説明

自然治癒能力療法

【目的】 さまざまな症状を持つ患者に外部より生体エネルギーを注入してやり、患者の「気」即ち生体エネルギーを高めることによって、自然治癒能力を強めて、病気やケガを直そうとするものであり、これを神経痛やリューマチから来る痛みの解消や、神経痛、リューマチ、或は事故による後遺症によって身体の機能が損なわれているものを回復させたり、皮膚に生じたさまざまな病気を治療する方法を提供する。
【構成】 治癒を施す手指を患部に軽く押し当てて該手指に精神を集中させ、その際に該手指より放射される生体エネルギーを患部に注入させつつ、必要に応じて該手指をもって患部に圧力を加えたり揉んだりしながら治療を施す。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、人間が生来持っている自然治癒能力を励起させてさまざまな病気を治療する治療方法に関する。
【0002】
【従来の技術】神経痛やリューマチによる痛みを柔らげたり、強度の神経痛やリューマチ或は骨折、捻挫及び打撲等の事故の後遺症による筋肉痛や手足や腰の曲げ伸ばし困難等の機能障害の治療を行うために、患部にマッサージや按摩を施したり指圧療法を施したりすることは昔から広く行われている。
【0003】また、ほくろやあざ等についてはこれを取り去る外科的治療を施すことが行われているが、しみ、そばかす、鮫肌等については今だ有効な治療方法が確立されていない。さらに、にきびは顔面を清潔にする以外に有効な治療手段はなく、つぶした後に化膿止めを塗ることくらいなものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】患部に対する従来のマッサージや按摩、或は指圧療法等は、症状の緩和には役立つが根本的な治療にはならないという問題がある。ほくろやあざ等を取り去る外科的治療は費用が掛かるという問題がある他、とくにあざ等は今だに外科的療法によって必ず治癒されるものではない。また、にきびはこれをつぶすとにきび跡が一生残り見苦しくなるという問題があった。
【0005】ところで、人間を始めとする生物には生来的に備わっている自然治癒能力というものがあって、ちょっとした病気やケガ等は放置しておけば自然に治癒することは我々が日常体験するところである。この自然治癒能力はこれを大別すると次の四つに分類される。一つは肉体の失われた部分を再生しようとする働きであり、二つは体内に侵入した異物を排除しようとする働きであり、三つは体内に侵入した異物を肉体の一部として同化しようとする働きである。そして、四つ目は正常状態を損なわれた肉体や精神を正常な状態に戻そうとする働きである。一般に人間のような高等生物ほどこの自然治癒能力は低下する傾向にあるが、どのような病気やケガでもその根本的な治療にはこの自然治癒能力に頼らざるを得ないのが実情である。したがって、この自然治癒能力を高めることは病気やケガの回復にとって非常に大事なことである。
【0006】それではこの自然治癒能力を高めるものは何かというとそれは「気」である。「病気」という字は「気の病」と書くように気を病み気を弱めることがさまざまな病気の原因となる。気を病まず気を強めることがさまざまな病気やケガの予防となり、病気やケガからの回復につながるものと言うことができる。
【0007】それではこの「気」とはいったい何であるかということになるが、医学博士の帯津良一氏は、1993年5月1日に株式会社法研より発行された「ホリスティック医学の治癒力」の中で気とは生命の根源物質であり、生命体という一つの場の秩序を創り出すものである、と定義している。現在、この気は科学的には立証されていないが、この気というものが生命体に存在することは、さまざまな現象からして疑いの余地のないものである。自然治癒能力というのは、自己の身体を元の正常な秩序立った状態に戻す能力であるから、この生命体の秩序を創り出す気を高めることが即ち自然治癒能力を高めることになるものである。
