説明

船外機

【課題】簡単な構造で、しかも確実にクランプすることが可能な船外機を提供する。
【解決手段】トップカウル3aとボトムカウル3bからなるカウル3を備え、トップカウル3aとボトムカウル3bとがクランプ装置18により着脱可能である船外機1において、クランプ装置18は、トップカウル3aに設けられるクランプ係合部材18aと、ボトムカウル3bに設けられるクランプ固定部材18bと、トップカウル3aとボトムカウル3bを着脱可能にするためのクランプ18cとを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、トップカウルとボトムカウルとがクランプ装置により着脱可能である船外機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
このような船外機においては、クランプ装置が種々提案されており、例えば、トップカウルの内面側に固定係合部材を配設すると共に、ボトムカウルの側面に部分的に内方に向かって陥没された凹部を形成し、この凹部の両側壁を貫通して、凹部両側のボトムカウル側面を滑らかにつなぐ仮想面と略平行で且つ水平方向に延びる回動軸を設け、この回動軸のカウリング内部分に締付係合部材を、カウリング外部分に操作部材をそれぞれ一体的に固設して、操作部材の回動操作により、回動軸を介して、締付係合部材が固定係合部材に係脱されるものがある(特許文献1)。
【特許文献1】特開平8-268384号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
このようなクランプ装置では、トップカウルやボトムカウルの加工が複雑になり、しかもクランプ装置自体の構造も複雑であった。このため、特開平10-8985号公報に記載のような簡単な構造のクランプを用いることが考えられるが、船外機に例えば流木などが衝突すると、その衝撃によってクランプが開くなどの虞がある。
【0004】
この発明は、かかる点に鑑みてなされたもので、簡単な構造で、しかも確実にクランプすることが可能な船外機を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記課題を解決し、かつ目的を達成するために、この発明は、以下のように構成されている。
【0006】
請求項1に記載の発明は、
トップカウルとボトムカウルからなるカウルを備え、前記トップカウルと前記ボトムカウルとがクランプ装置により着脱可能である船外機において、
前記クランプ装置は、
前記トップカウルに設けられるクランプ係合部材と、
前記ボトムカウルに設けられるクランプ固定部材と、
前記トップカウルと前記ボトムカウルを着脱可能にするためのクランプとを備え、
前記クランプは、
クランプ本体と、
前記クランプ本体に設けられ、前記クランプ係合部材に係合するための係合部と、
前記クランプ固定部材により前記ボトムカウルに固定された固定部と、
前記固定部に設けられ、リンクの基部を回転自在に支持する取付回転軸と、
前記リンクの先端部に設けられ、前記クランプ本体を回転自在に支持する支持回転軸と、
クランプ開状態では、前記係合部と前記取付回転軸とを結ぶ線上より前記カウルから離れる位置に前記支持回転軸を位置させ、
クランプ閉状態では、前記係合部と前記取付回転軸とを結ぶ線上より前記カウルに近接する位置に前記支持回転軸を位置させ、
少なくとも前記クランプ開状態であるときに、前記クランプ本体を前記カウルに近接する方向に付勢する付勢手段と、
を備えることを特徴とする船外機である。
【0007】
請求項2に記載の発明は、
前記付勢手段は、前記支持回転軸と前記取付回転軸に掛け渡されたコイルスプリングであり、
前記コイルスプリングの一端部を前記クランプ本体に係止し、
前記コイルスプリングの他端部を前記固定部に係止したことを特徴とする請求項1に記載の船外機である。
【0008】
請求項3に記載の発明は、
前記トップカウルと前記ボトムカウルを着脱可能に接合する部分に、
前記クランプ閉状態で圧縮される弾性部材を介在させたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の船外機である。
【発明の効果】
【0009】
前記構成により、この発明は、以下のような効果を有する。
【0010】
