説明

自動水栓装置

【課題】電源供給部に付着した水が周り込んで制御回路部に付着することを防止できる自動水栓装置を提供する。
【解決手段】自動水栓装置1は吐水口24が設けられた吐水部材23と吐水部材23の基端部に設けられた電磁弁40と吐水部材23の先端部に設けられた検知センサと吐水部材23の先端部に取り付けられた制御回路部6と電源供給部9とを備えている。電源供給部9は吐水部材23と制御回路部6との双方に重ねられて吐水部材23に取り付けられる収容ケース45と収容ケース45内に収容される電池47などを備えている。収容ケース45には吐水部材23の幅方向に沿って互いの間に制御回路部6を位置付ける二つの位置付け壁50が設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、吐水部材の先端部に検知物が近づくと、開閉弁を開いて、吐水口から水を吐水する自動水栓装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から吐水部材の先端部に検知物が近づくと、開閉弁を開いて、吐水口から水を吐水する自動水栓装置(例えば、特許文献1参照)が用いられている。この特許文献1などに示された自動水栓装置は、ロアケースと、このロアケース内に収容されかつ基端部に開閉弁としての電磁弁が取り付けられかつ先端部に吐水口が設けられた吐水部材と、前記吐水部材に重ねられかつ印刷配線板を有する制御回路部と、前記制御回路部に実装された検知センサと、前記制御回路部に重ねられかつ電池を有する電源供給部と、前記ロアケースに取り付けられた前記制御回路部、電源供給部や電磁弁を覆うアッパケースとを備えている。
【0003】
自動水栓装置は、検知センサが吐水部材の先端部に人体の手などの検知物が近づいたか否かを検知すると、制御回路部が前記検知センサが検出した情報に基づいて前記電磁弁を開いて、吐水口から水を吐水する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実開平7−44218号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、特許文献1などに記載されている自動水栓装置は、制御回路部に電源供給部が単に重ねられているので、アッパケースとロアケースとの間からこれらのケース内に浸入した水が、電源供給部の底面を周り込んで、制御回路部の印刷配線板に付着する虞があった。制御回路部の印刷配線板に水が付着することは望ましくない。
【0006】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、電源供給部に付着した水が周り込んで制御回路部に付着することを防止できる自動水栓装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明に係る自動水栓装置は、吐水口が設けられた吐水部材と、前記吐水部材に取り付けられかつ前記吐水口からの水の吐水と止水とを変更可能な弁と、前記吐水部材に検知物が近づいたか否かを検出する検知センサと、前記吐水部材の上側に重ねられて、この吐水部材に取り付けられ、かつ前記検知物が近づいたことを前記検知センサが検出すると前記弁を開いて、前記吐水口から水を吐水させる制御回路部と、前記制御回路部と前記検知センサと前記弁に電力を供給する電源供給部とを備えた自動水栓装置において、前記電源供給部が、前記吐水部材と前記制御回路部との双方の上側に重ねられて、前記吐水部材に取り付けられるケース本体と、前記ケース本体から前記吐水部材に向かって延在し、かつ、前記制御回路部の少なくとも上部よりも下方へ延在する壁と、を備えたことを特徴とする。
【0008】
前記自動水栓装置では、制御回路部に重ねられる電源供給部の収容ケースに制御回路部の上部よりも下方へ延在した壁が設けられているので、電源供給部の収容ケースに付着した水が、収容ケースの底面に周り込むことを防止できる。よって、電源供給部の収容ケースに付着した水が制御回路部に付着することを防止できる。
【0009】
また、前記自動水栓装置では、前記壁が、前記制御回路部との間に前記制御回路部に接続したハーネスの電線を係止し、前記ハーネスの電線が前記位置付け壁の外面よりも外側に突出することを規制することが好ましい。
【0010】
この自動水栓装置では、壁が制御回路部との間にハーネスを係止するので、ハーネスに電源供給部の収容ケースに付着した水が付着することを防止でき、ハーネスを伝って、水が制御回路部に浸入することを防止できる。よって、電源供給部の収容ケースに付着した水が制御回路部に付着することをより確実に防止できる。
【0011】
また、壁が制御回路部との間にハーネスの電線を係止するので、吐水部材や制御回路部をケース内に収容する際に、ケースなどにハーネスの電線が接触することを防止でき、前述したケースによりハーネスの電線が破損することを防止できる。
【0012】
また、前記自動水栓装置では、前記収容ケースには、前記ハーネスに設けられたコネクタを収容する収容部が設けられていることが好ましい。
