自動販売機の訴求情報表示装置
【課題】この発明は、自動販売機が取り扱う商品に関連した訴求情報の表示及び変更が簡単且つ容易に行え、訴求力が長期に亘り安定して得られる自動販売機の訴求情報表示装置の提供を目的とする。
【解決手段】訴求情報表示装置20の取付け板21を自動販売機1の外扉3上部に取り付け、成形体22を取付け板21の前面に取り付ける。カバー23を成形体22の前面に対しロゴ表示体30が収容された収容部22aを覆うように取り付ける。これにより、ロゴ表示体30のロゴ情報をカバー23の窓部23aを介して外部から読み取り可能に表示することができる。また、カバー23を成形体22から取り外して、広告表示体40を、ロゴ表示体30の表面に対しロゴ情報が覆い隠されるように装着するだけで、ロゴ表示体のロゴ表示状態から広告表示体の広告表示状態へ表示変更することができる。
【解決手段】訴求情報表示装置20の取付け板21を自動販売機1の外扉3上部に取り付け、成形体22を取付け板21の前面に取り付ける。カバー23を成形体22の前面に対しロゴ表示体30が収容された収容部22aを覆うように取り付ける。これにより、ロゴ表示体30のロゴ情報をカバー23の窓部23aを介して外部から読み取り可能に表示することができる。また、カバー23を成形体22から取り外して、広告表示体40を、ロゴ表示体30の表面に対しロゴ情報が覆い隠されるように装着するだけで、ロゴ表示体のロゴ表示状態から広告表示体の広告表示状態へ表示変更することができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、自動販売機が取り扱う商品の訴求力を高めるために用いられる自動販売機の訴求情報表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、上述の自動販売機における広告の表示方法としては、例えば自動販売機用化粧板(特許文献1参照)と、自動販売機の訴求情報表示装置(特許文献2参照)が提案されている。
特許文献1には、広告表示板を、外扉の上部幅方向に取り付けられた中央側部材の前面幅方向に保持し、該広告表示板の前面を保護カバーによって覆うことが開示されている。また、特許文献2には、透明な前面板と背面板の間にシート状の広告表示体を挟み込んで、自動販売機の外扉前面に取り付けることが開示されている。
【0003】
しかし、特許文献1の広告表示板は、保護カバーにより前面が覆われているだけであり、広告表示板の端面は外部に露出されている。また、特許文献2の広告表示体は、前面板と背面板の間に挟み込まれているだけであり、広告表示体の端部は外部に露出されている。このため、広告表示板及び広告表示体が天候による影響を受けやすく、野外等の経年変化が起きやすい環境の下で使用した際、広告表示板に印刷された文字や絵、写真等の訴求情報が薄くなったり、色褪せたりするので、訴求力を長期に亘り安定して得ることができない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−21086号公報
【特許文献2】特開2002−197530号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この発明は、自動販売機が取り扱う商品に関連した訴求情報の表示及び変更が簡単且つ容易に行え、訴求力が長期に亘り安定して得られる自動販売機の訴求情報表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明は、自動販売機が取り扱う商品に関連した訴求情報が印刷された表示体を、販売機本体の外扉上部に取り付けるための自動販売機の訴求情報表示装置であって、前記訴求情報表示装置を、前記外扉の前側上部に沿って該外扉の幅方向に取り付けられる取付け板と、前記取付け板の前面に取り付けられ該取付け板の前面全体が覆われる大きさ及び形状に形成した成形体と、前記成形体の前面に取り付けられ該成形体の前面全体が覆われる大きさ及び形状に形成したカバーとで構成し、前記成形体の前面に、前記表示体の収容が許容される凹状の収容部を形成し、前記収容部と対向する前記カバーの前面に、該カバーの外部から前記収容部に収容された前記表示体の訴求情報の読み取りが許容される透明な窓部を形成した自動販売機の訴求情報表示装置であることを特徴とする。
【0007】
上記構成によれば、取付け板を外扉の前側上部に取り付け、成形体を取付け板の前面に取り付けた後、訴求情報が印刷された表示体を成形体の収容部に収容する。この後、カバーを、成形体の前面全体を覆うように取り付け、表示体が収容された凹状の収容部を覆う。つまり、収容部に収容した表示体が外部に露出していないため、天候による影響を受けることがない。
この結果、野外等の経年変化が起きやすい環境の下で使用しても、表示体の訴求情報が薄くなったり、色褪せたりせず、訴求力が長期に亘り安定して得られる。
【0008】
この発明の態様として、前記取付け板を、前記外扉の上部平面に沿って略水平に載置される載置板と、前記載置板の後端側を上方に向けて垂直に折り曲げて形成した起立板と、前記載置板の前端側を前記外扉の上部前面に沿って下方に向けて垂直に折り曲げて形成した垂下板とで構成することができる。
【0009】
上記構成によれば、取付け板の載置板を外扉の上部平面に沿って載置し、垂下板を外扉の上部前面に沿って取り付ける。つまり、取付け板の載置板及び垂直板を、外扉の上部平面及び上部前面に沿わせて取り付けることにより、取付け板が上下方向や前後方向にガタ付くのを防止することができる。
この結果、上述の取付け板を用いて取り付けることにより、訴求情報表示装置を、外扉の前側上部に対し安定した状態に取り付けることができる。
【0010】
また、この発明の態様として、前記取付け板に形成した垂下板の下端部に、前記外扉の前面に形成した展示部の上縁部に係止される係止爪を形成し、前記取付け板に形成した起立板と、前記外扉の後側上部に取り付けられた取付け金具とを固定する固定手段を備えることができる。
【0011】
上記構成によれば、取付け板を、外扉の前側上部に取り付ける際、垂下板の下端部に形成した係止爪を、外扉の前面に形成した展示部の上縁部に係止する。
また、外扉の前側上部に載置した取付け板の起立板と、外扉の後側上部に取り付けた取付け金具とを固定手段により固定するので、取付け板を、少ない工数にて外扉の上部に取り付けることができる。
この結果、訴求情報表示装置を、外扉の上部に対し取り付ける際に要する作業時間を短縮することができ、作業の能率アップが図れる。
【0012】
また、この発明の態様として、前記成形体の収容部と前記カバーの窓部との対向周縁部に、該対向周縁部を水密状態にシールする合成ゴム製のパッキンを取り付けることができる。
上記構成によれば、カバーの窓部を成形体の収容部と対向させて、該カバーを成形体の前面を覆うように取り付けた際、収容部と窓部の対向周縁部に対しパッキンが押し付けられるので、相互の対向周縁部が水密状態にシールされる。
【0013】
したがって、カバーと成形体の間に配置された収容部に、例えば雨水や水滴、雪、ゴミ等の異物が浸入することを防止することができる。また、収容部に収容した表示体の表面に、上記異物が付着するか、該異物の付着跡が残ってしまうことを防止することができる。
この結果、収容部に収容した表示体の訴求情報の読み取りが許容される綺麗な状態を保つことができ、例えば販売促進、宣伝広告、注目度等の訴求力が長期に亘り安定して得られる。
【0014】
また、この発明の態様として、前記パッキンの下縁部に、前記収容部の内部と外部を連通する通路を形成することができる。
上記構成によれば、カバーを、成形体の前面を覆うように取り付けた際、パッキンの通路を介して、収容部の内部と外部の間で通気が効率よく行われる。したがって、装置外部の環境(例えば気温、湿度等)が変化しても、収容部の内部と外部の間に温度差や湿度差が生じることがなく、成形体の収容部と対向するカバーの窓部が曇ってしまうのを防止することができる。
この結果、カバーの窓部を、収容部に収容した表示体の訴求情報の読み取りが許容される透明な状態を長期に亘って保つことができる。
【0015】
また、この発明の態様として、前記表示体を、前記成形体の収容部に対し収容が許容される大きさ及び形状に形成され、前記商品に関連したロゴ情報が表面に印刷されたロゴ表示体で構成し、前記ロゴ表示体を、前記ロゴ情報が印刷された表面を前記自動販売機の正面と一致する方向に向けて前記収容部に固定することができる。
【0016】
上記構成によれば、自動販売機が取り扱う商品に関連したロゴ情報を、ロゴ表示体の表面に予め印刷しておき、そのロゴ情報が印刷されたロゴ表示体を、ロゴ情報が印刷された表面を外扉の正面と対応する方向に向けて、例えば両面粘着テープ、接着剤、ネジ等のプレート固定手段にて成形体の収容部に固定する。
【0017】
これにより、ロゴ表示体を、成形体の収容部に固定する際、ロゴ表示体に印刷されたロゴ情報が変形したり、歪んだりすることがなく、例えば明朝体、ゴシック体、筆記体等の所望する文字形態を維持することができる。
【0018】
この結果、ロゴ表示体に印刷されたロゴ情報を、カバーに形成された窓部を介して該カバーの外側から正確に読み取ることができるため、自動販売機が取り扱う商品に関連した情報、すなわち、例えば会社名、商品名等をアピールすることができる。
【0019】
また、この発明の態様として、前記表示体を、前記成形体の収容部に対し収容が許容される大きさ及び形状に形成され、前記商品に関連する広告情報が印刷された広告表示体で構成し、前記広告表示体を、前記ロゴ表示体のロゴ情報を覆い隠すことができる大きさ及び形状に形成し、前記ロゴ表示体と前記広告表示体の対向周縁部に、互いに係止される係止溝と係止片を形成し、前記広告表示体を、前記収容部に収容された前記ロゴ表示体の表面に対し該ロゴ表示体のロゴ情報が覆い隠されるように装着して、該各表示体の対向周縁部に形成した係止溝と係止片を互いに係止することができる。
【0020】
上記構成によれば、広告表示体を、訴求情報が印刷された表面を外扉の正面と対応する方向に向けたまま、成形体の収容部に固定されたロゴ表示体の表面に重ね合わせて、ロゴ表示体の表面に印刷されたロゴ情報を覆い隠すとともに、ロゴ表示体と広告表示体の対向周縁部に形成した係止溝及び係止片を互いに係止する。
【0021】
