荷崩れ防止装置
【課題】簡単な作業で荷崩れを確実に防止し、かつ平パレットに積み重ねた物品の一部を簡単に荷卸しすることができるとともに、簡単に分解して搬送することができる荷崩れ防止装置を得る。
【解決手段】平パレット２１に積み重ねた物品２０の上から２枚の保持パネル４と２枚の連結パネル５で組み立てられた荷崩れ防止装置１の保護枠２を落とし込んで保護枠２と平パレット２１の差込口をパレット連結部材３で連結するだけで平パレット２１と積み重ねた物品２０の外周部を固定することができ、荷崩れ防止装置１を簡単に装着することができる。また、平パレット２１と積み重ねた物品２０の外周部を保護枠２で固定するから荷役作業中や運搬中に積み重ねた物品２０に荷崩れが生じることを確実に防止する。
【解決手段】平パレット２１に積み重ねた物品２０の上から２枚の保持パネル４と２枚の連結パネル５で組み立てられた荷崩れ防止装置１の保護枠２を落とし込んで保護枠２と平パレット２１の差込口をパレット連結部材３で連結するだけで平パレット２１と積み重ねた物品２０の外周部を固定することができ、荷崩れ防止装置１を簡単に装着することができる。また、平パレット２１と積み重ねた物品２０の外周部を保護枠２で固定するから荷役作業中や運搬中に積み重ねた物品２０に荷崩れが生じることを確実に防止する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
この発明は、平パレットに載せた物品の搬送中における荷崩れを防止するに崩れ防止装置に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
物品を運搬する補助手段として一定単位にまとまった物品を載せるパレットが使用されている。パレットには、平パレットや平パレットの上部に少なくとも３面の垂直側板を有するボックスパレットがあり、一般に、平パレットが最も多く使用されている。このパレットに載せた物品を運搬するとき、フォークリフトのフォークで底を持ち上げたり、玉掛けしてクレーンで吊り上げて荷役作業を行っている。
【０００３】
このパレットに積み重ねた物品を荷役作業するとき、ボックスパレットでは積み重ねた物品の外周面は覆われているため荷崩れが生じることは少ないが、平パレットの場合は荷崩れが生じ易い。
【０００４】
この平パレットに積み重ねた物品の荷崩れを防止するため、特許文献１に示すように、平パレットに載せた物品を覆うシートカバーを、シートカバーに設けた引っ掛けフック調整金具で平パレットに固定して物品を保護したり、特許文献２に示すように、平パレットに積み重ねた物品の外周部を布製のシート部材で形成去れた固定具で覆い、両端部を締め付けて固定するとともに、平パレットの積載面と垂直になるように固定具に取付けられた荷崩れ防止バーで積み重ねた物品の角部寄りの部位を支持し、積み重ねた物品のバランスが崩れることを防いでいる。
【特許文献１】特開２００５−１２６１３５号公報
【特許文献２】特開２００３−１０４３７３号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
特許文献１や特許文献２に示された荷崩れ防止具は、いずれも平パレットに積み重ねた物品の外周面を覆って固定する必要があり、その取付作業が容易でないとともに、平パレットに積み重ねた物品の一部を荷卸しする場合も荷崩れ防止具を取り外す必要があり、作業性が悪いという短所がある。
【０００６】
この発明は、このような短所を改善し、簡単な作業で荷崩れを確実に防止し、かつ平パレットに積み重ねた物品の一部を簡単に荷卸しすることができるとともに、簡単に分解して搬送することができる荷崩れ防止装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
この発明の荷崩れ防止装置は、保護枠とパレット連結部材を有し、記保護枠は、左右の縦フレームと上下の横フレームの内部にワイヤメッシュが取付けられた２枚の保持パネルと２枚の連結パネルを連結して形成し、保持パネルは上部横フレームの両端部には１対の吊り下げリングが設けられ、下部横フレームの下面には、パレット連結部材を挿入して保持する複数の連結部が所定間隔を隔てて設けられ、連結パネルは保持パネルの縦フレームに着脱自在な連結手段で連結され、パレット連結部は、保持パネルの連結部と平パレットの差込口を連結して保持パネルと連結パネルを連結して形成した保護枠を平パレットに固定することを特徴とする。