請求項1に記載の発明では、トップカウルにクランプ係合部材を設け、ボトムカウルにクランプ固定部材を設けるだけであり、トップカウル及びボトムカウルに特別な加工を施すことがないため構造が簡単である。また、船外機に例えば流木などが衝突することがあり、その衝撃によってクランプ本体がクランプ閉状態からクランプ開状態になる方向に力が作用しても、クランプ本体がカウルに近接する方向に付勢されているからクランプが開くことがなく、簡単な構造で、しかも確実にクランプすることが可能である。
【0011】
請求項2に記載の発明では、付勢手段が支持回転軸と取付回転軸に掛け渡されたコイルスプリングであり、簡単な部材で、しかも確実にクランプ本体をカウルに近接する方向に付勢することができる。
【0012】
請求項3に記載の発明では、トップカウルとボトムカウルを着脱可能に接合する部分に介在させた弾性部材が、クランプ開状態からクランプ閉状態にするときに圧縮されることから円滑かつ確実にクランプすることが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、この発明の船外機の実施の形態について説明するが、この発明の実施の形態は、発明の最も好ましい形態を示すものであり、この発明はこれに限定されない。この実施の形態では、船外機の前側を船体側とし、船外機の後側を船体側に対して反対側を示し、鉛直方向を上下方向とする。
【0014】
図1及び図2に示すように、船外機1は推進ユニット2を有し、そのハウジング部分がカウル3とアッパーケース4とロアーケース5により構成されていて、上方のカウル3にはクランク軸10aを縦置きにした4サイクルエンジン10が収納され、下方のロアーケース5にはエンジン10によって回転駆動されるプロペラ6が設けられている。エンジン10は、クランク軸10aを船体側にし、気筒10bを船体側に対して反対側にして配置されている。中央のアッパーケース4からロアーケース5にはエンジン10からの動力伝達機構11や排気通路など(図示せず)が収納されていて、エンジン10によって動力伝達機構11を介してプロペラ6が回転駆動される。動力伝達機構11はドライブ軸12、シフト切換機構13及びプロペラ軸14などから構成される。
【0015】
エンジン収納空間を形成するカウル3はトップカウル3aとボトムカウル3bとにより構成されていて、アッパーケース4の上端にエキゾーストガイド15が配設され、このエキゾーストガイド15の上面にエンジン10が固定されている。
【0016】
ボトムカウル3bは、エキゾーストガイド15の上面周縁部にボルト締めにより固着され、エキゾーストガイド15の下面周縁部にアッパーケース4の上端がボルト締めにより固着され、アッパーケース4の上部とエキゾーストガイド15の周囲を覆うようにエプロン17が装着されていている。
【0017】
エンジン10を上方から覆うトップカウル3aは、エキゾーストガイド15に固着されたボトムカウル3bに対して、上方から開閉自在に装着されていて、トップカウル3aの前側部3a1をボトムカウル3bの前側部3b1に係合し、トップカウル3aの後側部3a2をボトムカウル3bの後側部3b2にクランプ装置18を介して、着脱自在に連結されている。
【0018】
この船外機1は船体20の後端部に取付けられるが、船体20の後尾板20aにはクランプブラケット21が固定され、このクランプブラケット21にはスイベルブラケット22がチルト軸23によって回動自在に枢着され、このスイベルブラケット22には推進ユニット2が操舵軸24回りに回動自在に枢着されている。
【0019】
推進ユニット2の前上部にはブラケット31が固定され、このブラケット31には、前方から後方に向けてL字状に折曲させた操舵ハンドル30のハンドルハウジング30aの基端部30a1が上下回動可能に枢着されている。このハンドルハウジング30aの先端部30bにはスロットルグリップ33が回動自在に取付けられる。また、このブラケット31には、船外機1の前後方向の中央より操舵ハンドル30側に上方に立ち上がるシフトレバー34が前後回動自在に枢着されている。
【0020】
ハンドルハウジング30aの内側面にはスロットルフリクション調整つまみ35が回動自在に枢着されている。このハンドルハウジング30aの内側面の後寄り位置には、内方に向けて所定の角度で逆V字状に起き上がった膨出部30dが形成されて、この膨出部30dのスロットルフリクション調整つまみ35側の傾斜面30eにはストップスイッチ42が取付けられている。