これにより、広告表示体を、ロゴ表示体の表面に印刷されたロゴ情報を覆い隠すように装着して、広告表示体に印刷された訴求情報を、カバーの窓部を介して該カバーの外部から読み取り可能に表示することができる。
この結果、広告表示体を、ロゴ表示体の表面に印刷されたロゴ情報を覆い隠す状態に装着するだけで、ロゴ表示体のロゴ情報を表示するロゴ表示状態から、広告表示体の訴求情報を表示する広告表示状態へ表示変更することができる。
【0022】
また、この発明の態様として、前記成形体と前記カバーの上端側対向縁部のいずれか一方の縁部に係止爪を形成し、他方の縁部に前記係止爪が後方より係止される係止孔を形成し、前記係止爪と係止孔を、前記自動販売機の前面と対応する方向に向けて係止可能に設けることができる。
【0023】
上記構成によれば、成形体とカバーのいずれか一方の縁部に形成した係止爪を、他方の縁部に形成した係止孔に対し後方より係止する。つまり、係止爪と係止孔を、自動販売機の前面と対応する方向に向けて、成形体及びカバーの分離が阻止される方向に対し係止するので、カバーを、成形体の前面を覆うように取り付けることができる。
【0024】
上述の成形体とカバーの上端側対向縁部を、係止爪と係止孔を互いに係止する構造により固定するので、例えばネジや止め金具等で固定するような手間及び作業が省け、成形体とカバーの下端側対向縁部を固定する作業が簡単に行える。
【0025】
この結果、カバーを、成形体の前面を覆うように取り付けたり、成形体から分離したりする作業が容易に行え、作業性の向上を図ることができる。また、カバーを成形体から分離するだけで、成形体の収容部に収容された例えばロゴ表示体、広告表示体等の表示体を簡単に交換することができる。
【0026】
また、この発明の態様として、前記成形体と前記カバーの下端側対向縁部のいずれか一方の縁部に止め孔を形成し、他方の縁部に前記止め孔に対し係止される止めピンを上下動可能及び水平回転可能に取り付け、前記止め孔と前記止めピンの一方の対向周面を、該止め孔に対し前記止めピンの挿入が許容される大きさ及び形状に形成し、前記止め孔と前記止めピンの他方の対向周面を、該止め孔に対し前記止めピンが抜き取り不可に係止される大きさ及び形状に形成することができる。
【0027】
上記構成によれば、成形体とカバーのいずれか一方の縁部に形成した止め孔に対し、他方の縁部に取り付けた止めピンを該止め孔に対し挿入が許容される挿入角度に保ったまま挿入する。この後、止めピンを、止め孔に対し抜き取り不可に係止される抜止め角度に水平回転して抜止めするので、カバーを、成形体の前面を覆うように取り付けることができる。
【0028】
また、止めピンを、止め孔に対し抜き取りが許容される角度に水平回転すれば、該止めピンを止め孔から抜き取ることができるので、カバーを、成形体から簡単に取り外すことができる。
【0029】
上述の成形体とカバーの下端側対向縁部を、止め孔と止めピンを互いに係止する構造により固定するので、例えばネジや止め金具等で固定するような手間及び作業が省け、成形体とカバーの下端側対向縁部を固定する作業が簡単に行える。
この結果、カバーを、成形体の前面を覆うように取り付けたり、成形体から分離したりする作業が容易に行え、作業性の向上を図ることができる。
【0030】
前記訴求情報は、例えば会社名、商品名等のロゴ情報、或いは、商品名、広告文、宣伝文、メッセージ、模様、図柄、植物、動物、風景等の広告情報で構成することができる。
また、取付け板は、例えばスチール、アルミニウム、ステンレス等の金属板で構成することができる。また、成形体及びカバーは、例えばポリカーボネード、アクリル、ポリアセタール、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル等の耐候性を有するプラスチックで構成することができる。
【0031】
また、ロゴ表示体及び広告表示体は、上記のプラスチックにより形成したプレート、或いは、柔軟性を有するシート又はフィルムで構成することができる。また、パッキンは、例えばシリコンゴム、ウレタンゴム等の柔軟性を有する合成ゴムで構成することができる。
【発明の効果】
【0032】
この発明によれば、自動販売機が取り扱う商品に関連した訴求情報の表示及び変更が簡単且つ容易に行えるとともに、例えば販売促進、宣伝広告、注目度等の訴求力が長期に亘り安定して得られる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本実施形態の訴求情報表示装置を取り付けた自動販売機の正面図。
【図2】訴求情報表示装置を取り付けた自動販売機の上部背面図。
【図3】訴求情報表示装置を分離した状態の斜視正面図。
【図4】取付け板の取り付け方法を説明する斜視正面図。
【図5】成形体及びロゴ表示体の取り付け方法を説明する斜視正面図。
【図6】カバーの取り付け方法を説明する斜視正面図。
【図7】カバーの取り付けが完了した訴求情報表示装置の斜視正面図。
【図8】係止孔及び係止爪によるカバーの上端側固定方法の拡大平面図。
【図9】止めピンによるカバーの下端側固定方法の斜視図。
【図10】止めピンを止め孔に挿入する直前の斜視図。
【図11】止めピンを止め孔に挿入した直後の斜視図。
【図12】止めピンを右方向又は左方向へ90度回転した状態の斜視図。
【図13】広告表示体の取り付け方法を説明する斜視正面図。
【図14】広告表示体の取り付け状態を説明する斜視正面図。
【発明を実施するための形態】
【0034】
この発明の一実施形態を以下図面に基づいて詳述する。
図1は本実施形態の訴求情報表示装置20を取り付けた自動販売機1の正面図、図2は訴求情報表示装置20を取り付けた自動販売機1の上部背面図、図3は訴求情報表示装置20を分離した状態の斜視正面図である。
【0035】
本実施形態の訴求情報表示装置20は、自動販売機1が取り扱う商品に関連したロゴ情報(○○Drink)が印刷されたプレート状のロゴ表示体30、或いは、商品に関連した広告情報(△△Coffee)を表示するシート状の広告表示体40を、販売機本体2の外扉3上部に対し正面向けて取り付けるものである。
【0036】
自動販売機1は、図1に示すように、例えば缶型、瓶型、ボトル型、箱型、袋型等の商品を販売するものであり、前面側が開口された販売機本体2と、販売機本体2の前面側開口部を開閉する外扉3とを備えている。また、外扉3は、販売機本体21の幅方向一端側に対しヒンジ(図示せず)を介し左右開閉自在に連結している。
【0037】
外扉3の上部前面には、自動販売機1が取り扱う商品に酷似した商品見本5を陳列するための展示部4を設けている。また、展示部4の前面には、該展示部4に陳列された商品見本5と対応して、自動販売機1が取り扱う商品を選択するための選択スイッチ6を配列している。
【0038】
外扉3の右側下部前面には、紙幣を投入するための紙幣投入口7と、硬貨を投入するための硬貨投入口8と、投入した貨幣又はつり銭を返却するための返却口9と、その貨幣又はつり銭を返却処理するための返却スイッチ10と、購入した商品Aを取出すための商品取出口11とを設けている。
【0039】
訴求情報表示装置20は、外扉3の上部平面と上部前面とで直角を成す前側上部角隅部に沿って該外扉3の幅方向に取り付けられる取付け板21と、取付け板21の前面を覆うように取り付けられる成形体22と、成形体22の上面及び前面、下面を覆うように取り付けられるカバー23と、成形体22の前面に取り付けられるロゴ表示体30及び広告表示体40とで構成している。
【0040】
なお、成形体22と、カバー23と、ロゴ表示体30は、例えば例えばポリアセタール、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリカーボネード、アクリル等のプラスチックで形成している。
また、広告表示体40は、上述のプラスチックにより形成した柔軟性を有するシートで構成している。
【0041】
取付け板21は、図3、図4に示すように、外扉3の前側上部角隅部に対し上部平面に沿って水平載置される金属製の載置板21aと、該載置板21aの後端側を上方に向けて垂直に折り曲げて形成した起立板21bと、該載置板21aの前端側を下方に向けて垂直に折り曲げて形成した垂下板21cとで構成している。
【0042】
垂下板21cの下端側中央部には、展示部4の前側上縁部に形成した係止孔4aと対応して、該係止孔4aに対し係止される係止爪21dを形成している。また、起立板21bの後面側下端部には、後述する取付け金具24を長手方向に対し所定間隔を隔てて取り付け可能に設けている(図2参照)。
【0043】
起立板21bの上端側前縁部には、後述する成形体22の上端側後縁部を固定するための止め具26を取り付け可能に設けている。また、垂下板21cの下端側前縁部には、後述する成形体22の下端側後縁部を固定するための止め具26を取り付け可能に設けている(図5参照)。
【0044】
上述の取付け板21を、外扉3の前側上部角隅部に取り付ける場合、垂下板21cの係止爪21dを展示部4の係止孔4aに係止して、載置板21aを外扉3の前側上部平面に水平載置する。
【0045】
また、起立板21bを、外扉3の後側上部角隅部に固定した後述する取付け金具24の起立片24bに対しネジ25にて固定する。これにより、取付け板21を、外扉3の後側上部角隅部に固定することができる。
【0046】
すなわち、取付け板21の垂下板21cを外扉3の上部前面に沿って取り付け、載置板21aを外扉3の上部平面に沿って取り付けることにより、取付け板21をガタ付くことなく固定することができる。
【0047】
この結果、取付け板21を、外扉3の前側上部角隅部に対し少ない工数にて取り付けることができる。また、取付け板21を用いることにより、訴求情報表示装置20を、外扉3の上部に対し安定した状態に取り付けることができる。さらに、外扉3の上部に対し取り付ける際に要する作業時間を短縮することができ、取付け作業の能率アップが図れる。
【0048】
取付け金具24は、外扉3の後側上部角隅部に対し上部平面に沿って水平載置される水平片24aと、水平片24aの後端側を上方に向けて垂直に折り曲げて形成した起立片24bと、水平片24aの前端側を下方に向けて垂直に折り曲げて形成した垂下片24cとで構成している(図2、図4参照)。
【0049】
取付け金具24の水平片24aは、外扉3の後側上部角隅部の上部平面に水平載置する。また、起立片24bは、外扉3の前側上部角隅部の上部平面に載置した取付け板21の起立板21bに対しネジ25にて固定する。また、垂下片24cは、外扉3の後側上部角隅部の上部背面に対しネジ25にて固定する。