【０００８】
前記連結パネルを保持パネルに連結する連結手段は、連結パネルの縦フレームを構成する円筒フレームと、保持パネルの縦フレームの下端部に、縦フレームに対して直交して設けられた保持部と、保持部の上面に縦フレームと平行に取付けられ、連結パネルの円筒フレームの下端部と係合するガイド部と、保持パネルの縦フレームの上端部に設けられ、連結パネルの円筒フレームの上部を把持するクランプ部とを有する。
【０００９】
また、保持パネルのパレット連結部材を挿入して保持する連結部に、挿入したパレット連結部材を固定するクランプ機構を有することが望ましい。
【発明の効果】
【００１０】
この発明は、平パレットに積み重ねた物品の上から荷崩れ防止装置の保護枠を落とし込んで、保護枠と平パレットの差込口をパレット連結部材で連結するだけで平パレットと積み重ねた物品の外周部を固定するから、荷崩れ防止装置を簡単に装着することができ、作業性を向上することができる。
【００１１】
また、平パレットと積み重ねた物品の外周部を保護枠で固定するから荷役作業中や運搬中に積み重ねた物品に荷崩れが生じることを確実に防止することができる。
【００１２】
さらに、運搬した物品を取り出すとき、１枚の連結パネルを保持パネルから取り外して物品を取り出すことができ、平パレットに積み重ねた物品の一部を取り出すことも簡単に行うことができる。
【００１３】
また、荷崩れ防止装置単体を運搬するとき、保護枠を２枚の保持パネルと２枚の連結パネルに分解して運搬することができ、運搬するときの容積を小さくして効率よく運搬することができ、輸送費用を大幅に低減することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１４】
図１はこの発明の荷崩れ防止装置の構成を示す斜視図である。図に示すように、荷崩れ防止装置１は、保護枠２と単管パイプ又は丸棒からなるパレット連結部材３を有する。保護枠２は２枚の保持パネル４と２枚の連結パネル５を有する。保持パネル４は、図２の斜視図に示すように、２本の縦フレーム６と、筋かい７で連結され縦フレーム６の上下に固定された横フレーム８で４角形に形成され、縦フレーム６と横フレーム８の内部にワイヤメッシュ９が取付けられている。この保持パネル４の縦フレーム６は、下端部に、図３の部分斜視図に示すように、縦フレーム６に対して直交して設けられた保持部１０と、保持部１０の上面に縦フレーム６と平行に取付けられた円柱又は円筒状のガイド部１１を有し、上端部には、図４（ａ）の部分斜視図と（ｂ）の部分側面図に示すように、円筒状又は半円筒状をしたクランプ部１２が設けられている。保持パネル４の上部横フレーム８ａの両端部には１対の吊り下げリング１３が設けられ、下部横フレーム８ｂの下面には半円筒状をし、パレット連結部材３を挿入して保持する複数例えば４個の連結部１４が所定間隔を隔てて設けられている。この連結部１４には、図５に示すように、挿入したパレット連結部材３を固定するクランプねじ機構１５を有する。連結パネル５は、２本の円筒フレーム１６の上下に固定された横フレーム１７で４角形に形成され、円筒フレーム１６と横フレーム１７の内部にワイヤメッシュ１８が取付けられている。
【００１５】
保護枠２を組み立てるときは、保持パネル４の下端部に設けたガイド部１１を連結パネル５の円筒フレーム１６の下端部に嵌め込み、保持パネル４の上端部に設けたクランプ部１２で連結パネル５の円筒フレーム１６の上端部を固定し、２枚の保持パネル４と２枚の連結パネル５を連結して、図１に示すように、底のない保護枠２を形成する。この形成した保護枠２の内側の寸法は、物品を積み重ねて保持する平パレットの外周に嵌め合わすことができるように、保持パネル４と連結パネル５の幅が定められている。
【００１６】
