説明

自動車のタイヤ充填装置の作動方法及びタイヤ充填装置

自動車のタイヤ充填装置は、圧縮装置(10)と圧力溜め(13)及び制御装置を含み、圧力溜めから充填導管(26,27)が、充填弁(20,21)及び制御導管(51,52,53,54)及び制御弁(41,42,43,44)を経て車輪弁(5,6,7,8)へ通じている。その作動方法は、周期的に反復して次の段階を行う。即ち作動量から目標タイヤ圧力を求める。最後に測定される実際タイヤ圧力と比較する。特定の期間中に圧力測定を伴うことなく空気供給及び空気取出しを行う。充填導管(26,27)の圧力を測定して目標値と比較する。装置は、充填弁(20,21)の車輪側で充填導管(26,27)に圧力センサ(61,62)を持ち、各充填弁(20,21)が排出導管(28,29)を経て排出弁(22)に接続され、排出導管(28,29)が排出弁(22)の上流で互いに接続されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車のタイヤ充填装置の作動方法であって、タイヤ充填装置が、圧縮装置と圧力溜めを含む圧縮空気源及び制御装置から成り、圧縮空気源から充填導管が、充填弁及び車輪毎にそれぞれ1つの制御導管及び制御弁を経て車輪弁へ通じているものに関する。各車輪に制御弁が付属している。
【0002】
タイヤ充填装置は、現在(大抵は装甲下)野外走行車においてのみ使用され、それに伴う著しい構造費は重要でない。しかしタイヤ充填装置は、将来乗用自動車においても、乗り心地の改善のために使用されるであろう。タイヤ圧力監視装置が法律により規定されることが、将来考慮され、その場合超過支出は少なくなる。
【背景技術】
【0003】
オーストリア国実用新案第5548号明細書から、最初にあげた種類のタイヤ充填装置が公知であり、タイヤ圧力が車輪に組込まれた圧力センサにより測定される。回転する車輪から車両へのデータ伝送が問題である。データ伝送は、(オーストリア国実用新案第5548号におけるように)摺動接触子及び導線を経て車両に固定した制御装置へ行われるか、又は最近では無線を介して行われる。露出する摺動接触子及び車輪へ至るデータ導線の欠点は明らかである。無線を介する伝送は、各車輪にセンサのほかに(非常に小さい到達距離であっても)送信機と電源又はトランスポンダを必要とする。測定値の伝送は一般にすべての車輪から同時には行われず、順番に行われる。車輪と車両にある送信機と受信機、及び車輪の信号を互いに区別又は分離する必要性は、費用のかかる電子装置を必要とする。信号の伝搬時間のため、測定は正確でない。
【0004】
すべてのタイヤ充填装置の別の問題は、車輪と車両との間に、回転取入れ装置として構成される2つの圧縮空気接続器を、充填導管のため及び車輪にある車輪弁を操作する制御導管のために必要とすることである。回転取入れ装置は、それが圧力を受けると、高度の摩耗を受ける。従って充填導管及び制御導管は、各充填過程の終了後圧力なしにされねばならない。それにより圧縮される空気の損失従ってエネルギ損失が生じ、この損失をできるだけ小さくせねばならない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従って本発明の課題は、前記の問題特に圧力測定の問題をできるだけ簡単に解決するタイヤ充填装置及びその作動方法を対案することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明による方法は、第1の請求項の特徴部分の段階a)〜e)にある。個々のタイヤは順次にこの方法を受ける。タイヤ圧力の測定は、回転する車輪から車両に固定した充填導管へ移される。それにより制御装置へのデータ伝送の問題が解決される。実験の結果、動的効果のため(導管における絞り損失、圧力変動)、充填中に十分正確な測定が不可能なことがわかった。従って充填過程が交互の充填及び測定に分けられ、従って反復される。
【0007】
できるだけ少ない反復サイクルを実施せねばならないため、それぞれの制御弁の開放によりタイヤに空気が供給される特定の期間が、現在のタイヤ圧力、圧力目標値及び容器圧力から求められる(請求項2)。現在のタイヤ圧力は、最後の先行する圧力測定により制御装置に記憶される圧力である。期間は(多少正確な)先行計算又は大体の評価で求めることができる。
【0008】
本発明による方法の展開では、充填の際及びタイヤ圧力の低下の際方法が同じように行われる。即ちタイヤの充填のため、まず充填導管が圧縮空気源に接続され、それぞれの制御弁の開放により、求められた期間中に、それぞれの車輪弁が開かれ、車輪弁の閉鎖後充填導管が再び圧力なしにされる(請求項3)。
