説明

自書式電子投票システム

【課題】候補名ごとに得票数を短時間で集計することが可能であるとともに、特定の候補への意思表示を示した投票を自由に手書き入力して投票を行うことが可能な自書式電子投票システムを提供する。
【解決手段】自書式電子投票システム1は、自書式電子投票装置2に手書き入力された文字の画像データから文字列データが生成され、照合部203により文字列データに候補者名と一致する部分があると判定される場合には、手書き文字の画像データとそれに対応した候補者名データが電子集計装置3に送信され、コード照合部304によりこれらのデータが一致しているか否かで候補者名の疑問票あるいは仮の得票と認識され、集計部301により仮の得票数から疑問票数が減算された候補者名ごとの得票数が集計され、印刷部35により用紙に手書き文字の画像、それに対応した候補者名およびそれに対応したバーコードが印刷される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、選挙や住民投票等で使用される自書式電子投票システムに関するものであり、その集計技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、選挙における投票制は、投票者が投票所で手渡された規定の投票用紙に候補者名あるいは政党名等を自書して投票箱に投函する自書式投票制が主に採用されている。その開票作業は、手作業で行われることが殆どであるため多くの費用と時間を要してしまうという問題等がある。現在、このような問題を解決するために、従来の自書式投票制を継承した自書式電子投票システムの開発が進められている。
【0003】
例えば、タッチパネル上に候補者の名前あるいは特定候補者への投票を意思表示したと認識される許容範囲内の別名(例えば、「山田五郎」氏に対して「ゴロウ」)が自書されると、それを文字認識し、その自書された自書名前に対応する候補者名が予め記憶された候補者リストから抽出されて自書名前と候補者名を並列表示し、自書名前と候補者名を比較確認した上で投票操作を行うことが可能な自書式電子投票方法が開示・提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
【特許文献1】特開2003−242546号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
確かに、特許文献1に開示された自書式電子投票方法であれば、手書き入力された候補者の名前あるいは特定候補者への投票を意思表示したと認識される許容範囲内の別名(例えば、「山田五郎」氏に対して「ゴロウ」)が、予め記憶された候補者リスト内の候補者名と完全に一致している候補者名があれば、その候補者に投票を行うことができる。また、自書式電子投票機の画面に表示されている表示画面毎にコンピュータおよびプリンタを介してハードコピーとして印刷することができる。
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示された自書式電子投票方法では、手書き入力された自書名前あるいは特定候補者への投票を意思表示したと認識される許容範囲内の別名(例えば、「山田五郎」氏に対して「ゴロウ」)が、予め記憶された候補者リスト内に完全に一致した自書名前あるいは特定候補者の別名が無い場合には、投票を行うことができなかった。
【0006】
例えば、候補者名が正しくかつ認識可能なように手書きされており、明らかに特定の候補者に投票する意思があるように、「○本△男に投票します」などと手書きで入力された場合には、照合が行えず投票操作に移ることができなかった。その際には、ユーザは、予め記憶された候補者リストの範囲内で再入力を行わなければならず、その操作が煩わしかった。そのため、投票者は、このように候補者への意思表示を示した投票を自由に手書き入力して投票を行うことができなかった。
【0007】
また、特許文献1に開示された自書式電子投票方法では、自書式電子投票機の画面に表示されている表示画面毎にコンピュータおよびプリンタを介してハードコピーとして印刷して出力することが可能であると記載されているが、用紙に印刷された自書名前および自書名前から認識された候補者名について、それらの確認および再集計に対して何も言及されていなかった。また、その自書式電子投票機の画面に表示されている表示画面毎に用紙に印刷された複数の投票結果が短時間で集計されることが望ましい。
【0008】
本発明は、上記の問題点に鑑み、投票時に複数の投票者により文字が手書き入力されて行われる自書式電子投票において、候補名ごとに得票数を短時間で集計することが可能であるとともに、特定の候補への意思表示を示した投票を自由に手書き入力して投票を行うことが可能な自書式電子投票システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明に係る自書式電子投票システムは、手書きにより文字の入力を受け付ける入力手段と、手書きにより入力された該文字を画像データに変換する変換手段と、該画像データから文字を認識して文字列データを生成する認識手段と、単数あるいは複数の候補名を記憶する候補名記憶手段と、該候補名記憶手段に記憶された該候補名ごとに、前記文字列データと照合を行い、該文字列データに候補名と一致する部分がある場合には、その一致する部分がある該候補名を抽出する照合手段と、該照合手段により抽出された当該候補名に対応したコードに変換するコード化手段と、前記画像データ、該画像データに対応した候補名および該候補名に対応したコードを用紙に記録する記録手段と、を有して成る構成とされている。このような構成とすることにより、用紙に投票された候補名に対応したコードが記録されるため、そのコードを利用して、得票数の集計を短時間で正確に行うことができる。また、投票者は、候補者への意思表示を示した投票を自由に手書き入力して投票を行うことができる。
【0010】
また、上記構成から成る自書式電子投票システムにおける前記記録手段は、前記コードをバーコードあるいは2次元コードとして用紙に印刷する構成とされている。このような構成とすることにより、バーコードあるいは2次元コードを利用して、得票数の集計をより短時間で正確に行うことができる。
【0011】
また、上記構成から成る自書式電子投票システムにおける前記記録手段は、前記コードを用紙に組み込まれたICタグに保存する構成とされている。このような構成とすることにより、ICタグに保存されたコードを利用して、得票数の集計をより短時間で正確に行うことができる。
【0012】
また、上記構成から成る自書式電子投票システムは、前記照合手段により抽出された前記候補名と該候補名に対応したコードのデータを記憶する集計用記憶手段と、前記用紙に記録された前記コードを取り込んで、前記コードのデータに対応した候補名を抽出するコード照合手段と、所定の開始指示命令の入力を受け付ける操作手段と、仮の得票数の集計を開始させる開始指示命令が前記操作手段に受け付けられた際に、前記コード照合手段により候補名が抽出される度に、該候補名の仮の得票のカウント数を増加させて前記候補名ごとの仮の得票数の集計を行う仮得票数集計手段と、疑問票数の集計を開始させる開始指示命令が前記操作手段に受け付けられた際に、前記コード照合手段により候補名が抽出される度に、該候補名の疑問票のカウント数を増加させて前記候補名ごとの疑問票数の集計を行う疑問票数集計手段と、該疑問票数集計手段による前記候補名ごとの疑問票数の集計が完了した際に、前記候補名ごとに、前記仮の得票数の集計結果から前記疑問票数の集計結果を減算して、該候補名ごとの得票数を集計する得票数集計手段と、を有して成る構成とされている。このような構成とすることにより、候補名ごとに仮の得票数から疑問票数が減算された候補名ごとの得票数を正確に短時間で集計することができる。
【0013】
また、上記構成から成る自書式電子投票システムは、有効票数の集計を開始させる開始指示命令が前記操作手段に受け付けられた際に、前記コード照合手段により候補名が抽出される度に、該候補名の有効票のカウント数を増加させて前記候補名ごとの有効票数の集計を行う有効票数集計手段を有して成り、前記得票数集計手段は、該有効票数集計手段による前記候補名ごとの有効票数の集計が完了した際に、前記候補名ごとに、前記仮の得票数の集計結果から前記疑問票数の集計結果を減算し、前記有効票数の集計結果を加算して、該候補名ごとの得票数を集計する構成とされている。このような構成とすることにより、候補名ごとに仮の得票数から疑問票数が減算され、更に有効票数が加算された候補名ごとの得票数を正確に短時間で集計することができる。
【0014】
また、本発明に係る自書式電子投票システムは、手書きにより文字の入力を受け付ける入力手段と、手書きにより入力された該文字を画像データに変換する変換手段と、該画像データから文字を認識して文字列データを生成する認識手段と、単数あるいは複数の候補名を記憶する候補名記憶手段と、該候補名記憶手段に記憶された該候補名ごとに、前記文字列データと照合を行い、前記文字列データに候補名と一致する部分がある場合には、その一致する部分がある該候補名を抽出する照合手段と、前記画像データおよび該画像データに対応した候補名が入力される度に、該候補名の仮の得票のカウント数を増加させて前記候補名ごとの仮の得票数の集計を行う仮得票数集計手段と、前記画像データと該画像データに対応した候補名を照合し、一致していなければ疑問票と判定する疑問票判定手段と、該疑問票判定手段により前記画像データと該画像データに対応した候補名が疑問票と判定される度に、該候補名の疑問票のカウント数を増加させて前記候補名ごとの疑問票数の集計を行う疑問票数集計手段と、所定の開始指示命令の入力を受け付ける操作手段と、前記疑問票数が減算された得票数の集計を開始させる開始指示命令が前記操作手段に受け付けられた際に、前記候補名ごとに、前記仮の得票数の集計結果から前記疑問票数の集計結果を減算して、該候補名ごとの得票数を集計する得票数集計手段と、を有して成る構成とされている。このような構成とすることにより、候補名ごとに仮の得票数から疑問票数が減算された正確な候補名ごとの得票数を自動的に短時間で集計することができる。また、投票者は、候補名への意思表示を示した投票を自由に手書き入力して投票を行うことができる。
