説明

自走式リサイクル機械

【課題】遠隔操作手段に作用する外的要因に起因する不測の走行動作を抑制することができる自走式リサイクル機械を提供する。
【解決手段】走行体2と、走行体2上に設けた破砕装置12とを備えた自走式破砕機1において、エンジン66と、走行モード及び作業モードを含む運転モードを選択するモード選択スイッチ34と、走行動作を遠隔操作するためのペンダント50と、機体の動作を制御する制御装置65とを備え、制御装置65は、エンジン66が運転中か否かを判定し(S101)、運転モードが走行モードか否かを判定し(S102)、ペンダント50からの走行操作信号の入力がないか否かを判定し(S105)、S101,102,105の手順の各判定が満たされた状態で予め設定した設定時間T1が経過したか否かを判定し(S107)、このS107の判定が満たされた場合にエンジン66を停止状態とするエンジン停止信号を出力する(S108)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自走式破砕機、自走式スクリーン、自走式土質改良機等、被処理物を処理する自走式リサイクル機械に関する。
【背景技術】
【0002】
自走式リサイクル機械は、一般にその操作手段として操作盤を有しており、被処理物を処理する処理装置や、処理装置から排出された処理物を機外に搬出するコンベヤ等の動作を操作盤で指示することができるようになっている。
【0003】
しかし、自走式リサイクル機械は一種のプラントであって運転開始後は設定した動作条件に従って稼動するものであり、ショベル等のようにオペレータが搭乗して運転操作しなければならない訳ではない。したがって、自走式リサイクル機械に専任のオペレータが就くことは少なく、例えば自走式リサイクル機械に処理物を投入するショベル等の投入重機のオペレータが自走式リサイクル機械の運転操作を兼務する場合もある。
【0004】
そこで、利便性や作業性への配慮から、有線操作手段であるペンダントや無線操作手段であるリモコンによって遠隔操作することができる自走式リサイクル機械が知られている(特許文献1等参照)。
【0005】
【特許文献1】特開平2002−239409号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ここで、自走式リサイクル機械は屋外の劣悪環境で稼動する場面が多く、例えば遠隔操作用にペンダントを使用する場合、ケーブルのコネクタ部への雨水等の侵入やケーブルへの重量物の干渉等によって配線が短絡することもあり得る。また、自走式リサイクル機械には一般に不使用時のペンダントを収容する収容ボックスが設置され、この収容ボックスにペンダントが収容されているが、現場のペンダントの収容の仕方によっては、収納ボックスの内壁に押し付けられる、あるいは他の収納物に引っ掛かる等して、収納ボックス内でペンダントの操作レバーが干渉物によって付勢される場合もあり得る。
【0007】
例えばペンダントで自走式リサイクル機械を走行操作できるようにした場合、操作盤でペンダント操作が許可され、かつ走行モードになっている状態で、上記のように短絡又は操作レバーの付勢等の何らかの外的要因によってペンダントからの走行操作信号がONになっていることを知らずにオペレータがエンジンを始動したとしたら、自走式リサイクル機械が不測に発進してしまう恐れがある。また、エンジン始動後、走行モードで暖機運転している間に、ペンダント操作が有効な状態のときに何らかの外的要因でペンダントからの走行操作信号がONになった場合、同様に自走式リサイクル機械が突然走り出す恐れがある。
【0008】
このように、オペレータの搭乗を原則とするショベル等との運転態様の相違から操作盤とは別個に遠隔操作手段を備える自走式リサイクル機械にあっては、複数の条件が満たされて初めて起こる現象ではあるが、複数の操作手段を備えるが故に特有の不測の動作が起こる可能性がある。
【0009】
本発明は上記の事情に鑑みなされたものであり、遠隔操作手段に作用する外的要因に起因する不測の走行動作を抑制することができる自走式リサイクル機械を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の目的を達成するために、第1の発明は、走行体と、この走行体上に設けた処理装置とを備え、被処理物を前記処理装置で処理する自走式リサイクル機械において、動力源であるエンジンと、走行モード及び作業モードを含む運転モードを選択するモード選択手段と、走行動作を遠隔操作するための遠隔操作手段と、機体の動作を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記エンジンが運転中か否かを判定するエンジン動作判定手順と、前記モード選択手段により選択された運転モードが走行モードか否かを判定する運転モード判定手順と、前記遠隔操作手段からの走行操作信号の入力がないか否かを判定する入力判定手順と、前記エンジン動作判定手順、前記運転モード判定手順、及び前記入力判定手順の各判定が満たされた状態で予め設定した設定時間が経過したか否かを判定する経過時間判定手順とを実行し、この経過時間判定手順の判定が満たされた場合に前記エンジンを停止状態とするエンジン停止信号を出力するエンジン動作禁止手順を実行することを特徴とする。
