説明

自動販売機

【課題】商品収納コラム内の商品を入替えるときに商品サンプルを正確且つ容易に交換することの可能な自動販売機を提供する。
【解決手段】商品収納コラム30のコラム番号を表示する金額表示部24と、外扉20の開放時に任意の商品収納コラム30から全ての商品Aが搬出されると、その商品収納コラム30のコラム番号を金額表示部24に表示させるとともに、その商品収納コラム30に対応する商品選択スイッチ23の売切ランプ23bを点滅させる制御部70とを備えたので、商品収納コラム30と商品サンプル保持部22とを容易に対応付けることができる。従って、商品サンプルBを正確に交換することができ、商品サンプルBに基づいて利用者の所望する商品Aを確実に販売することができる。また、外扉20を開閉させながら商品収納コラム30と商品サンプル保持部22とを対応付ける必要がないので、商品サンプルBの交換作業を短時間で行うことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、缶、ビンまたはペットボトル入りの飲料等の商品を販売する自動販売機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の自動販売機として、前面を開口した自動販売機本体と、自動販売機本体の前面を開閉する外扉と、外扉の前面側に設けられ、商品サンプルを着脱可能に保持する複数の商品サンプル保持部と、商品の販売可否を表示する表示部を有し、各商品サンプル保持部のそれぞれに対応して設けられた複数の商品選択スイッチと、商品を収納する複数の商品収納コラムとを備え、任意の商品選択スイッチを選択操作することにより、その商品選択スイッチに対応する商品収納コラムから商品を搬出するようにしたものが知られている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
このような自動販売機では、商品の販売時期や売れ筋等に応じて各商品収納コラム内の商品を入替える必要がある。商品を入替える場合には、まず外扉を開放して、入替えの対象となる商品を収納した商品収納コラムから全ての商品を搬出し、その商品収納コラムに新たな商品を投入した後に、その商品収納コラムに対応する商品サンプル保持部の商品サンプルを交換する。
【特許文献1】特開平11−39555号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前記従来例では、全ての商品を搬出した商品収納コラムと商品サンプル保持部との対応付けは、商品の入替えを行うオペレータの人為的な作業によって行われていたので、例えばオペレータが作業ミスにより商品収納コラムと商品サンプル保持部との対応付けを誤った場合には、商品サンプル保持部の商品サンプルが誤って交換されることがある。これにより、商品サンプルに基づいて利用者の所望する商品を販売することができないという問題点があった。
【0005】
また、商品サンプルの交換作業を正確に行うためには、全ての商品を搬出した商品収納コラムと、外扉の前面に設けられた商品サンプル保持部とを、外扉を開閉させながらそれぞれ視認することにより対応付ける必要があることから、商品サンプルの交換作業に過大な時間を要するという問題点もある。
【0006】
本発明は前記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、商品収納コラム内の商品を入替えるときに商品サンプルを正確且つ容易に交換することの可能な自動販売機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、前記目的を達成するために、前面を開口した自動販売機本体と、自動販売機本体の前面を開閉する外扉と、外扉の前面側に設けられ、商品サンプルを着脱可能に保持する複数の商品サンプル保持部と、商品の販売可否を表示する表示部を有し、各商品サンプル保持部のそれぞれに対応して設けられた複数の商品選択スイッチと、商品を収納する複数の商品収納コラムとを備え、任意の商品選択スイッチを選択操作することにより、その商品選択スイッチに対応する商品収納コラムから商品を搬出するようにした自動販売機において、前記商品収納コラムの識別情報を出力する出力手段と、外扉の開放時に任意の商品収納コラムから全ての商品が搬出されると、その商品収納コラムの識別情報を出力手段に出力させるとともに、その商品収納コラムに対応する商品選択スイッチの表示部に商品の販売可否とは異なる所定の表示をさせる制御手段とを備えている。
【0008】