【0021】
この実施の形態の船外機1では、トップカウル3aとボトムカウル3bからなるカウル3を備え、このトップカウル3aとボトムカウル3bの前側は、図3に示すように係合固定され、トップカウル3aとボトムカウル3bの後側は、図4乃至図7に示すようにクランプ装置18により着脱可能であり、以下着脱可能する構成を説明する。
【0022】
まず、図3に示すように、トップカウル3aの下端部3a11外周には、クランプ閉状態で圧縮される弾性部材110が下方から挿入して設けられ、この弾性部材110はボトムカウル3bの上端部3b11外周に形成された受け面3b12に当接して弾性変形して確実にシールする。弾性部材110としては、ゴムが用いられているが、弾性変形する樹脂を用いてもよい。また、弾性部材110は、トップカウル3aの下端部3a11外周に設けているが、ボトムカウル3bの上端部3b11外周に設けてもよい。
【0023】
ボトムカウル3bの前側部3b1には凹み部3b13が形成され、この凹み部3b13から外部に延び出すように係合突起3b14が形成され、この係合突起3b14が位置する部分は受け面3b12が開放されている。
【0024】
一方、トップカウル3aの前側部3a1には、内側に係合アーム100をあてがいリベット101により固定されている。係合アーム100に係合曲げ部100aが形成され、この係合曲げ部100aは、トップカウル3aの前側部3a1の下端部3a11より下方に位置し、係合曲げ部100aが係合突起3b14に係合して固定される。
【0025】
次に、図4乃至図7に基づいてクランプ装置18について説明する。クランプ装置18は、クランプ係合部材18aと、クランプ固定部材18bと、クランプ18cとを備え、トップカウル3aの後側部3a2をボトムカウル3bの後側部3b2に着脱自在に連結する。
【0026】
クランプ係合部材18aは、プレート18a1で構成され、基部18a11をトップカウル3aの後側部3a2の外側にあてがい、この基部18a11をボルト200とナット201とにより締め付け固定する。基部18a11からクランプ係合部18a12が立ち上がるように上方に延び、クランプ係合部18a12とトップカウル3aの後側部3a2の外側との間に係合空間210が形成される。
【0027】
クランプ固定部材18bは、ボルト18b1で構成され、このボルト18b1はボトムカウル3bの後側部3b2に形成される取付孔3b21から挿入してクランプ18cを締め付け固定するが、クランプ固定部材18bは、ボルト18b1に限定されず、リベット、接着剤などで構成してもよい。
【0028】
クランプ18cは、トップカウル3aとボトムカウル3bを着脱可能にするための構成であり、クランプ本体18c1と、固定部18c2と、取付回転軸18c3と、支持回転軸18c4と、リンク18c5と、付勢手段18c6とを有する。クランプ本体18c1は、金属、あるいは強化樹脂などで形成され、トップカウル側18c11にクランプ係合部18a12に係合するための係合部18c12が設けられている。
【0029】
固定部18c2は、金属、あるいは強化樹脂などで形成され、取付部18c21と、この取付部18c21の両側に立設されたリブ部18c22とを有している。取付部18c21の中央部には取付孔18c23が形成され、さらに内側の取付孔18c23と対応する位置にナット18c24が固定されている。この固定部18c2の取付部18c21をボトムカウル3bの後側部3b2の外側面にあてがい、ボトムカウル3bの内側からボルト18b1を、ボトムカウル3bの後側部3b2に形成される取付孔3b21から挿入し、さらに取付孔18c23からナット18c24に締め付け固定する。
【0030】
取付回転軸18c3は、リンク18c5の一対の基部18c51と固定部18c2の一対のリブ部18c22とを回転自在に連結し、リンク18c5の一対の先端部18c52とクランプ本体18c1は支持回転軸18c4を介して回転自在に連結されている。支持回転軸18c4は、クランプ本体18c1の内側に一体に形成された一対のボス部18c13,18c14によって支持され、この一対のボス部18c13,18c14の間にはリンク18c5の一対の先端部18c52が支持回転軸18c4に回転自在に支持され、リンク18c5の一対の基部18c51が一対のリブ部18c22の内側で取付回転軸18c3に回転自在に支持されている。
