説明

自己粘着性ヘアーエクステンションの取付方法および増毛用みの毛

【課題】継ぎ目のない増毛用みの毛および該みの毛を装着者の頭部に取り付ける方法の提供。
【解決手段】 使用者の毛髪を分目ラインに沿って上部と下部に分けることからなり、別の両面自己粘着テープの矩形ストリップが、下部分目ラインに沿って、装着者の自毛の頭皮から約1/4インチのところに配置され、次に、分目ラインよりも上の上部毛髪から装着者の自毛束の1/4インチを交互に引き出すことで、自毛の束すなわち列が両面自己粘着テープに据える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、より長髪またはより濃い髪の外観を与えるための自己粘着性ヘアーエクステンションを頭髪への取付方法に関する。より詳細には、本発明は、装着者の毛髪に直接、着脱自在に取付けられ、装着者の頭皮および/または毛髪にいかなるテンションもかけずに、装着者にハイライトヘアーおよび/またはより長髪および/またはより濃髪の外観を与えるようにする、天然毛または人工毛からなる増毛用みの毛に関する。
【背景技術】
【0002】
多くの人々の間では、自尊心および満足感、流行スタイルへの素早い変化等、様々な理由から、自身の毛髪よりも長髪かつ濃髪を得ようとする要望がよく見られる。例えば、ある一定の期間流行したショートヘアが、最新の流行としてより長髪でボリュームのあるヘアスタイルに急にとって代わられる可能性もある。別の例では、額に前髪を下ろすことは冬の間の流行であるかもしれないが、夏には別のヘアスタイルが素早くとって代わる可能性がある。毛髪が伸びるのは月に約1インチ足らずの割合であるため、適当な期間、最新のヘアスタイルを得ることが非常に困難であると感じている人も多い。かなりの長髪を有する者であっても、望み通りのヘアスタイルを達成するには毛髪に厚みがないかまたは全体的にボリュームがない場合もある。また、自身の毛髪にダメージをもたらすことなく、ハイライトを加えたいと願う者もいるかもしれない。
【0003】
従来技術および市場において、より長髪およびより濃髪の必要性および要望を満たそうと試みる種々の装置および技法が利用可能である。一般的によく知られているのはかつらである。かつらは、より長髪を得るための手っ取り早く単純な手段を提供するが、装着されたときにそれと分かる状態となり、十分に自然な外観を呈さない。より最近では、様々なより自然な増毛法が様々な使用者の間で評判となっている。これらは、ヘアウェーブ、ヘアーエクステンション、ヘアーブレード等からなるものであり、それにより、天然毛または人工毛を様々な技法により装着者の頭皮または既存の毛髪に取り付けることで、かつらを目立たせることなく、より長髪で濃髪の外観を与えるようになっている。かつらの顕著な欠点を克服するこれらの技法および機構(system:方法)もまた、得るのに比較的費用がかかるとともに時間がかかり、利用している間、装着者に違和感を与える場合も多く、また、維持するのが困難であり得るため、いくつかの欠点がある。
【0004】
従来技術では、増毛するための多数の手段、装置、および方法が提供されている。これらの方法は、それらが対象とする特定の個々の目的に適し得るとしても、先に言及したような比較的精巧であるとともに時間のかかる技法および方法を伴うため、本発明の目的には適さない。これらの技法は、1991年12月17日付で発行された「増毛方法」と題する米国特許第5,072,745号、1999年4月28日付で発行された「人工毛髪の増毛方法」と題する米国特許第5,107,867号、1999年2月9日付で発行された「増毛と増毛方法」と題する米国特許第5,868,145号、1999年3月16日付で発行された「頭部に付着する増毛部材」と題する米国特許5,881,737号、2002年6月18日付で発行された「増毛器具と増毛方法」と題する米国特許第6,405,736号に例示されており、より長髪であり、より濃髪であり、かつよりボリュームのある毛髪の外観を与えるように設計されたヘアーアタッチメント装置を開示している。アタッチメントは、剥離性支持体を有する矩形状の自己粘着テープ(装着者の頭皮または毛髪に取り外し可能に貼り付けられる)に縫い付けられたある一定量の天然または人工の自毛からなる。ヘアーアタッチメントは貼り付けが比較的簡単であるが、自己粘着テープは、天然毛または人工毛の束の端部を固定するのに十分な手段とは言えず、天然毛または人工毛の束は、自己粘着テープから時期尚早に引き剥がれ、それ以降使用できなくなる。
