説明

自動販売機

【課題】消費電力量の低減化を良好に図ることができる自動販売機を提供すること。
【解決手段】所望の貨幣が投入され、かつ商品が選択される場合に、本体キャビネット1の内部で所定の温度状態に調整された該当商品を払い出して販売する自動販売機において、省エネ運転モードとなる場合に、商品を所定の温度状態に調整する冷却加熱ユニット16と照明機能を有する照明機器17とを少なくとも駆動停止にさせ、かつ投入された貨幣の受け入れを拒否するとともに商品の選択を無効化させる一方、販売要求ボタン19が操作されると、投入された貨幣の受け入れを許容して選択された商品を払い出させる制御手段30を備えたものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動販売機に関し、より詳細には、所望の貨幣が投入され、かつ商品が選択される場合に、自動販売機本体の内部で所定の温度状態に調整された該当商品を払い出して販売する自動販売機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば缶入り飲料やペットボトル入り飲料等の各種商品を自動販売機本体の内部に所定の温度状態に調整して収納しておき、所望の貨幣が投入され、かつ商品が選択される場合に、自動販売機本体の内部より該当商品を払い出して販売する自動販売機が知られている。
【0003】
このような自動販売機においては、節電を図る観点より、常態においては照明機能を有する蛍光灯を消灯しておく一方、点灯用ボタンが押圧操作された場合に蛍光灯等を点灯するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−146080号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが、上述したような自動販売機では、常態においては蛍光灯を消灯しているものの、依然として商品を冷却するための冷凍機等が駆動しており、結果的に消費電力量の低減化が十分に図れない虞れがあった。
【0006】
本発明は、上記実情に鑑みて、消費電力量の低減化を良好に図ることができる自動販売機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係る自動販売機は、断熱筐体として成る本体キャビネットと、前記本体キャビネットの前面開口を開閉する外扉とを備え、所望の貨幣が投入され、かつ商品が選択される場合に、本体キャビネットの内部で所定の温度状態に調整された該当商品を払い出して販売する自動販売機において、前記外扉の外観から視認可能な個所に配設した販売要求ボタンと、省エネ運転モードとなる場合に、商品を所定の温度状態に調整する温度調整ユニットと照明機能を有する照明手段とを少なくとも駆動停止にさせ、かつ投入された貨幣の受け入れを拒否するとともに商品の選択を無効化させる一方、前記販売要求ボタンが操作されると、投入された貨幣の受け入れを許容して選択された商品を払い出させる制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0008】
また、本発明の請求項2に係る自動販売機は、上述した請求項1において、前記制御手段は、前記販売要求ボタンが操作された場合に、温度が予め決められた販売可能範囲にある商品のみの選択を有効化させることを特徴とする。
【0009】
また、本発明の請求項3に係る自動販売機は、上述した請求項1又は請求項2において、前記制御手段は、前記省エネ運転モードとなる場合に、前記販売要求ボタンに内蔵される光源を点灯させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明の自動販売機によれば、省エネ運転モードとなる場合に、制御手段が、温度調整ユニットと照明手段とを少なくとも駆動停止にさせ、かつ投入された貨幣の受け入れを拒否するとともに商品の選択を無効化させる一方、販売要求ボタンが操作されると、投入された貨幣の受け入れを許容して選択された商品を払い出させるので、省エネ運転モードとなる時間においては温度調整ユニット及び照明手段を駆動停止にさせることができ、消費電力量を低減させることができる。しかも販売要求ボタンの押圧操作を契機として貨幣処理や商品の払い出しを動作させるので、販売要求ボタンを押圧操作されるまではこれらに要する消費電力量も低減させることができる。従って、消費電力量の低減化を良好に図ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】図1は、本実施の形態である自動販売機を示す正面図である。
