説明

自発的引渡し販売システムと方法

自発的引渡し販売システムと方法とを開示した。消費者のための特注オファーがアプリケーションサーバー(106)により発生されて、サーバー(104、106)に属するプロセッサー(P2)中のアプリケーションソフトウェアにより該サーバーがデータベース(104)から特定の消費者に関しての標的オファーを抽出する。特定の消費者についての特定のオファーが第1のデータベース(107)に伝送される。RFIDタグ(111)を携帯した消費者は自分自身での相互作用なしに識別されて、小売店において該タグがRFID読取り器(110)により探知される。探知された特定の消費者に関するオファーはいずれもSMSメッセージとして使用者の移動電話(112)に送られて、使用者はその消費者に適用可能なオファーを警報される。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は消費者にオファーを提供する自発的引渡し販売システムと方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
無料のサンプルを基にして特定の商品の試用をするかまたは商品を割引して提供したり消費者におまけの商品などの特定のサービスを提供することにより、潜在的消費者に広告をすることは通常のことである。
【0003】
一般に、消費者を標的とする方法はどちらかと言うとその場限りのものであり、精算から得られるクーポンや商品案内であるに過ぎない。消費者標的行動を改善するシステムがすでに提供されており、ショッピングモールやスーパーマーケットやハイパーマーケットなどの末端環境において種々の地点にキオスクが装備されている。それらのキオスクは位置が固定されており、クーポンや消費者が入手可能でかつ小売店で消費者が精算できるオファーを詳しく示したリストを取得するには消費者はキオスクと相互作用する必要がある。
【0004】
キオスクは位置が固定されているので、消費者はしばしば通り過ぎてしまうか、または列を作っているとしても、消費者にとって相互作用のプロセスは時間がかかりかつ不便である。したがってこのやり方は比較的使用率が低い。
【0005】
交通の流れ(歩行の流れ)を管理して、人々がキオスクを通り過ぎる際にキオスクが使用される可能性を増そうという試みもなされた。しかしそのようなキオスクはまだしばしば通り過ぎられてしまい、特に消費者が急いでいるときはそうなる。
【0006】
さらにキオスクは費用がかかり、キオスクにおける物理的相互作用はそのカバー範囲が限られているので、消費者に到達する能力が低い。したがって、消費者の利用を増やそうとすると、小売店の交通の多い地域における高価な地代という結果が起きる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
この発明の目的は消費者にオファーを提供する能力を改善する方法とシステムとを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明は消費者にオファーを提供する自発的引渡し販売システムを提供しようとするものであって、該システムは消費者にとって商品が入手可能な場所の近くで消費者による相互作用なしに消費者を探知する探知装置と、探知された消費者にメッセージを供給して該場所において消費者に利用可能なオファーを提供する出力装置とを有してなり、探知された消費者は自分で物理的な相互作用することなしにオファーを受信でき、該場所でメッセージに含まれたオファーを利用することができるのである。
【0009】
オファーを含んだメッセージを取得すべく消費者が物理的作用することが必要なキオスクなどの物理的インフラを提供するのではなく、消費者により必要とされる相互作用なしに消費者が自動的に探知されメッセージが消費者に供給されるのである。
【0010】
自分の存在を知らしめかつメッセージを取得すべく消費者がキオスクまたは他の装置と相互作用する物理的必要がないので、消費者がオファーを含んだメッセージを受信してそれらのオファーを利用する可能性が多くなる。消費者が自動的に識別されるので、より多くの消費者がメッセージを提供され、これによりオファー提供の有効性が増加し、消費者への特定メッセージにより商品が広告される有効性が増加するのである。
【0011】
一実施例においては、前記の場所が小売店、モール、食品陳列場またはイベント会場である。
【0012】
一実施例においては、特定の消費者を識別するために消費者が携帯するRFIDタグを読み取るための探知装置がRFID(無線周波数識別装置)読取り器である。
【0013】
該RFIDタグは特有のコードを提供し、該コードは消費者の特有の識別を提供して、個々の消費者が識別されかつ互いに区別されるのである。