【特許文献1】米国特許第5,072,745号明細書
【特許文献2】米国特許第5,107,867号明細書
【特許文献3】米国特許第5,868,145号明細書
【特許文献4】米国特許第5,881,737号明細書
【特許文献6】米国特許第6,405,736号明細書
【0005】
したがって、達成するのに比較的単純で費用のかからない方法で、より長髪およびより濃髪の外観を与える、新規の改良された方法および装置の必要性が存続していることが理解されるであろう。これらの点において、本発明は、従来技術の従来の概念および構造から大きく逸脱し、そうすることによって、上記必要性を実質的に満たす装置を提供する。さらに、従来の特許および商業的技法は、本明細書に開示されるように配置かつ構成された構成部材要素の本発明の組み合わせを示唆していない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、最小限の数の機能部品を使用して、妥当な製造コストで、かつ容易に入手可能な材料を用いて、方法ステップおよび構成部材要素の新規で有用な自明でない組み合わせにより、本発明の使用目的、対象目的、および利点を達成する。
【0007】
より詳細に以下に説明する本発明は、より長髪、より濃髪、またはハイライトヘアーの外観を与える装置および方法の分野に関する。より具体的には、本発明は、装着者の毛髪に直接、着脱自在に取り付けられ、装着者に、より長髪、より濃髪、またはハイライトヘアーの外観を与える、天然毛または人工毛からなる増毛用みの毛に関する。本発明は、以下に詳細に説明する新規の態様に加えて、先に挙げた欠点をすべて克服する。
【0008】
簡潔に説明すると、典型的な一実施形態によれば、本発明は、装着者の毛髪および/または頭皮にダメージをもたらす化学薬品を用いずに、より長髪であり、より濃髪でボリュームのある毛髪、および/またはハイライトヘアーの外観を与えるために、装着者の毛髪に着脱自在に取り付けられるヘアーアタッチメント装置(器具)またはヘアーエクステンションを提供する。したがって、ヘアーエクステンションにより、装着者は、長髪を利用した流行スタイルを達成するために、または単に、これまでヘアーエクステンションおよび/またはダメージを与える化学薬品の助けなしには不可能であった特定のヘアーデザインを得ることによって外観をよくするために、化学薬品によるダメージを受けることなく毛髪の外観を変えることができる。
【0009】
本発明の主題であるヘアーエクステンションは、並列関係で配置されるとともにポリウレタンの可撓性ストリップの一端に取着または固定されるある一定量の天然毛束または人工毛束からなる。ポリウレタンは、該束が両面自己粘着テープから引き剥がれないように両面粘着テープの一端に複数本の毛髪をしっかりと固着する。通気性を与えられた、大気に晒されたポリウレタンストリップは、装着者の頭部の形状に対応するように十分に可撓性である。剥離型基材を有する両面自己粘着テープの矩形ストリップからなる止着部が、通気性ポリウレタンストリップに取着され、ヘアーエクステンションを装着者の毛髪に固定するのに必要な粘着を与えるようになっている。ヘアーエクステンションは、装着者の毛髪に、所望の外見および外観を達成するために必要に応じて様々な量および位置に施すことができる。ヘアーエクステンションはまた、単に、ヘアーエクステンションの止着部すなわち両面自己粘着テープをシトラスオイルにより湿潤させ、ポリウレタン基部支持体すなわち通気性ポリウレタンストリップからテープを剥がして廃棄することによって再使用することができ、また、両面自己粘着テープの新しい矩形ストリップを、ポリウレタン支持体ユニットすなわち通気性ポリウレタンストリップに再び貼り付けることでヘアーエクステンションを再使用するようにすることができる。先に言及したように通気性ポリウレタンストリップに固定された毛髪束は、天然毛または人工毛とすることができ、また、様々なきめの質、色、および長さに利用可能である。
【0010】
