説明

船体周り流れ制御システム

【課題】排水量型の船舶において、船速の変化、喫水の変化、波浪、風、潮流などの海象条件の変化などによる船体の造波特性の変化に対応して、造波抵抗の低減効果を高めること。また、船体の姿勢、海象条件の変化に応じて可動型流れ制御デバイスを利用して付加的な推力を得ること。
【解決手段】可動型船首バルブ1や複数の可動型流れ制御デバイス11,14の位置及び角度の変化に対応する船体抵抗や船体に対する推力の変化を計算し、船体抵抗の低減や船体に対する推力の増大させる上記可動型船首バルブや複数の可動型流れ制御デバイスの位置及び角度を求める。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、船体周りの流れを制御するシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
船体周りの流れを制御するためのデバイスとしては、船首バルブ、水中翼船の水中翼、波浪推進船のフィン、プロペラ前方に置かれたダクト、フィンスタビライザーやアンチピッチングフィンなどの動揺低減用フィン、整流用フィンなどが例としてあげられる。
【0003】
船首バルブは、実際の船舶に広く適用され、造波抵抗の低減に効果が認められている。船首バルブを可動とし、その位置と角度を設定して抵抗低減を図る例は見当たらない。
【0004】
水中翼船における可動翼は、船体を浮上させる目的で利用される。海象の状況をセンサーで捉えながら、フィンの角度を調整するものは広く見られるが、浮上した船体の安定した姿勢を保つためであり、そのために必要な計算はなされるが、船体抵抗の低減や船体に対する推力の増大効果を計算するものは見当たらない。
【0005】
波浪推進船におけるフィンは、波の中で上下する船体に対してフィンの角度を自ら変更することにより推力を発生する。別に推進力となるものを持って、フィンの角度を設定するものではない。
【0006】
プロペラの前方に置かれたダクトはプロペラに流入する流れを利用してダクトに発生する揚力を推力として利用するものである。ダクトは固定されたもの、推力を増大させるために角度を設定するための制御が行われているものは見当たらない。
【0007】
フィンスタビライザーやアンチピッチングフィンでは、可動翼の角度を制御する。そこで用いられる制御システムは、翼の発生する揚力や効力を推進力や抵抗を評価するための計算ではなく、運動制御モーメントのための計算として用いるものである。
【0008】
消費エネルギーを低減するために航路を探索するシステムの例としては、特許文献1が挙げられる。海象の穏やかな海域を探索するのが主眼であり、海象条件に伴ってバルブやフィンを動かすための出力は特に考慮されていない。
【0009】
船体に取り付けられる固定の整流フィンは数多く提案されている。これまで、複数の可動型フィンに対して設置角度変化に対する船体抵抗や船体に対する推進力の計算を行い、それらの値を評価するものは見当たらない。
【特許文献1】特開2007−57499号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
発明が解決しようとする課題は、排水量型の船舶において、船速の変化、喫水の変化、波浪、風、潮流などの海象条件の変化などによる船体の造波特性の変化に対応して、造波抵抗の低減効果を高めることである。また、船体の姿勢、海象条件の変化に応じて稼動型流れ制御デバイスを利用して付加的な推力を得ることである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、上記課題を解決するために、以下の手段を採用した。請求項1に記載の船体周り流れ制御システムは、可動型船首バルブの位置及び角度の変化に対応した船体抵抗の変化を計算する手段、ならびに、船体抵抗を低減する上記可動型船首バルブの位置及び角度を計算し出力する手段を備え、上記可動型船首バルブの位置及び角度の設定に利用出来ることを特徴としている。
【0012】
請求項2に記載の船体周り流れ制御システムは、複数の可動型流れ制御デバイスの位置及び角度の変化に対応した船体抵抗の変化を計算する手段、ならびに、船体抵抗を低減する上記可動型流れ制御デバイスの位置及び角度を計算し出力する手段を備え、上記可動型流れ制御デバイスの位置及び角度の設定に利用出来ることを特徴としている。
【0013】
請求項3に記載の船体周り流れ制御システムは、複数の可動型流れ制御デバイスの位置及び角度の変化に対応した船体に対する推力の変化を計算する手段、ならびに、船体に対する推力を増大する上記可動型流れ制御デバイスの位置及び角度を計算し出力する手段を備え、上記可動型流れ制御デバイスの位置及び角度の設定に利用出来ることを特徴としている。
【0014】