この保護枠２とパレット連結部材３からなる荷崩れ防止装置１で、平パレットに積み重ねた物品を保護するときは、図６に示すように、保護枠２の吊り下げリング１３を使用して保護枠２を吊り上げ、物品２０を積み重ねた平パレット２１の上部に移動して保護枠２を平パレット２１に対して位置合わせをして保護枠２を物品２０の上から落とし込む。落とし込んだ保護枠２の連結部１４が、図７に示すように、平パレット２１の差込口２２の位置に達したら、パレット連結部材３を保護枠２の連結部１４と平パレット２１の差込口２２に挿入して平パレット２１と保護枠２を一体に連結する。その後、保護枠２の吊り下げを解除し、平パレット２１に積み重ねた物品２０の外周部を保護枠２で囲んだ状態で荷役作業を行う。
【００１７】
このように平パレット２１に積み重ねた物品２０の上から荷崩れ防止装置１の保護枠２を落とし込んで保護枠２と平パレット２１の差込口をパレット連結部材３で連結するだけで平パレット２１と積み重ねた物品２０の外周部を固定することができるから、荷崩れ防止装置１を簡単に装着することができ、作業性を向上することができる。
【００１８】
また、平パレット２１と積み重ねた物品２０の外周部を保護枠２で固定するから荷役作業中や運搬中に積み重ねた物品２０に荷崩れが生じることを確実に防止することができる。
【００１９】
さらに、運搬した物品２０を取り出すとき、図８に示すように、１枚の連結パネル５を保持パネル４から取り外すことにより、２枚の保護パネル４と１枚の連結パネル５で構成している囲いの中から物品２０を取り出すこともできる。したがって平パレット２１に積み重ねた物品２０の一部を取り出すことも簡単に行うことができる。
【００２０】
また、平パレット２１に積み上げた物品２０を取り出すときに、保護枠２と平パレット２１との連結を解除して保護枠２を２枚の保持パネル４と２枚の連結パネル５に分解することにより、荷崩れ防止装置１の容積を小さくすることができ、平パレット２１と荷崩れ防止装置１を効率よく運搬することができ、輸送費用を大幅に低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【００２１】
【図１】この発明の荷崩れ防止装置の構成を示す斜視図である。
【図２】保護枠の構成を示す斜視図である。
【図３】連結パネルを取付けるガイド部を示す部分斜視図である。
【図４】連結パネルと固定するクランプ部の構成図である。
【図５】平パレットと連結する連結部の構成図である。
【図６】物品を積み重ねた平パレットに保護枠を落とし込む状態を示す斜視図である。
【図７】物品を積み重ねた平パレットに荷崩れ防止装置を装着した状態を示す斜視図である。
【図８】物品を取り出す状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
【００２２】
１；荷崩れ防止装置、２；保護枠、３；パレット連結部材、４；保持パネル、
５；連結パネル、６；縦フレーム、７；筋かい、８；縦フレーム、
９；ワイヤメッシュ、１０；保持部、１１；ガイド部、１２；クランプ部、
１３；吊り下げリング、１４；連結部、１５；クランプねじ機構、
１６；円筒フレーム、１７；横フレーム、１８；ワイヤメッシュ、
２０；物品、２１；平パレット。
【技術分野】
【０００１】
この発明は、平パレットに載せた物品の搬送中における荷崩れを防止するに崩れ防止装置に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
物品を運搬する補助手段として一定単位にまとまった物品を載せるパレットが使用されている。パレットには、平パレットや平パレットの上部に少なくとも３面の垂直側板を有するボックスパレットがあり、一般に、平パレットが最も多く使用されている。このパレットに載せた物品を運搬するとき、フォークリフトのフォークで底を持ち上げたり、玉掛けしてクレーンで吊り上げて荷役作業を行っている。
【０００３】
このパレットに積み重ねた物品を荷役作業するとき、ボックスパレットでは積み重ねた物品の外周面は覆われているため荷崩れが生じることは少ないが、平パレットの場合は荷崩れが生じ易い。
【０００４】