したがって、本発明は、それ自体がこれらの特徴のいずれか1つにあるのではなく、本明細書中に開示されている特徴すべての特定の組み合わせにある。本発明は、以下に明記する機能:敏感な頭皮を有する装着者に使用されることができ、フェイスリフトを行ったばかりで手術により後退した毛髪の生え際を隠したいと願う人のために、ダメージを与える溶液を使用せずにハイライトヘアーを得たいと願う人のために、年齢または他の要因により頭頂部の毛髪が薄くなった人のために、また、年齢および/または他の要因により後退した生え際のこめかみを単に隠すことで行われる一時的なアイブロウリフトを願う者のために、または単により長髪および/またはより濃髪を望む人のために使用されることができる、という機能についてのこの構造すべての特定の組み合わせにおいて、従来技術とは区別される。
【0011】
以下に続く本発明の詳細な説明がよりよく理解されることにより、当該技術分野への本発明の貢献がより十分に分かることができるよう、上記に本発明のより適切な重要な特徴を幾分広く概説してきた。本発明のさらなる特徴は以下に説明する。概念および開示された具体的な方法および構造は、本発明の同じ目的を行うための他の構造の変形または設計の基盤をなすものとして容易に利用され得ることが、当業者には理解されるべきである。かかる等価の方法および構造は本発明の精神および範囲から逸脱しないことが当業者には理解されるべきである。
【0012】
この点において、本発明の少なくとも1つの実施形態を詳細に説明する前に、本発明の用途は、構造の詳細、および明細書の以下の部分に記載されたまたは図面に示された構成部材の構成に限定されないことを理解されたい。
本発明は、他の実施形態および実施が可能であり、種々の方法で行われることができる。また、明細書で用いられる表現および術語は、説明のためのものであって、限定として見なされるべきではないことを理解されたい。
【0013】
したがって、当業者は、本開示が基づく概念が、本発明のいくつかの目的を実行するための他の構造、方法、およびシステムを設計するための基盤として容易に利用され得ることを理解するであろう。
【0014】
さらに、上記概説の目的は、米国特許商標庁、および一般公衆、特に、特許または法律用語または法律表現に精通していない、当該技術分野における科学者、技術者、および当業者が、本発明の技術開示の特性および本質を一瞥ですぐさま判断することができるようにすることである。この概説は、本願の本発明を定義することを意図しておらず、また、本発明の範囲に関して限定することを全く意図していない。
【0015】
本発明の別の非常に重要な目的は、かつら、ヘアーウィービング、およびヘアーブレード等の従来の増毛および補毛装置および技法の欠点、ならびに着脱式ヘアーエクステンションおよびアタッチメントの欠点、および/または、装着者の頭皮および/または毛髪への化学薬品および/または溶液の欠点を克服することによって、より長髪、より濃髪、および/またハイライトヘアーの外観を与える継ぎ目のない増毛用みの毛(自己粘着性ヘアーエクステンション)を提供することである。
したがって、本発明の目的は、装着者の頭皮または毛髪にテンションをかけずに、再使用可能な継ぎ目のない自己粘着性ヘアーエクステンションの容易な使用および快適な装着方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明の課題は、ポリウレタンのストリップからなる継ぎ目のない自己粘着性着脱式の再使用可能な低アレルギー性の自己粘着性ヘアーエクステンションを使用者の毛髪に取り付ける方法であって、
a)ある一定量の毛髪束を、該毛髪束が第1の取着端および第2の取着端に揃うように並列配置で配置することにより、継ぎ目のない自己粘着性ヘアーエクステンションを形成するステップと、
b)前記毛髪束の前記第1の取着端をポリウレタン基部支持体に固定するステップと、
c)剥離型基材を有する矩形状の透明な両面自己粘着テープを、補足天然毛または補足人工毛により通気性を与えられている前記ポリウレタン支持体ユニットに取着するステップと、
d)使用者の頭部に分目ラインを形成することであって、それにより、毛髪上部および毛髪下部を形成する、分目ラインを形成するステップと、
e)前記毛髪上部および前記毛髪下部を一時的に前記分目ラインとは別のところに取り分け、かつそこに固定するステップと、
f)前記矩形状の透明な両面自己粘着テープのストリップを、前記分目ラインよりも下の前記毛髪下部の頭皮から約1/4インチ離れたところに配置するステップと、
g)前記分目ラインの前記上部から装着者の自毛の約1/4インチセクションを引き出し、かつ、該セクションを、上記に明記した前記分目ラインの前記毛髪下部に配置されている前記透明な両面自己粘着テープに据えるステップであって、それにより、前記両面自己粘着テープの全長に毛髪の小分けした列を形成するようにする、据えるステップと、