【0014】
好ましくはRFIDタグは消費者の携帯するカードに含まれている。
【0015】
一実施例においては、出力装置が伝送器を有していて、これが個々の消費者の移動電話またはPDAにメッセージを無線伝送する。
【0016】
好ましくは該メッセージはSMS、EMSまたはMMSメッセージである。
【0017】
他の実施例においては、出力装置がプリンターであって、オファーを含んだ書面を印刷する。該書面には購入リストやクーポンなどが含まれる。
【0018】
好ましくはシステムはプロセッサーを有しており、これが中央ステーションから個々の消費者についてのオファーの標的ファイルを受信し、標的オファーが中央ステーションに保持されて個々の消費者に属する個人情報に関連するデータに基づいている。
【0019】
好ましくは第1のプロセッサーがファイルを受信する第1のサーバーと、第1のサーバーに接続されて該場所に属する第2のサーバーと、第2のサーバーに接続されたEPOS端末とを有しており、特定の消費者についてリストに含まれたオファーが第1のサーバーから第2のサーバーについでEPOS端末に伝送され、EPOS端末において消費者が自分自身を識別したときに、消費者へのメッセージに含まれたオファーに応じて消費者によりなされた購入が提供される。
【0020】
精算端末にいる人にメッセージを表示することにより、または使用者の識別データを含んだカードをEPOS端末で当てることにより、消費者は自分自身を識別できる。
【0021】
好ましくは、第2のサーバーが末端サーバーに連結されていて、特定の消費者によりなされた購入に関連するデータが取得される。
【0022】
好ましくは、第2のプロセッサーが中央位置に位置しており、第2のプロセッサーが末端サーバーに接続された本社データベースを有していて、特定の消費者によりなされた購入に関連するデータを末端サーバーから受信し、本社データベースが消費者に関連する情報を保持しており、個々の消費者に適用可能なオファーが、データベースに保持されているデータおよび消費者へのオファーにより奨励したいと販売者が望む特定の商品に基づいて形成され、消費者へのオファーが消費者の特性と照合され、消費者は自分に適用可能でかつ特に消費者に適応したオファーを含んだメッセージを提供される。
【0023】
小売店サーバーが在庫システムを有しており、該システムが前記の場所において入手可能な商品に関連する在庫データを保持していて、該データをデータベースに提供する。
【0024】
好ましくは、末端サーバーは第2のサーバーと通信して、前記の場所においての商品の購入中に販売に利用できかつEPOS精算に使用できる商品に関連する在庫システムからの在庫データを提供する。
【0025】
好ましくは第2のプロセッサーがさらにアプリケーションサーバーを有していて、これが標的ファイルを製造してかつ第1のサーバーに標的ファイルを伝送し、第1のサーバーが第1のサーバーデータベースを有しており、これが特定の消費者に標的した特定のオファーのデータベースを保持している。
【0026】
この発明はさらに消費者への販売オファーの自発的引渡し方法を提供するものであり、そこでは消費者による相互作用の必要なしに消費者に商品が入手可能な場所の近くの消費者を探知して、探知された消費者にメッセージを出力してその場所で消費者に入手可能なオファーを提供し、探知された消費者が自分自身での物理的相互作用なしにオファーを受信することが可能でありかつ該場所においてメッセージに含まれたオファーを利用することが可能である。
【0027】
一実施例においては、前記の場所が小売店、モール、食品陳列場またはイベント会場である。
【0028】
一実施例においては、消費者の探知に際して、RFID読取り器で消費者の携帯するRFIDタグを探知して、特定消費者を識別する。
【0029】
かくしてRFIDタグは特有のコードを提供でき、これが消費者の特有な識別を提供して、個々の消費者が識別されかつ他と区別されるのである。
【0030】
一実施例においては、メッセージの出力に際して、個々の消費者の移動電話またはパーソナルデジタルアシスタント(PDA)または同様な通信装置にメッセージが無線伝送される。
【0031】
好ましくはメッセージはSMS、EMSまたはMMSメッセージである。
【0032】
他の一実施例においては、メッセージの出力に際して、オファーを含んだ書面が印刷される。該書面は購入リスト、クーポンなどを含んでいる。
【0033】
好ましくは前記方法においては、さらに中央ステーションから個々の消費者についてのオファーの標的ファイルが受信され、標的オファーが、中央ステーションにおいて保持されて個々の消費者に属する個人情報に関連するデータに基づいている。
【0034】