この平パレットに積み重ねた物品の荷崩れを防止するため、特許文献１に示すように、平パレットに載せた物品を覆うシートカバーを、シートカバーに設けた引っ掛けフック調整金具で平パレットに固定して物品を保護したり、特許文献２に示すように、平パレットに積み重ねた物品の外周部を布製のシート部材で形成去れた固定具で覆い、両端部を締め付けて固定するとともに、平パレットの積載面と垂直になるように固定具に取付けられた荷崩れ防止バーで積み重ねた物品の角部寄りの部位を支持し、積み重ねた物品のバランスが崩れることを防いでいる。
【特許文献１】特開２００５−１２６１３５号公報
【特許文献２】特開２００３−１０４３７３号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
特許文献１や特許文献２に示された荷崩れ防止具は、いずれも平パレットに積み重ねた物品の外周面を覆って固定する必要があり、その取付作業が容易でないとともに、平パレットに積み重ねた物品の一部を荷卸しする場合も荷崩れ防止具を取り外す必要があり、作業性が悪いという短所がある。
【０００６】
この発明は、このような短所を改善し、簡単な作業で荷崩れを確実に防止し、かつ平パレットに積み重ねた物品の一部を簡単に荷卸しすることができるとともに、簡単に分解して搬送することができる荷崩れ防止装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
この発明の荷崩れ防止装置は、保護枠とパレット連結部材を有し、記保護枠は、左右の縦フレームと上下の横フレームの内部にワイヤメッシュが取付けられた２枚の保持パネルと２枚の連結パネルを連結して形成し、保持パネルは上部横フレームの両端部には１対の吊り下げリングが設けられ、下部横フレームの下面には、パレット連結部材を挿入して保持する複数の連結部が所定間隔を隔てて設けられ、連結パネルは保持パネルの縦フレームに着脱自在な連結手段で連結され、パレット連結部は、保持パネルの連結部と平パレットの差込口を連結して保持パネルと連結パネルを連結して形成した保護枠を平パレットに固定することを特徴とする。
【０００８】
前記連結パネルを保持パネルに連結する連結手段は、連結パネルの縦フレームを構成する円筒フレームと、保持パネルの縦フレームの下端部に、縦フレームに対して直交して設けられた保持部と、保持部の上面に縦フレームと平行に取付けられ、連結パネルの円筒フレームの下端部と係合するガイド部と、保持パネルの縦フレームの上端部に設けられ、連結パネルの円筒フレームの上部を把持するクランプ部とを有する。
【０００９】
また、保持パネルのパレット連結部材を挿入して保持する連結部に、挿入したパレット連結部材を固定するクランプ機構を有することが望ましい。
【発明の効果】
【００１０】
この発明は、平パレットに積み重ねた物品の上から荷崩れ防止装置の保護枠を落とし込んで、保護枠と平パレットの差込口をパレット連結部材で連結するだけで平パレットと積み重ねた物品の外周部を固定するから、荷崩れ防止装置を簡単に装着することができ、作業性を向上することができる。
【００１１】
また、平パレットと積み重ねた物品の外周部を保護枠で固定するから荷役作業中や運搬中に積み重ねた物品に荷崩れが生じることを確実に防止することができる。
【００１２】
さらに、運搬した物品を取り出すとき、１枚の連結パネルを保持パネルから取り外して物品を取り出すことができ、平パレットに積み重ねた物品の一部を取り出すことも簡単に行うことができる。
【００１３】
また、荷崩れ防止装置単体を運搬するとき、保護枠を２枚の保持パネルと２枚の連結パネルに分解して運搬することができ、運搬するときの容積を小さくして効率よく運搬することができ、輸送費用を大幅に低減することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１４】