【0015】
また、上記構成から成る自書式電子投票システムは、前記照合手段により抽出された前記候補名に対応したコードに変換するコード化手段と、前記疑問票判定手段により疑問票と判定された前記画像データ、該画像データに対応した候補名および該候補名に対応したコードを用紙に記録する記録手段と、を有して成る構成とされている。このような構成とすることにより、候補名ごとに仮の得票数から疑問票数が減算された正確な候補名ごとの得票数を自動的に短時間で集計することができるとともに、投票された候補名に対応したコードが用紙に記録されるため、更にそのコードを利用して、疑問票に含まれる有効票や対立候補票等が加算あるいは減算された正確な候補名ごとの得票数を短時間で集計することができる。
【0016】
また、上記構成から成る自書式電子投票システムは、前記照合手段により抽出された前記候補名と該候補名に対応したコードのデータを記憶する集計用記憶手段と、前記用紙に印刷された前記コードを取り込んで、前記コードのデータに対応した候補名を抽出するコード照合手段と、有効票数の集計を開始させる開始指示命令が前記操作手段に受け付けられた際に、前記コード照合手段により候補名が抽出される度に、該候補名の有効票のカウント数を増加させて前記候補名ごとの有効票数の集計を行う有効票数集計手段と、を有して成り、前記得票数集計手段は、前記疑問票数が減算および前記有効票数が加算された得票数の集計を開始させる開始指示命令が前記操作手段に受け付けられた際に、前記候補名ごとに、前記仮の得票数の集計結果から前記疑問票数の集計結果を減算し、前記有効票数の集計結果を加算して、該候補名ごとの得票数を集計する構成とされている。このような構成とすることにより、用紙に投票された候補名に対応したコードが用紙に記録されるため、候補名ごとに仮の得票数から疑問票数が減算され、更に有効票数が加算された正確な候補名ごとの得票数を短時間で集計することができる。
【0017】
また、上記構成から成る自書式電子投票システムにおける前記記録手段は、前記コードをバーコードあるいは2次元コードとして用紙に印刷する構成とされている。このような構成とすることにより、バーコードあるいは2次元コードを利用して、得票数の集計をより短時間で正確に行うことができる。
【0018】
また、上記構成から成る自書式電子投票システムにおける前記記録手段は前記コードを用紙に組み込まれたICタグに保存構成とされている。このような構成とすることにより、ICタグに保存されたコードを利用して、得票数の集計をより短時間で正確に行うことができる。
【発明の効果】
【0019】
上記したように、本発明に係る自書式電子投票システムであれば、投票時に所定の候補名に投票するために手書き入力された文字から正確な候補名ごとの得票数をより短時間で集計することが可能となるとともに、特定の候補への意思表示を示した投票を自由に手書き入力して投票を行うことが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明に係る自書式電子投票システムの第1実施形態について図を参照にして説明する。図1は第1実施形態に係る自書式電子投票システムの要部構成を示すブロック図である。図1に示すように、本実施形態の自書式電子投票システム1は、後述で詳細に説明するように、投票時に、投票者によって後述のタッチパネル機能を備えた液晶ディスプレイ上へ手書き入力される候補者名等を示す文字の入力を受け付けて、その手書き入力された文字(以下、手書き文字と呼ぶ)を画像データに変換し、その画像データから文字を認識して文字列データを生成し、候補者名リストと照合を行い、その手書き文字の画像データおよびそれに対応する候補者名データを後述の電子集計装置3へ送信する自書式電子投票装置1と、自書式電子投票装置1から受信したその手書き文字の画像データおよびそれに対応する候補者名データから後述するように候補者名ごとの得票数を集計する電子集計装置3と、を有して成る。
【0021】
まず、自書式電子投票システム1における自書式電子投票装置2の要部構成について以下に説明を行う。本実施形態の自書式電子投票システム1における自書式電子投票装置2は、図1に示すように、本装置全体の動作を制御する制御部20と、候補者名等を手書き入力するための入力操作手段(タッチパネルや入力キーなど)や投票者へ手書き入力に関する案内等を表示する表示手段(液晶ディスプレイなど)からなる入力表示部21と、各種プログラムやデータの記憶領域およびワーク領域として利用されるメモリ部22と、外部のネットワーク50と本装置の通信接続を確立するためのインタフェース部23と、を有して成る。
【0022】
自書式電子投票装置2の制御部20は、入力表示部21の後述する液晶ディスプレイ211から入力された手書き文字を画像データに変換する変換部201と、変換部201により変換された該画像データからOCR[Optical Character Reader]処理等により文字を認識して、入力された手書き文字の順番と一致した文字列データを生成する認識部202と、後述の候補者記憶部223に記憶された候補者名リスト内の候補者名およびその候補者名に関連付けされた別名(例えば、「田中太郎」氏に対して「タロウ」)ごとに、認識部202により生成された手書き文字の文字列データと照合を行い、文字列データ内に候補者名と一致する部分がある候補者名を抽出する、あるいは手書き文字が候補者名に関連付けされた別名である場合には、候補者名リスト内の別名と手書き入力された別名の文字列データを照合し、両者が一致していれば、候補者名リスト内の別名に関連付けされた候補者名を抽出する照合部203と、照合部203により抽出された候補者名を送信可能な候補者名データに変換し、変換部201により変換された手書き文字の画像データおよびその候補者名データを電子集計装置3へ送信する制御を行う送信部204と、を有して成る。
【0023】
自書式電子投票装置2のメモリ部22は、各種制御プログラム等が格納されたROM221[Read Only Memory]と、ワーク領域として用いられるRAM222[Random Access Memory]と、ハードディスク[hard disk]あるいはフラッシュメモリ[flash memory]等からなり、単数あるいは複数の候補者名およびその候補者名に関連付けされた別名を含む候補者名リストを記憶する候補者記憶部223と、変換部201により変換された手書き文字の画像データおよび照合部203により抽出された候補者名等が記憶される投票記憶部224と、を有して成る。
【0024】
また、自書式電子投票装置2の入力表示部21について以下に説明を行う。図2は、自書式電子投票装置2における入力表示部21の一例を示す図である。入力表示部21は、図2に示すように、タッチパネル機能を備えた液晶ディスプレイ211と、液晶ディスプレイ211の候補者名記入欄213に手書き入力されて表示された候補者名等を投票する際に押下される投票キー214と、液晶ディスプレイ211の候補者名記入欄213に手書き入力されて表示された候補者名等を取り消す際に押下される取消キー215と、を有して成る。
【0025】
また、液晶ディスプレイ211は、投票者により候補者名あるいはその別名等を示す単数あるいは複数の文字が手書き入力され、その手書き入力された文字が表示される領域となる候補者名記入欄213と、投票者に候補者名記入欄213への候補者名等の手書き入力に関する案内画面等が表示される領域となる案内表示欄212と、を有して成る。
【0026】
電子集計装置3は、図1に示すように、本装置全体の動作を制御する制御部30と、操作手段(テンキーやタッチパネルなど)と表示手段(液晶ディスプレイなど)から成る操作表示部31と、各種プログラムやデータの記憶領域およびワーク領域として利用されるメモリ部32と、原稿台(不図示)にセットされた原稿を自動搬送する原稿搬送部33と、原稿搬送部33から搬送された原稿の画像を取り込んで画像データを生成する原稿取込部34と、所定の印刷データに基づいて用紙に印刷を行う印刷部35と、外部のネットワーク50と本装置の通信接続を確立するためのインタフェース部36と、を有して成る。なお、本実施形態の自書式電子投票システムにおける自書式電子投票装置2と電子集計装置3は、ネットワーク50を介してデータの送受信を行うことが可能である。
【0027】
電子集計装置3の制御部30は、自書式電子投票装置2から送信された手書き文字の画像データおよびそれに対応した候補者名データを受信して、後述の集計記憶部324の予め割り当てられたメモリ領域に記憶させる受信部305と、ROM321に記憶された文字列データをバーコードに変換するバーコード変換プログラムに従って、受信部30により受信された候補者名データを各候補者名専用のバーコードデータに変換し、候補者名とバーコードデータを対応させて集計記憶部324の予め割り当てられたメモリ領域に記憶させるコード化部302と、受信された手書き文字の画像データおよびそれに対応した候補者名データ、更にコード化部302によりその候補者名データから変換されたバーコードデータを、後述する投票結果印刷用用紙に印刷可能な印刷データに変換して印刷部35に入力する印刷制御部303と、原稿取込部34より取り込まれた印刷済みの投票結果印刷用用紙の画像データからバーコードを解読した後に、コード化部302により集計記憶部324に記憶された候補者名に対応したバーコードデータとその画像データから解読されたバーコードを照合し、更にその画像データから解読されたバーコードに一致する集計記憶部324に記憶されたバーコードデータに対応した候補者名を抽出するコード照合部304と、仮の得票数の集計を開始させる開始指示命令が操作表示部31に受け付けられた際に、コード照合部304により候補者名が抽出される度に、その候補者名の仮の得票のカウント数を増加させて候補者名ごとの仮の得票数の集計を行う仮得票数集計手段、疑問票の集計を開始させる開始指示命令が操作表示部31に受け付けられた際に、コード照合部304により候補者名が抽出される度に、その候補者名の疑問票のカウント数を増加させて候補者名ごとの疑問票数の集計を行う疑問票数集計手段、有効票の集計を開始させる開始指示命令が操作表示部31に受け付けられた際に、コード照合部304により候補者名が抽出される度に、その候補者名の有効票のカウント数を増加させて候補者名ごとの有効票数の集計を行う有効票数集計手段、および疑問票数集計手段が完了した際に、仮の得票数から疑問票数の減算を行うあるいは有効票数集計手段による集計が完了した際に、仮の得票数疑問票数が減算され、有効票数が加算された候補者名ごとの得票数の集計を行う得票数集計手段等の役割を担い、各種票の集計に関する処理を行う集計部301と、を有して成る。