好ましくは該方法においては、第1のサーバーにおいてファイルを受信し、該ファイルをその場に属する第2のサーバーおよびEPOS端末に伝送し、特定の消費者についてのファイルに含まれたオファーが第1のサーバーから第2のサーバーにさらにはEPOS端末に伝送され、特定の消費者についてのリストに含まれたオファーが本社サーバーから店サーバーにさらにはEPOS端末に伝送され、EPOS端末において消費者が自分自身を識別したときに、消費者によってなされた購入が、消費者へのメッセージに含まれたオファーに応じて提供される。
【0035】
消費者は、精算端末にいる人にメッセージを表示することによりまたはEPOS端末において使用者の識別データを含んだカードを当てることによって、自分自身を識別できる。
【0036】
好ましくは、該方法においてはさらに消費者に関連する情報のデータベースを集積して、データベース中に保持されたデータおよび販売者が消費者へのオファーにより奨励したいと望んでいる特定の商品に基づいて個々の消費者に適用可能なオファーが形成できる。消費者へのオファーが消費者の特性と照合され、消費者に適用可能でかつ特に消費者に適応したオファーを含んだメッセージが消費者に提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0037】
この発明を実施するシステムは小売店に設けられたプロセッサーP1を有している。小売店としてはモール、スーパーマーケット、ハイパーマーケット、その他販売のための商品やサービスが入手できる場所が挙げられる。一般的にはプロセッサーP1はシステムを作動させている各小売店Rに配置される。
【0038】
一般的に多くの異なる小売店Rが該システムを提供し、各小売店Rは第2のプロセッサーP2を有した中央ステーションと通信する。つまり単一の第2のプロセッサーP2がシステムを作動させている各小売店Rにある別々のプロセッサーP1と通信する。しかし図示の都合上、1軒の小売店Rのみを図示し1個のプロセッサーP1のみを示す。
【0039】
特定小売店チェーンの各小売店Rまたは全小売店Rは末端サーバー100を具えている。例えば特定チェーンの10軒の小売店がシステムを作動させており、これら10軒の小売店は単一の末端サーバー100を有している。他のチェーンまたは別の単一の小売店が作動するシステムはそれ自身の末端サーバー100を有している。
【0040】
末端サーバー100は消費者データベース101を有しており、かつ小売店Rのチェーンまたは単一小売店Rの在庫システム102を保持している。システムを使用する参加消費者の購入履歴および/または適用フォームを書き込んで消費者の好き嫌い、購入習慣、人口統計、個人特性などに関連するデータを提供することにより消費者データベースが形成される。
【0041】
システムを使用する各消費者はスマートカード111などの識別装置を有している。該スマートカード111は消費者を識別する特有の識別コードを含んだ磁気縞を含んでいる。またスマートカード111はRFIDタグを含んでおり、該タグが比較的短い範囲に亙る無線周波数信号を出力し、該信号は消費者を識別するデータを含んでいる。
【0042】
スマートカード111に含まれるRFIDタグはパッシブタグ111aであり、単に無線周波数信号を出力するか、またはセミパッシブタグまたはアクティブRFIDタグ111bであり、これによりデータがタグ中に記憶される。データとしては消費者の購入履歴または購入情報、ロイヤルティプログラムなどに属するロイヤルティ点である。
【0043】
各末端サーバー100はローカルエリアネットワークや広域ネットワーク、インターネット接続または他の適宜な通信リンクなどの通信ネットワーク125によりプロセッサーP2と通信する。消費者データベース101に含まれるデータおよび各サーバー100のシステム102中に含まれる在庫は中央オーソリティ販売データベース104に提供され、このデータベースは全システムを提供する組織により作動され管理される。
【0044】
したがってデータベース104は、各小売店Rに属する特定の消費者データベース101からの全ての情報、および全小売店Rに関連する在庫データを集める。かくしてデータベース104は消費者のデータベースであって、消費者の特定特性および消費者を識別するコードが記憶されている。
【0045】
かくして各消費者は消費者の購入履歴、関心のある商品のタイプ、消費者に関連する人口統計および特定タイプの商品に関心ある消費者の可能性を提供する他の関連情報に関連する情報を有している。
【0046】
プロセッサーP2はビジネスサーバー105を有していて、特定オファーに関する情報を受信するアプリケーションソフトウェアを使ってプログラムされる。販売者は消費者をして彼等の商品を試用するかまたは競合品より好んで彼等の商品を購入するかを誘いたいと希望する。
