説明

自転車かごカバー

【課題】自転車かご内へ収容しようとする物品の高さ、嵩、量、個数等に応じて、カバーを伸ばし立ち上げることなく、或いは一部分又は全体を伸ばし立ち上げて用いることもでき、全体的に伸ばし立ち上げる場合でも、カバーにおける蓋の開閉操作が容易である自転車かごカバーを提供する。
【解決手段】自転車のハンドルシャフトHDの前に付設された自転車かごBの開閉蓋付きカバーであり、自転車かごBに取り付けるカバー本体部1と、本体部1上端から延設されたカバー伸縮用筒状部2と、筒状部2の上端開口部を開閉する開閉蓋3とを含み、本体部1はかごB上端部前側部分への連結具11を有し、蓋3は前端部が筒状部2の上端部前側部分に接続され左右端部32、33及び後端部34において開閉可能であり、筒状部2及び蓋3からなる蓋付き筒状部分20は、筒状部2を全体的に伸ばし立ち上げたとき、筒状部2の後部21が前部22より背高く立ち上がる自転車かごカバーA。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は自転車のハンドルシャフトの前に付設された自転車かごに嵌め被せて用いる自転車かごカバーに関する。
【背景技術】
【0002】
自転車のハンドルシャフトの前には、買物その他の物を入れるかごが付設されることがある。このような自転車かごには、かご内物品の盗難防止のため、自転車運転中にかごの中の物が飛び出さないようにするため、かごの中のものが雨に濡れないようにするため等、様々の目的で開閉蓋付きのカバーが被せられることがある。
【0003】
しかし古くからある自転車かごカバーは、そのサイズが自転車かごと略同サイズのものであり、自転車かごより背が高く、上部がかごから突出してしまう物、かご内に多数積み込まれて上部の物がかごの上端開口より上へはみ出てしまう物等については、そのように突出した物、はみ出た物等を蓋を閉じた状態でカバーで覆うことは困難である。
【0004】
そこで、例えば特許第3517775号公報に記載されているように、自転車かごカバーの上部を自転車かごより上方へ伸ばして用いることができる自転車かごカバーが提案されるようになった。
【0005】
同公報に記載されている自転車かごカバーは、自転車かごに嵌め被せられる主たる部分とそれから延設された、上端に開閉蓋を有する延長部分とからなる。延長部分はその下端の前辺が主たる部分に上方へ延長不能に連設されており、残りの左右辺及び自転車ハンドル側の後辺に対応する部分を上方へ伸ばし上げることができる。開閉蓋は該延長部分の、伸ばし上げることができる部分の自転車ハンドル側の後部の上端に接続され、該接続部分を回動中心部として蓋の前端部及び左右端部において開閉可能とされている。
【0006】
【特許文献1】特許第3517775号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許第3517775号公報に記載された自転車かごカバーによると、自転車かごに嵌め被せられた主たる部分から延設された延長部分は、その下端前辺が主たる部分に対し上方へ延長不能に連設されており、残りの3辺に対応する部分のみを上方へ伸ばし上げることができるだけであるから、例えば自転車かご内にその全体にわたり多くの物品が積み込まれ、それら物品が全体として自転車かごの上端開口の全面から上方へはみ出る場合や、自転車かごの深さより背の高い物品を数多くかご内に収容しなければならないようなときには、延長部分上端の開閉蓋を閉じた状態でかご内物品をカバーで覆うことは困難又は不可能になることがある。
【0008】
このような問題を解決するには、自転車カゴに嵌め被せられる主たる部分から延設される延長部分として、その全周にわたり同高さに上方へ伸ばし上げられる延長部分を採用することが考えられる。しかしそれでは、延長部分の全周にわたり上方へ伸ばし上げた状態のとき、その伸ばし上げられた延長部分の安定性が低下し、延長部分の上端にある蓋の開閉操作が困難になってくることがある。
【0009】
また、特許第3517775号公報に記載された自転車かごカバーでは、開閉蓋は前記延長部分の伸ばし上げることができる部分の自転車ハンドル側の、高く立ち上げられる後部上端に接続され、該不安定な位置に置かれる接続部分を蓋の回動中心部として開閉しなければならないので、延長部分を立ち上げた状態では蓋の開閉操作(特に閉めるときの操作)が容易ではない。
【0010】
そこで本発明は、自転車のハンドルシャフトの前に付設された自転車かごの開閉蓋付きカバーであって、自転車かごへ入れようとする物品の高さ、嵩、量、個数等に応じて、カバーを伸ばし立ち上げることなく用いることもできるし、カバーの一部分だけを上方へ伸ばし立ち上げて用いることもできるし、カバーを全体的に伸ばし立ち上げて用いることもでき、カバーを全体的に伸ばし立ち上げて用いる場合でも、カバーをそのように全体的に伸ばし立ち上げている割りにはカバーにおける蓋の開閉操作を容易に行える自転車かごカバーを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前記課題を解決するため本発明は、