【0008】この発明者は自からが薬物によって症状を押えることができても根治することのない全身の神経痛で悩まされた経験から、根本的な治療法が必要であることを痛感し、さまざまな思考錯誤と実践の末に自己の生命体の自然治癒能力を高めることに成功し、自己の神経痛を根治させた。そしてその後さまざまな実践治療を重ねることによってこの療法を他の患者の治療にも役立てることができるようになったものである。ところで、この発明者が自己の手指に精神を集中させた状態において自己の脳波を測定したものが図1のデーター表であり、また手を音波測定器の前にかざした状態を示したものが図2のデーター表である。図1によれば手指に精神を集中させている状態においてβ波が消え、α波が良く出ているのが解り、図2においては手指に精神を集中させた状態において音波測定器が反応していることが解る。この明細書においてはこの手指に精神を集中させた時に該手指より放射されている「気」を生体エネルギーと名付けている。さまざまな病気やケガの予防や回復にはこの「気」即ち生体エネルギーが重要な鍵となることに着目した学問は既に心身医学、精心腫瘍学、或はホリスティック医学として確立されており、さまざまな分野に応用され、来る21世紀の新しい医学であるとまで言われるようになっている。
【0009】この発明の骨子は、さまざまな症状を持つ患者に外部より生体エネルギーを注入してやり、患者の「気」即ち生体エネルギーを高めることによって、自然治癒能力を強めて、病気やケガを直そうとするものであり、これを神経痛やリューマチから来る痛みの解消や、神経痛、リューマチ、或は事故による後遺症によって身体の機能が損なわれているものを回復させたり、皮膚に生じたさまざまな病気を治療するのに応用したものである。
【0010】この発明の第1の目的は、神経痛やリューマチ或は事故等による後遺症等について、症状の緩和よりさらに進んで病気の根本的な治癒と失われた機能の回復を図ることのできる治療方法を提供せんとするにある。
【0011】この発明の次の目的は、ほくろ、しみ、いぼ、そばかす、鮫肌、紅あざ、白あざ、にきび等の人間の皮膚に生ずるさまざまな疾患を跡を残すことなく根治することができる治療方法を提供せんとするにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成するためにこの発明は、治癒を施す手指を患部に軽く押し当てて該手指に精神を集中させ、その際に該手指より放射される生体エネルギーを患部に注入させつつ、必要に応じて該手指をもって患部に圧力を加えたり揉んだりしながら治療を施すものである。
【0013】さらにこの発明は、そばかす、軽度のしみ、鮫肌、神経性のかゆみ、及び同痛み等を生じている患部に親指の腹部を軽く押し当てて該親指に精神を集中させて該親指より放射される生体エネルギーを患部に注入させつつ該親指を移動させて摩擦する動作を繰り返すものである。
【0014】この発明はまた、ほくろ、あざ、しみ、いぼ等を生じている患部に親指の腹部を軽く押し当てて、該親指に精神を集中させて該親指より放射される生体エネルギーを患部に注入させつつ該親指を移動させて摩擦させる動作を行った後、引き続き該親指より患部に生体エネルギーを注入させつつ該親指に少し力を加えて暫時押圧状態を持続させる。この治療を親指の爪でもって患部が組織的に遊離するまで繰り返した後、該遊離した患部に精神を集中させた状態で親指の腹部を軽く押し当てて生体エネルギーを注入させるものである。
【0015】そして、この発明はにきびの生じている患部に親指の腹部を軽く押し当て、精神を該親指に集中させて該親指より生体エネルギーを患部に注入させつつ軽く摩擦し、痛みや腫れの引いた状態で芯を押し出し、その押し出し跡に同じく該親指の腹部を軽く押し当てて精神を該親指に集中させて該親指より患部に生体エネルギーを注入させるものである。
【0016】
【作用】治療を施す手指を患部に当てがって精神を該手指に集中させるという施術を1日に1回づつ繰り返すと、該手指より放射される生体エネルギーが患部に注入されることによってその個体の持つ自然治癒能力が励起され、神経痛やリューマチ或は事故の後遺症からくる痛みが緩和され、軽い機能障害はそのまま完治する。症状が重かったり、関節が固まってしまったりしている重度の機能障害は、さらに症状に応じて治療を施す手指に精神を集中させた状態で圧力を加えたり、揉んだり或は伸ばしたり曲げたりすることにより完治する。
