説明

自動車用バイザー取付部材、およびその取付構造

【課題】 自動車への取り付けがきわめて容易な上、取付強度が非常に高い実用的な自動車用バイザー取付部材およびその取付構造を提供する。
【解決手段】
取付部材1は、第一保持部材2と第二保持部材6とを連設し、第一係合部3と第二保持部材6との間で外側に膨出するように湾曲した第一中間部4を形成する一方、第二保持部材6に、1又は複数の凸部8を設けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、日除けや雨除けとして自動車の窓枠に装着される自動車用バイザー取付部材、およびその取付構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から日除けや雨除けとして機能する自動車用バイザーの取付構造としては、外側に膨出した庇体の上端に沿って当着板が設けられており、その当着板を両面接着テープ等によって自動車の窓枠に当着させるとともに、取付金具を利用して、この取付金具の両端に、窓枠と庇体の内側面に突設した突起体とを係合させることによって、自動車に装着するものが知られている。
【0003】
また、取付金具の端縁を庇体に突設された突起体に係合させるための構造としては、特許文献1の如く、庇体の内側面に円柱状の突起体を突設するとともに、取付金具の端縁に取付用孔を穿設し、かつ、その取付用孔の周囲に放射状に切り込みを設けることによって複数の突出片を形成し、取付用孔を挿通させた円柱状の突起体を、複数の突出片によって係止させるものが知られている。
【0004】
他にも、取付金具の発明では、鉛直断面が逆U字状になるように屈曲した帯状の中間部の基端に、自動車の窓枠に係合させるための第一係合部が設けられており、中間部の先端に、自動車用バイザー本体のボスに係合させるための第二係合部が設けられている取付部材を介して自動車用バイザーを自動車に取り付ける構造が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2000−85351号公報
【特許文献2】特開2010−125994号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記従来の自動車用バイザーの取付構造においては、一旦、取付金具の突出片を突起体に係合させると、突起体(庇体)に対する取付金具の角度を変更することができない。それゆえ、自動車へ装着する際に、先に、取付金具の片端を自動車の窓枠に係合させてから他端を庇体に取り付けるという手順を採らなければならず、装着作業の手順が制限されるため、窓枠の形状によっては、装着に多くの時間を要することとなる。
また、誤った取付角度で取付金具を突起体に係合させてしまった場合には、取付金具を強い力で無理矢理に突起体の周りに回転させなければならならず、当該修正作業が面倒であった。加えて、上記の如く、取付金具を無理矢理に回転させると、突出片と突起体との係合強度が低下してしまうため、両面接着テープの接着力が低下して当着板が自動車の窓枠から剥がれた場合に自動車の窓枠から脱離する事態が起こり得る。
【0007】
それ故、特許文献2の取付部材を介して自動車用バイザーを自動車に取り付ける構造では、これらの問題を解消するものの、鉛直断面が逆U字状となるように屈曲した帯状の中間部の基端に、自動車の窓枠に係合させるための第一係合部が設けられることから、中間部と第一係合部との間に一定の空間が形成されて、第一係合部が中間部側へ近接すると、補強リブの根本部分近辺に応力が集中して破断するといった問題があった。
【0008】
そこで、本発明の目的は、上記従来の自動車用バイザーの取付部材の問題点を解消するとともに、取付強度の非常に高い自動車用バイザー取付部材およびその取付構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の内、請求項1に記載された発明は、自動車の窓枠に係合する第一係合部を備えた第一保持部材と、バイザー本体のボスに係合する第二係合部を備えた第二保持部材とからなり、前記窓枠と前記バイザー本体とを連結する自動車用バイザー取付部材であって、
前記第一保持部材と前記第二保持部材とを連設し、
前記第一係合部と前記第二保持部材との間で外側に膨出するように湾曲した第一中間部を形成する一方、前記第二保持部材に、1又は複数の凸部を設けたことを特徴とするものである。
【0010】