自転車のハンドルシャフトの前に付設された自転車かごの開閉蓋付きカバーであり、
該自転車かごに該かごの上方から嵌め被せられて該かごに取り付けられるカバー本体部と、
該カバー本体部の上端から延ばし設けられたカバー伸縮用筒状部と、
該カバー伸縮用筒状部の上端開口部を開閉する開閉蓋とを含んでおり、
前記カバー本体部は、前記自転車かごに嵌め被せられたときに該かごの上端部前側部分に該カバー本体部を連結するための連結具を該かごの上端部前側部分に対応する上端部前側部分の内側に備えており、
前記開閉蓋は、該蓋の前端部が前記カバー伸縮用筒状部の上端部前側部分に上方への伸長不能に接続されていて、該蓋の前端部と該カバー伸縮用筒状部の上端部前側部分との相互接続部分を回動中心部として該蓋の左右端部及び後端部において開閉可能であり、
前記カバー伸縮用筒状部及び前記開閉蓋からなる蓋付き筒状部分は、該カバー伸縮用筒状部を全体的に前記カバー本体部から伸ばし立ち上げたとき、該蓋付き筒状部分の前記ハンドルシャフト側にある後部が前部より背高く立ち上がるように形成されているとともに、前記カバー本体部側へ引き寄せて収縮状態を維持させるための、該蓋付き筒状部分の上端部と下端部とを連結解除可能に連結する収縮用連結手段を備えている自転車かごカバーを提供する。
【0012】
本発明に係る自転車かごカバーは、カバー本体部を自転車かごにその上方から嵌め被せるとともに、カバー本体部の上端部前側部分をその内側に設けた連結具にて自転車かごの上端部前側部分に連結し、その状態に取り付けて用いることができる。
【0013】
本発明に係る自転車かごカバーは、カバー本体部の上端から延ばし設けられたカバー伸縮用筒状部と該筒状部の上端開口部を開閉する開閉蓋とからなる部分(蓋付き筒状部分)を該部分に設けられた収縮用連結手段でカバー本体部側へ引き寄せ収縮させ、全体的に背丈を自転車かごの背丈に近づけて用いることができる。例えば自転車かごに収容しようとする物品が自転車かご中に納まるときには、このような用い方をすることができる。
【0014】
このように蓋付き筒状部分を収縮させた状態で用いる場合、自転車かごと略同サイズの従来の自転車かごカバーと同様のものとなる。カバー伸縮用筒状部上端の蓋は容易に開閉できる。
【0015】
前記収縮用連結手段による連結を解除して前記蓋付き筒状部を全体的に伸ばし立ち上げて用いることもできる。例えば自転車かごの深さより背の高い物品を自転車かごへ収容したり、自転車かごの深さより背の低い物品であっても数が多くそれら物品を自転車かごへ入れると全体として自転車かごの上端開口部全面より上方へはみ出る場合等においては、このような用い方で物品をカバー内に収容できる。
【0016】
この場合、カバー伸縮用筒状部はその全周にわたり上方へ伸ばされることになるが、このとき、
(1) 該カバー伸縮用筒状部及び前記蓋からなる前記蓋付き筒状部分は、前記ハンドルシャフト側にある後部が前部より背高く立ち上がるように形成されていること、換言すれば、前部は後部より背低く立ち上がるだけであることから、前部側は後部側と比べると動きにくくそれだけ安定した状態にあること、
(2) 開閉蓋は該蓋の前端部がカバー伸縮用筒状部の上端部前側部分に上方への伸長不能に接続されていて、該接続部分を回動中心部として蓋の左右端部及び後端部においてのみ開閉可能であること、
(3) 開閉蓋が上方伸長不能に接続されたカバー伸縮用筒状部の上端部前側部分の下方にある前記カバー本体部の上端部前側部分は前記連結具により自転車かごの上端部前側部分に安定的に連結されることより、
蓋付き筒状部分を全体的に伸ばし立ち上げている割りには蓋の開閉を容易に行える利点がある。
【0017】
また、自転車かごの深さより背の高い物品を自転車かごへ収容したり、自転車かごの深さより背の低い物品であっても数が多くそれら物品を自転車かごへ入れると全体として自転車かごの上端開口部より上方へはみ出る場合等でも、全ての収縮用連結手段による連結を解除するのではなく、一部の収縮用連結手段による連結を解除して蓋付き筒状部分の一部だけを自転車かごの背丈より高く伸ばし立ち上げるだけで、それら物品をカバー内に収容できるときにはそのように用ることもできる。
【0018】
このように本発明に係る自転車かごカバーによると、かごへ入れようとする物品の高さ、嵩、量、個数等に応じて、カバーを伸ばし立ち上げることなく用いることもできるし、カバーの一部分だけを上方へ伸ばし立ち上げて用いることもできるし、カバーを全体的に伸ばし立ち上げて用いることもでき、カバーを全体的に伸ばし立ち上げて用いる場合でも、カバーをそのように全体的に伸ばし立ち上げる割りには蓋の開閉操作を容易に行える。
【0019】
