説明

苦味を低減させたユリ科野菜搾汁飲料の製造方法

【課題】添加物を加えずに、簡便に苦味を低減したユリ科野菜搾汁飲料の製造方法、該製造方法で得られるユリ科野菜搾汁飲料および野菜エキス、ならびに強い苦味を有するユリ科野菜搾汁飲料における簡便な苦味低減方法を提供すること。
【解決手段】加熱処理を施していないユリ科野菜から搾汁した液を、100℃を超える温度で加熱処理する工程を有する野菜搾汁飲料の製造方法および苦味低減方法、前期製造方法により得られる野菜搾汁飲料、該野菜搾汁液飲料を濃縮処理して得られる野菜エキス。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、苦味を低減させたユリ科野菜搾汁飲料の製造方法に関する。また、本発明は、前記製造方法で得られた野菜搾汁飲料およびエキス、さらには野菜搾汁液の苦味低減方法に関する。
【背景技術】
【0002】
タマネギ、ニラ、ニンニク、ネギなどのユリ科野菜は、従来から、健康維持に有効な種々の成分が含まれていることが知られており、様々な形で摂取されている。近年では、収穫後、生の状態では保存期間や喫食までに手間がかかることから、搾汁して野菜ジュースに加工したものを摂取する機会が多くなっている。
【0003】
しかし、前記ユリ科野菜は、野菜ジュースに加工する際に、含有されている硫黄化合物などが酵素反応などにより、苦味成分や渋み成分の原因となる成分が生じて、風味が損なわれることが多いという問題がある。
【0004】
そこで、野菜汁に脂肪酸のグリセリンジエステルを添加して苦味・臭気を低減させる方法が提案されている(特許文献1)。また、香辛料を添加する方法も一般的に行われている。しかしながら、野菜汁は健康目的で摂取されることが多いため、添加物を使用することはよいイメージがなく、また野菜本来の風味への影響もあり、消費者から敬遠される傾向もある。
【0005】
また、甘味や他の成分を増す目的でユリ科野菜を加熱する技術はいくつか見られ、ユリ科野菜の甘味を引き出す方法として、例えば、ユリ科野菜を80℃以上の水浴中で加熱し、中心温度が60〜80℃に達したときから0〜20分間保持する方法が提案されている(特許文献2)。しかしながら、水浴中で野菜を煮ると有用成分が野菜から溶出してしまい、風味が低下してしまう傾向がある。
【0006】
さらに、タマネギを60〜120℃の温度で加熱した後に、破砕搾汁し、得られたタマネギ搾汁を90〜120℃の温度で再加熱するか、またはアルカリ処理することを特徴とする、シクロアリインを含有するタマネギエキスの製造方法が提案されている(特許文献3)。この方法では、破砕搾汁工程に先立ってタマネギを加熱することによりCS−リアーゼを失活させ、次いで加熱したタマネギを破砕搾汁して得られたタマネギ搾汁を更に加熱またはアルカリ処理することにより有用成分であるシクロアリインを多量に含むタマネギエキスを得られる。
【0007】
しかしながら、上記何れの文献も、タマネギの搾汁液やエキスで生じている苦味を低減することについては記載も示唆もない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開平7−51034号公報
【特許文献2】特開2007−319139号公報
【特許文献3】特許第3613178号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、添加物を加えずに、簡便に苦味を低減したユリ科野菜搾汁飲料の製造方法、該製造方法で得られるユリ科野菜搾汁飲料および野菜エキスを提供することを目的とする。また、本発明は、強い苦味を有するユリ科野菜搾汁飲料における簡便な苦味低減方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