【0013】
この自動水栓装置では、収容ケースにハーネスに設けられたコネクタを収容する収容部が設けられているので、吐水部材や制御回路部をケース内に収容する際に、ケースなどにコネクタが引っかかって、コネクタが引っ張られるなどして、コネクタの接点や電線との接続箇所等に負荷が作用することを防止できる。よって、ハーネスが、制御回路部と電磁弁や電源供給部などとを確実に接続することができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明に係る自動水栓装置は、弁を制御する制御回路部に水などが付着することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】図1は、実施形態に係る自動水栓装置を示す斜視図である。
【図2】図2は、実施形態に係る自動水栓装置が設置された状態を説明する側面図である。
【図3】図3は、実施形態に係る自動水栓装置の構成を示すブロック図である。
【図4】図4は、実施形態に係る自動水栓装置を分解して示す斜視図である。
【図5】図5は、実施形態に係る自動水栓装置の吐水部材に電源供給部が取り付けられた状態を示す斜視図である。
【図6】図6は、実施形態に係る自動水栓装置の吐水部材と電源供給部とを分解した状態を示す斜視図である。
【図7】図7は、実施形態に係る自動水栓装置の電源供給部の斜視図である。
【図8】図8は、実施形態に係る自動水栓装置の電源供給部の他の斜視図である。
【図9】図9は、図5中のIX−IX線に沿う断面図である。
【図10】図10は、図5中のX−X線に沿う断面図である。
【図11】図11は、実施形態に係る自動水栓装置の制御回路部の処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下に、本発明に係る自動水栓装置の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、或いは実質的に同一のものが含まれる。
【0017】
図1は、実施形態に係る自動水栓装置を示す斜視図、図2は、実施形態に係る自動水栓装置が設置された状態を説明する側面図、図3は、実施形態に係る自動水栓装置の構成を示すブロック図、図4は、実施形態に係る自動水栓装置を分解して示す斜視図、図5は、実施形態に係る自動水栓装置の吐水部材に電源供給部が取り付けられた状態を示す斜視図、図6は、実施形態に係る自動水栓装置の吐水部材と電源供給部とを分解した状態を示す斜視図、図7は、実施形態に係る自動水栓装置の電源供給部の斜視図、図8は、実施形態に係る自動水栓装置の電源供給部の他の斜視図、図9は、図5中のIX−IX線に沿う断面図、図10は、図5中のX−X線に沿う断面図、図11は、実施形態に係る自動水栓装置の制御回路部の処理を示すフローチャートである。
【0018】
図1、図2に示す本実施形態の自動水栓装置1は、典型的には、建造物の流し台や洗面台に設置されて、給水源としての上水道2(図3に示す)からの水を、前述した流し台のシンクや洗面台等の水受けとしての鉢3(図2に示す)に向けて吐水(吐出)させるものである。
【0019】
自動水栓装置1は、図1及び図4などに示すように、ケース4と、吐水部5と、制御回路部6(図4に示す)と、弁部7(図4に示す)と、警告用LED8と、電源供給部9(図4に示す)と、を備えている。
【0020】
ケース4は、図1、図2及び図4に示すように、ロアケース10と、アッパケース11と、基端ケース12とを備えている。ロアケース10は、絶縁性の合成樹脂で構成され、底壁13とこの底壁13の両縁から立設した一対の周壁14とを一体に備えて、樋状に形成されている。ロアケース10の図1中手前側に位置する建造物の壁面16から離れた側の端には、前記一対の周壁14間を塞ぐ閉塞壁15が設けられている。ロアケース10の底壁13は、図1中奥側に位置する壁面16寄りの端に向かうにしたがってアッパケース11から離れる方向に徐々に湾曲している。底壁13の図1中手前側に位置する壁面16から離れた側の先端部には、図1などに示すように、センサ用孔17と吐水口用孔18とLED用孔19とが貫通している。なお、本実施形態では、底壁13の壁面16から離れた側の端からセンサ用孔17と吐水口用孔18とLED用孔19とが順に設けられている。
【0021】
アッパケース11は、ステンレス鋼などの金属で構成され、軸心方向に沿って延びた切欠部20が設けられた円筒状に形成されている。切欠部20は、図1中奥側の壁面16寄りの端から、図1中手前側の壁面16から離れた側の先端部に亘って、アッパケース11を切り欠いて形成されている。また、アッパケース11の図1中手前側の壁面16から離れた側の端には、着脱蓋21が着脱自在となっている。着脱蓋21は、円盤状に形成され、アッパケース11の前述した端に取り付けられると、このアッパケース11の端を塞ぐ。本実施形態では、着脱蓋21は、ワイヤ63によりアッパケース11と連結されており、吐水部材23からの完全な分離が防止されている。アッパケース11は、切欠部20を通してロアケース10の周壁14の底壁13から離れた側の端を収容した状態で、ロアケース10などと組み付けられる。