請求項4に記載の船体周り流れ制御システムは、可動型船首バルブの位置及び角度の変化に対応した2点間の海域を航行する際の消費エネルギーの変化を計算する手段、ならびに、上記消費エネルギーを低減する上記可動型船首バルブの位置、角度及び上記2点間の海域のコース取りを計算し出力する手段を備え、上記可動型船首バルブの位置及び角度の設定に利用出来ることを特徴としている。
【0015】
請求項5に記載の船体周り流れ制御システムは、複数の可動型流れ制御デバイスの位置及び角度の変化に対応した2点間の海域を航行する際の消費エネルギーの変化を計算する手段、ならびに、上記消費エネルギーを低減する上記可動型流れ制御デバイスの位置、角度及び上記2点間の海域のコース取りを計算し出力する手段を備え、上記可動型流れ制御デバイスの位置及び角度の設定に利用出来ることを特徴としている。

【発明の効果】
【0016】
請求項1に記載の発明によれば、船体の航行条件や海象条件が変化した状態においても、船体抵抗を低減できる可動型船首バルブの位置と角度を計算により求めることが出来、この出力を利用することにより、船体に働く抵抗を低減する効果を高めることができる。
【0017】
請求項2に記載の発明によれば、船体の航行条件や海象条件が変化した状態においても、船体抵抗を低減できる複数の可動型流れ制御デバイスの位置と角度を計算により求めることが出来、この出力を利用することにより、船体に働く抵抗を低減する効果を高めることができる。
【0018】
請求項3に記載の発明によれば、船体の航行条件や海象条件が変化した状態においても、船体に対する推力を増大できる複数の可動型流れ制御デバイスの位置と角度を計算により求めることが出来、この出力を利用することにより、船体に対する推力を増大する効果を高めることができる。
【0019】
請求項4に記載の発明によれば、船体の航行条件や海象条件が変化した状態においても、2点間の海域を航行する際の消費エネルギーを低減できる可動型船首バルブの位置、角度及び上記2点間の海域のコース取りを計算により求めることが出来、この出力を利用することにより、2点間の海域を航行する際の消費エネルギーを低減する効果を高めることができる。
【0020】
請求項5に記載の発明によれば、船体の航行条件や海象条件が変化した状態においても、2点間の海域を航行する際の消費エネルギーを低減できる複数の可動型流れ制御デバイスの位置、角度及び上記2点間の海域のコース取りを計算により求めることが出来、この出力を利用することにより、2点間の海域を航行する際の消費エネルギーを低減する効果を高めることができる。

【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づき詳細に説明する。図1及び図2は、請求項1及び請求項4の発明の一実施の形態にかかる、可動型船首バルブを対象とした船体周り流れ制御システムの概念図である。図1は可動型船首バルブの位置及び角度が初期状態での構成図、図2は可動型船首バルブの位置及び角度を設定した後の概念図である。
【0022】
図1を参照して請求項1及び請求項4の発明の概念を説明する。可動型船首バルブ1は、船体船首部外板2と共に、船体の船首部の外形を形作る。可動型船首バルブ1は、可動型船首バルブ機構部4を介して可動型船首バルブ駆動部5と接続され、位置及び角度を変更できる。可動型船首バルブ駆動部4は台板6を介して船体船底底板3に固定される。船体周り流れ制御システム7は、船速センサー8、船体姿勢センサー9及び海象レーダー10の情報を入力し、計算処理を行い、可動型船首バルブ駆動部5へ位置及び角度情報を出力する。
【0023】
図2では、出力された位置及び角度の情報を元に、可動型船首バルブ1が位置及び角度を変更して設定された状態を示している。
【0024】
図5を用いて、請求項1の発明の一実施例の概略構成を示す。船速、船体姿勢及び海象条件の入力ステップS1−1、可動型船首バルブの位置及び角度の変化に対応した船体抵抗の変化の計算ステップS1−2、船体抵抗を低減する可動型船首バルブの位置及び角度の計算ステップS1−3、ならびに、可動型船首バルブへの位置及び角度の出力ステップS1−4のステップを順次処理することにより、可動型船首バルブへの位置及び角度の情報の出力が可能になる。
【0025】
図8を用いて、請求項4の発明の一実施例の概略構成を示す。船速、船体姿勢及び海象条件の入力ステップS4−1、可動型船首バルブの位置及び角度の変化に対応した2点間の海域を航行する際の消費エネルギーの変化の計算ステップS4−2、2点間の海域を航行する際の消費エネルギーを低減する可動バルブの位置及び角度、ならびに、上記2点間の海域のコース取りの計算ステップS4−3、ならびに、可動型船首バルブへの位置、角度及び上記2点間の海域のコース取りの出力ステップS4−4のステップを順次処理することにより、2点間の海域を航行する際の消費エネルギーを低減する可動型船首バルブへの位置及び角度の情報の出力が可能になる。