すなわち、本発明の要旨は、
(1)加熱処理を施していないユリ科野菜から搾汁した液を、100℃を超える温度で加熱処理する工程を有する野菜搾汁飲料の製造方法、
(2)加熱処理を施していないユリ科野菜から搾汁した液を100℃を超えて且つ130℃以下の品温で、0〜120分間加熱処理する前記(1)記載の野菜搾汁飲料の製造方法、
(3)加熱処理を施していないユリ科野菜から搾汁した液を110℃以上且つ125℃以下の品温で、0〜30分間加熱処理する前記(2)記載の野菜搾汁飲料の製造方法、
(4)前記ユリ科野菜がタマネギである前記(1)〜(3)いずれか記載の野菜搾汁飲料の製造方法、
(5)前記(1)〜(4)いずれか記載の製造方法により得られる野菜搾汁飲料、
(6)前記(5)記載の野菜搾汁液飲料を濃縮処理して得られる野菜エキス、
(7)加熱処理を施していないユリ科野菜から搾汁した液を、100℃を超える温度で加熱処理する工程を有する野菜搾汁飲料の苦味低減方法、
(8)加熱処理を施していないユリ科野菜から搾汁した液を100℃を超えて且つ130℃以下の品温で、0〜120分間加熱処理する前記(7)記載の野菜搾汁飲料の苦味低減方法、
(9)加熱処理を施していないユリ科野菜から搾汁した液を110℃以上且つ125℃以下の品温で、0〜30分間加熱処理する前記(8)記載の野菜搾汁飲料の苦味低減方法、
(10)前記ユリ科野菜がタマネギである前記(7)〜(9)いずれか記載の野菜搾汁飲料の苦味低減方法
に関する。
【発明の効果】
【0011】
本発明の方法を用いることにより、添加剤を用いずに、簡便に苦味を低減させたユリ科野菜搾汁飲料を得ることができる。得られたユリ科野菜搾汁飲料は、苦味などを不快な味を抑えるための添加剤を必要としていないため、ユリ科野菜本来の風味を顕著に有した、安全性の高い野菜搾汁飲料となる。
また、本発明では、前記や搾汁飲料を濃縮して野菜エキスとすることもでき、さらに、例えば、乾燥粉末化することで、調味料としても好適に使用することができる。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明のユリ科野菜搾汁飲料の製造方法としては、加熱処理を施していないユリ科野菜から搾汁した液を、100℃を超える温度で加熱処理する工程を有する。
【0013】
ユリ科野菜としては、タマネギ、ニラ、ニンニク、ネギなどが挙げられる。これらは単独でまたは2種以上を混合して用いることができる。中でも、入手し易い、搾汁し易いなどの観点から、タマネギが好ましい。
【0014】
本発明では、前記ユリ科野菜は、加熱処理を施さずに搾汁される。ここでいう加熱処理とは、60〜120℃、1分〜1時間程度加熱することをいう。
【0015】
前記ユリ科野菜は、搾汁前に、水洗機等を用いて水洗し、つづいて必要に応じて、剥皮、殺菌等を施すことが好ましい。なお、水洗に用いる機械・装置は特に限定されない。
【0016】
前記ユリ科野菜を搾汁する方法としては、ユリ科野菜を適当な大きさに破砕した後、適当な圧搾機などでプレス処理を施したり、遠心分離機等を用いて遠心分離したりする方法が挙げられる。
【0017】
前記破砕に用いる機械・装置は特に限定されない。例えば、破砕機、電動石臼などの磨砕機、コミトロール型切裁機、フードカッターが挙げられる。
【0018】
前記の搾汁処理では、60〜120℃、1分〜1時間程度の加熱処理は施さない。
【0019】
前記のようにして得られる野菜搾汁液は、独特の苦味を有したものになる。
【0020】
本発明では、次いで、前記野菜搾汁液を、100℃を超える温度で加熱処理する。
【0021】
