説明

自動承認賃金支払装置と自動承認賃金支払方法、及び自動承認賃金支払プログラム

【課題】上司より出退勤の承認可否の応答が得られない場合であっても従業者に対する賃金の支払いを可能とする仕組みを提供する。
【解決手段】本サーバ10は、勤務先端末20より送信された出退勤情報を受信し、従業者の出退勤の承認を求める出退勤承認通知を生成して承認者端末30へ送信し、上司に対して従業者の出退勤の承認可否を求める。本サーバは、退勤承認通知の送信に応じ、上司が応答した承認可否決定情報を含む出退勤承認応答情報を承認者端末より受信した場合は、出退勤情報に関連付けて承認可否決定情報を記憶する。一方、本サーバは、上司より応答が無い場合は、その出退勤情報を自動承認し、出退勤情報に関連付けて自動承認情報を記憶する。そして、本サーバは、出退勤情報として退勤時刻を自動承認した場合、振込情報を金融機関端末50へ送信し、雇用者口座から従業者口座への賃金の振込を行なう振込実行指示を金融機関に対して行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、上司より出勤や退勤(以下、「出退勤」という)の承認可否の応答が得られない場合であっても従業者に対する賃金の支払いを可能とする自動承認賃金支払装置と自動承認賃金支払方法、及び自動承認賃金支払プログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、時代のニーズや生活スタイルの多様化に伴い雇用体系が多様化しており、正社員以外に、時間給契約のアルバイトやパートタイマー、派遣社員、請け負い、等といった従業者の雇用契約形態が存在する。このような従業者に対する賃金の支払い方法において、従業者が日払いを要望した場合、まず、勤務が終了した後に上司が、従業者の出勤時刻や退勤時刻等に基づいて出退勤の承認を行なう。さらに、上司の承認を得た出退勤情報に基づいて経理等が賃金の計算することで、従業者が指定する金融機関の口座に対して賃金を振込むか、金融機関を介さずに雇用者が従業者ごとに現金を手渡すことで、賃金の支払いを行うようにしている。
【0003】
ところが、従業者の出退勤の承認を行なう上司が、外出や出張、退勤、休暇といった不在の場合や、存在(出社)しているが他の仕事を行っていて気付かない等の理由により、従業者の勤務が終了した後すぐに従業者の出退勤に対する承認可否の応答が得られないことがある。この場合、経理等において賃金の計算を行なうことができず、日払いを要望する従業者に対して賃金の支払いを行うことができない。しかも、雇用者が日払いで現金を支給する手段では、勤務が終了した後に賃金の計算等の処理を経理等が24時間土日祝日関係なく対応する必要があり、雇用者側にとっては負荷が大きく、非常に煩わしい手間の掛かるものである。
【0004】
そこで、上司による承認を効率よく行なうようにした手段として、承認代行者や他の上司(以下、「代行承認者等」という。)によって承認を滞りなく行なうようにした多くの技術が提案されている(特許文献1乃至4参照)。
【0005】
しかしながら、上述した特許文献1乃至4に記載の手段では、代行承認者等といった別の承認者によって承認を滞りなく行なうようにしており、代行承認者等からも承認が得られない場合のことを想定していない。したがって、代行承認者等から承認が得られない場合、賃金の計算等を迅速に行なうことができない。しかも、代行承認者等を利用する場合の従来技術では、たとえば、24時間営業の店舗等において従業者が日払いを希望している場合、代行承認者等を24時間土日祝日関係なく勤務させておく必要があり、現実的なシステムとはいえない。
【0006】
このように、従業者の出退勤の承認を行なう上司から承認可否の応答が得られない場合であっても、24時間土日祝日関係なく迅速に対応することのでき、従業者に対する賃金の支払いをすぐに可能とする手段は現在まで何ら提案されていない。
【特許文献1】特開平7−36995号公報
【特許文献2】特開平8−180114号公報
【特許文献3】特開2006−79381号公報
【特許文献4】特開2006−350436号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上記事情に鑑みて成されたものであり、上司より出退勤の承認可否の応答が得られない場合であっても、従業者に対する賃金の支払いを可能とする仕組みを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の自動承認賃金支払装置は、従業者及び前記従業者の上司が出勤時又は退勤時に利用する勤務先端末と、前記従業者の出退勤を承認する前記上司が利用する承認者端末と、にそれぞれ通信ネットワークを介して接続されると共に、従業者に対して賃金の支払いを行う雇用者が開設した口座を備える金融機関に設置された金融機関端末と通信回線を介してさらに接続され、前記上司より出退勤の承認可否の応答が得られない場合であっても従業者に対する賃金の支払いを可能とした装置であって、前記従業者を特定する従業者識別情報と、賃金の振込を行う振込先情報と、を互いに関連付けて記憶する第1記憶手段、前記上司を特定する上司識別情報と、当該上司の連絡先情報と、を互いに関連付けて記憶する第2記憶手段、前記従業者識別情報と、前記上司識別情報と、を互いに関連付けて記憶する第3記憶手段、前記勤務先端末より、従業者識別情報又は上司識別情報と、勤務日と、出勤時刻又は退勤時刻と、を含む出退勤情報を受信し、従業者識別情報又は上司識別情報と、勤務日と、出勤時刻と、退勤時刻と、を互いに関連付けて第4記憶手段に記憶する出退勤情報管理手段、前記出退勤情報管理手段での出退勤情報の受信に応じ、当該出退勤情報を含み従業者の出退勤の承認を求める出退勤承認通知を生成すると共に、前記第3記憶手段を参照して出退勤情報に含まれる従業者識別情報に基づき関連付けられている上司識別情報を特定し、さらに、前記第2記憶手段を参照して特定した上司識別情報に基づき当該上司の連絡先情報を特定し、この連絡先情報に基づき、前記出退勤承認通知を承認者端末へ送信して従業者の出退勤の承認可否を求める出退勤承認要求手段、前記出退勤承認要求手段での出退勤承認通知の送信に応じ、前記上司が応答した承認可否決定情報と、出退勤情報と、を含む出退勤承認応答情報の受信有無を判断し、前記承認者端末より前記出退勤承認応答情報を受信した場合、前記第4記憶手段を参照して当該出退勤承認応答情報に含まれる出退勤情報に基づき特定した出勤時刻又は退勤時刻に前記承認可否決定情報を関連付けて記憶し、一方、前記出退勤承認応答情報を受信していない場合、前記第4記憶手段を参照して応答が無い前記出退勤承認通知に含まれる出退勤情報に基づき特定した出勤時刻又は退勤時刻を自動承認し、当該出勤時刻又は退勤時刻に自動承認したことを示す自動承認情報を関連付けて記憶する出退勤承認処理手段、前記出退勤承認処理手段にて退勤時刻を自動承認した場合、前記第1記憶手段を参照して自動承認した退勤時刻により特定される出退勤情報に含まれる従業者識別情報に基づき振込先情報を特定し、当該振込先情報と、所定の金額と、を含む振込情報を生成し、振込実行指示として前記振込情報を前記金融機関端末へ送信する振込実行指示手段、を少なくとも有していることを特徴とする。
【0009】
また、本発明の自動承認賃金支払装置は、前記第3記憶手段が、連絡優先順位をつけて複数の上司識別情報をさらに記憶し、前記出退勤承認要求手段が、優先順最上位の上司識別情報を特定した後、前記第4記憶手段を参照して当該上司識別情報に基づき最新の出退勤情報を特定し、当該出退勤情報に含まれる出勤時刻又は退勤時刻に基づいて上司の存否を判断し、特定した上司が不在と判断した場合、特定した上司が存在すると判断するまで、前記第3記憶手段を参照して次順位の上司識別情報の特定を再度繰り返し行なう、ものとしても良い。
【0010】
また、本発明の自動承認賃金支払装置は、前記出退勤承認要求手段が、前記出退勤承認通知の送信後、前記第4記憶手段を参照して当該出退勤承認通知の送信において特定した上司識別情報に基づき最新の出退勤情報を特定し、当該出退勤情報に含まれる出勤時刻又は退勤時刻に基づいて上司の存否を判断し、上司又は優先順最下位の上司が不在と判断した場合、承認者が不在であることを知らせる承認者不在通知を生成して前記出退勤承認処理手段に対して送信し、前記出退勤承認処理手段が、前記出退勤承認要求手段より前記承認者不在通知を受信した場合、前記出退勤承認応答情報を受信していないとして前記出退勤承認通知に含まれる出退勤情報に基づき特定した出勤時刻又は退勤時刻を自動承認する、ものとしても良い。
【0011】
また、本発明の自動承認賃金支払装置は、前記出退勤承認要求手段での出退勤承認通知の送信に応じ、当該出退勤承認通知に含まれる出退勤情報と関連付けてその送信時刻を一時的に記憶し、当該送信時刻からの経過時間を判断し、前記送信時刻から所定の時間が経過した場合、前記出退勤情報を含む時間経過通知を生成して前記出退勤承認処理手段に対して送信する承認時間経過管理手段、をさらに有し、前記出退勤承認処理手段が、前記出退勤承認通知の送信後、前記承認時間経過管理手段より時間経過通知を受信した場合、前記第4記憶手段を参照して当該時間経過通知に含まれる出退勤情報に基づき出勤時刻又は退勤時刻を特定すると共に、当該出勤時刻又は退勤時刻に関連付けて承認可否決定情報が記憶されているか否かその有無を判断し、承認可否決定情報が無いと判断した場合、前記出退勤承認応答情報を受信していないとして前記出勤時刻又は退勤時刻を自動承認する、ものとしても良い。
【0012】
また、本発明の自動承認賃金支払装置は、前記従業者識別情報と、従業者の勤務予定と勤務実績の差異から算出した遅刻率及び/又は早退率と、を互いに関連付けて記憶する第5記憶手段、をさらに有し、前記出退勤承認処理手段が、前記出退勤承認通知の送信後、前記第5記憶手段を参照して出退勤情報に含まれる従業者識別情報に基づき従業者の遅刻率及び/又は早退率を特定し、当該遅刻率及び/又は早退率が所定の範囲内にある場合、前記出勤時刻又は退勤時刻を自動承認する、ものとしても良い。
【0013】
また、本発明の自動承認賃金支払装置は、前記所定の金額が、従業者の差なく定額である、ものとしても良い。
【0014】
また、本発明の自動承認賃金支払装置は、前記従業者識別情報と、従業者ごとに設定された最低保障賃金額と、を互いに関連付けて記憶する記憶する第6記憶手段、をさらに有し、前記振込実行指示手段が、前記出退勤承認処理手段にて退勤時刻を自動承認した場合、振込先情報の特定後、前記第6記憶手段を参照して前記振込先情報を特定した従業者識別情報に基づき最低保障賃金額を特定し、当該最低保障賃金額を前記所定の金額とする、ものとしても良い。
【0015】
また、本発明の自動承認賃金支払装置は、前記従業者識別情報と、従業者ごとに設定された最高許容賃金額と、を互いに関連付けて記憶する記憶する第7記憶手段、をさらに有し、前記振込実行指示手段が、前記出退勤承認処理手段にて退勤時刻を自動承認した場合、振込先情報の特定後、前記第4記憶手段を参照して自動承認した退勤時刻により特定される出退勤情報に含まれる従業者識別情報及び勤務日から出勤時刻を特定すると共に、当該出退勤情報より求められる支払賃金額を算出し、さらに、前記第7記憶手段を参照して前記出退勤情報に含まれる従業者識別情報に基づき最高保障賃金額を特定すると共に、当該最高保障賃金額と前記支払賃金額との大きさを比較し、支払賃金額が最高保障賃金額より小さい場合は支払賃金額を前記所定の金額とし、支払賃金額が最高保障賃金額より大きい場合は最高保障賃金額を前記所定の金額とする、ものとしても良い。
【0016】
また、本発明の自動承認賃金支払装置は、前記従業者識別情報と、従業者の勤務予定日、出勤予定時刻、退勤予定時刻、を含む勤務予定情報と、当該勤務予定情報に基づいて事前に算出された支払予定賃金額と、を互いに関連付けて記憶する記憶する第8記憶手段、をさらに有し、前記振込実行指示手段が、前記出退勤承認処理手段にて退勤時刻を自動承認した場合、振込先情報の特定後、前記第4記憶手段を参照して自動承認した退勤時刻により特定される出退勤情報に含まれる従業者識別情報及び勤務日から出勤時刻を特定すると共に、当該出退勤情報より求められる支払賃金額を算出し、さらに、前記第8記憶手段を参照して前記出退勤情報に含まれる従業者識別情報及び勤務日に基づき支払予定賃金額を特定すると共に、当該支払予定賃金額と前記支払賃金額との大きさを比較し、支払賃金額が支払予定賃金額より小さい場合は支払賃金額を前記所定の金額とし、支払賃金額が支払予定賃金額より大きい場合は支払予定賃金額を前記所定の金額とする、ものとしても良い。
【0017】
