説明

自走式電線点検装置

【課題】墜落を防止することができて、安全に電線を点検することができる自走式電線点検装置を提供する。
【解決手段】環状溝部2が電線に係合する回転体12と、回転体12の外径部に接触乃至近接して、回転体12の外径部の一部を塞ぐ凹部48を先端部に有する電線受け用揺動アーム8とを備え、回転体12が電線を滑走しながら電線の状態を点検する自走式電線点検装置である。凹部48が電線の側方から揺動して回転体12に接近し、電線に嵌合状となって回転体12と協働して電線を包囲する電線受け状態と、電線受け状態から揺動して回転体12から離間し、凹部48が環状溝部2から逃げた状態となる逃げ状態との変位を許容する揺動機構7を備え、電線受け状態へは、凹部48が回転体12の内径方向に接近しつつ電線の側方から揺動し、逃げ状態へは、凹部48が回転体12の外径方向に逃げつつ揺動する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、架空配設された電線(例えば送電線)上を滑走しながら、電線の状態を点検する自走式の電線点検装置に関する。
【背景技術】
【0002】
送電線などの架空配設された電線は、経年劣化により外部損傷や内部腐食が生じるため、定期的に点検する必要がある。従来、このような送電線の点検は、人が送電線に乗って行っていた。しかし、人による点検作業は、危険を伴う上、送電を一時ストップする必要があるため作業効率が悪い。このような事情から、送電線上を走行しながら送電線の状態を点検する自走式の電線点検装置が開発されている(例えば特許文献1)。すなわち、特許文献1の電線点検装置は、架空電線上に乗る走行車輪と、電線の損傷等の異常を検出する電線点検部とを有しており、電線上で走行車輪を走行させるものである。このとき、装置は自動的にバランスを調整しながら走行している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−79018号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1のように、走行車輪を電線に係合させるものでは、例えば、点検工事中に突風が発生する等して装置に異常な動揺が発生する可能性がある。これにより、装置が大きく傾いて万一墜落すると、公衆災害等が発生するおそれがあるため、装置の墜落防止対策が必要である。
【0005】
本発明の課題は、墜落を防止することができて、安全に電線を点検することができる自走式電線点検装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の自走式電線点検装置は、環状溝部が電線に係合する鼓状の回転体と、この回転体の外径部に接触乃至近接して、回転体の外径部の一部を塞ぐ凹部を先端部に有する電線受け用揺動アームとを備え、前記回転体が電線に対して滑走しながら電線の状態を点検する自走式電線点検装置であって、前記電線受け用揺動アームの凹部が電線の側方から揺動して回転体に接近し、環状溝部に係合している電線に嵌合状となって回転体と協働して電線を包囲する電線受け状態と、この電線受け状態から揺動して回転体から離間し、凹部が環状溝部から逃げた状態となる逃げ状態との変位を許容する揺動機構を備え、逃げ状態から電線受け状態へは、電線受け用揺動アームはその凹部が回転体の内径方向に接近しつつ電線の側方から揺動し、電線受け状態から逃げ状態へは、電線受け用揺動アームはその凹部が回転体の外径方向に逃げつつ揺動するものである。
【0007】
本発明の自走式電線点検装置では、電線受け用揺動アームの電線受け状態で、回転体と電線受け用揺動アームとで電線を包囲状とするので、回転体が電線に対して傾いても電線受け状態を維持できる。また、電線受け用揺動アームは回転体の外径部に接触乃至近接して回転体の外径部の一部を塞ぐため、電線が電線受け用揺動アームと回転体との隙間を抜けてしまうことがない。しかも、逃げ状態から電線受け状態へは、凹部が回転体の内径方向に接近しつつ電線の側方から揺動し、電線受け状態から逃げ状態へは、凹部が回転体の外径方向に逃げつつ揺動するものであるため、回転体に引っ掛かることなく電線受け用揺動アームを揺動させることができる。
