説明

船舶の船首構造

【課題】船体のローリング性能の悪化、船体抵抗の増加を招くことがなく、デッドスペースとなる甲板面積を作ることもなく、波浪中航行における船体のピッチング運動を抑制することができる船首構造を提供する。
【解決手段】吃水線Wの上方に位置する上向き面22と、上向き面22に上方から対向する下向き面24と、上向き面22と下向き面24との間に延在する横向き面26とにより画定され、船体外側面より窪んだ凹部20を船首部分の左右両側に設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、船舶の船首構造に関し、特に、波浪中航行における船体のピッチング運動を抑制する船首構造に関する。
【背景技術】
【0002】
船舶の船首構造として、満載吃水線の上方位置に設定された前部上方甲板と、該前部上方甲板より前方に突出し航行時吃水線位置より若干高く且つ前記前部上方甲板よれ下方位置に設定された前部下方甲板とを有する二段前部甲板構造のものが知られている(例えば、特許文献1)。
【0003】
この二段前部甲板構造の船舶では、航行中に船舶が向かい波と遭遇すると、船首部が波中に入ることにより、航行時吃水線より上側にあった体積分の浮力が船首部に新たに生じ、浮力増加によって船首が上昇しようとするが、前部下方甲板が波中に浸かることにより、前部甲板が波中に浸からない場合に比して船首部の浮力増加が抑えられ。しかも、前部下方甲板が波中に浸かることにより、波の圧力(水圧)が前部下方甲板の平らな上面に下向きに作用し、船首が上昇しようとする運動が抑制される。これらのことにより、波浪時航行における船首の浮き上がりが抑制され、船体のピッチング運動を抑制することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平3−224889号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
二段前部甲板構造の船舶では、前部下方甲板上を船体の左右方向の片側から反対側に横断する海水(水)の流れが生じことがあり、この流れは船体のローリング運動を誘発する原因になり、ピッチング性能が改善されても、ローリング性能が悪化することがある。また、前部下方甲板部分は、水没するため、当該前部下方甲板部分を有効利用することが難しく、デッドスペースとなる甲板面積が大きい。また、前部下方甲板の後部形状が不適切であるため、この後部部分においてスプラッシュが発生し、船体抵抗(航行抵抗)の増加を招くことになる。
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、船体のローリング性能の悪化、船体抵抗の増加を招くことがなく、デッドスペースとなる甲板面積を作ることもなく、波浪中航行における船体のピッチング運動を抑制することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明による船舶の船首構造は、船首部分の左右両側に船体外側面より窪んだ凹部を有し、前記凹部は、吃水線の上方に位置する上向き面と、前記上向き面に上方から対向する下向き面と、前記上向き面と前記下向き面との間に延在する横向き面とにより画定されている。
【0008】
この構成によれば、波浪中航行により、海面(水面)上に露呈していた凹部の上向き面が海中(水中)に没すると、凹部内に海水(水)が流れ込み、凹部内に流れ込んだ海水は凹部の横向き面に衝突することにより渦を生じる。この渦の生成によって船首上下動の運動エネルギが消費され、船首の上下揺動が小さくなる。また、凹部は船首部が波中に入ることによる船首部の浮力増加を少なくする働きもし、浮力増加による船首の浮き上がりが抑制される。これらのことにより、波浪中航行における船体のピッチング運動が抑制される。
【0009】
凹部は、船首の左右両側に独立して存在し、左右の凹部が連通していないので、船体の左右方向の片側から反対側に横断する海水の流れが生じことがなく、船体のローリング性能を悪化することがない。また、凹部は上側に下向き面を有する窪みであるので、凹部がデッドスペースとなる甲板面積を作ることもない。
【0010】
本発明による船舶の船首構造は、好ましくは、前記横向き面は、船首船尾方向の全体に亘って滑らかに連続する面により構成され、船尾側において滑らかに前記船体外側面に接続される。
【0011】
この構成によれば、横向き面が船首船尾方向の全体に亘って滑らかに連続する面により構成されることと、船尾側において滑らかに前記船体外側面に接続されていることにより、凹部内を流れる海水の船首船尾方向の流線は理想船形における流線に近い滑らかなものになる。これにより、ピッチング運動低減のための凹部が、スプレー波やスプラッシュが生成する原因になることがなく、船体抵抗(航行抵抗)を増加することがない。
【0012】
本発明による船舶の船首構造は、好ましくは、前記上向き面と前記横向き面とは円弧面によって滑らかに接続されている。