【0011】
第2の発明は、第1の発明において、前記制御手段は、前記遠隔操作手段が接続されているか否かを判定する接続判定手順をさらに実行し、前記経過時間判定手順において、前記エンジン動作判定手順、前記運転モード判定手順、前記接続判定手順、及び前記入力判定手順の各判定が満たされた状態で前記設定時間が経過したか否かを判定し、その判定が満たされた場合に前記エンジン動作禁止手順を実行することを特徴とする。
【0012】
第3の発明は、第2の発明において、前記制御手段は、前記遠隔操作手段の操作が有効化されているか否かを判定する操作効力判定手順をさらに実行し、前記経過時間判定手順において、前記エンジン動作判定手順、前記運転モード判定手順、前記接続判定手順、前記操作効力判定手順、及び前記入力判定手順の各判定が満たされた状態で前記設定時間が経過したか否かを判定し、その判定が満たされた場合に前記エンジン動作禁止手順を実行することを特徴とする。
【0013】
第4の発明は、第1乃至第3のいずれかの発明において、前記制御手段は、前記エンジン動作判定手順の判定が満たされない場合、前記モード選択手段により選択された運転モードが走行モードか否かを判定する第2の運転モード判定手順を実行し、その判定手順で走行モードと判定された場合に前記エンジン動作禁止手順を実行し、前記エンジン動作禁止手順でエンジンの始動を禁止する信号を出力することを特徴とする。
【0014】
第5の発明は、第1乃至第4のいずれかの発明において、前記エンジン動作禁止手順が実行された理由を報知する報知手段を備えていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、遠隔操作手段に作用する外的要因に起因する不測の走行動作を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の一実施形態に係る自走式リサイクル機械の全体構成を示す側面図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る自走式リサイクル機械の全体構成を示す平面図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る自走式リサイクル機械に備えられた操作盤の盤面部を表した図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る自走式リサイクル機械に備えられた遠隔操作手段の外観図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る自走式リサイクル機械に備えられた制御装置の要部を抜き出して表した機能ブロック図である。
【図6】本発明の一実施形態に係る自走式リサイクル機械に備えられた制御装置による走行禁止手順を表したフローチャートである。
【図7】本発明の一実施形態に係る自走式リサイクル機械に備えられた表示画面にエンジンが始動できない旨及びその理由を表示した状態を模式的に表した図である。
【図8】本発明の一実施形態に係る自走式リサイクル機械に備えられた表示画面にエンジンが停止した旨及びその理由を表示した状態を模式的に表した図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下に図面を用いて本発明の自走式リサイクル機械の実施形態を説明する。
【0018】
図1は本発明の一実施形態に係る自走式リサイクル機械の全体構成を示す側面図、図2はその平面図である。本実施形態では、岩石等の被破砕物を破砕処理する自走式破砕機(自走式ジョークラッシャ)に本発明を適用した場合を例に挙げて説明する。また、以下の説明において、図1及び図2中の右左を自走式リサイクル機械の前後とする。
【0019】
図1及び図2に示した自走式破砕機(自走式ジョークラッシャ)1は、例えばビル解体時に搬出されるコンクリート塊や道路補修時に排出されるアスファルト塊等の建設現場で発生する大小様々な建設廃材、産業廃棄物、若しくは岩石採掘現場や切羽で採掘される岩石・自然石等を破砕対象とし、これらを被破砕物として受け入れて破砕するものである。この自走式破砕機1は、走行体2と、この走行体2上に設けた破砕機本体部3を備えており、走行体2によって自走可能である。
【0020】
走行体2は、左右のトラックフレーム4、左右それぞれのトラックフレーム4の前後両端に設けた駆動輪5及び従動輪6、従動輪6と駆動輪5に掛け回した履帯7、及び駆動輪5の軸に連結した走行用駆動装置8を備えている。トラックフレーム4の上部には、前後方向に水平に延在する本体フレーム9が設けられている。
【0021】