【0017】ほくろ、しみ、いぼ、そばかす、或は紅あざ、白あざ等で親指大のものは、患部に親指の腹部を軽く押し当て精神を該親指に集中させて生体エネルギーを患部へ注入させる施術を1日に1回づつ繰り返すと、患部が変色して来るので、爪を用いて若干強く患部を摩擦させると患部が組織的に遊離する。患部が遊離したらその部分にさらに親指の腹部を当てがって軽く圧力を加え、精神を親指に集中させて生体エネルギーを患部に注入させてやると患部がはがれ落ち、跡形もなくきれいに完治する。
【0018】にきび等においても白い芯を取った後に出来る穴は、親指を当てがって精神を集中させて生体エネルギーを注入させると、自然に穴が盛り上がって来て跡が残ることなくきれいに完治する。
【0019】
【治療例1】患者は男性で年令87才、建設業を営んでいた50才位の頃足場から落ちて脊椎を損傷し入院をしたが、非常に幸運なことに下半身が不自由にならずに全治した。しかし、脊椎が2ヶ所に渡つて癒着した部分の痛みが取れず、年令を重ねるごとに徐々にその痛みは激しくなり、治療を始めた頃には、寝起き、立ち上がり等を自分ですることが出来ず、トイレも家人の助けに頼る状態であった。身体を見たところ、筋骨逞しく87才という年令にしては筋肉もついており家人もその世話に苦慮している状態であった。その上年令による神経痛で、とくに腰痛が激しく足腰が不自由であった。
【0020】そこで脊椎の損傷部分から治療を始めた。まず、脊椎の癒着部分の両側を両手の親指で真ん中へ押し込むような気持で少し強く力を加えながら精神を両手の親指に集中させて生体エネルギーを注入させる治療を十数分継続させた。するとかなり患部の癒着部分の痛みが軽減した。続いて親指に精神を集中させて生体エネルギーを注入させて圧力を加えつつ徐々に腰椎の下部まで移動させて、1回目の治療を終了させた。このようにして全体の治療に要した時間は1時間30分程度であったが、治療が終ると痛みを我慢しながらも周囲の物に掴まって自力で立ち上がれるようになった。
【0021】2回目は前日と同じような治療をしたところ、今度は階段の手摺に掴まりながら登り下りが出来るようになった。
【0022】3回目は1日間をおいて様子を見たが、症状は非常に好転した来た。この日から身体の他の部分の痛みのある部分を調べて治療を始めた。背中の椎骨は首の付け根から腰の付け根までを、先回の治療の要領で少し軽度に一往復させる要領で治療をした。続いて骨盤の付近も同じく治療をし、膝の手当は痛む部分を親指の腹で押すようにし痛みが軽減すれば次の個所を同じようにした。腿、膨ら脛は痛む箇所を親指と、人指し指及び中指で掴むようにし、または親指で押しつける等して痛みが軽減するまで手当をした。すると身体の動作がかなり楽になって来た。其の後は2日置きに2度、3日置きに2度で一応の治療は終了し、その結果屋上の植木の手入れを行えるようになった。そしてその後さらに症状は好転し700mほど離れた観音様まで杖に頼らなくても歩いて行けるようになった。後日老人性の神経痛で手当をすることもあったが、脊椎の損傷していた部分は痛みが再発することはなかった。
【0023】
【治療例2】次に腱鞘炎で右腕が腰の付近から上に挙がらない上に腰が痛んで前かがみの姿勢になっている80才の女性の患者を治療した。
【0024】1回目は親指に精神を集中させ神経経路のもっとも痛みの激しい部分から順次親指で圧力を加えて生体エネルギーを注入させつつ移動させる治療を繰り返すと、約1時間で痛みが柔らぎ、手や腕をかなり自由に動かせるようになったので第1回目の治療を終了させた。2回目は前日と同じ要領で腱鞘炎の治療を行うと共に腰痛の治療も行った。腰痛の治療は実施例1の場合と同じであった。続いて間隔を2日置いて3回目の治療を2回目の要領で行ったところ腕を肩まで挙げられるようになった。さらに間隔を2日置いて4回目の治療を行った段階で棚の上の物を上げ下ろし出来るようになったというので治療を終了した。