請求項2に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、前記凸部は、前記第一中間部に向かい屈曲して形成されることを特徴とするものである。
【0011】
請求項3に記載された発明は、請求項1又は2に記載された発明において、前記自動車用バイザー取付部材が、前記ボスを挿通させるためのボス挿通孔を前記第二保持部材の片端に設け、そのボス挿通孔の内壁面から複数の係合爪を内向きに突出する係合体を備えたことを特徴とするものである。
【0012】
請求項4に記載された発明は、請求項1乃至3の何れかに記載の自動車用バイザー取付部材を用いて自動車用バイザーを窓枠に取り付けるための取付構造であって、
前記バイザー本体の当着板を前記窓枠に当着させ、
前記自動車用バイザー取付部材の片端のボス挿通孔内に、前記バイザー本体の内側面に突設されたボスを挿通させ、そのボスに前記係合爪を係合させる一方、前記自動車用バイザー取付部材の他端を前記窓枠に係合させることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0013】
請求項1に記載された自動車用バイザー取付部材は、第一保持部材に力が加えられた場合、第一中間部が凸部に当接することから第一中間部の撓みが最小限で済み、破断を生じることがない。また、装着作業の手順が制限されないため、窓枠の形状の影響を受けることがなく、装着作業が短時間で済む。
他にも、バイザー本体の庇体の内側面に単純な形状であるボスを設けるだけで良く、自動車用バイザー取付部材を係合させるための複雑な形状の被係合部をバイザー本体に設ける必要がないので、バイザー本体の成形に用いる金型のコストを安価なものとすることも可能である。
【0014】
請求項2に記載された自動車用バイザー取付部材は、第一中間部と凸部とがそれぞれ撓み、第一保持部材と第二保持部材との連設部や第一中間部、第二中間部に集中する応力が分散され、破断を生じることがない。
【0015】
請求項3に記載された自動車用バイザー取付部材は、バイザー本体と取付部材とが係合体の爪によって強固に合着されているため、自動車に取り付けた後に、長期間の使用等によって両面接着テープの接着力が低下し、当着板が自動車の窓枠から剥がれた場合等でも、自動車の窓枠から完全に脱離してしまう、という事態が生じない。また、自動車バイザー取付部材のボス挿通孔にバイザー本体のボスを挿通させるだけで、自動車バイザー取付部材をバイザー本体に非常に容易に取り付けることができる。
【0016】
請求項4に記載された自動車用バイザーの取付構造によれば、自動車用バイザーをきわめて容易に自動車に取り付けることができる上、自動車用バイザーを自動車に強固に取り付けることが可能となるため、走行中の自動車が強い衝撃を受けた場合等においても、自動車用バイザーが自動車から脱離する事態が生じない。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】取付部材の説明図(斜視図)である
【図2】取付部材の説明図(左側面図)である。
【図3】係合体の説明図で、(a)は正面図、(b)は変更例である。
【図4】バイザー本体の正面図である。
【図5】バイザー本体の断面図(図4におけるA−A線断面図)である。
【図6】取付部材が係合体に対して変位する様子を示す説明図(バイザー本体の内側から見た説明図)である。
【図7】自動車用バイザーを自動車に取り付けた状態を示す断面説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の自動車用バイザー取付部材およびその取付構造の一実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。
【0019】
図1、2は、バイザー本体を自動車の窓枠に取り付ける際に用いる自動車用バイザー取付部材1(以下、取付部材1とする)を示したものである。この取付部材1は、黒色に着色されガラス繊維を混入させたナイロン66を用いたインサート成形(すなわち、予め金属製の部材を設置した金型内に樹脂を射出する成形方法)によって一体的に形成されている。
【0020】
そして、この取付部材1は、幅が約11.0mmの帯状体で、窓枠に係合する第一保持部材2と、下端に後述する第二係合部10が突設された第二保持部材6と、第一保持部材2と第二保持部材6との間で長手方向と直交するように上向きに連設された平板状の補強リブ5とで構成される。
【0021】