破砕機本体部3は、被破砕物を受け入れるホッパ10、ホッパ10に受け入れた被破砕物を搬送するグリズリフィーダ11、グリズリフィーダ11により供給された被破砕物を破砕する破砕装置(ジョークラッシャ)12、破砕装置12で破砕した破砕物等を機外に排出する排出コンベヤ13、及び機体各所に搭載した作動装置の動力源等を内蔵した動力装置(パワーユニット)14を備えている。
【0022】
ホッパ10は、図1に示すように上方に向かって拡開した枠状の部材であり、本体フレーム9の後方部分の上部に設けた支持部材15に対して支持ポスト16を介して固定されている。
【0023】
グリズリフィーダ11は、ホッパ10の下方に位置し、ホッパ10とは別個にスプリング17を介して支持部材15に支持されている。このグリズリフィーダ11の本体内には、左右方向(図2中上下方向)に列設された櫛歯18を前部に有する複数(本実施形態では2つ)のグリズリプレート19が前方に向かって下る階段状に固定されている。そして、グリズリフィーダ11の本体下部には、図1に示すように、このグリズリフィーダ本体を振動させる起振機(フィーダ用駆動装置)20が固定されており、起振機20によってグリズリフィーダ本体が加振されると、グリズリプレート19上の被破砕物が前方に搬送され、櫛歯18間の隙間寸法よりも小さな被破砕物中の細粒(いわゆるズリ)等が櫛歯18の隙間から落下し、それよりも粒度の大きな被破砕物が櫛歯18上を移動して破砕装置12に供給される。
【0024】
なお、グリズリフィーダ11の櫛歯18の下方にはシュート21が設けられており、櫛歯18間の隙間から落下するズリ(細粒分)等はシュート21によって排出コンベヤ13の後端付近に導かれる。
【0025】
破砕装置12は、ホッパ10及びグリズリフィーダ11の前方に位置し、本体フレーム9の前後方向中央付近に支持されている。この破砕装置12には、互いの間隙空間(破砕室)が下方に向かって縮径するよう対向配置した一対の固定歯及び動歯(ともに図示せず)を備えている。動歯のスイングジョーは上端部がフライホイール(図示せず)に連結されており、フライホイールに破砕装置用駆動装置(図示せず)の回転動力が伝達されると、フライホイールの回転運動が動歯の揺動運動に変換され、動歯が下部を支点にして前後方向に揺動するような動きをする。このように固定歯に対して動歯が揺動運動することにより、動歯及び固定歯間の破砕室に導入された被破砕物を動歯及び固定歯で噛み砕いて破砕する構成である。
【0026】
排出コンベヤ13は、支持部材等を介し本体フレーム9等から吊り下げ支持されたコンベヤフレーム22、コンベヤフレーム22の両端に設けた従動輪及び駆動輪(ともに図示せず)、従動輪及び駆動輪に掛け回したコンベヤベルト23、及び駆動輪を回転駆動させる排出コンベヤ用駆動装置(図示せず)等を備えている。排出コンベヤ用駆動装置によって駆動輪が回転駆動されると、従動輪との間に掛け回されたコンベヤベルト23が循環駆動する。この排出コンベヤ13は、左右のトラックフレーム4の間のシュート21の下方位置(履帯7の後端付近)から破砕装置12の下方を通って前方に延在し、動力装置14の下方(履帯7の前端付近)あたりで屈曲して前方に向かって斜めに立ち上がっている。
【0027】
排出コンベヤ13の上方には、排出する破砕物中の鉄筋等といった異物(磁性物)を除去する磁選機24が備えられている。
【0028】
動力装置14は、本体フレーム9の前側部分の上部に支持されており、破砕装置12よりも前方側に位置している。特に図示していないが、この動力装置14内には、破砕装置12の動力源であるエンジン(後述)や、エンジンによって駆動される油圧ポンプ、油圧ポンプから吐出された圧油の流通方向や流量を制御して対応の油圧アクチュエータに供給する制御弁(後述)等が備えられている。例えば前述した走行用駆動装置8や起振機20、破砕装置用駆動装置、排出コンベヤ用駆動装置等は油圧モータであり、エンジンで駆動される油圧ポンプからの圧油によって動作する。
【0029】
上述した破砕機本体部3に搭載された油圧機器やエンジン等を操作する操作盤25、及び走行体2を操作する遠隔操作手段(図4で後述)等収納する収納ボックス26が、図1に示すように機体側面(本実施形態では右側面)に位置するように動力装置14の下側に配置されている。操作盤25は、機体の側方に向かって開口した操作盤筐体に収容されており、操作盤筐体の開口部には透明な開閉扉が取り付けられている。本実施形態において、収納ボックス26は操作盤25の前側に配置されているが、この前後関係は特に限定されない。
【0030】
図3は本実施形態の自走式リサイクル機械に備えられた操作盤25の盤面部を表した図である。
【0031】
本実施形態の自走式破砕機1においては、破砕機本体部3の動作を指示する操作手段と走行体2の動作を指示する操作手段を本図に示す操作盤25と後述する図4に図示した遠隔操作手段とで切り分けている。
【0032】
図4に示した操作盤25において、その盤面上の左上の領域には液晶の表示画面28が設けられている。この表示画面28には、後述するエンジン停止情報等を含む様々な情報が表示される。表示画面28の下側には、表示画面28を操作するための画面操作スイッチ29が配置されている。画面操作スイッチ29のさらに下側には、非常時における緊急停止用スイッチ30が配置されている。