【0047】
例えば、販売者は商品の購入に割引きを、商品のひとつ分の値段でふたつをオファーするか、または彼等の商品を購入するように消費者への誘いをオファーする。したがってアプリケーションソフトウェアとサーバー105とはデータベース104中のデータと相互作用して、特定オファーに関して、オファーに惹かれ易い消費者が抽出され、オファーまたはオファーのリストがオファーに関心を持つ各消費者に属する。
【0048】
その情報はアプリケーションサーバー106に供給され、該サーバーが全消費者と作成されるべきオファーの標的ファイルを発生して、第1の小売店サーバー107に該標的ファイルを伝送する。該第1のサーバー107は一般にシステムを作動させる権限を与えられており、アプリケーションサーバー106からのリスト中に与えられている特定消費者に適応した特定オファーを記憶するデータベースを有している。
【0049】
好ましくは第1のサーバー107はプロセッサーP1の部分を有しており、したがってサーバー107は各小売店Rに属する。しかしある実施例においては、単一の小売店サーバー107が多数の小売店Rをまたはシステムを作動する全ての小売店Rを管理する。標的ファイルはサーバー106からサーバー107に前記のリンク125と同じタイプの通信リンク131を介して伝送される。
【0050】
従ってサーバー107は特定消費者に属する種々のオファーを集積し、そのデータベース中にその情報を保持する。
【0051】
各小売店Rは1以上のRFID読取り器ステーション110a、110bを有している。これら読取り器110a、110bは小売店Rの目に見えないところに備え付けられており、あまり場所を占めることもなく、買い物に行く消費者により観察されることもない。
【0052】
消費者により携帯されるスマートカード111a、111bが読取り器110a、110bの電磁ゾーンを通過すると、それが読取り器の励起信号を探知し、読取り器110a、110bはRFIDタグデータを解号できる。かくして買い物システム中のいかなる装置とも消費者が物理的相互作用を有することなしに、小売店R中における消費者の存在が探知される。かくしていずれかの読取り器ステーション110a、110bを通過したときに消費者が探知される。
【0053】
特定の使用者に属する特有のコードが識別されると、読取り器110a、110bがプロセッサーP1中のRFIDアプリケーションソフトウェア109に信号を出力し、その特定の消費者にあれば、該アプリケーションソフトウェアがその特定の消費者に属するオファーのリストをサーバー107中のデータベースから抽出させる。
【0054】
したがってアプリケーションソフトウェア109によりプロセッサーP1がライン120、121上でGSMベースステーション放送器117により形成されるオファーに関連するデータを出力する。これによりステーション117はSMSメッセージを消費者に属する移動電話に伝送する。メッセージは使用者の移動電話112により受信される。これに代えてメッセージは使用者のPDAに伝送されてもよい。
【0055】
読取り器110aがスマートカード111a中のパッシブRFIDタグを読むだけの場合には、ソフトウェア109を実行させるプロセッサーP1と読取り器110aとの間のリンクは単にライン137で示す電気誘導カップリングである。読取り器110aはプロセッサーソフトウェア109にある信号を提供するだけが求められ、これにより特定の消費者を識別する。例えばスマートカード111b中のアクティブRFIDタグの場合には、読取り器ステーション110bは拡張カップリングを有しており、ライン139を介してアプリケーションソフトウェアから情報が前後に伝送され、スマートカード111b中の購入履歴やサービスポイントなどの情報が更新される。
【0056】
データベース104中に保持された使用者に関連するデータは使用者の移動電話の電話番号を含んでおり、全ての情報がプロセッサーP1を介して提供されてステーション117に至り、特定のオファーと共にSMSメッセージが発生されて、SMSメッセージなどによりメッセージが使用者の移動電話112に伝送される。
【0057】
使用者はSMSメッセージを受信し、自分に入手可能に形成されているオファーを見ることができ、消費者はそれらのオファーに応じてまたはオファーを無視して購入することを選択できる。
【0058】
消費者が移動電話またはPDAを持っていない場合には、使用者はタッチポイントコーナー119などの小売店R内の特定の場所を訪れる。該場所は使用者のスマートカード111上の磁気縞を読み取るカード読取り器を具えており、オファーがリスト113として使用者に印刷される。これは使用者による相互作用を含むが、消費者を探知するのに相互作用を必要としない。