【0025】
【治療例3】次に、同じく腱鞘炎で右手が肩から腕にかけて強く痛みハンドバックも持てない状態の26才の女性を治療した。まず、首から腕にかけて通っている神経経路に精神を集中させて親指の腹部を押し当てると、施術する者の親指から腕にかけて激痛を感じた。
【0026】1回目は痛みの激しい部分から親指の腹部を軽く押し当てて、生体エネルギーを注入させ、痛みが軽くなれば順次痛みのある場所に親指を移動させて、全体の痛みがかなり軽くなるまで治療をした。約40分間位治療するが施術者の親指から手全体が痛みに耐えられないので治療を終了させた。
【0027】2回目は前日と同じ治療を施したところ症状がかなり好転し腕を動かし易くなった。
【0028】1日間隔を置いて3回目は肩から腕にかけての筋肉を主体として前回までの手当を軽く続けたところ症状はさらに好転した。そこで間隔を3日空けて4回目の治療を前回とほぼ同じ要領で行った。経過は非常に良くほとんど自由に腕を動かせるようになったので治療を終了させた。
【0029】
【治療例4】ぎっくり腰を患い寝たままで寝返りも出来ない88才の男性の場合、1回目の手当は、うつ伏せに寝かせて両手親指に精神を集中させ生体エネルギーを注入させ腰椎の上を骨盤から腰椎の下にかけて圧力を加えて移動させた。その後で腰骨の周辺で痛みの多い場所を始めは弱く次第に強く圧力を加えて押圧し約40分をかけて1回目の治療を終了した。症状はこの第1回目の治療で少し手助けをすれば、自分で何とか起きられる程度に好転した。2回目は前回と同様の手当をし治療を終了する。1日置いて3回目も前回と同様の治療をする。第2回目より症状は好転し物につかまって起き上がり歩行出来るようになったのでその後は暫く様子を見る。半月後にまた腰が少し痛むということで第4回目の手当をした。治療法は第3回目と同じようにしたところでほとんど痛みがなくなったので、注意しながら歩行の練習をするように奨めて治療を終了した。
【0030】
【治療例5】左肩胛骨の上部中央に約4センチ四方の膿瘍のようなものができており、やや膨らんで黄色くなっていて患部の2か所に小さな穴が開き、この穴からは赤黒い物が混じった白っぽい膿が少量流れ出している84才の男性の患者を治療した。
【0031】1回目の治療はまず患部の穴の付近を軽く押すと、膿が少し出てその後からクリーム色のソフトチーズ状の物が出て来た。次いで徐々に穴の回りを押す場所を変えながら押すと、かなりの量の物が出て患部全体がやや凹んで平になったので、暫くの間患部全体を親指の腹部で精神を集中させて生体エネルギーを注入させつつ順次軽く押して市販の傷薬を貼って手当を終える。2回目は2日置いて手当をする。患部がかなり小さくなっており、親指に精神を集中させて生体エネルギーを注入させつつ回りから穴の開いている部分に向けて軽く絞り出すように押し出して膿を絞り出し、テープ絆創膏を貼って手当てを終了させた。その後3日置いて第3回目の治療を第2回目と同じように行い、膿が出なくなったので治療を終了させた。その後2回ほど再発したが同様の治療を行った結果完治した。
【0032】
【治療例6】胸部打撲による激痛を訴える55才の男性の場合。掌に精神を集中させて患部に当てて生体エネルギーを注入させ、痛みが減少すれば次へ順次場所を移動し、全体の痛みが減少したところで、親指を用いて軽く圧力を加えて生体エネルギーを注入させ、順次痛みが解消すれば場所を移動して同じように治療を施し、痛みはほとんど解消したので治療を終了させた。
【0033】
【治療例7】幅約4センチ長さ約12センチ〜20センチの鮫肌状を呈した部分を有する35才の男性患者の場合。
【0034】鮫肌部分は荒いサンドペーパーの様に堅くざらざらした症状を呈していたので、親指に精神を集中させて生体エネルギーを患部へ注入しつつ該患部の周囲から中央に向けてやや強く、またざらざらした部分を皮下にすり込むような気持ちで数回摩擦し、その後さらに生体エネルギーを注入しつつ親指の腹部で押しつける治療をやはり患部の周囲から中央に向けて行い、最初の治療と後の治療を交互に約20分位行った。すると一度の治療で目に見えて判別できる位症状が改善された。この治療を4〜5日置きに数回繰り返したところ鮫肌は跡形もなく完治した。