【0008】
前記揺動機構は、電線と直交する方向に延び、前記電線受け用揺動アームの回転中心となる軸部材と、ウォームとホイールとから構成されて前記軸部材の回転駆動源となるウォームギアとを備え、前記ホイールに前記軸部材が取付られるものとできる。これにより、装置墜落時の過大な負荷を、バックドライブしない回転駆動源で受けるのではなく、軸部材で支えられるようにすることができる。これにより、回転駆動源は、装置墜落時の荷重の一部のみを支持するようにできる。
【0009】
この電線点検装置において、揺動機構は、電線受け用揺動アームの回転体の内外径方向への変位を許容するカム機構を備えたものとできる。これにより、1つの機構で2方向の揺動を可能とすることができる。すなわち、電線受け用揺動アームを回転して、その先端を回転体の中に入れて、回転体の外径部をアーム先端が乗り越えて回転体の中に入り込み、回転体の外径部にアーム先端が接触させる程度にアームの先端部を回転体の外径部に近づけることができる。
【0010】
このような電線点検装置において、電線受け状態では、電線受け用揺動アームの凹部の開口端縁部が回転体の環状溝部に嵌入状となるものとできる。これにより、回転体と電線受け用揺動アームとの隙間を小さくすることができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、回転体が電線に対して傾いても電線受け状態を維持できるため、装置の墜落を防止することができて、安全に電線を点検することができる。しかも、電線受け用揺動アームが回転体に引っ掛かることなく揺動させることができるため、電線を傷つけることなく取付け・取外しができる。
【0012】
1つの機構で2方向の揺動を可能とすることができるため、装置を簡素化することができ、軽量化を図ることができて、少ない駆動エネルギーで安定して電線上を走行させることができる。
【0013】
回転体と電線受け用揺動アームとの隙間を小さくすると、電線は回転体とアームとで確実に包囲状とすることができ、装置の墜落を一層防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の自走式電線点検装置の電線受け状態における正面図である。
【図2】本発明の自走式電線点検装置の駆動機構及び揺動アームの分解斜視図である。
【図3】本発明の自走式電線点検装置の逃げ状態における正面図である。
【図4】本発明の自走式電線点検装置の底面図である。
【図5】本発明の自走式点検装置のカム及び揺動アームを示す概念図であり、(a)は電線受け状態、(b)は逃げ状態である。
【図6】本発明の自走式電線点検装置の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0016】
図6に、本発明の一実施形態にかかる電線点検装置を4本の電線を並行に配設した送電線A(4導体A)の上に配置した状態を示す。この電線点検装置は、上側の2本の電線A1を点検しながら電線A1上を滑走する滑走部10と、下側の2本の電線A2を点検する点検ユニット23と、重心調整部30とを主に備える。尚、以下の説明において、鉛直方向を上下方向という。
【0017】
滑走部10は、幅方向に延びた2本の回転軸11と、各回転軸11に2個ずつ取り付けられた回転体(プーリ)12と、2本の回転軸11を連結する連結アーム14とを有する。プーリ12は、図1に示すように、内側から外側に向かって大径となる一対の車輪部1a、1bを有し、この車輪部1a、1bとの間が環状溝部2となる鼓状となっている。このプーリ12が回転軸11に回転自在に取り付けられ、回転軸11上で2本の電線A2間の幅と同じ分だけ幅方向に離隔して配される。各回転軸11は、連結軸5を介して連結アーム14の両端に取付られる。
【0018】
滑走部10には、上側の電線A1の状態を点検するための図示省略の第1点検部が設けられる。第1点検部は、例えばカメラで電線の状態を点検するものであり、その撮影データはバッテリーボックス34に設けられた記録部に記録される。
【0019】
