説明

荷役物昇降装置

【課題】 荷役物を保持した懸吊状態では、荷役物保持手段に設けたコントロールスイッチを解放状態としても、荷役物の保持状態が解除されない。
【解決手段】 第1パイロット弁36のパイロットポート36a,36bと第1切換弁38とを連通する管路40の間に第2パイロット弁46を設ける。第2パイロット弁46には、基準パイロット圧と、バランサ16へ供給される流体圧の分岐圧力であるパイロット圧とを常時印加する。第2パイロット弁46へのパイロット圧が基準パイロット圧より小さい場合は、第1パイロット弁36へ流体圧を供給して保持手段22での荷役物32の保持および解除を可能とする。また第2パイロット弁46へのパイロット圧が基準パイロット圧より大きい場合は、第1パイロット弁36への流体圧の供給を停止し、保持手段22が荷役物32の保持を解除できないようにする。

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は荷役物昇降装置に関し、更に詳細には、バランサによって吊下げられた荷役物保持手段を作業者が操作することで、該手段に保持した荷役物を昇降および搬送するに際して、搬送中における作業者の操作ミスによる荷役物の突然の落下を有効に防止し得るよう構成した荷役物昇降装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
工場や作業場等で作業者が重量物を搬送する際の補助として、バランサに荷役物保持手段を懸吊保持した荷役物昇降装置が好適に使用されている。この荷役物昇降装置10は、図6および図7に示すように、床面等に立設配置された支柱12の上端部に所要長さのレール14が水平方向に配設されており、該レール14の延在方向に沿ってバランサ16がスライドするよう構成されている。バランサ16には、その本体部にワイヤ18が巻上げ可能に垂下されると共にその下端部にフック等の掛止部材20が接続されている。そしてこの掛止部材20に、荷役物保持手段22が掛止されることで該保持手段22がバランサ16に懸吊保持される。この荷役物保持手段22は、図に示すように、作業者が把持するグリップ部24を備えた本体部26と、該本体部26の下方に設けた複動式流体圧シリンダ28およびクランプ部材30とから基本的に構成されている。
【0003】
そして、グリップ部24に近接配置された図示しないコントロールスイッチを操作して複動式流体圧シリンダ28にエアー等の流体を所要圧力で供給したりあるいは解放させることにより、クランプ部材30を開閉動作させて荷役物32を保持あるいは解除する。また同じく図示しない昇降動スイッチの操作を選択的に行なうことで流体圧供給源(図示せず)からの流体圧を前記バランサ16に供給したりあるいはこの流体圧を解放させることにより、前記ワイヤ18の巻上げまたは自由回転を許容して前記掛止部材20に掛止された荷役物保持手段22を緩徐に上昇または下降させるよう構成されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
前述した荷役物昇降装置では、荷役物の搬送時における作業者の操作ミス等で荷役物保持手段が解除された場合に、この荷役物が不用意に落下することによって人身事故が発生する危惧がある。このため該荷役物保持手段には、保持部の他に例えばフック等の掛止部を併設しておき、該保持機構で荷役物を保持する際に該掛止部を該荷役物に掛止することで、作業者の操作ミス等によって保持機構が解放状態となった場合でも該荷役物昇降装置から荷役物が不用意に落下して重大事故が生じるのを回避できるよう構成されている。しかしながらこの掛止部を荷役物に掛止することも作業者自身の操作であって、掛止状態が不充分であったり掛止を忘れた場合には、前記重大な事故が発生することになる。
【0005】
【考案の目的】