これにより、外扉の開放時に任意の商品収納コラム内の商品が全て搬出されると、その商品収納コラムの識別情報が出力手段から出力されるとともに、その商品収納コラムに対応する商品選択スイッチの表示部に商品の販売可否とは異なる所定の表示がされる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、外扉の開放時に任意の商品収納コラム内の商品が全て搬出されると、その商品収納コラムの識別情報を出力手段から出力させるとともに、その商品収納コラムに対応する商品選択スイッチの表示部に商品の販売可否とは異なる所定の表示をさせることができるので、商品を搬出した商品収納コラムと商品サンプル保持部とを容易に対応付けることができる。従って、商品サンプルを正確に交換することができるので、商品サンプルに基づいて利用者の所望する商品を確実に販売することができる。また、外扉を開閉させながら商品収納コラムと商品サンプル保持部とを視認することにより対応付ける必要がないので、商品サンプルの交換作業を短時間で行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
図1乃至図5は本発明の一実施形態を示すもので、図1は自動販売機の正面側斜視図、図2は自動販売機の側面断面図、図3は販売可能ランプ及び売切ランプを示す要部拡大図、図4は自動販売機の機能構成図、図5は商品入替え時の動作を説明するフロー図である。
【0011】
この自動販売機は、前面を開口した自動販売機本体10と、自動販売機本体10の前面開口部を開閉する外扉20と、自動販売機本体10内に幅方向及び上下方向に配列された複数の商品収納コラム30と、各商品収納コラム30にそれぞれ設けられた複数の商品搬出機構40と、投入された貨幣の正当性及び金額を識別する貨幣識別装置50と、数字入力用のテンキー60と、各種機器を制御する制御部70とを備えている。自動販売機本体10は断熱壁11によって囲まれた商品収納庫12を有し、商品収納庫12の前面は断熱性の内扉13によって開閉するようになっている。また、自動販売機本体10の前面側には、外扉20の開閉を検出する開閉スイッチ14が設けられている。開閉スイッチ14は周知のマイクロスイッチからなり、外扉20が開放されている場合、即ち外扉20に接触していない場合にはオフ状態となり、外扉20が閉鎖されている場合、即ち外扉20に接触している場合にはオン状態となる。また、開閉スイッチ14は、オン状態となっている場合に所定のオン信号を制御部70に出力する。
【0012】
外扉20は、幅方向一端側を自動販売機本体10に回動自在に支持されており、その前面にはアクリル板等からなる透明板20aが設けられている。また、透明板20aの後方には、複数の商品サンプルBを展示する展示室21が設けられており、展示室21には、各商品サンプルBを着脱可能に保持する複数のサンプル保持部22が外扉20の上下方向に間隔をおいて設けられている。また、各商品サンプルBの下方には、それぞれ商品選択スイッチ23が設けられている。各商品選択スイッチ23は横長の押ボタンによって形成されており、その幅方向一端側には販売可能ランプ23aが設けられ、幅方向他端側には売切ランプ23bが設けられている。販売可能ランプ23aは所定の色(例えば緑色)に発光するLEDからなり、その商品選択スイッチ23に対応する商品Aの販売価格以上の金銭が投入されると、その商品Aが販売可能であることを点灯することで表示するようになっている。売切ランプ23bは「売切」の文字を所定の色(例えば赤色)のLEDによって発光させるようになっており、その商品選択スイッチ23に対応する商品Aが売り切れになると、その商品Aが販売不可であることを点灯することで表示するようになっている。また、売切ランプ23bは、制御部70の制御により点滅表示可能に構成されている。
【0013】
さらに、外扉20の前面には、金額表示部24、紙幣投入口25、硬貨投入口26、硬貨返却口27及び商品取出口28が設けられている。金額表示部24は周知のデジタル表示器からなり、制御部70から受信した金額情報を表示可能に構成されている。また、金額表示部24は、各商品収納コラム30の識別情報としてのコラム番号も表示可能に構成されており、本願請求項でいう出力手段を構成している。
【0014】