図１はこの発明の荷崩れ防止装置の構成を示す斜視図である。図に示すように、荷崩れ防止装置１は、保護枠２と単管パイプ又は丸棒からなるパレット連結部材３を有する。保護枠２は２枚の保持パネル４と２枚の連結パネル５を有する。保持パネル４は、図２の斜視図に示すように、２本の縦フレーム６と、筋かい７で連結され縦フレーム６の上下に固定された横フレーム８で４角形に形成され、縦フレーム６と横フレーム８の内部にワイヤメッシュ９が取付けられている。この保持パネル４の縦フレーム６は、下端部に、図３の部分斜視図に示すように、縦フレーム６に対して直交して設けられた保持部１０と、保持部１０の上面に縦フレーム６と平行に取付けられた円柱又は円筒状のガイド部１１を有し、上端部には、図４（ａ）の部分斜視図と（ｂ）の部分側面図に示すように、円筒状又は半円筒状をしたクランプ部１２が設けられている。保持パネル４の上部横フレーム８ａの両端部には１対の吊り下げリング１３が設けられ、下部横フレーム８ｂの下面には半円筒状をし、パレット連結部材３を挿入して保持する複数例えば４個の連結部１４が所定間隔を隔てて設けられている。この連結部１４には、図５に示すように、挿入したパレット連結部材３を固定するクランプねじ機構１５を有する。連結パネル５は、２本の円筒フレーム１６の上下に固定された横フレーム１７で４角形に形成され、円筒フレーム１６と横フレーム１７の内部にワイヤメッシュ１８が取付けられている。
【００１５】
保護枠２を組み立てるときは、保持パネル４の下端部に設けたガイド部１１を連結パネル５の円筒フレーム１６の下端部に嵌め込み、保持パネル４の上端部に設けたクランプ部１２で連結パネル５の円筒フレーム１６の上端部を固定し、２枚の保持パネル４と２枚の連結パネル５を連結して、図１に示すように、底のない保護枠２を形成する。この形成した保護枠２の内側の寸法は、物品を積み重ねて保持する平パレットの外周に嵌め合わすことができるように、保持パネル４と連結パネル５の幅が定められている。
【００１６】
この保護枠２とパレット連結部材３からなる荷崩れ防止装置１で、平パレットに積み重ねた物品を保護するときは、図６に示すように、保護枠２の吊り下げリング１３を使用して保護枠２を吊り上げ、物品２０を積み重ねた平パレット２１の上部に移動して保護枠２を平パレット２１に対して位置合わせをして保護枠２を物品２０の上から落とし込む。落とし込んだ保護枠２の連結部１４が、図７に示すように、平パレット２１の差込口２２の位置に達したら、パレット連結部材３を保護枠２の連結部１４と平パレット２１の差込口２２に挿入して平パレット２１と保護枠２を一体に連結する。その後、保護枠２の吊り下げを解除し、平パレット２１に積み重ねた物品２０の外周部を保護枠２で囲んだ状態で荷役作業を行う。
【００１７】
このように平パレット２１に積み重ねた物品２０の上から荷崩れ防止装置１の保護枠２を落とし込んで保護枠２と平パレット２１の差込口をパレット連結部材３で連結するだけで平パレット２１と積み重ねた物品２０の外周部を固定することができるから、荷崩れ防止装置１を簡単に装着することができ、作業性を向上することができる。
【００１８】
また、平パレット２１と積み重ねた物品２０の外周部を保護枠２で固定するから荷役作業中や運搬中に積み重ねた物品２０に荷崩れが生じることを確実に防止することができる。
【００１９】
さらに、運搬した物品２０を取り出すとき、図８に示すように、１枚の連結パネル５を保持パネル４から取り外すことにより、２枚の保護パネル４と１枚の連結パネル５で構成している囲いの中から物品２０を取り出すこともできる。したがって平パレット２１に積み重ねた物品２０の一部を取り出すことも簡単に行うことができる。
【００２０】
また、平パレット２１に積み上げた物品２０を取り出すときに、保護枠２と平パレット２１との連結を解除して保護枠２を２枚の保持パネル４と２枚の連結パネル５に分解することにより、荷崩れ防止装置１の容積を小さくすることができ、平パレット２１と荷崩れ防止装置１を効率よく運搬することができ、輸送費用を大幅に低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【００２１】
【図１】この発明の荷崩れ防止装置の構成を示す斜視図である。
【図２】保護枠の構成を示す斜視図である。
【図３】連結パネルを取付けるガイド部を示す部分斜視図である。
【図４】連結パネルと固定するクランプ部の構成図である。
【図５】平パレットと連結する連結部の構成図である。
【図６】物品を積み重ねた平パレットに保護枠を落とし込む状態を示す斜視図である。
【図７】物品を積み重ねた平パレットに荷崩れ防止装置を装着した状態を示す斜視図である。
【図８】物品を取り出す状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