【0031】
このリンク18c5の一対の基部18c51と一対の先端部18c52との間には、付勢手段18c6を構成するコイルスプリング18c61が配置されている。このコイルスプリング18c61は、取付回転軸18c3と支持回転軸18c4に掛け渡され、コイルスプリング18c61の一端部18c611を一方のリブ部18c14に係止し、他端部18c612を固定部18c2の取付部18c21に係止し、少なくともともクランプ開状態であるときに、クランプ本体18c1をカウル3に近接する方向に付勢する。
【0032】
この実施の形態では、図7に示すように、クランプ本体18c1の係合部18c12を係合空間210に位置させて、トップカウル3aの後側部3a2のクランプ係合部18a12に係合し、クランプ本体18c1を押して下方に下げるようにしてボトムカウル3bの後側部3b2の方向に押と、コイルスプリング18c61の付勢力F1によって、クランプ本体18c1の係合部18c12をトップカウル3aのクランプ係合部18a12に係合する力F2が働き、クランプ本体18c1が図4に示すようにクランプされる。
【0033】
このクランプ本体18c1をクランプ開状態からクランプ閉状態にするときに、トップカウル3aとボトムカウル3bを着脱可能に接合する部分に介在させた弾性部材110が、
ボトムカウル3bの上端部3b11外周に形成された受け面3b12に当接して弾性変形して確実にシールする。また、クランプ本体18c1をクランプ開状態からクランプ閉状態にするときに、弾性部材110が圧縮されることから、係合部18c12と取付回転軸18c3とを結ぶ線L1上よりカウル3に近接する位置に支持回転軸18c4を位置させて、円滑かつ確実にクランプすることが可能である。
【0034】
この実施の形態では、付勢手段18c6を構成するコイルスプリング18c61が、図7に示すクランプ開状態では、係合部18c12と取付回転軸18c3とを結ぶ線L1上よりカウル3から離れる位置に支持回転軸18c4を位置させ、図4に示すクランプ閉状態では、係合部18c12と取付回転軸18c3とを結ぶ線L1上よりカウル3に近接する位置に支持回転軸18c4を位置させている。そして、図7に示すように、係合部18c12と取付回転軸18c3とを結ぶ線L1上よりカウル3から離れる位置に支持回転軸18c4が位置し、クランプ本体18c1がクランプ閉状態からクランプ開状態になるときがあっても、コイルスプリング18c61がクランプ本体18c1をカウル3に近接する方向に付勢力F1が働きはずれないようにする。
【0035】
したがって、船舶の航走時に、船外機1に例えば流木などが衝突することがあり、その衝撃によって、ボトムカウル3bからトップカウル3aが慣性力によって持ち上がり、クランプ本体18c1にクランプ閉状態からクランプ開状態になる方向に力が作用し、図7に示すように、係合部18c12と取付回転軸18c3とを結ぶ線L1上よりカウル3から離れる位置に支持回転軸18c4が位置し、瞬間的にクランプ本体18c1がクランプ閉状態からクランプ開状態になるときがあっても、コイルスプリング18c61がクランプ本体18c1をカウル3に近接する方向に付勢力F1によって付勢し、コイルスプリング18c61が戻ろうとする力によって追従させてクランプが開くことがなく、簡単な構造で、しかも確実にクランプすることが可能である。また、クランプ本体18c1が、図7に示すように、クランプ開状態になることがあっても、このクランプ開状態でもコイルスプリング18c61がクランプ本体18c1をカウル3に近接する方向に付勢力F1によって付勢しており、クランプ本体18c1の係合部18c12をトップカウル3aのクランプ係合部18a12に係合する力F2が働き、クランプ本体18c1の係合部18c12が、トップカウル3aの後側部3a2のクランプ係合部18a12に係合して外れることがないため、クランプ本体18c1がクランプ開状態であってもボトムカウル3bからトップカウル3aが開いて外れることがない。
【0036】