回転軸11には、図1に示すように、その端部にモータ部3を有している。モータ部3は、回転軸11の回転に対してその位置を保持する外筒体4を有しており、このモータ部3に内蔵された図示省略のモータを回転駆動することで、各回転軸11を回転させることができる。外筒部4には下方に延びる連結軸5が連結されており、この連結軸5に外嵌される環状のクランプ6を介して揺動機構7が取付られている。さらに、揺動機構7には、電線受け用揺動アーム(以下、アームという)8が取付られている。
【0020】
アーム8は、図2に示すように、一対の挟持板を有する支持具43と、挟持板に挟まれるアーム本体44とから構成されている。後述する揺動機構7の軸部材17が、支持具43に設けられた孔部42に挿入されて、軸部材17の回転により、アーム8全体が図1の矢印Aに示すように軸Oを中心に揺動することができる。また、夫々の挟持板に設けられた孔部45とアーム本体44に設けられた孔部46とに、ベアリング47を介してピン部材49が挿入される。これにより、支持具43とアーム本体44とが連結される。
【0021】
アーム本体44は、図1に示すように、プーリ12に接近した電線受け状態で、環状溝部2に係合している電線A1に嵌合状となって、プーリ12と協働して電線A1を包囲する凹部48を先端部に有している。すなわち、アーム8の先端側において、電線A1と対面する側の面(上面)がアール形状となっており、この部位が凹部48となる。凹部48をアール形状とすることにより、図1の実線のように電線A1が太く、電線A1がプーリ12の径方向端部よりも外径側に位置する場合であっても、凹部48と電線A1との干渉を防止することができる。また、凹部48は、電線受け状態では、アーム8の凹部48の開口端縁部がプーリ12の環状溝部2に嵌入状となるようにしている。これにより、プーリ12とアーム8との隙間を小さくすることができるため、図1の二点鎖線のように電線A1が細い場合であっても、プーリ12とアーム8との隙間から電線A1が抜けるのを防止することができる。
【0022】
揺動機構7は、図1の矢印A方向及び矢印B方向に揺動させるものである。すなわち、図2に示すように、クランプ6に取付けられたケース部材9には、堅牢な軸部材17と、軸部材17を回転させる駆動源18が設けられている。駆動源18は、本実施形態では螺子のように螺旋状の歯が設けられた円柱状のウォーム19と、外周面に円弧状に歯が設けられた円盤状のホイール20とからなるウォームギアにて構成される。ケース部材9の外側には、円筒状のモーターケース21が設けられており、このモーターケース21に、ウォーム19を駆動するためのモータ22が設けられている。これにより、モータ22が作動すると、ウォームギアの作動により軸部材17を回転させることができるため、支持具43を水平方向に揺動させることができる。また、このような構成にすることにより、装置墜落時の過大な負荷を、バックドライブしない回転駆動源18で受けるのではなく、堅牢な軸部材17で支えられるようにすることができる。これにより、回転駆動源18は、装置墜落時の荷重の一部のみを支持するようにできる。
【0023】
ケース部材9の下方には、図2に示すように扁平状のカム機構が設けられている。カム機構を構成するカム40は、図5に示すように、矩形状の平板体において、下方の一方の角部にアール部41を有するものである。このカム40の下面がカム面となり、このカム面にアーム本体44の基端側の上端部が当接する。これにより、アーム本体44の基端部側の上端部がカム面を図5(a)及び図5(b)のように往復動することによって、アーム本体44がピン部材49を中心に上下方向(図1の矢印B)に揺動することができ、アーム8のプーリ12の内外径方向への変位を許容することができる。
【0024】
点検ユニット23は、図6に示すように、電線と直交する方向(図示例では上下方向)に延びた基軸27と、基軸27から水平方向に延びる第1アーム24と、第1アーム24から第1アーム24と直交する方向に延びる第2アーム25と、第2アーム25の先端に設けられ、電線の状態を点検する第2点検部26とを備える。第2点検部26は、例えばカメラで電線の状態を点検するものであり、その撮影データはバッテリーボックス34に設けられた記録部に記録される。