【0022】
基端ケース12は、絶縁性の合成樹脂で構成され、輪状に形成されている。基端ケース12は、互いに組み付けられたロアケース10とアッパケース11を内側に通して、これらのロアケース10とアッパケース11の図1中奥側の基端部の外周に取り付けられる。基端ケース12は、ねじ22などにより壁面16に固定される。
【0023】
吐水部5は、図4に示すように、吐水部材23と、円筒状の吐水口24とを備えている。吐水部材23は、例えば、真鍮などの金属で構成され、ロアケース10内に収容可能な大きさに形成されている。吐水部材23は、ロアケース10内に収容されて、かつ切欠部20を通してアッパケース11内に通される。吐水部材23は、ねじ25などによりロアケース10とアッパケース11に取り付けられる。吐水部材23は、その内部に長手方向に沿って伸びた流路が形成されている。流路は、吐水部材23の図4中奥側に位置する壁面16寄りの端と、吐水部材23の図4中手前側に位置する壁面16から離れた側の先端部のロアケース10の底壁13に相対する底面とに開口している。また、吐水部材23の壁面16寄りの基端部には、流路の内外を連通した弁座26が設けられている。
【0024】
吐水口24は、金属で構成かつ円筒状に形成されている。吐水口24は、流路の図4中手前側に位置する端部の開口と連通する状態で、吐水部材23に取り付けられている。吐水口24と吐水部材23との間には、パッキン27が設けられている。吐水口24は、吐水口用孔18内を通って、底壁13から突出する。吐水口24は、流路と連通した状態で吐水部材23に取り付けられることで、吐水部材23の前述した先端部に設けられている。本実施形態では、吐水口24内に、吐水する水を泡沫させるフィルタ28が設けられている。
【0025】
制御回路部6は、図4に示すように、絶縁性の合成樹脂で構成された回路ケース29と、図示しない印刷配線板とを備えている。回路ケース29は、扁平な箱状に形成されている。回路ケース29は、吐水部材23の図4中手前側の先端部の自動水栓装置1の建造物などへの設置時の上側に重ねられて、この吐水部材23に取り付けられる。回路ケース29即ち制御回路部6は、ねじ30などにより吐水部材23に固定される。回路ケース29の両側面には、後述するハーネス54,55,56の被覆電線57,59,61を結わくことのできる結わき部31が設けられている。印刷配線板は、回路ケース29内に収容されているとともに、制御装置としてのマイクロコンピュータ32(図3に示し、以下、μCOMと記す)や、各種の回路部品を実装している。なお、このμCOM32の詳細な説明は、後程行う。また、制御回路部6には、検知センサ33(図3に示す)が取り付けられている。
【0026】
検知センサ33は、図3に示すように、受発光レンズ34と、発光素子としての赤外線発光素子35と、位置検出素子36とを備えている。
【0027】
受発光レンズ34は、透光性を有する合成樹脂で構成され、かつ平板状に形成されている。受発光レンズ34は、制御回路部6の回路ケース29に保持されている。受発光レンズ34は、ロアケース10の底壁13に設けられたセンサ用孔17内に通されて、ロアケース10の底壁13と略面一となる状態で、ロアケース10の下方に露出して設けられている。検知センサ33は、受発光レンズ34がセンサ用孔17内に通されて、ロアケース10の底壁13と略面一となる状態で、ロアケース10の下方に露出して設けられていることで、吐水部材23の壁面16から離れた側の先端部に取り付けられている。
【0028】
赤外線発光素子35と位置検出素子36は、回路ケース29内に収容されているとともに、印刷配線板に実装されている。赤外線発光素子35と位置検出素子36は、受発光レンズ34と重なる位置に設けられている。赤外線発光素子35と位置検出素子36は、制御回路部6の回路ケース29の幅方向に互いに間隔をあけて並べられている(並設されている)。
【0029】
赤外線発光素子35は、受発光レンズ34を通して、人体の手37(図2に示す)などの検知物や相対検知物としての鉢3の底面3a(図2に示す)に向かって赤外線などを発光する。位置検出素子36は、周知のPSD(Position Sensitive Detector)であって、人体の手37などの検知物や鉢3の底面3aから反射された反射光を受光する。位置検出素子36は、人体の手37などの検知物や鉢3の底面3aから反射された反射光を受光すると、μCOM32に向かって信号を出力する。位置検出素子36は、人体の手37などの検知物や鉢3の底面3aから反射された反射光を受光する位置が、検知物や鉢3の底面3aとの距離が異なると変化する。位置検出素子36は、反射光を受光した位置が変化すると、μCOM32に向かって出力する信号の電流値や電圧値(値に相当する)が変化する。