この考案は、前述した従来技術に内在している前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、荷役物を保持した懸吊状態においては、荷役物保持手段に設けたコントロールスイッチを解放状態とした場合であっても、該荷役物の保持状態が解除されないようにした荷役物昇降装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前述した課題を解決し、所期の目的を好適に達成するため本考案に係る荷役物昇降装置は、複動式流体圧シリンダの第1ポートへ流体圧を供給して荷役物の保持を行ない、該シリンダの第2ポートへ流体圧を供給して前記保持を解除する荷役物保持手段と、 第1パイロットポートおよび第2パイロットポートを備え、何れかのパイロットポートへパイロット圧を供給することで、流体圧供給源からの流体圧を前記流体圧シリンダの第1ポートまたは第2ポートへ選択的に切換え供給する第1パイロット弁と、 前記流体圧供給源からの流体圧を前記第1パイロットポートまたは第2パイロットポートへ選択的に供給することで、前記第1パイロット弁を切換えて前記荷役物保持手段での荷役物の保持または解除を指令する第1切換弁と、 前記荷役物保持手段をワイヤを介して懸吊保持し、流体圧の供給または解放により該ワイヤの巻上げまたは自由回転を許容して、該荷役物保持手段を緩徐に上昇または下降させるバランサと、 前記流体圧供給源から前記バランサへ供給される流体圧の供給または解放を選択的に行なって、前記荷役物保持手段の緩徐な上昇または下降を指令する第2切換弁とからなる荷役物昇降装置において、 前記第1パイロット弁のパイロットポートと前記第1切換弁とを連通する管路の間に、該第1切換弁からの流体圧を該パイロットポートへ選択的に供給または供給停止する第2パイロット弁を設けると共に、 前記流体圧供給源からの流体圧を圧力調整した基準パイロット圧と、前記第2切換弁からバランサへ供給される流体圧からの分岐圧力であるパイロット圧とを前記第2パイロット弁に常時印加し、 前記第2パイロット弁に加わるパイロット圧が基準パイロット圧よりも小さい場合は、該第2パイロット弁から前記第1パイロット弁へ流体圧を供給して、前記第1切換弁の操作に伴う前記荷役物保持手段での荷役物の保持および解除を可能とし、 前記第2パイロット弁に加わるパイロット圧が基準パイロット圧よりも大きい場合は、該第2パイロット弁から前記第1パイロット弁への流体圧の供給を停止して、前記第1切換弁を操作しても前記荷役物保持手段が保持している荷役物の保持を解除し得ないよう構成したことを特徴とする。
【0007】
【考案の実施の形態】
次に、本考案に係る荷役物昇降装置につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説明する。この荷役物昇降装置10は、その管路系を構成するものとして、図1に示すように、前記荷役物保持手段22を構成する複動式流体圧シリンダ28の第1ポート28aおよび第2ポート28bに、流体圧供給源34からの管路が第1パイロット弁36を介して接続されている。この場合、第1ポート28a(図の右側)に流体圧が供給されることで荷役物32を保持し、また第2ポート28b(図の左側)に流体圧が供給された際に、該荷役物32の保持を解除するようになっている。
【0008】
また前記第1パイロット弁36は、第1パイロットポート36aと第2パイロットポート36bを備えており、各パイロットポート36a,36bが、後述する第1切換弁38に対して第1管路40および第2管路42を介して管路的に接続されている。そして、該第1パイロット弁36にパイロット圧を供給することで前記流体圧供給源34からの流体圧を複動式流体圧シリンダ28の前記第1ポート28aあるいは第2ポート28bに選択的に切換えて供給するようになっている。なお管路系はエアーを媒体としたエアー回路を例に説明するが、これを油圧を媒体とする油圧回路に置き換えてもよい。
【0009】
第1パイロット弁36よりも上流側に位置する管路系には、2位置切換弁を使用した前記第1切換弁38が接続されている。すなわちこの第1切換弁38は、従来技術で述べたコントロールスイッチを構成する機構であって、後述する如く、流体圧供給源34からの流体圧を前記第1パイロットポート36aまたは第2パイロットポート36bへ適宜選択的に供給することにより、第1パイロット弁36を所定方向に切換え動作して荷役物保持手段22での前記荷役物32の保持または解除を指令する。また前記レール14を移動するバランサ16には、従来技術で述べた昇降動スイッチを構成する第2切換弁44が管路的に接続されており、第1切換弁38と同様に、流体圧供給源34から該バランサ16へ供給される流体圧の供給あるいは解放を選択的に行なうことで、荷役物保持手段22の緩徐な上昇または下降を行なうよう構成されている。
【0010】