また、第一保持部材2の基端の部分は、略U字状の断面を描くように補強リブ5を上方とする上向きに折り返されており、約3.0mmの長さ(補強リブ5を上方とし、第二係合部10を下方とする上下方向の長さ)を有する第一係合部3が形成された状態になっている。さらに、その第一係合部3と補強リブ5との間には、窓枠20にフィットさせ、外側に膨出するように湾曲した第一中間部4が設けられている。
一方、第二保持部材6は、第一中間部4に向かい屈曲する凸部8と、第二中間部9とで構成され、第二中間部9には、後述するバイザー本体25のボス28に係合させる複数の係合爪14,14・・を有する金属製(ステンレス)の係合体13を備えた第二係合部10が設けられている。
【0022】
次に、第二係合部10は、図2に示すように、高さ約5.5mmの中空な円筒状に形成された中空円筒体12と、その中空円筒体12の内部に設けられた係合体13とによって構成されている。中空円筒体12は、第二中間部9の幅と同一な外径を有しており、軸心に沿って直径約5.0mmのボス挿通孔11が設けられている。そして、軸心が、第二中間部9の先端際の板面と略直交した状態になっており、先端面が、第一係合部3の先端の板面と略平行になっている。さらに、ボス挿通孔11の内部(中空円筒体12の表面から約3.5mmの部分)には、係合体13が配されて、当該係合体13の板面が、中空円筒体12の軸心と直交した状態になっている。そして、ボス挿通孔11の外側縁際には、蓋体15が取り付けられており、係合体13を内部に固定している。
【0023】
この係合体13は、図3に示すように、外径約8.0mmで内径約4.5mmの扁平なドーナッツ状に一体的に形成されている。そして、扁平な台形状の先端を有する4つの係合爪14,14・・が、内周縁に等間隔に設けられており、中心に向けて突出した状態になっている。かかる係合体13は、中空円筒体12の内部に同心状に設けられており、ボス挿通孔11の内壁面から、内周縁際の部分、および、4つの係合爪14,14・・が、中心向きに突出した状態になっている。なお、向かい合う係合爪14,14同士の間隔は、2.5mm以上3.0mm以下になるように調整されている。
【0024】
次に、図4は、バイザー本体25の正面図であり、図5は、図4におけるA−A線断面を示したものである。このバイザー本体25は、薄い黒色に着色された透明な合成樹脂(たとえば、アクリル樹脂)によって、帯状の庇体26の上端縁に沿って帯状の当着板27を設けた長尺な刀身状に一体的に成形されている。そして、適度な透光性と遮光性とを発現するようになっている。
【0025】
この当着板27は、装着される自動車の窓枠に沿う一定幅で長尺な刀身状になっており、上端には、外向きに凸な円弧状の被覆部29が形成されている。また、庇体26は、当着板27と略同じ長さを有する略一定幅の刀身状になっており、上下方向において僅かに湾曲しており、中央部分(上下方向における中央部分)が外側に膨出した状態になっている。そして、庇体26の前端際、後端際、略中央の3箇所の上端際(当着板27の下端より約10mm下方の部分)には、それぞれ、柱状ボス28,28・・が、庇体26の内側面へと突出するように設けられている。かかる柱状ボス28,28・・は、直径約3.0mmで約5.0mmの高さを有する円柱状に形成されており、周囲に位置した庇体26の内側面と直交した状態になっている。また、各柱状ボス28,28・・の基端には、三角形の平板状の4つのリブ31,31・・が、柱状ボス28の軸中心から放射方向へ向くように一体的に設けられている。
【0026】
上記の如く構成された取付部材1は、予め、金属製の係合体13を設置した金型内に合成樹脂を射出成形するインサート成形法によって形成し、係合体13をボス挿通孔11内部に設置した後に、蓋体15を取り付けることから、係合体13と中空円筒体12内部との接触界面において両者が接着し合うことはなく、図6の如く、係合体13を第二保持部材6に対して(第二保持部材6を係合体13に対して)回動させることができる。
【0027】
[バイザー本体の窓枠への装着]
図7は、上記した取付部材1およびバイザー本体25からなる自動車用バイザー32を窓枠20に取り付けた状態の断面を示したものである。なお、窓枠20には、窓ガラスを閉じた場合の衝撃を低減するためのガラスラン21が設けられている。
【0028】