【0059】
リストを発生するには相互作用が必要であり、使用者はタッチポイントコーナー119を訪れることを選びさえすれば、リストを集めることができる。タッチポイントコーナー119における相互作用はスマートカードを当てることによる。しかし、タッチポイントコーナー119には読取り器が具えられていて、これがタッチカード中のRFIDタグを読み取るだけで、使用者がタッチポイントコーナー119に近づくと集めるためのリストを印刷する。
【0060】
小売店サーバー107は小売店Rに属する第2の小売店バックオフィスサーバー114に接続されている。好ましき実施例においては、サーバー114はプロセッサーP1の部分であり、各小売店Rはサーバー114を有している。しかし他の実施例では、単一のサーバー114が多数の小売店Rを管理してもよい。サーバー114はストアのEPOS端末115に接続しており、特定のオファーに関連して消費者に利用可能なデータがサーバー114を介してEPOS端末115に伝送される。
【0061】
消費者が末端サーバー115において存在し、購入すると選んだ商品について支払をするとき、消費者は自分自身を識別して、消費者により取り上げられたオファーがそれらのオファーに応じて提供される。これを行なうには、消費者は使用者の移動電話にメッセージを表示するかまたは、使用者が自分のスマートカード111を端末115におけるカード読取り器に当てるだけでよい。
【0062】
商品の価格に関するデータも、商品の正常価格やオファーや割引きや消費者により購入される商品記載/商品明細などに関して、サーバー114を介して在庫システム102からEPOS端末115に提供される。在庫システム102と消費者データベース101を有した末端サーバー100は通信リンク133により第2のサーバー114に接続されている。該リンクはリンク125や131と同じタイプである。
【0063】
サーバー100もデータベース114と通信リンク133を介してEPOS端末115から種々の消費者によりなされた購入に関するデータを取得することが可能である。これによりデータベース101ひいてはデータベース104中の情報が更新される。消費者が小売店Rで購入して精算端末115で商品の支払をしたときに、この情報は連続して更新される。これにより消費者の特性が確認され、または消費者が購入習慣を変えたときには変更される。
【0064】
サーバー100はまた第2のサーバー114と通信し、したがってEPOS端末115は消費者にオファーや他の誘いを提供する。これはプロセッサーP2が配置されている中央ステーションではなくて小売店Rまたは小売店Rのチェーンによってのみ発生されるものである。これにより個々の小売店はそれ自身の割引きオファーを行なうことができ、また種々の広告主または販売者により中央ステーションを介して行われたものもできる。
【0065】
EPOS端末115はまた精算レシート116を提供し、これはなされた購入の詳細のみを含んでいるだけでなく小売店Rを消費者がつぎに訪れたときに入手可能なさらなるオファーを含んでいてもよい。
【0066】
他の実施例においては、特定のオファーを含んだメッセージが他の方法で提供できる。例えば、消費者が読取り器110aまたは110bにより識別された場合に、読取り器110a、110bはRFID読取り器によりTVスクリーンを励起して広告または特定の消費者にとって関心のある商品に関連するいくつかの広告を流すこともできる。
【0067】
メッセージ中に提供されたオファーは商品の購入に関する直接のオファーであってもまたは特定の商品に属する商品が取得できる場所または実物宣伝であってもよく、それらは人々を消費者に関心あるだろうと期待される特定の商品に誘いまたは魅惑すべく設計されている。
【0068】
他の実施例にあっては、スマートカード111は経理カードまたは経理協会にリンクされていてもよく、カード111を使って支払を電子的に行なうこともできる。
【0069】
好ましき実施例にあってはプロセッサーP1が第1のサーバー107、読取り器110、第2のサーバー114および精算端末115を形成または制御しているが、プロセッサーP1は多数の個々のプロセッサーであってもよく、それぞれがこれらのサーバーや端末を管理または制御してもよい。
【0070】
同様にプロセッサーP2は多数の個々のプロセッサーで形成してもよく、それぞれがデータベース104、サーバーおよびアプリケーションソフトウェア105、アプリケーションサーバー106を制御・管理してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0071】
この発明は商品流通販売業界の分野において広く利用されるものである。