【0013】
この構成によれば、凹部内に流れ込んだ海水は円弧面に沿って流れることにより、凹部内における渦の生成がよくなり、これに伴い船首上下運動のエネルギ消費が大きくなる。
【0014】
本発明による船舶の船首構造は、好ましくは、前記下向き面と前記横向き面とは円弧面によって滑らかに接続されており、より好ましくは、前記下向き面と前記横向き面とを接続する円弧面の曲率は、前記上向き面と前記横向き面とを接続する円弧面の曲率より大きい。
【0015】
この構成によれば、大きい波によって凹部の横向き面に衝突して跳ね上がって下向き面に到達する海水は、円弧面に案内されて滑らかな流線をもって凹部外に排出されるので、凹部の下向き面に海水が激しく衝突することがない。これにより、凹部の下向き面に海水が激しく衝突したことによる叩き音、振動を生じることもがない。特に、下向き面と横向き面とを接続する円弧面の曲率が、上向き面と横向き面とを接続する円弧面の曲率より大きいことにより、その効果が顕著になる。
【0016】
本発明による船舶の船首構造は、好ましくは、前記上向き面は、船首船尾方向に水平に延在する平坦面を含んでいる。
【0017】
凹部の上向き面が船首船尾方向に水平に延在する平坦面を含んでいることにより、凹部に進入した波の圧力(水圧)が下向きに作用し、このことによっても船首が上昇しようとする運動が抑制される。
【0018】
本発明による船舶の船首構造は、好ましくは、メインハルとデミハルとを有する複胴の船舶であって、前記凹部は前記メインハルと前記デミハルの少なくとも何れか一方に設けられている。
【0019】
ピッチング運動低減のための凹部は、単胴船以外に、メインハルとデミハルとを有する複胴船でも有効であり、複胴船の場合、凹部はメインハルとデミハルの少なくとも何れか一方に設けられればよい。
【発明の効果】
【0020】
本発明による船舶の船首構造によれば、波浪中航行により凹部の上向き面が海中(水中)に没すると、凹部内に海水(水)が流れ込み、凹部内に流れ込んだ海水は凹部の横向き面に衝突することになって渦を生じ、当該渦の生成によって船首上下動の運動エネルギが消費される。これにより、ダンピング効果が得られて船首の上下揺動が小さくなる。また、凹部は船首部が波中に入ることによる浮力の増加を少なくする働きもし、浮力増加による船首の浮き上がりが抑制される。これらのことにより、波浪中航行における船体のピッチング運動が抑制され、波浪中航行の乗り心地がよくなり、船酔いし難くなる。
【0021】
凹部は、船首の左右両側に独立して存在し、左右の凹部が連通していないので、船体の左右方向の片側から反対側に横断する海水(水)の流れが生じことがなく、船体のローリング性能を悪化することがない。特に、デミハルに凹部を設けることにより、船体のローリング性能が改善される。また、凹部は上側に下向き面を有する窪みであるので、凹部がデッドスペースとなる甲板面積を作ることもない。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明による船首構造を取り入れた船舶の一つの実施例を示す側面図。
【図2】本実施例による船首構造を取り入れた船舶の斜視図。
【図3】本実施例による船首構造を取り入れた船舶の正面図。
【図4】図1の線IV−IVに沿った平断面図。
【図5】図1の線V−Vに沿った縦断面図。
【図6】本発明による船首構造を取り入れた船舶の他の実施例を示す斜視図。
【図7】他の実施例を船首構造。
【図8】本発明による船首構造を取り入れた船舶と従来型の船舶との出会周波数−船首加速度特性を示すグラフ。
【図9】船首加速度特性試験に用いたトリマラン船の寸法諸元を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下に、本発明による船舶の船首構造の一つの実施例を、図1〜図5を参照して説明する。
【0024】
本実施例による船舶は、メインハル(センタハル)10と、メインハル10の左右両側にデミハル(サイドハル)12を有するトリマラン船(三胴船)である。
【0025】
メインハル(船体)10の船首において左右の船体外側面10L、10Rを互いに接続する船首最先端部11は、船底14側が甲板16側より船尾方向に傾斜した直線状をなしている。
【0026】
メインハル10の船首部分の左右両側には、各々、船体外側面10L、10Rより窪んだ凹部20が船体外板により左右個別に形成されている。凹部20は、航行時吃水線Wの少し上方に位置する略水平な上向き面22と、上向き面22に上方から対向する略水平な下向き面24と、上向き面22と下向き面24との間に略鉛直に延在する横向き面26とによる3個の壁によって画定され、船首最先端部11の近傍より船尾方向に延びた横長形状をしている。
【0027】
換言すると、凹部20の上向き面22と下向き面24は、各々、船首船尾方向(船体前後方向)に略水平に延在しており、同方向に水平に延在する平坦面22A、24A(図5参照)を含んでいる。
【0028】