【0009】
タイヤから空気を取出すために、充填導管が一層低い空気圧力の場所に接続され、その中にある圧縮空気が、それぞれの制御弁の操作により、従ってそれぞれの車輪弁の開放により、特定の期間中に、圧縮空気源に戻されて溜められるか、又は周囲へ放出される(請求項5)。そのためそれぞれの制御弁の開放によりタイヤから空気が取出される期間が、現在のタイヤ圧力及び圧力目標値及び場合によっては背圧から求められる(請求項4)。背圧は圧縮空気源の圧力溜めの圧力、大気圧又は空気乾燥機内の圧力損失だけ高められる大気圧であってもよい。
【0010】
その代わりタイヤから空気を取出すために、充填導管が急速排気弁を経て排気可能である(請求項6)。それにより回転ブッシングが圧力を受けている時間が短縮される。
【0011】
方法の有利な実施において、タイヤ圧力の測定のため、それぞれの排気される充填導管(又はそれに接続される充填導管)が、それぞれのタイヤから遠い方の端部を閉鎖され、それぞれの制御弁によりそれぞれの車輪弁が開かれる(請求項7)。こうして充填導管にある空気が、それぞれのタイヤの圧力をとる。それぞれのタイヤと充填導管の間に圧力平衡が起こるまで、それぞれの車輪弁が開かれたままであり、それから初めて充填導管の圧力が測定される(請求項8)。この圧力はそれぞれのタイヤの圧力である。それから充填弁を経てそれぞれの充填導管が排気される(請求項9)。
【0012】
本発明は、本発明による方法を実施するために特に適した自動車のタイヤ充填装置にも関し、このタイヤ充填装置が、圧縮装置と圧力溜めを含む圧縮空気源及び制御装置から成り、圧縮空気源から充填導管が、充填弁及び制御導管及び制御弁を経て少なくとも1つの車輪弁へ通じており、圧縮空気源が圧縮装置及び圧力溜めを含んでいる。
【0013】
本発明によれば、それぞれの充填弁の下流で少なくとも1つの充填導管に圧力センサが設けられ、各充填弁が排出導管を経て排出弁に接続され、排出導管が排出弁の上流で互いに接続されている。こうしてそれぞれのタイヤの圧力が装置センサで測定され、それが急速で確実な信号伝送を保証する(請求項10)。
【0014】
各充填弁が3位置弁であり、この弁の位置が充填位置、排出位置及び測定位置である(請求項11)。それにより圧力測定のために充填弁までの充填導管をタイヤに接続すればよく、それにより充填導管の圧力が安定するまでの時間が短縮され、正確な測定が行われる。
【0015】
本発明による装置の展開では、排出弁から戻り導管が、第2の逆止弁を経て空気乾燥機を通りかつ第2の排出弁を経て大気へ通じている(請求項12)。こうして空気乾燥機を簡単かつエネルギを節約するやり方で再生することができる。有利な展開では、圧縮装置から圧縮空気供給導管が、第1の逆止弁及び戻り導管を経て圧力溜めへ通じ、第1の逆止弁の下流に別の圧力センサが設けられている(請求項13)。有利なように圧縮装置が、それにより供給される空気に関して並列接続される2つのピストン圧縮機から成っている(請求項14)。
【0016】
本発明によるタイヤ充填装置の概略図により、本発明が以下に説明される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
図1において、本発明による装置を備えた車両のうち、車輪又はそのタイヤ1,2,3,4がその車輪弁5,6,7,8と共に示されている。タイヤ1,2は例えば前輪のタイヤである。必要な圧縮空気を準備するため、第1の圧縮機11及び第2の圧縮機12から成る圧縮装置10が設けられている。これらの圧縮機は互いに無関係に電動機によりそれぞれ駆動され、その回転に関係する吸入管片は図示されておらず、その吐出導管17,17’は一緒にされて、空気乾燥機14を経て圧力溜め13に接続され、この圧力溜め13が圧縮空気源として役立つ。吐出導管17,17’は排出弁18を経て周囲に接続可能である。
【0018】