カバー伸縮用筒状部及び蓋からなる前記蓋付き筒状部分は後部が前部より背高く立ち上がるように形成されているのであるが、該蓋付き筒状部分はその後部が著しく高く立ち上がるものであると、該蓋付き筒状部分を伸ばし立ち上げて使用するとき、該蓋付き筒状部分が極め不安定になったり、高く立ち上がりすぎて邪魔になることもあり、これらにより使用しづらくなるので、伸ばし立ち上げることができる量はある程度の範囲に止めることが好ましい。例えば、伸ばし立ち上げることができる量を自転車かごの高さと略同程度までとする場合を挙げることができる。
【0020】
通常使用されている自転車かごは高さが25cm〜30cm程度のものであることを考慮すると、前記カバー伸縮用筒状部を全体的に前記カバー本体部から伸ばし立ち上げたときの前記蓋付き筒状部分の前記ハンドルシャフト側にある後部の立ち上がり伸び量は、本発明に係るカバーを被せ取り付ける自転車かごの高さの1.1倍以下或いは自転車かご高さと同程度の高さ以下とする例を挙げることができる。
【0021】
さらに言えば、前記蓋付き筒状部分は、前記カバー伸縮用筒状部を全体的に前記カバー本体部から伸ばし立ち上げたとき、該蓋付き筒状部分の前記ハンドルシャフト側にある後部が前記自転車かごの高さの1.1倍以下或いは自転車かごの高さと同程度の高さ以下の立ち上がり伸ばし量でもって該蓋付き筒状部分の前記前部より背高く立ち上がり可能に形成されている場合を例示できる。
ここで自転車かごの高さが測定部位によって異なってくるときは、例えば自転車かごの平均的高さを前記「自転車かごの高さ」として採用できる。
【0022】
また、上述のとおり通常使用されている自転車かごは高さが25cm〜30cm程度のものであることを考慮すると、前記蓋付き筒状部分の前記ハンドルシャフト側の後部における、前記収縮用連結手段により収縮状態とされる部分は、該収縮用連結手段による連結を解除することで33cm程度以下、或いは30cm程度以下、或いは25cm程度以下の範囲の伸ばし量αで伸ばし立ち上げることができるものである場合を例示できる。
しかし、伸ばし量αがあまり小さすぎると、背高い物品をカバー内に収容し難くなってくるので、伸ばし量αとしては13cm程度以上、或いは15cm程度以上を例示できる。
【0023】
前記蓋付き筒状部分の前記前部における、前記収縮用連結手段により収縮状態とされる部分については、該収縮用連結手段による連結を解除することで15cm程度以下、或いは12cm程度以下、或いは10cm程度以下の範囲の伸ばし量β(但しβ<前記伸ばし量α)で伸ばし立ち上げることができるものである場合を例示できる。
伸ばし量βの下限については3cm程度以上、或いは5cm程度以上を例示できる。
【0024】
本発明に係る自転車かごカバーにおける前記カバー本体部を自転車かごに連結する該カバー本体部の上端部前側部分の内側の連結具は、代表例として自転車かごの上端部前側部分(例えば前縁部)に脱離可能に係止させることができるフックを挙げることができる。 しかし該連結具はこれに限定されるものではなく、紐を利用したもの、かごを構成している線状部材にループ状に巻き掛け止めできるバンド等からなるものなども採用することができる。また、連結具の個数や配置についても支障のない範囲で任意に選択決定できる。
【0025】
前記蓋付き筒状部分に設けられる前記収縮用連結手段としては、例えば、雄部材と該雄部材が脱離可能に係合できる雌部材とからなるものを挙げることができる。そのような収縮用連結手段として、面状ファスナ雄部と面状ファスナ雌部とからなる面状ファスナ、フックと該フックを係合できるリング状部材とからなるもの、ボタンとボタン掛け止め孔を有する部材とからなるものを例示できる。しかし、収縮用連結手段は紐を利用したもの、バンド形態のもの等でもよい。
【0026】
収縮用連結手段の個数や配置については支障のない範囲で任意に選択決定でき、収縮用連結手段の一部が蓋についているような場合も選択採用できるが、前記蓋付き筒状部分の伸長、収縮の各種態様を得やすくするうえで、代表例として該収縮用連設手段を蓋付き筒状部分の前記前部及び前記後部のそれぞれに設ける場合を挙げることができる。例えば、前記蓋付き筒状部分を構成している前記カバー伸縮用筒状部の前部及び後部のそれぞれに設けてもよい。
【0027】
前記収縮用連設手段を蓋付き筒状部分の前記前部及び前記後部のそれぞれに設ける場合の例として、各収縮用連結手段を前記雄部材と該雄部材が脱離可能に係合できる雌部材とからなるものとし、蓋付き筒状部分の前部の収縮用連結手段の雌雄部材のうち一方は前記カバー伸縮用筒状部の上端部前側部分に、他方は該カバー伸縮用筒状部の下端部前側部分にそれぞれ取り付け、前記蓋付き筒状部分の後部の収縮用連結手段の雌雄部材のうち一方は該カバー伸縮用筒状部の上端部後ろ側部分に、他方は該カバー伸縮用筒状部の下端部後ろ側部分にそれぞれ取り付ける場合を挙げることができる。
【0028】