【0026】
図3を参照して請求項2、請求項3及び請求項5の発明の概念を説明する。複数の可動型流れ制御デバイスとしては、可動型船首バルブ1、水平フィン11及び垂直フィン14により構成される。可動型船首バルブ1に対しては機構部4及び駆動部5、水平フィン11に対しては機構部12及び駆動部13、垂直フィン14に対しては機構部15及び駆動部16が、それぞれ機構系及び駆動系の役割を受け持つ。船体周り流れ制御システム7は、船速センサー8、船体姿勢センサー9及び海象レーダー10の情報を入力し、計算処理を行い、これら複数の可動型流れ制御デバイスの駆動部へ位置及び角度情報を出力する。
【0027】
図4では、出力された位置及び角度の情報を元に、可動型船首バルブ1及び水平フィン11の位置及び角度が変更して設定された状態を示している。
【0028】
図6を用いて、請求項2の発明の一実施例の概略構成を示す。船速、船体姿勢及び海象条件の入力ステップS2−1、複数の可動型流れ制御デバイスの位置及び角度の変化に対応した船体抵抗の変化の計算ステップS2−2、船体抵抗を低減する複数の可動型流れ制御デバイスの位置及び角度の計算ステップS2−3、ならびに、複数の可動型流れ制御デバイスへの位置及び角度の出力ステップS2−4のステップを順次処理することにより、複数の可動型流れ制御デバイスへの位置及び角度の情報の出力が可能になる。
【0029】
図7を用いて、請求項3の発明の一実施例の概略構成を示す。船速、船体姿勢及び海象条件の入力ステップS3−1、複数の可動型流れ制御デバイスの位置及び角度の変化に対応した船体に対する推力の変化の計算ステップS3−2、船体に対する推力を増大する複数の可動型流れ制御デバイスの位置及び角度の計算ステップS3−3、ならびに、複数の可動型流れ制御デバイスへの位置及び角度の出力ステップS3−4のステップを順次処理することにより、複数の可動型流れ制御デバイスへの位置及び角度の情報の出力が可能になる。
【0030】
図9を用いて、請求項5の発明の一実施例の概略構成を示す。船速、船体姿勢及び海象条件の入力ステップS5−1、複数の可動型流れ制御デバイスの位置及び角度の変化に対応した2点間の海域を航行する際の消費エネルギーの変化の計算ステップS5−2、2点間の海域を航行する際の消費エネルギーを低減する複数の可動型流れ制御デバイスの位置及び角度、ならびに、上記2点間の海域のコース取りの計算ステップS5−3、ならびに、複数の可動型流れ制御デバイスへの位置、角度及び上記2点間の海域のコース取りの出力ステップS5−4のステップを順次処理することにより、複数の可動型流れ制御デバイスへの位置及び角度の情報の出力が可能になる。

【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】可動型船首バルブを対象にした船体周り流れ制御システムの概念図(1)である。可動型船首バルブの位置および角度は初期設定状態である。
【図2】可動型船首バルブを対象にした船体周り流れ制御システムの概念図(2)である。可動型船首バルブの位置および角度を設定後の状態である。
【図3】複数の可動型流れ制御デバイスを対象にした船体周り流れ制御システムの概念図(1)である。可動型流れ制御デバイスの位置および角度は初期設定状態である。
【図4】複数の可動型流れ制御デバイスを対象にした船体周り流れ制御システムの概念図(2)である。可動型流れ制御デバイスの位置および角度を設定後の状態である。
【図5】請求項1の発明の一実施形態例を示す船体周り流れ制御システムの概略構成図である。
【図6】請求項2の発明の一実施形態例を示す船体周り流れ制御システムの概略構成図である。
【図7】請求項3の発明の一実施形態例を示す船体周り流れ制御システムの概略構成図である。
【図8】請求項4の発明の一実施形態例を示す船体周り流れ制御システムの概略構成図である。
【図9】請求項5の発明の一実施形態例を示す船体周り流れ制御システムの概略構成図である。
【符号の説明】
【0032】
1:可動型船首バルブ
2:船体船首部外板
3:船体船底部外板
4:可動型船首バルブ機構部
5:可動型船首バルブ駆動部
6:駆動部台板
7:船体周り流れ制御システム
8:船速センサー
9:船体姿勢センサー
10:海象レーダー
11:可動型流れ制御デバイス(水平フィン)
12:可動型流れ制御デバイス(水平フィン)機構部
13:可動型流れ制御デバイス(水平フィン)駆動部
14:可動型流れ制御デバイス(垂直フィン)
15:可動型流れ制御デバイス(垂直フィン)機構部
16:可動型流れ制御デバイス(垂直フィン)駆動部
S1−1:船速、船体姿勢及び海象条件の入力ステップ
S1−2:可動型船首バルブの位置及び角度の変化に対応した船体抵抗の変化の計算ステップ