【0050】
成形体22は、図3、図5に示すように、取付け板21の前面全体(前面及び上下面、両側面)を覆う大きさ及び形状に正面から見て略矩形に形成している。また、成形体22の前面側中央部には、後述するロゴ表示体30と広告表示体40を重ね合わせたまま収容が許容される凹状の収容部22aを形成している。
【0051】
収容部22aは、ロゴ表示体30と広告表示体40を重ね合わせたまま収容が許容される大きさ及び形状、深さに、該成形体22の前面に沿って長さ方向に形成している。また、収容部22aの両側前面には、ロゴ表示体30の両側縁部に形成した係止溝30aと対応して、広告表示体40の両側縁部に連設した係止片40aの差し込みが許容される凹状の受け部22aZを形成している。
【0052】
収容部22aの上側縁部と両側縁部からなる前側周縁部には、後述するカバー23の窓部23aの上側縁部と両側縁部からなる内側周縁部と対向して柔軟性を有する合成ゴム製のパッキン22bを取り付けている。また、収容部22aの下側縁部と対応するパッキン22bの下側縁部間には、該収容部22aの内部と外部を連通する通路22cを形成している。
【0053】
成形体22の上端側後縁部は、前記取付け板21の起立板21bの上端側前縁部を覆う大きさ及び形状に形成している。また、成形体22の上端側後縁部には、後述するカバー23の係止爪23bが後方より係止される係止孔22dを長手方向に対し所定間隔を隔てて形成している。さらにまた、係止孔22dは、成形体22の上端側後縁部を上方に向けて凸状に変形して形成している(図7、図8参照)。
【0054】
成形体22の下端側後縁部は、前記取付け板21の垂下板21cの下端側前縁部を覆う大きさ及び形状に形成している。また、成形体22の下端側後縁部には、後述する止めピン27が抜止めされる丸形状の止め孔22eを形成している。
【0055】
止め孔22eは、後述する止めピン27の上側部材28の上端側係止部28bよりも大径に形成され、該係止部28bが垂直方向に対し挿入が許容される大きさ及び形状に形成している。また、止め孔22eの対向縁部には、前記係止部28bの対向外周面に突出した一対の突出片28cの通過が許容される溝部22fを形成している(図10参照)。
また、止め孔22eの上面側対向縁部には、突出片28cの先端側下面に突出した凸部28dが係合される凹部22gを形成している。
【0056】
なお、収容部22aには、プレート状のロゴ表示体30を、ロゴ情報の一例である「○○Drink」が印刷された表面を外扉3の正面と対応する方向に向けて、例えば両面粘着テープ、接着剤、ネジ等の固定手段にて固定している。
これにより、ロゴ表示体30に印刷された「○○Drink」が変形したり、歪んだりすることがなく、例えば明朝体、ゴシック体、筆記体等の所望する文字形態を維持することができる。
【0057】
上述の成形体22を、取付け板21に対し前面を覆うように取り付ける場合、成形体22の上端側後縁部を起立板21bの上端側前縁部に重ね合わせて止め具26により固定する。また、成形体22の下端側後縁部を垂下板21cの下端側前縁部に重ね合わせて止め具26により固定する。
【0058】
ロゴ表示体30と広告表示体40は、収容部22aよりも一回り小さく、該収容部22aの内部に対し収容が許容される大きさ及び形状に形成している。また、ロゴ表示体30の前面には、ロゴ情報の一例として「○○Drink」を表示している。また、広告表示体40の前面には、広告情報の一例として「△△Coffee」を表示している。
【0059】
カバー23は、図3、図6に示すように、成形体22の前面全体(前面及び上下面、両側面)を覆う大きさ及び形状に正面から見て略矩形に形成している。また、カバー23の前面側中央部には、成形体22の収容部22aと対応して該収容部22aに収容されたロゴ表示体30のロゴ情報或いは広告表示体40の広告情報の読み取りが許容される透明な窓部23aを形成している。
【0060】
カバー23の上端側後縁部には、前記成形体22の係止孔22dに対し後方より係止される係止爪23bを長手方向に対し所定間隔を隔てて形成している(図7、図8参照)。また、カバー23の下端側後縁部には、成形体22の止め孔22eに対し係止される止めピン27を取り付けている(図9、図10参照)。
【0061】
止め具26は、図6に示すように、取付け板21と成形体22の上端側対向縁部及び下端側対向縁部に形成した孔部に挿通される下側部材26aと、孔部に挿通される下側部材26aを孔部よりも大径に拡張する上側部材26bとで構成している。
【0062】
上述の止め具26を用いて、成形体22を取付け板21に取り付ける場合、下側部材26aを、取付け板21と成形体22の上端側対向縁部及び下端側対向縁部に形成した孔部に挿通する。
【0063】
次に、上側部材26bを、下側部材26aの軸中心部に形成された挿入孔(図示せず)に圧入し、下側部材26aの先端部を孔部よりも大径に拡張して抜止めする。
これにより、取付け板21と成形体22の上端側対向縁部及び下端側対向縁部を固定することができる。
【0064】
止めピン27は、図9〜図12に示すように、カバー23の下端側後縁部に形成した保持孔23cを介して互いに連結される上側部材28と下側部材29とで構成している。
上側部材28は、前記止め孔22eに対し挿入が許容される外径寸法に形成した中空の軸部28aと、軸部28aの上端側に形成した前記止め孔22eよりも小径の係止部28bとで構成している。
【0065】
係止部28bの対向外周面には、一対の突出片28cを、前記止め孔22eの溝部22fと対応して径方向に向けて突出している。また、突出片28cは、止め孔22eの上面側周縁部に対し係止される長さに形成している。さらにまた、突出片28cの先端側下面には、凹部22gに対し係合される凸部28dを形成している。
【0066】
下側部材29は、上側部材28の軸部28aに対し軸方向に抜止め固定される爪付きの軸部29aと、軸部29aの下端側に形成した前記止め孔22eよりも大径の回動操作部29bとで構成している。
【0067】
上述の止めピン27を、カバー23の保持孔23cに取り付ける場合、保持孔23cを介して、上側部材28の軸部28aに対し下側部材29の軸部29aを下方から差込んで一体的に組み付ける。
【0068】
また、上側部材28の突出片28cを、前記保持孔23cよりも上方に突出する。さらに、下側部材29の回動操作部29bを、前記保持孔23cよりも上方に突出した状態に組み付ける。
これにより、止めピン27を、カバー23の保持孔23cに対し上下動可能で、かつ、軸芯回りに水平回転可能に取り付けられる(図9、図10参照)。
【0069】
上述のカバー23を、成形体22の上面、前面、下面を覆うように取り付ける場合、カバー23の下端側後縁部に取り付けた止めピン27を、成形体22の下端側後縁部に形成した止め孔22eと対向させる。この後、止めピン27を軸芯回りに回動操作して、上側部材28の突出片28cを止め孔22eの溝部22fに対し挿入が許容される向き及び角度に回転停止する。
このまま、止めピン27を押し上げて、成形体22の止め孔22eに対し下方から垂直に挿入する(図10、図11参照)。
【0070】
上側部材28の突出片28cを止め孔22eよりも上方に突出した後、止めピン27を軸芯回りに右方向又は左方向へ90度回動操作して、上側部材28の突出片28cが止め孔22eの上面側周縁部に対し係止される角度に回動する。
【0071】
また、突出片28cの凸部28dを止め孔22eの凹部22gに係合して、上側部材28の突出片28cが止め孔22eの溝部22fに対し抜き取り不可となる向き及び角度に回転停止する(図12参照)。
【0072】
また、突出片28cの凸部28dを止め孔22eの凹部22gに係合した際に付与される感触により、止めピン27による抜止めが完了したことを把握することができる。
これにより、成形体22とカバー23の下端側対向縁部が開放不可に固定されるので、カバー23を、成形体22の上面、前面、下面を覆うように取り付けることができる。
【0073】
また、止めピン27を右方向又は左方向へ90度回動操作して、突出片28cの凸部28dを止め孔22eの凹部22gから抜け出させるとともに、上側部材28の突出片28cを止め孔22eの溝部22fに対し抜き取りが許容される向き及び角度に回転操作する(図11参照)。
【0074】
すると、止めピン27が自重により下降し、成形体22の止め孔22eから抜き取られ、上側部材28の突出片28cが止め孔22eよりも下方に落下する。
これにより、止めピン27による成形体22とカバー23の下端側対向縁部の固定が解除されるので、カバー23を、成形体22から簡単に取り外すことができる。
【0075】
上述の訴求情報表示装置20を、自動販売機1の外扉3上部に取り付け方法を説明する。
先ず、3枚の取付け金具24を、外扉3の後側上部角隅部に沿って所定間隔を隔てて固定しておき、取付け板21の係止爪21dを展示部4の係止孔4aに係止して、該取付け板21を外扉3の前側上部角隅部に沿って水平載置した後、取付け板21を取付け金具24に対しネジ25にて固定する(図2、図4参照)。
これにより、取付け板21を、外扉3の前側上部角隅部に沿って幅方向に取り付けることができる。
【0076】
次に、成形体22の上端側後縁部を取付け板21の上端側前縁部に上から重ね合わせて止め具26により固定する。また、成形体22の下端側後縁部を取付け板21の下端側前縁部に対し下から重ね合わせて止め具26により固定する(図5、図6参照)。
これにより、成形体22を、取付け板21の前面全体を覆うようにして取り付けることができる。
【0077】
次に、カバー23の上端側後縁部を成形体22の上端側後縁部に対し上方から被せる際(図7参照)、カバー23の係止爪23bを成形体22の係止孔22dに対し後方より係止する(図8の[a]、[b]参照)。
【0078】
続いて、カバー23の下端側後縁部を成形体22の下端側後縁部に対し下方から被せる際、カバー23の止めピン27を成形体22の止め孔22eと対向させた後、止めピン27を軸芯回りに回動操作して、上側部材28の突出片28cを止め孔22eの溝部22fに対し挿入が許容される向き及び角度に回転停止する。
このまま、止めピン27を押し上げて、成形体22の止め孔22eに対し下方から垂直に挿入する(図10、図11参照)。