また、クランプ装置18は、トップカウル3aにクランプ係合部材18aを設け、ボトムカウル3bにクランプ固定部材18bを設けるだけであり、トップカウル3a及びボトムカウル3bには特別な加工をする必要がなく構造が簡単である。また、付勢手段18c6が支持回転軸18c4と取付回転軸18c3に掛け渡されたコイルスプリング18c61であり、簡単な部材で、しかも確実にクランプ本体18c1をカウル3に近接する方向に付勢することができる。
【産業上の利用可能性】
【0037】
この発明は、トップカウルとボトムカウルとがクランプ装置により着脱可能である船外機に適用でき、簡単な構造で、しかも確実にクランプすることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】船外機の側面図である。
【図2】船外機の平面図である。
【図3】トップカウルとボトムカウルの前側の係合固定を示す断面図である。
【図4】トップカウルとボトムカウルの後側のクランプ閉状態を示す断面図である。
【図5】クランプの断面図である。
【図6】クランプの正面図である。
【図7】トップカウルとボトムカウルの後側のクランプ開状態を示す断面図である。
【符号の説明】
【0039】
1 船外機
2 推進ユニット
3 カウル
3a トップカウル
3b ボトムカウル
4 アッパーケース
5 ロアーケース
10 エンジン
11 動力伝達機構
12 ドライブ軸
13 シフト切換機構
14 プロペラ軸
18 クランプ装置
18a クランプ係合部材
18b クランプ固定部材
18c クランプ
18c1 クランプ本体
18c12 係合部
18b クランプ固定部材
18b1 固定部
18c5 リンク
18c3 取付回転軸
18c4 支持回転軸
18c6 付勢手段
18c61 コイルスプリング
20 船体
21 クランプブラケット
22 スイベルブラケット
24 操舵軸
30 操舵ハンドル
L1 係合部18c12と取付回転軸18c3とを結ぶ線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
トップカウルとボトムカウルからなるカウルを備え、前記トップカウルと前記ボトムカウルとがクランプ装置により着脱可能である船外機において、
前記クランプ装置は、
前記トップカウルに設けられるクランプ係合部材と、
前記ボトムカウルに設けられるクランプ固定部材と、
前記トップカウルと前記ボトムカウルを着脱可能にするためのクランプとを備え、
前記クランプは、
クランプ本体と、
前記クランプ本体に設けられ、前記クランプ係合部材に係合するための係合部と、
前記クランプ固定部材により前記ボトムカウルに固定された固定部と、
前記固定部に設けられ、リンクの基部を回転自在に支持する取付回転軸と、
前記リンクの先端部に設けられ、前記クランプ本体を回転自在に支持する支持回転軸と、
クランプ開状態では、前記係合部と前記取付回転軸とを結ぶ線上より前記カウルから離れる位置に前記支持回転軸を位置させ、
クランプ閉状態では、前記係合部と前記取付回転軸とを結ぶ線上より前記カウルに近接する位置に前記支持回転軸を位置させ、
少なくとも前記クランプ開状態であるときに、前記クランプ本体を前記カウルに近接する方向に付勢する付勢手段と、
を備えることを特徴とする船外機。
【請求項2】
前記付勢手段は、前記支持回転軸と前記取付回転軸に掛け渡されたコイルスプリングであり、
前記コイルスプリングの一端部を前記クランプ本体に係止し、
前記コイルスプリングの他端部を前記固定部に係止したことを特徴とする請求項1に記載の船外機。
【請求項3】
前記トップカウルと前記ボトムカウルを着脱可能に接合する部分に、
前記クランプ閉状態で圧縮される弾性部材を介在させたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の船外機。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2007−283852(P2007−283852A)
【公開日】平成19年11月1日(2007.11.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−111740(P2006−111740)
【出願日】平成18年4月14日(2006.4.14)
【出願人】(000176213)ヤマハマリン株式会社 (256)