【0035】
【治療例8】膝の正面中央部に直径約1センチ位の大きさの、触れると痛む症状のいぼができている55才の男性患者の場合。
【0036】親指に精神を集中させて生体エネルギーを患部に注入しつつ該患部の上をやや捻じり乍ら押し込むような気持ちで少し力を入れてゆっくり押しつける動作を数回繰り返したところ、ものに触れた時の痛みが非常に軽減し大きさもやや小さくなったので、数回この治療を繰り返したところ完治した。
【0037】
【治療例9】顔の右側のもみ上げの側に黒みがかった赤紫色を呈し、周囲の皮膚より若干浮き上がっている5ミリ大位の痣が出来ていて、徐々に大きくなって来ていると訴える56才の男性患者を治療。
【0038】治療は親指に精神を集中させて生体エネルギーを注入させつつ該患部の両側から親指で軽く押し、中心に向かって絞り出すような気持ちで徐々に力を加えた。この動作を角度を変えながら3度繰り返した後患部の上に親指の腹部を当て生体エネルギー注入させつつ1分位徐々に力を加えて押した。すると徐々に色が薄くなり患部が少し小さくなったので日を変えてこの治療を繰り返したところ、約1カ月で完治し跡形もなくなった。
【0039】
【治療例10】リュウマチによって両手の関節が曲がって指先が変形し、痛みのある55才の女性患者の場合。
【0040】とくに痛む部分から治療を始め、右手に精神を集中させて指関節の変形している部分の突起部に生体エネルギーを注入させ、摺り込むような感じで摩擦すると患部及び施術者の手に耐えがたいほどの激痛を感じた。どうにか耐えられる程度に加減をして1ヶ月に2へ3回位ずつ1回に10〜20分位の治療を継続したところ、痛みの方は幾らかずつ軽減して行き各部分とも回復に向かい4〜5回目位から徐々に関節の骨頭部の変形部分も減少して来た。このようにして両手の各部分に順次治療を加え約5年経過して現在では手の形状は一見常人と変わりない外見となった。
【0041】
【治療例11】にきびは症状に応じて次のように治療した。
【0042】■初期の赤く腫れただけの部分は、親指に精神を集中させて患部に生体エネルギーを注入させつつ親指の腹の部分を軽く患部に押し当て、徐々に力を加えうっ血を散らせるような気持ちで暫く押さえていると腫れがなくなる。また、軽く押さえながら患部を摩擦しても良い。一度で腫れがなくならない場合には少し間をおいて繰り返し行うと腫れが消滅する。
【0043】■中心に白い部分がある場合は■と同じ方法で治療を行うと腫れはなくなり、中心に白い部分が膨らんで残るので、その部分を摘んで白い液を出す。後に小さな穴が残った場合には親指を軽く当てて穴を塞ぐような心で精神を集中させて生体エネルギーを注入させると穴は収縮して短時間に跡形もなく自然消滅する。
【0044】■堅い芯が出来て回りがまだ腫れている状態のものは、やはり■と同じ治療を施して腫れが引いた後に芯だけが飛び出した状態になるので摘み取る。後に小さな穴が残るが、親指に精神を集中させて生体エネルギーを注入させ該親指を軽く押し当てていると穴は縮んでなくなり跡形もなく完治する。
【0045】
【治療例12】そばかすの場合は次のように治療する。
【0046】患部を親指で軽く押さえながら親指に精神を集中させて生体エネルギーを注入させつつ拭き取るような気持ちで順次摩擦する。数回この治療を繰り返すとほとんどの場合にはそのままでそばかすは消滅する。重度の場合には日を変えて数回治療を行うとほとんどのものは消滅する。このようにそばかすの場合には治療は簡単である。
【0047】
【治療例13】ほくろの場合には多数の治療例があり概略は次のような治療を施す。
【0048】■まず、患部に軟膏等を塗り、良く手入れをして爪をなめらかにした親指に精神を集中させ、生体エネルギーを注入させつつ、やや爪を立てるようにして少し力を入れて患部を数回摩擦する。すると周囲と比べて患部の細胞が著しく破壊されて幾らか窪んで来る。余り極端にこの動作を続けると中心部の皮膚が剥がれるので手加減を要する。