前記加熱処理の条件としては、前記野菜搾汁液の苦味を低減し、かつ加熱を長時間加えることで発生するムレ臭を抑えるように調整すればよいが、例えば、100℃を超えて且つ130℃以下の品温で、0〜120分間が好ましく、110℃以上且つ125℃以下の品温で、0〜30分間がより好ましい。なお、品温とは、野菜搾汁液の温度をいう。また、前記品温は、加熱処理において最終的に到達させる温度を示す。例えば、本発明では、野菜搾汁液は予め加熱されていないため、低い品温状態(例えば、室温)から加熱処理されることになる。加熱処理が開始されると、品温が上昇していき、目的の品温に到達した瞬間に加熱処理を停止する場合を「0分間」と示している。また、本発明では、目的の品温に到達してからその温度状態を維持してもよく、例えばその時間が120分であれば「120分間」と示している。
【0022】
また、前記加熱温度が100℃の場合には加熱により苦味はある程度は低減するものの、加熱を続けるとムレ臭が生じてくる傾向があり、風味として好ましくない。さらに、90℃以下の場合には、苦味の低減効果が顕著に鈍化してしまうため、好ましくない。
【0023】
また、野菜搾汁液は大気圧下で加熱すると品温が100℃を超えないため、本発明では、配管内で背圧をかけたり、加圧タンクなどを用いて加圧しながら加熱処理を施すことが好ましい。
【0024】
前記配管、加圧タンクなどの加熱処理装置の構成としては、特に限定はなく、例えば、市販の加圧密閉タンクなどを用いることができる。
【0025】
本発明では、前記のように野菜搾汁液を100℃を超える温度で加熱処理することで、野菜搾汁液の苦味を顕著に低減することが可能になるが、この理由としては、明確ではないが、苦味の成分は、硫黄化合物であると考えられており、100℃を超える温度で加熱処理をすることで、該成分が苦味を感じさせない成分に変化するためと考えられる。
【0026】
また、前記のように加熱処理して得られた野菜搾汁飲料は、加熱処理前の苦味が顕著に低減されたものとなるため、本発明は、野菜搾汁飲料の苦味低減方法に関する。
【0027】
具体的には、加熱処理を施していないユリ科野菜から搾汁した液を、100℃を超える温度で加熱処理する工程を有する野菜搾汁飲料の苦味低減方法に関する。
【0028】
前記苦味低減方法では、加熱処理を施していないユリ科野菜から搾汁した液を100℃を超えて且つ130℃以下の品温で、0〜120分間加熱処理することが好ましく、加熱処理を施していないユリ科野菜から搾汁した液を110℃以上且つ125℃以下の品温で、0〜30分間加熱処理することがより好ましい。
【0029】
前記苦味低減方法に使用される原料、処理条件、処理方法などは前記の野菜搾汁飲料の製造方法と同様であればよい。また、ユリ科野菜としては、タマネギが好ましい。
【0030】
以上のようにして得られる野菜搾汁液飲料は、そのまま飲んでもよいし、果汁などの他の飲料との混合飲料としてもよい。
【0031】
また、本発明は、前記野菜搾汁飲料を濃縮処理して得られる野菜エキスに関する。
前記濃縮処理の方法としては、エバポレーターによる減圧濃縮法、濃縮釜による方法、逆浸透膜を用いる方法、凍結濃縮による方法、その他どのような方法でもよい。それぞれの濃縮方法に適した濃縮装置を用いることができ、水分を減少除去できれば、どのような装置でも用いることができる。濃縮度は特に限定されないが、原液に対して5〜10倍の濃縮倍率が好ましい。
【0032】
得られた野菜エキスは、直接飲むだけでなく、種々の飲料や食品に添加してもよい。
【0033】
さらに前記野菜搾汁液または野菜エキスを乾燥固化して、粉末状とすれば、錠剤化、カプセル化することで、健康維持のためのサプリメントとして使用することもできる。なお、前記乾燥固化の方法としては、公知の手法によればよく、特に限定はない。
【実施例】
【0034】
以下に実施例を示し、本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。なお、実施例において「部」や「%」は重量基準である。