前記第1パイロット弁36の第1パイロットポート36aと第1切換弁38とを接続する前記第1管路40との間には、図1に示すように、第2パイロット弁46が管路的に接続されている。この第2パイロット弁46は、前記第1パイロット弁36と同様に2位置切換弁が使用されており、第1切換弁38からの流体圧を第1パイロットポート36aへ選択的に供給または供給停止するよう構成されている。また該第2パイロット弁46には、第1切換弁38が前記流体圧供給源34に接続する管路系から分岐した第3管路48が接続されると共に、該第3管路48の途次に減圧弁50が接続されている。該第3管路48には、この減圧弁50を介して流体圧供給源34からの流体圧を圧力調整した基準パイロット圧が供給されている。更に第2パイロット弁46と前記バランサ16との間には第4管路52が接続されている。この第4管路52は、その一端が前記第2切換弁44とバランサ16とを接続する管路系に接続されたものであって、該第2切換弁44からバランサ16へ供給される流体圧の分岐圧力を第2パイロット弁46に常時印加するよう構成されている。
【0011】
【実施例の作用】
次に、前述した実施例に係る荷役物昇降装置の作用の例を説明する。この荷役物昇降装置10では、前記流体圧供給源34から前記第3管路48にエアーが供給され、この流体圧が前記減圧弁50を介して前記第2パイロット弁46へ基準パイロット圧として例えば0.4Mpaに保持される。そして前記荷役物保持手段22が、載置台等に載置されている荷役物32を保持しただけの所謂安定状態では、前記バランサ16に接続された第4管路52を介して前記第2パイロット弁46のパイロット圧が、0.4Mpaに設定された第3管路48の基準パイロット圧よりも充分に低い例えば0.2Mpaとなっている。すなわちこのときのバランサ16には、前記ワイヤ18および掛止部材20の重量とバランスするだけの圧力しか負荷されないため、図1に示すように、第2パイロット弁46が第3管路48の該基準パイロット圧に押圧されて第4管路52側に移動する。また前記第1管路40と第2管路42は、中立状態にある第1切換弁38の弁内通路と接続されることで、両管路40,42が大気側に解放されている。
【0012】
この状態から、第1切換弁38を前記クランプ部材30の解放側(図の上方)に移動させることにより、図2に示すように、前記流体圧供給源34の管路系が該第1切換弁38の弁内通路を介して第1管路40に連通すると共に、この第1管路40が、前記基準パイロット圧によって第4管路52側に移動している第2パイロット弁46の弁内通路と連通する。また前記第2管路42は、当該第1切換弁38における別の弁内通路によって大気と連通するため、流体圧が解放された状態となる。従って前記第1パイロット弁36は、この大気圧よりも高めに設定された流体圧供給源34からの負荷を第1管路40を介して前記第1パイロットポート36aに受けることにより、第2管路42側に移動する。これにより流体圧供給源34の管路系から複動式流体圧シリンダ28の前記第2ポート28bに所要圧のエアーが供給されることで、前記荷役物保持手段22のクランプ部材30が解放位置に向けて移動する。
【0013】
次に、前記第1切換弁38を前記クランプ部材30の保持側(図の下方)に移動させた場合には、図3に示すように、前記流体圧供給源34の管路系が該第1切換弁38の弁内通路を介して前記第2管路42と連通する。また第2パイロット弁46を介して第1パイロット弁36の前記第1パイロットポート36aに連通する第1管路40は、大気と連通した別の弁内通路と接続することで所謂解放状態となる。従って第1パイロット弁36は、この大気圧よりも高めに設定された流体圧供給源34からの負荷を第2管路42を介して前記第2パイロットポート36bに受けることにより第2管路42側に移動する。
【0014】
これにより流体圧供給源34の管路系から複動式流体圧シリンダ28の第1ポート28aに所要圧のエアーが供給されることによって、前記荷役物保持手段22のクランプ部材30が解放位置から保持位置に向けて移動する。すなわちバランサ16に接続された第4管路52のパイロット圧が、前記第2パイロット弁46に接続された第3管路48の基準パイロット圧よりも低い場合には、第1切換弁38を操作することにより、荷役物保持手段22の前記クランプ部材30を保持状態および解除状態の何れかに適宜切換えることが可能である。
【0015】