またこの場合、蓋付き筒状部分前部の収縮用連結手段の雌雄部材及び蓋付き筒状部分後部の収縮用連結手段の雌雄部材のうち少なくとも一方について、該雌雄部材の間の前記カバー伸縮用筒状部の部分に該雄部材(又は該雌部材)と脱離可能に係合可能の雌部材(又は雄部材)を1又は2段以上に取り付けてもよい。これにより蓋付き筒状部分を伸ばし立ち上げる態様をより多様化できる。
【0029】
前記自転車かごが、自転車ハンドルシャフトから突出するかご支持部材を少なくとも用いて支持されている場合、前記カバー本体部は、該ハンドルシャフトから突出するかご支持部材に上方から嵌まる二股部を該カバー本体部の後部(背面側)に有していてもよい。 また、カバー本体部は、該カバー本体部の下端部分を前記自転車かごの下面側へ絞り止める絞り止め手段を有していてもよい。
該絞り止め手段としては、a)カバー本体部下端部が伸長可能に収縮するようにカバー本体部下端部に装着されたゴム紐、b)カバー本体部下端部を絞れるようにカバー本体部下端部に装着された紐、c)カバー本体部下端部を絞り止めできるようにカバー本体部下端部に装着された面状ファスナ、ホック、掛け止めボタン等、d)これらのうち2以上の組み合わせ等を例示できる。
【発明の効果】
【0030】
以上説明したように本発明によると、自転車のハンドルシャフトの前に付設された自転車かごの開閉蓋付きカバーであって、自転車かごへ入れようとする物品の高さ、嵩、量、個数等に応じて、カバーを伸ばし立ち上げることなく用いることもできるし、カバーの一部分だけを上方へ伸ばし立ち上げて用いることもできるし、カバーを全体的に伸ばし立ち上げて用いることもでき、カバーを全体的に伸ばし立ち上げて用いる場合でも、カバーをそのように全体的に伸ばし立ち上げている割りにはカバーにおける蓋の開閉操作を容易に行える自転車かごカバーを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
以下本発明に係る自転車かごカバーの1例Aについて図面を参照して説明する。
図1から図4はカバーAを自転車かごBに取り付けて全体的に伸長させた状態を示しており、図1は伸長状態での正面図、図2は伸長状態での側面図、図3は伸長状態での背面図、図4は伸長状態での平面図である。図5はカバーAが自転車かごBに取り付けられた状態での底面図である。
【0032】
図6から図8はカバーAを自転車かごBに取り付けて全体的に収縮させた状態を示しており、図6は収縮状態での正面図、図7は収縮状態での側面図、図8は収縮状態での背面図である。
図9はカバーAを自転車かごBに取り付けて前側を収縮状態に、後ろ側を伸長状態にしたときの側面図である。
【0033】
図示の自転車かごカバーAは、全体の図示は省略している自転車のハンドルHDのシャフトSから突出するかご支持部材S1にてハンドルシャトSの前に支持されている自転車かごBに取り付けて用いることができるカバーである。この自転車かごBは一般的なものであり、高さ(或いは平均高さ)Bhが25cm〜30cm程度のものである。
【0034】
カバーAは、かごBの上方から嵌め被せられて該かごに取り付けられるカバー本体部1、カバー本体部1の上端から延ばし設けられたカバー伸縮用筒状部2及びカバー伸縮用筒状部2の上端開口部2aを開閉する開閉蓋3を含んでいる。
【0035】
カバー本体部1は基本的には折り畳み可能の非通水性布からなる筒状の部分であり、カバー伸縮用筒状部2も折り畳み可能の非通水性布からなる筒状部分である。伸縮用筒状部2は本例では同じ布でカバー本体部1に一体的に連続形成されているが、本体部1の上端と伸縮用筒状部2の下端とを縫合するなどして伸縮用筒状部2を本体部1の上端から延設してもよい。
【0036】
カバー本体部1は自転車かごBに上方から嵌め被せて該かごに取り付けることができるものであるが、かごBに嵌め被せられたときに該かごの上端部前側部分(本例ではかごBの上端前縁部b1)にカバー本体部1を連結するための連結具11をかごBの上端前縁部b1に対応する上端部前側部分の内側に備えている。
【0037】
連結具11は本例ではかごBの上端前縁部b1に上方から脱離可能に引っ掛けることがてきるフックであり、本体部1の上端部前側部分の内側に左右一対で設けられている。
なお、連結具は、フック以外のもの、例えば紐からなるものや、かごBを構成している線状部材に回し掛けて止めることができるバンド等でもよい。
【0038】
カバー本体部1は、図3、図8に示すように、その後部(背面側)の左右端間の中央部且つ上下方向における中程から本体部1の下端へ向かって延びる左右に分割された二股部12を有している。二股部12の下端は開放されている。
【0039】