【0035】
(タマネギ搾汁飲料の作製)
[実施例1〜12]
外皮を除去した生タマネギをミキサーにて微細に粉砕した後に圧搾しタマネギ搾汁液を得た。得られたタマネギ汁を速やかに容量500mlのポータブルリアクター(耐圧硝子工業株式会社「TVS−N2型」)に450ml入れた後、表1の実施例1〜12に示す条件で加圧密封タンクであるポータブルリアクターの外部に設置した電気ヒーターを用いて加熱した。目標温度および保持時間に到達した後にリアクターの容器から全量排出、冷却し、風味の改善されたタマネギ搾汁飲料を作製した。なお、表中、目標温度に保持した時間を「保持時間」とし、目標温度に到達した瞬間に容器から排出した場合を「0分」と示す。また、加熱温度は品温を示し、前記容器に付属した熱電対で測定した。
【0036】
[比較例1〜12]
実施例と同じ方法で、生タマネギを処理し、未処理のタマネギ搾汁液を得た。得られたタマネギ搾汁液を、表2に示すように、比較例1の未処理の条件および比較例2〜12に示す条件で実施例同様に加熱処理および後処理を施してタマネギ搾汁飲料を得た。
【0037】
(タマネギ搾汁飲料の官能評価)
実施例1〜12、比較例1〜12で得られたタマネギ搾汁飲料(タマネギ汁)の官能評価の結果を表1、2に示す。
比較例1の未処理のタマネギ搾汁液は原料由来の苦味が非常に強いものであったが、実施例1〜12のような加熱処理を施すことで原料由来の苦味が感じられない程度まで顕著に低減した。中でも、実施例1〜9のように、100℃を超えて130℃以下の品温となる加熱処理で得られたタマネギ搾汁飲料は、ムレ臭が感じられないかかすかに感じられる程度であり、特に、実施例1、2、5〜7のように、110℃以上且つ125℃以下の品温で加熱処理したものは、苦味、焦げ臭、ムレ臭がいずれも感じられないため、飲料として非常に好ましい風味を有していた。
一方、比較例2〜7の結果から、90℃の加熱処理で作製したタマネギ搾汁飲料は240分間加熱処理しても原料由来の苦味が強く感じられるため飲料として不適だった。また、比較例8〜12の結果から、100℃で加熱処理した場合では、達温してから120分間以上の加熱処理を施すことで原料由来の苦味が低減したものの、ムレ臭が感じられるようになるため、経済性を考慮すると、好ましい風味を有するタマネギ搾汁飲料を得るのは難しかった。
【0038】
【表1】

【0039】
【表2】

【0040】
なお、10名のパネラー(男性5人、女性5人)により苦味(原料由来・焦げ由来)、焦げ臭、ムレ臭について評価を行った。表中の評価基準は以下のとおり。
「−」感じられない
「±」かすかに感じられる
「+」はっきりと感じられる
「++」強く感じられる
「+++」かなり強く感じられる
【0041】
(タマネギエキスの作製)
[実施例13〜24、比較例13〜24]
実施例1〜12および比較例1〜12で作製したタマネギ搾汁飲料をロータリーエバポレーター(BUCHI社製、R215型)に入れた後、オイルバスの温度を120℃に保持し、品温が45℃になるように適時、真空度を調整しながらBrix濃度が80になるまで濃縮したタマネギエキスを作製した。それぞれ実施例13〜24、比較例13〜24とする。
【0042】
(タマネギエキスの官能評価)
実施例13〜24、比較例13〜24で得られたタマネギエキスの官能評価の結果を表1、2に示す。なお、表中の評価基準は、前記タマネギ搾汁飲料の場合と同様である。
実施例1、2、5〜7のように苦味、焦げ臭、ムレ臭がいずれも感じられないタマネギ搾汁飲料から得られた実施例13、14、17〜19のタマネギエキスは、苦味、焦げ臭、過加熱臭がいずれも感じられない、非常に良好な風味を有するものであった。