【0030】
このように、位置検出素子36は、検知物や鉢3の底面3aとの距離が異なると、反射光を受光する位置が変化し、受光した位置が変化するとμCOM32に向かって出力する信号の電流値や電圧値が変化することで、検知物や鉢3の底面3aまでの距離に応じて電流値や電圧値などの値が変化する信号をμCOM32に向かって出力する。こうして、検知センサ33は、赤外線発光素子35及び位置検出素子36からの検知物や鉢3の底面3aまでの距離に応じて電流値や電圧値が変化する信号を出力する。なお、本実施形態では、検知センサ33の赤外線発光素子35及び位置検出素子36と検知物や鉢3の底面3aとの間の距離が長くなるのにしたがって、位置検出素子36が出力する信号の電圧値が徐々に低くなるようになっている。検知センサ33は、赤外線発光素子35が検知物などに向かって発光し、位置検出素子36が検知物からの反射光を受光して、前述した信号を出力することで、吐水部材23の先端部から予め定められた所定の距離内に検知物が近づいたか否かを検出する。
【0031】
弁部7は、図4に示すように、弁体38と、弁プレート39と、弁としての電磁弁40とを備えている。弁体38は、吐水部材23の前述した弁座26内に収容されて、流路を遮断・開放することが可能に移動自在に設けられている。また、弁体38は、弁プレート39との間に設けられるコイルばね41により流路を遮断する方向に常に付勢されている。弁プレート39は、絶縁性の合成樹脂で構成され、厚手の平板状に形成されている。弁プレート39は、弁座26を塞いだ状態で、吐水部材23の基端部に重ねられて、この吐水部材23にねじ42により固定される。
【0032】
電磁弁40は、弁プレート39に取り付けられる本体部43と、弁体38に連結されたプランジャ44とを備えている。電磁弁40の本体部43は、ねじ42により弁プレート39及び吐水部材23に固定される。電磁弁40は、電流などが流されると、コイルばね41の付勢力に抗して、弁体38を移動させて、流路を開放する。電磁弁40は、μCOM32を介して電流が流されることで、吐水部材23内の流路を開放し、μCOM32を介して電流が流されないことで、吐水部材23内の流路を遮断する。こうして、電磁弁40は、μCOM32を介して電流が流されるか否か即ちμCOM32からの命令により作動状態が変化されて(開閉されて)、吐水部材23内の流路の開閉即ち吐水口24を通して流される水の吐水と止水とを変更する。
【0033】
警告用LED8は、ロアケース10とアッパケース11の内側に収容されるとともに、ロアケース10のLED用孔19内に通されて、ロアケース10外に露出した状態に設けられる。警告用LED8は、μCOM32を介して電流が流されることで点灯し、μCOM32を介して電流が流されないことで消灯する。こうして、電磁弁40は、μCOM32を介して電流が流されるか否か即ちμCOM32からの命令により作動状態が変化されて、点灯と消灯とが変更される。
【0034】
電源供給部9は、図4に示すように、収容ケース45と、電池ホルダ46と、蓄電部材としての電池47と、蓄電部材としてのコンデンサ65(図10に示す)と、コンデンサホルダ48(図8に示す)とを備えている。収容ケース45は、絶縁性の合成樹脂で構成されている。収容ケース45は、図7及び図8に示すように、扁平な筒状のケース本体49と、ケース本体49から立設した複数の壁としての位置付け壁50と、仕切り壁51とを一体に備えている。ケース本体49は、図4中手前側に電池ホルダ46即ち電池47を収容し、図4中奥側にコンデンサホルダ48即ちコンデンサ65を収容する。ケース本体49即ち収容ケース45は、吐水部材23とこの吐水部材23に取り付けられた制御回路部6との双方の自動水栓装置1の建造物などへの設置時の上側に重ねられて、ねじ64などにより吐水部材23に固定される。なお、ケース本体49即ち収容ケース45は、弁部7の弁プレート39には重ねられない。
【0035】
位置付け壁50は、本実施形態では、二つ設けられている。位置付け壁50は、図7及び図8に示すように、収容ケース45のケース本体49の吐水部材23の先端部寄りの箇所に設けられている。位置付け壁50は、収容ケース45のケース本体49の外縁から吐水部材23に向かって延在して、吐水部材23及び収容ケース45のケース本体49の長手方向に沿って直線状に伸びている。二つの位置付け壁50は、収容ケース45が吐水部材23に取り付けられると、図9に示すように、吐水部材23及び収容ケース45の幅方向に沿って、互いの間に制御回路部6の少なくとも上部を位置付ける。即ち、位置付け壁50は、制御回路部6の少なくとも上部よりも下方へ延在している。
【0036】