二股部12を形成している一方の部分121と他方の部分122とは、二股部の上端よりやや下がった部位で面状ファスナ13(図3、図8参照)で相互に分離可能に重ね接続でき、二股部の下端部で面状ファスナ14(図5参照)で相互に分離可能に重ね接続できる。なお、ここで「面状ファスナ」とは多数のループを植設した屈曲性を有する平坦部材(面状ファスナ雌部)と該ループに脱離可能に係止できる多数の係止突起を植設した屈曲性を有する平坦部材(面状ファスナ雄部)とからなる「面状ファスナ」等の呼び名で広く一般に知られているファスナである。
【0040】
図5から分かるように、二股部12の一方の部分121の下端部及び他方の部分122の下端部を含むカバー本体部1の下端部15には、二股部12の一方の部分121の下端部に近い部位から他方の部分122の下端部に近い部位へわたってゴム紐16が逢着されている。このゴム紐16の弾性復元力により、カバー本体部1の下端部15は引き伸ばすことができるように縮められる。
【0041】
これら面状ファスナ13、14及びゴム紐16等は、カバー本体部1の下端部を自転車かごBの下面側へ絞り止める絞り止め手段の1例10を構成している。
なお、絞り止め手段としては、例えばゴム紐16に代えてカバー本体部1の下端部を絞って紐両端部を結び止めることができるように該下端部に通し装着された紐なども採用できる。そのような紐を採用する場合、支障がなければ、面状ファスナ14或いはさらに面状ファスナ13も省略してもよい。
【0042】
前記カバー収縮用筒状部2は、これをカバーAの上下方向に上方へ全体的に伸ばし立ち上げた状態では、図2から分かるように、自転車ハンドルシャフトS近くに位置すべき後部21が該シャフトSから遠い方に位置すべき前部22より背高く立ち上がるように形成されている。
【0043】
本例では、図3に示すように後部21の上端部に面状ファスナ雌部231が左右一対逢着されているとともに後部21の下端部に面状ファスナ雌部231に対応させて面状ファスナ雄部232が左右一対逢着されている。これら各対応する雌部231及び雄部232は面状ファスナ23を構成するものである。面状ファスナの雌部231と雄部232とは上下入れ換えて取り付けてもよい。
【0044】
また、図1に示すように前部22の上端部に面状ファスナ雌部241が左右一対逢着されているとともに前部22の下端部に面状ファスナ雌部241に対応させて面状ファスナ雄部242が左右一対逢着されている。これら各対応する雌部241及び雄部242は面状ファスナ24を構成するものである。面状ファスナの雌部241と雄部242とは上下入れ換えて取り付けてもよい。
【0045】
カバー伸縮用筒状部2は、後部21において面状ファスナ23の雌部231と雄部232とを重ね接続することで後部21をカバー本体部1側へ引き寄せ収縮させ、その状態を維持させることができる。
前部22において面状ファスナ24の雌部241と雄部242とを重ね接続することで前部22をカバー本体部1側へ引き寄せ収縮させ、その状態を維持させることができる。
【0046】
後部21及び前部22を共に本体部1側へ収縮させることで収縮用筒状部2の左右部25、26もカバー本体部1側へ引き寄せ収縮させることができる。
前部22を収縮状態としたまま後部21のみを伸ばし立ち上げることも(図9参照)、後部21を収縮状態としたまま前部22のみを伸ばし立ち上げることもできる。
【0047】
本例での面状ファスナ23、24は、カバー伸縮用筒状部2及びこのあと詳述する開閉蓋3の両者からなる蓋付き筒状部分20をカバー本体部1側へ引き寄せて収縮状態を維持させるための収縮用連結手段の1例を構成している。
【0048】
蓋付き筒状部分20をカバー本体部1側へ引き寄せて収縮状態を維持させるための収縮用連結手段はこれに限定されるものではなく、例えば、カバー伸縮用筒状部2の後部21、前部22のそれぞれの上端部或いは蓋3の後部、前部のそれぞれに連結した紐と該紐に対応させて伸縮用筒状部2の後部、前部のそれぞれの下端部に連結した紐とからなり、それら上下の紐を結んで蓋付き筒状部分20を収縮させることができるもの等も採用できる。
【0049】
開閉蓋3は、それには限定されないが、本例ではカバー本体部1や伸縮用筒状部2を構成している布と同じ布を表布3cとしてその裏側にクッション材層(図示省略)を間にして裏布を逢着したものであり、或る程度の保形性を有しつつ柔軟性も有しているものである。
【0050】
蓋3は、図1に示すように、前端部(本例では前縁部)31がカバー伸縮用筒状部2の上端部前側部分(本例では上端前縁部)27に上方へ伸ばすことができないように接続されている。蓋3の前縁部31と伸縮用筒状部2の上端前縁部27との相互接続部分30を回動中心部として蓋3の左右端部32、33及び後端部34において開閉可能である。
【0051】
蓋3の開閉はファスナ36により行うことができる。ファスナ36は本例では互いに反対方向へ開くことができる両開きタイプのスライドファスナである。蓋3を開閉するファスナは、これに限定されるものではなく、例えば、面状ファスナ、ホック、紐等を利用したものや、掛け止めボタン方式のもの等でもよい。