h)補足毛髪エクステンションから前記基材を剥離し、前記装着者の毛髪に接着されている前記両面自己粘着テープの他面を配置し、かつ該他面と接触させるステップと、
i)前記毛髪上部を該毛髪上部の元の位置に移動させるステップと、
からなることを特徴とする自己粘着性ヘアーエクステンションの取付方法の構成によって達成できる。
【0017】
本発明の前記課題は、前記継ぎ目のない自己粘着性ヘアーエクステンションが、
並列配置でポリウレタン基部支持体ユニットの一端に取着された複数の補足毛髪束と、前記基部支持体ユニットの前記補足毛髪束の取着端の下に取り付けられた止着具と、該止着部に貼付された離型基材とを備えることを特徴とする自己粘着性ヘアーエクステンションの取付器具の構成によって達成できる。
【0018】
また本発明は、透明な両面自己粘着テープのストリップの一端に取り付けられた、並列配置されたある一定量の天然毛束または人工毛束により通気性をもたせられており、この継ぎ目のない自己粘着性ヘアーエクステンションは、装着者自身の既存の自毛の交互に並列した1/4インチセクションの範囲内の透明な両面自己粘着テープの別のストリップによって装着者の毛髪に固定される。
【0019】
最後になるが、本発明の非常に重要な態様は、毛髪が、非常に薄いが耐久性のあるポリウレタン層および/またはストリップにより通気性が与えられ、両面自己粘着テープで取着されるようになっているため、見た目や感触では実際にそれと気づかれず、そのため、所望であれば、装着者の頭頂部および/またはこめかみに施すことが容易である。
【0020】
本発明、本発明の使用により得られる動作利点、および具体的な目的をよりよく理解するため、添付の図面、および本発明の好適な実施形態としてそれら図面を説明している説明事項の参照を行うものとする。
【0021】
上記により、本発明のより適切な目的のいくつかを概説してきた。これらの目的は、本発明のより顕著な特徴および用途のいくつかを例示しているにすぎないと解釈すべきである。したがって、本発明の他の目的およびより完全な理解は、本発明の範囲の他に、本発明の概要、および添付図面により示された好適な実施形態の詳細な説明を参照することにより得られるであろう。
【0022】
本発明の上記および他の目的、特徴、および利点は、種々の図中、同様の参照符号が同一の部品を示すモノクロの添付図面において示された本発明の好適な実施の形態の以下の説明からより完全に理解されるであろう。
【発明の効果】
【0023】
本発明は、複数本の補足毛髪束から構成される。毛髪束は、様々な装着者および流行スタイルの所望および要望に対応するように、種々の長さ、直径、テクスチャ、および色の補足天然毛または補足人工毛からなる。ある一定量の毛髪束は、第1の取着端および第2の取着端と揃えられる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
本発明の自己粘着性ヘアーエクステンションの取付方法および増毛用みの毛について図面を参照して以下に説明する。
図1は本発明の実施形態の継ぎ目のない増毛用みの毛の前面全体図の実写図である。図2は図1の増毛用みの毛の拡大前面図である。図3は図1の両面自己粘着テープすなわち止着部を有する継ぎ目のない増毛用みの毛の実写図であり、両面自己粘着テープすなわち止着部は、ポリウレタンストリップにより毛髪に通気性を与えることによってヘアーエクステンションに取着され、別のポリウレタン被覆が施されることで、基部支持体ユニットの両端がシールされる。剥離型基材は、両面自己粘着テープすなわち止着部から剥がされ、その構造が露呈される。図4は 本発明の実施形態の両面自己粘着テープの止着部に基材が貼付されている継ぎ目のないヘアーエクステンションの裏面すなわち取着可能な面の実写図である。図5は本発明のステップ1と呼ばれる取付けプロセスおよび方法の実写図である。図6は本発明のステップ2と呼ばれる、取付けプロセスおよび方法の実写図である。図7は本発明のステップ3と呼ばれる、取付けプロセスおよび方法の実写図である。
【0025】
図1を参照すると、継ぎ目のない自己粘着性ヘアーエクステンション10の実写図が見られる。図2を参照すると、ポリウレタンストリップ16により通気された毛髪束26の取着端を含めた、ポリウレタンストリップ16の拡大前面図が示されている。
【0026】