仕切り壁51は、本実施形態では、五つ設けられている。位置付け壁50は、図7及び図8に示すように、収容ケース45のケース本体49の吐水部材23の基端部寄りの箇所に設けられている。仕切り壁51は、収容ケース45のケース本体49の吐水部材23に相対する底面から吐水部材23に向かって立設している。これら五つの仕切り壁51のうちの一つの仕切り壁51は、収容ケース45のケース本体49の幅方向の中央から吐水部材23に向かって立設して、吐水部材23及び収容ケース45のケース本体49の長手方向に沿って直線状に伸びている。残りの四つの仕切り壁51は、ケース本体49の幅方向の中央に設けられた一つの仕切り壁51の長手方向の両端部からケース本体49の幅方向の外縁に向かって直線状に伸びている。これら複数の仕切り壁51と、ケース本体49の底面とで囲まれた空間は、図10に示すように、後述するハーネス54,55のコネクタ58,60を収容する収容部52を形成している。本実施形態では、収容部52が、収容ケース45のケース本体49に二つ設けられており、それぞれの収容部52がコネクタ58,60を一つ収容する。
【0037】
電池ホルダ46は、電池47を保持する。電池ホルダ46は、ケース本体49内に出し入れ自在となっている。電池ホルダ46は、ケース本体49内に出し入れ自在となっていることで、電池47をケース本体49内即ち収容ケース45内に出し入れする。本実施形態では、電池47として、単3形の電池47が2本設けられているとともに、電池ホルダ46は、ねじ53により収容ケース45のケース本体49に固定される。
【0038】
コンデンサホルダ48は、電池47の電力を蓄えるコンデンサ65を保持する。コンデンサホルダ48は、ケース本体49内に出し入れ自在となっている。コンデンサホルダ48は、ケース本体49内に出し入れ自在となっていることで、コンデンサ65をケース本体49内即ち収容ケース45内に出し入れする。本実施形態では、コンデンサホルダ48は、収容ケース45のケース本体49の内縁に係止して固定される。
【0039】
電源供給部9は、電池47とコンデンサ65を収容ケース45のケース本体49内に収容して、電池ホルダ46とコンデンサホルダ48を収容ケース45のケース本体49に固定する。電源供給部9は、電池47からの電力を直ちにμCOM32、検知センサ33の赤外線発光素子35、電磁弁40などに供給する。また、電源供給部9は、電池47が蓄えている電力により電磁弁40などを駆動できなくなると、コンデンサ65に蓄えた電力を制御回路部6などに供給する。
【0040】
μCOM32は、電源としての電池47やコンデンサ65に蓄えられた電力により駆動する。μCOM32は、制御回路部6の回路ケース29内に収容された印刷配線板に実装されているとともに、図示しないRAM、ROM、CPU、入出力ポート及び記憶装置を備えた演算装置である。μCOM32の入力ポートには、少なくとも検知センサ33の位置検出素子36と電源供給部9の電池47やコンデンサ65が接続している。μCOM32の出力ポートには、少なくとも電磁弁40と検知センサ33の赤外線発光素子35と警告用LED8が接続している。μCOM32は、検知センサ33が検出した吐水部材23の先端部に手37などの検知物が近付いたことを示す信号に基づいて、自動水栓装置1全体の制御をつかさどる。
【0041】
μCOM32は、電源としての電池47などから電力が供給されると、図11に一例が示されるフローチャートを実行する。
【0042】
ステップS1では、μCOM32は、電池47の電圧値が予め定められた設定値以下であるか否かを判定して、設定値以下であると判定するとステップS2に進み、設定値以下ではないと判定するとステップS4に進む。設定値とは、電池47の電力により、電磁弁40を駆動して流路を開放できなくなる電圧値をいう。ステップS2では、検知センサ33が吐水部材23の先端部から予め定められた所定の距離内に検知物が近づいていることを検出しているか否かを判定し、検出していない場合にはステップS2を繰り返し、検出している場合にはステップS3に進む。こうして、ステップS2では、検知センサ33が吐水部材23の先端部から予め定められた所定の距離内に検知物が近づいていることを検出するまで繰り返すこととなる。ステップS3では、μCOM32は、警告用LED8を点滅させる。このように、μCOM32は、ステップS1からステップS3に進むことにより、電池47の電圧値が設定値以下となると即ち電池47の電力により電磁弁40を駆動できなくなると、検知センサ33が吐水部材23の先端部から予め定められた所定の距離内に検知物が近づいていることを検出しても、電磁弁40を駆動せずに即ち吐水口24から水を吐水させずに、警告用LED8を点滅させて、使用者に電池47の交換を促す。
【0043】
ステップS4では、μCOM32は、検知センサ33の赤外線発光素子35を第1所定時間間隔毎発光させる。そして、ステップS4では、μCOM32は、検知センサ33が吐水部材23の先端部から予め定められた所定の距離内に検知物が近づいていることを検出すると、電磁弁40に流路を開放させて、吐水口24から水を吐水させるとともに、赤外線発光素子35を第1所定時間間隔よりも短い第2所定時間間隔毎発光させる。また、ステップS4では、μCOM32は、検知センサ33が吐水部材23の先端部から予め定められた所定の距離内に検知物が近づいていることを検出しなくなると、電磁弁40に流路を遮断させて、吐水口24から水を止水させるとともに、赤外線発光素子35を発光させる第1所定時間間隔毎に発光させる。