自動車用バイザー32を、自動車へ装着する際には、まず、当着板27の内側面を両面接着テープ30によって窓枠20に当着する。また、バイザー本体25の柱状ボス28,28・・の設置部位において、各取付部材1の第二係合部10に設けられたボス挿通孔11内に柱状ボス28を挿通して係合体13,13・・を柱状ボス28に係合させる。そして、取付部材1の第一係合部3によって窓枠20の突出片22の下端を把持させることによって、自動車への取り付けを完了する。なお、上記の如く、各取付部材1,1・・は、第二保持部材6を係合体13に対して回動させることができるため、各取付部材1,1・・の第二係合部10の係合体13,13・・を柱状ボス28に係合させた後であっても、第二保持部材6の取付角度(すなわち、第一係合部3の傾斜角度)を窓枠22の突出片22の角度に合致するように修正することができる。
【0029】
上記の如く自動車に装着された自動車用バイザー32は、視界を遮らない日除けとして効果的に機能する。また、雨天時には、車内へ雨を降り込ませることなく窓を開成することも可能とする。
【0030】
[実施形態の自動車用バイザー取付部材及び取付構造の効果]
取付部材1は、第一保持部材2と第二保持部材6とを連設し、第一係合部3と第二保持部材6との間で外側に膨出するように湾曲した第一中間部4を形成する一方、第二保持部材6に、1又は複数の凸部8を設けたことによって、第一保持部材2に力が加えられた場合、第一中間部4が凸部8に当接することから第一中間部4の撓みが最小限で済み、破断を生じることがない。また、装着作業の手順が制限されないため、窓枠20の形状の影響を受けることがなく、装着作業が短時間で済む。
他にも、バイザー本体25の庇体の内側面に単純な形状である柱状ボス28を設けるだけで良く、取付部材1を係合させるための複雑な形状の被係合部をバイザー本体25に設ける必要がないので、バイザー本体25の成形に用いる金型のコストを安価なものとすることも可能である。
【0031】
さらに、凸部8は、第一中間部4に向かい屈曲して形成されることにより、第一中間部4と凸部8とがそれぞれ撓み、第一保持部材2と第二保持部材6との連設部である補強リブ5や第一中間部4、第二中間部9に集中する応力が分散され、破断を生じることがない。
【0032】
また、取付部材1が、柱状ボス28を挿通させるためのボス挿通孔11を第二保持部材6の片端に設け、そのボス挿通孔11の内壁面から複数の係合爪14を内向きに突出する係合体13を備えたことにより、バイザー本体25と取付部材1とが係合体13の係合爪14によって強固に合着されているため、自動車に取り付けた後に、長期間の使用等によって両面接着テープ30の接着力が低下し、当着板27が自動車の窓枠20から剥がれた場合等でも、自動車の窓枠20から完全に脱離してしまうという事態が生じない。また、取付部材1のボス挿通孔11にバイザー本体25の柱状ボス28を挿通させるだけで、取付部材1をバイザー本体25に非常に容易に取り付けることができる。
【0033】
また、バイザー本体25の当着板27を窓枠20に当着させ、取付部材1の片端のボス挿通孔11内に、バイザー本体25の内側面に突設された柱状ボス28を挿通させ、その柱状ボス28に係合爪14を係合させる一方、取付部材1の他端を窓枠20に係合させることによって、バイザー本体25をきわめて容易に自動車に取り付けることができる上、バイザー本体25を自動車に強固に取り付けることが可能となるため、走行中の自動車が強い衝撃を受けた場合等においても、バイザー本体25が自動車から脱離する事態が生じない。
【0034】
他にも、自動車用バイザー32は、取付部材1,1・・のボス挿通孔11の内壁面から係合体13の係合爪14,14・・のみを突出させた構造を有しており、ボス挿通孔11に柱状ボス28が押し込まれたときのボス挿通孔11の内壁面と柱状ボス28との隙間がきわめて小さく(約0.6mm)、金属製の係合体13がほとんど見えないので、見栄えが良好である。
【0035】
[自動車用バイザー取付部材及び取付構造の変更例]
なお、本発明の取付部材およびその取付構造の構成は、上記実施形態の態様に何ら限定されるものではなく、取付部材、バイザー本体等の材質、形状・構造等の構成を、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、必要に応じて適宜変更することができる。
【0036】