【図面の簡単な説明】
【0072】
【図1】この発明の好ましい実施例を示す流れ図である。
【符号の説明】
【0073】
P1、P2: プロセッサー
R: 小売店
100: 末端サーバー
101: 消費者データベース
102: 在庫システム
104: 中央オーソリテイ販売データベース
112: 移動電話
115: 精算端末
125: 通信ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
消費者にオファーを提供する自発的引渡し売買システムであって、消費者による相互作用を必要としないで商品が消費者に入手可能な場所の近くで消費者を探知する探知装置と、探知された消費者にメッセージを供給して該場所において消費者に入手可能なオファーを提供する出力装置とを有してなり、探知された消費者が自分の方で物理的相互作用なしにオファーを受信することができ、かつ該場所でメッセージに含まれたオファーを利用することができることを特徴とする自発的引渡し売買システム。
【請求項2】
前記の場所が小売店、モール、食品陳列場またはイベント会場であることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
探知装置が消費者により携帯されているRFID(無線周波数識別装置)タグを読むためのRFID読取り器を有していて、特定の消費者を識別することを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
RFIDタグが、消費者の特有の識別を提供して個々の消費者が識別されてかつ他の消費者から区別され得るような、特有のコードを提供できることを特徴とする請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
RFIDタグが消費者の携帯するカード中に含まれていることを特徴とする請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
出力装置が個々の消費者の移動電話またはPDAへのメッセージの無線伝送のための伝送器を有していることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
メッセージがSMS、EMSまたはMMSメッセージであることを特徴とする請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
出力装置がオファーを含んだ書面を印刷するプリンターであることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
さらにプロセッサーが含まれていて、中央ステーションから個々の消費者のためのオファーの標的ファイルを受信し、該標的オファーが個々の消費者に属する個人情報に関連する中央ステーションに保持されたデータに基づいていることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
第1のプロセッサーがファイルを受信する第1のサーバーを有しており、場所に属する第2のサーバーが第1のサーバーに接続されており、EPOS端末が第2のサーバーに接続されており、特定の消費者についてのリスト中に含まれるオファーが第1のサーバーから第2のサーバーに伝送され、ついでEPOS端末に伝送され、消費者がEPOS端末において自分自身を識別したときに、消費者によってなされた購入が消費者へのメッセージに含まれたオファーに対応して提供されることを特徴とする請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
EPOS端末にいる人へメッセージを表示することにより、またな使用者の識別データを含んだカードをEPOS端末で当てることにより、消費者が自分自身を識別することを特徴とする請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
第2のサーバーも末端サーバーに接続されて特定の消費者によりなされる購入に関連するデータを得ることを特徴とする請求項10に記載のシステム。
【請求項13】
第2のプロセッサーが中央場所に配置されており、第2のプロセッサーが末端サーバーに接続された本社データベースを有していて特定の消費者によりなされた購入に関連するデータを末端サーバーから受信し、本社データベースが消費者に関する情報を保持しており、これによりデータベースに保持されたデータおよび消費者へのオファーにより販売者が奨励したい特定の商品に基づいて個々の消費者に適用できるオファーが作られ、これにより消費者へのオファーが消費者の特性と照合され、これにより消費者に適用できかつ特に消費者に適応したオファーを含んだメッセージを消費者が提供されることを特徴とする請求項10に記載のシステム。