【0033】
操作盤25の盤面上の配列の最も右上には、エンジンの始動及び停止のためのキースイッチ31が配置されている。キースイッチ31の下側には、照明灯(図示せず)を点灯及び消灯するライトスイッチ32が、キースイッチ31の左側には警笛を鳴らすホーンスイッチ33がそれぞれ配置されている。ホーンスイッチ33の下側には、走行モード、作業モード及びメンテナンスモードの3つの運転モードを選択するモード選択スイッチ34が、ホーンスイッチ33の左側にはエンジン回転数を調整するためのエンジンコントロールダイアル35が配置されている。エンジンコントロールダイアル35の下側には、操作盤25上のスイッチ類の操作を有効化するか、又は遠隔操作手段(後述)上のスイッチ類の操作を有効化するかを選択的に切り換える操作選択スイッチ36が設けられている。
【0034】
エンジンコントロールダイアル35の左側には破砕装置12の動作速度を調整するクラッシャ速度ダイヤル37が、クラッシャ速度ダイヤル37の下側にはテンションシリンダ加圧スイッチ38が設けられている。クラッシャ速度ダイヤル37の左側にはグリズリフィーダ11の動作速度を調整するフィーダ速度ダイヤル39が、フィーダ速度ダイヤル39の下側にはオートフィーダスイッチ40が設けられている。フィーダ速度ダイヤル39及びオートフィーダスイッチ40の左側には、破砕装置12の前述した動歯及び固定歯間の破砕室の出口隙間を調整する排出隙間開閉スイッチ41が設けられている。
【0035】
排出隙間開閉スイッチ41の下側で画面操作スイッチ29の右側には、自動運転の開始及び停止を指示する自動運転始動・停止スイッチ42が設けられている。この自動運転始動・停止スイッチ42の右側には、グリズリフィーダ11の入切、破砕装置12の正転・逆転・停止、排出コンベヤ13の入切、磁選機24の入切、及びオプションとして装備され得るサイドコンベヤ(図示せず)の入切のための各スイッチを左から順に配置した各アクチュエータ始動・停止スイッチ43が設けられている。
【0036】
以上の操作盤25の背面には、当該操作盤25や後述する遠隔操作手段等の操作や設定に応じて機体に搭載挿された各装置の動作を制御する制御装置(後述)が備えられている。
【0037】
図4は本実施形態の自走式リサイクル機械に備えられた遠隔操作手段の外観図である。
【0038】
図4に示した遠隔操作手段は上記制御装置に有線接続して使用するペンダント50であり、その本体51の左右両側には該ペンダント50を把持するためのグリップ52が設けられている。本体51の上面には、制御装置と接続するための接続コネクタ53が設けられている。本体51の正面(盤面)の上側中央部には非常停止スイッチ54が設けられている。非常停止スイッチ54の下側には、電源ランプ55が設けられている。
【0039】
非常停止スイッチ54及び電源ランプ55の右側には機体右側の履帯7を動作させるための右走行レバー56が、非常停止スイッチ54及び電源ランプ55の左側には機体左側の履帯7を動作させるための左走行レバー57が設けられている。左右の走行レバー56,57は中立姿勢にあるときペンダント50の盤面に対して垂直(図4中の紙面直交方向)に延在している。本体51の盤面の下側には、ペンダント50の電源を入り切りする電源スイッチ58、走行速度を切り換える走行速度スイッチ59、及び警笛を鳴らすためのホーンスイッチ60が右から順に設けられている。
【0040】
図5は本実施形態の自走式リサイクル機械に備えられた上記制御装置の要部を抜き出して表した機能ブロック図である。
【0041】
本実施形態における制御装置65は、エンジン66の動作制御に関わるエンジン制御部67と、エンジン66を除く各搭載機器の制御に関わる機体制御部68とを備えており、エンジン制御部67と機体制御部68とは互いの通信部69,70が通信手段(例えばCAN(Controller Area Network))で接続され、双方向通信可能な構成となっている。エンジン制御部67は、通信部70の他、操作盤25のキースイッチ31やエンジン66の回転センサ71からの信号を入力する入力部72、各種演算処理や判定処理を実行する演算部73、及びエンジン66のインジェクタ74に指令信号を出力する出力部75を備えている。機体制御部68も同様に、通信部69の他、操作盤25のモード選択スイッチ34やキースイッチ31、ペンダント50からの信号を入力する入力部76、各種演算処理や判定処理を実行する演算部77、及び操作盤25の表示画面28を有する表示装置や機体に搭載された各油圧アクチュエータへの圧油の流れを制御する制御弁装置78に指令信号を出力する出力部79を備えている。
【0042】
次に上記構成の自走式破砕機1の動作を説明する。
【0043】
(1)破砕動作