【0044】
さらに、ステップS4では、μCOM32は、検知センサ33が吐水部材23の先端部から予め定められた所定の距離内に検知物が近づいていることを検出していない状態では、電磁弁40に流路を遮断させて、吐水口24から水を止水した状態を維持するとともに、赤外線発光素子35を発光させる第1所定時間間隔毎に発光させる状態を維持する。こうして、ステップS4では、μCOM32は、検知物の検知動作を行なって、ステップS1に戻る。このように、μCOM32は、検知物の検知動作を行なう前に、電池47の電圧値が設定値以下であるか否かを判定し、以下であると検知センサ33が検知物を検出すると吐水せずに警告用LED8を点滅させ、以下ではないと判定すると、検知物の検知動作を行ない、吐水部材23の先端部から所定の距離内に検知物が位置すると、吐水口24から吐水する。
【0045】
また、前述した自動水栓装置1は、図5及び図6に示すように、ハーネスとしての第1ハーネス54(図6のみに示す)と、ハーネスとしての第2ハーネス55(図5及び図6に示す)とを備えている。ハーネスとしての第3ハーネス56(図5及び図6に示す)とを備えている。
【0046】
第1ハーネス54は、電源供給部9の電池47及びコンデンサ65と、制御回路部6の印刷配線板即ちμCOM32とを電気的に接続して、電池47及びコンデンサ65の電力を制御回路部6即ちμCOM32等に供給する。第1ハーネス54は、複数の被覆電線57(勿論、電線に相当)と、互いに嵌合する一対のコネクタ58とを備えている。本実施形態では、第1ハーネス54は、被覆電線57を6本備えている。6本の被覆電線57のうちの3本の被覆電線57の一端が制御回路部6の印刷配線板に接続し、他端にコネクタ58が取り付けられている。残りの3本の被覆電線57の一端が電源供給部9の電池47及びコンデンサ65に接続し、他端にコネクタ58が取り付けられている。第1ハーネス54は、コネクタ58が互いに嵌合することにより、電源供給部9の電池47及びコンデンサ65と、制御回路部6の印刷配線板即ちμCOM32とを電気的に接続する。
【0047】
また、第1ハーネス54の一端が制御回路部6の印刷配線板に接続された3本の被覆電線57は、結わき部31に結わかれるとともに、図9に示すように、長手方向の少なくとも一部が二つの位置付け壁50のうちの一方と制御回路部6の回路ケース29との間に通される(位置付けられる又は係止されるともいう)。第1ハーネス54の一端が制御回路部6の印刷配線板に接続された3本の被覆電線57は、一方の位置付け壁50と制御回路部6の回路ケース29との間に通されることで、一方の位置付け壁50の外面よりも外側に突出することが、この一方の位置付け壁50により規制される。また、第1ハーネス54の互いに嵌合したコネクタ58は、被覆電線57の他端に設けられていることで、第1ハーネス54の中央部に設けられている。第1ハーネス54の互いに嵌合したコネクタ58は、電源供給部9が吐水部材23に固定されると、この吐水部材23上に重ねられるとともに、図10に示すように、二つの収容部52のうちの一方の収容部52内に収容されている。
【0048】
第2ハーネス55は、制御回路部6の印刷配線板即ちμCOM32と電磁弁40の本体部43とを電気的に接続して、制御回路部6を介して電池47及びコンデンサ65の電力を電磁弁40に供給する。第2ハーネス55は、複数の被覆電線59(勿論、電線に相当)と、互いに嵌合する一対のコネクタ60とを備えている。本実施形態では、第2ハーネス55は、被覆電線59を4本備えている。4本の被覆電線59のうちの2本の被覆電線59の一端が制御回路部6の印刷配線板に接続し、他端にコネクタ60が取り付けられている。残りの2本の被覆電線59の一端が電磁弁40の本体部43に接続し、他端にコネクタ60が取り付けられている。第2ハーネス55は、コネクタ60が互いに嵌合することにより、制御回路部6の印刷配線板即ちμCOM32と電磁弁40の本体部43とを電気的に接続する。
【0049】
また、第2ハーネス55の一端が制御回路部6の印刷配線板に接続された2本の被覆電線59は、結わき部31に結わかれるとともに、図9に示すように、長手方向の少なくとも一部が二つの位置付け壁50のうちの他方と制御回路部6の回路ケース29との間に通される(位置付けられる又は係止されるともいう)。第2ハーネス55の一端が制御回路部6の印刷配線板に接続された2本の被覆電線59は、他方の位置付け壁50と制御回路部6の回路ケース29との間に通されることで、他方の位置付け壁50の外面よりも外側に突出することが、この他方の位置付け壁50により規制される。また、第2ハーネス55の互いに嵌合したコネクタ60は、被覆電線59の他端に設けられていることで、第2ハーネス55の中央部に設けられている。第2ハーネス55の互いに嵌合したコネクタ60は、電源供給部9が吐水部材23に固定されると、この吐水部材23上に重ねられるとともに、図10に示すように、二つの収容部52のうちの他方の収容部52内に収容されている。
