草刈刃および草刈機
【課題】 草の絡まりを抑制できる草刈刃、および草刈刃に取り付ける取付部材を提供する。
【解決手段】 草刈刃1は、草刈機3に取り付けて用いられるものであって、略円形の板状の本体部11と、複数の刃部13と、を有する。草刈刃1は、貫通孔21の周辺は比較的平坦であるが、外周側に向かうに連れて湾曲し、外周に向けて下側へ傾斜した傾斜面となっている。より具体的には、本体部11では比較的なだらかに湾曲し、本体部11と刃部13との連結箇所近傍で比較的急角度で湾曲する。
【解決手段】 草刈刃1は、草刈機3に取り付けて用いられるものであって、略円形の板状の本体部11と、複数の刃部13と、を有する。草刈刃1は、貫通孔21の周辺は比較的平坦であるが、外周側に向かうに連れて湾曲し、外周に向けて下側へ傾斜した傾斜面となっている。より具体的には、本体部11では比較的なだらかに湾曲し、本体部11と刃部13との連結箇所近傍で比較的急角度で湾曲する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、雑草を刈り取る草刈機に関するものであり、特に、外周に複数の刃部を有する草刈刃に関する。
【背景技術】
【0002】
手持ち式の草刈機として、操作用のハンドルとエンジンなどの原動機を有し、先端部には原動機によって駆動される草刈刃を有するものが用いられている。
従来この草刈刃は、全体として平面板状であって外周に複数の刃が形成してなるものが多く用いられていたが、刃や草刈刃全体が上方に湾曲するように構成された草刈刃も提案されている(特許文献1,2参照)。
【0003】
また、刃の破損を抑制するために、刃の先端に非刃部を形成した草刈刃も提案されている(特許文献3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平5−91814号公報
【特許文献2】特開平6−284809号公報
【特許文献3】特開2001−45833号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の草刈刃では、刈り取った草が草刈刃の上に乗りやすく、その結果、草が噛み込んで絡まり易くなるという問題があった。これは、上記特許文献1〜3によっても解消されるものではなかった。
【0006】
本発明の目的は、草の絡まりを抑制できる草刈刃、および草刈刃に取り付ける取付部材を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した問題を解決するためになされた請求項1に記載の発明は、外周に複数の刃部を有する草刈機用の草刈刃であって、当該草刈刃の少なくとも一部には、外周に向かい下側に傾斜する傾斜面が形成されていることを特徴とする。
【0008】
このように構成された草刈刃であれば、刃部により刈り取られた草や薙ぎ倒された草が、回転する草刈刃の傾斜面に接触した際に草刈刃の外側(半径方向の外側)方向に弾かれて飛ばされる。そのため草刈刃の上に草が乗りにくくなる結果、草同士が絡んだり、草刈機が草を巻き込んでしまうことを抑制できる。
【0009】
なお、上述した傾斜面とは、曲面状であってもよいし、平面状であってもよい。
上述した刃部は、草刈刃の外周方向の端部に刃の形成されていない保護部が設けられていてもよい。
【0010】
このように構成された草刈刃であれば、刃が草以外の石やコンクリート壁などに接触しにくくなるため、刃こぼれや刃の磨耗を抑制できる。
上述した保護部を設ける場合には、保護部が刃よりも前方に突出するように構成してもよい。
【0011】
このように構成することで、刃が石などに接触することをより効果的に抑制することができる。また保護部によって草を刃側に案内して、効果的に草を刈り取ることができる。
なお、保護部が刃より前方に突出している構成の場合、上述したように保護部が草を刃側に案内するため、刈り取った草が草刈刃の中心側に集まりやすくなるが、本発明の草刈刃は傾斜面が形成されているため、草が中心側に集まることが抑制でき、刃の保護、草の効果的な刈り取り、および草の絡みつきの抑制を同時に達成することができる。
【0012】
なお、刃の前方とは、換言すると草刈刃の回転方向である。
上述した保護部は、外周が曲面状に形成されていてもよい。このように構成することで、石などに接触したときの衝撃を小さくできるため、保護部が破損する危険の低減、回転する草刈刃に石などが強く弾かれることの抑制、およびコンクリート等の壁を破損させてしまうことの抑制などが達成できる。
【0013】
なお、上述した傾斜面は、上述した刃部に形成されていてもよい。このように構成された草刈刃であれば、草を刈る刃の部分を用いて草を外側に飛ばすことができるため、草が絡むことを効果的に抑制できる。
【0014】
なお、刃部が傾斜面となっている場合、刃部が平面状である場合よりも地面に接近しやすくなる。よって、先端に保護部が形成されている場合には、草刈刃が地面に埋もれたり、地面にある石などに接触しても刃が破損してしまうことなどが抑制でき都合がよい。
【0015】