図3には、上記基部支持体ポリウレタン(すなわち前述ではポリウレタンストリップ16と呼んでいた)の構成部材および構造が見えるように拡大背面図が示されており、毛髪束は、各補足毛髪束12を結ぶことでポリウレタンストリップにより通気性を与えられ、ポリウレタンストリップ16により補足毛髪束12を植設し、ポリウレタンの別の被覆を施し直すことによって、補足毛髪束12の取着端18がポリウレタンストリップ16にシールされる。該ポリウレタンストリップ16は、様々な頭皮および頭皮表面の形状および外郭に合う可撓性および耐久性材料からなっており、頭皮および頭皮表面に快適かつ違和感なくフィットするようになっている。両面自己粘着テープの止着部14は矩形であり、好ましくは狭小で細長く、ヘアーアタッチメントポリウレタンストリップ16の外辺に対応するようになっている。止着部14は、両面自己粘着テープ22および剥離型基材24からなる。両面自己粘着テープ22は、使用中に上記テープ部22が分離または移動しないようにポリウレタンストリップ16に固定される。
【0027】
図4には、継ぎ目のない増毛用みの毛の裏面すなわち着脱可能な面が、剥離型基材24が貼付されたままの状態で示されている。
【0028】
図5には、本明細書中においてステップ1と呼ぶ取着プロセスおよび方法が示されており、ベルクロストリップ36を用いて、装着者28の毛髪上部32および毛髪下部34を固定して分けることで、分目ライン30が得られる。
【0029】
図6には、本発明の自己粘着性ヘアーエクステンションの取付方法においてステップ2と呼ぶ取着プロセスおよび方法が示されており、上部32および下部34がベルクロ36により上方位置に固定された状態になっており、装着者の毛髪38の下部位置34の、装着者の頭皮44から約1/4インチ離れたところに両面自己粘着テープ22のストリップが配置され、鉤針40を用いて、装着者の自毛束38が上部32から約1/4インチのセクションに交互に引き出され、両面自己粘着テープ22にそれら自毛束を好ましくは両面自己粘着テープ22の全長にわたって配置する。
【0030】
図7には、本発明の増毛用みの毛(自己粘着性ヘアーエクステンション)の取付中においてステップ3と呼ぶ取着プロセスおよび方法が示されており、装着者の自毛束38が、図7のステップ2にて先に説明かつ図示したように、好ましくは両面自己粘着テープ22の全長にわたって1/4インチセクションに交互に両面自己粘着テープ22にいったん配置されると、基材24を剥がすことができ、継ぎ目のないヘアーエクステンション10を装着者28の両面自己粘着テープ22に接着することができる。必要であれば、自己粘着性ヘアーエクステンション10は、既存のまたは目的のヘアスタイルあるいは使用者の望みに見合うように垂直方向または水平方向にカットあるいはトリミングすることができる。自己粘着性ヘアーエクステンション10が両面テープ22に固定され揃えられると、毛髪上部32が、ベルクロストリップ36を外すことによって垂下し、同様にベルクロストリップ36を外すことによって下部34を開放することができる。毛髪が元の位置にくると、自己粘着テープ22が隠されるとともに、ポリウレタンストリップ16により、継ぎ目のない、より長髪、より濃い髪、および/またはハイライトヘアーの本物のような自然な外観が得られる。当然のことながら、ヘアーエクステンション10は、装着者28の頭部に、様々なヘアスタイルおよび髪量で、かつ装着者およびヘアドレッサーの創意によってしか限定されることのない様々な場所および位置に取り付けることができる。先に説明した取着の例が本発明自己粘着性ヘアーエクステンションの精神および範囲を限定することは決してなく、また、継ぎ目のない自己粘着性ヘアーエクステンション10を装着者の毛髪または頭皮に取り付けることの考えられる全ての変形も本発明の範囲内にあることを理解されたい。
【0031】
本発明の増毛用みの毛および取付方法を図面および上記説明において詳細に図示および説明してきたが、本発明増毛用みの毛および取付方法の特徴は例示であって限定ではないものと見なされるべきであり、好適な実施形態を示し説明しているにすぎず、本発明の精神の範囲内にある変更および変形のすべてが保護されるよう望まれることを理解されたい。したがって、上記説明に関して、サイズ、材料、形状、形態、動作機能および動作様式、組み立て、および使用を含めた、本発明の部品に最適な寸法上の関係は、当業者には容易に明白かつ自明であると見なされ、図面に示されるとともに実施形態の中で説明されたものに対するすべての等価関係は、本発明が包含するものと意図される。