各商品収納コラム30は、いわゆるサーペンタイン式の周知の商品収納装置からなり、商品収納庫12内に設けられている。即ち、各商品収納コラム30は、上端側の商品投入口30aから投入された商品Aを蛇行状の商品通路30b内に上下方向に積み重ねて収納している。また、各商品収納コラム30の下端側には、商品収納コラム30内の商品の有無を検知するための売切スイッチ30cが設けられている。売切スイッチ30cは、レバーとマイクロスイッチからなる周知の構成をなし、商品収納コラム30内に商品Aが収納されているか否かを検出する。売切スイッチ30cは、商品収納コラム30内に商品Aが収納されている場合には、商品Aに押圧されることによりオン状態となり、商品収納コラム30内に商品Aが収納されていない場合にはオフ状態となる。また、売切スイッチ30cは、オン状態となっている場合に所定のオン信号を制御部70に出力する。なお、売切スイッチ30cは、本願請求項でいう商品検出手段を構成している。
【0015】
各商品搬出機構40は周知の構成をなし、各商品収納コラム30の下端側にそれぞれ設けられている。各商品搬出機構40は、制御部70から所定の制御信号を受信すると、商品収納コラム30に収納された商品Aのうち下方のものから順に一つずつ商品取出口28側に落下搬出するようになっている。
【0016】
貨幣識別装置50は、外扉20の裏面に設けられており、紙幣投入口25または硬貨投入口26に投入された貨幣の正当性及び金額の識別処理を行うとともに、識別された貨幣を収容するようになっている。また、貨幣識別装置50は、投入貨幣の正当性を識別した場合に投入貨幣の金額情報を制御部70に送信する。テンキー60は、全ての商品Aを搬出する商品収納コラム30のコラム番号を入力するためのものであり、自動販売機本体10の前面側に設けられている。
【0017】
制御部70は、自動販売機の全体を制御するためのものであり、CPUと、RAM、ROM等のメモリと、タイマー回路等とを備えた周知のコンピュータから構成されている。制御部70は、図4に示すように開閉スイッチ14、各商品選択スイッチ23、各販売可能ランプ23a、各売切ランプ23b、金額表示部24、各売切スイッチ30c、各商品搬出機構40、貨幣識別装置50及びテンキー60に接続されており、自己のメモリに格納されたデータ及びプログラムに基づいてこれらの機器を制御するようになっている。また、制御部70のメモリには、コラム番号と、商品選択スイッチ23、販売可能ランプ23a及び売切ランプ23bと、売切スイッチ30cと、商品搬出機構40とが互いに対応付けられた書換え可能なテーブル情報(図示省略)が記憶されている。なお、制御部70の具体的な動作については後述する。
【0018】
以上のように構成された自動販売機において、商品収納コラム30内の商品Aを入替える場合の動作について図5のフロー図を参照して説明する。まず、外扉20が開放されたことが開放スイッチ14によって検出された後に(ステップS1)、内扉13が開放され、テンキー60を用いてコラム番号が入力されると(ステップS2)、制御部70は、入力されたコラム番号に対応する商品収納コラム30の商品搬出機構40を駆動して、その商品収納コラム30内の商品Aを商品取出口28側に搬出する(ステップS3)。そして、全ての商品Aが搬出されると(ステップS4)、制御部70は、その商品収納コラム30に対応する商品選択スイッチ23の売切ランプ23bを点灯させる(ステップS5)。ここで、その商品収納コラム30の商品投入口30aに商品Aが投入されると、売切スイッチ30cは商品Aの投入を検出するとともに制御部70にオン信号を出力する(ステップS6)。制御部70は、売切スイッチ30cからオン信号が入力されると、点灯状態の売切ランプ23bを点滅させるとともに(ステップS7)、金額表示部24にコラム番号を表示させる(ステップS8)。この場合、商品Aの入替えを行うオペレータは、点滅状態の売切ランプ23bの上方に配置された商品サンプルBを交換することが可能となる。そして、外扉20が閉鎖されたことが開放スイッチ14によって検出されると(ステップS9)、制御部70は、金額表示部24のコラム番号の表示及び売切ランプ23bの点滅表示を停止する(ステップS10)。
【0019】
なお、上記のフローでは、一つの商品収納コラム30内の商品Aを入替える場合の動作について説明したが、複数の商品収納コラム30内の商品Aを入替えることも可能である。即ち、上記ステップS2において複数のコラム番号が入力されると、制御部70は、入力された各コラム番号に対応する商品収納コラム30内の商品Aを全て搬出する。そして、上記ステップS6において各商品収納コラム30に商品Aが投入されると、制御部70は、所定時間(例えば10秒)経過毎に互いに異なる商品収納コラム30について上記ステップS7及びステップS8の処理を行う。これにより、商品Aが投入された各商品収納コラム30毎に、コラム番号の表示及び売切ランプ23bの点滅表示が行われる。