また、上述した問題を解決するためになされた請求項5に記載の発明は、草刈機に取り付けて用いられる取付部材であって、草刈刃の上面側において固定され、草刈刃と一体に回転する基部と、当該基部に連接され、草刈刃の外周に向かい下側に傾斜する傾斜面を有する傾斜部と、を有することを特徴とする。
【0016】
このように構成された取付部材を草刈機に取り付けて用いると、上記請求項1に記載の草刈刃と同様に、刈り取られた草が草刈刃の上部に乗ってしまうことを抑制でき、草同士が絡んだり、草刈機が草を巻き込んでしまうことを抑制できる。
【0017】
なお、取付部材は草刈機において回転駆動する回転駆動軸に取り付けられるものであってもよいし、上記回転駆動軸に取り付けられる草刈刃に取り付けられるものであってもよい。
【0018】
上記取付部材を草刈刃に取り付ける方法は特に限定されないが、草刈刃が、平板状の本体部に貫通孔が形成されており、当該貫通孔を用いて草刈機の回転駆動軸と連結可能である場合に、取付部材の基部に、草刈刃の本体部の上面側に配置された際に、草刈刃の貫通孔に沿う孔部が形成されるように構成してもよい。
【0019】
なお、回転駆動軸とは、草刈機に設けられる駆動源により回転する部材である。草刈刃を当該回転駆動軸に連結させることで、駆動源の回転力を草刈刃に伝達し、草刈りが可能となる。
【0020】
このように構成された取付部材であれば、貫通孔を利用して草刈機に固定される草刈刃に対して、取付部材を草刈刃に重ねて貫通孔と孔部とを重ねることで草刈機に取り付けることができる。つまり、取付部材を取り付けるための部品などが不要になり、また簡便に取り付けを行うことができる。
【0021】
請求項7に記載の発明は、上述した本発明の草刈刃を備える草刈機である。また請求項8に記載の発明は、上述した本発明の取付部材を備える草刈機である。
このような草刈機であれば、上記請求項1に記載の草刈刃を用いる場合と同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】草刈刃の平面図である。
【図2】草刈刃の斜視図である。
【図3】図1における草刈刃のA−A断面図である。
【図4】図4(A)が草刈刃を草刈機に取り付けた状態を示す側面図であり、図4(B)が草刈刃と草刈機との連結部分の拡大図である。
【図5】図5(A),(B)が本発明の草刈刃を用いた場合の草刈時の草の状態を示す写真であり、図5(C),(D)が従来の草刈刃を用いた場合の草刈時の草の状態を示す写真である。
【図6】草刈機の使用状態を説明する模式的な図である。
【図7】図7(A)が取付部材を示す斜視図であり、図7(B)が平板状の草刈刃を示す斜視図である。
【図8】図8(A)が取付部材を草刈刃の上面側に配置した状態を示す斜視図であり、図8(B)が図8(A)のD−D断面図である。
【図9】図9(A)が変形例の斜視図であり、図9(B)が図9(A)のE−E断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
[実施例1]
(1)草刈刃の構成
本実施例の草刈刃1は、図4(A)に示す草刈機3に取り付けて用いられるものであって、図1および図2に示すように、略円形の板状の本体部11と、複数の刃部13と、を有する。
【0024】
本体部11の中央には、草刈機3の後述する駆動軸35に草刈刃1を取り付ける際に用いる貫通孔21が形成されている。
刃部13は本体部11の外周から外側に延びだすように設けられている。本実施例では6個の刃部13が等間隔に配置されている。
【0025】
刃部13は、回転方向(図1に示す矢印方向)側の端部に刃23が設けられており、この刃23にて草などを刈り取ることができる。刃部13の先端、即ち草刈刃1の外周方向の端部には、刃23の形成されていない保護部25が設けられている。この保護部25は、刃23よりも前方側、即ち回転方向側に突出している。また、保護部25はその外周の表面が刃23から連続する滑らかな曲面状に形成されている。
【0026】
草刈刃1の図1におけるA−A断面図を図3に示す。草刈刃1は、貫通孔21の周辺は比較的平坦であるが、外周側に向かうに連れて湾曲し、外周に向かい下側へ傾斜した傾斜面となっている。より具体的には、本体部11は比較的なだらかに湾曲した傾斜面であり、本体部11と刃部13との連結箇所近傍は比較的急角度で湾曲する傾斜面となっている。傾斜面の角度は先端ほど大きくなるが、刃部13の先端と、複数の刃部13の先端が通過する平面Bと、がなす角度Cは、60°以下の角度となるように形成される。
【0027】
(2)草刈刃の草刈機への取り付け
草刈機3を図4(A)に示す。なお図4(A),(B)では、草刈刃1を理解を容易にするために断面図で示している。草刈機3は、エンジン31、パイプシャフト33、駆動軸35、パイプシャフト33の内部に配置される図示しない回転軸などを備える。エンジン31は、パイプシャフト33の内部の回転軸を回転させ、その回転力によって駆動軸35が回転する。
【0028】