【産業上の利用可能性】
【0032】
上記から、改良された継ぎ目のない自己粘着性ヘアーエクステンション方法が提供されることを当業者は理解するであろう。本発明は、製造が比較的単純かつ容易であり、様々な用途に用いることができる。本発明の増毛用みの毛には、多数の実施形態が援用されているが、これらの実施形態は、本発明の範囲を限定するものと解釈されるべきではなく、むしろ、本発明の好適な実施形態の例示と見なされるべきである。上記は、本発明の原理の例示にすぎないものと見なされる。さらに、多くの変形および変更が当業者には容易に想起されるであろうため、示し説明したものとまさに同じ構成および動作に本発明を限定することは望まれず、したがって、本発明の範囲内にある、すべての適した変形および等価物が用いられ得る。本発明を好適な形態においてある程度独自的に説明してきたが、好適な形態の本開示は例によってなされているにすぎず、部品の構成および組み合わせならびに配置の詳細ないくつかの変更が、本発明の精神および範囲から逸脱することなく用いられる得ることが理解される。

【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明の実施形態の継ぎ目のない増毛用みの毛の前面全体図の実写図である。
【図2】図1の増毛用みの毛の拡大前面図である。
【図3】図1の両面自己粘着テープすなわち止着部を有する継ぎ目のない増毛用みの毛の実写図であり、両面自己粘着テープすなわち止着部は、ポリウレタンストリップにより毛髪に通気性を与えることによってヘアーエクステンションに取着され、別のポリウレタン被覆が施されることで、基部支持体ユニットの両端がシールされる。剥離型基材は、両面自己粘着テープすなわち止着部から剥がされ、その構造が露呈される。
【図4】本発明の実施形態の両面自己粘着テープの止着部に基材が貼付されている継ぎ目のない増毛用みの毛の裏面すなわち取着可能な面の実写図である。
【図5】本発明のステップ1と呼ばれる取付けプロセスおよび方法の実写図である。
【図6】本発明のステップ2と呼ばれる、取付けプロセスおよび方法の実写図である。
【図7】本発明のステップ3と呼ばれる、取付けプロセスおよび方法の実写図である。
【符号の説明】
【0034】
10 継ぎ目のない自己粘着性ヘアーエクステンション
12 ヘアーエクステンション毛髪束
14 止着部(両面自己粘着テープ)
16 通気性を与えられたポリウレタンストリップの補足毛髪
18 毛髪束の取着端
20 毛髪束の非取着端
22 両面自己粘着テープ
24 テープ基材
26 ポリウレタンストリップで通気性を与えられた毛髪束
28 装着者
30 毛髪の分目ライン
32 毛髪上部
34 毛髪下部
36 ベルクロストリップ
38 装着者の自毛束
40 鉤針
42 継ぎ目のない自己粘着性ヘアーエクステンションの上面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
着脱式の再使用可能な低アレルギー性の自己粘着性ヘアーエクステンションを使用者の毛髪に取り付ける方法であって、
a)ある一定量の毛髪束を、該毛髪束が第1の取着端および第2の取着端に揃うように並列配置で配置することにより、継ぎ目のない自己粘着性ヘアーエクステンションを形成するステップと、
b)前記毛髪束の前記第1の取着端をポリウレタン基部支持体に固定するステップと、
c)剥離型基材を有する矩形状の透明な両面自己粘着テープを、補足天然毛または補足人工毛により通気性を与えられている前記ポリウレタン支持体ユニットに取着するステップと、
d)使用者の頭部に分目ラインを形成することであって、それにより、毛髪上部および毛髪下部を形成する、分目ラインを形成するステップと、
e)前記毛髪上部および前記毛髪下部を一時的に前記分目ラインとは別のところに取り分け、かつそこに固定するステップと、
f)前記矩形状の透明な両面自己粘着テープのストリップを、前記分目ラインよりも下の前記毛髪下部の頭皮から約1/4インチ離れたところに配置するステップと、
g)前記分目ラインの前記上部から装着者の自毛の約1/4インチセクションを引き出し、かつ、該セクションを、上記に明記した前記分目ラインの前記毛髪下部に配置されている前記透明な両面自己粘着テープに据えるステップであって、それにより、前記両面自己粘着テープの全長に毛髪の小分けした列を形成するようにする、据えるステップと、