圧縮装置10から吐出される圧縮空気は、第1の逆止弁16を経て圧力溜め13へ流れる。圧力溜め13は、供給導管15を経て第1の充填弁20及び第2の充填弁21に接続されている。更に第1の通気導管23を持つ排出弁22が設けられている。第1の充填弁20から第1の充填導管26が両方のタイヤ1,2へ通じている。第2の充填弁21から第2の充填導管27がタイヤ3,4へ通じている。図示した実施例では、充填導管は1つの車軸のそれぞれ両方の車輪へ分岐しているが、各車輪に対して固有の充填導管及び固有の充填弁を設けることもできる。図示した実施例では、充填弁20,21はいわゆる3ポート2位置弁であり、即ちこれらの弁は、2つの異なる位置で3つのポートを異なるやり方で互いに接続することができる。第1の位置で充填弁20又は21は供給導管15を充填導管26又は27に接続し、第2の位置で供給導管15を排出導管28又は29へ接続する。両方の排出導管28,29は互いに接続されて、3ポート2位置弁である排出弁22に終わっている。その代わりに、各充填導管に対して固有の排出弁を設けるもともできる。この排出弁から一方では第1の通気導管23が外気へ通じ、他方では戻り導管24が第2の逆止弁25及び第1の逆止弁16を経て再び圧力溜め13へ通じている。
【0019】
供給導管15から別の供給導管38が分岐して、車輪に固有の制御弁41,42,43,44へ通じている。これらの制御弁も3ポート2位置弁であって、別の供給導管38をそれぞれ1つの制御導管51,52,53,54に接続するか、又は外気へ通じる第2の通気導管45に接続している。各制御導管51,52,53,54は、第1の回転取入れ装置55(タイヤ1の所においてのみ符号をつけてある)を経てそれぞれの車輪弁5,6,7,8へ通じている。充填導管26,27は、第2の回転取入れ装置56を経てそれぞれ車輪弁5,6,7,8に接続されている。それにより車輪弁は制御弁により空気圧で操作され、従って僅かな所要空間にもかかわらず多くの空気流を急速に切換えることができる。
【0020】
充填弁20,21、急速排出弁として構成される排出弁22、排出弁18及び制御弁14,42,43,44は、図示しない制御装置により始動される電磁弁である。これらの弁は、システム故障の場合安全位置をとるように、ばね荷重を受けている。制御装置も弁へ通じる制御導線も、見易くするため記入されていない。制御装置は、作動量(車両重量、車輪荷重、速度、運転者から与えられる指令、先行する計算操作から記憶されるデータ)から、各車輪に対して目標圧力を求め、この目標圧力を圧力センサ61,62から通報される圧力と比較する。更に制御装置により圧縮機11,12の駆動電動機も始動され、そのため入力信号として、第1の圧力センサ60により測定される圧力溜め13の圧力が利用される。第2の排出弁18が開かれていても、駆動を容易にするため、圧縮機11,12が個々に始動可能である。制御装置は更にプログラムを含み、このプログラムが、特定の間隔で又はタイヤ圧力の特定の現象においてタイヤ圧力を順次に問い合わせ、このタイヤ圧力とその間に場合によっては変化する目標圧力とを比較し、偏差があると上述した過程を指令する。
【0021】
本発明による装置の動作を以下に説明する。自動車がすべて4つの車輪における「正しい」空気圧力で走行すると、タイヤ充填装置は図に弁位置により示されている不動作状態にある。圧縮機11,12は停止し、圧力溜め13は完全に蓄圧され、供給導管15は最大圧力を受けている。両方の充填弁20,21は供給導管15の方へ閉じられ、制御弁41〜44も同様に供給導管15の方へ閉じられている。それにより回転取入れ装置の密封素子が保護される。充填導管26,27は充填弁20,21を経てその排出導管28,29に接続されている。排出弁22のみが(図に示すのとは異なり)開かれていてもよい。それにより全体として両方の充填導管26,27はその排出導管28,29と共に圧力なしであり、制御導管51〜54も圧力なしである。
【0022】
圧力測定が目標値より下にある値を生じるか、又は変化した作動条件のため又は運転者の介入により変化した時、タイヤ圧力は高められねばならない。測定される値が例えば前車軸のタイヤ1における目標値より下にあると、第1の充填弁20が切換えられるので、供給導管15と第1の充填導管26との接続が行われ、同時に排出弁22が図示する位置へもたらされる。しかし車輪弁5,6が閉じられているため、空気はまだタイヤ1,2へ流入できない。タイヤ1の圧力のみを高める場合、第1の制御弁41のみが始動され、それにより車輪弁5が開かれ、空気がタイヤ1へ流れ始める。
【0023】
開く前または開くのと同時に、制御装置が、それぞれのタイヤの目標圧力と実際圧力との圧力差から、また圧力溜め13の圧力から、目標圧力にできるだけ近づくために、制御弁14従って車輪弁5を開くべき期間を求めている。この求められた期間の経過後、制御弁41が再び閉じられる。タイヤ1の充填中に充填導管26の圧力が非常に強く変動し、車輪弁5の絞り損失のため、タイヤ1の圧力より著しく高いことがある。従って充填中には圧力を測定できない。車輪弁が閉じられた後に初めて、しかも次のように測定がおこなわれる。