【0020】
このように、本実施形態の自動販売機によれば、商品収納コラム30のコラム番号を表示する金額表示部24と、外扉20の開放時に任意の商品収納コラム30から全ての商品Aが搬出されると、その商品収納コラム30のコラム番号を金額表示部24に表示させるとともに、その商品収納コラム30に対応する商品選択スイッチ23の売切ランプ23bを点滅させる制御部70とを備えたので、外扉20の開放時に任意の商品収納コラム30内の商品Aが全て搬出されると、その商品収納コラム30のコラム番号を金額表示部24に表示させるとともに、その商品収納コラム30に対応する商品選択スイッチ23の売切ランプ23bを点滅させることができる。従って、商品Aを搬出した商品収納コラム30と商品サンプル保持部22とを容易に対応付けることができるので、商品サンプルBを正確に交換することができ、商品サンプルBに基づいて利用者の所望する商品Aを確実に販売することができる。また、外扉20を開閉させながら商品収納コラム30と商品サンプル保持部22とを視認することにより対応付ける必要がないので、商品サンプルBの交換作業を短時間で行うことができる。
【0021】
さらに、制御部70を、外扉20の開放時に複数の商品収納コラム30から全ての商品Aが搬出されると、所定時間経過(例えば10秒)毎に互いに異なる商品収納コラム30のコラム番号を金額表示部24に表示させるとともに、その商品収納コラム30に対応する商品選択スイッチ23の売切ボタン23bを点滅させるように構成したので、全ての商品Aが搬出された各商品収納コラム30毎にコラム番号の表示及び売切ランプ23bの点滅表示を行うことができ、複数の商品収納コラム30の商品Aを同時に搬出した場合でも商品収納コラム30と商品サンプル保持部21とを確実に対応付けることができる。
【0022】
さらにまた、商品Aが商品収納コラム30に投入されたことを検出する売切スイッチ30cを各商品収納コラム30毎に備え、制御部70を、売切スイッチ30cが商品収納コラム30に商品Aが投入されたことを検出すると、その商品収納コラム30のコラム番号を金額表示部24に表示させるとともに、その商品収納コラム30に対応する商品選択スイッチ23の売切ボタン23bを点滅させるように構成したので、商品Aが新たに投入された商品収納コラム30についてのみコラム番号の表示及びその商品収納コラム30に対応する商品選択スイッチ23の売切ボタン23bの点滅表示を行うことができ、商品収納コラム30内に新たな商品Aを投入したか否かを容易に確認することができる。
【0023】
以下に本発明の第2の実施形態に係る自動販売機について説明する。本実施形態が第1の実施形態と異なる点は、商品収納コラム30から商品Aを搬出した後に任意の商品選択スイッチ23を押下することによって、その商品選択スイッチ23に対応する商品収納コラム30のコラム番号を金額表示部24に表示するようにした点にある。他の構成については第1の実施形態と同様なので、ここでは相違点となる動作のみを図6のフロー図を参照して説明する。なお、図6のフロー図におけるステップS11乃至ステップS15の処理内容は、図5のフロー図におけるステップS1乃至ステップS5の処理内容と同様である。
【0024】
制御部70は、点灯状態の売切ランプ23bに対応する商品選択スイッチ23が押下されると、その売切ランプ23bを点滅表示させるとともに(ステップS17)、その商品選択スイッチ23に対応する商品収納コラム30のコラム番号を金額表示部24に表示させる(ステップS18)。この場合、複数の売切ランプ23bが点灯状態となっている場合には、制御部70は、商品選択スイッチ23が押下される毎に、押下された商品選択スイッチ23の売切ランプ23bを点滅表示させるとともに、その商品選択スイッチ23に対応する商品収納コラム30のコラム番号を金額表示部24に表示させる。そして、開放スイッチ14が、外扉20が閉鎖されたことを検出すると(ステップS19)、制御部70は、金額表示部24のコラム番号の表示及び売切ランプ23bの点滅表示を停止する(ステップS20)。
【0025】
このように、本実施形態の自動販売機によれば、外扉20の開放時に任意の商品選択スイッチ23が押下されると、その商品選択スイッチ23に対応する商品収納コラム30のコラム番号を金額表示部24に表示させるとともに、その商品選択スイッチ23の売切ボタン23bを点滅表示させるように構成したので、商品収納コラム30と商品サンプル保持部21との対応付けを商品選択スイッチ23の操作により確認することができ、商品サンプル交換時のオペレータの利便性を向上させることができる。