破砕動作は作業モードの基本動作である。制御盤25のモード選択スイッチ34で作業モードを選択し、例えば自動運転始動・停止スイッチ42で自走運転の開始を指示する、或いは各アクチュエータ始動・停止スイッチ43で必要なアクチュエータの始動を指示すると、自走式破砕機1は破砕動作を開始する。破砕動作時には、グリズリフィーダ11、破砕装置12、排出コンベヤ13、磁選機24が、動力装置14から供給される動力を受け、制御装置65からの指令に従って設定の速度で作動する。また、作業モードではペンダント50による走行操作は無効である。
【0044】
破砕動作中の自走式破砕機1に対し、例えば油圧ショベル等の投入重機によってホッパ10に被破砕物を投入すると、投入された被破砕物はグリズリフィーダ11上に導かれ、振動により破砕装置12に向かって搬送される。その際、グリズリプレート19の各櫛歯18間の隙間よりも小さな細粒(ズリ等)は、その隙間からシュート21を介して排出コンベヤ13上に導かれ、それより大きな被破砕物(大塊)が破砕装置12に供給される。破砕装置12に供給された被破砕物は、固定歯及び動歯間の破砕室の出口隙間に応じた粒度に破砕処理されて下方の排出コンベヤ13上に落下する。破砕装置12で破砕された破砕物は、グリズリフィーダ11で粒度選別された細粒と合流して排出コンベヤ13によって前方に搬送され、その途中で磁選機24によって鉄筋等の異物を吸着除去された上で機外に搬出される。
【0045】
(2)走行動作
自走式破砕機1を走行させる場合、操作盤25の扉を開き、操作盤25上のキースイッチ31で動力装置14内のエンジン66を始動させ、操作盤25内のモード選択スイッチ34で運転モードを走行モードに切り換えるとともに、操作選択スイッチ36で遠隔操作手段による操作入力を有効化するモードを選択する。また、ペンダント50の接続コネクタ53を例えば収納ボックス26に設けられた接続コネクタ(図示せず)に対してケーブルで接続し、ペンダント50の電源スイッチ58で電源を入れる。電源が入るとペンダント50の電源ランプ55が点灯し、ペンダント50の電源が「入り」状態であることが表示される。走行速度は走行速度スイッチ59で2段階のうちから選択できる。以上の手順は順不同である。これにより、自走式破砕機1の走行操作が許可された状態となる。走行モード時には操作盤25による作業動作に関する操作信号は無効化される。
【0046】
この状態において、ペンダント50の右走行レバー56及び左走行レバー57を前後に適宜操作すると、自走式破砕機1が操作に応じた方向に設定に応じた速度で走行し移動する。
【0047】
走行操作を終えたら、駐機して暫く走行操作する必要がなければ、例えば操作盤25上のキースイッチ31でエンジン66を停止させ、ペンダント50の電源を電源スイッチ58で切ってケーブルを抜き、ペンダント50を収納ボックス26に収納しておく。直ぐに破砕作業に移るのであれば、同様にペンダント50を収納ボックス26に収納するとともに、エンジン66を動かしたままモード選択スイッチ34で作業モードを選択し、前述したように破砕動作を開始する。
【0048】
(3)走行モード時の走行インターロック
運転モードは、走行モード、作業モード、メンテナンスモードのうちからモード選択スイッチ34によって選択されるため、作業モード時には、走行インターロックがかかり、自走式破砕機1が不測に走行することはない。
【0049】
しかし、モード選択スイッチ34で走行モードが選択されていると、先に「(2)走行動作」の欄で説明した走行動作を許可するその他の条件が結果的に満たされてしまった場合、外的要因によって走行レバー56,57に力が加わるようなことが起こると、自走式破砕機1が不測に発進し走行し得る。
【0050】
そこで、本実施形態では、走行モードが選択されている場合であっても、自走式破砕機1の不測の発進を抑制すべく、一定の条件下では制御装置65によって走行動作が禁止される。この走行禁止手順について次に説明する。
【0051】
図6は制御装置65による走行禁止手順を表したフローチャートである。
【0052】
(ステップ101:エンジン動作判定手順)
制御装置65は、ステップでエンジン66が運転中か否かを判定する。この判定は、機体制御部68の演算部77又はエンジン制御部67の演算部72によって、キースイッチ31がエンジン66の運転を指示するポジションにあるかどうかをキースイッチ31の操作に応じて操作盤25から入力される信号を基に判定することによって判定することができる。また、エンジン制御部67の演算部72によって、エンジン66の回転センサ71からの信号を基にエンジン66が現実に運転中であるか否かを判定することによって判定することもできる。
【0053】
制御装置65は、エンジン66が運転中であってステップ101の判定が満たされれば手順をステップ102に移し、エンジン66が停止中であってステップ101の判定が満たされなければ制御装置65は手順をステップ110に移す。
【0054】
(ステップ102:運転モード判定手順)