一方、比較例13〜24の結果より、タマネギ搾汁飲料の段階で苦味を有していた場合には、濃縮エキスとすることで、さらに苦味が強くなることがわかった。またタマネギ搾汁飲料で感じたムレ臭についても、濃縮エキスとすることで過加熱臭などの不快な臭として強く感じるようになることがわかった。したがって、比較例で得られたタマネギエキスはいずれも苦味または過加熱臭の点で不適だった。
【0043】
(タマネギスープの作製)
(実施例25〜27、比較例25、26)
実施例14、17、19および比較例13、15で得られたタマネギエキスを用いて、表3に示した配合量でタマネギエキス、マギーブイヨン(ネスレ(株)製)および水を鍋に入れ、強火で加熱を開始した。沸騰直前の92〜95℃で火加減を調整管理し、沸騰した後に自然冷却させてタマネギスープを得た。それぞれ実施例25〜27、比較例25、26とする。
【0044】
(タマネギスープの官能評価)
実施例25〜27、比較例25、26で得られたタマネギスープの官能評価の結果を表1、2に示す。
10名のパネラー(男性5人、女性5人)によりタマネギスープの官能(苦味、焦げ臭、過加熱臭、甘味)を下記の基準に基づいて評価した。実施例25〜27の処理条件で作製したタマネギスープは濃厚なタマネギの甘味と好ましい風味を有していた。一方、比較例25、26のタマネギスープは原料由来の苦味が強く、タマネギの甘味も乏しいタマネギスープだった。
【0045】
評価基準は以下のとおり(甘味はなし)。
(1)苦味(原料由来または焦げ由来)
4点:苦味が強い
3点:苦味がやや強い
2点:苦味が弱い
1点:苦味が感じられない

(2)焦げ臭
4点:焦げ臭が強い
3点:焦げ臭がやや強い
2点:焦げ臭が弱い
1点:焦げ臭が感じられない

(3)過加熱臭
4点:過加熱臭が強い
3点:過加熱臭がやや強い
2点:過加熱臭が弱い
1点:過加熱臭が感じられない
表中の点数は合計点であり、10点に近いだけ、評価が良好であることを意味する。
【0046】
【表3】

【0047】
なお、上記の実施例ではタマネギの搾汁液を原料としているが、ニラ、ニンニク、ネギなどの、苦味を有する他のユリ科野菜の搾汁液を、本発明に従って処理した場合でも、タマネギの場合と同様に、苦味を顕著に低減させた野菜搾汁飲料や野菜エキスを得ることは可能である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
加熱処理を施していないユリ科野菜から搾汁した液を、100℃を超える温度で加熱処理する工程を有する野菜搾汁飲料の製造方法。
【請求項2】
加熱処理を施していないユリ科野菜から搾汁した液を100℃を超えて且つ130℃以下の品温で、0〜120分間加熱処理する請求項1記載の野菜搾汁飲料の製造方法。
【請求項3】
加熱処理を施していないユリ科野菜から搾汁した液を110℃以上且つ125℃以下の品温で、0〜30分間加熱処理する請求項2記載の野菜搾汁飲料の製造方法。
【請求項4】
前記ユリ科野菜がタマネギである請求項1〜3いずれか記載の野菜搾汁飲料の製造方法。
【請求項5】
請求項1〜4いずれか記載の製造方法により得られる野菜搾汁飲料。
【請求項6】
請求項5記載の野菜搾汁液飲料を濃縮処理して得られる野菜エキス。
【請求項7】
加熱処理を施していないユリ科野菜から搾汁した液を、100℃を超える温度で加熱処理する工程を有する野菜搾汁飲料の苦味低減方法。
【請求項8】
加熱処理を施していないユリ科野菜から搾汁した液を100℃を超えて且つ130℃以下の品温で、0〜120分間加熱処理する請求項7記載の野菜搾汁飲料の苦味低減方法。
【請求項9】
加熱処理を施していないユリ科野菜から搾汁した液を110℃以上且つ125℃以下の品温で、0〜30分間加熱処理する請求項8記載の野菜搾汁飲料の苦味低減方法。
【請求項10】
前記ユリ科野菜がタマネギである請求項7〜9いずれか記載の野菜搾汁飲料の苦味低減方法。