また、本発明の自動承認賃金支払方法は、従業者及び前記従業者の上司が出勤時又は退勤時に利用する勤務先端末と、前記従業者の出退勤を承認する前記上司が利用する承認者端末と、にそれぞれ通信ネットワークを介して接続されると共に、従業者に対して賃金の支払いを行う雇用者が開設した口座を備える金融機関に設置された金融機関端末と通信回線を介してさらに接続され、前記従業者を特定する従業者識別情報と、賃金の振込を行う振込先情報と、を互いに関連付けて記憶する第1記憶手段、前記上司を特定する上司識別情報と、当該上司の連絡先情報と、を互いに関連付けて記憶する第2記憶手段、前記従業者識別情報と、前記上司識別情報と、を互いに関連付けて記憶する第3記憶手段、を有する装置により、前記上司より出退勤の承認可否の応答が得られない場合であっても従業者に対する賃金の支払いを可能とした方法であって、出退勤情報管理手段が、前記勤務先端末より、従業者識別情報又は上司識別情報と、勤務日と、出勤時刻又は退勤時刻と、を含む出退勤情報を受信するステップ、出退勤情報受信手段が、受信した出退勤情報を、従業者識別情報又は上司識別情報と、勤務日と、出勤時刻と、退勤時刻と、を互いに関連付けて第4記憶手段に記憶するステップ、出退勤承認要求手段が、前記出退勤情報受信手段での出退勤情報の受信に応じ、当該出退勤情報を含み従業者の出退勤の承認を求める出退勤承認通知を生成するステップ、出退勤承認要求手段が、前記出退勤承認通知の生成に応じ、前記第3記憶手段を参照して出退勤情報に含まれる従業者識別情報に基づき関連付けられている上司識別情報を特定するステップ、出退勤承認要求手段が、前記上司識別情報に特定に応じ、前記第2記憶手段を参照して特定した上司識別情報に基づき当該上司の連絡先情報を特定するステップ、出退勤承認要求手段が、特定した連絡先情報に基づき、前記出退勤承認通知を承認者端末へ送信して従業者の出退勤の承認可否を求めるステップ、出退勤承認処理手段が、前記出退勤承認要求手段での出退勤承認通知の送信に応じ、前記上司が応答した承認可否決定情報と、出退勤情報と、を含む出退勤承認応答情報の受信有無を判断するステップ、出退勤承認処理手段が、前記承認者端末より前記出退勤承認応答情報を受信した場合、前記第4記憶手段を参照して当該出退勤承認応答情報に含まれる出退勤情報に基づき特定した出勤時刻又は退勤時刻に前記承認可否決定情報を関連付けて記憶するステップ、出退勤承認処理手段が、前記出退勤承認要求手段での出退勤承認通知の送信に応じ、出退勤承認処理手段が、前記出退勤承認応答情報を受信していない場合、前記第4記憶手段を参照して応答が無い前記出退勤承認通知に含まれる出退勤情報に基づき特定した出勤時刻又は退勤時刻を自動承認し、当該出勤時刻又は退勤時刻に自動承認したことを示す自動承認情報を関連付けて記憶するステップ、振込実行指示手段が、前記出退勤承認処理手段にて退勤時刻を自動承認した場合、前記第1記憶手段を参照して自動承認した退勤時刻により特定される出退勤情報に含まれる従業者識別情報に基づき振込先情報を特定するステップ、振込実行指示手段が、特定した振込先情報と、所定の金額と、を含む振込情報を生成するステップ、振込実行指示手段が、振込実行指示として前記振込情報を前記金融機関端末へ送信するステップ、を少なくとも有していることを特徴とする。
【0018】
また、本発明の自動承認賃金支払プログラムは、従業者及び前記従業者の上司が出勤時又は退勤時に利用する勤務先端末と、前記従業者の出退勤を承認する前記上司が利用する承認者端末と、にそれぞれ通信ネットワークを介して接続されると共に、従業者に対して賃金の支払いを行う雇用者が開設した口座を備える金融機関に設置された金融機関端末と通信回線を介してさらに接続され、前記従業者を特定する従業者識別情報と、賃金の振込を行う振込先情報と、を互いに関連付けて記憶する第1記憶手段、前記上司を特定する上司識別情報と、当該上司の連絡先情報と、を互いに関連付けて記憶する第2記憶手段、前記従業者識別情報と、前記上司識別情報と、を互いに関連付けて記憶する第3記憶手段、を有し、前記上司より出退勤の承認可否の応答が得られない場合であっても従業者に対する賃金の支払いを可能とすることを実行させるためにコンピュータを、前記勤務先端末より、従業者識別情報又は上司識別情報と、勤務日と、出勤時刻又は退勤時刻と、を含む出退勤情報を受信し、従業者識別情報又は上司識別情報と、勤務日と、出勤時刻と、退勤時刻と、を互いに関連付けて第4記憶手段に記憶する手段、前記出退勤情報の受信に応じ、当該出退勤情報を含み従業者の出退勤の承認を求める出退勤承認通知を生成すると共に、前記第3記憶手段を参照して出退勤情報に含まれる従業者識別情報に基づき関連付けられている上司識別情報を特定し、さらに、前記第2記憶手段を参照して特定した上司識別情報に基づき当該上司の連絡先情報を特定し、この連絡先情報に基づき、前記出退勤承認通知を承認者端末へ送信して従業者の出退勤の承認可否を求める手段、前記出退勤承認通知の送信に応じ、前記上司が応答した承認可否決定情報と、出退勤情報と、を含む出退勤承認応答情報の受信有無を判断し、前記承認者端末より前記出退勤承認応答情報を受信した場合、前記第4記憶手段を参照して当該出退勤承認応答情報に含まれる出退勤情報に基づき特定した出勤時刻又は退勤時刻に前記承認可否決定情報を関連付けて記憶し、一方、前記出退勤承認応答情報を受信していない場合、前記第4記憶手段を参照して応答が無い前記出退勤承認通知に含まれる出退勤情報に基づき特定した出勤時刻又は退勤時刻を自動承認し、当該出勤時刻又は退勤時刻に自動承認したことを示す自動承認情報を関連付けて記憶する手段、前記退勤時刻を自動承認した場合、前記第1記憶手段を参照して自動承認した退勤時刻により特定される出退勤情報に含まれる従業者識別情報に基づき振込先情報を特定し、当該振込先情報と、所定の金額と、を含む振込情報を生成し、振込実行指示として前記振込情報を前記金融機関端末へ送信する手段、として機能させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
本発明の自動承認賃金支払装置によれば、勤務先端末より、従業者の勤務状況を証する出退勤情報を受信した後、上司に対して従業者の出退勤の承認可否を求める出退勤承認通知を承認者端末へ送信する。これに対し上司より応答があった場合は、出退勤情報に関連付けて承認可否決定情報を記憶し、一方、上司より応答が無い場合は、出退勤情報を自動承認し、この出退勤情報に関連付けて自動承認情報を記憶する。そして、出退勤情報として退勤時刻を自動承認した場合は、所定の金額を含む振込情報を生成して金融機関端末へ送信し、所定の金額を賃金として雇用者口座から従業者口座へ振込を行なう振込実行指示を金融機関に対して行う。
【0020】
ゆえに、上司より応答があった場合は、上司が応答した承認可否の決定による出退勤情報に基づき賃金の計算を行ってすぐに支払うことが可能となり、一方、上司より応答が無い場合は、自動承認を行って所定の金額を賃金としてすぐに支払うことが可能となるので、24時間土日祝日関係なく迅速に対応することができる。また、出退勤情報に基づいて賃金の計算等の処理を行なう経理等が24時間土日祝日関係なく対応する煩わしさも解消することができ、雇用者側にとっての負担を軽減することができる。これにより、日給日払いはもちろんのこと、時給日払いや、週給日払い、月給日払い、といった日払いを要望する従業者に対し、すぐに賃金の支払いを行うことが可能となる。
したがって、上司より出退勤の承認可否の応答が得られない場合であっても、従業者に対する賃金の支払いを可能とする仕組みを提供することが出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、図面を参照しながら、本発明に係る自動承認賃金支払装置、自動承認賃金支払方法、及び自動承認賃金支払プログラムの一例について説明する。
図1は、本発明においての実施の形態に係る自動承認賃金支払方法(以下、「本方法」という。)を実施するための自動承認賃金支払システム(以下、「本システム」という。)を概略的に示す全体構成図である。また、図2は、本発明に係る自動承認賃金支払装置(以下、「本サーバ」という)を用いた本システムの実施形態の一例を示すブロック図であり、符号10は本サーバを示す。
【0022】
図1に示すように、本サーバ10は、従業者及び従業者の上司が出勤時又は退勤時に利用して出退確認行為を行う勤務先端末20と、従業者の出退勤を承認する上司が利用する承認者端末30と、にそれぞれ通信ネットワークNWを介して接続された装置である。
ここで、出退確認行為とは、従業者や上司(以下、「従業者等」という)の勤務日や、出勤時刻又は退勤時刻(以下、「出退勤時刻」という)を、従業者等を特定する情報に関連付けて入力(打刻)することをいう。したがって、本実施の形態では、たとえば通信ネットワークNWを介して各従業者の勤務日や出退勤時刻の管理をサーバで一括して行なう、いわゆるネットワークタイムレコーダシステムを用いる通信端末を、勤務先端末20としている。
また、本サーバ10は、従業者に対して賃金の支払いを行う雇用者が開設した口座を備える金融機関に設置された金融機関端末50と通信回線を介してさらに接続された装置である。
【0023】
通信ネットワークNWの例としては、インターネットやLAN(Local Area Network)等のコンピュータ通信網がある。本サーバ10及び、勤務先端末20、承認者端末30は、専用回線、公衆交換電話網(PSTN)、無線電話網、CATV網、衛星通信網等、その他の通信回線を介して通信ネットワークNWと接続している。また、本サーバ10と金融機関端末50は、専用回線によって接続している。この専用回線には、通信相手が固定された回線を占有する専用線の他、第三者が進入・傍聴・改竄しにくくする技術により帯域共有型の開放された通信網であるVPN(Virtual Private Network)回線等も含まれるものとする。
【0024】
勤務先端末20、承認者端末30は、共に本サーバ10と情報の送受信が可能な情報処理装置であればよく、たとえば、パーソナルコンピュータをはじめ、データ通信機能を有するPDA(Personal Digital Assistant)や携帯電話機等で実現される。また、勤務先端末20は、勤務先に設置された通信端末であっても良いし、従業者等がそれぞれ携帯する通信端末であっても良い。
これら従業者端末20及び雇用者端末30は、図示しないが、CPU(中央処理装置)、プログラム記憶部、マウスやキーボード又はキーボタン等の入力装置、ディスプレイ等の出力装置、OS(オペレーティング・システム)、WWWブラウザ、等を有する。
【0025】
次に、本サーバ10の構成について説明する。
本サーバ10は、図2に示すように、基本的に、振込処理情報データベース(DB)1と、承認者情報データベース(DB)2と、承認先決定情報データベース(DB)3と、出退勤情報データベース(DB)4と、出退勤情報管理部11と、出退勤承認要求部12と、出退勤承認処理部13と、振込実行指示部14と、を少なくとも有している。また、本サーバ10は、必要に応じて、承認時間経過管理部15を有するものとしても良い。また、本サーバ10は、勤務評価情報データベース(DB)5を有するものとしても良い。さらに、本サーバ10は、第1の所定金額情報テーブル(TB)1や第2の所定金額情報テーブル(TB)2、又は第3の所定金額情報テーブル(TB)3を有するものとしても良い。
【0026】
これらの機能ブロックは、本サーバ10が保持するCPU(中央処理装置)やプログラム記憶部等により構成することができる。CPUは、プログラム記憶部に記憶されたプログラムに従い、本サーバ10の各構成要素を統制制御し、プログラム処理を実行する。プログラム記憶部は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random
Access Memory)等で構成され、本サーバ10が使用する各種プログラムを記憶している。
【0027】
なお、本サーバ10では、本発明に係る自動承認賃金支払プログラム(以下、「本プログラム」という。)を実行することで、以下に説明する本方法を実現する。
また、本プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体(以下、「本記録媒体」という。)を用いれば、図示しないコンピュータを本サーバ10と同様に機能させることができる。すなわち、図示しないコンピュータが、本記録媒体から本プログラムを読み取り、それを実行することで、本方法を実現することができる。
【0028】
振込処理情報データベースDB1は、従業者を特定する従業者識別情報(以下、「従業者ID」という。)と、賃金の振込を行う振込先情報と、を互いに関連付けて記憶する手段である。
ここで、振込先情報とは、振込先を特定する情報をいい、たとえば金融機関番号、金融機関名、支店番号、支店名、口座番号、口座名といった振込処理に必要な情報を挙げることができる。
【0029】
図3は、振込処理情報DB1に記憶されている情報の例を示す図である。
たとえば、図3に示す振込処理情報データベースでは、従業者IDをインデックスとして、金融機関番号、金融機関名、支店番号、支店名、口座番号、口座名・・・といった振込先情報を1レコードとしてデータベースを構成することを示している。
【0030】
承認者情報データベースDB2は、上司を特定する上司識別情報(以下、「上司ID」という。)と、この上司の連絡先情報と、を互いに関連付けて記憶する手段である。
【0031】
図4は、承認者情報データベースDB2に記憶されている情報の例を示す図である。
たとえば、図4に示す承認者情報データベースでは、上司IDをインデックスとして、その上司の電子メールアドレスといった連絡先の情報を1レコードとしてデータベースを構成することを示している。
【0032】
承認先決定情報データベースDB3は、従業者IDと、上司IDと、を互いに関連付けて記憶する手段である。
また、承認先決定情報データベースDB3は、連絡優先順位をつけて複数の上司IDをさらに記憶する機能を有している。
ここで、連絡優先順位とは、従業者の出退勤の承認を行なうための順番を示すものであり、一般的には、勤務先での地位の低い者から高い者へと上がっていく順番となっている。したがって、優先順最上位の上司は、従業者の出退勤の承認を行なう権限を有する者の中で一番地位の低い者となる。
【0033】
図5は、承認先決定情報データベースDB3に記憶されている情報の例を示す図である。
たとえば、図5に示す承認先決定情報データベースでは、従業者IDをインデックスとして、上司1ID、上司2ID、・・・最終上司IDといった複数の上司IDを1レコードとしてデータベースを構成することを示している。
【0034】
出退勤情報データベースDB4は、従業者ID又は上司IDと、勤務日と、出勤時刻と、退勤時刻と、を互いに関連付けて記憶する手段である。この出退勤情報データベースDB4では、後述するように出退勤承認処理部13における処理に応じ、出勤時刻又は退勤時刻に、承認可否決定情報又は自動承認情報を関連付けて記憶する。
【0035】
図6は、出退勤情報データベースDB4に記憶されている情報の例を示す図である。