草刈刃1と草刈機3との連結部分の拡大図を図4(B)に示す。草刈刃1は、駆動軸35の先端(下端)を貫通孔21に挿入した状態で、留め金具37を挟み込んでボルト39を駆動軸35に締着することで固定され、駆動軸35と一体に回転するようになる。
【0029】
このように草刈刃1を取り付けた状態でエンジン31を駆動させると、パイプシャフト33の内部の回転軸および駆動軸35が回転し、それに伴い草刈刃1が回転して、雑草などを刈り取ることができるようになる。
【0030】
(3)効果
以上説明した本実施例の草刈刃1であれば、図4(B)に示すように、刃部13により刈り取られた草や薙ぎ倒された草7が、回転する草刈刃1の傾斜面に接触した際に草刈刃1の外側(半径方向の外側)方向に弾き出される。
【0031】
そのため草刈刃1の上に草が乗りにくくなる結果、草同士が絡んだり、草刈機3が草を巻き込んでしまうことを抑制できる。
図5(A)〜(D)に、本発明の草刈刃の一例を用いて草刈を行う場合と、従来の平面的な草刈刃を用いた場合と、を撮影した写真を示す。本発明の草刈刃(図5(A)、(B))では、草が草刈刃の上方に乗りにくいことがわかる。一方、従来の草刈刃(図5(C)、(D))では、草が草刈刃の上に多く乗っている(特に写真下側)。
【0032】
また、上記実施例の草刈刃は、保護部25によって刃23が草以外の石やコンクリート壁などに接触しにくくなるため、刃こぼれや刃の磨耗を抑制できる。また、保護部25が前方に突出していることから保護部25により草を刃23側に案内して、効果的に草を刈り取ることができる。
【0033】
また保護部25は外周が曲面状に形成されているため、石などに接触したときの衝撃を小さくでき、保護部25が破損してしまう危険の低減、回転する草刈刃1に石などが強く弾かれることの抑制、およびコンクリート等の壁を破損させてしまうことの抑制などが達成できる。
【0034】
ところで、コンクリート壁や電柱などの障害物付近に生える雑草を刈り取る際には、刃の方向を障害物に対してなるべく平行に近い方向(刃が鉛直に近い方向)として刃を雑草に当てることが望まれる。その方法の1つとしてパイプシャフト33を立てる方法があるが、上記実施例の草刈刃1であれば、図6の障害物5の右側に示すように、刃23が下方向へ傾斜しているため、その角度分、従来の草刈刃9よりもパイプシャフト33を立てる角度を小さくすることができ、作業性が向上する。
【0035】
従来の草刈刃9を用いると、図6の左側に示すようにパイプシャフト33を大きく立てても刃の方向はあまり鉛直に近づかず、作業性が悪い。
なお、刃を障害物5に対して平行に近い方向として雑草7に刃を当てることで、刃が障害物5に当たって破損してしまうことを抑制でき、また多方向から刃を当てることで雑草7を効率よく刈ることができる。
【0036】
ところで、上述したように刃が下方向に傾斜していることで障害物付近での作業性が向上するが、傾斜角度を大きくしすぎると平地での草刈り効率が低くなる。そのため、草刈刃1は、図3に示す刃部13の先端と平面Bとがなす角度Cを、30〜60°の範囲とするとよい。傾斜角度をこのような範囲とすることで、傾斜面で草を弾き飛ばし絡まりを抑制しつつ、草刈りの効率を高く維持し、更に障害物付近での作業性を向上できる。障害物付近での作業性の向上に重点を置く場合には、45〜60°の範囲とするとよい。
【0037】
もちろん、傾斜角度が30°以下であっても、傾斜面が形成されていれば草の絡まりを抑制することができる。また、傾斜角度が60°を超える場合であっても、やや草刈りの効率は劣るものの、草の絡まりを抑制しつつ草刈りを実行することができる。
【0038】
[実施例2]
(1)取付部材の構成
本実施例の取付部材51は、図4に示す草刈機3に取り付けて用いられるものであって、図7(A)に示すように、平板状の基部53と、基部53の外周に連接される傾斜部55と、を有する。草刈機3に用いられる草刈刃としては、例えば図7(B)に示す平板状の草刈刃61を用いることができるが、これに限定されることはなく、様々な形状の草刈刃に適用できる。草刈刃61には貫通孔63が形成されており、貫通孔63を用いて草刈機3の回転軸と連結可能となる。
【0039】
取付部材51の基部53は、中央に孔部57が形成されている。この孔部57は、草刈刃61の貫通孔63とほぼ同形状であり、図8(A)に示すように、取付部材51を草刈刃61の上面側に配置する際に、草刈刃61の貫通孔63に沿った位置とできるように、即ち孔部57と貫通孔63とが重なる位置に配置できるように構成されている。
【0040】
傾斜部55は、草刈刃61の外周に向けて下側に傾斜する傾斜面55aを有する。
なお取付部材51は、全体として草刈刃61の直径よりも小さい径となっている。
(2)取付部材の草刈機への取り付け
取付部材51を取り付ける際には、草刈刃61が草刈機3から外された状態、即ち駆動軸35から抜かれた状態で、取付部材51の孔部57に駆動軸35を通し、その後、草刈刃61の貫通孔63に駆動軸35を通して、留め金具37およびボルト39を用いて固定する。このように取り付けた状態を図8(B)に示す。