ステップ102において、制御装置65は、制御盤25のモード選択スイッチ34の操作に応じて制御盤25から入力される信号を基に、選択されている運転モードが走行モードであるか否かを機体制御部68の演算部77によって判定する。制御装置65は、走行モードが選択されていてステップ102の判定が満たされれば手順をステップ103に移し、走行モード以外の運転モードが選択されていてステップ102の判定が満たされなければステップ109を経由して図6の手順を終了する。
【0055】
(ステップ103:接続判定手順)
ステップ103において、制御装置65は、ペンダント50がケーブルを介して機体と接続しているか否かを機体制御部68の演算部77によって判定する。制御装置65は、ペンダント50が接続されていてステップ103の判定が満たされれば手順をステップ104に移し、ペンダント50が接続されておらずステップ103の判定が満たされなければステップ109を経由して図6の手順を終了する。
【0056】
(ステップ104:操作効力判定手順)
ステップ104において、制御装置65は、ペンダント50の操作が有効か否かを判定する。具体的には、電源スイッチ58の操作に応じてペンダント50から入力される信号を基に、ペンダント50の電源が入っているか否かを機体制御部68の演算部77によって判定する。また、操作選択スイッチ36で遠隔操作手段の操作入力が選択されているかどうかを判定することも考えられる。制御装置65は、ペンダント50による走行操作が有効であってステップ104の判定が満たされれば手順をステップ105に移し、ペンダント50の操作が無効であってステップ104の判定が満たされなければステップ109を経由して図6の手順を終了する。
【0057】
(ステップ105:入力判定手順)
ステップ105において、制御装置65は、左右の走行操作レバー56,57、走行速度スイッチ59、ホーンスイッチ60の操作に応じてペンダント50から入力される信号を基に、ペンダント50の操作がなされていないか否かを機体制御部68の演算部77によって判定する。制御装置65は、ペンダント50の操作がなされておらずステップ105の判定が満たされれば手順をステップ106に移し、ペンダント50の操作がなされていてステップ105の判定が満たされなければステップ109を経由して図6の手順を終了する。
【0058】
(ステップ106:無操作時間計測手順)
ステップ106に手順を移したら、制御装置65は、図示しないタイマーによりペンダント50の無操作状態の継続時間Tの計測を開始し、ステップ107に手順を移す。
【0059】
(ステップ107:経過時間判定手順)
ステップ107において、制御装置65は、ステップ101−105の判定が満たされた状態のまま、ペンダント50の無操作状態の継続時間Tが、この継続時間Tに対して予め設定した設定時間T1に達したか否かを機体制御部68の演算部77によって判定する。無操作時間Tの計測開始後、設定時間T1が経過してステップ107の判定が満たされたら、制御装置65は、手順をステップ108に移す。無操作時間Tの計測を開始してから設定時間T1が経過していなければ、ステップ107の判定は満たされず、制御装置65は手順をステップ101に戻す。例えば、設定時間Tが経過する前にエンジン66が始動され、ステップ101の判定が満たされなくなれば、制御装置65は無操作時間Tをリセットして手順をステップ110に移す。また、設定時間T1経過前にステップ102−105の判定が満たされなくなれば、ステップ109に手順を移して無操作時間Tをリセットした上で図6の手順を終了する。ステップ101−107の手順を繰り返し実行するうちに、ステップ101−105,107の判定が満たされた状態で設定時間T1が経過したら、制御装置65は手順をステップ108に移行する。
【0060】
(ステップ108:エンジン動作禁止手順)
ステップ108では、制御装置65は、通信部69,70を介して機体制御部68からエンジン制御部67に信号を出力し、この信号を基にエンジン制御部67の演算部73でエンジン66を停止状態にする(運転中のエンジン66を停止させること、停止中のエンジン66の始動を禁止することを含む)エンジン停止信号を生成し、出力部75を介してエンジン66のインジェクタ74に出力して図6の手順を終了する。これにより、運転中のエンジン66が停止する。
【0061】
(ステップ110:第2の運転モード判定手順)
一方、エンジン66が停止した状態でステップ101の判定を実行した結果、ステプ101の判定が満たされず手順がステップ110に移ったら、制御装置65は、制御盤25のモード選択スイッチ34の操作に応じて制御盤25から入力される信号を基に、選択されている運転モードが走行モードであるか否かを機体制御部68の演算部77によって判定する。制御装置65は、走行モードが選択されていてステップ110の判定が満たされれば手順をステップ108に移し、前述したようにエンジン停止信号を出力することで、エンジン66の始動を禁止して図6の手順を終了する。また、走行モード以外の運転モードが選択されていてステップ110の判定が満たされなければ、制御装置65はそのまま図6の手順を終了する。
【0062】