たとえば、図6に示す出退勤情報データベースでは、従業者ID又は上司IDをインデックスとして、勤務日、出勤時刻、この出勤時刻に対する承認可否決定情報又は自動承認情報、退勤時刻、この退勤時刻対する承認可否決定情報又は自動承認情報、を1レコードとしてデータベースを構成することを示している。
【0036】
勤務評価情報データベースDB5は、従業者IDと、従業者の勤務予定と勤務実績の差異から算出した遅刻率及び/又は早退率と、を互いに関連付けて記憶する手段である。この遅刻率及び早退率は、たとえば、現在より遡ってある一定期間における勤務予定と勤務実績の差異から算出したものとする。
【0037】
図7は、勤務評価情報データベースDB5に記憶されている情報の例を示す図である。
たとえば、図7に示す勤務評価情報データベースでは、従業者IDをインデックスとして、遅刻率、早退率、を1レコードとしてデータベースを構成することを示している。
【0038】
第1の所定金額情報テーブルTB1は、従業者IDと、従業者ごとに設定された最低保障賃金額と、を互いに関連付けて記憶する記憶する手段である。
ここで、最低保障賃金額とは、たとえば、過去の平均勤務時間もしくは最低勤務時間、過去の勤務実績から評価したまじめ度、従業者の経験(勤続年数)、能力、等色々な条件を加味して設定された、上司からの承認が無くとも支払いを可能とする最小限の金額をいう。
【0039】
図8は、第1の所定金額情報テーブルTB1に記憶されている情報の例を示す図である。
たとえば、図8に示す第1の所定金額情報テーブルでは、従業者IDと、最低保障賃金額情報とを関連付けて構成することを示している。
【0040】
第2の所定金額情報テーブルTB2は、従業者IDと、従業者ごとに設定された最高許容賃金額と、を互いに関連付けて記憶する記憶する手段である。
ここで、最高許容賃金額とは、たとえば、過去の平均勤務時間もしくは最高勤務時間、過去の勤務実績から評価したまじめ度、従業者の経験(勤続年数)、能力等色々な条件を加味して設定された、上司からの承認が無くとも支払いを可能とする最大限の金額をいう。
【0041】
図9は、第2の所定金額情報テーブルTB2に記憶されている情報の例を示す図である。
たとえば、図9に示す第2の所定金額情報テーブルでは、従業者IDと、最高保障賃金額情報とを関連付けて構成することを示している。
【0042】
第3の所定金額情報テーブルTB3は、従業者IDと、従業者の勤務予定日、出勤予定時刻、退勤予定時刻、を含む勤務予定情報と、この勤務予定情報に基づいて事前に算出された支払予定賃金額と、を互いに関連付けて記憶する記憶する手段である。
【0043】
図10は、第3の所定金額情報テーブルTB3に記憶されている情報の例を示す図である。
たとえば、図10に示す第3の所定金額情報テーブルでは、従業者IDと、支払予定賃金額情報とを関連付けて構成することを示している。
【0044】
出退勤情報管理部11は、勤務先端末20より、従業者ID又は上司IDと、勤務日と、出勤時刻又は退勤時刻と、を含む出退勤情報を受信し、この出退勤情報を出退勤情報データベースDB4に記憶する処理を行なう。
この出退勤情報管理部11にて受信された出退勤情報は、出退勤承認要求部12へ送信される。
【0045】
この際、出退勤情報管理部11は、たとえば、出退勤情報受信部11aと、出退勤情報処理部11bと、から構成されるものとすることができる。
すなわち、出退勤情報受信部11aが、勤務先端末20より、従業者ID又は上司IDと、勤務日と、出勤時刻又は退勤時刻と、を含む出退勤情報を受信する処理を行なう。
引き続き、出退勤情報処理部11bが、受信した出退勤情報を、従業者ID又は上司IDと、勤務日と、出勤時刻と、退勤時刻と、を互いに関連付けて出退勤情報データベースDB4に記憶する処理を行なう。
【0046】
出退勤承認要求部12は、出退勤情報管理部11での出退勤情報の受信に応じ、この出退勤情報を含み従業者の出退勤の承認を求める出退勤承認通知を生成すると共に、承認先決定情報データベースDB3を参照して出退勤情報に含まれる従業者IDに基づき関連付けられている上司IDを特定し、さらに、承認者情報データベースDB2を参照して特定した上司IDに基づき該当する上司の連絡先情報を特定し、この連絡先情報に基づき、前記出退勤承認通知を承認者端末30へ送信して従業者の出退勤の承認可否を求める処理を行なう。
この出退勤承認要求部12にて出退勤承認通知が送信された旨の情報は、出退勤承認処理部13や承認時間経過管理部15へ送信される。
【0047】
この際、出退勤承認要求部12は、たとえば、出退勤承認通知生成部12aと、承認者特定部12bと、承認者連絡先特定部12dと、出退勤承認通知送信部12eと、から構成されるものとすることができる。
すなわち、出退勤承認通知生成部12aが、出退勤情報管理部11にて受信された出退勤情報を含み従業者の出退勤の承認を求める出退勤承認通知を生成する処理を行なう。
引き続き承認者特定部12bが、承認先決定情報データベースDB3を参照して出退勤情報に含まれる従業者IDに基づき関連付けられている上司IDを特定する処理を行なう。
さらに、承認者連絡先特定部12dが、承認者情報データベースDB2を参照して特定した上司IDに基づき該当する上司の連絡先情報を特定する処理を行なう。
そして、出退勤承認通知送信部12eが、特定した連絡先情報に基づき、前記出退勤承認通知を承認者端末30へ送信する処理を行ない、上司に対して従業者の出退勤の承認可否を求める。
【0048】
また、出退勤承認要求部12は、優先順最上位の上司IDを特定した後、出退勤情報データベースDB4を参照してこの上司IDに基づき最新の出退勤情報を特定し、この出退勤情報に含まれる出勤時刻又は退勤時刻に基づいて上司の存否を判断し、特定した上司が不在と判断した場合、特定した上司が存在すると判断するまで、承認先決定情報データベースDB3を参照して次順位の上司IDの特定を再度繰り返し行なう機能を有している。
ここで、出勤時刻又は退勤時刻に基づいて上司の存否を判断するとは、単に出勤時刻や退勤時刻の有無により上司の存否を判断してしまうと、夜の12時を跨って勤務する上司の場合、一日の早い時間帯に退勤時刻が記憶され、同日の遅い時間帯に出勤時間が記憶されるものとなり、出勤時刻と退勤時刻の両方が有るので不在と判断されてしまう虞がある。したがって、単に出勤時刻や退勤時刻の有無により上司の存否を判断せず、出勤時刻と退勤時刻の前後関係も加味して上司の存否を判断することを意味する。
【0049】
この際、出退勤承認要求部12は、たとえば、承認者存否判断部12cをさらに備えるものとすることができる。
すなわち、承認者特定部12bが、連絡優先順位をつけて複数の上司IDを記憶する承認先決定情報データベースDB3を参照して優先順最上位の上司IDを特定する処理を行なう。
引き続き承認者存否判断部12cが、出退勤情報データベースDB4を参照してこの上司IDに基づき最新の出退勤情報を特定する処理を行なう。
さらに、承認者存否判断部12cが、特定した出退勤情報に含まれる出勤時刻又は退勤時刻に基づいて上司の存否を判断する処理を行なう。
そして、承認者存否判断部12cが、上司が不在と判断した場合、特定した上司が存在すると判断するまで、承認先決定情報データベースDB3を参照して次順位の上司IDの特定を再度繰り返し行なう処理を行なう。
【0050】
また、出退勤承認要求部12は、前記出退勤承認通知の送信後、出退勤情報データベースDB4を参照して出退勤承認通知の送信において特定した上司IDに基づき最新の出退勤情報を特定し、この出退勤情報に含まれる出勤時刻又は退勤時刻に基づいて上司の存否を判断し、上司又は優先順最下位の上司が不在と判断した場合、承認者が不在であることを知らせる承認者不在通知を生成して出退勤承認処理部13に対して送信する機能を有している。
【0051】
この際、出退勤承認要求部12は、たとえば、承認者不在通知送信部12fをさらに備えるものとすることができる。
すなわち、出退勤承認通知送信部12eにおいて出退勤承認通知を承認者端末30へ送信した後、承認者存否判断部12cが、最新の出退勤情報を特定し、この出退勤情報に含まれる出勤時刻又は退勤時刻に基づいて上司の存否を判断する処理を行なう。
その後、承認者存否判断部12cにおいて上司又は優先順最下位の上司が不在と判断した場合、承認者不在通知送信部12fが、承認者が不在であることを知らせる承認者不在通知を生成して出退勤承認処理部13に対して送信する処理を行なう。
【0052】
出退勤承認処理部13は、出退勤承認要求部12での出退勤承認通知の送信に応じ、上司が応答した承認可否決定情報と、出退勤情報と、を含む出退勤承認応答情報の受信有無を判断し、承認者端末30より前記出退勤承認応答情報を受信した場合、出退勤情報データベースDB4を参照してこの出退勤承認応答情報に含まれる出退勤情報に基づき特定した出勤時刻又は退勤時刻に前記承認可否決定情報を関連付けて記憶し、一方、前記出退勤承認応答情報を受信していない場合、出退勤情報データベースDB4を参照して応答が無い前記出退勤承認通知に含まれる出退勤情報に基づき特定した出勤時刻又は退勤時刻を自動承認し、この出勤時刻又は退勤時刻に自動承認したことを示す自動承認情報を関連付けて記憶する処理を行なう。
この出退勤承認処理部13にて退勤時刻を自動承認した場合、その情報が振込実行指示部14へ送信される。
【0053】
この際、出退勤承認処理部13は、たとえば、応答有無判定部13aと、承認可否決定情報登録部13bと、自動承認情報登録部13cと、から構成されるものとすることができる。
すなわち、応答有無判定部13aが、出退勤承認要求部12での出退勤承認通知の送信に応じ、上司が応答した承認可否決定情報と、出退勤情報と、を含む出退勤承認応答情報の受信有無を判断する処理を行なう。
その結果、承認者端末30より前記出退勤承認応答情報を受信した場合、承認可否決定情報登録部13bが、出退勤情報データベースDB4を参照してこの出退勤承認応答情報に含まれる出退勤情報に基づき特定した出勤時刻又は退勤時刻に前記承認可否決定情報を関連付けて記憶する処理を行なう。
一方、前記出退勤承認応答情報を受信していない場合、自動承認情報登録部13cが、出退勤情報データベースDB4を参照して応答が無い前記出退勤承認通知に含まれる出退勤情報に基づき特定した出勤時刻又は退勤時刻を自動承認し、この出勤時刻又は退勤時刻に自動承認したことを示す自動承認情報を関連付けて記憶する処理を行なう。
【0054】
また、出退勤承認処理部13は、出退勤承認要求部12より承認者不在通知を受信した場合、出退勤承認応答情報を受信していないとしてこの出退勤承認通知に含まれる出退勤情報に基づき特定した出勤時刻又は退勤時刻を自動承認する機能を有している。
【0055】
この際、出退勤承認処理部13は、たとえば、承認者不在通知受信部13dをさらに備えるものとすることができる。
すなわち、承認者不在通知受信部13dが、出退勤承認要求部12より承認者不在通知を受信する処理を行なう。
そして、自動承認情報登録部13cが、承認者不在通知受信部13dにおいて承認者不在通知を受信した場合、出退勤承認応答情報を受信していないとしてこの出退勤承認通知に含まれる出退勤情報に基づき特定した出勤時刻又は退勤時刻を自動承認する処理を行なう。
【0056】
また、出退勤承認処理部13は、出退勤承認通知の送信後、承認時間経過管理部15より時間経過通知を受信した場合、出退勤情報データベースDB4を参照してこの時間経過通知に含まれる出退勤情報に基づき出勤時刻又は退勤時刻を特定すると共に、この出勤時刻又は退勤時刻に関連付けて承認可否決定情報が記憶されているか否かその有無を判断し、承認可否決定情報が無いと判断した場合、出退勤承認応答情報を受信していないとして出勤時刻又は退勤時刻を自動承認する機能を有している。
【0057】
この際、出退勤承認処理部13は、たとえば、時間経過通知受信部13eをさらに備えるものとすることができる。
すなわち、時間経過通知受信部13eが、承認時間経過管理部15より時間経過通知を受信する処理を行なう。
引き続き自動承認情報登録部13cが、時間経過通知受信部13eにおいて時間経過通知を受信した場合、出退勤情報データベースDB4を参照してこの時間経過通知に含まれる出退勤情報に基づき出勤時刻又は退勤時刻を特定する処理を行なう。
さらに、自動承認情報登録部13cが、出勤時刻又は退勤時刻に関連付けて承認可否決定情報が記憶されているか否かその有無を判断する処理を行なう。
そして、自動承認情報登録部13cが、承認可否決定情報が無いと判断した場合、出退勤承認応答情報を受信していないとして出勤時刻又は退勤時刻を自動承認する処理を行なう。
【0058】
また、出退勤承認処理部13は、出退勤承認通知の送信後、勤務評価情報DB5を参照して出退勤情報に含まれる従業者IDに基づき従業者の遅刻率及び/又は早退率を特定し、この遅刻率及び/又は早退率が所定の範囲内にある場合、出勤時刻又は退勤時刻を自動承認する機能を有している。
この際、出退勤承認処理部13は、たとえば、勤務評価特定部13fと、勤務評価判断部13gと、をさらに備えるものとすることができる。
すなわち、勤務評価判断部13fが、出退勤承認要求部12での出退勤承認通知の送信に応じ、勤務評価情報DB5を参照して出退勤情報に含まれる従業者IDに基づき従業者の遅刻率及び/又は早退率を特定する処理を行なう。
引き続き、勤務評価判断部13gが、この遅刻率及び/又は早退率が所定の範囲内にあるか否か判断する処理を行なう。
その結果、この遅刻率及び/又は早退率が所定の範囲内にある場合、自動承認情報登録部13cが、出勤時刻又は退勤時刻を自動承認する処理を行なう。
【0059】
なお、出退勤承認処理部13は、出退勤承認要求部12より承認者不在通知を受信し、又は承認時間経過管理部15より時間経過通知を受信した場合、出退勤情報データベースDB4を参照してこの時間経過通知に含まれる出退勤情報に基づき出勤時刻又は退勤時刻を特定すると共に、この出勤時刻又は退勤時刻に関連付けて承認可否決定情報が記憶されているか否かその有無を判断し、承認可否決定情報が無いと判断し、出退勤承認応答情報を受信していないとしたとき、さらに、勤務評価情報DB5を参照して出退勤情報に含まれる従業者IDに基づき従業者の遅刻率及び/又は早退率を特定し、この遅刻率及び/又は早退率が所定の範囲内にある場合、出勤時刻又は退勤時刻を自動承認するものとしても良い。