【0026】
なお、前記実施形態では、出力手段として金額表示部24を用いたものを説明したが、例えばスピーカ等の音声出力機器を用いてコラム番号を音声で出力させるようにしてもよい。
【0027】
また、前記実施形態では、商品検出手段として売切スイッチ30cを用いたものを説明したが、例えば投入された商品Aを検出する光電センサを商品投入口30aの上部に設けることによって商品検出手段を構成するようにしてもよい。
【0028】
さらに、前記実施形態では、売切ランプ23bを点滅表示させたものを説明したが、販売可能ランプ23aを点滅表示させるように構成してもよい。
【0029】
さらにまた、前記実施形態では、外扉20を閉鎖したときにコラム番号の表示及び売切ランプ23bの点滅表示を停止するようにしたものを説明したが、制御部70を、コラム番号の表示及び売切ランプ23bの点滅表示を開始して所定時間経過した後に、コラム番号の表示及び売切ランプ23bの点滅表示を停止するように構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す自動販売機の正面側斜視図
【図2】自動販売機の側面断面図
【図3】販売可能ランプ及び売切ランプを示す要部拡大図
【図4】自動販売機の機能構成図
【図5】商品入替え時の動作を説明するフロー図
【図6】本発明の第2の実施形態を示す自動販売機の商品入替え時の動作を説明するフロー図
【符号の説明】
【0031】
10…自動販売機本体、20…外扉、22…複数の商品サンプル保持部、23…複数の商品選択スイッチ、23a…販売可能ランプ、23b…売切ランプ、24…金額表示部、30…複数の商品収納コラム、30c…売切スイッチ、70…制御部、A…商品、B…商品サンプル。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
前面を開口した自動販売機本体と、自動販売機本体の前面を開閉する外扉と、外扉の前面側に設けられ、商品サンプルを着脱可能に保持する複数の商品サンプル保持部と、商品の販売可否を表示する表示部を有し、各商品サンプル保持部のそれぞれに対応して設けられた複数の商品選択スイッチと、商品を収納する複数の商品収納コラムとを備え、任意の商品選択スイッチを選択操作することにより、その商品選択スイッチに対応する商品収納コラムから商品を搬出するようにした自動販売機において、
前記商品収納コラムの識別情報を出力する出力手段と、
外扉の開放時に任意の商品収納コラムから全ての商品が搬出されると、その商品収納コラムの識別情報を出力手段に出力させるとともに、その商品収納コラムに対応する商品選択スイッチの表示部に商品の販売可否とは異なる所定の表示をさせる制御手段とを備えた
ことを特徴とする自動販売機。
【請求項2】
前記制御手段を、外扉の開放時に複数の商品収納コラムから全ての商品が搬出されると、所定時間経過毎に互いに異なる商品収納コラムの識別情報を出力手段に出力させるとともに、その商品収納コラムに対応する商品選択スイッチの表示部に商品の販売可否とは異なる所定の表示をさせるように構成した
ことを特徴とする請求項1記載の自動販売機。
【請求項3】
前記制御手段を、外扉の開放時に任意の商品選択スイッチが選択操作されると、その商品選択スイッチに対応する商品収納コラムの識別情報を出力手段に出力させるとともに、その商品選択スイッチの表示部に商品の販売可否とは異なる所定の表示をさせるように構成した
ことを特徴とする請求項1記載の自動販売機。
【請求項4】
商品が商品収納コラムに投入されたことを検出する商品検出手段を各商品収納コラム毎に備え、
前記制御手段を、商品収納コラムに商品が投入されたことが商品検出手段によって検出されると、その商品収納コラムの識別情報を出力手段に出力させるとともに、その商品収納コラムに対応する商品選択スイッチの表示部に商品の販売可否とは異なる所定の表示をさせるように構成した
ことを特徴とする請求項1、2または3記載の自動販売機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−15808(P2008−15808A)
【公開日】平成20年1月24日(2008.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−186626(P2006−186626)
【出願日】平成18年7月6日(2006.7.6)
【出願人】(000001845)サンデン株式会社 (1,791)
【Fターム(参考)】