【請求項14】
小売店サーバーが在庫システムを有しており、該在庫システムが該場所で入手可能な商品に関連する在庫データを保持してかつ該データを前記データベースに提供することを特徴とする請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
末端サーバーが第2のサーバーと通信して、販売可能でかつ、該場所においての商品の購入中にEPOS精算に使用する商品に関連する在庫システムからの在庫データを提供することを特徴とする請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
第2のプロセッサーがさらにアプリケーションサーバーを有しており、該アプリケーションサーバーが標的ファイルを製造して第1のサーバーに伝送し、第1のサーバーが第1のサーバーデータベースを有していて、該サーバーデータベースが特定の消費者を標的とした特定のオファーのデータベースを保持していることを特徴とする請求項10に記載のシステム。
【請求項17】
消費者への販売オファーの自発的引渡し方法であって、消費者にとって商品が入手可能な場所の近くの消費者を消費者による相互作用なしに探知し、探知された消費者にメッセージを出力し、該場所において入手可能なオファーを消費者に提供し、探知された消費者は自分の側での物理的な相互作用なしにオファーを受信することができて、かつ該場所においてメッセージに含まれたオファーを利用できることを特徴とする引渡し方法。
【請求項18】
前記の場所が小売店、モール、食品陳列場またはイベント会場であることを特徴とする請求項17に記載の方法。
【請求項19】
消費者の探知に際して、RFID読取り器により消費者が携帯するRFIDタグを探知して、特定の消費者を識別することを特徴とする請求項17に記載の方法。
【請求項20】
メッセージの出力に際して、個々の消費者の移動電話またはPDAにメッセージを無線伝送することを特徴とする請求項17に記載の方法。
【請求項21】
メッセージがSMS、EMSまたはMMSメッセージであることを特徴とする請求項20に記載の方法。
【請求項22】
メッセージの出力に際して、オファーを含んだ書面を印刷することを特徴とする請求項17に記載の方法。
【請求項23】
中央ステーションから個々の消費者についてのオファーの標的ファイルを受信し、中央ステーションに保持されてかつ個々の消費者に属する個人情報に関連したデータに該標的オファーが基づいていることを特徴とする請求項17に記載の方法。
【請求項24】
第1のサーバーにおいてファイルを受信し、該ファイルを場所に属する第2のサーバーおよびEPOS端末に転送し、特定の消費者についてのファイルに含まれているオファーが第1のサーバーから第2のサーバーについでEPOS端末に伝送され、特定の消費者についてのリスト中に含まれるオファーが本社サーバーから店サーバーについてEPOS端末に伝送され、EPOS端末において消費者が自分自身を識別したときに、消費者によってなされた購入が消費者へのメッセージに含まれるオファーに応じて提供されることを特徴とする請求項23に記載の方法。
【請求項25】
メッセージを精算端末における人に表示することにより、または使用者の識別データを含んだカードをEPOS端末において当てることにより、消費者が自分自身を識別することを特徴とする請求項17に記載の方法。
【請求項26】
消費者に関連する情報のデータベースを集積し、個々の消費者に適用可能なオファーが、データベース中に保持されたデータおよび消費者へのオファーにより販売者が奨励したいと望んでいる特定の商品に基づいて形成され、消費者へのオファーが消費者の特性と照合され、消費者に適用されかつ特に消費者に適応したオファーを含んだメッセージが消費者に提供されることを特徴とする請求項25に記載の方法。

【図1】
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【公表番号】特表2007−503045(P2007−503045A)
【公表日】平成19年2月15日(2007.2.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−523814(P2006−523814)
【出願日】平成16年8月18日(2004.8.18)
【国際出願番号】PCT/SG2004/000249
【国際公開番号】WO2005/017794
【国際公開日】平成17年2月24日(2005.2.24)
【出願人】(506205952)ユー−マーケティング インテレクチュアル プロパティーズ プライベート リミテッド (4)
【Fターム(参考)】