【0060】
振込実行指示部14は、出退勤承認処理部13にて退勤時刻を自動承認した場合、振込処理情報データベースDB1を参照して自動承認した退勤時刻により特定される出退勤情報に含まれる従業者IDに基づき振込先情報を特定し、この振込先情報と、所定の金額と、を含む振込情報を生成し、振込実行指示として前記振込情報を金融機関端末50へ送信する処理を行なう。
【0061】
この際、振込実行指示部14は、たとえば、振込先特定部14aと、所定金額決定部14bと、振込情報生成部14cと、振込情報送信部14dと、から構成されるものとすることができる。
すなわち、出退勤承認処理部13にて退勤時刻を自動承認した場合、振込先特定部14aが、振込処理情報データベースDB1を参照して自動承認した退勤時刻により特定される出退勤情報に含まれる従業者IDに基づき振込先情報を特定する処理を行なう。
引き続き、所定金額決定部14bが、たとえば従業者の差なく定額である所定の金額を特定する処理を行なう。
さらに、振込情報生成部14cが、前記振込先情報と、所定の金額と、を含む振込情報を生成する処理を行なう。
そして、振込情報送信部14dが、振込実行指示として前記振込情報を金融機関端末50へ送信する処理を行なう。
【0062】
また、振込実行指示部14は、出退勤承認処理部13にて退勤時刻を自動承認した場合、振込先情報の特定後、第1の所定金額情報テーブルTB1を参照して振込先情報を特定した従業者IDに基づき最低保障賃金額を特定し、この最低保障賃金額を所定の金額とする機能を有している。
【0063】
すなわち、出退勤承認処理部13にて退勤時刻を自動承認した場合、振込先特定部14aが、振込先情報を特定し、引き続き、所定金額決定部14bが、第1の所定金額情報テーブルTB1を参照して振込先情報を特定した従業者IDに基づき最低保障賃金額を特定し、この最低保障賃金額を所定の金額とする処理を行なう。
【0064】
また、振込実行指示部14は、出退勤承認処理部13にて退勤時刻を自動承認した場合、振込先情報の特定後、出退勤情報データベースDB4を参照して自動承認した退勤時刻により特定される出退勤情報に含まれる従業者ID及び勤務日から出勤時刻を特定すると共に、この出退勤情報より求められる支払賃金額を算出し、さらに、第2の所定金額情報テーブルTB2を参照して出退勤情報に含まれる従業者IDに基づき最高保障賃金額を特定すると共に、この最高保障賃金額と支払賃金額との大きさを比較し、支払賃金額が最高保障賃金額より小さい場合は支払賃金額を前記所定の金額とし、支払賃金額が最高保障賃金額より大きい場合は最高保障賃金額を前記所定の金額とする機能を有している。
【0065】
すなわち、出退勤承認処理部13にて退勤時刻を自動承認した場合、振込先特定部14aが、振込先情報を特定し、引き続き、所定金額決定部14bが、出退勤情報データベースDB4を参照して自動承認した退勤時刻により特定される出退勤情報に含まれる従業者ID及び勤務日から出勤時刻を特定する処理を行なう。
引き続き所定金額決定部14bが、この出退勤情報より求められる支払賃金額を算出する処理を行なう。
さらに、所定金額決定部14bが、第2の所定金額情報テーブルTB2を参照して出退勤情報に含まれる従業者IDに基づき最高保障賃金額を特定する処理を行なう。
そして、所定金額決定部14bが、最高保障賃金額と支払賃金額との大きさを比較し、支払賃金額が最高保障賃金額より小さい場合は支払賃金額を前記所定の金額とし、支払賃金額が最高保障賃金額より大きい場合は最高保障賃金額を前記所定の金額とする処理を行なう。
【0066】
また、振込実行指示部14は、出退勤承認処理部13にて退勤時刻を自動承認した場合、振込先情報の特定後、出退勤情報データベースDB4を参照して自動承認した退勤時刻により特定される出退勤情報に含まれる従業者ID及び勤務日から出勤時刻を特定すると共に、この出退勤情報より求められる支払賃金額を算出し、さらに、第3の所定金額情報テーブルTB3を参照して出退勤情報に含まれる従業者ID及び勤務日に基づき支払予定賃金額を特定すると共に、この支払予定賃金額と支払賃金額との大きさを比較し、支払賃金額が支払予定賃金額より小さい場合は支払賃金額を前記所定の金額とし、支払賃金額が支払予定賃金額より大きい場合は支払予定賃金額を前記所定の金額とする機能を有している。
【0067】
すなわち、出退勤承認処理部13にて退勤時刻を自動承認した場合、振込先特定部14aが、振込先情報を特定し、引き続き、所定金額決定部14bが、出退勤情報データベースDB4を参照して自動承認した退勤時刻により特定される出退勤情報に含まれる従業者ID及び勤務日から出勤時刻を特定する処理を行なう。
引き続き所定金額決定部14bが、この出退勤情報より求められる支払賃金額を算出する処理を行なう。
さらに、所定金額決定部14bが、第3の所定金額情報テーブルTB3を参照して出退勤情報に含まれる従業者ID及び勤務日に基づき支払予定賃金額を特定する処理を行なう。
そして、所定金額決定部14bが、支払予定賃金額と支払賃金額との大きさを比較し、支払賃金額が支払予定賃金額より小さい場合は支払賃金額を前記所定の金額とし、支払賃金額が支払予定賃金額より大きい場合は支払予定賃金額を前記所定の金額とする処理を行なう。
【0068】
承認時間経過管理部15は、出退勤承認要求部12での出退勤承認通知の送信に応じ、この出退勤承認通知に含まれる出退勤情報と関連付けてその送信時刻を一時的に記憶し、この送信時刻からの経過時間を判断し、送信時刻から所定の時間が経過した場合、出退勤情報を含む時間経過通知を生成して出退勤承認処理部13に対して送信する処理を行なう。
【0069】
この際、承認時間経過管理部15は、たとえば、時間経過判断部15aと、時間経過通知送信部15bと、から構成されるものとすることができる。
すなわち、出退勤承認要求部12での出退勤承認通知の送信に応じ、時間経過判断部15aが、出退勤承認通知に含まれる出退勤情報と関連付けてその送信時刻を一時的に記憶し、この送信時刻からの経過時間を判断する処理を行なう。
そして、時間経過判断部15aにおいて送信時刻から所定の時間が経過したと判断した場合、時間経過通知送信部15bが、出退勤情報を含む時間経過通知を生成して出退勤承認処理部13に対して送信する処理を行なう。
【0070】
次に、本発明の実施の形態に係る本サーバ10を用いた本方法を実施するためのシステムであって、日払いを要望する従業者の勤務が終了した後に取得した退勤時刻を含む出退勤情報を自動承認し、雇用者が開設した雇用者口座を管理する金融機関において、雇用者から従業者に対して賃金の支払いを行うようにした振込情報を生成し、金融機関端末へ送信するようにした場合の概要について、図1に基づき説明する。
【0071】
図1に示すように、まず、従業者等が勤務先への出勤時に出退確認行為を行う(1.参照)。
そうすると勤務先端末20は、従業者等の出勤情報を取得し、その情報を本サーバ10へ送信する(2.参照)。
本サーバ10は、勤務先端末20より送信された出勤情報を受信し、出退勤情報DB4へ記憶する(3.参照)。
引き続き本サーバ10は、受信した出勤情報を含み従業者の出勤の承認を求める出勤承認通知を生成し、上司を特定して出勤承認通知を承認者端末30へ送信する(4.参照)。
【0072】
承認者端末30は、本サーバ10より送信された出勤承認通知を受信する(5.参照)。
そして、承認者端末30は、上司が従業者の出勤を承認した出勤承認回答を本サーバ10へ送信する(6.参照)。
本サーバ10は、承認者端末30より送信された出勤承認回答を受信し、出勤情報の承認を出退勤情報DB4へ記憶する(7.参照)。
【0073】
また、従業者等が勤務先からの退勤時に出退確認行為を行う(8.参照)。
そうすると勤務先端末20は、従業者等の退勤情報を取得し、その情報を本サーバ10へ送信する(9.参照)。
本サーバ10は、勤務先端末20より送信された退勤情報を受信し、出退勤情報DB4へ記憶する(10.参照)。
引き続き本サーバ10は、受信した退勤情報を含み従業者の退勤の承認を求める退勤承認通知を生成し、上司を特定して退勤承認通知を承認者端末30へ送信する(11.参照)。
【0074】
承認者端末30は、本サーバ10より送信された退勤承認通知を受信する(12.参照)。
ところが、上司不在等のため、承認者端末30では、上司が従業者の退勤を承認する退勤承認回答を本サーバ10へ送信することができず、従業者の退勤情報は未承認の状態となっている(13.参照)。
【0075】
本サーバ10は、承認者端末30より送信されてくる退勤承認回答の受信を待っているが、未だ受信できない状態となっている(14.参照)。
引き続き本サーバ10では、承認者端末30より退勤承認回答を受信していない場合でも、従業者の退勤情報を自動承認する(15.参照)。
さらに、本サーバ10は、退勤情報の自動承認に伴い、従業者へ支払う賃金として所定の金額を特定する(16.参照)。
そして、本サーバ10は、所定の金額を含む振込情報を生成し、この振込情報を金融機関端末50へ送信することで、賃金の振込を金融機関に対して指示する(17.参照)。
【0076】
金融機関端末50は、振込情報に基づき、雇用者が金融機関に開設した雇用者口座から従業者の口座へ所定の金額の振込を行う(A.参照)。
その後、従業者は金融機関において従業者自身の口座から所定の金額を賃金として引き出す(B.参照)。
【0077】
これにより、上司より出退勤の承認可否の応答が得られない場合であっても、従業者に対する賃金の支払いを行うことが可能となる。
【0078】
次に、図2に示した上述した本サーバ10により実行される本方法の一例を図面に基づき説明する。
<第1の実施の形態>
まず、第1の実施の形態として実行される方法の詳細な一例を図11に基づき説明する。図11は、本発明の第1の実施の形態に係る自動承認賃金支払方法の詳細な処理の流れを示すシーケンス図である。
本実施の形態では、勤務先端末20が、日払いを要望する従業者の勤務開始時及び勤務終了時に、出勤時刻又は退勤時刻を含む出退勤情報を取得し、本サーバ10へ送信する。次いで、本サーバ10では、出退勤情報を承認者端末30へ送信し、出勤時刻又は退勤時刻の承認を求める。そして、本サーバ10では、承認者端末30より承認可否の応答が無い場合、出退勤情報を自動承認する。その後、本サーバ10は、退勤時刻を含む出退勤情報を自動承認した場合、所定の金額を含む振込情報を生成し、金融機関端末50へ送信することで、雇用者が開設した雇用者口座を管理する金融機関において、雇用者口座を介して雇用者から従業者に対してすぐに賃金の支払いを行うようにした場合について説明する。
【0079】
まず、本サーバ10は、従業者IDと、振込先情報と、を互いに関連付けて振込処理情報DB1に記憶しておく((A)参照)。
また、本サーバ10は、上司IDと、上司の連絡先情報と、を互いに関連付けて承認者情報DB2に記憶しておく((B)参照)。
さらに、本サーバ10は、従業者IDと、上司IDと、を互いに関連付けて承認先決定情報DB3に記憶しておく((B)参照)。
【0080】
次に、勤務先端末20は、従業者等の勤務開始時及び勤務終了時に、従業者ID又は上司IDと、勤務日と、出勤時刻又は退勤時刻と、を含む出退勤情報を取得し、この出退勤情報を本サーバ10へ送信する。((10)参照)。
【0081】
本サーバ10は、勤務先端末20より送信された出退勤情報を受信する((20)参照)。
引き続き本サーバ10は、受信した出退勤情報を、従業者ID又は上司IDと、勤務日と、出勤時刻又は退勤時刻と、を互いに関連付けて出退勤情報DB4に記憶する((30)参照)。
次いで、本サーバ10は、出退勤情報を含み従業者の出退勤の承認を求める出退勤承認通知を生成する((40)参照)。
【0082】
また、本サーバ10は、承認先決定情報DB3を参照して出退勤情報に含まれる従業者IDに基づき関連付けられている上司IDを特定する((50)参照)。
さらに、本サーバ10は、承認者情報DB2を参照して特定した上司IDに基づき上司の連絡先情報を特定する((60)参照)。
そして、本サーバ10は、この連絡先情報に基づき前記出退勤承認通知を承認者端末30へ送信して従業者の出退勤の承認可否を求める((70)参照)。
【0083】
承認者端末30は、本サーバ10より送信された出退勤承認通知を受信する((71)参照)。
本サーバ10では、出退勤承認通知の送信に応じた応答の有無を判断する((80)参照)。
【0084】
承認者端末30は、上司が応答した承認可否決定情報と、出退勤情報と、を含む出退勤承認応答情報を本サーバ10へ送信する((81)参照)。
その結果、本サーバ10は、出退勤承認応答情報を受信する((82)参照)。
そして、本サーバ10は、出退勤情報DB4を参照して出退勤承認応答情報に含まれる出退勤情報に基づき特定した出勤時刻又は退勤時刻に、前記承認可否決定情報を関連付けて記憶する((83)参照)。
【0085】
一方、本サーバ10は、出退勤承認応答情報の受信なしと判断する((90)参照)。
本サーバ10は、出退勤情報DB4を参照して応答が無い出退勤承認通知に含まれる出退勤情報に基づき特定した出勤時刻又は退勤時刻を自動承認する((100)参照)。
引き続き本サーバ10は、出退勤情報DB4に記憶する出勤時刻又は退勤時刻に、自動承認したことを示す自動承認情報を関連付けて記憶する((110)参照)。
【0086】
次いで、本サーバ10は、退勤時刻を自動承認した場合、振込処理情報DB1を参照して自動承認した退勤時刻により特定される出退勤情報に含まれる従業者IDに基づき振込先情報を特定する((120)参照)。
引き続き本サーバ10は、従業者に賃金として支払う所定の金額を特定する((130)参照)。