制御装置65は、電気系統の電源が入っている間、常にこの図6の手順を繰り返し実行することで、(a)エンジン運転中に走行操作が有効なまま設定時間T1が経過したらエンジン66を停止し(ステップ101−108)、(b)エンジン停止中に運転モードが走行モードになっていればエンジン66の始動を禁止する(ステップ101,110,108)。
【0063】
なお、エンジン停止信号を出力した場合、制御装置65はエンジン停止情報を操作盤25上の表示画面28に表示させる。例えば、ステップ101−107の判定が満たされてエンジン停止信号を出力した場合、制御装置65は、機体制御部68の演算部77で表示信号を生成し、これを制御盤25の表示装置に出力することで、図7に示したように例えば「エンジン停止」、「走行アイドルタイムオーバー」等とエンジン66を停止した旨及びその理由をエンジン停止情報として表示画面28に表示させ、エンジン66の停止理由等をオペレータに報知する。一方、ステップ101,110の判定が満たされてエンジン停止信号を出力した場合、制御装置65は、機体制御部68の演算部77で表示信号を生成し、これを制御盤25の表示装置に出力することで、図8に示したように例えば「エンジン始動不可」、「走行モードではエンジンを始動できません」等とエンジン66が始動できない旨及びその理由をエンジン停止情報として表示画面28に表示させ、エンジン66が始動できない理由等をオペレータに報知する。こうした理由の報知は、メッセージ表示でなく、音声による報知等、他の方法を採用することもできる。
【0064】
これにより、例えばエンジン始動後に走行操作が有効な状態で暖機運転をしたとしても、設定時間T1の経過をもってエンジン66を停止させることができる。エンジン66が停止すれば油圧ポンプが停止し、走行用駆動装置8に圧油が供給されなくなるため、仮に走行操作レバー56,57に外力が加わる、或いはペンダント50のケーブルや接続コネクタがショートする等、何らかの外的要因でペンダント50から走行操作信号が入力されたとしても、自走式破砕機1が走り出すことはない。
【0065】
また、例えば、走行操作レバー56,57に外力が加わった状態、或いはペンダント50のケーブルや接続コネクタがショートした状態等、何らかの外的要因でペンダント50から走行操作信号が入力されている状態で、それを知らないオペレータがエンジン66を始動しようとしても、本実施形態の場合は走行モードでエンジン66を始動させることができない。したがって、走行操作信号が入力されていることを知らずにオペレータがエンジン66を始動することで自走式破砕機1が不測に発進してしまうようなこともない。
【0066】
よって、本実施形態によれば、ペンダント50に作用する外的要因に起因して不測に自走式破砕機1が走行することを抑制することができる。
【0067】
なお、以上の実施形態においては、走行モード時のエンジン始動を禁止することとしたが、これはエンジン始動時に不測に自走式破砕機1が走行することを回避することを目的とするものである。この目的を果たす上では、走行モードになっていても、走行操作が有効な状態でなければ不測の発進を回避し得るので、単に(エンジン停止)+(走行モード)の条件ではなく、(エンジン停止)+(走行操作有効状態)を条件とすることもできる。具体的には、例えばステップ110の処理をステップ102−104に相当する処理で置換し、エンジン停止中にステップ102−104に相当する判定が全て満たされた場合にステップ108に手順を移すフローとすることも考えられる。
【0068】
反対に、例えば走行アイドルタイムオーバーでエンジン66を停止する場合、ステップ101−107の処理を実行し、ステップ101−105,107の判定を全て満たした場合に初めてエンジン停止信号を出力することとしたが、例えばステップ103,104の処理を適宜省略し、“エンジン運転中に走行モードになっているものの走行操作がない状態”が設定時間T1だけ継続したらエンジン停止信号を出力するようにすることも考えられる。
【0069】
遠隔操作手段として有線接続式の操作手段であるペンダント50で走行操作する自走式破砕機1に本発明を適用した場合を例に挙げて説明したが、これに限られず、リモコン等の無線接続式の操作手段で走行操作する自走式破砕機1にも本発明は適用可能であり、同様の効果を奏することができる。
【0070】
上記実施形態においては、ホッパ10(被破砕物の受け入れ側)と反対側に排出コンベヤ13を設けた自走式破砕機1に本発明を適用した場合を例に挙げて説明したが、ホッパと同じ側に排出コンベヤを設けた構成の自走式破砕機にも本発明は適用可能である。また、走行手段として無限軌道の履帯7を有するクローラ式の自走式破砕機1に本発明を適用した場合を例に挙げて説明したが、走行手段としてタイヤを有するホイール式の自走式処理機にも本発明は適用可能である。これらの場合も、同様の効果を得ることができる。
【0071】