【0028】
なお、原稿搬送部33から搬送された印刷済み投票結果印刷用用紙から直接バーコードを読み込んでそのバーコードデータを生成するバーコード読取部が備えられ、コード照合部304により、集計記憶部324に記憶された候補者名に対応したバーコードデータとバーコード読取部より生成されたバーコードデータを照合され、バーコード読取部により生成されたバーコードデータに一致する集計記憶部324に記憶されたバーコードデータに対応した候補者名が抽出されてもよい。
【0029】
電子集計装置3のメモリ部32は、文字列データをバーコードデータに変換するバーコード変換プログラムや各種制御プログラム等が格納されたROM321[Read Only Memory]と、ワーク領域として用いられるRAM322[Random Access Memory]と、ハードディスク[hard disk]あるいはフラッシュメモリ[flash memory]等からなり、単数あるいは複数の候補者名およびその候補者名に関連付けられた別名を含む候補者名リストを記憶する候補者記憶部323と、ハードディスクからなり、自書式電子投票装置2から送信された手書き文字の画像データおよびそれに対応した候補者名データ、コード化部302により候補者名とその候補者名に対応したバーコードデータおよび各種データ等が記憶される集計記憶部324と、を有して成る。
【0030】
なお、本実施形態の自書式電子投票システム1は、投票時に手書き入力された文字の画像、それに対応した候補者名およびその候補者名に対応したバーコードが用紙に印刷され、その用紙を用いて候補者名ごとの仮の得票数および疑問票数が集計され、候補者名ごとに仮の得票数から疑問票数が減算された候補者名ごとの最終の得票数が集計される集計制御に特徴を有している。
【0031】
そこで、以下では、図を参照しながら、本実施形態の自書式電子投票システム1における投票時に手書き入力された文字の画像、それに対応した候補者名およびその候補者名に対応したバーコードが用紙に印刷され、その用紙を用いて候補者名ごとの仮の得票数および疑問票数が集計され、候補者名ごとに仮の得票数から疑問票数が減算された候補者名ごとの最終の得票数が集計される集計制御について詳細な説明を行う。
【0032】
まず、投票者により投票が行われる際の本実施形態の自書式電子投票システム1における自書式電子投票装置2の動作について以下に説明する。図3は、自書式電子投票装置2の動作を説明するためのフローチャートである。本実施形態の自書式電子投票システム1における自書式電子投票装置2では、ステップS3−1で、案内表示欄212に投票者にタッチペン(不図示)で候補者記入欄213に投票したい候補者名の記入を要求する旨が表示され、投票者により候補者名記入欄213に手書きで文字が書かれると、液晶ディスプレイ211によりその手書き文字の入力が受け付けられて、制御部20によりほぼ同時にその手書き文字が液晶ディスプレイ211の候補者記入欄213に表示される。
【0033】
続いて、ステップS3−2で、投票者により投票キー214が押下されると、入力された手書き文字が変換部201により画像データに変換され、ステップS3−3で、認識部202により手書き文字の画像データにOCR処理等が行われ該画像データから各文字が認識された後、手書き文字と同じ文字の順番で文字列データが生成される。
【0034】
続いて、ステップS3−4で、照合部203によって、その文字列データが、候補者記憶部203に記憶された候補者リスト内の候補者名およびその候補者名に関連付けされた別名の全てと照合され、ステップS3−5で、照合部203によりその文字列データ内に特定の候補者名と一致する部分があると認識される場合あるいはその文字列データが候補者名に関連付けされた別名と一致すると認識される場合には(S3−5YES)、ステップS3−6で、ステップS3−5において照合部203によりその文字列データ内に特定の候補者名と一致する部分があると認識される場合にはその候補者名が抽出され、あるいはステップS3−5においてその文字列データが候補者名に関連付けされた別名と一致すると認識される場合には、候補者リスト内の別名に関連付けされた候補者名が抽出される。そして、液晶ディスプレイ211の案内表示欄212に投票が完了した旨が表示される。
【0035】
続いて、ステップS3−7で、制御部20により手書き文字の画像データおよびそれに対応した候補者名が投票記憶部224に記憶される。
【0036】
続いて、ステップS3−8で、送信部204により、照合部204により抽出された候補者名が送信のために候補者名データに変換された後、手書き文字の画像データおよびその画像データに対応した候補者名データが、投票者の投票結果として、ネットワーク50に接続されたインタフェース部23を介して電子集計装置3へ送信される。そして、再び案内表示欄212に投票者にタッチペン(不図示)で候補者記入欄213に投票したい候補者名の記入を要求する旨が表示され、本動作は完了となる。
【0037】
また、ステップS3−5で、照合部203によりその文字列データ内に特定の候補者名と一致する部分がないと認識される場合あるいはその文字列データが候補者名に関連付けされた別名と一致しないと認識される場合には(S3−5YES)、ステップS3−9で、候補者名の抽出ができないため、液晶ディスプレイ211の案内表示欄212に再入力を依頼する旨が表示され、ステップS3−1に戻る。
【0038】
なお、上記で説明したように、自書式電子投票装置2が利用されて、異なる投票者によって順次投票が行われ、自書式電子投票装置2から電子集計装置3へ手書き文字の画像データおよびその画像データに対応した候補者名データが送信される。
【0039】
次に、本実施形態の自書式電子投票システム1の電子集計装置3における受信した手書き文字の画像データおよびそれに対応した候補者名データに基づいて投票結果印刷用用紙に手書き文字の画像、それに対応した候補者名およびその候補者名に対応したバーコードが印刷される動作について以下に説明する。図4は、電子集計装置3における受信した投票結果の投票結果印刷用用紙への印刷動作の一例を示すフローチャートである。図5は、手書き文字の画像とそれに対応した候補者名が一致する場合の印刷済みの投票結果印刷用用紙の一例を示す図である。
【0040】
本実施形態の自書式電子投票システム1の電子集計装置3では、ステップS4−1で、受信部305により自書式電子投票装置2から送信された手書き文字の画像データおよびそれに対応した候補者名データが、ネットワーク50に接続されたインタフェース部36を介して受信されると、受信部305によりその手書き文字の画像データおよびそれに対応した候補者名データが、一旦集計記憶部324に記憶される。
【0041】
続いて、ステップS4−2で、コード化部302により、文字列データをバーコードデータに変換するバーコード変換プログラムに従って、集計記憶部324に記憶されたその候補者名データが読み込まれて、候補者名データが候補者名専用のバーコードデータに変換され、手書き文字の画像データ、それに対応した候補者名データおよびその候補者名に対応したバーコードデータが関連付けられて集計記憶部324に記憶される。
【0042】
続いて、ステップS4−3で、印刷制御部303により、図5に示すように、手書き文字の画像データ、それに対応した候補者名データおよびその候補者名に対応したバーコードデータが、後述の投票結果印刷用用紙60に印刷可能な印刷命令を含む印刷データに変換され、その印刷データが印刷部35に送られる。そして、印刷部35により領域64に手書き文字の画像、領域65にそれに対応した候補者名および投票結果印刷用用紙60の下部にその候補者名に対応したバーコード66が印刷され、本動作は完了となる。
【0043】
なお、上記で説明したように、異なる投票者により自書式電子投票装置2が利用されて順次投票が行われると、自書式電子投票装置2から送信された手書き文字の画像データおよびそれに対応した候補者名データが電子集計装置3に受信され、電子集計装置3により投票結果印刷用用紙60に手書き文字の画像、それに対応した候補者名およびその候補者名に対応したバーコードの印刷が行われる。
【0044】
なお、印刷部35により手書き文字の画像、それに対応した候補者名およびその候補者名に対応したバーコードが印刷される投票結果印刷用用紙60には、図5に示すように、予め用紙が投票結果印刷用の用紙である旨を示す表記部61と、手書き文字が印刷される領域64を説明する表記部62と、領域64に印刷された手書き文字に対応する候補者名が印刷される領域65を説明する表記部63と、が印刷されている。
【0045】
また、図5に示すように、自書式投票装置2で入力された手書き文字が全て正規の候補者名のみであれば、投票結果印刷用用紙60に印刷された領域64の手書き文字の画像と領域65のそれに対応した候補者名が一致するため、電子集計装置3により後述の集計動作と同様に投票結果印刷用用紙60に印刷されたバーコード66が利用されて、候補者名ごとの得票数を正確に短時間で集計することができる。
【0046】
しかしながら、自書式電子投票装置2において投票者により正規の候補者名のみが手書き入力されずに、例えば「○木△男に投票します」あるいは「○木△男に投票しません」といったように手書き入力された場合には、自書式電子投票装置2の照合部203により候補者記憶部223に記憶された候補者名リスト内の候補者名およびその候補者名に関連付けされた別名ごとに、認識部202により生成された手書き文字の文字列データの照合が行われ、文字列データ内に候補者名と一致する部分がある候補者名が抽出され、あるいは手書き文字が候補者名に関連付けされた別名である場合には、候補者リスト内の別名と手書き入力された別名の文字列データを照合し、一致していれば、候補者リスト内の別名に関連付けされた候補者名が抽出されるため、図6および図7に示すように、電子集計装置3により投票結果印刷用用紙60の領域65に候補者名「○木△男」が印刷される。