これに対して、前記荷役物保持手段22で荷役物32を保持すると共に前記第2切換弁44で吊り上げた所謂不安定状態では、第4管路52のパイロット圧が第3管路48の基準パイロット圧(約0.4Mpa)よりも充分に高い約0.6Mpaとなる。すなわちこのときのバランサ16には、前記荷役物保持手段22と荷役物32とを合わせた重量が負荷として掛かることにより、図4に示すように、第2パイロット弁46が第4管路52のパイロット圧に押圧されて第3管路48側に移動する。
【0016】
この状態において、前述したのと同様に、前記第1切換弁38を中立位置からクランプ部材30を解放する側に移動させた際には、前記流体圧供給源34の管路系が該第1切換弁38の弁内通路を介して第1管路40と連通する。しかしこの第1管路40が連通した第2パイロット弁46の弁内通路は、第1パイロット弁36の第1パイロットポート36aと連通する側で閉塞されていると共に、該第1パイロットポート36aに接続している側の第1管路40が、大気に連通する別の弁内通路と連通する。このため第1パイロット弁36は、荷役物32の保持に際して第1パイロット弁36が第2管路42側から第1管路40側へ移動した状態が保持される。またこの状態において第1切換弁38を保持側(図の下方)に移動させた場合には、図5に示すように、第2管路42に流体圧供給源34からの圧力が供給されるため、荷役物32が保持されたままとなる。すなわちこの状態においては、前記第1切換弁38を誤って非保持状態に切換えても保持状態が維持される。
【0017】
そして荷役物32を搬送した後に支持台等に載置することにより、第4管路52に掛かるパイロット圧が約0.6Mpaの不安定状態から0.2Mpaの安定状態にまで低下するために、第2パイロット弁46が第3管路48側から第4管路52側に切換わる。そしてこの状態において第1切換弁38を中立位置あるいは保持位置からクランプ部材30の解放側に移動させることで、図2に示すように、流体圧供給源34の管路系が該第1切換弁38の弁内通路を介して第1管路40に連通すると共に、この第1管路40が第2パイロット弁46の弁内通路と連通する。また前記第2管路42は、当該第1切換弁38における別の弁内通路によって大気と連通する。従って第1パイロット弁36は、前記と同様に、大気圧よりも高めに設定された流体圧供給源34からの負荷を受けて第1管路40側から第2管路42側に移動する。そして流体圧供給源34の管路系から前記荷役物保持手段22の複動式流体圧シリンダ28の一方に対して圧力媒体である所要圧のエアーが供給されることにより、クランプ部材30が解放位置に移動する。
【0018】
【考案の効果】
以上説明した如く、本考案に係る荷役物昇降装置では、荷役物保持手段が荷役物を保持した吊下げ状態において、作業者が誤って該保持機構を解放する操作をした場合であっても、第2パイロット弁と減圧弁とを接続した管路を配設することによってこの保持機構が解放動作することがない。従って搬送時において、荷役物が不用意に落下することによる人身事故の発生を未然に防止することができると云った利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の好適な実施例に係る荷役物昇降装置において、荷役物を保持していない状態を示す管路図である。
【図2】本考案の好適な実施例に係る荷役物昇降装置において、荷役物を保持していない状態で第1切換弁を解放側に移動させた際の管路図である。
【図3】本考案の好適な実施例に係る荷役物昇降装置において、荷役物を保持していない状態で第1切換弁を保持側に移動させた際の管路図である。
【図4】本考案の好適な実施例に係る荷役物昇降装置において、荷役物を保持した状態で第1切換弁を解放側に移動させた際の管路図である。
【図5】本考案の好適な実施例に係る荷役物昇降装置において、荷役物を保持した状態で第1切換弁を保持側に移動させた際の管路図である。
【図6】本考案の好適な実施例に係る荷役物昇降装置の正面図である。
【図7】本考案の好適な実施例に係る荷役物昇降装置の側面図である。
【符号の説明】
16 バランサ
18 ワイヤ
22 荷役物保持手段
28 複動式流体圧シリンダ
28a 第1ポート
28b 第2ポート
32 荷役物
34 流体圧供給源
36 第1パイロット弁
36a 第1パイロットポート
36b 第2パイロットポート
38 第1切換弁
40 第1管路
44 第2切換弁
46 第2パイロット弁