【0050】
第3ハーネス56は、制御回路部6の印刷配線板即ちμCOM32と警告用LED8とを電気的に接続して、制御回路部6を介して電池47の電力を警告用LED8に供給する。第3ハーネス56は、複数の被覆電線61(勿論、電線に相当)を備えている。本実施形態では、第3ハーネス56は、被覆電線61を2本備えている。2本の被覆電線61の一端が制御回路部6の印刷配線板に接続し、他端が警告用LED8に接続している。第3ハーネス56の2本の被覆電線61は、結わき部31に結わかれるとともに、図9に示すように、長手方向の少なくとも一部が二つの位置付け壁50のうちの他方と制御回路部6の回路ケース29との間に通される(位置付けられる)。第3ハーネス56の被覆電線61は、他方の位置付け壁50と制御回路部6の回路ケース29との間に通されることで、他方の位置付け壁50の外面よりも外側に突出することが、この他方の位置付け壁50により規制される。
【0051】
前述した構成の自動水栓装置1は、以下のように、組み立てられる。予め、収容ケース45に電池ホルダ46とコンデンサ65を保持したコンデンサホルダ48とを取り付けて電源供給部9を組み立てる。印刷配線板にμCOM32、赤外線発光素子35、位置検出素子36や各種の回路部品を実装して、受発光レンズ34が取り付けられた回路ケース29内に収容して、制御回路部6及び検知センサ33を組み立てる。ハーネス54,55,56の被覆電線57,59,61の一端を制御回路部6に取り付け、第1ハーネス54の被覆電線57の一端を電源供給部9の収容ケース45に取り付け、第2ハーネス55の被覆電線59の一端を電源供給部9の電磁弁40の本体部43に取り付け、第1及び第2ハーネス54,55の被覆電線57,59の他端にコネクタ58,60を取り付け、第3ハーネス56の被覆電線61の他端に警告用LED8を取り付けておく。さらに、吐水部材23に吐水口24、パッキン27及びフィルタ28を取り付けておく。
【0052】
そして、吐水部材23の弁座26に弁体38を挿入し、吐水部材23に制御回路部6と弁プレート39とを吐水部材23に固定し、弁体38に電磁弁40のプランジャ44を取り付け、弁プレート39に電磁弁40の本体部43を固定する。ハーネス54,55,56の所定の被覆電線57,59,61を結わき部31に結わいた後、図6に示すように、第1ハーネス54のコネクタ58を互いに嵌合するとともに、第2ハーネス55のコネクタ60を互いに嵌合する。そして、位置付け壁50と制御回路部6の回路ケース29との間に被覆電線57,59,61を通し(位置付け)、コネクタ58,60を収容部52内に収容するように、電源供給部9を吐水部材23に重ねて、図5に示すように、この電源供給部9の収容ケース45を吐水部材23に固定する。
【0053】
そして、検知センサ33をセンサ用孔17内に通し、吐水口24を吐水口用孔18内に通すとともに、警告用LED8をLED用孔19内に通して、吐水部材23などをロアケース10内に収容して、吐水部材23をロアケース10に固定する。そして、切欠部20などを通して、電源供給部9の収容ケース45がアッパケース11内に徐々に侵入するように、アッパケース11のその長手方向に沿ってスライドさせながらロアケース10に近づける。そして、アッパケース11内に電源供給部9、弁部7などが完全にアッパケース11内に収容されると、このアッパケース11を吐水部材23に固定する。そして、着脱蓋21をアッパケース11などに取り付ける。さらに、基端ケース12内にアッパケース11及びロアケース10を通して、基端ケース12をアッパケース11及びロアケース10の基端部の外周に取り付ける。
【0054】
こうして組み立てられた自動水栓装置1は、吐水部材23の基端部が建造物の壁面16に取り付けられ、吐水部材23の流路が配管62に連結されて、吐水口24及び検知センサ33が壁面16に設置された水受けとしての鉢3の底面3aに相対して、この鉢3の上方に設置される。そして、自動水栓装置1は、電池ホルダ46に電池47が取り付けられて、μCOM32が直ちに駆動して図11に示されたフローチャートを実行する。なお、自動水栓装置1は、その長手方向が壁面16に対して略直交しかつ水平方向と平行に設けられて、壁面16から鉢3の中央の上方に向かって延びている。なお、前述した配管62は、一端が給水源としての上水道2に接続しているとともに、建造物の壁面16内に通されて、他端が吐水部材23に接続して、吐水部材23内の流路と連通している。配管62は、上水道2からの水を吐水口24に導く。
【0055】
前述した構成の自動水栓装置1は、先端部に設けられた検知センサ33から所定の距離内に検知物が位置すると、μCOM32が電磁弁40を開いて、吐水口24から水を連続して吐水する。
【0056】