【0047】
このため、図6および図7に示すように、領域64に印刷された手書き文字の画像と領域65に印刷されたその抽出された候補者名が一致していない印刷済みの投票結果印刷用用紙60については、選挙管理者に疑問票として取り扱われる。なお、以下では、本実施形態の自書式電子投票システム1の電子集計装置3における候補者名ごとにその疑問票数が減算された候補者名ごとの得票数の集計動作について説明を行う。
【0048】
次に、本実施形態の自書式電子投票システム1の電子集計装置3における候補者名ごとに疑問票数が減算された候補者名ごとの得票数の集計動作について以下に説明する。図8は、第1実施形態に係る自書式電子投票システム1の電子集計装置3における疑問票数が減算された候補者名ごとの得票数の集計動作の一例を示すフローチャートである。
【0049】
本実施形態の自書式電子投票システム1の電子集計装置3では、ステップS8−1で、選挙管理者によって全ての印刷済みの投票結果印刷用用紙60が原稿搬送部33にセットされ、操作表示部31に表示された仮の得票数の集計を開始させる旨のボタン(不図示)が押下されると、仮の得票数の集計を開始させる開始指示命令に従って、原稿搬送部33から印刷済みの投票結果印刷用用紙60が下から1枚抜き取られて、原稿取込部34に搬送される。
【0050】
そして、原稿取込部34で印刷済みの投票結果印刷用用紙60の画像が読み込まれて画像データが生成され、コード照合部304によりその画像データからバーコード66が解読された後、集計記憶部324に記憶された候補者名に対応したバーコードデータと解読されたバーコード66の照合が行われ、一致するバーコードデータに対応した候補者名が抽出される。
【0051】
そして、集計部301により、その抽出された候補者名がコード照合部304から読み込まれ、その候補者名の仮の得票数としてカウント数が1増加され、集計記憶部324の予め設定されたメモリ領域に更新して記憶される。このように、原稿搬送部33にセットされた全ての印刷済みの投票結果印刷用用紙60について繰り返し候補者名ごとに仮の得票数のカウントが実施され、原稿搬送部33に備えられた原稿有無センサ(不図示)により印刷済みの投票結果印刷用用紙60が無いことが検知されると、制御部30により候補者名ごとに仮の得票数の集計結果が操作表示部31に表示される。
【0052】
上記で説明したように、本実施形態の自書式電子投票システム1であれば、疑問票が発生していない場合には、バーコード66が投票結果印刷用用紙60に印刷されているため、候補者名ごとの得票数の集計を正確に短時間で行うことができる。
【0053】
続いて、ステップS8−2で、ステップS8−1において仮の得票数が集計された印刷済みの投票結果印刷用用紙60のうち、図6および図7に示すように、選挙管理者により、疑問票として取り扱われた印刷済みの投票結果印刷用用紙60(以下、疑問票と呼ぶ)が原稿搬送部33にセットされ、操作表示部31に表示された疑問票の集計を開始させる旨のボタン(不図示)が押下されると、疑問票の集計を開始させる開始命令に従って、制御部30により疑問票に印刷されたバーコードの読み取りの開始が認識される。
【0054】
続いて、ステップS8−3で、原稿搬送部33により疑問票が下から1枚抜き取られて、原稿取込部34に搬送され、原稿取込部34により画像データが生成される。そして、コード照合部304によりその画像データからバーコード66が抽出され、そのバーコードが解読される。
【0055】
続いて、ステップS8−4で、コード照合部304によりその解読されたバーコード66と集計記憶部324に記憶された候補者名に対応したバーコードデータとの照合が行われ、バーコード66に対応した候補者名が抽出され認識される。
【0056】
続いて、ステップS8−5で、コード照合部304により認識された候補者名が集計部301に読み込まれ、集計部301によりその候補者名の疑問票のカウント数が1増加された値が集計記憶部324に更新して記憶される。
【0057】
続いて、ステップS8−6で、原稿搬送部33に備えられた原稿有無センサ(不図示)により疑問票が検出され、制御部30により疑問票が原稿搬送部33に有ると認識される場合(S8−6YES)には、ステップS8−3に戻り、前述したように原稿搬送部33の疑問票が原稿有無センサ(不図示)に検出されなくなるまで、繰り返し候補者名ごとに疑問票のカウントが行われる。
【0058】
また、ステップS8−6で、原稿搬送部33に備えられた原稿有無センサ(不図示)により疑問票が検出されず、制御部30により疑問票が原稿搬送部33に無いと認識される場合(S8−6NO)には、ステップS8−7で、集計部301により集計記憶部324に記憶された候補者名ごとの疑問票のカウント数および候補者名ごとの仮の得票数が読み込まれ、更に候補者名ごとに仮の得票数から疑問票数が減算されて候補者名ごとの最終の得票数が集計される。
【0059】
続いて、ステップS8−8で、ステップS8−7において集計部301により候補者名ごとに仮の得票数から疑問票のカウント数が減算されて集計された候補者名ごとの最終の得票数が、集計記憶部324に記憶され、操作表示部31に候補者名ごとに最終の得票数が表示される。更に、印刷制御部303により候補者名ごとの最終の得票数データが集計記憶部324から読み込まれて印刷データに変換された後に印刷部35に送られ、印刷部35により候補者名ごとの最終の得票数が用紙に印刷される。
【0060】
上記で説明したように、本実施形態の自書式電子投票システム1であれば、投票結果印刷用用紙60にバーコードが印刷されて、そのバーコードが利用されて集計が行われる構成であるため、候補者名ごとに仮の得票数から疑問票が減算された正確な候補者名ごとの得票数を短時間で集計することができる。また、投票者は、候補者への意思表示を示した投票を自由に手書き入力して投票を行うことができる。
【0061】
次に、本発明に係る自書式電子投票システム1の第2実施形態について図を参照して以下に説明する。図6に示す印刷済みの投票結果印刷用用紙60は、前述したように領域64の手書き文字の画像と領域65のその手書き文字の画像に対応した候補者名が異なるため、選挙管理者により疑問票として取り扱われる。しかしながら、図6に示すように、印刷済みの投票結果印刷用用紙60の領域64には、「○本△男に投票します」と印刷されており、「○本△男」氏に投票する意思があると選挙管理者に認識されるため、図6および図7に示す疑問票として取り扱われた印刷済みの投票結果印刷用用紙60のうち、選挙管理者により図6に示すこのような印刷済みの投票結果印刷用用紙60が有効票として取り扱われる。なお、以下では、選挙管理者により有効票として取り扱われた印刷済みの投票結果印刷用用紙60を有効票と呼ぶ。
【0062】
そこで、以下では、本実施形態の自書式電子投票システム1における候補者名ごとに仮の得票数から疑問票数が減算され、更に有効票数が加算された候補者名ごとの得票数の集計動作について説明を行う。なお、本実施形態の自書式電子投票システム1における要部構成、自書式電子投票装置2の動作および電子集計装置3による投票結果印刷用用紙60への印刷動作は、図1〜図4を参照して前述した説明と同様であるため、それらの説明を省略するとともに、特に必要がない限り同一符号で説明を行う。図9は、第2実施形態に係る自書式電子投票システム1の電子集計装置3における疑問票数の減算および有効票数の加算された候補者名ごとの得票数の集計動作を示すフローチャートである。
【0063】
本実施形態の自書式電子投票システム1の電子集計装置3では、図9に示すように、ステップS9−1で、前述した図8に示すステップS8−1と同様に、投票結果印刷用用紙60に印刷された候補者名に対応したバーコード66が利用されて、候補者名ごとの仮の得票数の集計が行われる。
【0064】
続いて、ステップS9−2で、前述した図8に示すステップS8−2〜S8−6と同様に、候補者名ごとに疑問票のカウントが行われ、候補者名ごとの疑問票のカウント数が集計記憶部324に記憶される。
【0065】
続いて、ステップS9−3で、ステップS9−2において集計の行われた疑問票のうち、有効票が原稿搬送部33にセットされ、操作表示部31に表示された有効票の集計を開始させる旨のボタン(不図示)が押下されると、有効票の集計を開始させる開始指示命令に従って、制御部30により有効票のバーコードの読み取りの開始が認識される。
【0066】
続いて、ステップS9−4で、原稿搬送部33により有効票が下から1枚抜き取られて、原稿取込部34に搬送され、原稿取込部34により画像データが生成される。そして、コード照合部304によりその画像データからバーコード66が抽出され、そのバーコードが解読される。
【0067】
続いて、ステップS9−5で、コード照合部304によりその解読されたバーコード66と集計記憶部324に記憶された候補者名と対応したバーコードデータとの照合が行われ、候補者名が抽出され認識される。
【0068】
続いて、ステップS9−6で、コード照合部304により認識された候補者名が集計部301に読み込まれ、集計部301によりその候補者名の有効票のカウント数が1増加された値が集計記憶部324に更新して記憶される。
【0069】
続いて、ステップS9−7で、原稿搬送部33に備えられた原稿有無センサ(不図示)により有効票が検出され、制御部30により有効票が原稿搬送部33に有ると認識される場合(S9−7YES)には、ステップS9−4に戻り、前述したように原稿搬送部33にセットされた有効票が原稿有無センサ(不図示)に検出されなくなるまで、繰り返し候補者名ごとに有効票のカウントが行われる。
【0070】