【0041】
取付部材51は、草刈刃61と重ね合わされた状態で留め金具37やボルト39によって挟み込まれて固定される。よって、取付部材51は草刈刃61と連結して一体に回転する。
【0042】
(3)効果
以上説明した取付部材51を草刈機3に取り付けて用いると、上記実施例1に記載の草刈刃1と同様に、刈り取られた草が草刈刃の上部に乗ってしまうことを抑制でき、草同士が絡んだり、草刈機3が草を巻き込んでしまうことを抑制できる。
【0043】
また上記実施例2の取付部材51は、貫通孔63を利用して草刈機3に固定される草刈刃61に対して、取付部材51を草刈刃61に重ねて貫通孔21と孔部57とを重ねることで草刈機3に取り付けることができる。
【0044】
つまり、取付部材51を取り付けるための部品などが不要になり、また簡便に取り付けを行うことができる。さらに、従来から使用されている草刈機に対しても、草刈刃が草刈機への固定のための貫通孔を有するものであれば後から取り付けることができる。
【0045】
[変形例]
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明は、上記実施例に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態をとり得ることはいうまでもない。
【0046】
例えば、上記実施例1においては、本体部11の外周と刃部13とが傾斜面を形成する構成を例示したが、本体部11および刃部13のいずれか一部において傾斜面が形成されていればよい。なお、上記実施例1のように刃部13が傾斜面を構成している構成であれば、刈った草を即座に外側に飛ばすことができるため、草が絡むことを効果的に抑制できる。
【0047】
また上記実施例2において示した取付部材51についても同様に、傾斜面の形成される位置は実施例2にて示した位置に限定されない。
また上記実施例2では、孔部57を貫通孔63に重ねてボルト39で留めることで、取付部材51を草刈刃61と一体回転するように固定する構成を例示したが、他の方法によって取付部材51を固定する構成であってもよい。例えば取付部材51を草刈刃61に固定するための固定具(ボルト、ファスナ、クランプ等)を用いて固定する構成であってもよい。また、取付部材51は駆動軸35に固定される構成であってもよい。
【0048】
また、上記各実施例においては、図3または図8(B)に示すように、傾斜面は断面が湾曲した曲面状であり、また草刈刃の回転方向に沿う曲面状である構成を例示したが、そのいずれか一方または両方が平面状であってもよい。
【0049】
また、図9(A),(B)に示す草刈刃71のように、刃73は下方向に窪んだ溝部75に設けられる構成であってもよい。このように刃73を周囲より落とし込んで溝状に形成することで、雑草に刃73が当たりやすくなり、雑草を効率よく刈り取ることができるようになる。
【符号の説明】
【0050】
1…草刈刃、3…草刈機、5…障害物、7…雑草、9…草刈刃、11…本体部、13…刃部、21…貫通孔、23…刃、25…保護部、31…エンジン、33…パイプシャフト、35…駆動軸、37…留め金具、39…ボルト、51…取付部材、53…基部、55…傾斜部、55a…傾斜面、57…孔部、61…草刈刃、63…貫通孔、71…草刈刃、73…刃、75…溝部
【技術分野】
【0001】
本発明は、雑草を刈り取る草刈機に関するものであり、特に、外周に複数の刃部を有する草刈刃に関する。
【背景技術】
【0002】
手持ち式の草刈機として、操作用のハンドルとエンジンなどの原動機を有し、先端部には原動機によって駆動される草刈刃を有するものが用いられている。
従来この草刈刃は、全体として平面板状であって外周に複数の刃が形成してなるものが多く用いられていたが、刃や草刈刃全体が上方に湾曲するように構成された草刈刃も提案されている(特許文献1,2参照)。
【0003】
また、刃の破損を抑制するために、刃の先端に非刃部を形成した草刈刃も提案されている(特許文献3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平5−91814号公報
【特許文献2】特開平6−284809号公報
【特許文献3】特開2001−45833号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の草刈刃では、刈り取った草が草刈刃の上に乗りやすく、その結果、草が噛み込んで絡まり易くなるという問題があった。これは、上記特許文献1〜3によっても解消されるものではなかった。
【0006】
本発明の目的は、草の絡まりを抑制できる草刈刃、および草刈刃に取り付ける取付部材を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した問題を解決するためになされた請求項1に記載の発明は、外周に複数の刃部を有する草刈機用の草刈刃であって、当該草刈刃の少なくとも一部には、外周に向かい下側に傾斜する傾斜面が形成されていることを特徴とする。
【0008】