【0024】
圧力の測定のため、まず充填導管26が、最初に規定した不動作位置におけるように、圧力なしにされる。そのため充填導管26が第1の排出導管28及び排出弁22を経て周囲に接続される。それにより充填導管26の圧力が大気圧に低下する。続いて排出弁22が再び閉じられるが、充填弁20,21は図示した位置に留まり、この位置で充填導管26と排出導管28,29との接続を行う。タイヤ側に圧力センサが存在する時、しかも事情によってはそれぞれの充填導管を前もって圧力なしにすることなしに、それぞれの充填導管を同様に閉じることもできるであろう。さて第1の制御弁41のみの操作によって車輪弁5が再び開かれると、タイヤ1に存在する圧力が第1の充填導管26に通報され、又第1の充填弁20及び排出導管28,29を経て第2の充填導管27にも通報される。
【0025】
図示しない変形例では、充填弁20,21が3位置弁(3ポート3位置弁)として構成され、その場合排出弁22を閉じる必要はなく、第1の充填導管のみがそれぞれのタイヤに存在する圧力を受入れる。短時間後圧力平衡が行われ、第1の圧力センサ61の測定値が制御装置へ供給されて、そこで目標値と比較される。目標圧力と実際圧力が相違していると、上述したように別のサイクルが行われる。3ポート3位置弁の代わりに、1つの3ポート2位置弁及び1つの逆止弁を使用することもできるであろう。
【0026】
第1のタイヤの圧力が目標値より高いと、空気を排出せねばならない。そのため制御装置が、再びタイヤ1の圧力と目標圧力から、制御弁41の開放時間を計算する。しかしまず第1の充填弁20が図示した位置へもたらされ、こうして第1の排出導管28、開かれている排出弁22及び第1の通気導管23を経て周囲への接続が行われる。さて第1の制御弁41が評価された時間の間開かれ、この時間中に空気がタイヤ1から流出できる。ここでも続いて再び上述したように圧力測定が行われる。圧力溜め13の圧力が甚だしく低下していると、排出弁22が閉じられている場合、排出される空気を両方の逆止弁25,16を経て圧力溜め13へ戻すこともできる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】 本発明によるタイヤ充填装置の概略図を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動車のタイヤ充填装置の作動方法であって、タイヤ充填装置が、圧縮装置(10)と圧力溜め(13)を含む圧縮空気源及び制御装置から成り、圧縮空気源から充填導管(26,27)が、充填弁(20,21)及び制御導管(51,52,53,54)及び制御弁(41,42,43,44)を経て車輪弁(5,6,7,8)へ通じているものにおいて、
a)作動量から目標タイヤ圧力が求められ、
b)目標タイヤ圧力が最後に測定される実際タイヤ圧力と比較され、それぞれのタイヤ (1,2,3,4)に空気を供給すべきか又はそれぞれタイヤから空気を取出すべ きかが決定され、
c)それぞれのタイヤ(1,2,3,4)に、充填導管を経て、特定の期間中に、圧力 測定を伴うことなく、空気が供給されるか、又はそれぞれのタイヤから空気が取出 され、
d)充填導管(26,27)の実際タイヤ圧力が測定されて、目標タイヤ圧力と比較さ れ、
e)実際タイヤ圧力が十分正確に目標タイヤ圧力と一致しない時、少なくとも1つのタ イヤに、充填導管(26,27)を経て、特定の期間中に、圧力測定を伴うことな く、空気が供給されるか、又はこのタイヤから空気が取出され、
f)測定される実際タイヤ圧力が十分正確に目標タイヤ圧力と一致する時、特定期間後 に初めて再び、又は特定の作動状態の生じる際,a),b),c),d),e)に よるサイクルが反復される
ことを特徴とする方法。
【請求項2】
それぞれの制御弁(41,42,43,44)の開放によりタイヤに空気が供給される特定の期間が、現在のタイヤ圧力、圧力目標値及び容器圧力から求められることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
タイヤの充填のため、まず充填導管(26,27)が圧縮空気源(13)に接続され、それぞれの制御弁(41,42,43,44)の開放により、求められた期間中に、それぞれの車輪弁(5,6,7,8)が開かれることを特徴とする、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