さらに、本サーバ10は、振込先情報と、所定の金額と、を含む振込情報を生成する((140)参照)。
そして、本サーバ10は、生成した振込情報を振込実行指示として金融機関端末50へ送信する((150)参照)。
【0087】
これにより、日払いを要望する従業者の勤務終了において、退勤時刻の承認を求める承認可否の応答が上司より得られない場合であっても、この退勤時刻を自動承認することで、予め設定された所定の金額を賃金として、従業者に対してすぐに支払いを可能とすることができる。
【0088】
<第2の実施の形態>
また、本発明では、連絡優先順位をつけて複数の承認先をさらに記憶し、最上位の承認先の上司が存在しない場合に、優先順位を下げながらこれらの承認先より他の上司を特定して出退勤情報の承認を求めるようにすることもできる。すなわち、上述した第1の実施の形態とは、一人の従業者に関連付けて複数の承認先を記憶し、出退勤情報の承認にすぐに応答可能な承認者を特定する点が異なる。
【0089】
以下、その処理についての一例を図12に基づき説明する。
図12は、本発明の実施の形態に係る自動承認賃金支払方法において承認者を特定する場合の流れの一例を示すシーケンス図である。
まず、本サーバ10は、従業者IDと、連絡優先順位をつけて複数の上司IDと、を互いに関連付けて送信先決定情報DB3に記憶しておく((C1)参照)。
そして、勤務先端末20が、従業者等の勤務開始時及び勤務終了時に取得した出退勤情報を本サーバ10へ送信する((10)参照)処理から、本サーバ10が、受信した出退勤情報を出退勤情報DB4に記憶すると共に、出退勤承認通知を生成する((40)参照)処理までは、上述した第1の実施の形態と同様とする。
【0090】
次いで、本サーバ10は、送信先決定情報DB3を参照し、従業者IDに基づき関連付けられている優先順最上位の上司IDを特定する((50B)参照)。
引き続き本サーバ10は、出退勤情報DB4を参照し、特定した上司IDに基づき最新の出退勤情報を特定し、この出退勤情報に含まれる出勤時刻又は退勤時刻に基づいて上司の存否を判断する((51)参照)。
そして、本サーバ10は、特定した上司が不在と判断した場合、再度、送信先決定情報DB3を参照し、従業者IDに基づき関連付けられている次順位の上司IDを特定する((52)参照)。
その後、本サーバ10は、特定した上司が存在すると判断するまで、最新の出退勤情報に基づく上司の存否の判断と、上司が不在と判断した場合の次順位の上司IDの特定を行う処理を繰り返し行なう((53)参照)。
【0091】
これにより、出退勤情報の承認に対して迅速に応答可能な承認者を特定し、従業者に対してすぐに賃金の支払いを可能とすることができる。
【0092】
次に、上述した第1及び第2の実施の形態における方法を実施する本サーバ10の動作の一例を、図13及び図14を参照しながら説明する。図13及び図14は、本サーバ10での自動承認処理の一例を示すフローチャートである。
まず、図13に示されるように、出退勤情報管理部11が、出退勤情報受信部11aにて、従業者ID又は上司IDと、勤務日と、出勤時刻又は退勤時刻と、を含む出退勤情報を受信したか否か判断する(S11)。
その結果、出退勤情報管理部11が、出退勤情報を受信した場合(Y)、引き続き出退勤情報管理部11が、出退勤情報処理部11bにて、受信した出退勤情報を、従業者ID又は上司IDと、勤務日と、出勤時刻と、退勤時刻と、を互いに関連付けて出退勤情報データベースDB4に記憶する処理を行なう(S12)。
【0093】
一方、出退勤情報管理部11が、出退勤情報を受信していない場合(N)、次に、出退勤承認処理部13が、応答有無判定部13aにて、後述する出退勤承認要求部12での出退勤承認通知の送信に応じ、応答があったか否か判断する(S19)。
【0094】
出退勤情報管理部11が、受信した出退勤情報を出退勤情報データベースDB4に記憶すると、次に、出退勤承認要求部12が、出退勤承認通知生成部12aにて、出退勤情報管理部11において受信された出退勤情報を含み従業者の出退勤の承認を求める出退勤承認通知を生成する(S13)。
次いで、出退勤承認要求部12が、連絡優先順位をつけて複数の上司IDを記憶する承認先決定情報データベースDB3を参照して、出退勤情報に含まれる従業者IDに基づき関連付けられている優先順最上位の上司IDを特定する(S14)。
【0095】
引き続き出退勤承認要求部12が、承認者存否判断部12cにて、出退勤情報データベースDB4を参照してこの上司IDに基づき最新の出退勤情報を特定し、さらに、この出退勤情報に含まれる出勤時刻又は退勤時刻に基づいて上司は不在であるか否かその存否を判断する(S15)。
その結果、出退勤承認要求部12が、上司は不在と判断した場合(Y)、引き続き出退勤承認要求部12が、承認者存否判断部12cにて、再度、承認先決定情報データベースDB3を参照して次順位の上司IDの特定する(S16)。
その後、特定した上司IDに基づき最新の出退勤情報を特定し、さらに、この出退勤情報に含まれる出勤時刻又は退勤時刻に基づいて上司存否を判断することを繰り返し行なう(S15)。
【0096】
一方、出退勤承認要求部12が、上司は存在すると判断した場合(N)、出退勤承認要求部12が、承認者連絡先特定部12dにて、承認者情報データベースDB2を参照して特定した上司IDに基づき該当する上司の連絡先情報を特定する(S17)。
そして、出退勤承認要求部12が、出退勤承認通知送信部12eにて、特定した連絡先情報に基づき、出退勤承認通知を承認者端末30へ送信し、上司に対して従業者の出退勤の承認可否を求める(S18)。
【0097】
また、出退勤承認要求部12での出退勤承認通知の送信に応じ、出退勤承認処理部13が、応答有無判定部13aにて、応答があったか否か判断(S19)した結果、上司が応答した承認可否決定情報と、出退勤情報と、を含む出退勤承認応答情報を受信し、応答があったと判断した場合(Y)、出退勤承認処理部13が、承認可否決定情報登録部13bにて、出退勤情報データベースDB4を参照してこの出退勤承認応答情報に含まれる出退勤情報に基づき特定した出勤時刻又は退勤時刻に、前記承認可否決定情報を関連付けて記憶する(S20)。
【0098】
一方、出退勤承認処理部13が、応答有無判定部13aにて、応答がないと判断した場合(N)、出退勤承認処理部13が、自動承認情報登録部13cにて、出退勤承認通知に含まれる出退勤情報を自動承認する(S21)。
そして、出退勤承認処理部13が、自動承認情報登録部13cにて、出退勤情報データベースDB4を参照して応答が無い出退勤承認通知に含まれる出退勤情報に基づき特定した出勤時刻又は退勤時刻に自動承認したことを示す自動承認情報を関連付けて記憶する(S22)。
【0099】
出退勤承認処理部13が出退勤情報を自動承認した場合、出退勤承認処理部13が、自動承認情報登録部13cにて、退勤時刻を自動承認したか否か判断する(S23)。
その結果、出退勤承認処理部13が退勤時刻を自動承認した場合(Y)、次に、振込実行指示部14が、振込先特定部14aにて、振込処理情報データベースDB1を参照して自動承認した退勤時刻により特定される出退勤情報に含まれる従業者IDに基づき振込先情報を特定する(S24)。
一方、出退勤承認処理部13が退勤時刻を自動承認していない場合(N)、そのまま本サーバ10での一連の動作は終了(エンド)する。
【0100】
出退勤承認処理部13が振込先情報を特定すると、引き続き、振込実行指示部14が、所定金額決定部14bにて、たとえば従業者の差なく定額である所定の金額を特定し、さらに、振込実行指示部14が、振込情報生成部14cにて、振込先情報と、所定の金額と、を含む振込情報を生成する(S25)。
そして、振込実行指示部14が、振込情報送信部14dにて、振込情報を金融機関端末50へ送信し、振込実行を指示する(S26)。
【0101】
<第3の実施の形態>
また、本発明では、出退勤承認通知の送信後、従業者の出退勤情報の承認者である上司の存否を確認し、上司が不在であると判断した場合に、自動承認処理を行うようにすることもできる。すなわち、上述した第1の実施の形態とは、上司の存否を確認した結果、上司が不在であると判断した場合に承認者不在通知を生成し、この承認者不在通知に基づいて、出退勤承認通知に対する上司からの応答を知らせる出退勤承認応答情報を受信していないものとみなして、自動承認による従業者に対しての賃金の支払を迅速に行うようにする点が異なる。
【0102】
以下、その処理についての一例を図15に基づき説明する。
図15は、本発明の実施の形態に係る自動承認賃金支払方法において承認者不在通知によって自動承認を行なう場合の流れの一例を示すシーケンス図である。
まず、勤務先端末20が、従業者等の勤務開始時及び勤務終了時に取得した出退勤情報を本サーバ10へ送信する((10)参照)処理から、サーバ10が、出退勤承認通知を承認者端末30へ送信して従業者の出退勤の承認可否を求める((70)参照)処理までは、上述した第1の実施の形態と同様とする。
【0103】
次に、本サーバ10は、出退勤情報DB4を参照して出退勤承認通知を送信において特定した上司IDに基づき最新の出退勤情報を特定する((71A)参照)。
引き続き本サーバ10は、特定した出退勤情報に含まれる出勤時刻又は退勤時刻に基づいて上司の存否を判断する((72A)参照)。
そして、本サーバ10は、上司又は優先順最下位の上司が不在と判断した場合、承認者が不在であることを知らせる承認者不在通知を生成する((73A)参照)。
【0104】
また、本サーバ10は、出退勤承認通知に対する応答の有無を判断する((80)参照)。
本サーバ10は、承認者不在通知の受信により、出退勤承認応答情報は受信していないものとして判断する((90A)参照)。
そして、本サーバ10は、出退勤承認通知に含まれる出退勤情報に基づき特定した出勤時刻又は退勤時刻を自動承認する((100)参照)。
【0105】
次に、上述した第3の実施の形態における方法を実施する本サーバ10の動作の一例を、図16を参照しながら説明する。図16は、本サーバ10での承認者不在通知の受信によって自動承認を行なう処理の一例を示すフローチャートである。
まず、勤務先端末20より出退勤情報を受信し、承認者端末30に対して出退勤承認通知を送信する(S18)処理までは、図13に示す第1及び第2の実施の形態における処理と同様である。
次いで、出退勤承認要求部12が、承認者存否判断部12cにて、出退勤情報DB4を参照して出退勤承認通知を送信において特定した上司IDに基づき最新の出退勤情報を特定する(S18A1)。
引き続き出退勤承認要求部12が、承認者存否判断部12cにて、この出退勤情報に含まれる出勤時刻又は退勤時刻に基づいて上司の存否を判断し、上司は不在であるか否か判断する(S18A2)。
【0106】
その結果、出退勤承認要求部12が上司は不在であると判断した場合(Y)、次に、出退勤承認要求部12が承認者不在通知送信部12fにて、承認者が不在であることを知らせる承認者不在通知を生成する(S18A3)。
そして、承認者不在通知の生成に伴い、出退勤承認処理部13が、認者不在通知受信部13dにて、承認者不在通知を受信し、引き続き出退勤承認処理部13が、自動承認情報登録部13cにて、出退勤承認応答情報を受信していないとしてこの出退勤承認通知に含まれる出退勤情報に基づき特定した出勤時刻又は退勤時刻を自動承認する(S21)。
以降、自動承認した出退勤情報に、自動承認したことを示す自動承認情報を関連付けて出退勤情報データベースDB4に記憶すると共に、退勤時刻を自動承認した場合、振込情報を生成し、この振込情報を金融機関端末50へ送信することで振込実行を指示する処理は、上述した第1の実施の形態における処理と同様である。
【0107】
一方、出退勤承認要求部12が上司は不在しないと判断した場合(N)、出退勤承認要求部12での出退勤承認通知の送信に応じ、引き続き出退勤承認処理部13が、応答有無判定部13aにて、応答があったか否か判断する(S19)。
その結果、出退勤承認処理部13が、応答有無判断部13aにて、上司が応答した承認可否決定情報と、出退勤情報と、を含む出退勤承認応答情報を受信し、応答があったと判断した場合(Y)、出退勤承認処理部13が、承認可否決定情報登録部13bにて、出退勤情報データベースDB4を参照してこの出退勤承認応答情報に含まれる出退勤情報に基づき特定した出勤時刻又は退勤時刻に、前記承認可否決定情報を関連付けて記憶する(S20)。
【0108】
一方、出退勤承認処理部13が、応答が無いと判断した場合(N)、次に、出退勤承認処理部13が、自動承認情報登録部13cにて、出退勤承認応答情報を受信していないとしてこの出退勤承認通知に含まれる出退勤情報に基づき特定した出勤時刻又は退勤時刻を自動承認する(S21)。
【0109】
これにより、従業者の出退勤の承認を行う上司からの出退勤承認通知に対する応答可否が迅速に判断でき、上司が不在であるとの理由により、上司からのすぐの応答は不可能と判断した場合は、自動承認処理を行って従業者に対してすぐに賃金の支払いを可能とすることができる。
【0110】
<第4の実施の形態>
また、本発明では、出退勤承認通知の送信後、送信時刻から経過時間を確認し、送信時刻から所定の時間が経過したと判断した場合に、自動承認処理を行うようにすることもできる。すなわち、上述した第1の実施の形態とは、出退勤承認通知の送信時刻からの経過時間を確認した結果、所定の時間が経過したと判断した場合に時間経過通知を生成し、この時間経過通知に基づいて、出退勤承認通知に対する上司からの応答を知らせる出退勤承認応答情報を受信していないものとみなして、自動承認による従業者に対しての賃金の支払を迅速に行うようにする点が異なる。
【0111】
以下、その処理についての一例を図17に基づき説明する。
図17は、本発明の実施の形態に係る自動承認賃金支払方法において時間経過通知によって自動承認を行なう場合の流れの一例を示すシーケンス図である。