【0052】
カバー収縮用筒状部2と蓋3とからなる蓋付き筒状部分20は、カバー伸縮用筒状部2を面状ファスナ23、24により全体的にカバー本体部1側へ収縮させた状態とすることができるのであるが、この状態から面状ファスナ23、24による後部21及び前部22のそれぞれの上下端部の収縮連結を解いて、筒状部2全体を上方へ伸ばし立ち上げると、既述のとおり後部21が前部22より背高く立ち上がる。
【0053】
このとき、該蓋付き筒状部分20のハンドルシャフトS側にある後部の立ち上がり伸ばし量α(本例では上側の面状ファスナ雌部231の上端から下側面状ファスナ雄部232の下端に至る長さH)は、自転車かごBの高さの1.1倍以下或いは自転車かご高さと同程度の高さ以下とする。
自転車カゴBの高さが25cm〜30cm程度のものであることを考慮すると、該Hは大きくとも33cm程度であり、さらには30cm程度以下、或いは25cm以下としてもよい。下限については、例えば13cm程度以上、或いは15cm程度以上とする。
【0054】
蓋付き筒状部分20の前部の立ち上がり伸ばし量β(本例では上側の面状ファスナ雌部241の上端から下側面状ファスナ雄部242の下端に至る長さh)は、大きくとも15cm程度であり、さらには12cm程度以下、或いは10cm程度以下としてもよく、下限については例えば3cm程度以上、或いは5cm程度以上とする。但しh<Hとする
【0055】
具体的な1例としてH=22cm、h=9cm、h≒0.41×Hを挙げることができる。
【0056】
また、具体的な他の例としてH=16cm、h=9cm、h≒0.56Hを挙げることができる。
【0057】
以上説明した自転車かごカバーAは、カバー本体部1をその下端部15のゴム紐16を引き延ばして下端部15を広げた状態で自転車かごBへその上方から嵌め被せる。このとき、図1、図2等に示すようち本体部1の上端部前側部分の内側のフック11をかごBの上端前縁部b1に引っ掛けるとともに、図3等に示すように、カバー本体部1後部の二股部12に自転車ハンドルシャフトS上のかご支持部材S1が嵌まるようにして嵌め被せる。
【0058】
次いで図3、図8に示すようにカバー本体部の二股部12のかごB背後に位置する部分を絞り止め手段10の面状ファスナ13にて相互に重ね接続するとともに(図3、図8参照)、かごBの下面側に位置するようになった二股部12の下端部を面状ファスナ14で相互に重ね接続する(図5参照)。このようにしてカバー本体部1をかごBに取り付ける。この状態でカバーAを用いることができる。
【0059】
自転車かごカバーAは、図6から図7に示すように、カバー本体部1の上端から延ばし設けられたカバー伸縮用筒状部2と該筒状部2の上端開口部を開閉する開閉蓋3とからなる部分(蓋付き筒状部分)20(本例ではその筒状部2)を該部分に設けられた面状ファスナ23、24でカバー本体部1側へ引き寄せ収縮させ、全体的に背丈を自転車かごBの背丈に近づけて用いることができる。例えば自転車かごBに収容しようとする物品がかごB中に納まるときには、このような用い方をすることができる。
【0060】
このように蓋付き筒状部分20(本例ではその筒状部2)を収縮させた状態で用いる場合、自転車かごBと略同サイズの従来の自転車かごカバーと同様のものとなる。カバー伸縮用筒状部2の上端の蓋3は容易に開閉できる。
【0061】
図1から図3に示すように、面状ファスナ23、24による連結を解除して蓋付き筒状部20(本例ではその筒状部2)を全体的に伸ばし立ち上げて用いることもできる。例えば自転車かごBの深さより背の高い物品WをかごBへ収容したり、かごBの深さより背の低い物品であっても数が多くそれら物品をかごBへ入れると全体としてかごBの上端開口部全面より上方へはみ出る場合等においては、このような用い方で物品をカバー内に収容できる。
【0062】
この場合、カバー伸縮用筒状部2はその全周にわたり上方へ伸ばされることになるが、このとき、
(1) カバー伸縮用筒状部2及び蓋3からなる蓋付き筒状部分20(本例ではその筒状部2)は、ハンドルシャフトS側にある筒状部2の後部21が前部22より背高く立ち上がるように形成されていること、換言すれば、前部22は後部21より背低く立ち上がるだけであることから、前部22側は後部21側と比べると動きにくくそれだけ安定した状態にあること、
(2) 開閉蓋3は該蓋の前縁部31がカバー伸縮用筒状部2の上端前縁部27に上方への伸長不能に接続されていて(図1参照)、該接続部分30を回動中心部として蓋3の左右端部32、33及び後端部34においてのみ開閉可能であること、
(3) 開閉蓋3が上方伸長不能に接続されたカバー伸縮用筒状部2の上端縁部27の下方にあるカバー本体部1の上端部前側部分はフック11により自転車かごBの上端前縁部b1に安定的に連結されていることより、
蓋付き筒状部分20(ここではその筒状部2)を全体的に伸ばし立ち上げている割りには蓋3の開閉を容易に行える。