【0079】
上側部材28の突出片28cを止め孔22eよりも上方に突出した後、止めピン27を、例えばコインやドライバー等の開閉治具により右方向又は左方向へ90度回動操作して、上側部材28の突出片28cが止め孔22eの上面側周縁部に対し係止される抜止め角度に回動するとともに、突出片28cの凸部28dを止め孔22eの凹部22gに係合する(図12参照)。
【0080】
これにより、上側部材28の突出片28cが止め孔22eの溝部22fに対し抜き取り不可となる向き及び角度に回転停止されるので、成形体22とカバー23との下端側対向縁部を開放不可に固定することができる。
この結果、図1、図7に示すように、カバー23を、成形体22の上面、前面、下面を覆うようにして取り付けることができる。
【0081】
また、カバー23の窓部23aを成形体22の収容部22aと対向して取り付け、成形体22の収容部22aをカバー23にて覆い隠すことにより、収容部22aに収容されたロゴ表示体30を保護することができる。
例えば塵埃、ゴミ等の異物がロゴ表示体30に直接付着することがなく、ロゴ表示体30に表示されたロゴ情報の読み取りが許容される綺麗な状態を長期に亘り維持することができる。
【0082】
また、収容部22aの前側周縁部に取り付けたパッキン22bが、窓部23aの内側周縁部に対し略均等に押し付けられ、収容部22aと窓部23aの対向周縁部を水密状態にシールする。
【0083】
これにより、成形体22の収容部22aに、例えば雨水や水滴、雪、ゴミ等の異物が浸入することを防止することができる。また、収容部22aに収容したロゴ表示体30や広告表示体40の表示面に、上述の異物が付着するか、該異物の付着跡が残ってしまうことを防止することができる。
【0084】
この結果、ロゴ表示体30のロゴ情報を、カバー23の窓部23aを通して外部から正確に読み取ることができるため、自動販売機1が取り扱う商品に関連した情報、すなわち、例えば会社名、商品名等をアピールすることができる。
【0085】
また、ロゴ表示体30の表示面を、該表示面に表示されたロゴ情報の読み取りが許容される綺麗な状態を保つことができ、自動販売機1が取り扱う商品の販売促進、宣伝広告、注目度等の訴求力が長期に亘り安定して得られる。
【0086】
次に、カバー23を、成形体22から取り外す際の作業手順を説明する。
先ず、止めピン27を、開閉治具により右方向又は左方向へ90度回動操作して、突出片28cの凸部28dを止め孔22eの凹部22gから抜け出させるとともに、上側部材28の突出片28cを止め孔22eの溝部22fに対し抜き取りが許容される向き及び角度に回転操作する(図11参照)。
【0087】
このとき、止めピン27が自重により下降し、成形体22の止め孔22eから抜き取られ、上側部材28の突出片28cが止め孔22eよりも下方に落下する。
これにより、止めピン27による成形体22とカバー23の下端側対向縁部の固定が解除されるので、カバー23を、成形体22から簡単に取り外すことができる。
【0088】
次に、カバー23の下端側或いは止めピン27を手で掴んだまま、カバー23の下端側を手前に引き上げながら該カバー23の全体を上方に持ち上げて、カバー23の係止爪23bを成形体22の係止孔22dから抜き取れば、カバー23を、成形体22から取り外す作業が完了する。
【0089】
また、カバー23を成形体22に取り付ける際、カバー23の係止爪23bを成形体22の係止孔22dに係止する上端側固定構造と、止めピン27を止め孔22eに抜止めする下端側固定構造とを用いて取り付けるので、例えばネジや金具等の部品を用いることなく、カバー23を成形体22に対し取り付けることができる。
【0090】
また、止めピン27を回動操作するだけで、カバー23を、成形体22を覆うように取り付けたり、該成形体22から取り外したりする作業が容易に行え、作業性の向上を図ることができる。
【0091】
次に、シート状の広告表示体40を、カバー23を取り外した成形体22の収容部22aに収容する場合、図13、図14に示すように、広告表示体40を、広告情報が印刷された表面を外扉3の正面と対応する方向に向けたまま、成形体22の収容部22aに固定されたロゴ表示体30の表面に重ね合わせて、ロゴ表示体30の表面に印刷されたロゴ情報を覆い隠す。
【0092】
また、広告表示体40の両側縁部に形成した係止片40aを、ロゴ表示体30の両側縁部に形成した係止溝30aに対し外扉3の正面と対応する方向からそれぞれ差込んで係止する。
さらに、係止片40aを裏面側と対向する方向に折り返して、ロゴ表示体30の係止溝30aに係止すればより確実に装着することができる。
なお、収容部22aの受け部22aZによって係止片40aの差込み或いは折り返しをガイドするか、係止片40aの係止状態或いは折り返し状態を維持してもよい。
【0093】
これにより、広告表示体40を、ロゴ表示体30の表面に印刷されたロゴ情報を覆い隠すように装着するだけで、ロゴ表示体30のロゴ情報を表示するロゴ表示状態から、広告表示体40の広告情報を表示する広告表示状態へ簡単に表示変更することができる。
【0094】
この結果、広告表示体40の広告情報を、カバー23の窓部23aを通して外部から読み取ることができるため、自動販売機1が取り扱う商品の販売促進、宣伝広告、注目度等の訴求力を高めることができる。
【0095】
この発明の構成と、前記実施形態との対応において、
この発明の表示体は、ロゴ表示体30と、広告表示体40に対応し、
以下同様に、
固定手段は、ネジ25に対応するも、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、請求項に示される技術思想に基づいて応用することができ、多くの実施の形態を得ることができる。
【0096】
例えばLED発光素子、蛍光灯等の光源を訴求情報表示装置20に内蔵して、ロゴ表示体30或いは広告表示体40を内側から照光してもよい。また、取付け板21を、例えばマグネット、面ファスナー、ネジ等の固定手段にて外扉3に固定してもよい。また、ロゴ表示体30及び広告表示体40を、上述の固定手段にて成形体22の収容部22aに固定してもよい。
【符号の説明】
【0097】
1…自動販売機
2…販売機本体
3…外扉
4…展示部
4a…係止孔
20…訴求情報表示装置
21…取付け板
21d…係止爪
22…成形体
22a…収容部
22b…パッキン
22c…通路
22d…係止孔
22e…止め孔
23…カバー
23c…保持孔
23a…窓部
23b…係止爪
24…取付け金具
26…止め具
27…止めピン
30…ロゴ表示体
30a…係止溝
40…広告表示体
40a…係止片
【技術分野】
【0001】
この発明は、自動販売機が取り扱う商品の訴求力を高めるために用いられる自動販売機の訴求情報表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、上述の自動販売機における広告の表示方法としては、例えば自動販売機用化粧板(特許文献1参照)と、自動販売機の訴求情報表示装置(特許文献2参照)が提案されている。
特許文献1には、広告表示板を、外扉の上部幅方向に取り付けられた中央側部材の前面幅方向に保持し、該広告表示板の前面を保護カバーによって覆うことが開示されている。また、特許文献2には、透明な前面板と背面板の間にシート状の広告表示体を挟み込んで、自動販売機の外扉前面に取り付けることが開示されている。
【0003】
しかし、特許文献1の広告表示板は、保護カバーにより前面が覆われているだけであり、広告表示板の端面は外部に露出されている。また、特許文献2の広告表示体は、前面板と背面板の間に挟み込まれているだけであり、広告表示体の端部は外部に露出されている。このため、広告表示板及び広告表示体が天候による影響を受けやすく、野外等の経年変化が起きやすい環境の下で使用した際、広告表示板に印刷された文字や絵、写真等の訴求情報が薄くなったり、色褪せたりするので、訴求力を長期に亘り安定して得ることができない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−21086号公報
【特許文献2】特開2002−197530号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この発明は、自動販売機が取り扱う商品に関連した訴求情報の表示及び変更が簡単且つ容易に行え、訴求力が長期に亘り安定して得られる自動販売機の訴求情報表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明は、自動販売機が取り扱う商品に関連した訴求情報が印刷された表示体を、販売機本体の外扉上部に取り付けるための自動販売機の訴求情報表示装置であって、前記訴求情報表示装置を、前記外扉の前側上部に沿って該外扉の幅方向に取り付けられる取付け板と、前記取付け板の前面に取り付けられ該取付け板の前面全体が覆われる大きさ及び形状に形成した成形体と、前記成形体の前面に取り付けられ該成形体の前面全体が覆われる大きさ及び形状に形成したカバーとで構成し、前記成形体の前面に、前記表示体の収容が許容される凹状の収容部を形成し、前記収容部と対向する前記カバーの前面に、該カバーの外部から前記収容部に収容された前記表示体の訴求情報の読み取りが許容される透明な窓部を形成した自動販売機の訴求情報表示装置であることを特徴とする。
【0007】
上記構成によれば、取付け板を外扉の前側上部に取り付け、成形体を取付け板の前面に取り付けた後、訴求情報が印刷された表示体を成形体の収容部に収容する。この後、カバーを、成形体の前面全体を覆うように取り付け、表示体が収容された凹状の収容部を覆う。つまり、収容部に収容した表示体が外部に露出していないため、天候による影響を受けることがない。
この結果、野外等の経年変化が起きやすい環境の下で使用しても、表示体の訴求情報が薄くなったり、色褪せたりせず、訴求力が長期に亘り安定して得られる。
【0008】
この発明の態様として、前記取付け板を、前記外扉の上部平面に沿って略水平に載置される載置板と、前記載置板の後端側を上方に向けて垂直に折り曲げて形成した起立板と、前記載置板の前端側を前記外扉の上部前面に沿って下方に向けて垂直に折り曲げて形成した垂下板とで構成することができる。
【0009】