それぞれの制御弁(41,42,43,44)の開放によりタイヤから空気が取出される期間が、現在のタイヤ圧力及び圧力目標値から求められることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
タイヤから空気を取出すために、充填導管(26,27)が一層低い空気圧力の場所(13;23)に接属され、その中にある圧縮空気が、それぞれの制御弁(41,42,43,44)の操作により、従ってそれぞれの車輪弁(5,6,7,8)の開放により、特定の期間中に、圧縮空気源(13)に戻されて溜められるか、又は周囲へ放出されることを特徴とする、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
タイヤから空気を取出すために、充填導管が急速排気弁(22)を経て排気可能であることを特徴とする、請求項4に記載の方法。
【請求項7】
タイヤ圧力の測定のため、それぞれの排気される充填導管(26,27)が、それぞれの車輪弁(5,6,7,8)の始動により、それぞれのタイヤ(1,2,3,4)と流れ接続され、その間に充填導管がその他端を閉鎖されていることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
それぞれのタイヤ(1,2,3,4)と充填導管(26,27)の間に圧力平衡が起こるまで、それぞれの車輪弁(5,6,7,8)が開かれたままであり、それから初めて充填導管(26,27)の圧力が測定されることを特徴とする、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
圧力測定が行われた後、それぞれの充填導管(26,27)が排気されることを特徴とする、請求81に記載の方法。
【請求項10】
自動車のタイヤ充填装置が、圧縮装置(10)と圧力溜め(13)を含む圧縮空気源及び制御装置から成り、圧縮空気源から充填導管(26,27)が、充填弁(20,21)及び制御導管(51,52,53,54)及び制御弁(41,42,43,44)を経て少なくとも1つの車輪弁(5,6,7,8)へ通じているものにおいて、それぞれの充填弁(20,21)の車輪側で少なくとも1つの充填導管(26,27)に圧力センサ(61,62)が設けられ、各充填導管(26,27)が排出導管(28,29)及び少なくとも1つの排出弁(22)を経て排気可能であることを特徴とする、自動車のタイヤ充填装置。
【請求項11】
各充填弁(20,21)が3位置弁であり、
その第1の位置で充填導管(26,27)を圧縮空気源(13)に接続し、
その第2の位置で充填導管(26,27)を排出弁(22)に接続し、
その第3の位置で充填導管(26,27)を閉鎖する
ことを特徴とする、請求項10に記載のタイヤ充填装置。
【請求項12】
排出弁(22)から戻り導管(24)が、第2の逆止弁(25)を経て空気乾燥機(14)を通りかつ第2の排出弁(18)を経て大気へ通じていることを特徴とする、請求項10に記載のタイヤ充填装置。
【請求項13】
圧縮装置(10)から圧縮空気供給導管(17,17’)が、第1の逆止弁(16)及び戻り導管(25)を経て圧力溜め(13)へ通じ、第1の逆止弁(16)の下流に別の圧力センサ(60)が設けられていることを特徴とする、請求項10に記載のタイヤ充填装置。
【請求項14】
圧縮装置(10)が、それにより圧縮される空気に関して並列接続される2つのピストン圧縮機(11,12)から成り、これらのピストン圧縮機(11,12)が第1の逆止弁(16)を経て圧力溜め(13)に接続されていることを特徴とする、請求項10に記載のタイヤ充填装置。

【図1】
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【公表番号】特表2009−509870(P2009−509870A)
【公表日】平成21年3月12日(2009.3.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−536876(P2008−536876)
【出願日】平成18年9月28日(2006.9.28)
【国際出願番号】PCT/AT2006/000393
【国際公開番号】WO2007/035975
【国際公開日】平成19年4月5日(2007.4.5)
【出願人】(503211264)マグナ・シユタイル・フアールツオイクテヒニク・アクチエンゲゼルシヤフト・ウント・コンパニー・コマンデイトゲゼルシヤフト (18)