このように構成された草刈刃であれば、刃部により刈り取られた草や薙ぎ倒された草が、回転する草刈刃の傾斜面に接触した際に草刈刃の外側(半径方向の外側)方向に弾かれて飛ばされる。そのため草刈刃の上に草が乗りにくくなる結果、草同士が絡んだり、草刈機が草を巻き込んでしまうことを抑制できる。
【0009】
なお、上述した傾斜面とは、曲面状であってもよいし、平面状であってもよい。
上述した刃部は、草刈刃の外周方向の端部に刃の形成されていない保護部が設けられていてもよい。
【0010】
このように構成された草刈刃であれば、刃が草以外の石やコンクリート壁などに接触しにくくなるため、刃こぼれや刃の磨耗を抑制できる。
上述した保護部を設ける場合には、保護部が刃よりも前方に突出するように構成してもよい。
【0011】
このように構成することで、刃が石などに接触することをより効果的に抑制することができる。また保護部によって草を刃側に案内して、効果的に草を刈り取ることができる。
なお、保護部が刃より前方に突出している構成の場合、上述したように保護部が草を刃側に案内するため、刈り取った草が草刈刃の中心側に集まりやすくなるが、本発明の草刈刃は傾斜面が形成されているため、草が中心側に集まることが抑制でき、刃の保護、草の効果的な刈り取り、および草の絡みつきの抑制を同時に達成することができる。
【0012】
なお、刃の前方とは、換言すると草刈刃の回転方向である。
上述した保護部は、外周が曲面状に形成されていてもよい。このように構成することで、石などに接触したときの衝撃を小さくできるため、保護部が破損する危険の低減、回転する草刈刃に石などが強く弾かれることの抑制、およびコンクリート等の壁を破損させてしまうことの抑制などが達成できる。
【0013】
なお、上述した傾斜面は、上述した刃部に形成されていてもよい。このように構成された草刈刃であれば、草を刈る刃の部分を用いて草を外側に飛ばすことができるため、草が絡むことを効果的に抑制できる。
【0014】
なお、刃部が傾斜面となっている場合、刃部が平面状である場合よりも地面に接近しやすくなる。よって、先端に保護部が形成されている場合には、草刈刃が地面に埋もれたり、地面にある石などに接触しても刃が破損してしまうことなどが抑制でき都合がよい。
【0015】
また、上述した問題を解決するためになされた請求項5に記載の発明は、草刈機に取り付けて用いられる取付部材であって、草刈刃の上面側において固定され、草刈刃と一体に回転する基部と、当該基部に連接され、草刈刃の外周に向かい下側に傾斜する傾斜面を有する傾斜部と、を有することを特徴とする。
【0016】
このように構成された取付部材を草刈機に取り付けて用いると、上記請求項1に記載の草刈刃と同様に、刈り取られた草が草刈刃の上部に乗ってしまうことを抑制でき、草同士が絡んだり、草刈機が草を巻き込んでしまうことを抑制できる。
【0017】
なお、取付部材は草刈機において回転駆動する回転駆動軸に取り付けられるものであってもよいし、上記回転駆動軸に取り付けられる草刈刃に取り付けられるものであってもよい。
【0018】
上記取付部材を草刈刃に取り付ける方法は特に限定されないが、草刈刃が、平板状の本体部に貫通孔が形成されており、当該貫通孔を用いて草刈機の回転駆動軸と連結可能である場合に、取付部材の基部に、草刈刃の本体部の上面側に配置された際に、草刈刃の貫通孔に沿う孔部が形成されるように構成してもよい。
【0019】
なお、回転駆動軸とは、草刈機に設けられる駆動源により回転する部材である。草刈刃を当該回転駆動軸に連結させることで、駆動源の回転力を草刈刃に伝達し、草刈りが可能となる。
【0020】
このように構成された取付部材であれば、貫通孔を利用して草刈機に固定される草刈刃に対して、取付部材を草刈刃に重ねて貫通孔と孔部とを重ねることで草刈機に取り付けることができる。つまり、取付部材を取り付けるための部品などが不要になり、また簡便に取り付けを行うことができる。
【0021】
請求項7に記載の発明は、上述した本発明の草刈刃を備える草刈機である。また請求項8に記載の発明は、上述した本発明の取付部材を備える草刈機である。
このような草刈機であれば、上記請求項1に記載の草刈刃を用いる場合と同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】草刈刃の平面図である。
【図2】草刈刃の斜視図である。
【図3】図1における草刈刃のA−A断面図である。
【図4】図4(A)が草刈刃を草刈機に取り付けた状態を示す側面図であり、図4(B)が草刈刃と草刈機との連結部分の拡大図である。
【図5】図5(A),(B)が本発明の草刈刃を用いた場合の草刈時の草の状態を示す写真であり、図5(C),(D)が従来の草刈刃を用いた場合の草刈時の草の状態を示す写真である。
【図6】草刈機の使用状態を説明する模式的な図である。
【図7】図7(A)が取付部材を示す斜視図であり、図7(B)が平板状の草刈刃を示す斜視図である。
【図8】図8(A)が取付部材を草刈刃の上面側に配置した状態を示す斜視図であり、図8(B)が図8(A)のD−D断面図である。