まず、勤務先端末20が、従業者等の勤務開始時及び勤務終了時に取得した出退勤情報を本サーバ10へ送信する((10)参照)処理から、サーバ10が、出退勤承認通知を承認者端末30へ送信して従業者の出退勤の承認可否を求める((70)参照)処理までは、上述した第1の実施の形態と同様とする。
【0112】
次に、本サーバ10は、出退勤承認通知に含まれる出退勤情報と関連付けてその送信時刻を特定し、一時的に記憶する((71B)参照)
引き続き本サーバ10は、この送信時刻からの経過時間を判断する((72B)参照)。
そして、本サーバ10は、送信時刻から所定の時間が経過したと判断した場合、出退勤情報を含む時間経過通知を生成する((73B)参照)。
【0113】
また、本サーバ10は、出退勤承認通知に対する応答の有無を判断する((80)参照)。
本サーバ10は、時間経過通知の受信により、出退勤承認応答情報は受信していないものとして判断する((90B)参照)。
そして、本サーバ10は、出退勤承認通知に含まれる出退勤情報に基づき特定した出勤時刻又は退勤時刻を自動承認する((100)参照)。
【0114】
次に、上述した第4の実施の形態における方法を実施する本サーバ10の動作の一例を、図18を参照しながら説明する。図18は、本サーバ10での時間経過通知の受信によって自動承認を行なう処理の一例を示すフローチャートである。
まず、勤務先端末20より出退勤情報を受信し、承認者端末30に対して出退勤承認通知を送信する(S18)処理までは、図13に示す第1及び第2の実施の形態における処理と同様である。
次いで、出退勤承認要求部12での出退勤承認通知の送信に応じ、承認時間経過管理部15が、時間経過判断部15aにて、出退勤承認通知に含まれる出退勤情報と関連付けてその送信時刻を一時的に記憶する(S18B1)。
引き続き承認時間経過管理部15が、時間経過判断部15aにて、送信時刻からの経過時間が所定の時間を経過したか否か判断する(S18B2)。
【0115】
その結果、承認時間経過管理部15が、時間経過判断部15aにおいて送信時刻から所定の時間が経過したと判断した場合(Y)、次に、承認時間経過管理部15が、時間経過通知送信部15bにて、出退勤情報を含む時間経過通知を生成する(S18B3)。
そして、時間経過通知の生成に伴い、出退勤承認処理部13が、時間経過通知受信部13eにて、時間経過通知を受信し、引き続き出退勤承認処理部13が、自動承認情報登録部13cにて、出退勤承認応答情報を受信していないとしてこの出退勤承認通知に含まれる出退勤情報に基づき特定した出勤時刻又は退勤時刻を自動承認する(S21)。
以降、自動承認した出退勤情報に、自動承認したことを示す自動承認情報を関連付けて出退勤情報データベースDB4に記憶すると共に、退勤時刻を自動承認した場合、振込情報を生成し、この振込情報を金融機関端末50へ送信することで振込実行を指示する処理は、上述した第1の実施の形態における処理と同様である。
【0116】
一方、承認時間経過管理部15が所定の時間が経過していないと判断した場合(N)、次に、出退勤承認要求部12での出退勤承認通知の送信に応じ、引き続き出退勤承認処理部13が、応答有無判定部13aにて、応答があったか否か判断する(S19)。
その結果、出退勤承認処理部13が、応答有無判断部13aにて、上司が応答した承認可否決定情報と、出退勤情報と、を含む出退勤承認応答情報を受信し、応答があったと判断した場合(Y)、出退勤承認処理部13が、承認可否決定情報登録部13bにて、出退勤情報データベースDB4を参照してこの出退勤承認応答情報に含まれる出退勤情報に基づき特定した出勤時刻又は退勤時刻に、前記承認可否決定情報を関連付けて記憶する(S20)。
【0117】
一方、出退勤承認処理部13が、応答が無いと判断した場合(N)、次に、出退勤承認処理部13が、自動承認情報登録部13cにて、出退勤承認応答情報を受信していないとしてこの出退勤承認通知に含まれる出退勤情報に基づき特定した出勤時刻又は退勤時刻を自動承認する(S21)。
【0118】
これにより、従業者の出退勤の承認を行う上司からの出退勤承認通知に対する応答に時間制限を設け、所定の制限時間が経過したとの理由により、上司からのすぐの応答は不可能と判断した場合は、自動承認処理を行って従業者に対してすぐに賃金の支払いを可能とすることができる。
【0119】
<第5の実施の形態>
また、本発明では、出退勤承認通知の送信後、従業者の日頃の勤務状況を評価して自動承認処理を行うようにすることもできる。すなわち、上述した第1の実施の形態とは、従業者の勤務予定と勤務実績の差異から遅刻率及び/又は早退率を算出し、この遅刻率及び/又は早退率に基づいて従業者の日頃の勤務状況を評価し、自動承認による従業者に対しての賃金の支払を迅速に行うようにする点が異なる。
【0120】
以下、その処理についての一例を図19に基づき説明する。
図19は、本発明の実施の形態に係る自動承認賃金支払方法において勤務評価によって自動承認を行なう場合の流れの一例を示すシーケンス図である。
まず、勤務先端末20が、従業者等の勤務開始時及び勤務終了時に取得した出退勤情報を本サーバ10へ送信する((10)参照)処理から、サーバ10が、出退勤承認通知を承認者端末30へ送信して従業者の出退勤の承認可否を求める((70)参照)処理までは、上述した第1の実施の形態と同様とする。
【0121】
次に、本サーバ10は、勤務評価情報DB5を参照して出退勤情報に含まれる従業者IDに基づき従業者の遅刻率及び/又は早退率を特定する((71C)参照)。
引き続き本サーバ10は、遅刻率及び/又は早退率が所定の範囲内にあるか否か判断する((72C)参照)。
そして、本サーバ10は、遅刻率及び/又は早退率が所定の範囲内にある場合、出退勤承認通知に含まれる出退勤情報に基づき特定した出勤時刻又は退勤時刻を自動承認する((100)参照)。
【0122】
次に、上述した第5の実施の形態における方法を実施する本サーバ10の動作の一例を、図20を参照しながら説明する。図20は、本サーバ10での勤務評価によって自動承認を行なう処理の一例を示すフローチャートである。
まず、勤務先端末20より出退勤情報を受信し、承認者端末30に対して出退勤承認通知を送信する(S18)処理までは、図12に示す処理と同様である。
次いで、出退勤承認要求部12での出退勤承認通知の送信に応じ、出退勤承認処理部13が、勤務評価判断部13fにて、勤務評価情報DB5を参照して出退勤情報に含まれる従業者IDに基づき従業者の遅刻率及び/又は早退率を特定する(S18C1)。
引き続き出退勤承認処理部13が、勤務評価判断部13gにて、この遅刻率及び/又は早退率が所定の範囲内にあるか否か判断する(S18C2)。
【0123】
その結果、出退勤承認処理部13が、遅刻率及び/又は早退率が所定の範囲内にあると判断した場合(Y)、出退勤承認処理部13は、自動承認情報登録部13cにて、出退勤承認応答情報を受信していないとしてこの出退勤承認通知に含まれる出退勤情報に基づき特定した出勤時刻又は退勤時刻を自動承認する(S21)。
以降、自動承認した出退勤情報に、自動承認したことを示す自動承認情報を関連付けて出退勤情報データベースDB4に記憶すると共に、退勤時刻を自動承認した場合、振込情報を生成し、この振込情報を金融機関端末50へ送信することで振込実行を指示する処理は、上述した第1の実施の形態における処理と同様である。
【0124】
一方、出退勤承認処理部13が、遅刻率及び/又は早退率が所定の範囲内にないと判断した場合(N)、次に、出退勤承認要求部12での出退勤承認通知の送信に応じ、引き続き出退勤承認処理部13が、応答有無判定部13aにて、応答があったか否か判断する(S19)。
その結果、出退勤承認処理部13が、応答有無判断部13aにて、上司が応答した承認可否決定情報と、出退勤情報と、を含む出退勤承認応答情報を受信し、応答があったと判断した場合(Y)、出退勤承認処理部13が、承認可否決定情報登録部13bにて、出退勤情報データベースDB4を参照してこの出退勤承認応答情報に含まれる出退勤情報に基づき特定した出勤時刻又は退勤時刻に、前記承認可否決定情報を関連付けて記憶する(S20)。
【0125】
一方、出退勤承認処理部13が、応答が無いと判断した場合(N)、次に、出退勤承認処理部13が、自動承認情報登録部13cにて、出退勤承認応答情報を受信していないとしてこの出退勤承認通知に含まれる出退勤情報に基づき特定した出勤時刻又は退勤時刻を自動承認する(S21)。
【0126】
これにより、従業者の日頃の勤務状況を、従業者の遅刻率及び/又は早退率により評価し、この遅刻率及び/又は早退率が所定の範囲内にある場合、自動承認処理を行って従業者に対してすぐに賃金の支払いを可能とすることができる。
【0127】
<第6の実施の形態>
また、本発明では、従業者ごとに最低保障賃金額を記憶することで、自動承認した場合の所定の金額として最低保障賃金額を従業者に支払うようにすることもできる。すなわち、上述した第1の実施の形態とは、所定の金額が従業者の差無く定額ではなく、従業者ごとに設定された最低保障賃金額とする点が異なる。
【0128】
以下、その処理についての一例を図21に基づき説明する。
図21は、本発明の実施の形態に係る自動承認賃金支払方法において所定の金額を決定する場合の流れの第1の例を示すシーケンス図である。
まず、勤務先端末20が、従業者等の勤務開始時及び勤務終了時に取得した出退勤情報を本サーバ10へ送信する((10)参照)処理から、サーバ10が、退勤時刻を自動承認した場合、振込処理情報DB1を参照して自動承認した退勤時刻により特定される出退勤情報に含まれる従業者IDに基づき振込先情報を特定する((120)参照)処理までは、上述した第1の実施の形態と同様とする。
【0129】
次に、本サーバ10は、第1の所定金額情報テーブルTB1を参照して振込先情報を特定した従業者IDに基づき最低保障賃金額を特定する((130A)参照)。
引き続き本サーバ10は、特定した最低保障賃金額を所定の金額とする振込情報を生成する((140A)参照)。
そして、本サーバ10は、生成した振込情報を振込実行指示として金融機関端末50へ送信する((150)参照)。
【0130】
次に、上述した第5の実施の形態における方法を実施する本サーバ10の動作の一例を、図22を参照しながら説明する。図22は、本サーバ10での所定の金額を決定する処理の第1の例を示すフローチャートである。
まず、勤務先端末20より出退勤情報を受信し、この出退勤情報に対して上司からの承認可否の応答が無く、退勤時刻を自動承認した場合、振込実行指示部14が、振込先特定部14aにて、振込処理情報データベースDB1を参照して自動承認した退勤時刻により特定される出退勤情報に含まれる従業者IDに基づき振込先情報を特定する(S24)処理までは、図14に示す第1及び第2の実施の形態における処理と同様である。
【0131】
次いで、振込実行指示部14が、所定金額決定部14bにて、第1の所定金額情報テーブルTB1を参照して振込先情報を特定した従業者IDに基づき最低保障賃金額を特定する(S24A1)。
引き続き振込実行指示部14が、振込情報生成部14cにて、この最低保障賃金額を所定の金額とする振込情報を生成する(S25A1)。
そして、振込実行指示部14が、振込情報送信部14dにて、振込情報を金融機関端末50へ送信し、振込実行を指示する(S26)。
【0132】
これにより、日払いを要望する従業者の勤務終了において退勤時刻を自動承認した場合、従業者の差無く一律の定額に代えて、従業者ごとの経験や能力等から設定された最低保障賃金額を所定の金額として、従業者に対して賃金の支払いを可能とすることができる。
【0133】
<第7の実施の形態>
また、本発明では、従業者ごとに最高保障賃金額を記憶することで、自動承認した場合の所定の金額として最低保障賃金額を従業者に支払うようにすることもできる。すなわち、上述した第1の実施の形態とは、所定の金額が従業者の差無く定額ではなく、従業者ごとに設定された最高保障賃金額とする点が異なる。
【0134】
以下、その処理についての一例を図23に基づき説明する。
図23は、本発明の実施の形態に係る自動承認賃金支払方法において所定の金額を決定する場合の流れの第2の例を示すシーケンス図である。
まず、勤務先端末20が、従業者等の勤務開始時及び勤務終了時に取得した出退勤情報を本サーバ10へ送信する((10)参照)処理から、サーバ10が、退勤時刻を自動承認した場合、振込処理情報DB1を参照して自動承認した退勤時刻により特定される出退勤情報に含まれる従業者IDに基づき振込先情報を特定する((120)参照)処理までは、上述した第1の実施の形態と同様とする。
【0135】
次に、本サーバ10は、出退勤情報データベースDB4を参照して自動承認した退勤時刻により特定される出退勤情報に含まれる従業者ID及び勤務日から出勤時刻を特定すると共に、この出退勤情報より求められる支払賃金額を算出する((130B)参照)。
引き続き本サーバ10は、第2の所定金額情報テーブルTB2を参照して出退勤情報に含まれる従業者IDに基づき最高保障賃金額を特定する((131B)参照)。
その後、本サーバ10は、最高保障賃金額と支払賃金額との大きさを比較する((132B)参照)。
【0136】
その結果、本サーバ10は、支払賃金額が最高保障賃金額より小さい場合は支払賃金額を所定の金額とし、支払賃金額が最高保障賃金額より大きい場合は最高保障賃金額を所定の金額とする振込情報を生成する((140B)参照)。
そして、本サーバ10は、生成した振込情報を振込実行指示として金融機関端末50へ送信する((150)参照)。
【0137】
次に、上述した第6の実施の形態における方法を実施する本サーバ10の動作の一例を、図24を参照しながら説明する。図24は、本サーバ10での所定の金額を決定する処理の第2の例を示すフローチャートである。