上記構成によれば、取付け板の載置板を外扉の上部平面に沿って載置し、垂下板を外扉の上部前面に沿って取り付ける。つまり、取付け板の載置板及び垂直板を、外扉の上部平面及び上部前面に沿わせて取り付けることにより、取付け板が上下方向や前後方向にガタ付くのを防止することができる。
この結果、上述の取付け板を用いて取り付けることにより、訴求情報表示装置を、外扉の前側上部に対し安定した状態に取り付けることができる。
【0010】
また、この発明の態様として、前記取付け板に形成した垂下板の下端部に、前記外扉の前面に形成した展示部の上縁部に係止される係止爪を形成し、前記取付け板に形成した起立板と、前記外扉の後側上部に取り付けられた取付け金具とを固定する固定手段を備えることができる。
【0011】
上記構成によれば、取付け板を、外扉の前側上部に取り付ける際、垂下板の下端部に形成した係止爪を、外扉の前面に形成した展示部の上縁部に係止する。
また、外扉の前側上部に載置した取付け板の起立板と、外扉の後側上部に取り付けた取付け金具とを固定手段により固定するので、取付け板を、少ない工数にて外扉の上部に取り付けることができる。
この結果、訴求情報表示装置を、外扉の上部に対し取り付ける際に要する作業時間を短縮することができ、作業の能率アップが図れる。
【0012】
また、この発明の態様として、前記成形体の収容部と前記カバーの窓部との対向周縁部に、該対向周縁部を水密状態にシールする合成ゴム製のパッキンを取り付けることができる。
上記構成によれば、カバーの窓部を成形体の収容部と対向させて、該カバーを成形体の前面を覆うように取り付けた際、収容部と窓部の対向周縁部に対しパッキンが押し付けられるので、相互の対向周縁部が水密状態にシールされる。
【0013】
したがって、カバーと成形体の間に配置された収容部に、例えば雨水や水滴、雪、ゴミ等の異物が浸入することを防止することができる。また、収容部に収容した表示体の表面に、上記異物が付着するか、該異物の付着跡が残ってしまうことを防止することができる。
この結果、収容部に収容した表示体の訴求情報の読み取りが許容される綺麗な状態を保つことができ、例えば販売促進、宣伝広告、注目度等の訴求力が長期に亘り安定して得られる。
【0014】
また、この発明の態様として、前記パッキンの下縁部に、前記収容部の内部と外部を連通する通路を形成することができる。
上記構成によれば、カバーを、成形体の前面を覆うように取り付けた際、パッキンの通路を介して、収容部の内部と外部の間で通気が効率よく行われる。したがって、装置外部の環境(例えば気温、湿度等)が変化しても、収容部の内部と外部の間に温度差や湿度差が生じることがなく、成形体の収容部と対向するカバーの窓部が曇ってしまうのを防止することができる。
この結果、カバーの窓部を、収容部に収容した表示体の訴求情報の読み取りが許容される透明な状態を長期に亘って保つことができる。
【0015】
また、この発明の態様として、前記表示体を、前記成形体の収容部に対し収容が許容される大きさ及び形状に形成され、前記商品に関連したロゴ情報が表面に印刷されたロゴ表示体で構成し、前記ロゴ表示体を、前記ロゴ情報が印刷された表面を前記自動販売機の正面と一致する方向に向けて前記収容部に固定することができる。
【0016】
上記構成によれば、自動販売機が取り扱う商品に関連したロゴ情報を、ロゴ表示体の表面に予め印刷しておき、そのロゴ情報が印刷されたロゴ表示体を、ロゴ情報が印刷された表面を外扉の正面と対応する方向に向けて、例えば両面粘着テープ、接着剤、ネジ等のプレート固定手段にて成形体の収容部に固定する。
【0017】
これにより、ロゴ表示体を、成形体の収容部に固定する際、ロゴ表示体に印刷されたロゴ情報が変形したり、歪んだりすることがなく、例えば明朝体、ゴシック体、筆記体等の所望する文字形態を維持することができる。
【0018】
この結果、ロゴ表示体に印刷されたロゴ情報を、カバーに形成された窓部を介して該カバーの外側から正確に読み取ることができるため、自動販売機が取り扱う商品に関連した情報、すなわち、例えば会社名、商品名等をアピールすることができる。
【0019】
また、この発明の態様として、前記表示体を、前記成形体の収容部に対し収容が許容される大きさ及び形状に形成され、前記商品に関連する広告情報が印刷された広告表示体で構成し、前記広告表示体を、前記ロゴ表示体のロゴ情報を覆い隠すことができる大きさ及び形状に形成し、前記ロゴ表示体と前記広告表示体の対向周縁部に、互いに係止される係止溝と係止片を形成し、前記広告表示体を、前記収容部に収容された前記ロゴ表示体の表面に対し該ロゴ表示体のロゴ情報が覆い隠されるように装着して、該各表示体の対向周縁部に形成した係止溝と係止片を互いに係止することができる。
【0020】
上記構成によれば、広告表示体を、訴求情報が印刷された表面を外扉の正面と対応する方向に向けたまま、成形体の収容部に固定されたロゴ表示体の表面に重ね合わせて、ロゴ表示体の表面に印刷されたロゴ情報を覆い隠すとともに、ロゴ表示体と広告表示体の対向周縁部に形成した係止溝及び係止片を互いに係止する。
【0021】
これにより、広告表示体を、ロゴ表示体の表面に印刷されたロゴ情報を覆い隠すように装着して、広告表示体に印刷された訴求情報を、カバーの窓部を介して該カバーの外部から読み取り可能に表示することができる。
この結果、広告表示体を、ロゴ表示体の表面に印刷されたロゴ情報を覆い隠す状態に装着するだけで、ロゴ表示体のロゴ情報を表示するロゴ表示状態から、広告表示体の訴求情報を表示する広告表示状態へ表示変更することができる。
【0022】
また、この発明の態様として、前記成形体と前記カバーの上端側対向縁部のいずれか一方の縁部に係止爪を形成し、他方の縁部に前記係止爪が後方より係止される係止孔を形成し、前記係止爪と係止孔を、前記自動販売機の前面と対応する方向に向けて係止可能に設けることができる。
【0023】
上記構成によれば、成形体とカバーのいずれか一方の縁部に形成した係止爪を、他方の縁部に形成した係止孔に対し後方より係止する。つまり、係止爪と係止孔を、自動販売機の前面と対応する方向に向けて、成形体及びカバーの分離が阻止される方向に対し係止するので、カバーを、成形体の前面を覆うように取り付けることができる。
【0024】
上述の成形体とカバーの上端側対向縁部を、係止爪と係止孔を互いに係止する構造により固定するので、例えばネジや止め金具等で固定するような手間及び作業が省け、成形体とカバーの下端側対向縁部を固定する作業が簡単に行える。
【0025】
この結果、カバーを、成形体の前面を覆うように取り付けたり、成形体から分離したりする作業が容易に行え、作業性の向上を図ることができる。また、カバーを成形体から分離するだけで、成形体の収容部に収容された例えばロゴ表示体、広告表示体等の表示体を簡単に交換することができる。
【0026】
また、この発明の態様として、前記成形体と前記カバーの下端側対向縁部のいずれか一方の縁部に止め孔を形成し、他方の縁部に前記止め孔に対し係止される止めピンを上下動可能及び水平回転可能に取り付け、前記止め孔と前記止めピンの一方の対向周面を、該止め孔に対し前記止めピンの挿入が許容される大きさ及び形状に形成し、前記止め孔と前記止めピンの他方の対向周面を、該止め孔に対し前記止めピンが抜き取り不可に係止される大きさ及び形状に形成することができる。
【0027】
上記構成によれば、成形体とカバーのいずれか一方の縁部に形成した止め孔に対し、他方の縁部に取り付けた止めピンを該止め孔に対し挿入が許容される挿入角度に保ったまま挿入する。この後、止めピンを、止め孔に対し抜き取り不可に係止される抜止め角度に水平回転して抜止めするので、カバーを、成形体の前面を覆うように取り付けることができる。
【0028】
また、止めピンを、止め孔に対し抜き取りが許容される角度に水平回転すれば、該止めピンを止め孔から抜き取ることができるので、カバーを、成形体から簡単に取り外すことができる。
【0029】
上述の成形体とカバーの下端側対向縁部を、止め孔と止めピンを互いに係止する構造により固定するので、例えばネジや止め金具等で固定するような手間及び作業が省け、成形体とカバーの下端側対向縁部を固定する作業が簡単に行える。
この結果、カバーを、成形体の前面を覆うように取り付けたり、成形体から分離したりする作業が容易に行え、作業性の向上を図ることができる。
【0030】
前記訴求情報は、例えば会社名、商品名等のロゴ情報、或いは、商品名、広告文、宣伝文、メッセージ、模様、図柄、植物、動物、風景等の広告情報で構成することができる。
また、取付け板は、例えばスチール、アルミニウム、ステンレス等の金属板で構成することができる。また、成形体及びカバーは、例えばポリカーボネード、アクリル、ポリアセタール、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル等の耐候性を有するプラスチックで構成することができる。
【0031】
また、ロゴ表示体及び広告表示体は、上記のプラスチックにより形成したプレート、或いは、柔軟性を有するシート又はフィルムで構成することができる。また、パッキンは、例えばシリコンゴム、ウレタンゴム等の柔軟性を有する合成ゴムで構成することができる。
【発明の効果】
【0032】
この発明によれば、自動販売機が取り扱う商品に関連した訴求情報の表示及び変更が簡単且つ容易に行えるとともに、例えば販売促進、宣伝広告、注目度等の訴求力が長期に亘り安定して得られる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本実施形態の訴求情報表示装置を取り付けた自動販売機の正面図。
【図2】訴求情報表示装置を取り付けた自動販売機の上部背面図。
【図3】訴求情報表示装置を分離した状態の斜視正面図。
【図4】取付け板の取り付け方法を説明する斜視正面図。
【図5】成形体及びロゴ表示体の取り付け方法を説明する斜視正面図。
【図6】カバーの取り付け方法を説明する斜視正面図。
【図7】カバーの取り付けが完了した訴求情報表示装置の斜視正面図。
【図8】係止孔及び係止爪によるカバーの上端側固定方法の拡大平面図。
【図9】止めピンによるカバーの下端側固定方法の斜視図。
【図10】止めピンを止め孔に挿入する直前の斜視図。
【図11】止めピンを止め孔に挿入した直後の斜視図。
【図12】止めピンを右方向又は左方向へ90度回転した状態の斜視図。
【図13】広告表示体の取り付け方法を説明する斜視正面図。