また、ステップS9−7で、原稿搬送部33に備えられた原稿有無センサ(不図示)により有効票が検出されず、制御部30により有効票が原稿搬送部33に無いと認識される場合(S9−7NO)には、ステップS9−8で、集計部301により集計記憶部324に記憶された候補者名ごとの有効票のカウント数、候補者名ごとの疑問票のカウント数および候補者名ごとの仮の得票数が読み込まれる。そして、候補者名ごとに仮の得票数から疑問票数が減算され、更に有効票数が加算されて候補者名ごとの最終の得票数が集計される。
【0071】
続いて、ステップS9−9で、ステップS9−8において集計部301により候補者名ごとに仮の得票数から疑問票数が減算され、更に有効票数が加算されて集計された候補者名ごとの最終の得票数が、集計記憶部324に記憶されるとともに、操作表示部31に表示される。更に、印刷制御部303により候補者名ごとの最終の得票数データが集計記憶部324から読み込まれて印刷データに変換された後に印刷部35に送られ、印刷部35により候補者名ごとの最終の得票数が用紙に印刷される。
【0072】
上記で説明したように、本実施形態の自書式電子投票システム1であれば、投票結果印刷用用紙60にバーコードが印刷される構成であるため、候補者名ごとに仮の得票数から疑問票数が減算され、更に有効票数が加算された候補者名ごとの得票数を正確に短時間で集計することができる。また、投票者は、候補者への意思表示を示した投票を自由に手書き入力して投票を行うことができる。
【0073】
次に、本発明に係る自書式電子投票システム1の第3実施形態について図を参照して以下に説明する。前述の第1および第2実施形態の自書式電子投票システム1における疑問票の集計は、選挙管理者に疑問票として取り扱われた印刷済みの投票結果印刷用用紙60のバーコード66が利用されて行われる構成であったが、本実施形態では、自書式電子投票システム1における自書式電子投票装置2から電子投票集計装置3に送信された手書き文字の画像データおよびそれに対応した候補者名データから、自動的に仮の得票のカウント数および疑問票のカウント数が求められ、候補者名ごとに仮の得票数から疑問票数が減算されて候補者ごとの最終の得票数が自動的に求められる集計動作について図を参照して説明する。図10は、第3実施形態に係る自書式電子投票システム1の電子投票装置3における疑問票数が減算された候補者名ごとの得票数の集計動作の一例を示すフローチャートである。
【0074】
なお、本実施形態の自書式電子投票システム1おける要部構成部おいて、第1実施形態で図1および図2を参照して説明した機能と同様な要部構成部については、それらの説明を省略し、異なる機能が追加された要部構成部について以下に説明する。また、本実施形態の自書式電子投票システム1おける自書式電子投票装置2から手書き文字の画像データおよびそれに対応した候補者名データの送信が行われるまでの動作は、第1実施形態で図3および図4のフローチャートを参照して説明した動作と同様であるため、それらの説明を省略する。また、特に必要がない限り同一符号で説明を行う。
【0075】
受信部305は、自書式電子投票装置2から手書き文字の画像データおよびそれに対応した候補者名データを受信すると、これらのデータを集計部301およびコード照合部304へ入力するとともに、集計記憶部324に記憶させる。
【0076】
集計部301は、受信部305から手書き文字の画像データおよびそれに対応した候補者名データが入力される度に、その候補者名の仮の得票のカウント数を1増加した値に更新して仮の得票数の集計を行う仮得票数集計手段およびコード照合部304により、手書き文字の画像データ、それに対応した候補者名データが疑問票であると判定され、その判定結果が入力される度に、その候補者名の疑問票のカウント数を1増加させて候補者名ごとの疑問票の集計を行う疑問票集計手段および疑問票数が減算された得票数の集計を開始させる開始指示命令が操作表示部31に受け付けられた際に、候補者名ごとに、仮の得票数の集計結果から疑問票数の集計結果を減算して、候補者名ごとの得票数を集計する得票数集計手段としての役割を担う。
【0077】
コード照合部304は、入力された手書き文字の画像データおよびそれに対応した候補者名データを比較して、一文字でも一致していなければ、それらのデータを疑問票であると判定する疑問票判定手段としての役割を担う。更に、コード照合部304は、候補者記憶部323の候補者名リスト内に候補者名と関連付けされた別名が記憶されていれば、その疑問票のうち、その候補者名リスト内の候補者名と関連付けされた別名と疑問票の手書き文字の画像データを照合し、その別名にその手書き文字の画像データが一致すると判定する場合には、それらのデータを疑問票と認識せず、また、その別名にその手書き文字の画像データが一致しないと判定する場合には、疑問票と認識して、これらの判定結果を集計部301に入力する。
【0078】
以下、図10のフローチャートを参照して、本実施形態の自書式電子投票システム1における電子投票集計装置3に受信された手書き文字の画像データおよびそれに対応した候補者名データから、自動的に仮の得票のカウント数および疑問票のカウント数が求められ、候補者名ごとに得票数から疑問票が減算されて候補者ごとの最終の得票数が自動的に求められる集計動作について説明する。
【0079】
本実施形態の自書式電子投票システム1の電子集計装置3では、ステップS10−1で、受信部305に自書式電子投票装置2から送信された手書き文字の画像データおよびそれに対応した候補者名データが受信されると、受信部305によりこれらのデータが集計部301およびコード照合部304へ入力されるとともに、集計記憶部324に記憶される。そして、集計部301に受信部305からその手書き文字の画像データおよびそれに対応した候補者名データが入力される度に、集計部301によりその候補者名データと候補者記憶部323に記憶された候補者名リストが照合され、照合の一致した候補者名が抽出されると、その候補者名の仮の得票数としてそのカウント数が1増加した値に更新されて集計記憶部324に予め設定されたメモリ領域に更新されて記憶される。
【0080】
続いて、ステップS10−2で、コード照合部304により受信部305から入力された手書き文字の画像データとそれに対応した候補者名データが比較され、一文字でも一致していないと判定される場合には(S10−2NO)、ステップS10−3で、コード照合部304により、その手書き文字の画像データと候補者記憶部323の候補者リスト内の候補者名に関連づけられた別名が照合される。そして、コード照合部304によりその手書き文字の画像データが、候補者名に関連づけられた別名に一致しないと判定される場合には(S10−3NO)、ステップS10−4で、コード照合部304により疑問票であると認識され、その判定結果が集計部301に入力されると、集計部301より、その候補者名の疑問票のカウント数が1増加した値に更新されて集計記憶部324に記憶される。
【0081】
また、ステップS10−2で、コード照合部304により受信部305から入力された手書き文字の画像データとそれに対応した候補者名データが比較され、文字が全て一致していると判定される場合には(S10−2YES)、ステップS10−5で、コード照合部304により疑問票として認識されず、後述のステップS10−6に進む。
【0082】
また、ステップS10−3で、コード照合部304により、その手書き文字の画像データが、候補者名に関連づけられた別名と同じであると認識される場合には(S10−3YES)、ステップS10−5で、コード照合部304により疑問票として認識されず、後述のステップS10−6に進む。
【0083】
続いて、ステップS10−6で、最終的な集計を行うために、操作表示部31に表示された疑問票が減算された得票数の集計を開始させる旨のボタン(不図示)が押下された場合には(S10−6YES)、ステップS10−7で、疑問票が減算された得票数の集計を開始させる開始指示命令に従って、集計部301によりこれまで集計記憶部324に記憶された候補者名ごとの仮の得票数および候補者名ごとの疑問票のカウント数が読み込まれる。そして、候補者名ごとに仮の得票数から疑問票数が減算されて候補者名ごとの最終の得票数が集計される。
【0084】
また、ステップS10−6で、操作表示部31に表示された疑問票が減算された得票数の集計を開始させる旨のボタン(不図示)が押下されない場合には(S10−6NO)、ステップS10−1に戻り、操作表示部31に表示された疑問票が減算された得票数の集計を開始させる旨のボタン(不図示)が押下されるまで、上記で説明したように候補者名ごとに仮の得票数および候補者名ごとに疑問票のカウント数の集計が行われる。
【0085】
続いて、ステップS10−8で、集計部301により候補者名ごとに仮の得票数から疑問票数が減算されて集計された候補者名ごとの最終の得票数が、集計記憶部324に記憶されるとともに、操作表示部31に表示される。そして、印刷制御部303に候補者名ごとの最終の得票数データが集計記憶部324から読み込まれて印刷データに変換された後に印刷部35に送られ、印刷部35により候補者名ごとの最終の得票数が用紙に印刷され、本動作は完了となる。
【0086】
更に、以下に説明するように有効票のカウント数が求められて、候補者名ごとに仮の得票数から疑問票数が減算され、有効票数が加算されて候補者名ごとの最終の得票数が集計されてもよい。なお、図10に示すステップS10−1〜ステップS10−5までの動作は同様であるため、その説明を省略する。
【0087】
まず、前述のステップS10−4において集計部301により、その手書き文字の画像データおよびそれに対応した候補者名データは疑問票として認識され、その候補者名の疑問票のカウント数が1増加した値に更新されて集計記憶部324に記憶された後に、コード化部302により文字列データをバーコードデータに変換するバーコード変換プログラムに従って、疑問票として認識された手書き文字の画像データに対応した候補者名データが読み込まれて、その候補者名に対応したバーコードデータが生成される。そして、候補者名データの候補者名に対応したバーコードデータが作成され、手書き文字の画像データ、それに対応した候補者名データおよびその候補者名データに対応したバーコードデータが関連付けられて集計記憶部324に記憶される。
【0088】