h)補足毛髪エクステンションから前記基材を剥離し、前記装着者の毛髪に接着されている前記両面自己粘着テープの他面を配置し、かつ該他面と接触させるステップと、
i)前記毛髪上部を該毛髪上部の元の位置に移動させるステップと、
からなることを特徴とする自己粘着性ヘアーエクステンションを頭髪に取り付ける方法。
【請求項2】
前記継ぎ目のない自己粘着性ヘアーエクステンションが、並列配置でポリウレタン基部支持体ユニットの一端に取着された複数の補足毛髪束と、前記基部支持体ユニットの前記補足毛髪束の取着端の下に取り付けられた止着具と、該止着部に貼付された離型基材とを備えることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記支持体ユニットはポリウレタンストリップであることを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記毛髪束は、個々の毛髪束または毛髪房に前記ポリウレタン基部支持体ユニットにより通気性を与えることによって前記ポリウレタン支持体ユニットに取着されることを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記毛髪束は、個々の前記毛髪束に通気性を与え、かつ別のポリウレタン被覆を施して前記補足毛髪支持体ユニットの両側をシールすることによって、前記ポリウレタン基部支持体ユニットに取着されることを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記離型基材は、前記両面自己粘着テープから剥がされると該両面自己粘着テープを露呈することを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項7】
前記毛髪束は天然毛束であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記毛髪束は人工毛であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記ヘアーエクステンションは再使用可能であり、
a)前記ヘアーエクステンションポリウレタン基部支持体に取着された前記両面自己粘着テープをシトラスオイルで湿潤させるステップと、
b)該湿潤した両面自己粘着テープを剥がして廃棄するステップと、
c)布材またはペーパータオル状材料を用いて前記ポリウレタン基部支持体から過剰なシトラスオイルを乾燥させるステップと、
d)新しい両面自己粘着テープの矩形ストリップを前記ポリウレタン基部支持体に貼着するステップと
を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記ヘアーエクステンションは低アレルギー性であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項11】
頭部の毛髪に取付けるヘアーエクステンションにおいて、
a) 第1の取着端と第2の取着端を備えた天然毛または人工毛の一定量の毛髪束と、
b) 前記毛髪束は第1の取着端と第2の取着端とを並列配置で配置するようにし、第2の取着端は固定せずに配置し、前記第1の取着端に固定した基部支持体と、
c)前記基部支持体に接着し、この使用者の頭部に直接接着する接着面を有し、この接着面が使用前は剥離可能なように表面が保護されている固定部材とからなることを特徴とする増毛用みの毛。
【請求項12】
前記継ぎ目のない自己粘着性ヘアーエクステンションが並列配置でポリウレタン基部支持体ユニットの一端に取着された複数の補足毛髪束と、前記基部支持体ユニットの前記補足毛髪束の取着端の下に取り付けられた止着具と、該止着部に貼付された離型基材とを備えることを特徴とする請求項11に記載の増毛用みの毛。
【請求項13】
前記毛髪束の前記基部支持体が発泡性ストリップであることを特徴とする請求項11または請求項12に記載の増毛用みの毛。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−104645(P2006−104645A)
【公開日】平成18年4月20日(2006.4.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−226546(P2005−226546)
【出願日】平成17年8月4日(2005.8.4)
【出願人】(000126676)株式会社アデランス (49)