【0063】
また、自転車かごBの深さより背の高い物品をかごBへ収容したり、かごBの深さより背の低い物品であっても数が多くそれら物品を自転車かごBへ入れると全体としてかごBの上端開口部より上方へはみ出る場合等でも、全ての面状ファスナ23、24による連結を解除するのではなく、一部の面状ファスナによる連結のみを解除して蓋付き筒状部分20の一部だけを自転車かごBの背丈より高く伸ばし立ち上げるだけで、それら物品をカバー内に収容できるときにはそのように用ることもできる。
例えば、図9に示すように、後部側の面状ファスナ23による連結のみを解除して蓋付き筒状部分20の後部(ここでは伸縮用筒状部2の後部21)だけを自転車かごBの背丈より高く伸ばし立ち上げて用いることもできる。
【0064】
このように自転車かごカバーAによると、かごBへ入れようとする物品の高さ、嵩、量、個数等に応じて、カバーAを伸ばし立ち上げることなく用いることもできるし、カバーAの一部分だけを上方へ伸ばし立ち上げて用いることもできるし、カバーAを全体的に伸ばし立ち上げて用いることもでき、カバーAを全体的に伸ばし立ち上げて用いる場合でも、カバーAをそのように全体的に伸ばし立ち上げる割りには蓋3の開閉操作を容易に行える。
【0065】
なお、以上説明した自転車かごカバーAでは、カバー伸縮用筒状部2の後部21に付設された下側の面状ファスナ雄部232の下端は自転車かごBの後部の上端と略一致する高さ位置にあるが、面状ファスナ雄部232の下端は自転車かごBの後部上端より若干上方にあってもよい。換言すれば、面状ファスナ雄部232の下端は自転車かごBの後部上端との間に若干の余裕部分がある状態で取り付けられていてもよい。そのような余裕部分は上方へ伸ばすこともできるし、それより上側に或る部分の重みで収縮することもできる。
【0066】
カバー伸縮用筒状部2の前部22に付設された下側の面状ファスナ雄部242の下端は自転車かごBの前部の上端と略一致する高さ位置にあるが、面状ファスナ雄部242の下端は自転車かごBの前部上端より若干上方にあってもよい。換言すれば、面状ファスナ雄部242の下端は自転車かごBの前部上端との間に若干の余裕部分がある状態で取り付けられていてもよい。そのような余裕部分は上方へ伸ばすこともできるし、それより上側に或る部分の重みで収縮することもできる。
【0067】
以上説明したカバーAでは、カバー伸縮用筒状部2の後部21に付設された面状ファスナ雄部232及び面状ファスナ雌部231の間及びカバー伸縮用筒状部2の前部22に付設された面状ファスナ雄部242及び面状ファスナ雌部241の間には面状ファスナ雄部も雌部も設けられていなかった。しかし、後部21の面状ファスナ雌雄部231、232の間及び前部22の面状ファスナ雌雄部241、242の間のうち少なくとも一方には、同様の面状ファスア雄部又は雌部を1段又は2段以上に取付けもよい。そうすることで、蓋付き筒状部分20の伸ばし立ち上げ態様を一層多様化できる。
【0068】
図10は、カバー伸縮用筒状部2の後部21に付設された面状ファスナ雄部232及び面状ファスナ雌部231の間にさらに1段、面状ファスナ雄部232を追加取付けした例を示している。追加取付けする部材は面状ファスナ雄部ではなく、面状ファスナ雌部231でもよい。
【産業上の利用可能性】
【0069】
本発明は自転車のハンドルシャフトの前に付設された自転車かごに取り付けて用いる自転車かごカバーを提供することに利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0070】
【図1】本発明に係る自転車かごカバーの1例を自転車かごに取り付けて全体的に伸長させた状態の正面図である。
【図2】図1に示す自転車かごカバーの側面図である。
【図3】図1に示す自転車かごカバーの背面図である。
【図4】図1に示す自転車かごカバーの平面図である。
【図5】図1に示す自転車かごカバーの底面図である。
【図6】図1に示す自転車かごカバーを全体的に収縮させた状態の正面図である。
【図7】図6に示す自転車かごカバーの側面図である。
【図8】図6に示す自転車かごカバーの背面図である。
【図9】図1に示す自転車かごカバーにおいて前側を収縮させ、後ろ側を伸長させた状態
【図10】カバー伸縮用筒状部の上下の面状ファスナ雌雄部間に面状ファスナ雄部を追加取り付けする例を示す図である。
【符号の説明】
【0071】
B 自転車かご
b1 かごBの上端前縁部
HD ハンドル
S ハンドルシャフト
S1 かご支持部材
A 自転車かごカバー
1 カバー本体部
11 フック
10 絞り止め手段
12 二股部
121 二股部の一方の部分
122 二股部の他方の部分
13、14 面状ファスナ
15 カバー本体部の下端部
16 ゴム紐
20 蓋付き筒状部分
2 カバー伸縮用筒状部
2a 伸縮用筒状部2の上端開口部