【図14】広告表示体の取り付け状態を説明する斜視正面図。
【発明を実施するための形態】
【0034】
この発明の一実施形態を以下図面に基づいて詳述する。
図1は本実施形態の訴求情報表示装置20を取り付けた自動販売機1の正面図、図2は訴求情報表示装置20を取り付けた自動販売機1の上部背面図、図3は訴求情報表示装置20を分離した状態の斜視正面図である。
【0035】
本実施形態の訴求情報表示装置20は、自動販売機1が取り扱う商品に関連したロゴ情報(○○Drink)が印刷されたプレート状のロゴ表示体30、或いは、商品に関連した広告情報(△△Coffee)を表示するシート状の広告表示体40を、販売機本体2の外扉3上部に対し正面向けて取り付けるものである。
【0036】
自動販売機1は、図1に示すように、例えば缶型、瓶型、ボトル型、箱型、袋型等の商品を販売するものであり、前面側が開口された販売機本体2と、販売機本体2の前面側開口部を開閉する外扉3とを備えている。また、外扉3は、販売機本体21の幅方向一端側に対しヒンジ(図示せず)を介し左右開閉自在に連結している。
【0037】
外扉3の上部前面には、自動販売機1が取り扱う商品に酷似した商品見本5を陳列するための展示部4を設けている。また、展示部4の前面には、該展示部4に陳列された商品見本5と対応して、自動販売機1が取り扱う商品を選択するための選択スイッチ6を配列している。
【0038】
外扉3の右側下部前面には、紙幣を投入するための紙幣投入口7と、硬貨を投入するための硬貨投入口8と、投入した貨幣又はつり銭を返却するための返却口9と、その貨幣又はつり銭を返却処理するための返却スイッチ10と、購入した商品Aを取出すための商品取出口11とを設けている。
【0039】
訴求情報表示装置20は、外扉3の上部平面と上部前面とで直角を成す前側上部角隅部に沿って該外扉3の幅方向に取り付けられる取付け板21と、取付け板21の前面を覆うように取り付けられる成形体22と、成形体22の上面及び前面、下面を覆うように取り付けられるカバー23と、成形体22の前面に取り付けられるロゴ表示体30及び広告表示体40とで構成している。
【0040】
なお、成形体22と、カバー23と、ロゴ表示体30は、例えば例えばポリアセタール、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリカーボネード、アクリル等のプラスチックで形成している。
また、広告表示体40は、上述のプラスチックにより形成した柔軟性を有するシートで構成している。
【0041】
取付け板21は、図3、図4に示すように、外扉3の前側上部角隅部に対し上部平面に沿って水平載置される金属製の載置板21aと、該載置板21aの後端側を上方に向けて垂直に折り曲げて形成した起立板21bと、該載置板21aの前端側を下方に向けて垂直に折り曲げて形成した垂下板21cとで構成している。
【0042】
垂下板21cの下端側中央部には、展示部4の前側上縁部に形成した係止孔4aと対応して、該係止孔4aに対し係止される係止爪21dを形成している。また、起立板21bの後面側下端部には、後述する取付け金具24を長手方向に対し所定間隔を隔てて取り付け可能に設けている(図2参照)。
【0043】
起立板21bの上端側前縁部には、後述する成形体22の上端側後縁部を固定するための止め具26を取り付け可能に設けている。また、垂下板21cの下端側前縁部には、後述する成形体22の下端側後縁部を固定するための止め具26を取り付け可能に設けている(図5参照)。
【0044】
上述の取付け板21を、外扉3の前側上部角隅部に取り付ける場合、垂下板21cの係止爪21dを展示部4の係止孔4aに係止して、載置板21aを外扉3の前側上部平面に水平載置する。
【0045】
また、起立板21bを、外扉3の後側上部角隅部に固定した後述する取付け金具24の起立片24bに対しネジ25にて固定する。これにより、取付け板21を、外扉3の後側上部角隅部に固定することができる。
【0046】
すなわち、取付け板21の垂下板21cを外扉3の上部前面に沿って取り付け、載置板21aを外扉3の上部平面に沿って取り付けることにより、取付け板21をガタ付くことなく固定することができる。
【0047】
この結果、取付け板21を、外扉3の前側上部角隅部に対し少ない工数にて取り付けることができる。また、取付け板21を用いることにより、訴求情報表示装置20を、外扉3の上部に対し安定した状態に取り付けることができる。さらに、外扉3の上部に対し取り付ける際に要する作業時間を短縮することができ、取付け作業の能率アップが図れる。
【0048】
取付け金具24は、外扉3の後側上部角隅部に対し上部平面に沿って水平載置される水平片24aと、水平片24aの後端側を上方に向けて垂直に折り曲げて形成した起立片24bと、水平片24aの前端側を下方に向けて垂直に折り曲げて形成した垂下片24cとで構成している(図2、図4参照)。
【0049】
取付け金具24の水平片24aは、外扉3の後側上部角隅部の上部平面に水平載置する。また、起立片24bは、外扉3の前側上部角隅部の上部平面に載置した取付け板21の起立板21bに対しネジ25にて固定する。また、垂下片24cは、外扉3の後側上部角隅部の上部背面に対しネジ25にて固定する。
【0050】
成形体22は、図3、図5に示すように、取付け板21の前面全体(前面及び上下面、両側面)を覆う大きさ及び形状に正面から見て略矩形に形成している。また、成形体22の前面側中央部には、後述するロゴ表示体30と広告表示体40を重ね合わせたまま収容が許容される凹状の収容部22aを形成している。
【0051】
収容部22aは、ロゴ表示体30と広告表示体40を重ね合わせたまま収容が許容される大きさ及び形状、深さに、該成形体22の前面に沿って長さ方向に形成している。また、収容部22aの両側前面には、ロゴ表示体30の両側縁部に形成した係止溝30aと対応して、広告表示体40の両側縁部に連設した係止片40aの差し込みが許容される凹状の受け部22aZを形成している。
【0052】
収容部22aの上側縁部と両側縁部からなる前側周縁部には、後述するカバー23の窓部23aの上側縁部と両側縁部からなる内側周縁部と対向して柔軟性を有する合成ゴム製のパッキン22bを取り付けている。また、収容部22aの下側縁部と対応するパッキン22bの下側縁部間には、該収容部22aの内部と外部を連通する通路22cを形成している。
【0053】
成形体22の上端側後縁部は、前記取付け板21の起立板21bの上端側前縁部を覆う大きさ及び形状に形成している。また、成形体22の上端側後縁部には、後述するカバー23の係止爪23bが後方より係止される係止孔22dを長手方向に対し所定間隔を隔てて形成している。さらにまた、係止孔22dは、成形体22の上端側後縁部を上方に向けて凸状に変形して形成している(図7、図8参照)。
【0054】
成形体22の下端側後縁部は、前記取付け板21の垂下板21cの下端側前縁部を覆う大きさ及び形状に形成している。また、成形体22の下端側後縁部には、後述する止めピン27が抜止めされる丸形状の止め孔22eを形成している。
【0055】
止め孔22eは、後述する止めピン27の上側部材28の上端側係止部28bよりも大径に形成され、該係止部28bが垂直方向に対し挿入が許容される大きさ及び形状に形成している。また、止め孔22eの対向縁部には、前記係止部28bの対向外周面に突出した一対の突出片28cの通過が許容される溝部22fを形成している(図10参照)。
また、止め孔22eの上面側対向縁部には、突出片28cの先端側下面に突出した凸部28dが係合される凹部22gを形成している。
【0056】
なお、収容部22aには、プレート状のロゴ表示体30を、ロゴ情報の一例である「○○Drink」が印刷された表面を外扉3の正面と対応する方向に向けて、例えば両面粘着テープ、接着剤、ネジ等の固定手段にて固定している。
これにより、ロゴ表示体30に印刷された「○○Drink」が変形したり、歪んだりすることがなく、例えば明朝体、ゴシック体、筆記体等の所望する文字形態を維持することができる。
【0057】
上述の成形体22を、取付け板21に対し前面を覆うように取り付ける場合、成形体22の上端側後縁部を起立板21bの上端側前縁部に重ね合わせて止め具26により固定する。また、成形体22の下端側後縁部を垂下板21cの下端側前縁部に重ね合わせて止め具26により固定する。
【0058】
ロゴ表示体30と広告表示体40は、収容部22aよりも一回り小さく、該収容部22aの内部に対し収容が許容される大きさ及び形状に形成している。また、ロゴ表示体30の前面には、ロゴ情報の一例として「○○Drink」を表示している。また、広告表示体40の前面には、広告情報の一例として「△△Coffee」を表示している。
【0059】
カバー23は、図3、図6に示すように、成形体22の前面全体(前面及び上下面、両側面)を覆う大きさ及び形状に正面から見て略矩形に形成している。また、カバー23の前面側中央部には、成形体22の収容部22aと対応して該収容部22aに収容されたロゴ表示体30のロゴ情報或いは広告表示体40の広告情報の読み取りが許容される透明な窓部23aを形成している。
【0060】
カバー23の上端側後縁部には、前記成形体22の係止孔22dに対し後方より係止される係止爪23bを長手方向に対し所定間隔を隔てて形成している(図7、図8参照)。また、カバー23の下端側後縁部には、成形体22の止め孔22eに対し係止される止めピン27を取り付けている(図9、図10参照)。
【0061】
止め具26は、図6に示すように、取付け板21と成形体22の上端側対向縁部及び下端側対向縁部に形成した孔部に挿通される下側部材26aと、孔部に挿通される下側部材26aを孔部よりも大径に拡張する上側部材26bとで構成している。
【0062】
上述の止め具26を用いて、成形体22を取付け板21に取り付ける場合、下側部材26aを、取付け板21と成形体22の上端側対向縁部及び下端側対向縁部に形成した孔部に挿通する。
【0063】
次に、上側部材26bを、下側部材26aの軸中心部に形成された挿入孔(図示せず)に圧入し、下側部材26aの先端部を孔部よりも大径に拡張して抜止めする。
これにより、取付け板21と成形体22の上端側対向縁部及び下端側対向縁部を固定することができる。
【0064】
止めピン27は、図9〜図12に示すように、カバー23の下端側後縁部に形成した保持孔23cを介して互いに連結される上側部材28と下側部材29とで構成している。