まず、勤務先端末20より出退勤情報を受信し、この出退勤情報に対して上司からの承認可否の応答が無く、退勤時刻を自動承認した場合、振込実行指示部14が、振込先特定部14aにて、振込処理情報データベースDB1を参照して自動承認した退勤時刻により特定される出退勤情報に含まれる従業者IDに基づき振込先情報を特定する(S24)処理までは、図14に示す第1及び第2の実施の形態における処理と同様である。
【0138】
次いで、振込実行指示部14が、所定金額決定部14bにて、出退勤情報データベースDB4を参照して自動承認した退勤時刻により特定される出退勤情報に含まれる従業者ID及び勤務日から出勤時刻を特定する(S24B1)。
引き続き振込実行指示部14が、所定金額決定部14bにて、出退勤情報より求められる支払賃金額を算出する(S24B2)。
さらに、振込実行指示部14が、第2の所定金額情報テーブルTB2を参照して出退勤情報に含まれる従業者IDに基づき最高保障賃金額を特定する(S24B3)。
【0139】
また、振込実行指示部14が、所定金額決定部14bにて、最高保障賃金額と支払賃金額との大きさを比較し、支払賃金額の大きさが最高保障賃金額の大きさ以下であるか否か判断をする(S24B4)。
その結果、振込実行指示部14が、支払賃金額の大きさが最高保障賃金額の大きさ以下であると判断した場合(Y)、振込実行指示部14が、振込情報生成部14cにて、支払賃金額を所定の金額とする振込情報を生成する(S25B1)。
そして、振込実行指示部14が、振込情報送信部14dにて、振込情報を金融機関端末50へ送信し、振込実行を指示する(S26)。
【0140】
一方、振込実行指示部14が、支払賃金額の大きさが最高保障賃金額の大きさ以下でないと判断した場合(N)、振込実行指示部14が、振込情報生成部14cにて、最高保障賃金額を所定の金額とする振込情報を生成する(S25B2)。
そして、振込実行指示部14が、振込情報送信部14dにて、振込情報を金融機関端末50へ送信し、振込実行を指示する(S26)。
【0141】
これにより、日払いを要望する従業者の勤務終了において、退勤時刻を自動承認した場合、従業者の差無く一律の定額に代えて、従業者ごとの経験や能力等から設定された最高保障賃金額以内の金額を所定の金額として、従業者に対して賃金の支払いを可能とすることができる。
【0142】
<第8の実施の形態>
また、本発明では、従業者ごとに勤務予定情報に基づいて事前に算出された支払予定賃金額を記憶することで、自動承認した場合の所定の金額として支払予定賃金額を従業者に支払うようにすることもできる。すなわち、上述した第1の実施の形態とは、所定の金額が従業者の差無く定額ではなく、従業者ごとに設定された支払予定賃金額とする点が異なる。
【0143】
以下、その処理についての一例を図25に基づき説明する。
図25は、本発明の実施の形態に係る自動承認賃金支払方法において所定の金額を決定する場合の流れの第3の例を示すシーケンス図である。
まず、勤務先端末20が、従業者等の勤務開始時及び勤務終了時に取得した出退勤情報を本サーバ10へ送信する((10)参照)処理から、サーバ10が、退勤時刻を自動承認した場合、振込処理情報DB1を参照して自動承認した退勤時刻により特定される出退勤情報に含まれる従業者IDに基づき振込先情報を特定する((120)参照)処理までは、上述した第1の実施の形態と同様とする。
【0144】
次に、本サーバ10は、出退勤情報データベースDB4を参照して自動承認した退勤時刻により特定される出退勤情報に含まれる従業者ID及び勤務日から出勤時刻を特定すると共に、この出退勤情報より求められる支払賃金額を算出する((130C)参照)。
引き続き本サーバ10は、第3の所定金額情報テーブルTB3を参照して出退勤情報に含まれる従業者IDに基づき支払予定賃金額を特定する((131C)参照)。
その後、本サーバ10は、支払予定賃金額と支払賃金額との大きさを比較する((132C)参照)。
【0145】
その結果、本サーバ10は、支払賃金額が支払予定賃金額より小さい場合は支払賃金額を所定の金額とし、支払賃金額が支払予定賃金額より大きい場合は支払予定賃金額を所定の金額とする振込情報を生成する((140C)参照)。
そして、本サーバ10は、生成した振込情報を振込実行指示として金融機関端末50へ送信する((150)参照)。
【0146】
次に、上述した第7の実施の形態における方法を実施する本サーバ10の動作の一例を、図26を参照しながら説明する。図26は、本サーバ10での所定の金額を決定する処理の第3の例を示すフローチャートである。
まず、勤務先端末20より出退勤情報を受信し、この出退勤情報に対して上司からの承認可否の応答が無く、退勤時刻を自動承認した場合、振込実行指示部14が、振込先特定部14aにて、振込処理情報データベースDB1を参照して自動承認した退勤時刻により特定される出退勤情報に含まれる従業者IDに基づき振込先情報を特定する(S24)処理までは、図14に示す第1及び第2の実施の形態における処理と同様である。
【0147】
次いで、振込実行指示部14が、所定金額決定部14bにて、出退勤情報データベースDB4を参照して自動承認した退勤時刻により特定される出退勤情報に含まれる従業者ID及び勤務日から出勤時刻を特定する(S24C1)。
引き続き振込実行指示部14が、所定金額決定部14bにて、出退勤情報より求められる支払賃金額を算出する(S24C2)。
さらに、振込実行指示部14が、第3の所定金額情報テーブルTB3を参照して出退勤情報に含まれる従業者IDに基づき支払予定賃金額を特定する(S24C3)。
【0148】
また、振込実行指示部14が、所定金額決定部14bにて、支払予定賃金額と支払賃金額との大きさを比較し、支払賃金額の大きさが支払予定賃金額の大きさ以下であるか否か判断をする(S24C4)。
その結果、振込実行指示部14が、支払賃金額の大きさが支払予定賃金額の大きさ以下であると判断した場合(Y)、振込実行指示部14が、振込情報生成部14cにて、支払賃金額を所定の金額とする振込情報を生成する(S25C1)。
そして、振込実行指示部14が、振込情報送信部14dにて、振込情報を金融機関端末50へ送信し、振込実行を指示する(S26)。
【0149】
一方、振込実行指示部14が、支払賃金額の大きさが支払予定賃金額の大きさ以下でないと判断した場合(N)、振込実行指示部14が、振込情報生成部14cにて、支払予定賃金額を所定の金額とする振込情報を生成する(S25C2)。
そして、振込実行指示部14が、振込情報送信部14dにて、振込情報を金融機関端末50へ送信し、振込実行を指示する(S26)。
【0150】
これにより、日払いを要望する従業者の勤務終了において、退勤時刻を自動承認した場合、従業者の差無く一律の定額に代えて、従業者の勤務予定日、出勤予定時刻、退勤予定時刻、を含む勤務予定情報に基づいて事前に算出された支払予定賃金額以内の金額を所定の金額として、従業者に対して賃金の支払いを可能とすることができる。
【0151】
以上のように本発明では、上司より応答が無い場合は、自動承認を行って所定の金額を賃金としてすぐに支払うことで、24時間土日祝日関係なく迅速に対応することが可能となる。しかも、賃金の支払において、賃金の計算等の処理を行なう経理等が24時間土日祝日関係なく対応する煩わしさも解消することができ、雇用者側にとっての負担を軽減することができる。
そして、自動承認を行った場合、その旨を上司に連絡する。その後、上司が正式に承認を行い、実際の勤務における賃金と差があった場合、その差額を清算し、実際の勤務における賃金を全額支払うものとする。
【0152】
また、本発明では、上述した自動承認条件に限らず、たとえば、従業者が勤務予定とおりに出勤したことを上司が承認した後、上司がこの従業者の退勤前に不在となる場合において、この従業者は早退も残業もせず勤務予定とおりに退勤するだろうと上司が事前に承認をした場合、この事前承認情報を予め記憶しておき、従業者の退勤時に送信される出退勤承認通知の送信後、事前承認情報が記憶されていることを確認することで、自動承認するものとしても良い。
【図面の簡単な説明】
【0153】
【図1】本発明の実施の形態に係る自動承認賃金支払装置を用いた自動承認賃金支払方法を実施するためのシステムの概要を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る自動承認賃金支払システムに用いられる自動承認賃金支払装置の構成を簡略的に示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る自動承認賃金支払装置が備える振込処理情報データベースの構造を示す一例である。
【図4】本発明の実施の形態に係る自動承認賃金支払装置が備える承認者情報データベースの構造を示す一例である。
【図5】本発明の実施の形態に係る自動承認賃金支払装置が備える承認先決定情報データベースの構造を示す一例である。
【図6】本発明の実施の形態に係る自動承認賃金支払装置が備える出退勤情報データベースの構造を示す一例である。
【図7】本発明の実施の形態に係る自動承認賃金支払装置が備える勤務評価情報データベースの構造を示す一例である。
【図8】本発明の実施の形態に係る自動承認賃金支払装置が備える第1の所定金額情報データベースの構造を示す一例である。
【図9】本発明の実施の形態に係る自動承認賃金支払装置が備える第2の所定金額情報データベースの構造を示す一例である。
【図10】本発明の実施の形態に係る自動承認賃金支払装置が備える第3の所定金額情報データベースの構造を示す一例である。
【図11】本発明の実施の形態に係る自動承認賃金支払方法の流れの一例を示すシーケンス図である。
【図12】本発明の実施の形態に係る自動承認賃金支払方法において承認者を特定する場合の流れの一例を示すシーケンス図である。
【図13】本発明に係る自動承認賃金振込装置での自動承認処理の一例を示すフローチャートである。
【図14】図12に示す処理の続き一例を示すフローチャートである。
【図15】本発明の実施の形態に係る自動承認賃金支払方法において承認者不在通知によって自動承認を行なう場合の流れの一例を示すシーケンス図である。
【図16】本発明に係る自動承認賃金振込装置での承認者不在通知の受信によって自動承認を行なう処理の一例を示すフローチャートである。
【図17】本発明の実施の形態に係る自動承認賃金支払方法において時間経過通知によって自動承認を行なう場合の流れの一例を示すシーケンス図である。
【図18】本発明に係る自動承認賃金振込装置での時間経過通知の受信によって自動承認を行なう処理の一例を示すフローチャートである。
【図19】本発明の実施の形態に係る自動承認賃金支払方法において勤務評価によって自動承認を行なう場合の流れの一例を示すシーケンス図である。
【図20】本発明に係る自動承認賃金振込装置での勤務評価によって自動承認を行なう処理の一例を示すフローチャートである。
【図21】本発明の実施の形態に係る自動承認賃金支払方法において所定の金額を決定する場合の流れの第1の例を示すシーケンス図である。
【図22】本発明に係る自動承認賃金振込装置での所定の金額を決定する処理の第1の例を示すフローチャートである。
【図23】本発明の実施の形態に係る自動承認賃金支払方法において所定の金額を決定する場合の流れの第2の例を示すシーケンス図である。
【図24】本発明に係る自動承認賃金振込装置での所定の金額を決定する処理の第2の例を示すフローチャートである。
【図25】本発明の実施の形態に係る自動承認賃金支払方法において所定の金額を決定する場合の流れの第3の例を示すシーケンス図である。
【図26】本発明に係る自動承認賃金振込装置での所定の金額を決定する処理の第3の例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0154】
DB1 振込処理情報データベース(第1記憶手段)、DB2 承認者情報データベース(第2記憶手段)、DB3 承認先決定情報データベース(第3記憶手段)、DB4 出退勤情報データベース(第4記憶手段)、DB5 勤務評価データベース(第5記憶手段)、TB1 第1の所定金額情報テーブル(第6記憶手段)、TB2 第2の所定金額情報テーブル(第7記憶手段)、TB3 第3の所定金額情報テーブル(第8記憶手段)、NW 通信ネットワーク、10 自動承認賃金支払装置(本サーバ)、11 出退勤情報管理部、12 出退勤承認要求部、13 出退勤承認処理部、14 振込実行指示部、15 承認時間経過管理部、20 勤務先端末、30 雇用者端末、50 金融機関端末。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
従業者及び前記従業者の上司が出勤時又は退勤時に利用する勤務先端末と、前記従業者の出退勤を承認する前記上司が利用する承認者端末と、にそれぞれ通信ネットワークを介して接続されると共に、従業者に対して賃金の支払いを行う雇用者が開設した口座を備える金融機関に設置された金融機関端末と通信回線を介してさらに接続され、前記上司より出退勤の承認可否の応答が得られない場合であっても従業者に対する賃金の支払いを可能とした装置であって、
前記従業者を特定する従業者識別情報と、賃金の振込を行う振込先情報と、を互いに関連付けて記憶する第1記憶手段、
前記上司を特定する上司識別情報と、当該上司の連絡先情報と、を互いに関連付けて記憶する第2記憶手段、
前記従業者識別情報と、前記上司識別情報と、を互いに関連付けて記憶する第3記憶手段、
前記勤務先端末より、従業者識別情報又は上司識別情報と、勤務日と、出勤時刻又は退勤時刻と、を含む出退勤情報を受信し、従業者識別情報又は上司識別情報と、勤務日と、出勤時刻と、退勤時刻と、を互いに関連付けて第4記憶手段に記憶する出退勤情報管理手段、
前記出退勤情報管理手段での出退勤情報の受信に応じ、当該出退勤情報を含み従業者の出退勤の承認を求める出退勤承認通知を生成すると共に、前記第3記憶手段を参照して出退勤情報に含まれる従業者識別情報に基づき関連付けられている上司識別情報を特定し、さらに、前記第2記憶手段を参照して特定した上司識別情報に基づき当該上司の連絡先情報を特定し、この連絡先情報に基づき、前記出退勤承認通知を承認者端末へ送信して従業者の出退勤の承認可否を求める出退勤承認要求手段、