【図9】図9(A)が変形例の斜視図であり、図9(B)が図9(A)のE−E断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
[実施例1]
(1)草刈刃の構成
本実施例の草刈刃1は、図4(A)に示す草刈機3に取り付けて用いられるものであって、図1および図2に示すように、略円形の板状の本体部11と、複数の刃部13と、を有する。
【0024】
本体部11の中央には、草刈機3の後述する駆動軸35に草刈刃1を取り付ける際に用いる貫通孔21が形成されている。
刃部13は本体部11の外周から外側に延びだすように設けられている。本実施例では6個の刃部13が等間隔に配置されている。
【0025】
刃部13は、回転方向(図1に示す矢印方向)側の端部に刃23が設けられており、この刃23にて草などを刈り取ることができる。刃部13の先端、即ち草刈刃1の外周方向の端部には、刃23の形成されていない保護部25が設けられている。この保護部25は、刃23よりも前方側、即ち回転方向側に突出している。また、保護部25はその外周の表面が刃23から連続する滑らかな曲面状に形成されている。
【0026】
草刈刃1の図1におけるA−A断面図を図3に示す。草刈刃1は、貫通孔21の周辺は比較的平坦であるが、外周側に向かうに連れて湾曲し、外周に向かい下側へ傾斜した傾斜面となっている。より具体的には、本体部11は比較的なだらかに湾曲した傾斜面であり、本体部11と刃部13との連結箇所近傍は比較的急角度で湾曲する傾斜面となっている。傾斜面の角度は先端ほど大きくなるが、刃部13の先端と、複数の刃部13の先端が通過する平面Bと、がなす角度Cは、60°以下の角度となるように形成される。
【0027】
(2)草刈刃の草刈機への取り付け
草刈機3を図4(A)に示す。なお図4(A),(B)では、草刈刃1を理解を容易にするために断面図で示している。草刈機3は、エンジン31、パイプシャフト33、駆動軸35、パイプシャフト33の内部に配置される図示しない回転軸などを備える。エンジン31は、パイプシャフト33の内部の回転軸を回転させ、その回転力によって駆動軸35が回転する。
【0028】
草刈刃1と草刈機3との連結部分の拡大図を図4(B)に示す。草刈刃1は、駆動軸35の先端(下端)を貫通孔21に挿入した状態で、留め金具37を挟み込んでボルト39を駆動軸35に締着することで固定され、駆動軸35と一体に回転するようになる。
【0029】
このように草刈刃1を取り付けた状態でエンジン31を駆動させると、パイプシャフト33の内部の回転軸および駆動軸35が回転し、それに伴い草刈刃1が回転して、雑草などを刈り取ることができるようになる。
【0030】
(3)効果
以上説明した本実施例の草刈刃1であれば、図4(B)に示すように、刃部13により刈り取られた草や薙ぎ倒された草7が、回転する草刈刃1の傾斜面に接触した際に草刈刃1の外側(半径方向の外側)方向に弾き出される。
【0031】
そのため草刈刃1の上に草が乗りにくくなる結果、草同士が絡んだり、草刈機3が草を巻き込んでしまうことを抑制できる。
図5(A)〜(D)に、本発明の草刈刃の一例を用いて草刈を行う場合と、従来の平面的な草刈刃を用いた場合と、を撮影した写真を示す。本発明の草刈刃(図5(A)、(B))では、草が草刈刃の上方に乗りにくいことがわかる。一方、従来の草刈刃(図5(C)、(D))では、草が草刈刃の上に多く乗っている(特に写真下側)。
【0032】
また、上記実施例の草刈刃は、保護部25によって刃23が草以外の石やコンクリート壁などに接触しにくくなるため、刃こぼれや刃の磨耗を抑制できる。また、保護部25が前方に突出していることから保護部25により草を刃23側に案内して、効果的に草を刈り取ることができる。
【0033】
また保護部25は外周が曲面状に形成されているため、石などに接触したときの衝撃を小さくでき、保護部25が破損してしまう危険の低減、回転する草刈刃1に石などが強く弾かれることの抑制、およびコンクリート等の壁を破損させてしまうことの抑制などが達成できる。
【0034】
ところで、コンクリート壁や電柱などの障害物付近に生える雑草を刈り取る際には、刃の方向を障害物に対してなるべく平行に近い方向(刃が鉛直に近い方向)として刃を雑草に当てることが望まれる。その方法の1つとしてパイプシャフト33を立てる方法があるが、上記実施例の草刈刃1であれば、図6の障害物5の右側に示すように、刃23が下方向へ傾斜しているため、その角度分、従来の草刈刃9よりもパイプシャフト33を立てる角度を小さくすることができ、作業性が向上する。
【0035】
従来の草刈刃9を用いると、図6の左側に示すようにパイプシャフト33を大きく立てても刃の方向はあまり鉛直に近づかず、作業性が悪い。
なお、刃を障害物5に対して平行に近い方向として雑草7に刃を当てることで、刃が障害物5に当たって破損してしまうことを抑制でき、また多方向から刃を当てることで雑草7を効率よく刈ることができる。
【0036】