【図2】図2は、本実施の形態である自動販売機を示すブロック図である。
【図3】図3は、図1及び図2に示した販売要求ボタンを拡大して示す説明図である。
【図4】図4は、図2に示した制御手段が実行する省エネ運転制御処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に添付図面を参照して、本発明に係る自動販売機の好適な実施の形態について詳細に説明する。
【0013】
図1及び図2は、それぞれ本実施の形態である自動販売機を示すものであり、図1は正面図、図2はブロック図である。ここで例示する自動販売機は、例えば缶入り飲料やペットボトル入り飲料等の容器入り飲料を商品として販売するものである。
【0014】
この自動販売機の本体キャビネット1には、複数の商品収容庫(図示せず)が設けてある。商品収容庫は、それぞれ断熱構造を有しており、内部雰囲気を所望の温度状態に維持することができる。各商品収容庫には、複数の商品収納ラックが設けてあり、これら商品収納ラックにコラムが設定してある。コラムは、同一種類の商品が収容される収容単位であり、販売する商品に応じて1、若しくは複数の商品収納ラックが対応している。商品収納ラックには、それぞれに収容した商品の搬出制御を行うためのベンドメック10が設けてあるとともに、個々のベンドメック10に商品の売り切れを検出する売切センサ11が設けてある。
【0015】
図1及び図2に示すように、上記自動販売機には、コラムに対応した選択ボタン12及び売切ランプ13が設けてあるとともに、貨幣処理装置14、一体表示器15、冷却加熱ユニット(温度調整ユニット)16、照明機器17、庫内温度センサ18及び販売要求ボタン19が設けてある。
【0016】
選択ボタン12は、利用者が購入商品を選択するためのもので、本体キャビネット1の前面開口を開閉する外扉2の前面に商品見本3とともに配設してある。個々の選択ボタン12は、利用者によって押圧操作された場合にそれぞれの出力信号を後述の制御手段30に対して出力する。売切ランプ13は、利用者に対して商品が販売可能であるか否かを表示するためのもので、個々の選択ボタン12に対応して設けてある。
【0017】
貨幣処理装置14は、コインメカニズムやビルバリデータと称されるものであり、利用者によって硬貨投入口4若しくは紙幣挿入口5を通じて貨幣(硬貨若しくは紙幣)が投入された場合にこれを鑑別し、その鑑別結果を制御手段30に出力するものである。一体表示器15は、投入金額や釣銭金額等、商品を購入する場合に必要となるデータを表示するためのもので、例えば液晶表示器によって構成してある。
【0018】
冷却加熱ユニット16は、圧縮機、電磁弁及びヒータ等により構成されるものである。圧縮機は、図には明示しないが、凝縮器、膨張機構及び蒸発器とともに冷媒を循環させる冷媒回路を構成しており、蒸発器で蒸発した冷媒を吸引して圧縮するものである。凝縮器は、圧縮機から吐出された冷媒を周囲空気で冷却することにより凝縮させるものである。膨張機構は、凝縮器で凝縮した冷媒を減圧して断熱膨張させるためのものである。蒸発器は、各商品収容庫の内部に配設してあり、通過する冷媒が蒸発することにより自身が配設された商品収容庫の内部空気を冷却するものである。電磁弁は、上記冷媒回路における各蒸発器の上流側に配設してある。電磁弁は、開閉可能な弁体であり、閉指令が与えられることにより閉成して自身の下流側の蒸発器に冷媒が流れることを規制する一方、開指令が与えられることにより開成して該蒸発器に冷媒が流れることを許容するものである。ヒータは、商品収容庫のうち加熱対象となる商品収容庫の内部に配設してあり、通電状態となることにより自身が配設された商品収容庫の内部空気を加熱するものである。このような冷却加熱ユニット16を構成する各部は、制御手段30からの駆動指令により駆動するものである。
【0019】
照明機器17は、例えば蛍光灯やLED等により構成されるもので、外扉2における商品見本3が陳列された商品展示室6を照らす照明機能を有する照明手段である。このような照明機器17は、制御手段30からの指令により点灯若しくは消灯するものである。
【0020】
庫内温度センサ18は、本体キャビネット1における各商品収容庫の内部に配設してあり、商品収容庫の庫内温度(内部温度)を検出するものである。この庫内温度センサ18は、庫内温度を検出した場合、その庫内温度を検出信号として制御手段30に出力するものである。