続いて、印刷制御部303により、前述で疑問票として認識された手書き文字の画像データ、それに対応した候補者名データおよびそれに対応したバーコードデータが読み込まれた後に、印刷データに変換されて印刷部35に送られる。そして、印刷部35により、図6および図7に示すように、この印刷データに基づいて疑問票として投票結果印刷用用紙60に手書き文字の画像、それに対応した候補者名およびその候補者名に対応したバーコードが印刷され、その疑問票の中から選挙管理者により有効票が選別される。
【0089】
続いて、前述の第2実施形態で説明したように有効票のバーコードが利用されて有効票のカウント数が求められ、集計部301により、集計記憶部324に記憶された候補者名ごとの有効票のカウント数、候補者名ごとの疑問票のカウント数および候補者名ごとの仮の得票数が読み込まれる。そして、集計部301により、候補者名ごとに仮の得票数から疑問票数が減算され、更に有効票数が加算されて候補者名ごとの最終の得票数が集計される。
【0090】
続いて、集計部301により、候補者名ごとの仮の得票数から疑問票数が減算され、更に有効票数が加算されて集計された候補者名ごとの最終の得票数値が、集計記憶部324に記憶されるとともに、操作表示部31に表示される。そして、印刷制御部303に候補者名ごとの最終の得票数データが集計記憶部324から読み込まれて印刷データに変換された後に印刷部35に送られ、印刷部35により候補者名ごとの最終の得票数が用紙に印刷され、本動作は完了となる。
【0091】
上記で説明したように、本実施形態の自書式電子投票システム1であれば、自書式電子投票装置2から送信された手書き文字の画像データおよびそれに対応した候補者名データが電子集計装置3で直ちに投票結果印刷用用紙60に印刷されずに、候補者名ごとに仮の得票数から疑問票数が減算された候補者名ごとの最終の得票数が集計されるため、正確な得票数を短時間で得ることができる。更に、コード照合部304により疑問票と認識されて印刷された投票結果印刷用用紙60にバーコードが印刷されるため、候補者名ごとに仮の得票数から疑問票数が減算され、更に有効票数が加算された正確な候補者ごとの最終の得票数も短時間で集計することができる。また、投票者は、候補者への意思表示を示した投票を自由に手書き入力して投票を行うことができる。
【0092】
次に、本発明に係る自書式電子投票システム1の第4実施形態について図を参照して以下に説明する。本実施形態では、第1および第2実施形態で説明した自書式電子投票システム1における候補者名ごとに集計される仮の得票数、疑問票数および有効票数の集計動作に、例えば、立候補した候補者名が2名である場合で、選挙管理者により対立候補者に明らかに投票を行う意思があると認識された印刷済みの投票結果印刷用用紙60(以下、対立候補票と呼ぶ)および無効票と認識できる印刷済みの投票結果印刷用用紙60(以下、無効票と呼ぶ)の集計動作が追加された候補者名ごとの最終の得票数の集計動作について説明する。図11は、第4実施形態に係る自書式電子投票システム1における集計動作の一例を示すフローチャートである。
【0093】
なお、本実施形態の自書式電子投票システム1における要部構成、自書式電子投票装置2の動作および電子集計装置3による投票結果印刷用用紙60への印刷動作は、図1〜図4を参照して第1実施形態で前述した説明と同様であるため、それらの説明を省略するとともに、特に必要がない限り同一符号で説明を行う。
【0094】
ここで、印刷済みの投票結果印刷用用紙60から選挙管理者によって分類される疑問票、有効票、対立候補票および無効票について以下に説明する。前述したように疑問票は、図6および図7に示すように、領域64の手書きの文字と領域63のその抽出された候補者名が一致していない印刷済みの投票結果印刷用用紙60が疑問票として扱われる。
【0095】
また、前述したように疑問票のうち、図6に示すように、印刷済みの投票結果印刷用用紙60の領域64に「○本△男に投票します」と記載されて、「○本△男」氏に投票する意思があると認識できるような疑問票は、有効票として取り扱われる。
【0096】
また、疑問票のうち、例えば、立候補した候補者名が2名で、図7に示すように、印刷済みの投票結果印刷用用紙60の領域64に「○木△男に投票しません」と記載されて、「○本△男」氏に投票する意思がなく、対立候補者に投票する意思があると認識できるような疑問票は、対立候補票として取り扱われる。
【0097】
また、疑問票のうち、例えば、立候補した候補者名が2名で、印刷済みの投票結果印刷用用紙60の領域64に「○本△男に投票?」と記載されて、「○本△男」氏あるいは対立候補者のどちらに投票の意思があるか判断できないような疑問票は、無効票として取り扱われる。なお、以下より、図11のフローチャートを参照して、本実施形態の自書式電子投票システム1の電子集計装置3における集計動作を説明する。
【0098】
本実施形態の自書式電子投票システム1の電子集計装置3では、図11に示すように、ステップS11−1で、印刷済みの投票結果印刷用用紙60が原稿搬送部33にセットされ、操作表示部31に表示された仮の得票数の集計を開始させる旨のボタン(不図示)が押下されると、仮の得票数の集計を開始させる開始指示命令に従って、前述した図8に示すステップS8−1と同様に、投票結果印刷用用紙60に印刷された候補者名に対応したバーコード66が利用されて、候補者名ごとの仮の得票数の集計が行われる。
【0099】
続いて、ステップS11−2で、疑問票が原稿搬送部33にセットされ、操作表示部31に表示された疑問票のカウント数Zの集計を開始させる旨のボタン(不図示)が押下されると、疑問票のカウント数Zの集計を開始させる開始指示命令に従って、前述した図8に示すステップS8−2〜S8−6と同様に、候補者名ごとに疑問票のカウント数Zの集計が行われ、候補者名ごとの疑問票のカウント数Zが集計記憶部324に記憶される。
【0100】
続いて、ステップS11−3で、有効票が原稿搬送部33にセットされ、操作表示部31に表示された有効票のカウント数Aの集計を開始させる旨のボタン(不図示)が押下されると、有効票のカウント数Aの集計を開始させる開始指示命令に従って、前述した図9に示すステップS9−3〜S9−7と同様に、候補者名ごとに有効票のカウント数Aの集計が行われ、候補者名ごとの有効票のカウント数Aが集計記憶部324に記憶される。
【0101】
続いて、ステップS11−4で、対立候補票が原稿搬送部33にセットされ、操作表示部31に表示された対立候補票のカウント数Bの集計を開始させる旨のボタン(不図示)が押下されると、対立候補票のカウント数Bの集計を開始させる開始指示命令に従って、投票結果印刷用用紙60に印刷されたバーコードが用いられて候補者名ごとに対立候補票のカウント数Bの集計が行われ、候補者名ごとの対立疑問票のカウント数Bが集計記憶部324に記憶される。
【0102】
ここで、本実施形態の自書式電子投票システム1おいて、ステップS11−4における候補者名ごとに対立候補票のカウントBの集計が行われ、候補者名ごとの対立候補票のカウント数Bが集計記憶部324に記憶される集計動作について以下に説明する。図12は、第4実施形態に係る自書式電子投票システム1の電子集計装置3における対立候補票のカウント数Bの集計動作の一例を示すフローチャートである。
【0103】
本実施形態の自書式電子投票システム1では、ステップS12−1で、疑問票のうち、複数の対立候補票が原稿搬送部33にセットされ、操作表示部31に表示された対立候補票のカウント数Bの集計を開始させる旨のボタン(不図示)が押下されると、対立候補票のカウント数Bの集計を開始させる開始指示命令に従って、制御部30により対立候補票のバーコード66を読み取りの開始が認識される。
【0104】
続いて、ステップS12−2で、原稿搬送部33により対立候補票が下から1枚抜き取られて、原稿取込部34に搬送され、原稿取込部34により画像データが生成される。そして、コード照合部304によりその画像データからバーコード66が抽出され、そのバーコード66が解読される。
【0105】
続いて、ステップS12−3で、コード照合部304によりその解読されたバーコード66と集計記憶部324に記憶された候補者名に対応したバーコードデータとの照合が行われ、バーコード66に対応した候補者名が抽出されて認識される。
【0106】
続いて、ステップS12−4で、コード照合部304により認識された候補者名が集計部301に送られ、集計部301によりその候補者名の対立候補票のカウント数が1増加された値が集計記憶部324に更新して記憶される。
【0107】
続いて、ステップS12−5で、原稿搬送部33に備えられた原稿有無センサ(不図示)により対立候補票が検出され、制御部30により対立候補票が原稿搬送部33に有ると認識される場合(S12−5YES)には、ステップS12−2に戻り、前述したように原稿搬送部33にセットされた対立候補票がなくなるまで、繰り返し候補者名ごとの対立候補票のカウントが行われる。
【0108】
また、ステップS12−5で、原稿搬送部33に備えられた原稿有無センサ(不図示)により対立候補票が検出されず、制御部30により対立候補票が原稿搬送部33に無いと認識される場合(S12−5NO)には、この時点での集計記憶部324に記憶された候補者名ごとの対立候補票のカウント数が、候補者名ごとの対立候補票のカウント数Bとなり、集計動作は完了となる。なお、以下から図11のフローチャートの説明に戻る。
【0109】
続いて、ステップS11−5で、無効票が原稿搬送部33にセットされ、操作表示部31に表示された無効票のカウント数Cの集計を開始させる旨のボタン(不図示)が押下されると、無効票のカウント数Cの集計を開始させる開始指示命令に従って、無効票に印刷されたバーコードが用いられて候補者名ごとに無効票のカウント数の集計が行われ、候補者名ごとの無効票のカウント数Cが集計記憶部324に記憶される。
【0110】
ここで、本実施形態の自書式電子投票システム1おいて、ステップS11−5における無効票に印刷されたバーコードが用いられて候補者名ごとに無効票のカウント数Cの集計が行われ、候補者名ごとの無効票のカウント数Cが集計記憶部324に記憶される集計動作について以下に説明する。図13は、第4実施形態に係る自書式電子投票システム1の電子集計装置3における無効票のカウント数Cの集計動作の一例を示すフローチャートである。