S1−3:船体抵抗を低減する可動型船首バルブの位置及び角度の計算ステップ
S1−4:可動型船首バルブへの位置及び角度の出力ステップ
S2−1:船速、船体姿勢及び海象条件の入力ステップ
S2−2:複数の可動型流れ制御デバイスの位置及び角度の変化に対応した船体抵抗の変化の計算ステップ
S2−3:船体抵抗を低減する複数の可動型流れ制御デバイスの位置及び角度の計算ステップ
S2−4:複数の可動型流れ制御デバイスへの位置及び角度の出力ステップ
S3−1:船速、船体姿勢及び海象条件の入力ステップ
S3−2:複数の可動型流れ制御デバイスの位置及び角度の変化に対応した船体に対する推力の変化の計算ステップ
S3−3:船体に対する推力を増大する複数の可動型流れ制御デバイスの位置及び角度の計算ステップ
S3−4:複数の可動型流れ制御デバイスへの位置及び角度の出力ステップ
S4−1:船速、船体姿勢及び海象条件の入力ステップ
S4−2:可動型船首バルブの位置及び角度の変化に対応した2点間の海域を航行する際の消費エネルギーの変化の計算ステップ
S4−3:2点間の海域を航行する際の消費エネルギーを低減する可動バルブの位置及び角度、ならびに、上記2点間の海域のコース取りの計算ステップ
S4−4:可動型船首バルブへの位置及び角度、ならびに、上記2点間の海域のコース取りの出力ステップ
S5−1:船速、船体姿勢及び海象条件の入力ステップ
S5−2:複数の可動型流れ制御デバイスの位置及び角度の変化に対応した2点間の海域を航行する際の消費エネルギーの変化の計算ステップ
S5−3:2点間の海域を航行する際の消費エネルギーを低減する複数の可動型流れ制御デバイスの位置及び角度、ならびに、上記2点間の海域のコース取りの計算ステップ
S5−4:複数の可動型流れ制御デバイスへの位置及び角度、ならびに、上記2点間の海域のコース取りの出力ステップ


【特許請求の範囲】
【請求項1】
船体に取り付けられた可動型船首バルブの位置及び角度を設定するための船体周り流れ制御システムにおいて、船速、船体姿勢及び海象条件を入力する手段、上記可動型船首バルブの位置及び角度の変化に対応した船体抵抗の変化を計算する手段、ならびに、船体抵抗を低減する上記可動型船首バルブの位置及び角度を計算し出力する手段を備えたことを特徴とする船体周り流れ制御システム。
【請求項2】
船体に取り付けられた複数の可動型流れ制御デバイスの位置及び角度を設定するための船体周り流れ制御システムにおいて、船速、船体姿勢及び海象条件を入力する手段、上記複数の可動型流れ制御デバイスの位置及び角度の変化に対応した船体抵抗の変化を計算する手段、ならびに、船体抵抗を低減する上記複数の可動型流れ制御デバイスの位置及び角度を計算し出力する手段を備えたことを特徴とする船体周り流れ制御システム。
【請求項3】
船体に取り付けられた複数の可動型流れ制御デバイスの位置及び角度を設定するための船体周り流れ制御システムにおいて、船速、船体姿勢及び海象条件を入力する手段、上記複数の可動型流れ制御デバイスの位置及び角度の変化に対応した船体に対する推力の変化を計算する手段、ならびに、船体に対する推力を増大する上記複数の可動型流れ制御デバイスの位置及び角度を計算し出力する手段を備えたことを特徴とする船体周り流れ制御システム。
【請求項4】
船体に取り付けられた可動型船首バルブの位置及び角度を設定するための船体周り流れ制御システムにおいて、船速、船体姿勢及び海象条件を入力する手段、上記可動型船首バルブの位置及び角度の変化に対応した2点間の海域を航行する際の消費エネルギーの変化を計算する手段、ならびに、上記消費エネルギーを低減する上記可動型船首バルブの位置と角度及び上記2点間の海域のコース取りを計算し出力する手段を備えたことを特徴とする船体周り流れ制御システム。
【請求項5】
船体に取り付けられた複数の可動型流れ制御デバイスの位置及び角度を設定するための船体周り流れ制御システムにおいて、船速、船体姿勢及び海象条件を入力する手段、上記複数の可動型流れ制御デバイスの位置及び角度の変化に対応した2点間の海域を航行する際の消費エネルギーの変化を計算する手段、ならびに、上記消費エネルギーを低減する上記複数の可動型流れ制御デバイスの位置と角度及び上記2点間の海域のコース取りを計算し出力する手段を備えたことを特徴とする船体周り流れ制御システム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−155494(P2010−155494A)
【公開日】平成22年7月15日(2010.7.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−333849(P2008−333849)
【出願日】平成20年12月26日(2008.12.26)
【出願人】(300064272)