【００２２】
１；荷崩れ防止装置、２；保護枠、３；パレット連結部材、４；保持パネル、
５；連結パネル、６；縦フレーム、７；筋かい、８；縦フレーム、
９；ワイヤメッシュ、１０；保持部、１１；ガイド部、１２；クランプ部、
１３；吊り下げリング、１４；連結部、１５；クランプねじ機構、
１６；円筒フレーム、１７；横フレーム、１８；ワイヤメッシュ、
２０；物品、２１；平パレット。
【特許請求の範囲】
【請求項１】
保護枠とパレット連結部材を有し、
前記保護枠は、左右の縦フレームと上下の横フレームの内部にワイヤメッシュが取付けられた２枚の保持パネルと２枚の連結パネルを連結して形成し、
前記保持パネルは上部横フレームの両端部には１対の吊り下げリングが設けられ、下部横フレームの下面には、前記パレット連結部材を挿入して保持する複数の連結部が所定間隔を隔てて設けられ、
前記連結パネルは保持パネルの縦フレームに着脱自在な連結手段で連結され、
前記パレット連結部は、保持パネルの連結部と平パレットの差込口を連結して保持パネルと連結パネルを連結して形成した保護枠を平パレットに固定する、
ことを特徴とする荷崩れ防止装置。
【請求項２】
前記連結パネルを保持パネルに連結する連結手段は、連結パネルの縦フレームを構成する円筒フレームと、保持パネルの縦フレームの下端部に、縦フレームに対して直交して設けられた保持部と、保持部の上面に縦フレームと平行に取付けられ、連結パネルの円筒フレームの下端部と係合するガイド部と、保持パネルの縦フレームの上端部に設けられ、連結パネルの円筒フレームの上部を把持するクランプ部とを有する請求項１記載の荷崩れ防止装置。
【請求項３】
前記保持パネルのパレット連結部材を挿入して保持する連結部に、挿入したパレット連結部材を固定するクランプ機構を有する請求項１又は２記載の荷崩れ防止装置。
【請求項１】
保護枠とパレット連結部材を有し、
前記保護枠は、左右の縦フレームと上下の横フレームの内部にワイヤメッシュが取付けられた２枚の保持パネルと２枚の連結パネルを連結して形成し、
前記保持パネルは上部横フレームの両端部には１対の吊り下げリングが設けられ、下部横フレームの下面には、前記パレット連結部材を挿入して保持する複数の連結部が所定間隔を隔てて設けられ、
前記連結パネルは保持パネルの縦フレームに着脱自在な連結手段で連結され、
前記パレット連結部は、保持パネルの連結部と平パレットの差込口を連結して保持パネルと連結パネルを連結して形成した保護枠を平パレットに固定する、
ことを特徴とする荷崩れ防止装置。
【請求項２】
前記連結パネルを保持パネルに連結する連結手段は、連結パネルの縦フレームを構成する円筒フレームと、保持パネルの縦フレームの下端部に、縦フレームに対して直交して設けられた保持部と、保持部の上面に縦フレームと平行に取付けられ、連結パネルの円筒フレームの下端部と係合するガイド部と、保持パネルの縦フレームの上端部に設けられ、連結パネルの円筒フレームの上部を把持するクランプ部とを有する請求項１記載の荷崩れ防止装置。
【請求項３】
前記保持パネルのパレット連結部材を挿入して保持する連結部に、挿入したパレット連結部材を固定するクランプ機構を有する請求項１又は２記載の荷崩れ防止装置。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【公開番号】特開２００６−３４１８６４（Ｐ２００６−３４１８６４Ａ）
【公開日】平成１８年１２月２１日（２００６．１２．２１）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００５−１６７６３５（Ｐ２００５−１６７６３５）
【出願日】平成１７年６月８日（２００５．６．８）
【出願人】（０００２３１１３２）ＪＦＥ工建株式会社 (54)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成１８年１２月２１日（２００６．１２．２１）
【国際特許分類】
【出願日】平成１７年６月８日（２００５．６．８）
【出願人】（０００２３１１３２）ＪＦＥ工建株式会社 (54)
【Ｆターム（参考）】
[ Back to top ]