【0021】
販売要求ボタン19は、外扉2の前面において硬貨投入口4の下方に配設してある。販売要求ボタン19は、利用者によって押圧操作された場合にその出力信号を制御手段30に対して出力するものである。また、この販売要求ボタン19には、制御手段30から点灯指令が与えられた場合に点灯する光源(図示せず)が内蔵してある。
【0022】
また、上記自動販売機には、リモコン20が設けられている。リモコン20は、商品収納ラックに対するコラムの設定や、コラムと選択ボタン12との対応付け、販売価格の設定等、商品の販売に関わる各種設定や確認を行うため入力手段で、各種機能キーやテンキー等の入力部や、液晶表示器等の表示部を備えて構成してある。入力部が操作された場合には、その出力信号が制御手段30に出力される。図には明示していないが、このリモコン20は、自動販売機の管理者やルート作業者と称されるオペレータが操作するものであり、施錠された外扉2を解錠して開放した場合にのみ操作することが可能である。
【0023】
自動販売機の制御手段30は、図2に示すように、売切センサ11、貨幣処理装置14、選択ボタン12、庫内温度センサ18、販売要求ボタン19、リモコン20から出力信号が与えられた場合、予めメモリ40に格納したプログラムやデータに従って商品収納ラックのベンドメック10、売切ランプ13、一体表示器15、冷却加熱ユニット16、照明機器17、リモコン20等の動作を制御するもので、入力制御部31、出力制御部32、販売管理制御部33及び省エネ運転制御部34を有している。
【0024】
入力制御部31は、自動販売機を構成する各部から出力された信号を入力処理するものである。出力制御部32は、自動販売機を構成する各部に対して指令を出力処理するものである。
【0025】
販売管理制御部33は、通常運転モードとなる場合において商品の販売に関わる処理を統括的に制御するものである。具体的には、リモコン20の入力部の操作により商品収納ラックに対してコラムが設定され、更にコラムに対して選択ボタン12及び販売価格が対応付けられた場合、販売管理制御部33によってコラムの番号と商品収納ラックと選択ボタン12と販売価格とが互いに対応付けられてメモリ40に格納されることになる。また、販売管理制御部33は、貨幣処理装置14に貨幣が投入された場合、投入貨幣が販売価格以上となった時点で該当する選択ボタン12を有効化する。有効化した選択ボタン12が押圧操作された場合、販売管理制御部33は、対応するコラムの商品収納ラックに設けられたベンドメック10を動作させて商品を一つ払い出す動作を行う。更に、販売管理制御部33は、売切センサ11を通じて商品収納ラックの商品を監視し、商品なしを検出した場合、対応するコラムの売切ランプ13を点灯して売切状態であることを報知する処理を行う。
【0026】
省エネ運転制御部34は、予め決められたタイムスケジュールに従って省エネ運転モードとなる場合において商品の販売に関わる処理を統括的に制御するものである。具体的には、省エネ運転モードとなる場合に、冷却加熱ユニット16及び照明機器17の各部を駆動停止にさせ、かつ貨幣処理装置14での貨幣の受け入れを拒否するとともに選択ボタン12の押圧操作を無効にして商品の選択を無効化させる一方、販売要求ボタン19を有効化する。この際、販売要求ボタン19に内蔵される光源に点灯指令を与えて、図3に示すように点灯させる。
【0027】
また、省エネ運転制御部34は、かかる省エネ運転モードとなる場合において、利用者により販売要求ボタン19が押圧操作されると、各庫内温度センサ18から信号出力された庫内温度に基づき、各商品収容庫の庫内温度、すなわち商品温度が予め決められた販売可能範囲にあるか否かを判断し、温度が販売可能範囲にある商品のみの選択を有効化させるものである。ここで商品の選択の有効化とは、温度が販売可能範囲から逸脱した商品の選択ボタン12に対応する売切ランプ13を点灯させることで、売切ランプ13が点灯していない選択ボタン12の押圧操作を有効にするものである。そして、省エネ運転制御部34は、貨幣処理装置14による貨幣の受け入れを許容し、投入貨幣が該当商品の販売価格以上となった時点で選択ボタン12を有効化する。有効化した選択ボタン12が押圧操作された場合、販売管理制御部33は、対応するコラムの商品収納ラックに設けられたベンドメック10を動作させて商品を一つ払い出す動作を行う。