前記出退勤承認要求手段での出退勤承認通知の送信に応じ、前記上司が応答した承認可否決定情報と、出退勤情報と、を含む出退勤承認応答情報の受信有無を判断し、前記承認者端末より前記出退勤承認応答情報を受信した場合、前記第4記憶手段を参照して当該出退勤承認応答情報に含まれる出退勤情報に基づき特定した出勤時刻又は退勤時刻に前記承認可否決定情報を関連付けて記憶し、一方、前記出退勤承認応答情報を受信していない場合、前記第4記憶手段を参照して応答が無い前記出退勤承認通知に含まれる出退勤情報に基づき特定した出勤時刻又は退勤時刻を自動承認し、当該出勤時刻又は退勤時刻に自動承認したことを示す自動承認情報を関連付けて記憶する出退勤承認処理手段、
前記出退勤承認処理手段にて退勤時刻を自動承認した場合、前記第1記憶手段を参照して自動承認した退勤時刻により特定される出退勤情報に含まれる従業者識別情報に基づき振込先情報を特定し、当該振込先情報と、所定の金額と、を含む振込情報を生成し、振込実行指示として前記振込情報を前記金融機関端末へ送信する振込実行指示手段、
を少なくとも有することを特徴とする自動承認賃金支払装置。
【請求項2】
前記第3記憶手段は、連絡優先順位をつけて複数の上司識別情報をさらに記憶し、
前記出退勤承認要求手段は、優先順最上位の上司識別情報を特定した後、前記第4記憶手段を参照して当該上司識別情報に基づき最新の出退勤情報を特定し、当該出退勤情報に含まれる出勤時刻又は退勤時刻に基づいて上司の存否を判断し、特定した上司が不在と判断した場合、特定した上司が存在すると判断するまで、前記第3記憶手段を参照して次順位の上司識別情報の特定を再度繰り返し行なう、
ことを特徴とする請求項1に記載の賃金支払装置。
【請求項3】
前記出退勤承認要求手段は、前記出退勤承認通知の送信後、前記第4記憶手段を参照して当該出退勤承認通知の送信において特定した上司識別情報に基づき最新の出退勤情報を特定し、当該出退勤情報に含まれる出勤時刻又は退勤時刻に基づいて上司の存否を判断し、上司又は優先順最下位の上司が不在と判断した場合、承認者が不在であることを知らせる承認者不在通知を生成して前記出退勤承認処理手段に対して送信し、
前記出退勤承認処理手段は、前記出退勤承認要求手段より前記承認者不在通知を受信した場合、前記出退勤承認応答情報を受信していないとして前記出退勤承認通知に含まれる出退勤情報に基づき特定した出勤時刻又は退勤時刻を自動承認する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の自動承認賃金支払装置。
【請求項4】
前記出退勤承認要求手段での出退勤承認通知の送信に応じ、当該出退勤承認通知に含まれる出退勤情報と関連付けてその送信時刻を一時的に記憶し、当該送信時刻からの経過時間を判断し、前記送信時刻から所定の時間が経過した場合、前記出退勤情報を含む時間経過通知を生成して前記出退勤承認処理手段に対して送信する承認時間経過管理手段、
をさらに有し、
前記出退勤承認処理手段は、前記出退勤承認通知の送信後、前記承認時間経過管理手段より時間経過通知を受信した場合、前記第4記憶手段を参照して当該時間経過通知に含まれる出退勤情報に基づき出勤時刻又は退勤時刻を特定すると共に、当該出勤時刻又は退勤時刻に関連付けて承認可否決定情報が記憶されているか否かその有無を判断し、承認可否決定情報が無いと判断した場合、前記出退勤承認応答情報を受信していないとして前記出勤時刻又は退勤時刻を自動承認する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の自動承認賃金支払装置。
【請求項5】
前記従業者識別情報と、従業者の勤務予定と勤務実績の差異から算出した遅刻率及び/又は早退率と、を互いに関連付けて記憶する第5記憶手段、
をさらに有し、
前記出退勤承認処理手段は、前記出退勤承認通知の送信後、前記第5記憶手段を参照して出退勤情報に含まれる従業者識別情報に基づき従業者の遅刻率及び/又は早退率を特定し、当該遅刻率及び/又は早退率が所定の範囲内にある場合、前記出勤時刻又は退勤時刻を自動承認する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の自動承認賃金支払装置。
【請求項6】
前記所定の金額は、従業者の差なく定額である、
ことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の自動承認賃金支払装置。
【請求項7】
前記従業者識別情報と、従業者ごとに設定された最低保障賃金額と、を互いに関連付けて記憶する記憶する第6記憶手段、
をさらに有し、
前記振込実行指示手段は、前記出退勤承認処理手段にて退勤時刻を自動承認した場合、振込先情報の特定後、前記第6記憶手段を参照して前記振込先情報を特定した従業者識別情報に基づき最低保障賃金額を特定し、当該最低保障賃金額を前記所定の金額とする、
ことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の自動承認賃金支払装置。
【請求項8】
前記従業者識別情報と、従業者ごとに設定された最高許容賃金額と、を互いに関連付けて記憶する記憶する第7記憶手段、
をさらに有し、
前記振込実行指示手段は、前記出退勤承認処理手段にて退勤時刻を自動承認した場合、振込先情報の特定後、前記第4記憶手段を参照して自動承認した退勤時刻により特定される出退勤情報に含まれる従業者識別情報及び勤務日から出勤時刻を特定すると共に、当該出退勤情報より求められる支払賃金額を算出し、さらに、前記第7記憶手段を参照して前記出退勤情報に含まれる従業者識別情報に基づき最高保障賃金額を特定すると共に、当該最高保障賃金額と前記支払賃金額との大きさを比較し、支払賃金額が最高保障賃金額より小さい場合は支払賃金額を前記所定の金額とし、支払賃金額が最高保障賃金額より大きい場合は最高保障賃金額を前記所定の金額とする、
ことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の自動承認賃金支払装置。
【請求項9】
前記従業者識別情報と、従業者の勤務予定日、出勤予定時刻、退勤予定時刻、を含む勤務予定情報と、当該勤務予定情報に基づいて事前に算出された支払予定賃金額と、を互いに関連付けて記憶する記憶する第8記憶手段、
をさらに有し、
前記振込実行指示手段は、前記出退勤承認処理手段にて退勤時刻を自動承認した場合、振込先情報の特定後、前記第4記憶手段を参照して自動承認した退勤時刻により特定される出退勤情報に含まれる従業者識別情報及び勤務日から出勤時刻を特定すると共に、当該出退勤情報より求められる支払賃金額を算出し、さらに、前記第8記憶手段を参照して前記出退勤情報に含まれる従業者識別情報及び勤務日に基づき支払予定賃金額を特定すると共に、当該支払予定賃金額と前記支払賃金額との大きさを比較し、支払賃金額が支払予定賃金額より小さい場合は支払賃金額を前記所定の金額とし、支払賃金額が支払予定賃金額より大きい場合は支払予定賃金額を前記所定の金額とする、
ことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の自動承認賃金支払装置。
【請求項10】
従業者及び前記従業者の上司が出勤時又は退勤時に利用する勤務先端末と、前記従業者の出退勤を承認する前記上司が利用する承認者端末と、にそれぞれ通信ネットワークを介して接続されると共に、従業者に対して賃金の支払いを行う雇用者が開設した口座を備える金融機関に設置された金融機関端末と通信回線を介してさらに接続され、
前記従業者を特定する従業者識別情報と、賃金の振込を行う振込先情報と、を互いに関連付けて記憶する第1記憶手段、
前記上司を特定する上司識別情報と、当該上司の連絡先情報と、を互いに関連付けて記憶する第2記憶手段、
前記従業者識別情報と、前記上司識別情報と、を互いに関連付けて記憶する第3記憶手段、
を有する装置により、前記上司より出退勤の承認可否の応答が得られない場合であっても従業者に対する賃金の支払いを可能とした方法であって、
出退勤情報管理手段が、前記勤務先端末より、従業者識別情報又は上司識別情報と、勤務日と、出勤時刻又は退勤時刻と、を含む出退勤情報を受信するステップ、
出退勤情報受信手段が、受信した出退勤情報を、従業者識別情報又は上司識別情報と、勤務日と、出勤時刻と、退勤時刻と、を互いに関連付けて第4記憶手段に記憶するステップ、
出退勤承認要求手段が、前記出退勤情報受信手段での出退勤情報の受信に応じ、当該出退勤情報を含み従業者の出退勤の承認を求める出退勤承認通知を生成するステップ、
出退勤承認要求手段が、前記出退勤承認通知の生成に応じ、前記第3記憶手段を参照して出退勤情報に含まれる従業者識別情報に基づき関連付けられている上司識別情報を特定するステップ、
出退勤承認要求手段が、前記上司識別情報に特定に応じ、前記第2記憶手段を参照して特定した上司識別情報に基づき当該上司の連絡先情報を特定するステップ、
出退勤承認要求手段が、特定した連絡先情報に基づき、前記出退勤承認通知を承認者端末へ送信して従業者の出退勤の承認可否を求めるステップ、
出退勤承認処理手段が、前記出退勤承認要求手段での出退勤承認通知の送信に応じ、前記上司が応答した承認可否決定情報と、出退勤情報と、を含む出退勤承認応答情報の受信有無を判断するステップ、
出退勤承認処理手段が、前記承認者端末より前記出退勤承認応答情報を受信した場合、前記第4記憶手段を参照して当該出退勤承認応答情報に含まれる出退勤情報に基づき特定した出勤時刻又は退勤時刻に前記承認可否決定情報を関連付けて記憶するステップ、
出退勤承認処理手段が、前記出退勤承認要求手段での出退勤承認通知の送信に応じ、
出退勤承認処理手段が、前記出退勤承認応答情報を受信していない場合、前記第4記憶手段を参照して応答が無い前記出退勤承認通知に含まれる出退勤情報に基づき特定した出勤時刻又は退勤時刻を自動承認し、当該出勤時刻又は退勤時刻に自動承認したことを示す自動承認情報を関連付けて記憶するステップ、
振込実行指示手段が、前記出退勤承認処理手段にて退勤時刻を自動承認した場合、前記第1記憶手段を参照して自動承認した退勤時刻により特定される出退勤情報に含まれる従業者識別情報に基づき振込先情報を特定するステップ、
振込実行指示手段が、特定した振込先情報と、所定の金額と、を含む振込情報を生成するステップ、
振込実行指示手段が、振込実行指示として前記振込情報を前記金融機関端末へ送信するステップ、
を少なくとも有することを特徴とする自動承認賃金支払方法。
【請求項11】
従業者及び前記従業者の上司が出勤時又は退勤時に利用する勤務先端末と、前記従業者の出退勤を承認する前記上司が利用する承認者端末と、にそれぞれ通信ネットワークを介して接続されると共に、従業者に対して賃金の支払いを行う雇用者が開設した口座を備える金融機関に設置された金融機関端末と通信回線を介してさらに接続され、
前記従業者を特定する従業者識別情報と、賃金の振込を行う振込先情報と、を互いに関連付けて記憶する第1記憶手段、
前記上司を特定する上司識別情報と、当該上司の連絡先情報と、を互いに関連付けて記憶する第2記憶手段、
前記従業者識別情報と、前記上司識別情報と、を互いに関連付けて記憶する第3記憶手段、
を有し、
前記上司より出退勤の承認可否の応答が得られない場合であっても従業者に対する賃金の支払いを可能とすることを実行させるためにコンピュータを、
前記勤務先端末より、従業者識別情報又は上司識別情報と、勤務日と、出勤時刻又は退勤時刻と、を含む出退勤情報を受信し、従業者識別情報又は上司識別情報と、勤務日と、出勤時刻と、退勤時刻と、を互いに関連付けて第4記憶手段に記憶する手段、
前記出退勤情報の受信に応じ、当該出退勤情報を含み従業者の出退勤の承認を求める出退勤承認通知を生成すると共に、前記第3記憶手段を参照して出退勤情報に含まれる従業者識別情報に基づき関連付けられている上司識別情報を特定し、さらに、前記第2記憶手段を参照して特定した上司識別情報に基づき当該上司の連絡先情報を特定し、この連絡先情報に基づき、前記出退勤承認通知を承認者端末へ送信して従業者の出退勤の承認可否を求める手段、
前記出退勤承認通知の送信に応じ、前記上司が応答した承認可否決定情報と、出退勤情報と、を含む出退勤承認応答情報の受信有無を判断し、前記承認者端末より前記出退勤承認応答情報を受信した場合、前記第4記憶手段を参照して当該出退勤承認応答情報に含まれる出退勤情報に基づき特定した出勤時刻又は退勤時刻に前記承認可否決定情報を関連付けて記憶し、一方、前記出退勤承認応答情報を受信していない場合、前記第4記憶手段を参照して応答が無い前記出退勤承認通知に含まれる出退勤情報に基づき特定した出勤時刻又は退勤時刻を自動承認し、当該出勤時刻又は退勤時刻に自動承認したことを示す自動承認情報を関連付けて記憶する手段、
前記退勤時刻を自動承認した場合、前記第1記憶手段を参照して自動承認した退勤時刻により特定される出退勤情報に含まれる従業者識別情報に基づき振込先情報を特定し、当該振込先情報と、所定の金額と、を含む振込情報を生成し、振込実行指示として前記振込情報を前記金融機関端末へ送信する手段、
として機能させることを特徴とする自動承認賃金支払プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【公開番号】特開2009−122782(P2009−122782A)
【公開日】平成21年6月4日(2009.6.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−293789(P2007−293789)
【出願日】平成19年11月12日(2007.11.12)
【出願人】(506304831)キズナジャパン株式会社 (3)
【出願人】(501091833)メキキ・クリエイツ株式会社 (56)