バイブレター)付、自動居眠り防止バンド帯は、やはり男女共、胸の位置に装着することが最も理想的であることが考えられる。
初期居眠り症状を感知する、心拍数検出数を、毎分50回以下に設定した、主な理由は、眠気の無い時にバイブレターが作動する煩わしさを考慮したことと、ドライバーが本当に眠ってしまった時の大きな被害状況を考慮しての、実は総合判断からである。しかし人にはそれぞれ異なる体質があって、一概に50設定とはいかない場合もあるが、本発明、自動居眠り防止バンドを装着しておれば、強度な激震が作動して、何人も、絶対眠れないことは確かである。この技術こそが発明を実施するための、最良の形態であるといえる。
【実施例】
【0009】
試作品、自動居眠り防止バンドを装着して、深夜長距離ドライブを試みた結果、初日は興奮していた性か、毎分50回以下の脈拍設定では、全く居眠り防止振動作動は働かなかったものである。夜明けにテストドライブを終了して、自宅に帰り、床に就いた約1時間後に第1回目の居眠り防止振動が自動発振した。やはり寝床では、脈拍が50回以下に低下して寝ていることが確認できたものである。
【0010】
ドライブ中の初期居眠り防止作動の働きを確認するため、居眠り感知脈拍数設定を毎分55回に繰り上げ変更して、更に深夜ドライブ実験を行った結果、夜明け頃になって居眠り防止振動が続いて3回、確認できた。しかしその時の状態は居眠りするまでには至っていなかったことは確かである。しかしドライブ中に自動振動が得られたことは、設定脈拍数55回で居眠り防止作動が働いたことには間違い無い訳である。
【0011】
最終、10回以上に及ぶ深夜居眠り防止実験を行った結果、初期居眠り感知脈拍設定数を個人が独自に選定できる方法を採用することにしたものである。その理由は特に、自動車運転の場合、よく居眠りする人と、全く居眠りしない人が居る為である。又夜間作業をする人、長時間管理業務をする人に於いても、同様である、しかし本実験に於いて立証されたことは、この自動居眠り防止バンドを装着しておれば、何人も絶対眠ることは不可能であるということである。
【産業上の利用可能性】
【0012】
本発明、自動居眠り防止バンドは、使用が簡単で安価なことから、ドライバーの居眠り運転防止。船舶操舵手の居眠り防止。その他夜間作業者、徹夜管理者、受験生等の居眠り防止を確実に行うことが出来るものである。更に考えられることは、新幹線運転士、航空パイロット、各管制官、消防署、警察署、陸海空の自衛隊、全て重大事故に関係する方々の、安全な自動居眠り防止手段として、これより更に研究開発を行って行く必要性が考えられるものである。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】自動居眠り防止バンド全体斜視図
【図2】東洋医学指圧療法、胸部眠気をとる人体ツボ図
【符号の説明】
【0014】
1 平ゴムバンド
2 左心電受信センサー
3 通電樹脂バンドベッド
4 受信機本体ケーシング
5 電池挿入口
6 振動機(バイブレター)
7 右心電受信センサー
8 バンド接続部
10 巨蕨(こけつ)
11 期門(きもん)
12 中かん(ちゅうかん)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
東洋医学指圧療法に基いて人体の眠気をとる胸部のツボ、臣蕨(こけつ)、及び期門、(きもん)、中かん(ちゅうかん)等の上部に装着行う、振動機(バイブレター)付バンド帯の内側左右2点に、心臓鼓動に伴って発生する心電信号を受信する、電子センサーを付設行い、同時に受信した心電信号をバンド本体中央付設、信号受信機及び演算機、電池等を介して1分間平均の脈拍数を検出し、更に検出した脈拍数が毎分55回以下に低下して、人体に初期居眠り現象が発生する時点で、自動的に胸部バンド付設振動機(バイブレター)を断続的に振動させる方法で、先ず眠気予防を行い、更に脈拍数が40回以下に低下して、激しい居眠り症状が生じた場合は、引き続きベルト帯を更に強震させる方法で、本人直接、強い刺激を与えて、いわゆる確実に覚醒行うことを特徴とした、自動居眠り防止バンド。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2006−81876(P2006−81876A)
【公開日】平成18年3月30日(2006.3.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−303559(P2004−303559)
【出願日】平成16年9月15日(2004.9.15)
【出願人】(391027734)
【Fターム(参考)】