【0028】
尚、省エネ運転制御部34は、販売要求ボタン19が押圧操作されてから時間の計測を開始し、計測時間が予め決められた設定時間を経過した場合に、販売要求ボタン19が押圧操作される前の待機状態に戻るよう各部を制御する。
【0029】
以上のような構成を有する自動販売機では、次のようにして商品を販売する。かかる商品の販売においては、通常運転モードでの販売と省エネ運転モードでの販売とがある。ここで通常運転モードと省エネ運転モードとは、予め決められたタイムスケジュールにより切り替わるように設定されており、1日のうち消費電力量の多い時間帯には省エネ運転モードとなり、消費電力量の少ない時間帯には通常運転モードとなるように設定されているものとする。
【0030】
通常運転モードとなる場合には、冷却加熱ユニット16及び照明機器17が制御手段30から与えられる駆動指令により駆動しており、各商品収容庫の内部が所望の温度状態に調整されることで各商品が冷却若しくは加熱されるとともに、商品展示室6が照らされている。そして、利用者により貨幣処理装置14に貨幣が投入された場合、制御手段30の販売管理制御部33は、投入貨幣が販売価格以上となった時点で該当する選択ボタン12を有効化する。有効化した選択ボタン12が押圧操作された場合、販売管理制御部33は、対応するコラムの商品収納ラックに設けられたベンドメック10を動作させて商品を一つ払い出して該商品を販売する。
【0031】
一方、時間の経過により省エネ運転モードとなる場合、制御手段30の省エネ運転制御部34は、冷却加熱ユニット16及び照明機器17の各部に駆動停止指令を与えてそれぞれを駆動停止にさせ、かつ貨幣処理装置14での貨幣の受け入れを拒否するとともに選択ボタン12の押圧操作を無効にする。ここで、冷却加熱ユニット16を駆動停止にすると、商品収容庫の内部空気は蒸発器により冷却されなくなる、若しくはヒータにより加熱されなくなるが、商品収容庫は断熱構造を有しているため、設計上省エネ運転モードとなる時間は各コラムに収納する商品を所望の温度状態に維持することが可能である。また、制御手段30の省エネ運転制御部34は、販売要求ボタン19を有効化させて、次のような省エネ運転制御処理を実行する。
【0032】
図4は、上述した制御手段30が実行する省エネ運転制御処理を示すフローチャートである。かかる省エネ運転制御処理において、利用者により販売要求ボタン19が押圧操作されると(ステップS101:Yes)、制御手段30の省エネ運転制御部34は、庫内温度センサ18により各商品収容庫の庫内温度を検出させる(ステップS102)。
【0033】
そして、制御手段30は、入力制御部31を通じて入力した庫内温度のそれぞれがメモリ40に格納された販売可能範囲内にあるか否かを判断する(ステップS103)。
【0034】
庫内温度が販売可能範囲内にある商品収容庫の商品については、制御手段30の省エネ運転制御部34は、該商品に対応する選択ボタン12の押圧操作を有効にしつつ、貨幣処理装置14による貨幣の受け入れを許容して該当商品の選択を有効化させ(ステップS104)、その後に手順をリターンさせて今回の処理を終了する。
【0035】
これによれば、投入貨幣が該当商品の販売価格以上となった時点で選択ボタン12を有効化する。有効化した選択ボタン12が押圧操作された場合、省エネ運転制御部34は、対応するコラムの商品収納ラックに設けられたベンドメック10を動作させて商品を一つ払い出して該商品を販売する。
【0036】
一方、庫内温度が販売可能範囲を逸脱する商品収容庫の商品については、該商品の選択ボタン12に対応する売切ランプ13を点灯させて該選択ボタン12の押圧操作の無効を維持しつつ、貨幣処理装置14による貨幣の受け入れを拒否して該当商品の選択の無効化を維持して(ステップS105)、その後に手順をリターンさせて今回の処理を終了する。
【0037】
これによれば、商品温度が販売に適さなくなった商品を販売してしまう事態を回避することができる。
【0038】
以上説明したように本実施の形態である自動販売機によれば、省エネ運転モードとなる場合に、制御手段30が、冷却加熱ユニット16及び照明機器17を駆動停止にさせ、かつ投入された貨幣の受け入れを拒否するとともに商品の選択を無効化させる一方、販売要求ボタン19が操作されると、投入された貨幣の受け入れを許容して選択された商品を払い出させるので、省エネ運転モードとなる時間においては冷却加熱ユニット16及び照明機器17を駆動停止にさせることができ、消費電力量を低減させることができる。しかも販売要求ボタン19の押圧操作を契機として貨幣処理装置14やベンドメック10を動作させるので、販売要求ボタン19を押圧操作されるまではこれらに要する消費電力量も低減させることができる。従って、消費電力量の低減化を良好に図ることができる。