ところで、上述したように刃が下方向に傾斜していることで障害物付近での作業性が向上するが、傾斜角度を大きくしすぎると平地での草刈り効率が低くなる。そのため、草刈刃1は、図3に示す刃部13の先端と平面Bとがなす角度Cを、30〜60°の範囲とするとよい。傾斜角度をこのような範囲とすることで、傾斜面で草を弾き飛ばし絡まりを抑制しつつ、草刈りの効率を高く維持し、更に障害物付近での作業性を向上できる。障害物付近での作業性の向上に重点を置く場合には、45〜60°の範囲とするとよい。
【0037】
もちろん、傾斜角度が30°以下であっても、傾斜面が形成されていれば草の絡まりを抑制することができる。また、傾斜角度が60°を超える場合であっても、やや草刈りの効率は劣るものの、草の絡まりを抑制しつつ草刈りを実行することができる。
【0038】
[実施例2]
(1)取付部材の構成
本実施例の取付部材51は、図4に示す草刈機3に取り付けて用いられるものであって、図7(A)に示すように、平板状の基部53と、基部53の外周に連接される傾斜部55と、を有する。草刈機3に用いられる草刈刃としては、例えば図7(B)に示す平板状の草刈刃61を用いることができるが、これに限定されることはなく、様々な形状の草刈刃に適用できる。草刈刃61には貫通孔63が形成されており、貫通孔63を用いて草刈機3の回転軸と連結可能となる。
【0039】
取付部材51の基部53は、中央に孔部57が形成されている。この孔部57は、草刈刃61の貫通孔63とほぼ同形状であり、図8(A)に示すように、取付部材51を草刈刃61の上面側に配置する際に、草刈刃61の貫通孔63に沿った位置とできるように、即ち孔部57と貫通孔63とが重なる位置に配置できるように構成されている。
【0040】
傾斜部55は、草刈刃61の外周に向けて下側に傾斜する傾斜面55aを有する。
なお取付部材51は、全体として草刈刃61の直径よりも小さい径となっている。
(2)取付部材の草刈機への取り付け
取付部材51を取り付ける際には、草刈刃61が草刈機3から外された状態、即ち駆動軸35から抜かれた状態で、取付部材51の孔部57に駆動軸35を通し、その後、草刈刃61の貫通孔63に駆動軸35を通して、留め金具37およびボルト39を用いて固定する。このように取り付けた状態を図8(B)に示す。
【0041】
取付部材51は、草刈刃61と重ね合わされた状態で留め金具37やボルト39によって挟み込まれて固定される。よって、取付部材51は草刈刃61と連結して一体に回転する。
【0042】
(3)効果
以上説明した取付部材51を草刈機3に取り付けて用いると、上記実施例1に記載の草刈刃1と同様に、刈り取られた草が草刈刃の上部に乗ってしまうことを抑制でき、草同士が絡んだり、草刈機3が草を巻き込んでしまうことを抑制できる。
【0043】
また上記実施例2の取付部材51は、貫通孔63を利用して草刈機3に固定される草刈刃61に対して、取付部材51を草刈刃61に重ねて貫通孔21と孔部57とを重ねることで草刈機3に取り付けることができる。
【0044】
つまり、取付部材51を取り付けるための部品などが不要になり、また簡便に取り付けを行うことができる。さらに、従来から使用されている草刈機に対しても、草刈刃が草刈機への固定のための貫通孔を有するものであれば後から取り付けることができる。
【0045】
[変形例]
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明は、上記実施例に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態をとり得ることはいうまでもない。
【0046】
例えば、上記実施例1においては、本体部11の外周と刃部13とが傾斜面を形成する構成を例示したが、本体部11および刃部13のいずれか一部において傾斜面が形成されていればよい。なお、上記実施例1のように刃部13が傾斜面を構成している構成であれば、刈った草を即座に外側に飛ばすことができるため、草が絡むことを効果的に抑制できる。
【0047】
また上記実施例2において示した取付部材51についても同様に、傾斜面の形成される位置は実施例2にて示した位置に限定されない。
また上記実施例2では、孔部57を貫通孔63に重ねてボルト39で留めることで、取付部材51を草刈刃61と一体回転するように固定する構成を例示したが、他の方法によって取付部材51を固定する構成であってもよい。例えば取付部材51を草刈刃61に固定するための固定具(ボルト、ファスナ、クランプ等)を用いて固定する構成であってもよい。また、取付部材51は駆動軸35に固定される構成であってもよい。
【0048】
また、上記各実施例においては、図3または図8(B)に示すように、傾斜面は断面が湾曲した曲面状であり、また草刈刃の回転方向に沿う曲面状である構成を例示したが、そのいずれか一方または両方が平面状であってもよい。
【0049】
また、図9(A),(B)に示す草刈刃71のように、刃73は下方向に窪んだ溝部75に設けられる構成であってもよい。このように刃73を周囲より落とし込んで溝状に形成することで、雑草に刃73が当たりやすくなり、雑草を効率よく刈り取ることができるようになる。