【0111】
本実施形態の自書式電子投票システム1では、ステップS13−1で、無効票が原稿搬送部33にセットされ、操作表示部31に表示された無効票のカウント数Cの集計を開始させる旨のボタン(不図示)が押下されると、無効票のカウント数Cの集計を開始させる開始指示命令に従って、制御部30により無効票のバーコードを読み取りの開始が認識される。
【0112】
続いて、ステップS13−2で、原稿搬送部33により無効票が下から1枚抜き取られて、原稿取込部34に搬送され、原稿取込部34により画像データが生成される。そして、コード照合部304によりその画像データからバーコード66が抽出され、そのバーコードが解読される。
【0113】
続いて、ステップS13−3で、コード照合部304によりその解読されたバーコードと集計記憶部324に記憶された候補者名に対応したバーコードデータとの照合が行われ、無効票のバーコードの示す候補者名が抽出されて認識される。
【0114】
続いて、ステップS13−4で、コード照合部304により認識された候補者名が集計部301に送られ、集計部301によりその候補者名の無効票のカウント数が1増加された値が集計記憶部324に更新して記憶される。
【0115】
続いて、ステップS13−5で、原稿搬送部33に備えられた原稿有無センサ(不図示)により無効票が検出され、制御部30により無効票が原稿搬送部33に有ると認識される場合(S13−5YES)には、ステップS13−2に戻り、前述したように原稿搬送部33にセットされた無効票がなくなるまで、繰り返し候補者名ごとの無効票のカウントが行われる。
【0116】
また、ステップS13−5で、原稿搬送部33に備えられた原稿有無センサ(不図示)により無効票が検出されず、制御部30により無効票が原稿搬送部33に無いと認識される場合(S13−5NO)には、この時点での集計記憶部324に記憶された候補者名ごとの無効票のカウント数が、候補者名ごとの無効票のカウント数Cとなり、集計動作は完了となる。なお、以下から図11のフローチャートの説明に戻る。
【0117】
続いて、ステップS11−6で、候補者名ごとに疑問票のカウント数Z、有効票のカウント数A、対立候補票のカウント数Bおよび無効票のカウント数Cの集計数に間違いがないかどうか確認するため、集計部301より、集計記憶部324に記憶されたそれぞれのカウント数が読み込まれ、確認式「疑問票のカウント数Z=有効票のカウント数A+対立候補票のカウント数B+無効票のカウント数C」を満たしているかどうか、確認の計算が行われる。集計部301によりこの確認式が満たされていないと判定される場合には(S11−6NO)、ステップS11−7で、操作表示部13に確認式が満たされていない旨およびもう一度疑問票のカウントからやり直すことを要求する旨が表示された後、ステップS11−2に戻る。
【0118】
また、ステップS11−6で、集計部301によりこの確認式が満たされていると判定される場合には(S11−6YES)、ステップS11−8で、集計部301により集計記憶部324に記憶された候補者名ごとに仮の得票数、疑問票のカウント数Z、有効票のカウント数A、対立候補票のカウント数Bおよび無効票のカウント数Cが読み込まれ、計算式1「最終の得票数=仮の得票数―疑問票のカウント数Z+有効票のカウント数A+対立候補からの対立候補票のカウント数B」あるいは計算式2「最終の得票数=仮の得票数―無効票のカウント数C−対立候補への対立候補票のカウント数B+対立候補からの対立候補票のカウント数B」に従って、候補者名ごとに計算されて候補者名ごとの最終の得票数が集計される。
【0119】
続いて、ステップS11−9で、集計部301により候補者名ごとの最終の得票数が、集計記憶部324に記憶されるとともに、操作表示部31に表示される。更に、印刷制御部303により候補者名ごとの最終の得票数データが集計記憶部324から読み込まれて印刷データに変換された後に印刷部35に送られ、印刷部35で候補者名ごとの最終の得票数が用紙に印刷される。
【0120】
なお、前述のステップS11−8において集計部301により、集計記憶部324に記憶された候補者名ごとの仮の得票数、疑問票のカウント数Z、有効票のカウント数A、対立候補票のカウント数Bおよび無効票のカウント数Cが読み込まれて、候補者名ごとに最終の得票数が計算されて求められずに、以下のように各票のカウント数の集計時に減算あるいは加算の計算が行われて候補者名ごとの最終の得票数が求めされてもよい。なお、以下の説明では、図11を利用して説明を行い、仮の得票数の集計は、前述のステップS11−1と同様であるため、その説明を省略する。
【0121】
まず、前述のステップS11−2において集計部301により集計された候補者名ごとの疑問票のカウント数Zが集計記憶部324に記憶された後に、集計部301にステップS11−1において集計された候補者名ごとの仮の得票数およびステップS11−2において集計された候補者名ごとの疑問票のカウント数Zが読み込まれて、候補者名ごとに仮の得票数から疑問票のカウント数Zが減算されて、候補者名ごとに得票数Z1が求められる。
【0122】
続いて、ステップS11−3において集計部301により集計された候補者名ごとの有効票のカウント数Aが集計記憶部324に記憶された後に、集計部301により集計された候補者名ごとの有効票のカウント数Aが、候補者名ごとに得票数Z1に加算されて、候補者名ごとの得票数A1が求められる。
【0123】
続いて、ステップS11−4において集計部301により集計された候補者名ごとの対立候補票のカウント数Bが集計記憶部324に記憶された後に、集計部301により集計された候補者名ごとの対立候補票のカウント数Bにおける対立候補の対立候補票のカウント数Bが、候補者名ごとに得票数A1に加算されて、候補者名ごとの得票数B1が求められる。
【0124】
最後に、ステップS11−5において集計部301により集計された候補者名ごとの無効票のカウント数Cが集計記憶部324に記憶された後に、集計部301により集計された候補者名ごとの無効票のカウント数Cが、候補者名ごとに得票数B1から減算されて、候補者名ごとの最終の得票数が求められ、集計動作が完了する。なお、前述のステップ11−6と同様に、集計部301により候補者名ごとに疑問票のカウント数Z、有効票のカウント数A、対立候補票のカウント数Bおよび無効票のカウント数Cの集計数に間違いがないかどうか確認が行われてもよい。
【0125】
なお、第3実施形態で説明したように、自書式電子投票システム1における自書式電子投票装置2から電子投票集計装置3に送信された手書き文字の画像データおよびそれに対応した候補者名データから、自動的に仮の得票数および疑問票のカウント数Zが求められた後に、疑問票と判定された手書き文字の画像データ、それに対応した候補者名データおよびその候補者名データに対応したバーコードが投票結果印刷用用紙60に印刷された疑問票が用いられて、本実施形態で説明したように有効票のカウント数A、対立候補票のカウント数Bおよび無効票のカウント数Cが集計されて、更に候補者名ごとの最終の得票数が集計されてもよい。
【0126】
上記で説明したように、本実施形態の自書式電子投票システム1であれば、投票結果印刷用用紙60にバーコードが印刷される構成であるため、候補者名ごとの最終の得票数を正確に短時間で得ることができる。また、投票者により特定の候補者への意思表示を示した投票を自由に手書き入力されても候補者名ごとの最終の得票数を正確に短時間で集計することができる。
【0127】
なお、第1から第4の実施形態に係る自書式電子投票システム1により投票印刷用用紙60にバーコードが印刷されるが、そのバーコードは、図5〜図7に示すように、1次元のバーコードに限定されるものではなく、2次元コードであってよい。また、コード化部302は、前述したように候補者名データを各候補者名専用のバーコードデータに変換する機能を有していたが、その機能の代わりに、候補者名を予め定められた規則に従って各候補者名専用の図形に変換する機能を有してもよい。そして、候補者名に対応した図形が印刷部35により投票印刷用用紙60に印刷されてもよい。これにより、前述と同様な効果が得られる。
【0128】
なお、第1から第4の実施形態に係る自書式電子投票システム1では、画像データ、その画像データに対応した候補者名およびその候補者名に対応したバーコードを用紙に記録する記録手段として印刷部35を用い、抽出された候補者名に対応したバーコードが印刷された投票印刷用用紙60が用いられて、候補者名ごとに最終の得票が集計される構成であったが、例えば、無線ICタグ[Integrated Circuit Tag]との間でデータの読み書きを行う無線ICタグ機器が自書式電子投票システム1の電子集計装置3に備えられて、無線ICタグが埋め込まれた投票印刷用用紙が用いられて、その無線ICタグのメモリ領域に手書き文字の画像データから抽出された候補者名に対応した候補者名データが記憶されて、前述のバーコードが利用された場合と同様に、候補者名ごとに、仮の得票数および疑問票数が集計されて最終の投票数が集計されてもよい。更に、追加して有効票数、対立候補票数および無効票数が求められて最終の投票数が集計されてもよい。これにより、候補者名に対応したバーコードが投票結果印刷用用紙60に印刷された場合と同様に、候補者名ごとの最終の得票数を正確に短時間で得ることができる。
【0129】
なお、上記で説明したように、第1から第4の実施形態に係る自書式電子投票システム1の電子集計装置3において、原稿取込部34により印刷済みの投票結果印刷用用紙60の画像が取り込まれて生成された画像データからコード照合部304によりバーコードが解読される構成であるが、原稿搬送部33から搬送された印刷済みの投票結果印刷用用紙60から直接バーコードを読み込んで、それに対応したバーコードデータを生成して集計記憶部324に記憶させるバーコード読取部が備えられて、印刷済みの投票結果印刷用用紙60に印刷されたバーコードから候補者名が抽出される際に、コード照合部304により、集計記憶部324に記憶された候補者名に対応したバーコードデータとバーコード読取部より生成されたバーコードデータが照合され、バーコード読取部により生成されたバーコードデータに一致する集計記憶部324に記憶されたバーコードデータに対応した候補者名が抽出されてもよい。