【0039】
また、上記自動販売機によれば、省エネ運転モードにおいて、販売要求ボタン19の押圧操作により商品の販売が行われるので、利用者に意識的に販売要求ボタン19を押圧操作してもらう必要があり、これにより利用者に対して省エネルギーやエコ参加を意識させることができる。
【0040】
更に、上記自動販売機によれば、販売要求ボタン19が押圧操作された場合に、各商品収容庫の庫内温度が販売可能範囲にあるか否かを判断し、温度が販売可能範囲内にある商品のみの販売を許容しているので、商品温度が販売に適さなくなった商品を販売してしまう事態を回避することができ、これにより利用者を保護することができる。
【0041】
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々の変更を行うことができる。
【0042】
上述した実施の形態では、販売要求ボタン19が押圧操作された場合に、各商品収容庫の庫内温度を検出していたが、一般には常温でも販売可能な商品は多く存在しており、本発明においては、各商品収容庫の庫内温度を検出しないで、選択された商品の販売を行うようにしてもよい。
【0043】
また、上述した実施の形態では、照明機能を有する照明手段である照明機器17として商品見本3が展示された商品展示室6を照らす蛍光灯やLED等を例示して述べたが、本発明においては、商品見本等の画像情報をLED、LCD、タッチパネルスクリーン等を含むフラットパネルディスプレイ技術により表示するディスプレイ、あるいは対話型表示ディスプレイ等を含むものである。
【産業上の利用可能性】
【0044】
以上のように、本発明に係る自動販売機は、例えば缶入り飲料やペットボトル入り飲料等の商品を販売するのに有用である。
【符号の説明】
【0045】
1 本体キャビネット
10 ベンドメック
11 売切センサ
12 選択ボタン
13 売切ランプ
14 貨幣処理装置
15 一体表示器
16 冷却加熱ユニット(温度調整ユニット)
17 照明機器(照明手段)
18 庫内温度センサ
19 販売要求ボタン
20 リモコン
30 制御手段
31 入力制御部
32 出力制御部
33 販売管理制御部
34 省エネ運転制御部
40 メモリ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
断熱筐体として成る本体キャビネットと、
前記本体キャビネットの前面開口を開閉する外扉と
を備え、所望の貨幣が投入され、かつ商品が選択される場合に、本体キャビネットの内部で所定の温度状態に調整された該当商品を払い出して販売する自動販売機において、
前記外扉の外観から視認可能な個所に配設した販売要求ボタンと、
省エネ運転モードとなる場合に、商品を所定の温度状態に調整する温度調整ユニットと照明機能を有する照明手段とを少なくとも駆動停止にさせ、かつ投入された貨幣の受け入れを拒否するとともに商品の選択を無効化させる一方、前記販売要求ボタンが操作されると、投入された貨幣の受け入れを許容して選択された商品を払い出させる制御手段と
を備えたことを特徴とする自動販売機。
【請求項2】
前記制御手段は、前記販売要求ボタンが操作された場合に、温度が予め決められた販売可能範囲にある商品のみの選択を有効化させることを特徴とする請求項1に記載の自動販売機。
【請求項3】
前記制御手段は、前記省エネ運転モードとなる場合に、前記販売要求ボタンに内蔵される光源を点灯させることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の自動販売機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−243010(P2012−243010A)
【公開日】平成24年12月10日(2012.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−111295(P2011−111295)
【出願日】平成23年5月18日(2011.5.18)
【出願人】(000237710)富士電機リテイルシステムズ株式会社 (1,851)
【Fターム(参考)】