航行時吃水線Wと上向き面22との上下方向の距離Dは、波が穏やかで、メインハル10が大きいピッチング運動をすることがない定常航行時には、上向き面22の全体が海上(水上)に露呈し、波浪航行時に、メインハル10の船首が波を被った際には、上向き面22の少なくとも一部が海中(水中)に沈む距離(高さ)であり、この距離Dは、メインハル10自体のピッチング性能や船舶のコンセプトに応じて適正値に設定されればよい。
【0029】
凹部20の横向き面26は、図4に示されているように、船首側において屈曲部材や段差を含むことなく船首最先端部11に滑らかに接続され、船首船尾方向で見て区間Aに亘って直線状に延在する平坦面26Aと、船首側において平坦面26Aの船尾側に屈曲部材や段差を含むことなく滑らかに連続する半径Rbによる凹面状で、船首船尾方向で見て区間Bに亘って延在する前側円弧面26Bと、船首側において前側円弧面26Bの船尾側に屈曲部材や段差を含むことなく滑らかに連続し、且つ船尾側において船体外側面10L(10R)に接続される半径Rcによる凸面状で、船首船尾方向で見て区間Cに亘って延在する後側円弧面26Cとにより、全体に亘って滑らかに連続する流線型の面により構成されている。
【0030】
凹部20の上向き面22と横向き面26とは円弧面(R面)28(図5参照)によって滑らかに接続されている。また、凹部20の下向き面24と横向き面26も円弧面(R面)30(図5参照)によって滑らかに接続されている。下向き面24と横向き面26とを接続する円弧面30の曲率は、上向き面22と横向き面26とを接続する円弧面28の曲率より大きい値に設定されている。
【0031】
上述の構成によれば、波が穏やかで、メインハル10が大きいピッチング運動をすることがない定常航行時には、図5(A)に示されているように、左右の凹部20の各々の上向き面22の全体が海上(水上)に露呈している。
【0032】
波浪中航行において、船首が波の山部に進入することにより、海面上に露呈していた左右の凹部20の上向き面22が海中に没すると、図5(B)に示されているように、凹部20内に海水が流れ込む。凹部20内に流れ込んだ海水は、凹部20の横向き面26に衝突することにより渦Vを生じる。この渦Vの生成によって船首上下動の運動エネルギが消費され、船首の上下揺動が小さくなる。
【0033】
凹部20の上向き面22と横向き面26とが円弧面28によって滑らかに接続されていることにより、凹部20内に流れ込んだ海水は円弧面28に沿って流れることになり、凹部20内における渦Vの生成がよくなる。このようにして、渦Vの生成がよくなることに伴ってい船首上下運動のエネルギ消費が大きくなり、船首の上下揺動を抑制する効果が顕著になる。
【0034】
また、凹部20は、船首部が波中に入ることによる船首部の浮力増加を少なくする働きもし、浮力増加による船首の浮き上がりを抑制する作用もする。
【0035】
凹部20の上向き面22が船首船尾方向に水平に延在する平坦面22Aを含んでいることにより、進入した波の圧力(水圧)が平坦面22Aに下向きに作用し、このことによっても船首が上昇しようとする運動が抑制される。
【0036】
そして、船首が波の谷部に進入すると、図5(C)に示されているように、左右の凹部20の上向き面22の全体が海上に露呈し、凹部20に流れ込んでいた海水が凹部20に流れ出し、このような動作が、船体が向かい波中を航行中、波の出会周波数に応じて繰り返し行われることになる。
【0037】
なお、波の出会周波数は、下式ににより定義される。
【0038】
Fec=V+C/λ
【0039】
但し、Fec:出会周波数、V:波速、λ:波長
【0040】
これらのことにより、波浪中航行における船体のピッチング運動が抑制され、波浪中航行の乗り心地がよくなり、船酔いし難くなる。
【0041】
凹部20は、船首の左右両側に独立して存在し、左右の凹部20が連通していないので、船体の左右方向の片側から反対側に横断する海水の流れが生じことがない。このことにより、船体のローリング性能が悪化することがない。また、凹部20は上側に下向き面24を有する窪みであるので、凹部24がデッドスペースとなる甲板面積を作ることもない。
【0042】
左右の凹部20の横向き面26が船首船尾方向の全体に亘って滑らかに連続する面により構成され、船尾側において滑らかに船体外側面10L、10Rに接続されていることにより、凹部20内を流れる海水の船首船尾方向の流線は理想船形における流線に近い滑らかなものになる。これにより、ピッチング運動低減のための凹部20が、スプレー波やスプラッシュが生成する原因なることがなく、船体抵抗(航行抵抗)を増加することがない。
【0043】
特に、横向き面26の船尾側に存在して横向き面26と船体外側面10L、10Rとを接続する後側円弧面26Cが凸面状で円弧面であることにより、横向き面26の船尾側における海流の剥離が少ないことにより、スプレー波の発生が効果的に抑えられる。
【0044】