【符号の説明】
【0050】
1…草刈刃、3…草刈機、5…障害物、7…雑草、9…草刈刃、11…本体部、13…刃部、21…貫通孔、23…刃、25…保護部、31…エンジン、33…パイプシャフト、35…駆動軸、37…留め金具、39…ボルト、51…取付部材、53…基部、55…傾斜部、55a…傾斜面、57…孔部、61…草刈刃、63…貫通孔、71…草刈刃、73…刃、75…溝部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
外周に複数の刃部を有する草刈機用の草刈刃であって、
当該草刈刃の少なくとも一部には、外周に向かい下側に傾斜する傾斜面が形成されている
ことを特徴とする草刈刃。
【請求項2】
前記刃部は、前記草刈刃の外周方向の端部に刃の形成されていない保護部が設けられている
ことを特徴とする請求項1に記載の草刈刃。
【請求項3】
前記刃部は、前記保護部が前記刃よりも前方に突出するように構成されている
ことを特徴とする請求項2に記載の草刈刃。
【請求項4】
前記傾斜面は、前記刃部に形成されている
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の草刈刃。
【請求項5】
草刈機に取り付けて用いられる取付部材であって、
前記草刈刃の上面側において固定され、前記草刈刃と一体に回転する基部と、
前記基部に連接され、前記草刈刃の外周に向かい下側に傾斜する傾斜面を有する傾斜部と、を有する
ことを特徴とする取付部材。
【請求項6】
前記草刈刃は、平板状の本体部に貫通孔が形成されており、当該貫通孔を用いて前記草刈機の回転駆動軸と連結可能であり、
前記基部には、前記本体部の上面側に配置された際に、前記貫通孔に沿う孔部が形成される
ことを特徴とする請求項5に記載の取付部材。
【請求項7】
請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の草刈刃を備える草刈機。
【請求項8】
請求項5または請求項6に記載の取付部材を備える草刈機。
【請求項1】
外周に複数の刃部を有する草刈機用の草刈刃であって、
当該草刈刃の少なくとも一部には、外周に向かい下側に傾斜する傾斜面が形成されている
ことを特徴とする草刈刃。
【請求項2】
前記刃部は、前記草刈刃の外周方向の端部に刃の形成されていない保護部が設けられている
ことを特徴とする請求項1に記載の草刈刃。
【請求項3】
前記刃部は、前記保護部が前記刃よりも前方に突出するように構成されている
ことを特徴とする請求項2に記載の草刈刃。
【請求項4】
前記傾斜面は、前記刃部に形成されている
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の草刈刃。
【請求項5】
草刈機に取り付けて用いられる取付部材であって、
前記草刈刃の上面側において固定され、前記草刈刃と一体に回転する基部と、
前記基部に連接され、前記草刈刃の外周に向かい下側に傾斜する傾斜面を有する傾斜部と、を有する
ことを特徴とする取付部材。
【請求項6】
前記草刈刃は、平板状の本体部に貫通孔が形成されており、当該貫通孔を用いて前記草刈機の回転駆動軸と連結可能であり、
前記基部には、前記本体部の上面側に配置された際に、前記貫通孔に沿う孔部が形成される
ことを特徴とする請求項5に記載の取付部材。
【請求項7】
請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の草刈刃を備える草刈機。
【請求項8】
請求項5または請求項6に記載の取付部材を備える草刈機。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図5】
【図2】
【図3】
【図4】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図5】
【公開番号】特開2013−106576(P2013−106576A)
【公開日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−254941(P2011−254941)
【出願日】平成23年11月22日(2011.11.22)
【特許番号】特許第5097969号(P5097969)
【特許公報発行日】平成24年12月12日(2012.12.12)
【出願人】(500427017)伊藤レーシングサービス株式会社 (8)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年11月22日(2011.11.22)
【特許番号】特許第5097969号(P5097969)
【特許公報発行日】平成24年12月12日(2012.12.12)
【出願人】(500427017)伊藤レーシングサービス株式会社 (8)
【Fターム(参考)】
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