上側部材28は、前記止め孔22eに対し挿入が許容される外径寸法に形成した中空の軸部28aと、軸部28aの上端側に形成した前記止め孔22eよりも小径の係止部28bとで構成している。
【0065】
係止部28bの対向外周面には、一対の突出片28cを、前記止め孔22eの溝部22fと対応して径方向に向けて突出している。また、突出片28cは、止め孔22eの上面側周縁部に対し係止される長さに形成している。さらにまた、突出片28cの先端側下面には、凹部22gに対し係合される凸部28dを形成している。
【0066】
下側部材29は、上側部材28の軸部28aに対し軸方向に抜止め固定される爪付きの軸部29aと、軸部29aの下端側に形成した前記止め孔22eよりも大径の回動操作部29bとで構成している。
【0067】
上述の止めピン27を、カバー23の保持孔23cに取り付ける場合、保持孔23cを介して、上側部材28の軸部28aに対し下側部材29の軸部29aを下方から差込んで一体的に組み付ける。
【0068】
また、上側部材28の突出片28cを、前記保持孔23cよりも上方に突出する。さらに、下側部材29の回動操作部29bを、前記保持孔23cよりも上方に突出した状態に組み付ける。
これにより、止めピン27を、カバー23の保持孔23cに対し上下動可能で、かつ、軸芯回りに水平回転可能に取り付けられる(図9、図10参照)。
【0069】
上述のカバー23を、成形体22の上面、前面、下面を覆うように取り付ける場合、カバー23の下端側後縁部に取り付けた止めピン27を、成形体22の下端側後縁部に形成した止め孔22eと対向させる。この後、止めピン27を軸芯回りに回動操作して、上側部材28の突出片28cを止め孔22eの溝部22fに対し挿入が許容される向き及び角度に回転停止する。
このまま、止めピン27を押し上げて、成形体22の止め孔22eに対し下方から垂直に挿入する(図10、図11参照)。
【0070】
上側部材28の突出片28cを止め孔22eよりも上方に突出した後、止めピン27を軸芯回りに右方向又は左方向へ90度回動操作して、上側部材28の突出片28cが止め孔22eの上面側周縁部に対し係止される角度に回動する。
【0071】
また、突出片28cの凸部28dを止め孔22eの凹部22gに係合して、上側部材28の突出片28cが止め孔22eの溝部22fに対し抜き取り不可となる向き及び角度に回転停止する(図12参照)。
【0072】
また、突出片28cの凸部28dを止め孔22eの凹部22gに係合した際に付与される感触により、止めピン27による抜止めが完了したことを把握することができる。
これにより、成形体22とカバー23の下端側対向縁部が開放不可に固定されるので、カバー23を、成形体22の上面、前面、下面を覆うように取り付けることができる。
【0073】
また、止めピン27を右方向又は左方向へ90度回動操作して、突出片28cの凸部28dを止め孔22eの凹部22gから抜け出させるとともに、上側部材28の突出片28cを止め孔22eの溝部22fに対し抜き取りが許容される向き及び角度に回転操作する(図11参照)。
【0074】
すると、止めピン27が自重により下降し、成形体22の止め孔22eから抜き取られ、上側部材28の突出片28cが止め孔22eよりも下方に落下する。
これにより、止めピン27による成形体22とカバー23の下端側対向縁部の固定が解除されるので、カバー23を、成形体22から簡単に取り外すことができる。
【0075】
上述の訴求情報表示装置20を、自動販売機1の外扉3上部に取り付け方法を説明する。
先ず、3枚の取付け金具24を、外扉3の後側上部角隅部に沿って所定間隔を隔てて固定しておき、取付け板21の係止爪21dを展示部4の係止孔4aに係止して、該取付け板21を外扉3の前側上部角隅部に沿って水平載置した後、取付け板21を取付け金具24に対しネジ25にて固定する(図2、図4参照)。
これにより、取付け板21を、外扉3の前側上部角隅部に沿って幅方向に取り付けることができる。
【0076】
次に、成形体22の上端側後縁部を取付け板21の上端側前縁部に上から重ね合わせて止め具26により固定する。また、成形体22の下端側後縁部を取付け板21の下端側前縁部に対し下から重ね合わせて止め具26により固定する(図5、図6参照)。
これにより、成形体22を、取付け板21の前面全体を覆うようにして取り付けることができる。
【0077】
次に、カバー23の上端側後縁部を成形体22の上端側後縁部に対し上方から被せる際(図7参照)、カバー23の係止爪23bを成形体22の係止孔22dに対し後方より係止する(図8の[a]、[b]参照)。
【0078】
続いて、カバー23の下端側後縁部を成形体22の下端側後縁部に対し下方から被せる際、カバー23の止めピン27を成形体22の止め孔22eと対向させた後、止めピン27を軸芯回りに回動操作して、上側部材28の突出片28cを止め孔22eの溝部22fに対し挿入が許容される向き及び角度に回転停止する。
このまま、止めピン27を押し上げて、成形体22の止め孔22eに対し下方から垂直に挿入する(図10、図11参照)。
【0079】
上側部材28の突出片28cを止め孔22eよりも上方に突出した後、止めピン27を、例えばコインやドライバー等の開閉治具により右方向又は左方向へ90度回動操作して、上側部材28の突出片28cが止め孔22eの上面側周縁部に対し係止される抜止め角度に回動するとともに、突出片28cの凸部28dを止め孔22eの凹部22gに係合する(図12参照)。
【0080】
これにより、上側部材28の突出片28cが止め孔22eの溝部22fに対し抜き取り不可となる向き及び角度に回転停止されるので、成形体22とカバー23との下端側対向縁部を開放不可に固定することができる。
この結果、図1、図7に示すように、カバー23を、成形体22の上面、前面、下面を覆うようにして取り付けることができる。
【0081】
また、カバー23の窓部23aを成形体22の収容部22aと対向して取り付け、成形体22の収容部22aをカバー23にて覆い隠すことにより、収容部22aに収容されたロゴ表示体30を保護することができる。
例えば塵埃、ゴミ等の異物がロゴ表示体30に直接付着することがなく、ロゴ表示体30に表示されたロゴ情報の読み取りが許容される綺麗な状態を長期に亘り維持することができる。
【0082】
また、収容部22aの前側周縁部に取り付けたパッキン22bが、窓部23aの内側周縁部に対し略均等に押し付けられ、収容部22aと窓部23aの対向周縁部を水密状態にシールする。
【0083】
これにより、成形体22の収容部22aに、例えば雨水や水滴、雪、ゴミ等の異物が浸入することを防止することができる。また、収容部22aに収容したロゴ表示体30や広告表示体40の表示面に、上述の異物が付着するか、該異物の付着跡が残ってしまうことを防止することができる。
【0084】
この結果、ロゴ表示体30のロゴ情報を、カバー23の窓部23aを通して外部から正確に読み取ることができるため、自動販売機1が取り扱う商品に関連した情報、すなわち、例えば会社名、商品名等をアピールすることができる。
【0085】
また、ロゴ表示体30の表示面を、該表示面に表示されたロゴ情報の読み取りが許容される綺麗な状態を保つことができ、自動販売機1が取り扱う商品の販売促進、宣伝広告、注目度等の訴求力が長期に亘り安定して得られる。
【0086】
次に、カバー23を、成形体22から取り外す際の作業手順を説明する。
先ず、止めピン27を、開閉治具により右方向又は左方向へ90度回動操作して、突出片28cの凸部28dを止め孔22eの凹部22gから抜け出させるとともに、上側部材28の突出片28cを止め孔22eの溝部22fに対し抜き取りが許容される向き及び角度に回転操作する(図11参照)。
【0087】
このとき、止めピン27が自重により下降し、成形体22の止め孔22eから抜き取られ、上側部材28の突出片28cが止め孔22eよりも下方に落下する。
これにより、止めピン27による成形体22とカバー23の下端側対向縁部の固定が解除されるので、カバー23を、成形体22から簡単に取り外すことができる。
【0088】
次に、カバー23の下端側或いは止めピン27を手で掴んだまま、カバー23の下端側を手前に引き上げながら該カバー23の全体を上方に持ち上げて、カバー23の係止爪23bを成形体22の係止孔22dから抜き取れば、カバー23を、成形体22から取り外す作業が完了する。
【0089】
また、カバー23を成形体22に取り付ける際、カバー23の係止爪23bを成形体22の係止孔22dに係止する上端側固定構造と、止めピン27を止め孔22eに抜止めする下端側固定構造とを用いて取り付けるので、例えばネジや金具等の部品を用いることなく、カバー23を成形体22に対し取り付けることができる。
【0090】
また、止めピン27を回動操作するだけで、カバー23を、成形体22を覆うように取り付けたり、該成形体22から取り外したりする作業が容易に行え、作業性の向上を図ることができる。
【0091】
次に、シート状の広告表示体40を、カバー23を取り外した成形体22の収容部22aに収容する場合、図13、図14に示すように、広告表示体40を、広告情報が印刷された表面を外扉3の正面と対応する方向に向けたまま、成形体22の収容部22aに固定されたロゴ表示体30の表面に重ね合わせて、ロゴ表示体30の表面に印刷されたロゴ情報を覆い隠す。
【0092】
また、広告表示体40の両側縁部に形成した係止片40aを、ロゴ表示体30の両側縁部に形成した係止溝30aに対し外扉3の正面と対応する方向からそれぞれ差込んで係止する。
さらに、係止片40aを裏面側と対向する方向に折り返して、ロゴ表示体30の係止溝30aに係止すればより確実に装着することができる。
なお、収容部22aの受け部22aZによって係止片40aの差込み或いは折り返しをガイドするか、係止片40aの係止状態或いは折り返し状態を維持してもよい。
【0093】
これにより、広告表示体40を、ロゴ表示体30の表面に印刷されたロゴ情報を覆い隠すように装着するだけで、ロゴ表示体30のロゴ情報を表示するロゴ表示状態から、広告表示体40の広告情報を表示する広告表示状態へ簡単に表示変更することができる。
【0094】
この結果、広告表示体40の広告情報を、カバー23の窓部23aを通して外部から読み取ることができるため、自動販売機1が取り扱う商品の販売促進、宣伝広告、注目度等の訴求力を高めることができる。