たとえば、バイザー本体25は、上記実施形態の如く、合成樹脂によって一体成形したものに限定されず、合成樹脂製の庇体に金属製の当着板27を貼り合わせたもの等に変更することも可能である。一方、取付部材1は、上記実施形態の如く、ガラス繊維を混入させたナイロン66によって形成されたものに限定されず、ナイロン66以外の樹脂によって形成されたものや、ガラス繊維を充填していない合成樹脂によって形成されたもの等に変更することも可能である。加えて、係合体13は、上記実施形態の如く、ステンレスによって形成されたものに限定されず、鉄やアルミニウム等のステンレス以外の金属によって形成されたもの等に変更することも可能である。また、バイザー本体25に設ける柱状ボス28の形状は、上記実施形態の如き円柱状に限定されず、角柱状等の他の形状に変更することができる。加えて、柱状ボス28に設けるリブ31の形状も、上記実施形態の如き三角形の平板状に限定されず、矩形の平板状等の他の形状に変更することができる。
【0037】
さらに、取付部材1の係合体13は、扁平な台形状の係合爪14を内向きに突出させたものに限定されず、図3(b)の如く、先端を鋭角(たとえば、15度以上75度未満)に尖らせた係合爪14’,14’を内向きに突出させたもの等に変更することも可能である。なお、上記の如く、係合体13を、先端を15度以上75度未満の鋭角に尖らせた係合爪を内向きに突出させたものとした場合には、バイザー本体25の柱状ボス28と係合爪14,14・・との係合状態がきわめて強固なものとなるので、当着板27が窓枠20から剥がれた場合における窓枠20からの脱離を高い精度で防止することが可能となる。加えて、係合体13に設ける係合爪14の個数は4個に限定されず、係合体13の強度や靭性等に応じて適宜変更することができる。
【0038】
他にも、第二保持部材6の凸部8は、図1や2に示すように一つである必要はなく、複数であっても良く、適宜変更可能することができる。
【符号の説明】
【0039】
1・・自動車用バイザー取付部材(取付部材)、2・・第一保持部材、3・・第一係合部、4・・第一中間部、5・・補強リブ(連設部)、6・・第二保持部材、8・・凸部、9・・第二中間部、10・・第二係合部、11・・ボス挿入孔、12・・中空円筒体、13・・係合体、14・・係合爪、15・・蓋体、20・・窓枠、21・・ガラスラン、22・・突出片、25・・バイザー本体、26・・庇体、27・・当着板、28・・柱状ボス、29・・被覆部、30・・両面接着テープ、31・・リブ、32・・自動車用バイザー。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動車の窓枠に係合する第一係合部を備えた第一保持部材と、バイザー本体のボスに係合する第二係合部を備えた第二保持部材とからなり、前記窓枠と前記バイザー本体とを連結する自動車用バイザー取付部材であって、
前記第一保持部材と前記第二保持部材とを連設し、
前記第一係合部と、前記第二保持部材との間で外側に膨出するように湾曲した第一中間部を形成する一方、前記第二保持部材に、1又は複数の凸部を設けたことを特徴とする自動車用バイザー取付部材。
【請求項2】
前記凸部は、前記第一中間部に向かい屈曲して形成されることを特徴とする請求項1に記載の自動車用バイザー取付部材。
【請求項3】
前記自動車用バイザー取付部材が、前記ボスを挿通させるためのボス挿通孔を前記第二保持部材の片端に設け、そのボス挿通孔の内壁面から複数の係合爪を内向きに突出する係合体を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の自動車用バイザー取付部材。
【請求項4】
請求項1乃至3の何れかに記載の自動車用バイザー取付部材を用いてバイザー本体を窓枠に取り付けるための取付構造であって、
前記バイザー本体の当着板を前記窓枠に当着させ、
前記自動車用バイザー取付部材の片端のボス挿通孔内に、前記バイザー本体の内側面に突設されたボスを挿通させ、そのボスに前記係合爪を係合させる一方、前記自動車用バイザー取付部材の他端を前記窓枠に係合させることを特徴とする自動車用バイザーの取付構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−116365(P2012−116365A)
【公開日】平成24年6月21日(2012.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−268556(P2010−268556)
【出願日】平成22年12月1日(2010.12.1)
【出願人】(000216531)田村プラスチック製品株式会社 (24)