【0025】
重心調整部30は、図6に示すように、基軸27の下端部に設けられ、第3アーム31、第4アーム32、連結軸33、及びバッテリーボックス34とを有する。第3アーム31の一端は基軸27の下端に取り付けられ、第3アーム31の他端は第4アーム32の端部に連結軸33を介して取り付けられる。バッテリーボックス34は第4アーム32の取り付けられる。基軸27の内部には、第3アーム31を基軸27を中心に回転駆動するモータ(図示省略)が設けられ、連結軸33の内部には、第2アーム32を第1アーム31に対して連結軸33を中心に回転駆動するモータが設けられる。バッテリーボックス34には、各モータや点検部に電源を供給するバッテリーや、点検部により撮影された電線の画像や外周面の曲率のデータを記録する記録部が備えられる。重心調整部30の第3アーム31及び第4アーム32を回転させてバッテリーボックスの位置を変えることにより、電線点検装置1の重心位置を調整することができ、スペーサ等の障害物を回避しながら前進することができる。
【0026】
次に、電線A1に係合した本発明の自走式電線点検装置を取外す方法について説明する。このとき、アーム8の凹部48は、プーリ12の外径部に接触乃至近接して、プーリ12の外径部の一部を塞いでいる。また、図1に示すように環状溝部2に係合している電線A1に嵌合状となって、プーリ12と協働して電線A1を包囲する電線受け状態となっている。
【0027】
図3に示すように逃げ状態とする際には、アーム8は、凹部48がプーリ12の外径方向に逃げるようにしつつ揺動する。すなわち、駆動体18を駆動させると、軸部材17が回転する。これにより、アーム8は、その基端部を中心に軸O廻りに揺動させる、つまり、底面視では図4の矢印C又は矢印Dの方向に揺動させることができ、仮想線に示すように、凹部48がプーリ12から離間して、環状溝部2から逃げた状態となる。その際、カム機構によってアーム本体44は、図1の矢印B1のように、その先端部が下降する。すなわち、アーム本体44の基端側の上端部は、図5(a)に示すようにカム面の最下端部からアール部41にて案内されて、図5(b)に示すように上昇する。これにより、アーム本体44の基端側が上昇するに従って、アーム本体44の先端側は自重により下降していき、アーム8の先端部を下方に揺動させることができる。このようにして、凹部48がプーリ12の外径方向に逃げつつ離間させることができる。
【0028】
本発明の自走式電線点検装置を取付る場合は、図3に示すように、アーム8の凹部48が環状溝部2から逃げた逃げ状態として、電線A1に環状溝部2を係合させる。その後、アーム8を、その基端部を中心に前記方向とは逆の方向に、軸O廻りに揺動させる。すなわち、駆動体18を駆動させると、底面視では図4の二点鎖線の位置から矢印E又は矢印Fの方向に揺動させることができ、実線に示すように、凹部48がプーリ12に接近して、環状溝部2に係合している電線A1に嵌合状となってプーリ12と協働して電線A1を包囲する電線受け状態となる。すなわち、アーム8を回転して、その先端をプーリ12の中に入れて、プーリ12の外径部をアーム先端が乗り越えてプーリ12の中に入り込み、プーリ12の外径部にアーム先端が接触させる程度にアーム8の先端部をプーリ12の外径部に近づける。その際、カム機構によってアーム本体44は、図1の矢印B2のように、その先端部が上昇する。すなわち、アーム8のアーム本体44の基端側の上端部は、図5(b)に示す位置からアール部41にて案内されて、図5(a)に示すように、カム面の最下端部まで下降する。これにより、アーム本体44の基端側が下降するに従って、アーム本体44の先端側は上昇していき、アーム8の先端部を上方に揺動させることができる。このようにして、凹部48がプーリ12の内径方向に接近しつつ電線の側方から接近させることができ、凹部48はプーリ12の外径部に接触乃至近接して、プーリ12の外径部の一部を塞いだ状態となる。
【0029】