また、本発明は、自走式破砕機に限らず、いわゆる自走式土質改良機や自走式スクリーン等、リサイクル品の生産又は生産補助に関わる処理装置を走行体上に搭載した自走式リサイクル機械全般に適用可能である。具体的には、揺動する動歯と固定歯との間に岩石等の被処理物を供給して破砕する破砕装置(ジョークラッシャ)12を処理装置として備えた自走式破砕機1に本発明を適用した場合を例に挙げて説明したが、例えば、破砕刃を有する一対のロール状の回転体の間に岩石等の被処理物を挟み込んで破砕を行う回転式破砕装置(ロールクラッシャ等)、タイヤや家電製品等をせん断破砕するせん断式破砕装置(シュレッダ)、複数個の刃物を備えた打撃板による打撃と反発板への衝突によって岩石等の被処理物を破砕する破砕装置(インパクトクラッシャ)、カッタを備えたロータやビット付きのロータ及び反発板で木材、枝木材、建設廃木等の被処理物を破砕する破砕装置(木材破砕装置)等、他の方式の破砕装置を備えた自走式破砕機にも本発明は適用可能である。また、例えば建設現場で発生する建設発生土を被処理物として土質改良材と混合処理することで処理物(改良土)を生産する自走式土質改良機や、被処理物を粒度に応じて選別処理するスクリーン(篩装置)を備えた自走式スクリーン等にも本発明は適用可能である。これらの場合も同様の効果を得ることができる。
【符号の説明】
【0072】
1 自走式破砕機(自走式リサイクル機械)
2 走行体
12 破砕装置(処理装置)
28 表示画面(報知手段)
34 モード選択スイッチ(モード選択手段)
50 ペンダント(遠隔操作手段)
65 制御装置(制御手段)
66 エンジン
S101 エンジン動作判定手順
S102 運転モード判定手順
S103 接続判定手順
S104 操作効力判定手順
S105 入力判定手順
S107 経過時間判定手順
S108 エンジン動作禁止手順
S110 第2の運転モード判定手順
T1 設定時間

【特許請求の範囲】
【請求項1】
走行体と、この走行体上に設けた処理装置とを備え、被処理物を前記処理装置で処理する自走式リサイクル機械において、
動力源であるエンジンと、
走行モード及び作業モードを含む運転モードを選択するモード選択手段と、
走行動作を遠隔操作するための遠隔操作手段と、
機体の動作を制御する制御手段とを備え、
前記制御手段は、
前記エンジンが運転中か否かを判定するエンジン動作判定手順と、
前記モード選択手段により選択された運転モードが走行モードか否かを判定する運転モード判定手順と、
前記遠隔操作手段からの走行操作信号の入力がないか否かを判定する入力判定手順と、
前記エンジン動作判定手順、前記運転モード判定手順、及び前記入力判定手順の各判定が満たされた状態で予め設定した設定時間が経過したか否かを判定する経過時間判定手順とを実行し、
この経過時間判定手順の判定が満たされた場合に前記エンジンを停止状態とするエンジン停止信号を出力するエンジン動作禁止手順を実行する
ことを特徴とする自走式リサイクル機械。
【請求項2】
前記制御手段は、前記遠隔操作手段が接続されているか否かを判定する接続判定手順をさらに実行し、前記経過時間判定手順において、前記エンジン動作判定手順、前記運転モード判定手順、前記接続判定手順、及び前記入力判定手順の各判定が満たされた状態で前記設定時間が経過したか否かを判定し、その判定が満たされた場合に前記エンジン動作禁止手順を実行することを特徴とする請求項1に記載の自走式リサイクル機械。
【請求項3】
前記制御手段は、前記遠隔操作手段の操作が有効化されているか否かを判定する操作効力判定手順をさらに実行し、前記経過時間判定手順において、前記エンジン動作判定手順、前記運転モード判定手順、前記接続判定手順、前記操作効力判定手順、及び前記入力判定手順の各判定が満たされた状態で前記設定時間が経過したか否かを判定し、その判定が満たされた場合に前記エンジン動作禁止手順を実行することを特徴とする請求項2に記載の自走式リサイクル機械。
【請求項4】
前記制御手段は、前記エンジン動作判定手順の判定が満たされない場合、前記モード選択手段により選択された運転モードが走行モードか否かを判定する第2の運転モード判定手順を実行し、その判定で走行モードと判定された場合に前記エンジン動作禁止手順を実行し、前記エンジン動作禁止手順でエンジンの始動を禁止する信号を出力することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の自走式リサイクル機械。
【請求項5】
前記エンジン動作禁止手順が実行された理由を報知する報知手段を備えていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の自走式リサイクル機械。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−101165(P2012−101165A)
【公開日】平成24年5月31日(2012.5.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−251008(P2010−251008)
【出願日】平成22年11月9日(2010.11.9)
【出願人】(000005522)日立建機株式会社 (2,611)
【Fターム(参考)】