【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】 複動式流体圧シリンダ(28)の第1ポート(28a)へ流体圧を供給して荷役物(32)の保持を行ない、該シリンダ(28)の第2ポート(28b)へ流体圧を供給して前記保持を解除する荷役物保持手段(22)と、第1パイロットポート(36a)および第2パイロットポート(36b)を備え、何れかのパイロットポートへパイロット圧を供給することで、流体圧供給源(34)からの流体圧を前記流体圧シリンダ(28)の第1ポート(28a)または第2ポート(28b)へ選択的に切換え供給する第1パイロット弁(36)と、前記流体圧供給源(34)からの流体圧を前記第1パイロットポート(36a)または第2パイロットポート(36b)へ選択的に供給することで、前記第1パイロット弁(36)を切換えて前記荷役物保持手段(22)での荷役物(32)の保持または解除を指令する第1切換弁(38)と、前記荷役物保持手段(22)をワイヤ(18)を介して懸吊保持し、流体圧の供給または解放により該ワイヤ(18)の巻上げまたは自由回転を許容して、該荷役物保持手段(22)を緩徐に上昇または下降させるバランサ(16)と、前記流体圧供給源(34)から前記バランサ(16)へ供給される流体圧の供給または解放を選択的に行なって、前記荷役物保持手段(22)の緩徐な上昇または下降を指令する第2切換弁(44)とからなる荷役物昇降装置において、前記第1パイロット弁(36)のパイロットポート(36a,36b)と前記第1切換弁(38)とを連通する管路(40)の間に、該第1切換弁(38)からの流体圧を該パイロットポート(36a,36b)へ選択的に供給または供給停止する第2パイロット弁(46)を設けると共に、前記流体圧供給源(34)からの流体圧を圧力調整した基準パイロット圧と、前記第2切換弁(44)からバランサ(16)へ供給される流体圧からの分岐圧力であるパイロット圧とを前記第2パイロット弁(46)に常時印加し、前記第2パイロット弁(46)に加わるパイロット圧が基準パイロット圧よりも小さい場合は、該第2パイロット弁(46)から前記第1パイロット弁(36)へ流体圧を供給して、前記第1切換弁(38)の操作に伴う前記荷役物保持手段(22)での荷役物(32)の保持および解除を可能とし、前記第2パイロット弁(46)に加わるパイロット圧が基準パイロット圧よりも大きい場合は、該第2パイロット弁(46)から前記第1パイロット弁(36)への流体圧の供給を停止して、前記第1切換弁(38)を操作しても前記荷役物保持手段(22)が保持している荷役物(32)の保持を解除し得ないよう構成したことを特徴とする荷役物昇降装置。

【図1】
image rotate


【図2】
image rotate


【図3】
image rotate


【図4】
image rotate


【図5】
image rotate


【図6】
image rotate


【図7】
image rotate


【登録番号】実用新案登録第3079274号(U3079274)
【登録日】平成13年5月23日(2001.5.23)
【発行日】平成13年8月10日(2001.8.10)
【考案の名称】荷役物昇降装置
【国際特許分類】
【評価書の請求】有
【出願番号】実願2001−356(U2001−356)
【出願日】平成13年1月29日(2001.1.29)
【出願人】(501038838)シンテック株式会社 (2)