前述した構成の自動水栓装置1は、制御回路部6に重ねられる電源供給部9の上部よりも下方へ延在して、収容ケース45に幅方向に沿って互いの間に制御回路部6を位置付ける二つの位置付け壁50が設けられているので、電源供給部9の収容ケース45に付着した水が、収容ケース45の底面に周り込むことを防止できる。よって、電源供給部9の収容ケース45に付着した水が制御回路部6に付着することを防止でき、電磁弁40を開閉できなくなることを防止できる。
【0057】
また、位置付け壁50が制御回路部6との間にハーネス54,55,56の被覆電線57,59,61を位置付ける(係止する)ので、ハーネス54,55,56に電源供給部9の収容ケース45に付着した水が付着することを防止でき、ハーネス54,55,56を伝って、水が制御回路部6に浸入することを防止できる。よって、電源供給部9の収容ケース45に付着した水が制御回路部6に付着することをより確実に防止できる。
【0058】
また、位置付け壁50が制御回路部6との間にハーネス54,55,56の被覆電線57,59,61を位置付ける(係止する)ので、吐水部材23や制御回路部6をケース4内に収容する際に、ケース4などにハーネス54,55,56の被覆電線57,59,61が接触することを防止でき、前述したケース4によりハーネス54,55,56の被覆電線57,59,61が破損することを防止できる。
【0059】
さらに、自動水栓装置1は、収容ケース45にハーネス54,55,56の中央部に設けられたコネクタ58,60を収容する収容部52が設けられているので、吐水部材23や制御回路部6をケース4内に収容する際に、ケース4などにコネクタ58,60が引っかかって、コネクタ58,60が引っ張られるなどして、コネクタ58,60の接点や被覆電線57,59,61との接続箇所に負荷が作用することを防止できる。よって、ハーネス54,55,56が、制御回路部6と電磁弁40や電源供給部9などとを確実に接続することができる。
【0060】
なお、上述した本発明の実施形態に係る自動水栓装置1は、上述した実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲で種々の変更が可能である。即ち、自動水栓装置1は、電池47からの電力が供給されると、μCOM32が、前記所定の距離を適宜設定するようにしても良い。また、本発明は、必ずしも、吐水部材23の先端部に制御回路部6、検知センサ33や吐水口24を設けなくても良く、吐水部材23の基端部に電磁弁40を設けなくても良い。
【産業上の利用の可能性】
【0061】
以上のように、本発明は、自動水栓装置などの人体の一部などの検知物が近づくと自動的に吐水する自動水栓装置に有用である。
【符号の説明】
【0062】
1 自動水栓装置
6 制御回路部
9 電源供給部
23 吐水部材
24 吐水口
33 検知センサ
37 手(検知物)
40 電磁弁(弁)
45 収容ケース
50 位置付け壁(壁)
54 第1ハーネス(ハーネス)
55 第2ハーネス(ハーネス)
56 第3ハーネス(ハーネス)
57,59,61 被覆電線(電線)
58,60 コネクタ
62 配管

【特許請求の範囲】
【請求項1】
吐水口が設けられた吐水部材と、
前記吐水部材に取り付けられかつ前記吐水口からの水の吐水と止水とを変更可能な弁と、
前記吐水部材に検知物が近づいたか否かを検出する検知センサと、
前記吐水部材の上側に重ねられて、この吐水部材に取り付けられ、かつ前記検知物が近づいたことを前記検知センサが検出すると前記弁を開いて、前記吐水口から水を吐水させる制御回路部と、
前記制御回路部と前記検知センサと前記弁に電力を供給する電源供給部とを備えた自動水栓装置において、
前記電源供給部が、
前記吐水部材と前記制御回路部との双方の上側に重ねられて、前記吐水部材に取り付けられるケース本体と、
前記ケース本体から前記吐水部材に向かって延在し、かつ、前記制御回路部の少なくとも上部よりも下方へ延在する壁と、を備えた、
ことを特徴とする自動水栓装置。
【請求項2】
前記壁が、前記制御回路部との間に前記制御回路部に接続したハーネスの電線を係止し、前記ハーネスの電線が前記位置付け壁の外面よりも外側に突出することを規制する、
ことを特徴とする請求項1記載の自動水栓装置。
【請求項3】
前記収容ケースには、前記ハーネスに設けられたコネクタを収容する収容部が設けられている、
ことを特徴とする請求項2記載の自動水栓装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate


【公開番号】特開2013−11150(P2013−11150A)
【公開日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−146015(P2011−146015)
【出願日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【出願人】(302045705)株式会社LIXIL (949)
【Fターム(参考)】