【0130】
なお、上記で説明した本実施形態の自書式電子投票システム1における各構成要素は、前述したように自書式電子投票装置2および電子集計装置3に組み込まれてバスやネットワーク等で接続されて第1から第4実施形態の自書式電子投票システム1を構成する以外にも、本発明を逸脱しない限り、それらが個別にバス、インターネットおよびLAN[Local Area Network]などの電気通信回線で接続されて、自書式電子投票システムを形成する構成とされてもよい。
【0131】
なお、上記で説明した本実施形態の自書式電子投票システム1は、選挙時の投票の他に、例えば、ダム等の公共施設を作るか否かを候補名で投票する住民投票に使用されてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0132】
本発明は、選挙等で使用される電子投票システムの得票数の集計時におけるその高速化に有用な技術である。
【図面の簡単な説明】
【0133】
【図1】は、第1実施形態に係る自書式電子投票システムの要部構成を示すブロック図である。
【図2】は、自書式電子投票装置2における入力表示部21の一例を示す図である。
【図3】は、自書式電子投票装置2の動作を説明するためのフローチャートである。
【図4】は、電子集計装置3における受信した投票結果の投票結果印刷用用紙への印刷動作の一例を示すフローチャートである。
【図5】は、手書き文字の画像とそれに対応した候補者名が一致する場合の印刷済みの投票結果印刷用用紙の一例を示す図である。
【図6】は、疑問票のうち有効票として扱われる印刷済みの投票結果印刷用用紙の一例を示す図である。
【図7】は、疑問票のうち対立候補票として扱われる印刷済みの投票結果印刷用用紙の一例を示す図である。
【図8】は、第1実施形態に係る自書式電子投票システム1の電子集計装置3における疑問票数が減算された候補者名ごとの得票数の集計動作の一例を示すフローチャートである。
【図9】は、第2実施形態に係る自書式電子投票システム1の電子集計装置3における疑問票数の減算および有効票数の加算された候補者名ごとの得票数の集計動作の一例を示すフローチャートである。
【図10】は、第3実施形態に係る自書式電子投票システム1の電子投票装置3における疑問票が減算された候補者名ごとの得票数の集計動作の一例を示すフローチャートである。
【図11】は、第4実施形態に係る自書式電子投票システム1の電子投票装置3における集計動作の一例を示すフローチャートである。
【図12】は、第4実施形態に係る自書式電子投票システム1の電子集計装置3における対立候補票のカウント数Bの集計動作の一例を示すフローチャートである
【図13】は、第4実施形態に係る自書式電子投票システム1の電子集計装置3における無効票のカウント数Cの集計動作の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0134】
1 自書式電子投票システム
2 自書式電子投票装置
3 電子集計装置
20、30 制御部
201 変換部
202 認識部
203 照合部
204 送信部
301 集計部
302 コード化部
303 印刷制御部
304 コード照合部
305 受信部
21 入力表示部
211 液晶ディスプレイ
212 案内表示欄
213 候補者名記入欄
214 投票キー
215 取消キー
22、32 メモリ部
221、321 ROM
222、322 RAM
223、323 候補者記憶部
224 投票記憶部
324 集計記憶部
23、36 インタフェース部
31 操作表示部
33 原稿搬送部
34 原稿取込部
35 印刷部
50 ネットワーク
60 投票結果印刷用用紙
61、62、63 表記部
64、65 領域
66 バーコード

【特許請求の範囲】
【請求項1】
手書きにより文字の入力を受け付ける入力手段と、手書きにより入力された該文字を画像データに変換する変換手段と、該画像データから文字を認識して文字列データを生成する認識手段と、単数あるいは複数の候補名を記憶する候補名記憶手段と、該候補名記憶手段に記憶された該候補名ごとに、前記文字列データと照合を行い、該文字列データに候補名と一致する部分がある場合には、その一致する部分がある該候補名を抽出する照合手段と、該照合手段により抽出された当該候補名に対応したコードに変換するコード化手段と、前記画像データ、該画像データに対応した候補名および該候補名に対応したコードを用紙に記録する記録手段と、を有して成ることを特徴とする自書式電子投票システム。
【請求項2】
前記記録手段は、前記コードをバーコードあるいは2次元コードとして用紙に印刷することを特徴とする請求項1に記載の自書式電子投票システム。
【請求項3】
前記記録手段は、前記コードを用紙に組み込まれたICタグに保存することを特徴とする請求項1に記載の自書式電子投票システム。
【請求項4】
前記照合手段により抽出された前記候補名と該候補名に対応したコードのデータを記憶する集計用記憶手段と、前記用紙に記録された前記コードを取り込んで、前記コードのデータに対応した候補名を抽出するコード照合手段と、所定の開始指示命令の入力を受け付ける操作手段と、
仮の得票数の集計を開始させる開始指示命令が前記操作手段に受け付けられた際に、前記コード照合手段により候補名が抽出される度に、該候補名の仮の得票のカウント数を増加させて前記候補名ごとの仮の得票数の集計を行う仮得票数集計手段と、
疑問票数の集計を開始させる開始指示命令が前記操作手段に受け付けられた際に、前記コード照合手段により候補名が抽出される度に、該候補名の疑問票のカウント数を増加させて前記候補名ごとの疑問票数の集計を行う疑問票数集計手段と、
該疑問票数集計手段による前記候補名ごとの疑問票数の集計が完了した際に、前記候補名ごとに、前記仮の得票数の集計結果から前記疑問票数の集計結果を減算して、該候補名ごとの得票数を集計する得票数集計手段と、を有して成ることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の自書式電子投票システム。
【請求項5】
有効票数の集計を開始させる開始指示命令が前記操作手段に受け付けられた際に、前記コード照合手段により候補名が抽出される度に、該候補名の有効票のカウント数を増加させて前記候補名ごとの有効票数の集計を行う有効票数集計手段を有し、
前記得票数集計手段は、該有効票数集計手段による前記候補名ごとの有効票数の集計が完了した際に、前記候補名ごとに、前記仮の得票数の集計結果から前記疑問票数の集計結果を減算し、前記有効票数の集計結果を加算して、該候補名ごとの得票数を集計することを特徴とする請求項4に記載の自書式電子投票システム。
【請求項6】
手書きにより文字の入力を受け付ける入力手段と、手書きにより入力された該文字を画像データに変換する変換手段と、該画像データから文字を認識して文字列データを生成する認識手段と、単数あるいは複数の候補名を記憶する候補名記憶手段と、該候補名記憶手段に記憶された該候補名ごとに、前記文字列データと照合を行い、前記文字列データに候補名と一致する部分がある場合には、その一致する部分がある該候補名を抽出する照合手段と、前記画像データおよび該画像データに対応した候補名が入力される度に、該候補名の仮の得票のカウント数を増加させて前記候補名ごとの仮の得票数の集計を行う仮得票数集計手段と、前記画像データと該画像データに対応した候補名を照合し、一致していなければ疑問票と判定する疑問票判定手段と、該疑問票判定手段により前記画像データと該画像データに対応した候補名が疑問票と判定される度に、該候補名の疑問票のカウント数を増加させて前記候補名ごとの疑問票数の集計を行う疑問票数集計手段と、所定の開始指示命令の入力を受け付ける操作手段と、前記疑問票数が減算された得票数の集計を開始させる開始指示命令が前記操作手段に受け付けられた際に、前記候補名ごとに、前記仮の得票数の集計結果から前記疑問票数の集計結果を減算して、該候補名ごとの得票数を集計する得票数集計手段と、を有して成ることを特徴とする自書式電子投票システム。
【請求項7】
前記照合手段により抽出された前記候補名に対応したコードに変換するコード化手段と、前記疑問票判定手段により疑問票と判定された前記画像データ、該画像データに対応した候補名および該候補名に対応したコードを用紙に記録する記録手段と、を有して成ることを特徴とする請求項6に記載の自書式電子投票システム。
【請求項8】
前記照合手段により抽出された前記候補名と該候補名に対応したコードのデータを記憶する集計用記憶手段と、前記用紙に印刷された前記コードを取り込んで、前記コードのデータに対応した候補名を抽出するコード照合手段と、
有効票数の集計を開始させる開始指示命令が前記操作手段に受け付けられた際に、前記コード照合手段により候補名が抽出される度に、該候補名の有効票のカウント数を増加させて前記候補名ごとの有効票数の集計を行う有効票数集計手段と、を有し、
前記得票数集計手段は、前記疑問票数が減算および前記有効票数が加算された得票数の集計を開始させる開始指示命令が前記操作手段に受け付けられた際に、前記候補名ごとに、前記仮の得票数の集計結果から前記疑問票数の集計結果を減算し、前記有効票数の集計結果を加算して、該候補名ごとの得票数を集計することを特徴とする請求項7に記載の自書式電子投票システム。
【請求項9】
前記記録手段は、前記コードをバーコードあるいは2次元コードとして用紙に印刷することを特徴とする請求項7または請求項8に記載の自書式電子投票システム。
【請求項10】
前記記録手段は、前記コードを用紙に組み込まれたICタグに保存することを特徴とする請求項7または請求項8に記載の自書式電子投票システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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