21 後部
H 後部立ち上がり量
22 前部
h 前部立ち上がり量
23、24 面状ファスナ
231、241 面状ファスナ雌部
232、242 面状ファスナ雄部
25、26 左右部
27 上端前縁部
3 開閉蓋
3c 表布
31 蓋前縁部
30 相互接続部分
32、33 左右端部
34 後端部
35 スライドファスナ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自転車のハンドルシャフトの前に付設された自転車かごの開閉蓋付きカバーであり、
該自転車かごに該かごの上方から嵌め被せられて該かごに取り付けられるカバー本体部と、
該カバー本体部の上端から延ばし設けられたカバー伸縮用筒状部と、
該カバー伸縮用筒状部の上端開口部を開閉する開閉蓋とを含んでおり、
前記カバー本体部は、前記自転車かごに嵌め被せられたときに該かごの上端部前側部分に該カバー本体部を連結するための連結具を該かごの上端部前側部分に対応する上端部前側部分の内側に備えており、
前記開閉蓋は、該蓋の前端部が前記カバー伸縮用筒状部の上端部前側部分に上方への伸長不能に接続されていて、該蓋の前端部と該カバー伸縮用筒状部の上端部前側部分との相互接続部分を回動中心部として該蓋の左右端部及び後端部において開閉可能であり、
前記カバー伸縮用筒状部及び前記開閉蓋からなる蓋付き筒状部分は、該カバー伸縮用筒状部を全体的に前記カバー本体部から伸ばし立ち上げたとき、該蓋付き筒状部分の前記ハンドルシャフト側にある後部が前部より背高く立ち上がるように形成されているとともに、前記カバー本体部側へ引き寄せて収縮状態を維持させるための、該蓋付き筒状部分の上端部と下端部とを連結解除可能に連結する収縮用連結手段を備えていることを特徴とする自転車かごカバー。
【請求項2】
前記蓋付き筒状部分は、前記カバー伸縮用筒状部を全体的に前記カバー本体部から伸ばし立ち上げたとき、該蓋付き筒状部分の前記ハンドルシャフト側にある後部が前記自転車かごの高さの1.1倍以下の立ち上がり伸ばし量でもって該蓋付き筒状部分の前記前部より背高く立ち上がり可能に形成されている請求項1記載の自転車かごカバー。
【請求項3】
前記蓋付き筒状部分の前記ハンドルシャフト側の後部における、前記収縮用連結手段により収縮状態とされる部分は、該収縮用連結手段による連結を解除することで33cm以下の範囲の伸ばし量αで伸ばし立ち上げることができる請求項1又は2記載の自転車かごカバー。
【請求項4】
前記蓋付き筒状部分の前記前部における、前記収縮用連結手段により収縮状態とされる部分は、該収縮用連結手段による連結を解除することで15cm以下の範囲の伸ばし量β(<前記伸ばし量α)で伸ばし立ち上げることができる請求項1、2又は3記載の自転車かごカバー。
【請求項5】
前記蓋付き筒状部分の収縮用連結手段は該蓋付き筒状部分の前記前部及び前記後部のそれぞれに設けられている請求項1から4のいずれかに記載の自転車かごカバー。
【請求項6】
前記蓋付き筒状部分の前記前部及び前記後部のそれぞれに設けられた前記収縮用連結手段は、雄部材と該雄部材が脱離可能に係合できる雌部材とからなっており、前記蓋付き筒状部分の前部の収縮用連結手段の雌雄部材のうち一方は前記カバー伸縮用筒状部の上端部前側部分に、他方は該カバー伸縮用筒状部の下端部前側部分にそれぞれ取り付けられており、前記蓋付き筒状部分の後部の収縮用連結手段の雌雄部材のうち一方は該カバー伸縮用筒状部の上端部後ろ側部分に、他方は該カバー伸縮用筒状部の下端部後ろ側部分にそれぞれ取り付けられている請求項5記載の自転車かごカバー。
【請求項7】
前記蓋付き筒状部分前部の収縮用連結手段の雌雄部材及び前記蓋付き筒状部分後部の収縮用連結手段の雌雄部材のうち少なくとも一方について、該雌雄部材の間の前記カバー伸縮用筒状部の部分に該雄部材(又は該雌部材)と脱離可能に係合可能の雌部材(又は雄部材)が1又は2段以上に取り付けられている請求項6記載の自転車かごカバー。
【請求項8】
前記自転車かごは、前記ハンドルシャフトから突出するかご支持部材を少なくとも用いて自転車に支持されており、前記カバー本体部は、該ハンドルシャフトから突出するかご支持部材に上方から嵌まる二股部を該カバー本体部の後部に有しており、該カバー本体部の下端部分を前記自転車かごの下面側へ絞り止める絞り止め手段を有している請求項1から7のいずれかに記載の自転車かごカバー。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2008−213722(P2008−213722A)
【公開日】平成20年9月18日(2008.9.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−55854(P2007−55854)
【出願日】平成19年3月6日(2007.3.6)
【出願人】(390018131)株式会社新和 (12)