【0049】■その後は親指の腹部を軽く当てていくらか力を加えて生体エネルギーを注入し暫くそのままの状態を維持する。指を離して見て窪んだところが回復していない場合には同じ動作を繰り返す。
【0050】■それでも回復しない時には親指と人差し指の先を並べるようにして合わせ、その合わせ目を窪んだところの上におき軽く押さえながら窪んだところを引き出すような気持ちで精神を指に集中させて生体エネルギーを注入させて両指先に力を集中する。この場合親指と人差し指の間から患部に対して高圧の放電のような感じを僅かながら感じる。1〜2回これを繰り返すと大抵の場合には窪んだところが回復する。この治療を2〜3日置きに2〜3回づつ繰り返して窪みや黒い色が消滅すれば随時治療を終了する。
【0051】■これでも消滅しない場合には、一週間位間を置いてから先の治療を始めから繰り返す。かなり取れにくいほくろでもこの治療を2〜3回繰り返すと完治する。
【0052】■大きなほくろとか黒痣といえるほど大きなものは最初の治療で表皮が剥がれる一歩手前くらいまでこすり、その後は先のと同様の治療を施し、次の治療は約一週間位間を置いて患部に血餅ができて剥がれるまでこの治療を繰り返す。剥がれ落ちた後には親指を軽く当てて精神を集中させ、生体エネルギーを注入させると、跡形もなく完治する。
【0053】
【発明の効果】この発明は以上のように構成したので、治療を施す手指を患部に押し当て精神を集中させて生体エネルギーを該治療を施す手指を介して患部へ注入させた状態で、該手指を用いて患部を押圧したり、揉んだり、さすったり、摩擦させたりするという方法により、医師による医療や投薬では治りにくい種々の症例を患者の身体に危害を加えることなく完治させることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】手指に精神を集中させる前と後の脳波を測定した波形図である。
【図2】手指に精神を集中させる前と後に手指より放射されている音波の波形図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】 治癒を施す手指を患部に軽く押し当てて該手指に精神を集中させ、その際に該手指より放射される生体エネルギーを患部に注入させつつ、必要に応じて該手指をもって患部に圧力を加えたり揉んだりしながら治療を施すことを特徴とする、自然治癒能力療法。
【請求項2】 そばかす、軽度のしみ、鮫肌、神経性のかゆみ、及び同痛み等を生じている患部に親指の腹部を軽く押し当て該親指に精神を集中させて、該親指より放射される生体エネルギーを患部に注入させつつ該親指を移動させて摩擦したり揉んだりする動作を繰り返すことを特徴とする、自然治癒能力療法。
【請求項3】 ほくろ、あざ、しみ、いぼ等を生じている患部に親指の腹部を軽く押し当て、該親指に精神を集中させて該親指より放射される生体エネルギーを患部に注入させつつ該親指を移動させて摩擦させる動作を行った後、引き続き該親指より患部に生体エネルギーを注入させつつ該親指に少し力を加えて暫時押圧状態を持続させる治療を親指の爪でもって患部が組織的に遊離するまで繰り返し、遊離した患部に精神を集中させた状態で親指の腹部を軽く押し当てて生体エネルギーを注入させることを特徴とする、自然治癒能力療法。
【請求項4】 にきびの生じている患部に親指の腹部を軽く押し当て、精神を該親指に集中させて該親指より生体エネルギーを患部に注入させつつ軽く摩擦し、痛みや腫れの引いた状態で芯を押し出し、その押し出した跡に同じく該親指の腹部を軽く押し当てて精神を該親指に集中させて該親指より患部に生体エネルギーを注入させることを特徴とする、自然治癒能力療法。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開平7−16279
【公開日】平成7年(1995)1月20日
【国際特許分類】
【出願番号】特願平5−186859
【出願日】平成5年(1993)6月30日
【出願人】(593144242)