また、左右の凹部20の下向き面24と横向き面26とが円弧面30によって滑らかに接続されていることにより、大きい波によって凹部20の横向き面26に衝突して跳ね上がって下向き面24に到達する海水は、円弧面30に案内されて滑らかな流線をもって凹部20外に排出されるので、凹部20の下向き面24に海水が激しく衝突することがない。
【0045】
これにより、凹部20の下向き面24に海水が激しく衝突したことによる叩き音、振動を生じることが回避される。特に、下向き面24と横向き面26とを接続する円弧面30の曲率が、上向き面22と横向き面26とを接続する円弧面28の曲率より大きいことにより、その効果が顕著になる。
【0046】
なお、上向き面22と横向き面26とを接続する円弧面28の曲率が比較的小さいことは、効率のよい渦Vの生成のために有利である。
【0047】
左右の凹部20の下向き面24と船体外側面10L、10とが、図6、図7に示されているように、円弧面30に変曲点をもって接続される円弧面32によって滑らかに接続されていてもよい。この場合には、凹部20の下向き面24に沿って凹部20外に流れ出る海水がスプレー波を作ることがない。
【0048】
図8は、上述の実施例による船首構造を取り入れたと従来型のトリマラン船との出会周波数−船首加速度特性を示すグラフである。このグラフは、20kt相当のトリマラン船で、凹部20を有するもの(実施例)と凹部20を有さないもの(従来例)を、波高60mmの同じ条件で行った試験結果であり、実線が凹部20を有するもの(実施例)の船首加速度特性を、一点鎖線が凹部20を有さないもの(従来例)の船首加速度特性を各々示している。
【0049】
なお、当該試験に用いたトリマラン船の寸法諸元を図9に示している。凹部20の寸法諸元は、船底より950mm高さ位置より高さ寸法1000mm、前後全長(区間A+B+C)4500mm、区間Bの半径Rb=3000mm、区間Cの半径Rc=2000mmとした。
【0050】
このグラフからも明らかなように、凹部20を有するトリマラン船のほうが、凹部20を有さないトリマラン船に比して船首加速度が低く、船体のピッチング運動が抑制されていることが分かる。
【0051】
上述の実施例では、凹部20はメインハル10の左右両側に設けられているが、凹部20は、メインハル10に加えて、図1に仮想線により示されているように、デミハル12の船首部分の左右両側にも設けられても、デミハル12の船首部分の左右両側にのみ設けられてもよい。特に、デミハルに凹部を設けることにより、船体のローリング性能が改善される。また、凹部20は、トリマラン船に限られることはなく、カタマラン(二胴船)、モノハル(単胴船)にも適用可能である。
【符号の説明】
【0052】
10 メインハル
10L、10R 船体外側面
11 船首最先端部
12 デミハル
14 船底
16 甲板
20 凹部
22 上向き面
24 下向き面
24A 平坦面
26 横向き面
26A 平坦面
28、30、32 円弧面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
船首部分の左右両側に船体外側面より窪んだ凹部を有し、
前記凹部は、吃水線の上方に位置する上向き面と、前記上向き面に上方から対向する下向き面と、前記上向き面と前記下向き面との間に延在する横向き面とにより画定されている船舶の船首構造。
【請求項2】
前記横向き面は、船首船尾方向の全体に亘って滑らかに連続する面により構成され、且つ船首側と船尾側の双方において滑らかに前記船体外側面に接続される請求項1に記載の船舶の船首構造。
【請求項3】
前記上向き面と前記横向き面とは円弧面によって滑らかに接続されている請求項1または2に記載の船舶の船首構造。
【請求項4】
前記下向き面と前記横向き面とは円弧面によって滑らかに接続されている請求項1から3の何れか一項に記載の船舶の船首構造。
【請求項5】
前記下向き面と前記横向き面とを接続する円弧面の曲率は、前記上向き面と前記横向き面とを接続する円弧面の曲率より大きい請求項4に記載の船舶の船首構造。
【請求項6】
前記上向き面は、船首船尾方向に水平に延在する平坦面を含んでいる請求項1から5の何れか一項に記載の船舶の船首構造。
【請求項7】
メインハルとデミハルとを有する複胴の船舶であって、前記凹部は前記メインハルと前記デミハルの少なくとも何れか一方に設けられている請求項1から6の何れか一項に記載の船舶の船首構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−91740(P2012−91740A)
【公開日】平成24年5月17日(2012.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−242445(P2010−242445)
【出願日】平成22年10月28日(2010.10.28)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)