本発明は、アーム8の電線受け状態では、アーム8の凹部48にて電線A1が嵌合することとなって、電線A1を受けることができる。すなわち、プーリ12とアーム8とで電線A1を包囲状とするので、プーリ12が電線A1に対して傾いても電線受け状態を維持できるため、装置の墜落を防止することができて、安全に電線を点検することができる。しかも、逃げ状態から電線受け状態へは、凹部48がプーリ12の内径方向に接近しつつ電線A1の側方から揺動し、電線受け状態から逃げ状態へは、凹部48がプーリ12の外径方向に逃げつつ揺動するものであるため、アーム8がプーリ12に引っ掛かることなく揺動させることができるため、電線A1を傷つけることなく取付け・取外しができる。
【0030】
揺動機構7は、アーム8のプーリ12の内外径方向への変位を許容するカム機構を備えたものとしているため、1つの機構で2方向の揺動を可能とすることができる。これにより、装置を簡素化することができ、軽量化を図ることができて、少ない駆動エネルギーで安定して電線上を走行させることができる。
【0031】
電線受け状態では、アーム8の凹部48の開口端縁部がプーリ12の環状溝部2に嵌入状となるため、プーリ12とアーム8との隙間を小さくすることができる。これにより、電線A1はプーリ12とアーム8とで確実に包囲状とすることができ、装置の墜落を一層防止することができる。
【0032】
本発明は上記の実施形態に限られない。例えば、上記の実施形態では4導体を点検する電線点検装置に本発明を適用する場合を示しているが、電線の本数は特に限定されず、単導体や2導体を点検する電線点検装置に本発明を適用してもよい。
【符号の説明】
【0033】
2 環状溝部
7 揺動機構
8 電線受け用揺動アーム
18 駆動源
40 カム
48 凹部
A 送電線
A1 上側の電線
A2 下側の電線
O1 第1枢支軸
O2 第2枢支軸

【特許請求の範囲】
【請求項1】
環状溝部が電線に係合する鼓状の回転体と、この回転体の外径部に接触乃至近接して、回転体の外径部の一部を塞ぐ凹部を先端部に有する電線受け用揺動アームとを備え、前記回転体が電線に対して滑走しながら電線の状態を点検する自走式電線点検装置であって、
前記電線受け用揺動アームの凹部が電線の側方から揺動して回転体に接近し、環状溝部に係合している電線に嵌合状となって回転体と協働して電線を包囲する電線受け状態と、この電線受け状態から揺動して回転体から離間し、凹部が環状溝部から逃げた状態となる逃げ状態との変位を許容する揺動機構を備え、逃げ状態から電線受け状態へは、電線受け用揺動アームはその凹部が回転体の内径方向に接近しつつ電線の側方から揺動し、電線受け状態から逃げ状態へは、電線受け用揺動アームはその凹部が回転体の外径方向に逃げつつ揺動することを特徴とする自走式電線点検装置。
【請求項2】
前記揺動機構は、電線と直交する方向に延び、前記電線受け用揺動アームの回転中心となる軸部材と、ウォームとホイールとから構成されて前記軸部材の回転駆動源となるウォームギアとを備え、前記ホイールに前記軸部材が取付られたことを特徴とする請求項1の自走式電線点検装置。
【請求項3】
前記揺動機構は、電線受け用揺動アームの回転体の内外径方向への変位を許容するカム機構を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の自走式電線点検装置。
【請求項4】
電線受け状態では、電線受け用揺動アームの凹部の開口端縁部が回転体の環状溝部に嵌入状となることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の自走式電線点検装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−115063(P2012−115063A)
【公開日】平成24年6月14日(2012.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−262624(P2010−262624)
【出願日】平成22年11月25日(2010.11.25)
【出願人】(000156938)関西電力株式会社 (1,442)
【出願人】(304021417)国立大学法人東京工業大学 (1,821)
【出願人】(505087230)株式会社ハイボット (6)