【0095】
この発明の構成と、前記実施形態との対応において、
この発明の表示体は、ロゴ表示体30と、広告表示体40に対応し、
以下同様に、
固定手段は、ネジ25に対応するも、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、請求項に示される技術思想に基づいて応用することができ、多くの実施の形態を得ることができる。
【0096】
例えばLED発光素子、蛍光灯等の光源を訴求情報表示装置20に内蔵して、ロゴ表示体30或いは広告表示体40を内側から照光してもよい。また、取付け板21を、例えばマグネット、面ファスナー、ネジ等の固定手段にて外扉3に固定してもよい。また、ロゴ表示体30及び広告表示体40を、上述の固定手段にて成形体22の収容部22aに固定してもよい。
【符号の説明】
【0097】
1…自動販売機
2…販売機本体
3…外扉
4…展示部
4a…係止孔
20…訴求情報表示装置
21…取付け板
21d…係止爪
22…成形体
22a…収容部
22b…パッキン
22c…通路
22d…係止孔
22e…止め孔
23…カバー
23c…保持孔
23a…窓部
23b…係止爪
24…取付け金具
26…止め具
27…止めピン
30…ロゴ表示体
30a…係止溝
40…広告表示体
40a…係止片
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動販売機が取り扱う商品に関連した訴求情報が印刷された表示体を、販売機本体の外扉上部に取り付けるための自動販売機の訴求情報表示装置であって、
前記訴求情報表示装置を、
前記外扉の前側上部に沿って該外扉の幅方向に取り付けられる取付け板と、
前記取付け板の前面に取り付けられ該取付け板の前面全体が覆われる大きさ及び形状に形成した成形体と、
前記成形体の前面に取り付けられ該成形体の前面全体が覆われる大きさ及び形状に形成したカバーとで構成し、
前記成形体の前面に、前記表示体の収容が許容される凹状の収容部を形成し、
前記収容部と対向する前記カバーの前面に、該カバーの外部から前記収容部に収容された前記表示体の訴求情報の読み取りが許容される透明な窓部を形成した
自動販売機の訴求情報表示装置。
【請求項2】
前記取付け板を、
前記外扉の上部平面に沿って略水平に載置される載置板と、
前記載置板の後端側を上方に向けて垂直に折り曲げて形成した起立板と、
前記載置板の前端側を前記外扉の上部前面に沿って下方に向けて垂直に折り曲げて形成した垂下板とで構成した
請求項1に記載の自動販売機の訴求情報表示装置。
【請求項3】
前記取付け板に形成した垂下板の下端部に、前記外扉の前面に形成した展示部の上縁部に係止される係止爪を形成し、
前記取付け板に形成した起立板と、前記外扉の後側上部に取り付けられた取付け金具とを固定する固定手段を備えた
請求項1又は2に記載の自動販売機の訴求情報表示装置。
【請求項4】
前記成形体の収容部と前記カバーの窓部との対向周縁部に、該対向周縁部を水密状態にシールする合成ゴム製のパッキンを取り付けた
請求項1〜3のいずれか一つに記載の自動販売機の訴求情報表示装置。
【請求項5】
前記パッキンの下縁部に、前記収容部の内部と外部を連通する通路を形成した
請求項4に記載の自動販売機の訴求情報表示装置。
【請求項6】
前記表示体を、
前記成形体の収容部に対し収容が許容される大きさ及び形状に形成され、前記商品に関連したロゴ情報が表面に印刷されたロゴ表示体で構成し、
前記ロゴ表示体を、前記ロゴ情報が印刷された表面を前記自動販売機の正面と一致する方向に向けて前記収容部に固定した
請求項1〜5のいずれか一つに記載の自動販売機の訴求情報表示装置。
【請求項7】
前記表示体を、
前記成形体の収容部に対し収容が許容される大きさ及び形状に形成され、前記商品に関連する広告情報が印刷された広告表示体で構成し、
前記広告表示体を、前記ロゴ表示体のロゴ情報を覆い隠すことができる大きさ及び形状に形成し、
前記ロゴ表示体と前記広告表示体の対向周縁部に、互いに係止される係止溝と係止片を形成し、
前記広告表示体を、前記収容部に収容された前記ロゴ表示体の表面に対し該ロゴ表示体のロゴ情報が覆い隠されるように装着して、該各表示体の対向周縁部に形成した係止溝と係止片を互いに係止した
請求項1〜6のいずれか一つに記載の自動販売機の訴求情報表示装置。
【請求項8】
前記成形体と前記カバーの上端側対向縁部のいずれか一方の縁部に係止爪を形成し、他方の縁部に前記係止爪が後方より係止される係止孔を形成し、
前記係止爪と係止孔を、前記自動販売機の前面と対応する方向に向けて係止可能に設けた
請求項1〜7のいずれか一つに記載の自動販売機の訴求情報表示装置。
【請求項9】
前記成形体と前記カバーの下端側対向縁部のいずれか一方の縁部に止め孔を形成し、他方の縁部に前記止め孔に対し係止される止めピンを上下動可能及び水平回転可能に取り付け、
前記止め孔と前記止めピンの一方の対向周面を、該止め孔に対し前記止めピンの挿入が許容される大きさ及び形状に形成し、
前記止め孔と前記止めピンの他方の対向周面を、該止め孔に対し前記止めピンが抜き取り不可に係止される大きさ及び形状に形成した
請求項1〜8のいずれか一つに記載の自動販売機の訴求情報表示装置。
【請求項1】
自動販売機が取り扱う商品に関連した訴求情報が印刷された表示体を、販売機本体の外扉上部に取り付けるための自動販売機の訴求情報表示装置であって、
前記訴求情報表示装置を、
前記外扉の前側上部に沿って該外扉の幅方向に取り付けられる取付け板と、
前記取付け板の前面に取り付けられ該取付け板の前面全体が覆われる大きさ及び形状に形成した成形体と、
前記成形体の前面に取り付けられ該成形体の前面全体が覆われる大きさ及び形状に形成したカバーとで構成し、
前記成形体の前面に、前記表示体の収容が許容される凹状の収容部を形成し、
前記収容部と対向する前記カバーの前面に、該カバーの外部から前記収容部に収容された前記表示体の訴求情報の読み取りが許容される透明な窓部を形成した
自動販売機の訴求情報表示装置。
【請求項2】
前記取付け板を、
前記外扉の上部平面に沿って略水平に載置される載置板と、
前記載置板の後端側を上方に向けて垂直に折り曲げて形成した起立板と、
前記載置板の前端側を前記外扉の上部前面に沿って下方に向けて垂直に折り曲げて形成した垂下板とで構成した
請求項1に記載の自動販売機の訴求情報表示装置。
【請求項3】
前記取付け板に形成した垂下板の下端部に、前記外扉の前面に形成した展示部の上縁部に係止される係止爪を形成し、
前記取付け板に形成した起立板と、前記外扉の後側上部に取り付けられた取付け金具とを固定する固定手段を備えた
請求項1又は2に記載の自動販売機の訴求情報表示装置。
【請求項4】
前記成形体の収容部と前記カバーの窓部との対向周縁部に、該対向周縁部を水密状態にシールする合成ゴム製のパッキンを取り付けた
請求項1〜3のいずれか一つに記載の自動販売機の訴求情報表示装置。
【請求項5】
前記パッキンの下縁部に、前記収容部の内部と外部を連通する通路を形成した
請求項4に記載の自動販売機の訴求情報表示装置。
【請求項6】
前記表示体を、
前記成形体の収容部に対し収容が許容される大きさ及び形状に形成され、前記商品に関連したロゴ情報が表面に印刷されたロゴ表示体で構成し、
前記ロゴ表示体を、前記ロゴ情報が印刷された表面を前記自動販売機の正面と一致する方向に向けて前記収容部に固定した
請求項1〜5のいずれか一つに記載の自動販売機の訴求情報表示装置。
【請求項7】
前記表示体を、
前記成形体の収容部に対し収容が許容される大きさ及び形状に形成され、前記商品に関連する広告情報が印刷された広告表示体で構成し、
前記広告表示体を、前記ロゴ表示体のロゴ情報を覆い隠すことができる大きさ及び形状に形成し、
前記ロゴ表示体と前記広告表示体の対向周縁部に、互いに係止される係止溝と係止片を形成し、
前記広告表示体を、前記収容部に収容された前記ロゴ表示体の表面に対し該ロゴ表示体のロゴ情報が覆い隠されるように装着して、該各表示体の対向周縁部に形成した係止溝と係止片を互いに係止した
請求項1〜6のいずれか一つに記載の自動販売機の訴求情報表示装置。
【請求項8】
前記成形体と前記カバーの上端側対向縁部のいずれか一方の縁部に係止爪を形成し、他方の縁部に前記係止爪が後方より係止される係止孔を形成し、
前記係止爪と係止孔を、前記自動販売機の前面と対応する方向に向けて係止可能に設けた
請求項1〜7のいずれか一つに記載の自動販売機の訴求情報表示装置。
【請求項9】
前記成形体と前記カバーの下端側対向縁部のいずれか一方の縁部に止め孔を形成し、他方の縁部に前記止め孔に対し係止される止めピンを上下動可能及び水平回転可能に取り付け、
前記止め孔と前記止めピンの一方の対向周面を、該止め孔に対し前記止めピンの挿入が許容される大きさ及び形状に形成し、
前記止め孔と前記止めピンの他方の対向周面を、該止め孔に対し前記止めピンが抜き取り不可に係止される大きさ及び形状に形成した
請求項1〜8のいずれか一つに記載の自動販売機の訴求情報表示装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
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【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2012−159938(P2012−159938A)
【公開日】平成24年8月23日(2012.8.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−18004(P2011−18004)
【出願日】平成23年1月31日(2011.1.31)
【出願人】(391034765)中井銘鈑株式会社 (29)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年8月23日(2012.8.23)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年1月31日(2011.1.31)
【出願人】(391034765)中井銘鈑株式会社 (29)
【Fターム(参考)】
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